261 甘き死よ、来たれ
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-昼・危険地帯-
[紙袋を被った人影が、危険地帯の傍で体育座りをしていた。 スーツ姿に手袋、紙袋からあふれ出た長髪が背中まで伸びている。 災厄後はネイサンと名乗っていた女性の、久方ぶりの素の姿だった。]
……ホホ、ホ……
[掠れたように呟く声はピエロの声とは程遠く。 まるで、死に際の鳥のように宙に消える。 眼前には昼も夜も絶えず燃え続ける死の炎の海。 ここは此岸と彼岸を分ける三途の川辺。]
人を笑わせ、人を救い、人を楽しませ、人を勇気付ける。 それが私の………したかったことなのに。
[人は容易く死んでしまう。こと、この三ヶ月は。 毎日撃鉄を落とすロシアンルーレットの中をまだ生き延びているということは、彼女にも何か生きる意味があるのだろうと考えた。 考えて、いた。]
(14) 2016/12/17(Sat) 14時頃
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[ネイサンを名乗った当初は、記憶喪失だった。 災厄時に大きなショックを負ったのか、外的衝撃によるものか。 理由は判別としない。医者も居ない状況だったため、 彼女はろくな診察も受けられないまま数日間放置されていた。 気がつけば心に駆られるままピエロを演じ、数週間が経った。]
[ある朝、彼女は全ての記憶を取り戻した。]
[ピエロを演じていたのは潜入調査の為。 サーカス団で取引される密売の証拠を掴むため、 極秘調査員の身分を隠して潜入していたこと。 サーカス団員も、調査対象も、指示していた組織も、 全ては災厄の前に崩れ去った。]
[それよりも彼女の心を襲った衝撃は。 記憶を取り戻した時に、自分の知り合いは全員死んでいたこと。]
(15) 2016/12/17(Sat) 14時頃
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[大切な人の死に目に会えなかった、ということですらない。 大切な人が死んだことさえ認識できていなかった。 心配すらしなかった。探そうとすらしなかった。
それこそ―――道化に相応しい罰の形。]
[もし傍に誰かいたとしたら、ネイサンとは名乗ることなく、 今想起した自分の来歴を独白しただろう。 それにどんな言葉が返されようと、話し終えるまで、その場を立ち去らず。 どんなに空虚なピエロを演じていようとも、その心は人間なのだから。]
(16) 2016/12/17(Sat) 14時頃
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-夕方・十字路-
[今日も今日とてピエロは一人サーカスの幕を開ける。 遅くなったが再演と相成った。 本日のお題目は一輪車とジャグリング。 壊れた自転車を改造したハリボテ一輪車にまたがって、野球ボールとテニスボールの混合お手玉を六球、手際よく放り投げていく。 さあお立ち会いお立ち会い。 例え人っ子一人居なくとも、見えぬ観客相手にネイサンは芸を振るう。]
[―――これが、それしか生きる術を知らぬ、哀れな道化の日課だった。**]
(17) 2016/12/17(Sat) 14時頃
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[>>26 通りかかった包帯だらけの少女。 当初は落ち込んだ表情をしていたが、どうやら芸を見るうちに明るくなったようだった。 拍手までしてもらえたことに喜び、追加でジャグリングのボールを飲み込む手品まで見せてしまう。]
ホホホ、お褒めに与り光栄です! ……あら?
[おひねりまでもらってしまった。 ネイサンの手の中には、災害用羊羹。 パッケージの裏にはもう役に立たない災害用伝言ダイヤルの表示まであった。]
ありがとうございます! ……お嬢さん、何か悲しいことでもありましたか? よろしければ、このピエロめに話してみては。
(40) 2016/12/17(Sat) 22時頃
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[もし会話が続けば一緒に道連れとして共に少女の目的地へ。 断られればその場で芸の披露を続けるだろう。]
[オンボロ一輪車がキリキリと音を鳴らす。 手元のボールは、手に糸で吊られているかのように正確に掌へ。 時折手品を交えながら、ピエロは芸を続ける。]
[それは、日が暮れて手元が見えなくなるまで続くだろう。*]
(41) 2016/12/17(Sat) 22時頃
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>>52 おや……ワタクシの見間違いだったかもしれません。 これはこれは出過ぎた真似を。
[そして語られる、少女の身近な人間の死。 それを報告するために、西のシェルターに向かっていることを。]
―――それは……
[悲しい。それは、悲しくあるべきだ。 正常な人間の魂なら、悲しみを負うべき出来事だ。 だが、目の前の人物は悲しい顔が分からないと言う。 そんな表情ができたのか、と。自分自身をそう評した。]
………ワタクシも同行しましょう。 道中、退屈などさせませぬとも。ええ。
[出来合いの一輪車をキコキコ漕ぎながら、ピエロは一緒に西のシェルターへ。]
(59) 2016/12/17(Sat) 23時頃
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-西シェルター・夕暮れ-
[あまり良い噂を聞かない西シェルター。 エフなる人物が支配する王国体勢の土地。
と、ネイサンがその場所についての知識を思い出していると、隣からそれなりに大きな声が飛ぶ。]
……そ、それでいいのですか? 中に入って言った方が…?
[少女、メルヤがそのままその場を離れるようであれば、 ネイサンは中に入って様子を伺うだろう。]
(61) 2016/12/17(Sat) 23時半頃
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- →西シェルター内部-
お、お邪魔しますよー……ホホホ……?
[シェルター内はしんとした空気に包まれていた。 何個か扉を開くも空振りに終わり、暗闇の中ネイサンは途方にくれる。
だが、静かな場所こそこの道化の真骨頂。]
Ladies and Gentlemen! Here is the Circus show of Silly Crown!!!
[シェルター内に響き渡るように大声を張り上げる。 本当に無人なのかを確かめるために。 メルヤから聞いた、『みょんこ』なる人物が亡くなったことを。 キチンと伝えるべき相手に伝えなくてはという、それだけの思いで。]
[誰も止める者がいなければ、一晩中無人のシェルターをたった一人のサーカステントに仕立て上げ、延々とワンマンショウを繰り広げただろう。*]
(66) 2016/12/17(Sat) 23時半頃
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>>67 オホホホ……!食料ならもう持っているので。
[ババーン!とオノマトペの付きそうなくらい高らかに災害用ようかんを月明かりに掲げる。]
貴方が……"エフ"さんで?
[災害用ようかんとその辺の本二冊をクルクルとジャグリングしながら、ソファで気だるそうにしている男へと話しかける。]
ワタクシ、直接会ったわけではないのであまり内情は存じ上げませんが… メルヤちゃんという、包帯を巻いた女性と一緒にここへやってきました。 その子が云うに、みょんこさんという眼鏡の女性が亡くなったとか…… 貴方、ご存じありません?伝言を頼まれてたみたいなのですが。
[暗い部屋で、男の表情は読めない。**]
(69) 2016/12/18(Sun) 00時頃
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