人狼議事


241 線路上の雪燕

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【人】 流浪者 ペラジー

― 一等車両・点検口下の廊下 ―

[ 銃声>>3:139に聞こえた。
 勘違いだろうか?

 ペラジーは緊張し、その場にいた3人の男性へ視線を走らせる。
 誰かの顔に同じ警戒が宿っていれば……。]*

(6) 2015/12/02(Wed) 00時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ ペラジーの提案>>3:142にルーカスが賛成したので、ほっとして微笑む。

 他にも賛同の声が返ってくれば、もしサクラコが渋っても、宥めつつ彼女をラウンジ車へ誘導するだろう。
 同行する者は誰かいるだろうか?]**

(7) 2015/12/02(Wed) 00時半頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/12/02(Wed) 00時半頃


【人】 流浪者 ペラジー

― 移動中のどこかで ―

[ 列車に急ブレーキがかかった>>#2のは、一等車両から次の車両へ移っている途中だったろうか。
 それともラウンジに着いた直後?

 いずれにせよ、鼓膜を破らんばかりの金属的なブレーキの音は、一切の人間の声をかき消し、

 注意する暇もなく、
 ペラジーも、
 周囲にいた誰かも、

 慣性の法則に従ってつんのめった。
 たたらを踏むか、壁に手をつくかして姿勢を立て直せた者はまだましで、
 ぶざまによろけ、ぶつかり、転びそうになった者もいただろうか。]*

(19) 2015/12/02(Wed) 01時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 急ブレーキのかかった列車内は騒然とし始める。
 多くのできごとが同時に、いちどきに起きて、誰も彼もが混乱しているようだった。

 勢いよく壁に叩きつけられた>>24イアンは、盛大に頭をぶつけたらしく、
 「ッ痛!」>>24
 と声を上げていた。

 サクラコからは、
 「……きゃっ!」>>40
 という短い悲鳴。

 壁にすがったペラジーが振り返ると、彼女は支えてくれたルーカスの服の袖を掴み>>40、不安げに彼を見上げている。]

(44) 2015/12/02(Wed) 14時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ そのルーカスはあらぬ方を見やり、
 「狼、の、声?」>>22
 とつぶやいた。
 ペラジーははっとなって彼の顔を凝視する。

 完全に停車した列車の後尾から、赤ん坊の泣き声とも獣の遠吠えともつかない声>>0>>#3が聞こえてきた。]

(45) 2015/12/02(Wed) 14時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 窓のほうを見やったルーカスは、
 「…これはやはり、ラウンジに行った方が良いですね。
  少々危険なものが、潜んでいたのかもしれない」>>23
 と言って、咄嗟に支えた>>42サクラコを半ば強引にラウンジへ行かせようとする。

 イアンは窓へ駆け寄り、寒風の中、上半身を外へ出した。>>26
 「……ペラジー」>>26
 吹き込んでくる風音に紛れながらも、名を呼ばれた気がしたのは、予感のせいだろうか。

 近づくと、イアンは何かを指さしている。>>26
 その指先は僅かに震えているようだ。]

(46) 2015/12/02(Wed) 14時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 鉄路の周囲は枯れ果てた麦畑だった。>>#2
 満月>>#3の光に照らされて、動くものの姿は鮮明で――

 列車から遠ざかろうと一直線に逃げていく
 狼の
 姿>>#3は、とても鮮明で――。

 ペラジーは茫然と獣の影を視線で追う。]*

(47) 2015/12/02(Wed) 15時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 窓辺で立ちすくんでいたのはどれくらいの時間だったろうか。

 鉄道警察隊員が口々に、
 「追え、惑わされるな」
 「化け物だ、野放しにするな」>>#3
 と叫び、列車から飛び降りて麦畑に向かっていく>>#3のを見て取ると、ペラジーの足も動いた。

