179 仮想現実人狼―Avalon―
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[――クエスト達成を見届ければ。 目覚める時間が、来たようだった。 まだ「マユミ」は虚ろな眼をしたままで。 「シロガネ」は、溜め息をついた。 ――やれやれ、と。]
……。
[目を覚ませば、差し込んだ光が眼に痛くて。 次に感じたのは、身体の痛み。手首や踵が痛くて曲がらず――ずっと点滴を打たれていたのだろう。その管の感覚、喉の空腹、薬の臭いや――、そして。 その耳には、マユミの両親の泣き声が聴こえてきて。
世界が、一つ一つ動き出すのを感じだした。 「シロガネ」にとっては、初めての現実世界へのログイン――といった所だった。]
(2) Elliy 2014/06/06(Fri) 12時半頃
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――目覚めてから、数日後。
検査結果は良好、だった。 すぐにも退院できるらしい。 その間にも数回の面会があったが、シロガネは猫を被ってそのやり取りをやり過ごした。 親しい者には、違和感はあっただろう。 しかし、それは事件のショックということで納得をされていた。……だから、些細な変化はそのまま見過ごされていった。彼女は元々右利きだったが、左利きになっていたことも。 あれほど熱心だった料理のことへも、置いていかれた本に何の興味も示してないことも。
両親の前に出ると、猫を被ったように性格がころっと変わることも。 思春期ならば、よくあることだと診断されて。]
(3) Elliy 2014/06/06(Fri) 12時半頃
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[病室へと飾られた花を眺めて、シロガネは思う。
――この事件は、一体何の為に行われたのか。 あれほどの"リアル"を再現できる技術があったことには、意味があるだろう。年齢制限をつけて、あのリアルな世界観の戦争ゲームでも出したら大儲けだ。 ……とはいえ。あのフィルタなしの状況では、リアルすぎてマユミのような子が異常をきたすのは間違いない。 ただ単に世に出すのは、倫理的な問題が大きい。 とはいえ、たかだがクラッキングをされた程度でそう設定できるなら――。
もう、その用意はされていて。 あとはそれを表に出すだけだったのではないだろうか。 その宣伝の為か、あるいは実験体にでもされたか。
――全く、迷惑な話だった。 リハビリも順調で、明日には退院してしまう。 このまま、僕はマユミとして生きるのか――。 そのことに、多大な不安があった。]
(5) Elliy 2014/06/06(Fri) 13時頃
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――雨の降る、とある日。
[兄の眠る病室の扉を開けて、忍ぶように入ってくる。 ノックもしないのは、まだ目覚めていないことを知っていたから。 ――そして、なるべく人目につかないようにしてきたから。ベッドの隣のテーブルの上に、深々と被っていた帽子を置いた。雨のせいで少し服が濡れてしまっていたので、上着もかけておく。 病室の状態を見れば、花さえ添えられてはおらず――。 本当に、誰も来ていないことがうかがえて。 その様子に、彼女は――シロガネは溜め息をついた。]
(36) Elliy 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[両親との初めての喧嘩だった。 シロガネは、その話を聴いて激昂し――。 ついには説教まで始めて、縁を切るとまで言い出したのだ。 サミュ兄がああなったのは、どうしてなのか。 それも分からずに、自分たちの責任ではないと見捨ててしまうことが許せなかった。
家族なのに―― ――家族ゆえに。]
……サミュ兄。 来たよ。……まだ、眠っているのか。
[そう言って、シロガネは花を添える。 選んだ花は、 シロガネソウだった。特に意味合いがあるわけでもなく、名前で選んだだけだった。]
(37) Elliy 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[点滴に打たれ、リハビリもロクにしていないのだろう。 その痛々しい姿に、シロガネは眉を潜めた。 ――額を優しく撫でながら、シロガネは言う。]
……まったく。 兄妹揃って、寝起きが悪い…。
[優しくそう言いながら、微笑んだ。]
(39) Elliy 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[幸い、マユミの友達はシロガネとしても付合いやすく ――ここ数日の寝泊りは、友達の家を借りていた。 シロガネの格好は、その友達から借りた格好で。 少し、ボーイッシュな感じの服装をしていた。 両親の旅行の為にと始めたカフェのアルバイトだったが、暫くそれでどうにか生活をしていかなければならない――なんて、割と厳しい現実が待っていた。
