233 逢魔時の喫茶店
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― 夢と、それから>>5:+105 ―
[きれいなゆめ。 夕日に黒い影がくっきりと。 >>5:+104約束を守ってくれたのだと、 ひそやかに、そう思っていた。
ずんぐりむっくり、 のんびり、 あくびのおと。
だから、 そう、ちょっと、 一歩、踏み出したく、なって。]
(1) azuma 2015/08/12(Wed) 22時半頃
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―部屋>>5:+106― [このありさま、百面相だ。]
――っ、な、 なに。
[何事もないと装うのは手遅れ。 いや、もともと隠せるわけもなく。 ――頬に、ふれる。 は、と、息を呑む。ほんとうに、心臓が、止まるかと。]
、 は、 ……っ…
[なにを、何を普通に挨拶を。 いや、さっきひどく動揺していた様だったのにここで大あくび。真っ赤な顔を両手で隠そうとする]
ふ、ふだんは、走ってる、すずしいうち
[ようやく答えられたのは、シーツを握り締めながらだったのだ。]
(2) azuma 2015/08/12(Wed) 22時半頃
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― ベッドのうえ>>5 ―
[触れる手がこう、なんだ。 やさしい。やさしすぎる。 無骨なくせに。]
――っ、そ、そう だけど、
[くそう、寝てると思ったのに。 いや、ずるしたのは おれか ――そうか。うん。 無理やりの納得感。かわりに死ぬほど恥ずかしい。ええい、わらうな。]
……――エフ、くるんだろ なら、歩く
(9) azuma 2015/08/13(Thu) 00時頃
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―部屋で>>11―
……ぅう
[じい、と唇を引き結んで見上げ。]
―――、見つける
ちゃんと、絶対。
[約束なのだ。それは。 頬を指先でこすられて、 赤さが増した気がする。
物言いたげに口を薄く開いたけど、うまくことばにならない。]
(13) azuma 2015/08/13(Thu) 00時半頃
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でも 今日は、歩いて、いく
……あんたと、その、 いきたいし
[伸ばされた手、 おず、と伸ばした手を重ねる。]
……、
[あたたかい、手。 もっと、もっと、と、思うのは わがままなんだろうか。はじめてのことで、戸惑ってばかりだ**]
(16) azuma 2015/08/13(Thu) 01時頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
azuma 2015/08/13(Thu) 01時頃
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―部屋>>28―
[なんか。猫になった気分。 頬を撫でられるのは きらいじゃ、ない。]
――、…勝つし。
[負けず嫌いが顔を出す。 地味な長距離走とはいえ、これでも、アスリートのはしくれなので。]
(35) azuma 2015/08/13(Thu) 10時半頃
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[ほら、そうやって、 素直に頷くだろう、俺はそのたび一喜一憂してるんだ。 獏はとてものんびりしているから、伝わっているかどうか、分からないが]
――いい天気。
[清々しく晴れた夏空。 俺は目を細める。]
手、……恥ずかしんすけど
[言うは、言うが。 朝だし、そんなに人もいないか。言葉と裏腹で指をきゅ、と握った。この行動一つにも相当勇気が要る。恥ずかしいのは、照れるのは、本当なのだ]
(36) azuma 2015/08/13(Thu) 10時半頃
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エフ。 ……昼、喫茶店行ったら ちゃんと、コーヒーおごるから
[苦くて、うまいやつ。 フロートにも興味を示してたし、試しに飲んでみてもらってもいい。
店はちゃんと開くだろうか。 そんな危なっかしさも あの風変わりな喫茶店の、きらいじゃないところだ*]
(37) azuma 2015/08/13(Thu) 10時半頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
azuma 2015/08/13(Thu) 10時半頃
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[予想は正しい。 ――けど、俺には こころをよむちからは、ないので。
ゆっくり歩くことを かみ締めるように、楽しんで。]
――そうだっけ。
まあ、夏、だからじゃ、ないか
[なんて、答えるが。 せっかくなら、 晴れてる空のほうが好きだから、そう言われるのは悪い気はしない。]
――しなないけど。
[恥ずかしさは口に出すけど、いまだ1回もいやだと言った事は、ない。そりゃ、いやじゃない、し。でも、恥ずかしいんだ。わかれ。]
(81) azuma 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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おごられる、でも 飲む、でも どっちでも
[飲んでくれるなら、いいんだ。
まだ知らないこと、たくさんある。 知りたいこと、いろいろ。 だから、俺は、言葉を捜す。]
――ん
[でも、それはこんな寝ぼけ眼の一言に簡単に掻き消えてしまうわけで。――嗚呼、ほんとうに。俺、ばかだ。そっとつなぐ指に力をこめる**]
(83) azuma 2015/08/14(Fri) 00時半頃
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リツは、こてつがんばれこてつ
azuma 2015/08/14(Fri) 08時半頃
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―とある昼の喫茶店>>95―
……あいてない
[ 俺は呟いたが、 まあ、ありそうなことだな、と思う。時間通りに開かない店はそれなりに存在するのだ。――が。 ]
昼も夜も働いてるから 疲れたの、かもな
[ そういうこともあるだろう、程度。エフをちらと見上げた。待ち惚け、のんびり。 ]
――まあ、俺、休みだし。 待つ、か。
[それも悪くないかな、と思う次第。休みの本当の理由を知るのはもう少し、後のことだ** ]
(108) azuma 2015/08/14(Fri) 08時半頃
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―昼>>111―
―――、そだな。 夜型、っていうのとか 夜、働いてる、とか
[――あとは、と。 思い浮かべて ちょっと下世話、夜の街。 咳払いひとつ]
……待つ?
