68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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― 商店街 ―
[こそり、こそりと影から影へと渡り歩きながら、 忍び込んだお店でポーチを手に入れる]
(お金……置いておけば良いよね)
[こんな状況でも孤児院での躾は染み付いているのか、 サイラスが残してくれたお小遣いをカウンターに置いて。 チャックのついた、有名な白猫のキャラクターの顔の形の ポーチに月の砂を包んだ布切れをしまう]
(お菓子も手に入ったら、入れておけそう)
[少し余裕のある中身を確かめる。 白猫ポーチをつけた黒猫という妙な姿になっているとは知らず]
……!
[店を出ようとしたところで、何処かで断末魔のような異様な声を聞いたような*気がした*]
(65) 2011/10/21(Fri) 16時頃
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― 路地裏 ―
[血の臭いが酷い。 影の中を縫って猫がその場へやって来た時には、 その研ぎ澄まされた耳には僅かに遠ざかる足音が聞こえていた]
(……血……――)
[スライムもグールも、引き裂いても血の臭いはしなかった。 そういえば、クラウンは赤い血を流していたが。 先だっての断末魔も相まって一抹の不安を覚えたのだ。 少なくとも女子供の出すような声には思えなかったが、 ここに来て何人か男性にも出会っている。 それ故、不安に思って来てみたら]
……ゥ、……――。
[血の海の中に、腹を切り開かれた痩身の屍体が転がっていた。 その見開かれた目と、猫の目船の高さが、合う]
(68) 2011/10/21(Fri) 17時頃
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[明らかに光を宿していない、濁った目]
ニャ、ァ……。
[そろ、そろ、影から抜け出した猫の足が血溜まりに触れる。 毛並みを濡らす赤]
(死んで、る……殺されてる……)
[『お化けに食べられてしまうかも』 そのフレーズが頭の中に甦る。 同時に、このお化けだらけの中に普通の人間の姿をした者が ちゃんといるという少し謝った現実を認識して]
(早く、お菓子を手に入れてあの人に会わないと。 ゾーイちゃん達を、見つけないと……)
[猫の緊張を示すようにぴんと立ち上がった尻尾。 アッシュグレイの瞳が再度、殺された男を見る]
(69) 2011/10/21(Fri) 17時頃
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[ぴちゃ、ぴちゃ、とその顔へと近付いていく。 前足で見開いた目を閉じようと手を伸ばしかけて]
……――。
[汚れた自分の手、ではなしに足を見る]
ニャゥ……。
[困ったように耳と尻尾がへたれた。 仕方なしに、そっと顔を男の顔に近付けて。 小さな鼻先と舌を使って、落ち窪んだ瞼を閉ざした。
傍目には黒猫が血溜まりの中の屍体に寄り添っているように 見えたかもしれない――]
(70) 2011/10/21(Fri) 17時半頃
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モニカは、ザックの足音は既に、遠く聞こえなくなっていたかもしれない。
2011/10/21(Fri) 17時半頃
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― 路地裏・サイモン殺害現場 ―
[>>70、男の顔に鼻先を近付けた時。 それまで血の臭いで判らなかったが、微かに甘ったるい香りを捉えた]
……?
[きょろり、辺りを見渡す。 すぐに香りは血の臭いに埋もれる。 溢れ出す臓物を直視するのが嫌で極力顔を背けながら、 もう一度顔を近づけてくん、くんと臭いを嗅ぐ]
……!
[影の落ちた男の口の中に、オレンジ色の小さな物体が見えた。 口許に鼻を近づけると甘い香りが強くなる]
(83) 2011/10/21(Fri) 20時半頃
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(お菓、子……?)
[猫の手ではそれを取る事はできない。 仕方なしに人型に戻ると、服の裾が血溜まりにべっとりと濡れた]
ニャァウ……。 (ごめんなさい……)
[屍体に侘びを告げながら、震える手でそれをつまみ出し 手の平の上に転がしてみる]
ニャァ、フミュウ? (これ、ゼリー・ビーンズ?)
