78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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っ 良平いいいいいいいいいいいい!!!!!!
[>>2:575良平に、ヤニクの攻撃がきまった。 落ちていくあいつに手を伸ばしても、 届かない……っ!!!
水しぶきが、やけに軽く聞こえて。]
っばか、 やろ……
[俺の手は、あまりに短すぎた。]
(3) 2012/02/03(Fri) 00時半頃
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ー ドゥ・シアーラ:港 ー
ぁ……
[鳥はスピードを上げてて、あいつのいた場所なんてあっという間に見えなくなった。 街の港へ到着して、降りようとした足はふらついて、膝を付く。]
良平…… あいつ……しん、
[続きは、言えなかった。 違うモノになってしまったってのは、なんとなく感じたけど、だけど。 だからって諦めることも、見捨てることも、できなかったのに。
武器を振るった二人を、見る。 良平を刻んだ剣。 たたき落とした刃。
何も言えなくて、唇を痛いくらい噛み締めた。 ……腕も、痛い。]
(10) 2012/02/03(Fri) 01時頃
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オスカーは、南極星《セレスト》はどうしてるだろうか、と見回した。
2012/02/03(Fri) 01時頃
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――――…… いたい…。
[大丈夫、って言おうとしたけど。 傷だけじゃない。 酷く、痛くて。 痛みを塗りつぶすよう、黒鋼をつけたままの手で、 傷つけられた二の腕を強く握る。]
俺、…… なんにも、できなくて……!!!
[アリィはずっと、支えて飛び続けてくれた。 ふたりとも、戦った。 なのに。]
(24) 2012/02/03(Fri) 01時頃
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ぅえ。
[>>45俯きそうだった顔を、強引に引っ張り上げられる。 間抜けな声がでた。]
………… そんな、の…
[逃げ場がなかっただけ、じゃないのか。 痛かったし、迫った死が、怖かったし。 弱気な言葉が、たくさん胸の中で浮かび上がっては沈んで。]
……あいつ、クラスメイト、なんだ…。 見たと思うけど… かっこつけで、馬鹿で…… 妄想癖があって……
[LOST、っていったっけ。 ヴェラが言ってた、星命《テュケー》のちから。]
(57) 2012/02/03(Fri) 02時頃
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そいつがさ…。 もっと馬鹿、やらかしそうになったら……
止めなきゃ、いけなかったんだよな……!!
[悔しい。 目が潤むのを、抑えられない。]
…………うん。
[>>52彼女の指を、濡らさなかったと、思いたい。]
(58) 2012/02/03(Fri) 02時頃
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…………よめ…?
[>>56見る間に、アリィは光って…… 別人みたいに、なった。]
どういうこと…… 誰?
[このへんは、聞いてない。 俺は座り込んだまんま、ばかみたいに口を開けてたけど、 自己紹介くらいはしただろう。 それで、なんとか気をとり直したら]
なあ…… ヤニク。ケヴィン。
おれ………… つよく、なりたい。
[馬鹿なことをしでかす前に、止められるよう。 こんな想いを、もう二度としなくて済むよう。**]
(59) 2012/02/03(Fri) 02時頃
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はじめ、まして……?
[>>67姿の違うアリィ。 あっちは俺の名前は知ってるようで。 治癒と聞いて、つい腕を見れば、傷の場所は彼女にわかったろう。 応急処置っていうにはすごい、治療をしてもらって。
あー、彼女もいいおっぱいだなーなんて思う余裕ができたところ。 霊媒師《シャーマン》だという彼女は、>>101ケヴィンの…奥さん!?]
人妻!?
[このケヴィンが、どんな顔して口説いたんだ!!?? なんて俺の驚きは、共有できる相手はいないのか…!
