人狼議事


307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜

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【人】 逃亡者 メルヤ

―深夜・縁側―

[早希と炊事場で言葉を交わした後。
夜の散歩でもしようかと思ったが、何も言わずに外に出ては引率にいらぬ心配をかけそうだし、かといって優も瑠璃も姿が見えなかった――色んな可能性があるので探しはしなかった――しで、結局、ひとり縁側に腰掛けていた。

団扇を手で弄び、足を戯れに揺らして。
幾度か夜空を見上げては美しい星の煌めきに目を細め、ちいさく息をつくのを繰り返す。

いつしか、うとうと、瞼が落ちかけたとき。]


……! 優さん。

[足音と、名を呼ぶ声。>>0
パッと勢いよくそちらを向けば想像通りの姿があった。
誘いの言葉より先に下駄を履き、ちょっと転びかけながら、優の元へと近付いたことだろう。

自分は優を待っていたのかもしれない。
それを自覚し、気恥ずかしくなりながら小さく頷くと、差し出された手に手を重ねた。]

(2) saiki 2020/09/18(Fri) 13時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

――深夜・広場――

[手を繋いで歩く。>>1
時折、ランタンに照らされる横顔を見上げては、転ばないように意識を引き戻すのを繰り返した。

広場に敷かれたマット。
同じ浴衣姿で優の隣に正座する。
狭いから、もう少しで触れ合う距離。

そこでようやく夜の空を仰げば、満点の星たちと、光の尾を残しながら消えてゆく流星が瞳に映った。
思わず息を飲んで、小さく歓声を上げ。]


……今日の夜、は。
ぜんぶ、優さんが教えてくれたから、です。

[がんばったなって。
その言葉になんと返していいのか迷って、優の笑みに視線を彷徨わせ、頬を染めながらそう答える。
彼が相手でなかったらどうなっていたか。
今は想像もできない。]

(3) saiki 2020/09/18(Fri) 13時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[流れ星を目で追いながら、思う。]

……。

[宵越しで優と時を過ごせたこと。
それはとても幸せだったから。
今も、こうして心があたたかだから、

お願いごとより、御礼を言いたい気分だなぁ、と。]


綺麗だね、優さん。

[今度はまた、彼を見上げよう。*]

(4) saiki 2020/09/18(Fri) 13時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―深夜・広場― >>5>>6>>7>>8


星の生まれた時間の違い……。
あまり、考えたことなかったかもしれないです。

すごい年齢差なんだろなぁ。

[例えば自分たちの年の差なんてないのと一緒か。
可笑しそうにくすりと笑う。

返ってくる視線、彼の黒い瞳を見つめる。
夜闇の中、明かりがなく瞳に浮かぶ感情は捉えづらくとも、彼の声と気配が穏やかなのは分かるから、安心感に包まれていた。

マットにぺたりと崩した足を乗せ、空へ指を伸ばす。
あそこのは秋の四辺形だろうか、あっちの明るい星は何だろう、優さんはあれが何の形に見える?と。
流星の合間も飽きることなく楽しむ。

少しずつ、距離は縮まっていた。
意識しないほど自然に。]

(9) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


うん、テント、賛成です!

[はしゃぐように頷いてから、当然のように共に寝ようとしていることに驚く。
自分こそ彼を独り占めにして良いのだろうか。
ちらり、社務所のほうを見遣ってから少しの間をあけ、こちらから優の片手をそっと握った。]

じゃあ、もう少しだけ、眺めてたい。

[本当はすでに瞼は重くなってきている。
でも眠ってしまい、いつの間にか朝になっているのが勿体なくて、そんな風にお願いをしたことだろう。

夜食については――、]

喉は乾いたけど。
えっと、食べるのは、あの、……。

[自らの口元に指を添える。
幾度も口付けを交わしたせいか、薄ら赤みを帯びた唇。
瞼を伏せ、その先は言葉にできなかったけれど、お風呂でこの唇が何に触れ、舌が何をなぞったのか、優こそよく分かっていることだろう。]

(10) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


ちょっと、まだ、やめておきます。
朝ごはんはちゃんと食べるけど。

[それから、はっとしたように。]