[量り売りなどで売られているのと同じ。 しかし、その色はけばけばしいほどの鮮やかさで。 屍体の口の中に入っていたのもあって、 とても口にしようなどという気にはならなかったが]
(どういう事? 殺された人の口の中にお菓子)
(85) 2011/10/21(Fri) 20時半頃
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[この人も夢の中で女性にお菓子を貰ったのだろうか。 お化けに出会い、それを食べる間もなく殺されてしまったのだろうか。 だが、ビーンズはまっさらで。 確認のためもう一度覗いてみたが、 歯にも他にビーンズのようなものは付着していない]
ミュゥ……――。 (お菓子を持ってるのはお化け……。 でも、この人はどう見ても人間……だし)
[血溜まりの中から立ち上がる。 硬質な足音は、周囲には聞こえない。 もしかしたら近くにゼリー・ビーンズの包みが 落ちていたのかもしれないけれど、 落ちていたとしても血の池の中で判別はできなかっただろう]
(87) 2011/10/21(Fri) 21時頃
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[取り敢えず、回収したゼリー・ビーンズをポーチに入れ。 待ち合わせ場所である『海のしずく』に向かおうとした。 が、少女が屍体から離れるのを待っていたかのように ぼこり、地面からグールの手が突き出してきた]
……っ。
[見る間にグール――屍食鬼――の頭が地面から這い出してくる。 思わず一歩後退ったが、狙いは臓物零れる屍で]
(こいつ……!!)
[ふつり、怒りが湧いてきた。 傍目には黒猫の毛が膨んで興奮状態にあると判るだろう]
ニ゛ャアアァ、ッ!!! (許さない、ッ!!!)
[掴みかかるようにグールに突進し突き倒し様、 その胸に向けて勢いに任せ右腕を振るった。 脆い体を鋭い爪が貫通し、グールが背中に腕を生やしてのけぞる]
(88) 2011/10/21(Fri) 21時半頃
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[片方なくしてしまった靴がアンバランスで、 そのままそこにはき捨てる。 素足にぬるりと血の滑りを感じながら、 掴みかかって来るグールを押し倒しその喉を潰す]
フ、ッ……ウ゛ウゥ……。
[荒げた息は威嚇するような唸り声になる。 乱れた髪を払って、次々と現れた8体のグールを睨む]
(きりがない……何処か地面から離れた所に運ばないと)
[少女はぬめる血を跳ね散らかして、次の標的へと跳躍する。 斜めにかけた白猫のポーチが宙に踊った]
(89) 2011/10/21(Fri) 21時半頃
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― 路地裏・サイモン殺害現場 ―
ニャアァ、っ……ミャァアァ――っ。 (誰か、聴こえてたらお願い……っ)
[自分のように生き長らえているであろう誰かがいる事を信じて、 空に向かって声をはり上げる。 実際は猫の鳴き声がただ辺りに木霊するばかりだが。 それが人の声であると、思い込んだまま]
(こ、のっ……どれもお菓子、持ったお化けじゃ、ない、し……)
[計9体ものグールを相手にするのは流石に手に余った。 額に浮かぶ汗を拭いながら、サイモンに手をつけようとする グールの心臓を背中から渾身の力でぶち抜く。
まだ動いているグールは……4体]
(101) 2011/10/21(Fri) 22時半頃
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[数が減り、ようやっとグールも邪魔者を認識したか。 サイモンの周囲に折り重なる動かなくなったグール、5体。 ぎらり、爪を前に構えて威嚇する。 息切れも激しく、それも時間稼ぎだけれど。 痛覚のない相手は怯まないからこそ性質が悪い。
背にしたグールの山から一つ、腕が伸びてきて。 ポーチの紐を思い切り、引っ張った]
……ニャ、ッ!?