ヤニクやナシートをすがるように見てしまった。]
(108) 2012/02/03(Fri) 11時頃
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良平は…… まだ、生きてる、のか。
[嬉しい。とっさに、そう思ってしまう。 あの状態のあいつは、平気で人を傷つけそうだったのに。
>>98ケヴィンに頭を下げられると最悪に居心地が悪い。 だって、俺は何もできてないのに、こいつは戦ってくれたのに。]
…… 謝らなくて、いいよ。 あいつが馬鹿だったんだ、から。 あいつの自業自得で、それで……
[言葉は、続かなかったけど。 俺が謝られるってのは変な話だ。]
口で言っても聞かないんなら、……力づくしか、ないだろ。
[そう思うから、>>102単純な力じゃないって言われても、うなずけない。]
(109) 2012/02/03(Fri) 11時頃
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力がなくちゃ、拳だって届かない。 引っ張り戻すにも……
………… 止めることも、できなかった俺は… まだ 友達でも、いいかな……
[あいつにとっては、……殺したいくらい、邪魔なのかもしれない、けど。 それでも、俺は。
立ち向かうためにまだ言葉が必要なんて、自分の弱さに吐き気がした。]
(110) 2012/02/03(Fri) 11時頃
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[>>85ヤニクの言葉は、意外だった。 こう…… 似てはいるけど、そりが合うようにもみえなかったから。]
知ってる。 イェル=ゥラ自治区の、図書館で会ったんだ。 北極星《シメオン》がおちたのが、そこで。
……ゾンビが、街に溢れてたんだ。 それと、戦った。
相棒ってことは、あんたがペラジーを「使う」のか?
[尋ねながら、北極星《シメオン》は今どうしているのか、って考える。呼ばれた気がして、何かが聞こえた気がして、ふと東を見た。]
(111) 2012/02/03(Fri) 11時頃
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シメオン…… ?
[>>568天空が一瞬、光った気がした。**]
(112) 2012/02/03(Fri) 11時頃
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―10年前 イェル=ゥラ自治区 / 『英雄の聖苑』―
[ 記憶にない思い出 ]
おにいちゃん ……?
[>>107 なにもないところからやってきて、きえたお兄ちゃんが、またやってきた。 ぼくをキティってよぶのは、そのまんまで]
…… 怪我、してるの…?
[おなかが、赤かった。 うごけないみたいだ。
うでを、うーんって引っ張ったけど、つれていけそうになくて。]
先生に、いってくる!
(113) 2012/02/03(Fri) 11時半頃
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[ぼくたちを育ててくれる、先生。 こじいん、へ、走ってかえった。
怪我してるひとがいるんだっていったら、きゅうきゅうしゃ、をよんでくれた。 もう大丈夫よっていわれたけど、やっぱり心配だから、ぼくはおにいちゃんについてることにした。]
おにいちゃん…… いたい?
[おさえてるところに、手をかさねる。]
いたいのいたいの、とんでけっ。
[こうすれば、いたくなくなるよ。 だいじょうぶだよって、わらってみせた。**]
(114) 2012/02/03(Fri) 11時半頃
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―― 10年前 ――
[おにいちゃんは、ちょっとげんきになったみたい。 ながいことねてたから、ぼくはおみまいにいったんだ。 おにいちゃんのいってた「ねがい」を、ずっとかんがえてたんだけど…]
……ぼく、ね。 おとうさんと、おかあさんに、会いたかったんだ。 さみしかった、の…。
けど、おにいちゃんがきてくれた。 だから、もう、いいんだ。
[にっこりして]
おにいちゃんが、げんきになってほしい。 それが、ぼくのおねがいだよ。
(155) 2012/02/03(Fri) 21時頃
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――現在:港町――
[>>141ケヴィンの口説き文句は気になるけど、さすがにカトリーナ本人の前では聞けない。 あとで男の時間をつくろう。そこできこう。 男子会ってやつだ。 俺は酒のめないけど。]
……やめない。 止める。
……どんなにあいつが、馬鹿だって……
俺は、良平の、友達だ。
[>>142大人、っていうのかな。 ケヴィンは、すごく落ち着いてる。 ぼいんの奥さんがいるからかな。 その分俺のちっぽけさがわかって、ちょっと痛いけど…]
(160) 2012/02/03(Fri) 21時頃
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あいつを失うことに比べれば、こんなの。
―――― ちっとも、いたくない。
[光の十字が、力を分けてくれる気がした。]
(162) 2012/02/03(Fri) 21時頃
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なあ、ケヴィン。ヤニク。 俺を、鍛えてくれないかな。
[強くなる、にしても、一人じゃ何もわからない。 強そうな二人に教えを請えたら、それが一番手っ取り早そうだけど。]
匣、ってのも……このへんにあるのかも、よくわからないし。 ……なあ、ヴェラ。 聞こえてるか?
