75 サプリカント王国の双子
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/15(Sun) 01時半頃
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―客室―
[ノックの音の向こうにいたのは、飲み物と、5分後と、 それから…やたら目つきの鋭い男]
二人とも、すまなかったね。 それで、そちらの方は?
[彼らが入ってきたときはベネディクトをソファに座らせた後か。 何を話していたかは彼らに悟ることは出来なかっただろう。
目つきの鋭い男は警察の者だと言われ、一瞬眉を寄せる。 事情聴取に来たらしい。
名前と、住所。 それからここに来た目的と、問題の時間どこで何をしていたか。 一度どこかで言ったような話を再び―しかも詳細に繰り返すこととなった]
(3) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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名前はラルフ・グレーアム。25歳。 家はエルメアの東区…。 サプリカントには昨日着いて、宿泊先は…。 陛下がお亡くなりになった時は、私は電話をしていました。 通話先は、私の部下です。 いえ、その間ずっと通話していたわけではありませんが…。 シルヴァーナ様に案内していただいた、その部屋に居ました。
[通話時間はきっと調べられているだろう。 嘘を言っては心証が悪くなるだけ。おとなしく本当のことを答えた。
次いで事情聴取を受けるベネディクトを見る。 彼へは問いの語調がやや強いようにも思えたが、 それは彼の応対が萎縮しているように見えたからかもしれない。 ”猫”の話は約束どおり黙っていた。]
(4) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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『ああ、グレーアムさんは貿易のお仕事をされているのでしたね。 具体的には、どのような…差し支えなければお聞きしても?』
[一通りの聴取を終えた警察の男が、思い出したように問うてくる]
今任されているのは…宝石の類と、それから――…。
『宝石というと、ルーペで宝石を覗き込んで鑑定したり?』
…ええ、まあ…多少はわからないと仕事にならないので。
『あの手袋をはめて真剣な表情、かっこいいですよね… ちなみに、今日は手袋はお持ちですか?』
え?今日、ですか? ええと―。
[答えながらスーツの内ポケットに手を入れる。 手袋なんて意識していないので、持っていたかもしれない、と]
(6) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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ああ、今日は宿においてきたようです。
『そうですか…いえ、女王陛下のご遺体の傍に、 ちょうど そんな感じの手袋が落ちていた ものでね』
[はっとした。 そうか、それで容疑者なのか―、と]
それは驚いた。 私は陛下のお部屋の場所を存じませんし、 この城に入ったのも今日が初めてです。 それなのに私の手袋がそんな場所に?
他に、犯人を示すものはなかったのですか?
[警察の男から手袋の他に残されていた物証>>2:21のことを聞くと、 ふうむ、と顎に手をやって苦笑した]
(7) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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[事情聴取はそこで終わり、警察は出て行った。 二人の容疑者と、二人の監視。 三人は少し重い空気、一人は場違いなくらい好奇心丸出し]
ベネディクトさん、例の件はわかりました。 他に、なにかお話はありますか? 何もなければ…そろそろ、よろしいでしょうか。 私も少し仕事の話をしなければいけませんので。
[入れてもらった飲み物に口をつけながら問う]
(8) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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[やがて、ベネットとその監視役を送り出しため息をついた]
―真犯人に、ボクは、はめられた、のか。
[無感情な声]
面白いじゃないか―…。
[けれど、とても冷たい、声**]
(9) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/15(Sun) 02時半頃
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―客室―
[部屋に自分と監視の二人になってからしばらくの間、 ずっと電話をしていた。
仕事の話は監視にはわかるまい。 追い出して変な疑いをかけられるよりマシだと 監視役の使用人もずっと部屋の中に入れていた。
そうして何本かのやり取りの後、また煙草に手を伸ばす。 苦い表情。 仕事も、事件も、今日はとんでもない厄日だ。
チョコレートの甘い香が苛立つ気分を宥めるように流れていく]
(30) 2012/01/15(Sun) 17時半頃
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少し、散歩する。 どうせついて来るんだろう? 好きにしろ。
[そうして部屋を出る。 雨はまだ降り続いている。 それでも、外の空気が吸えるなら。 足は無意識に庭園の方へと向いていた]
―庭園―
まるで牢獄だ。
[止まぬ雨が描く垂直の雫のラインが、 行く手を塞ぐように広がっていた。
無表情の面。 煙草を一本くわえ、火を付けずフィルターを噛む]
(31) 2012/01/15(Sun) 17時半頃
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――……?
[白い筋がいくつも降る庭園。 その、一角が歪んで見えた。 ぞっとするような悪寒がはしる。 わからない。 けれど―何故か身体が走り出していた。
何だ今のは。
眩暈……否。見えた。
見えたのだ。
――赤い色が。 ]
(32) 2012/01/15(Sun) 17時半頃
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おいっ! どうした! しっかりしろ!
[倒れている二つの人影へ怒鳴るように声をかける。 赤い海の手前で足をすくませるように立ち止まった]
ベネディクト……どうして……。
[数刻前の彼と彼女の姿を思い出す。 何故、その二人が今。
ベネディクトに近づいて、身体に触れる。 ザックリと切られているのは頚椎か。 動かしたら首が、離れてしまうのではないかと思うくらい。 脈をとる―までもなく、彼は事切れている事がわかった]
(33) 2012/01/15(Sun) 18時頃
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『―……。』
[ずる、と倒れる人影が動く。 びくりとしながら見下ろす。
両目と喉から夥しい赤を流す女性が、 穿たれた穴からごぽごぽといびつな音を漏らしながら 足を掴もうとしていた]
おい、おまえは生きているんだな?!
[監視だった使用人に手を伸ばす。 抱き抱えようにも流れる赤がそれを阻む]
(34) 2012/01/15(Sun) 18時頃
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おい!!!!誰か!!!! 救急車だ!!救急車を呼べ!!!
[再度大声を上げ、それから使用人の肩に触れ―]
誰だ、誰がやったんだ?! おまえは見たんだろう?!
[しかし、伸ばした腕に触れた彼女の手は、 力無くずるりと落ちた。 痛みで、気を失ったのだ―…
それでも必死に声をかける。 死ぬな、死ぬんじゃない、と**]
(35) 2012/01/15(Sun) 18時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/15(Sun) 18時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/15(Sun) 23時半頃
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― 仮取調室 ―
ボクが行った時にはもうああなってて、 それで。
疑わしかったら一緒にいた監視にも聞いてくれよ。 こうなったら、ボクが無実だってわかってもらうまで付き合うから。 妙な濡れ衣は、グレーアムの恥だからな。
[城の一室に設けられた取調室。 そこに連れ込まれて事情を聞かれ―いや、詰問に近いものを受けていた]
(56) 2012/01/16(Mon) 00時頃
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また、手袋の話か。
[再び出てきた物証の話に眉を寄せ、机をばん、と叩く]
いいですか。 そんな手袋、どこにでもあるでしょう?
こんなことだったら、手袋のボタンに紋でも入れてもらえばよかった。 次からは特注で作ってもらうことにしますよ。 手袋一つでここまで疑われちゃかなわない。
[事は国の一大事。 これ以上の事件を起こさぬためにも、犯人を一刻も早く捕まえたい。 そういう焦りが警察の人間に見えた]
―……
[天鵞絨をくしゃくしゃとして、*ため息一つ*]
(64) 2012/01/16(Mon) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/16(Mon) 00時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/01/16(Mon) 01時頃
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