[不意をつかれ後ろに倒れ込む黒猫にグール達が一斉に襲いかかる。 留め金が外れ白猫のポーチが何処かへ飛んでいった。 視界を埋め尽くすように群がるグールの、手]
ニャァ、っ、フ、ニ……ァ――ぁ……。
[その一つに首を締め上げられ、くぐもった哀れな鳴き声が路地裏に響いた]
(109) 2011/10/21(Fri) 23時頃
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[首を絞めていたグールが弾き飛ばされ、げほ、げほと息を吸い込む。 霞がかった視界、鮮やかな色が過ぎったような気がした]
(今、誰、か……)
[しかし、気を抜くとすぐにまた次のグールの手が伸びてくる。 無我夢中で振り払った左の爪が一体のグールの首を振りきり。 一瞬猫の姿になるとグールの影へと身を滑り込ませ]
(あと、少し……っ)
[影の中を背後に回り込むと、飛び出すと同時に 人型に戻り背後からグールを突き飛ばした]
フ、ミャ……。 (あの、時の)
[そこで初めて、視界にはっきりとクラウンの姿が映った]
(116) 2011/10/21(Fri) 23時半頃
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モニカは、猫耳がぴくりと、何かに反応した。
2011/10/22(Sat) 00時頃
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[肩で息をしながら、最後の一体となったグールにとどめを刺す。 腕は使い過ぎて上手く持ち上がらない。 だから初めて、本能のままにその首筋に牙を突き立てた。 ぐにゅりと、不快な感触にすぐにそれは吐き捨てたけど]
げ、ほ……けふ……っ。
[口許を尾さえて、ふらつく。 助けてくれた、と思い込んだ黒猫はぺたんと膝を崩して。 へたりこんだままの体勢で、クラウンを見上げた]
ふ、にゃ、あ……? (あ、ありが、と、……――?)
[ぼとり、落ちたグールの体にびくりと肩を震わせた]
(128) 2011/10/22(Sat) 00時半頃
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モニカは、ネイサンの左手から滴る緑と赤の混じった液体に目を細めた。
2011/10/22(Sat) 00時半頃
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[ぱちぱち、とアッシュグレイの瞳が瞬く。 お辞儀をする様子、芝居がかった様子には既視感がある。 何処から聴こえる声なのだろう、 ノイズ混じりではあるが単語単語は理解のできるもので]
ニャ、ニャアウ? (嬉し……泣きそう……?)
[クラウンの指がサイモンの死体を指し示すのを見て、 ふるふると首を振り周囲を見渡す。 近くに転がっていた白猫のポーチに手を伸ばして]
ニャア、ニャ、フミャアウ、ミャア。 (悲鳴が聞こえて、そしたらこの人が殺されてて……。 口の中に、これが入ってたの)
[ポーチの中から、オレンジ色のゼリー・ビーンズを取り出す。 そして、まだぽかりと空いたままのサイモンの口を指差した]
ニャ、フニャニャ、ミュ。 (貴方は、違うよね。 足音が違うもの)
(135) 2011/10/22(Sat) 01時頃
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ニャア……? (あれ、この声……)
[聞き覚えのある鳴き声(?)が近付いてくるのに、 そちらの方角へ耳が自然と動く。 そして、ジャックランタンの姿を認めると 僅かにほっとした表情になった]
ミャア! ミャウ、ニャニャァ……。 (良かった、無事だったんだ……)
[地面に手を付いて立ち上がり、 崩れ落ちたランタンの方へ向かおうとした]
(137) 2011/10/22(Sat) 01時頃
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[硬質な音が響く。 それの意図するところが解らず一瞬動きを止めたが。 ノイズ交じりの声が猫じみた事にこてん、首を傾げた]
ニャ、ニャ……。 (な、何て言ってるんだろう……)
[己の声が相手にそう聴こえている事に、まだ気付かない。 何かを考えながら屍体に近付いていく様子を見ながら。 ひとまず、説明できる部分は説明できたと思い ポーチにゼリー・ビーンズを仕舞い込んだ。
派手に暴れたおかげで、左肩が上がり難い。 傷口がどうやらまた開いたようだ。 そ、と肩を抑えながら。 クラウンは、この屍体に対してどんな見解を出すだろうか]
(141) 2011/10/22(Sat) 01時半頃
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[食べる前、殺された。 何となく、そのくだりは理解できて。 ちょっとだけ、首を捻った]
ミュ――ニャアゥ、ニャア? (それは私も思ったけど……口の中で噛んだ跡もなくて。 何か変だな、って)