[コツコツ、ガントレットを打ち合わせてみたり、耳を押し当ててみたり。
そんなことをしていたら…… なにか、 が。]
なに……?
[>>103何かが、近づいてきた、きがした。]
(164) 2012/02/03(Fri) 21時半頃
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時間は、わからない。 でも、今のままの俺が動いたところで、 ただの足手まといにしかならないから。
[さっきの、……良平との、戦いのときみたいに。]
………… 匣が、開いて…… 7つ開ききったら、崩壊《ウルヴェレア》の、 完遂。
[まただ。 言葉が勝手に出てくる。]
それまでに、匣を、浄化の焔《クレマツィオーネ》に沈めなくちゃ、 再生《アルメヴィア》も、訪れない。
ぜんぶが、
[俺は、そんなこと、しらない。 頭が割れるように痛くなって、しゃがみ込んだ。]
(177) 2012/02/03(Fri) 22時半頃
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ぁ…… くぅ……っ
[いたい。いたい。 >>178耳鳴りのような音がしたかと思ったら、あっという間に頭の芯まで揺さぶる大音量になって。]
すべてが ……、 すでに、さだめられた、こと…
[このささやき声は、何だ。 聞こえてくるんだ。 さっきから、ずっと。
声が、『三人分』。 どれが誰のものかもわからない声が。]
[痛くて、苦しくて、>>181ケヴィンの声もやたら遠くて。]
(183) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[背中に温かい何かが、触れた。 それがカトリーナの手だって気づくのには、少しかかって。
>>179靴音が、耳鳴りに割り込んできた。]
…… ヴェラ……?
[『この声は、さっきまで聞いていた声の…』 なんて思ったところへ、>>180頭をなでられた。]
ヴェラ…… けど、俺… なにも…
[力が抜けて、しがみつく形になった。 どうしてこんなにほっとするかなんてわからないけど、やっぱボインだからだろうか。]
なあ。俺たち、ここで、何をすれば…?
(186) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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どこ…… 違う。 場所じゃない。
…… 鳳凰…
[>>182カトリーナに、なんとか、聞こえた言葉を返した。]
ただの、いたみ……っ…ぅ、
[キィン ィィィン ――]
[震える体が、柔らかい何かに包まれる。 これは、ヴェラの……]
…… へいき。
[目をきつく閉じて、歯を食いしばれ。 耐えろ。すぐに、ひく――]
(195) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[ぎゅ、と包む体を抱き返して、深呼吸を繰り返す。 頭の痛みは、少しずつひいてきて。]
…… しりあい、なの?
[ヴェラとケヴィン(とナシート)のやりとりは、何かすれ違ってるらしい。 仮面のない顔を見上げる。]
(212) 2012/02/03(Fri) 23時半頃
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―― 10年前 ――
[おにいちゃんは、いつの間にか、大きなはものをもってた。]
…… ころす、の?