――どっか、時間つぶし なんか、することあるなら、いいけど
[――なんて、うん、一緒に、いたいだけだ]
(118) azuma 2015/08/14(Fri) 21時半頃
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―昼>>121―
――そうなんだけどな
[寝ないやつもいる。 人間は、不可解なのだ。 首を捻られてたが 説明をしなくてすむなら]
――と、とかは とかだ。 こう、ええと
[促された。どうしよう。]
―――そういうの、あるん、だよ。夜、することとか
[だめだこれ説明になってない。 やりたいこと、が見つかったらしいエフに引かれるまま、向かった先は公園。]
(123) azuma 2015/08/14(Fri) 23時頃
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― 公園>>122 ―
……こっち、って? あんた、ここで寝るんじゃないのか
[なんで俺に座らせるんだ――あれ?]
――ん?え?ぁ?え?
[もしかして、それは。 膝枕と、いうやつなのでは。 混乱しているうちに まさにその、状態に、なった]
――ぇ、あ、う、うん?うん、わか、って、お、おい
[おろおろ、してしまう。顔が熱いのは気温のせいだけじゃない。ぜったい。]
(126) azuma 2015/08/14(Fri) 23時半頃
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俺は、夜は、ちゃんと眠いから。
[>>129 獏なだけに 夢が少なくなるのは 死活問題なのかもしれない。]
俺?
おれ、俺は、――見ないわけじゃ、ない、けど
[好奇心たっぷりの目で聞かれた。]
――べつに、たぶん、おもしろく、ないぞ
(131) azuma 2015/08/15(Sat) 00時頃
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――か、かたいんじゃ、ないか。
[女とはちがうし。 ほんとうに、 これでいいんだろうか。
見下ろす視点は、 どうにも慣れない。 吹き抜ける風が気持ちいいけど、うまく頭を冷やしてなんかくれない。]
ば、ばか、……
[ぼそぼそと、言いはするけど。 払いのけることなんてできないし。]
(132) azuma 2015/08/15(Sat) 00時頃
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[そよそよ、 夏なのに涼しい風が吹く。]
……、エフ?
[そ、と指先で 額にかかる前髪を撫でる。]
――、ほんと、あんた、ずるい。
[囁いて、悔し紛れ。 歪んだらいけない、とそっと眼鏡を外す。――ぁ。どきり、と心臓が跳ねた。自身の口元を覆って、耳まで赤いのを誤魔化した。]
(133) azuma 2015/08/15(Sat) 00時半頃
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……夢の中なら、 あんたに、会えるし。
[は。いかん。 これでは、まるで、四六時中会いたがってるみたい、じゃない か]
見る、よ。 見る、けど、――ぉ ぃ
[覗き見。そうか。獏は夢を渡れる。 ――いかん。変な夢、見られないじゃないか。]
(140) azuma 2015/08/15(Sat) 01時頃
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―公園で>>145―
――夜まで っていうなら。 昼寝、くらいは するかな とは
[――公園で寝るのなんて初めてだけど。 そろり、夢の中の本体――獏のからだとよく似た色をした髪に手を置いて、撫でながら思う。]
……ほんとう へんな、やつ。
[声が随分柔らかいのに、自分でも驚く。 横によけた眼鏡をそっとタオルに包むとかばんの中に。まあ、取るようなやつもいないだろうけど。]
……――、ひとのきもしらないで
[悔し紛れにそう言った。 別に、悪いとか、そういうわけじゃ ないんだけど]
(146) azuma 2015/08/15(Sat) 16時頃
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――…おやすみ
[そよそよと、ここは風が気持ちいい。 裏腹、俺は膝枕状態で 大変落ち着かないが。
精神統一、 精神統一だと 俺もまぶたの裏に木漏れ日を感じながら、目を、閉じた。
余計に心臓の音を意識してしまったのは失敗だったかもしれない。]
(147) azuma 2015/08/15(Sat) 16時頃
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―>>147 白昼夢 ― [――きらきらとした木漏れ日。
ふぅわりと、 白いシーツが翻る。 干してあるんだろうか。 それにしても随分と 数が多い。]
(あれ、俺、何でここに―――)
[――名前を呼ばれた気がする。 振り返る――ああ。やっぱり、あんたか。]
(162) azuma 2015/08/15(Sat) 21時半頃
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―白昼夢― [俺は、傍へ。
見上げる位置、 あれ、眼鏡、取ったのに。 そっか、起きた、からか。
顎を、大きな手で掬い上げられた。 顔、ちょっと、待った。 顔が、近い、――]
(リツ、――)
[笑うような吐息が、やけに甘く呼ぶ声が、俺の動きを縫いとめる。笑みを敷いた唇が、俺の唇に、重なっ―――]
(163) azuma 2015/08/15(Sat) 21時半頃
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―現実・公園―
――― っ !!