 外へ行かなければ、と強く思う。

 ジャンは無言で彼らを追い越そうと>>13ずんずん歩き、
 「何処に行く気だい?」>>23
 というルーカスの呼びかけに足を止めたかどうか。

 ペラジーも外に出られる場所を探して、とりあえず後尾のほうへと進む。
 途中、もし誰かが話しかけたとしても、うわの空で応答したに違いない。]

(48) 2015/12/02(Wed) 15時頃

【人】 流浪者 ペラジー

― ラウンジ車 ―

[ シェリー>>35の姿を認めると、脇に抱えたオルゴール>>3:111>>3:117のことを思い出し、急いで近づく。]


  すみません、これを持っていてください。
  大事な人の……形見のようなもの、なので。


[ 厳密には違うが、省略するとその説明しかできなかった。

 乗車前の列で見かけた>>0:26にんじんのような赤い髪の女性>>14や、
 一等車両ですれ違った>>0:87東洋系の男性>>21も、
 その場にいただろうか。

 彼らと視線が合えば、慌ただしく目礼したかもしれない。]*

(49) 2015/12/02(Wed) 15時半頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/12/02(Wed) 15時半頃


【人】 流浪者 ペラジー

― 乗降口→外 ―

[ シェリーとはいくらか言葉を交わしただろうか。
 状況的に、長い時間をかけた会話ではなかっただろう。

 ペラジーはラウンジ車を通り過ぎ、二等車両の廊下を抜けて、急ぎ足で次の車両へ移る。
 鉄道警察隊員たちが降りたらしい乗降口が開きっぱなしだ。>>35

 入り込んでいる冷たい夜風に、コートのフードを被りながら、ペラジーは外へ身を躍らせた。
 見た目よりも高さがあったが、レールにも枕木にも足を取られることなく、着地に成功する。

 続いてくる者は誰かいただろうか?

 ペラジーは口を引き結び、厳しい表情で満月>>#3を振り仰ぐと、コートの襟を押さえながら夜気の中を進んだ。
 枯れた麦畑>>#2の中の獣の影>>#3に向かって。]**

(50) 2015/12/02(Wed) 16時頃

【人】 流浪者 ペラジー

― 枯れた麦畑 ―

[ ペラジーだけでなく、急停車に憤った三等車両の乗客たちも、三々五々、列車を降り始めた。
 珍しい捕り物を直に見ようとしてか、あるいはスポーツの試合感覚でどちらかに声援を送ろうとしてか。

 単に新鮮な空気を吸いたくなっただけかもしれない。
 手足を伸ばしたい乗客もいただろう。

 何名かが興味津々の様子で、ペラジーと同じように、枯れた麦畑の中を進んでいる。

 鉄道警察隊員たちは逃げる獣にしか注意を向けていない。
 いや、最初から想定していなかったのだろう。 
 乗客が自分たちの後を追ってくるとは。]

(51) 2015/12/02(Wed) 17時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 歩くたびに足元からざく、ざくと音がする。
 霜を踏みつけているのだ。

 刈り取られないまま放棄された畑なのだろうか。
 枯れた麦がそれぞれ勝手な方向に倒れているさまは寒々しく、どこか悲しい雰囲気すら漂わせている。

 ペラジーは鉄道警察隊員たちの声を頼りに進む。
 自分に何ができるかはわからない。
 何かをしたいわけでもない。

 ただ…………、

   せめて、見届けたいのだ。]

(52) 2015/12/02(Wed) 18時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ ラシード王子の代わりに?

 いや――王子の死の瞬間を、
 見届けられなかった、その代わりに………?

 ペラジーにもわからなかった。
 感情と記憶がぐるぐると脳裏を駆け巡っている。

 冷静な思考も、
 明晰な判断も、

 できるような心理状態ではない。
 それだけは、わかっていたけれども。]

(53) 2015/12/02(Wed) 18時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 幼い子どもに見えた。
 顔立ちや体格だけではなく、サラグニッド駅のホームでペラジーを見つめ返したときの怯えよう>>0:33が演技とは思えず、世慣れていない雰囲気がしたのだ。

 誰かに教わったことを必死で守っているような雰囲気が。]


  だから、子どもだと………。


[ ペラジーはつぶやいて、痛ましげな視線を麦畑の先へ向ける。
 それは記憶の中の亡き主人へ向けた眼差しでもあった。]

(54) 2015/12/02(Wed) 18時頃

【人】 流浪者 ペラジー

 

  きみは、どこへ行きたかったのですか……?

