人狼議事


310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】

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視点: 人


【人】 匿名軍団 ゴロウ

── 翌日昼・NARUMIで

["いつもの"は男が意図的に生活に交えるイレギュラー。
特筆するような好き嫌いもなく、ここのメニューなら何でも食えるという自負によりなせる悪戯心。>>2]

 お、うまそう。いただきます。

[始めこそ挙動不審に陥ったり、先代へ助け船を求めたりと面白い反応を見られもしたか。今では双方すっかり慣れたもの。

ビッグバーガーを前に両手を合わせ、綺麗に積まれたそれを両手でぎゅ、と挟み、溢れる肉汁をバンズに吸わせ大口開けて頬張る。食事の間は、スマホはテーブル脇に置いている。着信ランプが点滅すれば、自然と咀嚼も、齧りつく速度も早く。]

(95) 2021/02/16(Tue) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

 へっ? …俺いま、顔に出てた?

[没頭すると周りが見えなくなるのが男の悪癖だ。
おかわりの営業へとやってきた三上に、やや狼狽の顔を向けたあと、端末と交互に視線を移し。]

 いや…ただ、もうすぐだな、と思ってた。
 バレンタインか。今年も義理しか貰えんだろうな。

 俺がそんなもの飲んでも……いや、せっかくだし
 アンタの成長具合を見てやろうか

[世間が浮かれれば浮かれるほど、地の底に沈みたくなる。なんて言えるわけがない。今ではすっかり、この喫茶店の主として堂々と振舞う彼に、普段は頼むことのないラテアートを依頼したのは。

昨日、何でも写真に収めていた春日井の姿をふと想い出し、思いついたことがあったから。]

(96) 2021/02/16(Tue) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[いつかも相談の折、彼の知る諸説を耳にした際は"あのメロンの味を想像してコレが出てきたら驚いただろうな"なんて笑いもしたか。そもそも、本物のメロンはこんなに鮮やかな、絵の具を水に溶いたような色をしちゃいない。]

 それそれ、ちいとメルヘンチックなやつ
 そーいうのがあれば子供連れの主婦にもウケんだろ

 ……ナルミちゃん? て誰だよ

[色のバリエーションの中に、知らぬ小学生のランドセルの色情報が混じることに首を傾げはしたが、男の言葉に連想されたものだろう、と。問い返しはしても深くは考えなかった。]

(100) 2021/02/16(Tue) 21時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[余談として。>>14
あのような提案をしながらも、頑なに緑のクリームソーダしか頼まない理由を問われたら。
くるりと、ストローをかき混ぜなんでもない風に答えた。]

 なんでって、これが "普通" だからだよ。

 虹色のケーキより、真っ白なショートケーキ。
 青色のパスタなんて食えるか。

[やや極端な例を引き合いに出し、甘いバニラを掬う。
三上が気づいたかどうかは解らないが、唇に含んだそれとは裏腹、どこか皮肉を孕んだような苦い表情を浮かべて。]*

(105) 2021/02/16(Tue) 21時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

── ここ一週間の出来事

[気の所為でなければ、ここ数週間、いや、それよりも前だろうか。時折、妙な悪寒に襲われることがあった。

それは散歩の途中であったり。
配達の最中であったり。
仕事を終えてアパートに帰りつく手前や
こうして、ひとりで呑気に昼食を摂っている時も。]

 ……?

[ただの自意識過剰だろうか。内心こそ歪な性癖と恋心を抉らせているが、傍目にはごく普通の枯れかけのオッサンにしか見えない筈で、視線を感じる理由なぞ見当もつかない。]

(118) 2021/02/16(Tue) 23時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[おかわりのコーヒーが届くまでの間。既に昼の連絡を交わし終えたスマホはその役目を終え、テーブルの傍らにあった。
これまで重ねたやり取りを遡ることも考えたが、うっかり三上にやに下がった表情を見られるわけにも、と。なんとなしに店内を見渡す。

二代目の努力の甲斐あって、常に客の埋まりはそこそこ。以前より客層も若く、女性も増え───。]

 (……?)

[昨日迷惑をかけたばかりの早乙女、によく似た姿。>>53
しかし、あれくらいの背格好の女性はごまんといる。
試しに声をかけてみるか迷ったが、ばったり顔を合わせたのでないのにそうするような仲でもない。
おまけになんだか、物思いに浸ってそうだったので。>>55>>56
結局、男は席を立ちはしなかったが。]

 (あーいう子になら、)

(123) 2021/02/16(Tue) 23時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ


 (俺がもし、あーいう子だったなら。)
 (あの人を騙さずに済んだのにな。)

[いまだ開封されていないリップクリーム。
女になりたいと思ったことはない。
女に生まれたかったとも思わないくせに。

どうしても、考えてしまう。どうして、と。

どうして、自分は普通に生まれなかったのだろうと。]

(124) 2021/02/16(Tue) 23時半頃

匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。

2021/02/17(Wed) 00時頃


【人】 匿名軍団 ゴロウ

[──いつもの散歩の途中、春日井にまた、会った。>>61
何かを探るように顔が近づけば反射で背を逸らす。
まだ、件のリップクリームは未開封のままだ。]

 あれか、早乙女さんに選んでもらって
 ショコラの方をあげたよ
 いや、代金を支払ってもらったから正確には
 あげたわけじゃないんだが…。

 そんなに気になるか?