高校は理由を話して中退するか、奨学金を得てどうにかするしかなくて。連休明けのことを考えれば、シロガネの前へと待つ壁はとても高く――。 ――そして、そんな現実は兄を傍で支える為にあった。
とはいえ、マユミは未成年なので保護者の義務がある。本人が縁を切ると言った所で、そう簡単に切れるものではなく――。意地を張って家出をしているようなものだった。]
(44) Elliy 2014/06/07(Sat) 01時頃
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[彼女の中に宿るマユミは、立ち直りかけていた。 ――人を実際に殺した、というわけではないのだ。 精神的に傷は負った。 それでもまだ、シロガネであり続けているのは――。]
(45) Elliy 2014/06/07(Sat) 01時頃
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["サミュにい"という呼び方は、マユミが小さい頃にしていた呼び方だ。 いつからか、兄さんと呼ぶようになり――。 気がつけば、疎遠になってしまった。
その、低い体温を知れば。顔が見えるように、髪をかき分けて。]
……サミュ兄。 あるいは、グレッグ……かな。
[そう、言いながら。湿らせたハンカチを左手に持ち、優しく顔を拭いた。]
理想の兄さん、だよ。 ……いつか、料理を褒めてくれたことが嬉しくてさ。 それから、だったんだよ。……頑張ったの。
[丁寧に、優しく――。 昔を思い出すように、語る。
シロガネはマユミとは少し違って、低い声を出している。芝居がかったような、声。しかし、それがシロガネにとっては普通の喋り方だった。]
(48) Elliy 2014/06/07(Sat) 01時半頃
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……なあ、サミュ兄。 ――どうして、だったのかな。 分からないんだ。 結局、サミュ兄は何をしたかったのだろう? 話さなければ――分からないよ。
[そう言いながら、シロガネは少し哀しそうにする。
……分からなかったのだ。 彼女も。両親と、同じように。
何故、どうして。 その理由を。 兄が、そこまで現実世界を置いていこうとする理由が。]
目覚めてくれなければ――。 ――分からないよ。
[そう、言って。 シロガネは――涙を流した。]
(57) Elliy 2014/06/07(Sat) 02時頃
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……兄さん。
[そう、小さく呟いて。 声が、少し高くなる。……マユミの声だった。]
……兄さん。 あのね。…アヴァロンは、とても綺麗な世界だった。 沢山、暖かい人がいて。 優しい人がいて。…きっと、その中に兄さんもいた。 私は、兄さんにね。…助けて欲しかった。 小さい頃みたいに。助けて、欲しかった。
[そう言って、彼女は右手にハンカチを持ちかえて。また、優しく顔を拭きだした。左目からは、涙を流して。]
……でも、ね。今度は、私が助ける番。 だから――。いつか。 いつか。目を、覚まして――ね。
[そう言って、半分は泣いて。 半分は、穏やかに――微笑んだ。]
(63) Elliy 2014/06/07(Sat) 02時頃
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[つ、と流れる涙を見て。 マユミは、手を止める。 ぽふりと、マユミは額をサミュエルの胸元につけた。]
……大丈夫。 大丈夫、だから。きっと、何とかなる。 無理しないで。
[そう、何時か元気づけて貰ったように。 マユミは、その言葉を繰り返した。 ――その言葉で、立ち直れたから。]
――大丈夫。 いつか。――きっと、兄さんも立ち直れる。 その時は、私も傍にいるから。
一人じゃないよ。
だから……、大丈夫。
(68) Elliy 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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[やがて、彼女は涙を拭って――。 自分の方も。 兄に流れた、一筋の涙も。]
…また、来るからね。 兄さん。……サミュ兄。
[そう言って、もう一度優しく額を撫でた。]
(75) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時頃
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[彼女は上着をとって帽子を被り直し、病室を後にした。 シロガネソウの入った花瓶のもとには、一枚のメモが置かれている。
――マユミより。
目が覚めたら、連絡をください。 携帯番号 --- --- ---
リハビリ、頑張ってね。
サミュ兄へ――]
(81) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[――シロガネに出来ること。 マユミに出来ること――。