[口の中に綺麗な状態で入っていた、と そこまで説明するも哀しいかな、全ては猫語なのであった]
(144) 2011/10/22(Sat) 01時半頃
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[喜怒哀楽のころころとしたランタンが抱き締めてくる。 その様子が微笑ましくて、自分もまた抱き締め返す。 ぼろぼろワンピースの黒猫と南瓜の抱擁は、 とても奇妙な光景だっただろう]
ニャア、ミャウ? ミュミャァ。 (死体、怖い? 多分犯人は近くにはいないから……)
[安心させるように肉球のついた手でランタンを撫でる。 お菓子について問われているとは思っておらず。 会話は見事にすれ違っている]
(146) 2011/10/22(Sat) 01時半頃
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[クラウンの仕草を見ながら。 散らばる臓物が踏みつけられるのには咎めるような声を出した]
フミャァ……。
[ただでさえ小さな猫の口が少し尖る。 そういえば、この屍体をグールから守ろうとしていたのだ。 しかし、屍体の一部にはグールが折り重なり。 もはや、どうにかする方が絶望的な気がしてきた。 しょんぼりと猫耳と尻尾がへたれた
そういえば、と]
ミャア、フミュアウ。 ニャニャ、ニャア? (貴方もお化けだけど、他のお化けと違うみたい。 何か、目的があるの?)
(149) 2011/10/22(Sat) 01時半頃
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ニィ、ニィニャ?
[クラウンがアイデンティティを思っている事など知らず。 ネイサ?と真似をしようとしたら、全く別物になった。
何やら機嫌が良さそうに見えて。 最初に会った時も攻撃をしてこなかった事、 今も助けてくれた(と思っている)事から。
すん、と鼻を鳴らして。 どうやら彼も怪我をしているようだと思うと少し、考え込んだ。 ちら、ちらと隠された左手を気にしている]
(152) 2011/10/22(Sat) 02時頃
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[しがみついてくるカボチャをぽふぽふ、と撫でながら。 何か訴えたい事があるようなのには、困ったように]
ミュゥ……。 (うーん、何て言ってるか判れば良いんだけど)
[それはお前もである]
ニャ?
[>>151で花畑に咲く真っ赤な口がこちらに向けた言葉]
(お菓子、って言った……?)
[カール、ひげ? 家、帰る? 真っ直ぐにこちらを指す指に、確認するように自分を指差して。 今しがたゼリー・ビーンズを仕舞ったポーチを指差す。 そして、困ったような声を洩らした]
(154) 2011/10/22(Sat) 02時頃
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ミイィ……。 (そういえばこれも、“お菓子”だよね……。 だったら、渡しちゃったら駄目だよね。 でも、何だかこのお化けもお菓子が必要みたい)
[随分迷った後、ポーチを胸に抱いて、ふるふると首を振った。 大きなお菓子だったら半分に割ろうかと思ったが。 流石にこれを割ったらお菓子と認めてもらえない気がする]
ミャアゥ……ニャ、ニャアニャ。 ニャニャン、ニャアニャ? (ごめんね……助けてもらったお礼、って言いたいとこなんだけど。 もし次別なの手に入れたら、あげるから。 それじゃ、駄目?)
(155) 2011/10/22(Sat) 02時頃
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[笑いっぱなしの真っ赤な口、 だけど花々の様子や胸を抑える仕草、 掠れ掠れで聴こえる言葉に混乱しそうになる。 一体どれが彼の感情なのだろう?]
フミャァ……。
[必要、あなた方も。 その言葉を念押しするように頷く様子に、 その通りだ、と肯定の意を込めて頷いた]
(うん、私達もお菓子が必要なの。 だから、ごめんね……)
[決定的なすれ違いを招いたとも、知らず]
(159) 2011/10/22(Sat) 02時半頃
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[肩を落とした姿に、罪悪感を感じたか。 飛び散った緑と赤、続くお喋りが本心を隠しているように思えて、 何だかちょっと哀しくなった]
ミャァ……。
[別れの言葉を告げられている気がして。 自分のしているマフラーを外す。 傍目には黒猫が自分のワンピースの襟をびりり、と 破いたように見えるだろうか]
ニャ、ニャウニャァ、ニャ、ニャン。 (お菓子はあげられないけど、これ……)
[警戒されなければ、近付いて。 左手の赤を指差し、次いでマフラーもとい布切れを指差し、差し出した。 お花いっぱいの顔を見詰めて、こてんと首を傾げる]
(受け取って、くれるかな……?)