[珍しい距離感への問いに首を傾げる。
そういえば早乙女も、先日は随分と前のめりだった。>>1:187やはり男のような風貌の奴がこんなものを未練がましく持ち歩くのは、普通じゃない。]

(143) 2021/02/17(Wed) 02時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

 
 というか。…俺より春日井くんが
 使った方がいいんじゃないか?

 甘いの好きだろ。 

[徐にポケットから取り出すのは、パッケージがややよれてはいるが未開封未使用とわかる苺フレーバーのリップクリーム。
こんなになるまで持ち歩いていながら、急に手放そうと思い至った理由は後述するとして。

受け取るか否かは、彼に任せた。
不要と返れば、散歩帰りに捨てるつもり。]**

(144) 2021/02/17(Wed) 02時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[そうだ。
どれだけ甘い匂いがしてもこれはただのリップクリームで、食べ物じゃない。
甘党の腹を満たす代用品にすらならない。>>169

だから、不要、と返されてもなんら不思議はない。
いくら未使用だからといって、こんなひしゃげて、よれよれになった品ならなおさらだ。

なのに、なぜだろう。何か違うものを、不要と断されたような心地になって奥歯を噛む。]

(196) 2021/02/17(Wed) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[だから、続く言葉が男にとっては至極、意外で。>>170>>171
苦々しい顔から、どこか呆けたような表情へ。春日井と手元のリップ、その先で無邪気にそわつく愛犬を見下ろした。]

 そうか。いや、あの程度で借りを作ったとは
 思っちゃいないんだが……。

 両立か。……春日井くんは器用だな。

[言外に、自分には無理だ、という諦観と卑下を隠し。ボスと戯れ、写真を撮る様子をじっと見つめた。
なんでマンホール?とは思ったが、それよりもっと訊ねたいことがあった。
けれど、どれもこれもが喉につかえて。

結局、彼の背中を見送ることになる。]*

(208) 2021/02/17(Wed) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

── バレンタイン前日・日没 浜辺にて

[歯車が狂ったのは、先日『NARUMI』を訪れた後。
三上が寄越したおかわりの珈琲。ラテアートのハート型があまりにも見事だったから。
春日井を真似て、戯れに写真を送ってみたのだ。
あの人に。こんなものを飲んだ、と。
いつも通り、日常の報告めいて。


まさか。 まさか。
あの人も『NARUMI』を知っているだなんて。
互いの生活圏がこんなにも重なっているなんて思いもしなかった。
これまでできるだけ、現在地を知られそうな情報は明かさずにいたのは何のためか、こんな偶然を懼れてのことであったのに。]

(217) 2021/02/17(Wed) 21時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[手が届く距離にあると知ってから、途端に会話の空気も縮まった。それは、あの人が男へ──架空の女へ抱く好意の証でもあって、歓びと絶望が同時に男を襲う。
 
 『よかったら会わないか』

……嗚呼。それだけは。言ってほしくなかった。
ついさきほど届いたメールを読み返し項垂れる。普段ならとっくに帰路に着く時間。いっこうに動かぬ主を、相棒がつぶらな瞳で見上げても。

何と返せばいいのか、途方に暮れ乍ら。
沈みゆく空と海を、茫洋と眺める。]*

(218) 2021/02/17(Wed) 21時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

[考えたってどうにもならないことだ。
絶対に結んではいけない約束。断る以外の選択肢なんてない。

でも、何て? 
仕事か、体調か。4ヶ月毎日朝に夜にやりとりしている相手だ。何を理由にしても、いつか、を求められるだろう。何より、目と目を合わせて、声で言葉を交わせたら。そう願ってやまないのはほかならぬ自分だ。

会うつもりがない理由をなんと伝える?
どうすれば、あの人を傷つけることなく、この先も思い続けられる?]

(247) 2021/02/18(Thu) 00時頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

 
 …………潮時だな。

[思い至っている結論は、それだけ。
すっかり暗くなった浜辺で、相棒が寒さと退屈を訴えるように膝へ擦り拠ってきたのを契機に、開きっぱなしだった端末を閉じ、ポケットへと仕舞う。

気づけば、男の身体も随分と冷えていた。いつものように自動販売機で珈琲を買い、賀東荘でしばし暖を取って帰ろうか。先日、如月から連絡をうけ、カレーの相伴を預かったように──祖の話はまた追々するとして。]

 ん? ……?誰かいるのか?

[砂を踏み締め、自動販売機へ近づいて、漸く。
なんとなく人の気配を感じた。>>243
確かめる前に反応するのは、潮風の中でも鼻の効く相棒だろうか。
姿が見えぬ以上、飛びかかりはしないが、わふ!と吠え、リードが届く限り覚えた匂いの元へ駆けよらんと。]**

(251) 2021/02/18(Thu) 00時頃

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