その二つは、違っていて。 二人は、力を合わせることにしていた。 両親へと怒ったのは――マユミの意思だった。 それでも、きっと。 普段の彼女なら、何も言えなかっただろう。 ちゃんと、言葉にして。 ちゃんと、怒れたのは。 アヴァロンで生まれた――シロガネのおかげだった。 アヴァロンでの事件は、必ずしも――。 嫌なことばかりでは、無かったのだ。]
(86) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[――その密かな面会が、終われば。 先ほどメモを書いている時、携帯にメールが入ってきていた。
『実家の都合で離れることになっていた。今日から再開する』と。
当分は頑張って稼がなければならないのだ。もう一通、今回の件で「補償金」のメールも入っていたけれど。 どのみち、自分で稼ぐつもりだった。
――頑張ろう。 そう、決意して。]
(91) Elliy 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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――いらっしゃ……い、ませ。こんにちは。 ……何名様で、お越しですか?
[そう言って、マユミは精いっぱいの笑顔で。 >>79どこかで見た顔を、迎えた。
一瞬言葉に詰まってしまいそうだったのは、あまりに似ていたからだ。…チアキに。 それでも、ちゃんと応対が出来たのは彼女なりの仕事意識からだった。]
(94) Elliy 2014/06/07(Sat) 04時頃
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はい、かしこまりました。
[と言って、席へと向かう姿を見送る。 知ってる人に似ていた、か。 ――チアキ。 シロガネの記憶は、マユミも持っていたから。 思い出してしまう。 格好良かった。兄妹揃って――。 なんて記憶を思い出して、つい顔が赤くなった。 そうして、お冷とおしぼりを出しにいくついでに待ち合わせの人を見れば。 ――やっぱり、どこかで見たことがあるような気がして。 その既視感に首を傾げつつ、彼女は他の仕事へと戻った。]
(102) Elliy 2014/06/07(Sat) 04時半頃
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[その日もアルバイトを終えて、メールを見れば。 兄さんが目覚めたことが記された内容だった。
――全部を読めなかった。 そのことが分かった瞬間に、安堵して。 ぐすぐすと暫く涙ぐんでしまったから。 店長にそんな姿を見せたら、心配をかけてしまいそうだったけれど。
もう、目を覚まさないかと思った。 ――消滅。あの文字が気がかりで、兄さんが消えてしまうかとずっと心配だったから。]
(183) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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[後々、全部を読んでみれば。 親しそうな方がお見舞いにいらしておりました、という内容に首を傾げる。
着物姿の――。 という特徴に、そういえば廊下ですれ違った気がしていた。あの時、シロガネはお店からのメールを見ていて相手の姿をよく見ていなかったけれど。
もう面会時間は終わっていたので、その日に会いに行くことは出来なかった。]
(184) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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――月曜日。 [昨日は、結局仕事中もずっと兄さんのことが気になっていた。 経過は、どうなったのだろう。
しかし、兄さんに精密検査があるということ。 それに、日曜日にいきなり休みを希望することは店長に申し訳なくて、マユミには出来なかった。
――結局、目が覚めたという一報を聴いてからまだマユミは兄さんに会いにいけていなかったのだ。]
(186) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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――病院の待合室にて。
[また、雨が降るだろうか。 そう思って、傘を持ってきていた。 窓の外を見れば、空は曇り色をしている。
マユミは、病院の待合室で面会時間を待っていた。]
(187) Elliy 2014/06/08(Sun) 01時頃
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[彼女は、驚くこともなく応えた。]
――はい。 今日も、きっと。
[振り向いて、その姿を見れば。 ――着物と。その、姿に。 彼女もまた、目を細めた。
その出会いは、どこかで予感していた。 落ち着いた声で、マユミはその名前を呼んだ。]
……チアキ、ですよね。