[遠くで子供の弾けるような笑い声。 浅い眠りから俺は一気に引き戻された。
どくどくどく、と 心臓が信じられないほどの速さで鳴っている。何。何。なんて、夢]
――ぁ、
[口元を覆って俯くと それはもう、当然のように エフの顔がすぐ近くにあるわけで。 かああ、と頬に血が集まった。]
(164) azuma 2015/08/15(Sat) 21時半頃
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あぁ。もぉ。俺。なんて、夢……
[よりにもよって、 獏という夢に生きるエフの目の前で、転寝の挙句こんな夢]
――……
[頼むから、見てくれるなと祈る。 恥ずかしくて死にそうだ。 でも、でもだ。
触れるか触れないかで醒めた夢 感触は、どんな、ものだったか、なんて。 指先で触れようとして]
だめ、だめだだめだ、だめ
[うわごとみたいに呟いて、首を横に振る。ああもう、完全に挙動不審じゃないか。]
(165) azuma 2015/08/15(Sat) 21時半頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
azuma 2015/08/15(Sat) 22時半頃
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― 逢魔時の公園 ―
――― ぇ。
[>>194 起きるなんて 思っていなかった。 引き寄せられて 何が、起こって、居るの、かと]
―――。
―――、
[心臓が 止まったかと 思った]
(204) azuma 2015/08/16(Sun) 00時半頃
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――ぁ、ぅ
[しかめ面、なんて。 はじめて見た。]
……わ、悪い……その、えっと
[怒らせた?だめだった? じゃあなんで引き寄せられて、その。 嫌われたかと、思うと。 背筋が 寒くなって。]
――っ、……
[しかめっ面が解けて、腕を引かれたとき。いつも以上に腕を強く掴んでしまった。俯きがちに、気まずくて、そのくせ熱くて。]
(206) azuma 2015/08/16(Sun) 01時頃
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[唇が触れた感触が残っている。 甘くて、くらくらして、 熱いのだ。
深く、5秒。 永遠かと、思った。]
――だ、だって、 夢、……俺、
[謝らないと、だって怒ってる、と思って。]
ずるい、って 夢の中で、その、……
[眼鏡返すことも、俺はすっかり忘れて。しがみ付くみたいに手に力をこめた。震えてる]
(213) azuma 2015/08/16(Sun) 01時半頃
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――、
[>>212 俯きがちに、頷く。 顎を引いたまま そ と 見上げた。]
怒って、
るから。 あんな顔、させたのか、って……
[こわい。嫌われるのはいやだ。]
(214) azuma 2015/08/16(Sun) 02時頃
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[いつもの俺なら。 エフと会う前の俺なら、 外で何するとか 真っ当なこと、言えただろうに。
そんなこと、 まるで頭に浮かんでこない。
俺は どうしてしまったんだ。 エフのことになると こんなの、ばっかりだ。]
(218) azuma 2015/08/16(Sun) 02時半頃
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……、
[>>225 エフの語る、理由。 エフは、うそをつかない。 意味がわからないとしても 本当のことを、言っている。
人間とちがって。]
――夢の 中じゃ あんた、ほんとは獏だもん な
[そう、あの夢の 人の姿をしたエフは 俺の妄想で―――]
(230) azuma 2015/08/16(Sun) 12時頃
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