 

(55) 2015/12/02(Wed) 18時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ ラシード王子が故国アイラをひたすら思い焦がれたように、彼もまた、暖かな南の地スウェルグへの憧れを持ったのだろうか?]


  そこでなら、生きていけると考えた………?

 

(56) 2015/12/02(Wed) 18時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 銃声が響いた。
 わずかな感覚を置いて数発。

 ペラジーは足を速めた。

 満月に照らされた麦畑の中で、白いコートのフードを被ったペラジーの姿はそれなりに目立っているだろう。
 歩兵銃を構えていた鉄道警察隊員のひとりが気づいたらしく、苛立った声を上げる。

 ペラジーは左手を軽く振って相手を制した。
 かつてラシードがそうしていたように。]

(57) 2015/12/02(Wed) 18時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 成金でも、他人に何かを命じることはできる。
 だが、彼らは黙っていることができない。
 事細かに説明しなければ、誰もその命を理解できないからだ。

 ラシードは違った。
 彼には説明する必要がなかったのだ。
 意を汲み取ったペラジーが先へ先へと動くから。

 本物の貴人には、生まれながらにそういう立場の者が用意されている。
 だから、過剰な言葉は必要ない。
 ときには身振りだけで相手を動かせる。]

(58) 2015/12/02(Wed) 18時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ ああ、そうか、とペラジーは納得した。
 もしルーカスが同行していれば、彼の顔に視線を走らせたかもしれない。

 身なりのよいルーカスに感じていた違和感はそれだった。
 従者を付けられて成長した者の態度には見えなかったのだ。
 もちろん、家庭教育の違いはあるだろうけれども……。]

(59) 2015/12/02(Wed) 19時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ サクラコの国の身分制度がどうなっているのかは知らない。

 だが、彼女の無防備さや天真爛漫さ――
「幼い頃から木登りは得意でしてよ」>>3:74
 と言い出すような、ある種非常識な面――は、トラブルの解決をお付きの者に任せっきりで育ってきたことに起因するのだろう。

 ルーカスにはそれが感じられなかったな、とペラジーは思う。

 ペラジーの知りえない家訓や伝統のある家柄かもしれないし、スウェルグで楽団付きの赤絨毯が待っているような身分ならば面白いけれども。]

(60) 2015/12/02(Wed) 19時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 麦畑の先で、また複数の銃声がした。
 枯れた麦を踏み荒らしながら激しく動いているのは、鉄道警察隊員か、それともあの獣か。

 怒号にも似た命令語が飛び交う。

 人狼が、もし狼以上の能力を持っているならば………、
 5人という人数は頼りないかもしれない。

 ペラジーは周囲を見渡す。
 同行者がいれば、視線を合わせて頷き合ったかもしれない。]**

(61) 2015/12/02(Wed) 19時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/12/02(Wed) 19時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 複数の、霜柱を踏みしめる音がこちらへ迫ってくる。
 枯れた麦をかき分けているのだろう、がさがさという音も激しい。

 隊員の名を呼ぶ鋭い声がする。
 同時に唸り声と、短い悲鳴。
 近くで揉み合っているのだろうか、枯れた麦を倒す激しい音が、移動しながらしばらく続いた。

 ペラジーは丸腰だ。
 緊張しつつ、周囲を見渡すことしかできない。

 同行者は武器を持っているのだろうか。]**

(62) 2015/12/02(Wed) 19時半頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/12/02(Wed) 19時半頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 月明かりの下、すべてが白っぽく見える枯れた麦畑の中で、その痕跡は酷く目立った。

 直感的に]