[穏やかに微笑みながら。]
(190) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時頃
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……来て、下さって。 ありがとうございます。
[そう言って、深々と頭を下げた。 丁寧な物腰で、出会ったころのように。]
(191) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時頃
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……連理、ですか。
[名前を聴いて、頷いた。 その途惑うような様子を見れば、]
あなたのおかげで――、きっと。 兄は、目を覚ましてくれたのだと――。 ――そんな、気がします。
[と、妹であることを明かした。 そうして、お見舞いと聴かれれば頷いて。]
はい。 ……まだ、目覚めてからは、話していなくて。
(194) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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"あちら"に行ったのは、兄を捜すのが目的で――。 ――数年ぶりの再会、といったところでしょうか。
[そういって、視線は宙に注ぐ。 "あちら"というのは――、アヴァロンのことだ。 もう、マユミが行くことはないだろう。 懐かしむように、微笑んだ。 あの思い出は――、辛いことばかりでは無くて。 優しい記憶も沢山あって――。]
(195) Elliy 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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はい、とても楽しみで――少し怖くもあります。 私も、サミュ兄も、変わってしまったから。 うまくいかないことも沢山あるでしょうね。
[なんて、アヴァロンでのことを思い出しては。 くすくすと、笑う。 思えば、本当の再会はあの時だったろう。 猟奇的な再会になってしまって――。兄さんは、こちらに気づいてはなさそうだったけれど。
マユミ、と呼ばれれば。しっかりと、頷いて。]
……連理。 それでも。私は、あなたのおかげで、兄は救われたのだと思えます。 兄がそれを選択しようと思えたのは――、きっと。
…これからも、兄をよろしくお願いします。 手先は器用でも、とても不器用な人ですが――。
[そう言って、マユミはふかぶかと頭を下げた。 顔を上げれば、それはとてもにこやかな笑顔だった。]
(198) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時頃
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[――そう。彼女は、チアキを。 連理を、女性だと思っていた。
先日のカフェで、チアキと呼ばれていたのを聴いてしまったのだ。 チアキに似ている人――どころではなかった。 名前まで同じなら、その名前が聴こえれば確信してしまう。話して居るのは、ワンダさんであることも。
何かの内容を盗み聞くつもりはなかったが、客席の様子を見るのも彼女の仕事のうちだったから。
そこで、何となく予感があったのだ。 ――きっと、もう一度会うことがあるだろうと。
そして、その綺麗な着物姿を見て予感は確信へと変わる。 チアキは――女性なのだろうな、と。]
(201) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時頃
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そう、でしょうか。 ……その時には、よろしくお願いします。 チアキ。……あ。いえ、連理。
[つい、チアキと呼んでしまったのはアヴァロンを思い出したからか。 最初に声をかけてくれた記憶が、今となっては恥ずかしい。…男性だとばかり思っていたから。]
いいえ、そんなことは。 ――だから、また来てあげて下さいね。
[と、何かを勘違いしたままに頷いて。 返事のない様子に、首を傾げた。 まだ、そういう関係ではなかったのだろうか――と。]
(202) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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…待ってください。 チアキ。これを。
[踵を返していこうとするチアキに、駆け寄った。]
…折角の着物が、濡れてしまわないように。
[微笑みながら、傘を差し出した。]
(203) Elliy 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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