[このときのぼくには、「代償」も、よくわからなかった。 ええっと、つまり……]
ぼくが、おぼえてたら、いいんだね。 そうしたらおにいちゃんは、ぼくの首を刎ねなくていいんだ。
[ぼくが「破壊」をのぞんだら、おにいちゃんがしかりにくる、らしい。 「大きいもの」とか、「マセた」とかはわからなかったけど。]
わかった。おぼえてる。 ……ねえ、ぼくは、オスカーだよ。 キティじゃ、ないよ。
[ちゃんと、よんでほしい。]
(216) 2012/02/04(Sat) 00時頃
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――――― またね、おにいちゃん。
[きえていくふしぎなおにいちゃんを、ふしぎには思わなかった。 にっこりえがおで、手をふって。]
[その頃の記憶は、俺にはなぜか、残っていない。]
(217) 2012/02/04(Sat) 00時頃
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―― 現在:港町 ――
? うん。
[>>215ヴェラが離れていき、ケヴィンのほうへ。 何かおかしなことがあったらしいが、よくわからない。
ひとまずおっぱい《カトリーナ》のところへ近寄った。]
あの… さっきは、ありがとう。 傷を治すとか、すごいんだな。
…… 俺でも、できるようになったり、しない?
[できたら、少々良平を殴りすぎても大丈夫かなって。]
(229) 2012/02/04(Sat) 00時半頃
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え? っわあ?!
[よっぱらいが あらわれた !!]
え、なに、酒臭っ…!! ゲホッ… のまねえよ、酔っぱらい!!
[背中たたかれた、痛い。 誰。何事。
ぞわり、背筋が震えたのは、ただの変な酔っ払いに絡まれたからだけじゃない。嫌な感覚。]
(232) 2012/02/04(Sat) 00時半頃
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うわ典型的な酔っぱらい… のめねえよ俺はまだ16だぞ。
…… いぬだ。
[酔っ払いから目をそらしたところに、犬が二匹いた。 白と黒。]
……おいでー。
[手招いてみる。どうかな。 酔っ払いにはあんま関わらないに限るって、バイトしてるときに思ったんだ。
けど、カトリーナに絡むんなら別なんだけど。 ちらっと様子見るけど、どうだろう。]
(236) 2012/02/04(Sat) 01時頃
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[執行者《エピディミオス》ってのが何かはわからなかったけど。
すげえ失礼な発言きいた。 カトリーナにいったんだとしたら、ケヴィンが。 ヴェラにいったんなら、ヴェラ自身が、きっつい一撃でもかましそうな。 それで酔いもさめるかな、と庇う気もない。
手招きしたら、犬たちがよってきた。]
わ、かわいい。 人に慣れてる?
…… 動物は、崩壊《ウルヴェレア》だとか、考えないでられる、よな。 お前たちが、巻き込まれないように…… 止めたい、な。
[もっさもっさ撫でてやろうと、手を伸ばした。]
(241) 2012/02/04(Sat) 01時頃
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…………わあ。
[>>243すごい飲みっぷりが見えた。 酒ってああいうものなんだっけ。 対抗する男はヤクザらしい。似合う。 名前とか服からいって、東方出身っぽい。]
……あっちはあぶないからなー。 こっちにいような。 どうせならもふもふ同士でいよう。
[もちろん犬と、もう片方は鳥だ。 安全かつ癒し系だ。 俺はもふもふじゃないけど。
って撫でてたら、>>249まるで酔った風に見えないヴェラが。]
好きだよ。あったかいし、かわいいし。 いや、別にかわいいものが 好きってわけじゃないんだけど!
(252) 2012/02/04(Sat) 01時半頃
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[>>251こいつは犬が友達らしい。]
テリーと、ドリー。 素直でいい犬だね。
…… えっと、漢・趙… なんだっけ。 酔っ払ってぐだぐだしてなかったら、もっと馴染みやすいんじゃないかな……
[ぼそっと付け加えたのは、余計なお世話かもしれないけど。 この様子と「犬が友達」、くっつけてしまえば、こいつはずいぶん寂しい奴に見えた。]
…… 大丈夫? 飲み過ぎてない?
(253) 2012/02/04(Sat) 01時半頃
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