(162) 2011/10/22(Sat) 03時頃
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[緑の液体は幸い肌にはかからなかったか。 ただ、周囲からは猫の耳にあたる部分に少し付着して。 あるはずのない場所に痛みを感じた気がした。 人間のモニカにとっては幻痛とでも言うべきか。 ただ、それはほんの一瞬だったから気にはしなかったが。
>>164顔を覗き込まれて、間近に花々が見える。 よくよく見れば花の下に無数の目があるのが見えて慄いた]
フニャ……――。
[だけど、どうしてだろう。 グロテスクさを隠すように咲き乱れる花に先程の物哀しさがリンクして。 差し出された手に布切れを掛けて、ちょこっと背伸びをすると 花弁に触れるか触れないかのキスをした]
(165) 2011/10/22(Sat) 03時頃
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[果たしてそれは成功したかどうか。 相手にはどう映ったか。
自分でも何故それをしたのかは、説明できなかった。 ただ、少し触れたかったのだ]
ニャゥ。 (ごめんなさい……)
[ばつが悪そうに、後は大人しく引き下がる]
(167) 2011/10/22(Sat) 03時半頃
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モニカは、ゾーイが何やら考え込んでいる様子には、ちょこっと首を傾げてみた。
2011/10/22(Sat) 03時半頃
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[服を引っ張られて、こくりと頷く。 誰かを呼ぶように声をあげて飛び回っていたようだから、 そして、この様子からすると恐らく 自分を探してくれていたのだろうと]
フニュ、ニャンニャン。 (ごめんね、もしかして探してくれてた、よね)
[そういえば、『海のしずく』での待ち合わせの約束があったが。 南瓜が何処かへ誘導したそうにしているなら、 それに従うだろう]
(170) 2011/10/22(Sat) 03時半頃
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[首を傾げる南瓜には、ふるふると首を振った。 何やら考え込んでいた風だったが、思い違いだったかと。
>>169、花々が震えたのにはまずかっただろうか、とどきっとして。 しかし、笑うような仕草にほっと表情を緩める。 伸ばされた指先、緑色の液体がぬらぬらと光っているのが 見えた時は内心少し怖かったけれど。 すっと引いていった手をじっと見詰めた]
ニャア、ミャァウ、ニャン! (お花さんも気をつけて。 次はお菓子あげられるように頑張るから!)
[別れの挨拶に自分もまた同じように手を振って。 ジャックランタンと手を繋いだ**]
(171) 2011/10/22(Sat) 03時半頃
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― 孤児院への道中 ―
[怪我をした左肩を気にするような南瓜の心配そうな声>>177に]
ニャウ、ニャァ? (心配してくれてるの? ありがとう、優しいね)
[ニャアン、と嬉しそうな声で鳴いて。 どうやら南瓜は孤児院への道を辿ろうとしているようで。 あそこに帰れば救急箱があるはず、と安心させるように微笑んだ]
(197) 2011/10/22(Sat) 21時頃
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― 孤児院 ―
[孤児院、我が家でもあるその場所に戻ると少し安心した]
ニャ、ニャア。 (あの時のお化けは、もういないみたいだね)
[少し中の様子を注意しながら。 耳を忙しなく動かし、大丈夫そうだと判断して、 南瓜の後から孤児院へと入っていく。 真っ直ぐに居間へと飛んでいく南瓜を追いかけて。
自分の書き置きが書いた時のままである事に少し落胆したが、 次に南瓜が取った行動に目を丸くした]
(このお化け、字が書ける!?)
[それだけではない、更にその内容を見れば俄かに信じがたく。 まん丸になった目でじぃっと前から、横から南瓜を見詰め。 しかし、マントの中から取り出された小瓶に]
(198) 2011/10/22(Sat) 21時頃
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