  血だ、


[ と見取って、ペラジーは振り向く。
 同行者がいれば、何か反応しただろうか。]


  怪我をしている……?
  ……それとも、


[ 誰かをその牙や爪で倒したのだろうか、という言葉をペラジーは飲み込んだ。]

(63) 2015/12/02(Wed) 20時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ それは突然現れた。
 枯れた麦を倒しながら、荒い息遣いを隠そうともせず。

 四つ足の獣。
 犬に似た、けれども圧倒的に大きなその姿は、

      ――狼。

 姿は違えど、赤茶色の乱れた毛並みは、確かにあの少年の髪に似ていた。

 同時にペラジーは、狼の片方の後ろ足が血塗れなのを見取る。
 列車の中でも、この麦畑でも、何度か銃声が響いていた。
 1発、いや、もっと当たったのだろう。
 腹の白い毛も血で汚れているようだった。

 そして、口の周りも真っ赤だ。
 たった今、誰かをその牙で倒した証拠に。]**

(64) 2015/12/02(Wed) 20時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/12/02(Wed) 20時半頃


ペラジーは、>>57訂正 ×感覚 ○間隔

2015/12/02(Wed) 21時半頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 周囲に誰かがいれば、狼の血塗れの口元に驚いただろう。
 声を上げたかもしれない。

 ペラジーは黙って見つめていた。
 痛ましい、その姿を。]

(77) 2015/12/02(Wed) 21時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

 

  どこへ、行くつもりだったのですか………?
  それは本当に、きみの望みでしたか?

  誰かにそこへ行けと教えられた……、
  あるいは、よいところだと信じ込まされただけ、
  ではありませんか?

  本当に、きみ自身が好きになった場所?
  そこでなら、生きていけると思った………?

 

(78) 2015/12/02(Wed) 22時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 傷ついた狼はもはや人語を解さないのかもしれない。
 血走った眼でペラジーを睨みながら、荒い息を吐くだけだ。

 そこに銃声。
 狼を見つけられない鉄道警察隊員が、夜空に向けて撃っていた。

 びくりと身を震わせた狼は、ほとんど横っ跳びに移動し、枯れた麦の茂みの中へと駆け込む。
 血痕を残して。]**

(79) 2015/12/02(Wed) 22時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/12/02(Wed) 22時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 枯れた麦をかき分ける音、
 霜柱を踏む音。

 鉄道警察隊員の上げる怒号、
 三等車両の乗客らしい喧嘩口調の大声。

 散発的な、ばらばらの方向からの銃声。

 それらが不規則に交錯し、普段は静かなはずの麦畑が別世界のような騒がしさだった。

 ペラジーは狼の血の跡を追おうとする。
 同行者がいれば止めるだろうか、あるいは………。]*

(80) 2015/12/02(Wed) 22時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 自分でも自分の焦燥を説明できなかった。
 危険は承知だ。
 頭に血を上らせた鉄道警察隊員が、どこへ銃を撃つかわかったものではない。

 けれども、ただ、見届けたかった。
 あの幼い子どもが――狼としてはずいぶん大きかった。人間とは成長が違うのだろうか?――が、どこへ向かうのか。

 いや、どこへ行きたがっているのか、を、]


  知りたいのです………。


[ 懐中時計の時刻と傾いた満月からおおまかな方角を割り出しながら、ペラジーはぽつりとこぼした。]*

(101) 2015/12/02(Wed) 23時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 狼の血痕を追って麦畑をそろそろ進みながら、ペラジーはわれ知らず、子守歌を口ずさんでいた。
 『月のゆりかご』。
 この半年間、何度も何度も聞いた曲だ。]


  三日月のゆりかごで、
  ゆらゆら揺れて…、お眠り、なさい………。


[ あの狼の姿では、もう理解できないかもしれないが、それでも。

 赤茶色の毛皮の下に、
 幼い子どもの心が少しでも残っているならば、]


  どうか、安らかに、と。


[ 願わずにはいられなかった。]*

(119) 2015/12/02(Wed) 23時半頃

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