あ、あの、嫌だったとかじゃなくて!
思い出しちゃうからってこと、ですから、ね。

[それだけは勘違いされたくなくて付け加えたが、余計に恥ずかしいことになった気がする。
暫くは顔が上げられないに違いない。


寝袋をひとつ用意して。
暫くまた、隣に並んで星空を見上げよう。

星を語っていた声は少しずつ静かになり、無言であっても穏やかな時間が流れるなら。]

(11) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ



……、ぅ、……ん、

[こくり、こくり。

いつしか瞼は落ちかかり、半分眠りの中。
優の身体にもたれるようにして高めの体温を伝えるか。

口元は柔らかな弧を描いている。**]

(12) saiki 2020/09/18(Fri) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―深夜・広場― >>13->>17

[める、と。
その声にふわりと意識が浮上する。

いつの間にか自分は眠りこけてしまっていたらしい。
のろのろ体勢を持ち直して目を擦りながら気付く。
秋の気配の涼しさの中なのに、身体の片方だけがあたたかい――ああ、寄り掛かってしまっていたのか。]


重くなかったですか、って、わっ……!

[心配の言葉を向ける前に、抱え上げられる。
反射的に優の浴衣の襟元にしがみ付いたことだろう。
しかし彼は危なげなく歩みを進めるから不安定さなどなく、手のやり場に困って、結局大人しく縮こまる。
まだまだ堂々と抱き上げられる度胸はなかったのだ。]

(23) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


……、

[力持ちだなぁ。
そっか、船乗りさんだもの。

こっそり胸元に耳を寄せる。
とくり、とくり、優の鼓動の音が伝わってくる。
なんだか無性に安心して、胸の奥がじんわりあたたかさを増し、また眠気に抗えなくなっていく。

テントに着く頃には、また眠ってしまっていた。]

(24) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[横たえられて。>>18
優が顔を寄せれば、薄らと目蓋を上げる。

口付けとともに瞳を閉ざして。
彼が隣に寄り添うように隣に並べば、すう、と身体の力が完全に抜け、眠りに落ちてゆく。

絆創膏はもう取ってしまった額。
撫でられるそこに、傷跡はかすかにしか残っていない。
嫌がることもなく穏やかな吐息が零れる。


夢の中。

私は丘の上から海を眺めている。
嬉しそうに笑い、飛び跳ねるみたいに手を振っている。

視線の先には、波に揺れる漁船が一隻。

そこに立っているのは――、]

(25) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ



――ゆう、……、


[寝言は、彼の耳に届くのだろうか。


ずっと海の夢を見ることを恐れていたのに。
寝顔に浮かぶ表情はどこまでも柔らかだった。

夜空を眺めながら、星を繋ぎ、船乗りらしい言葉を紡ぐ優が、幾度かかつての父の思い出に重なっていて。
それは心の奥底が絞られるような切なさも齎したけれど、決して悲しいばかりではなかった。

だから、夢は、幸せなものになる。
その中で、大切に思う名前を呼んでいた。*]

(26) saiki 2020/09/19(Sat) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越し翌日・任海家―

[養父と養母。そして義兄。
4人で食卓を囲んだ後、話がありますと切り出した。

父母は自分の宵越しにはやはり特段興味はないようで、これまで何も聞かれてはいなかったけれど。
その瞬間、もしや、と表情を変えた気がした。
村の風習の意味合いを知っていたから、続く言葉の予想ができたのかもしれないと、後から思うことになる。]


私のことを、迎えに来て来てくれる、と――。
そう言ってくれる人が、います。

だから、あの、……。
これからもご迷惑をかけてしまうとは思うんですが。

[真っ直ぐにそれぞれの瞳を見つめてから。
両親がいなくなってから、ここまで自分を育ててくれた人達と兄に向けて、正座し、ふかく頭を下げた。

本当にありがとうございました、と。]

(33) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[相手の名を伝えておくべきか。
注がれる視線に緊張しつつ、唾を飲み込んでいると、普段から寡黙な養父が最初に口を開いた。
彼とはこの家に来た日以来、数えるほどしか話したことがないような気がする。
何を言われるのかと鼓動が激しくなる。

怒られたりするのかな。
それか、居なくなって良かった、とか。
思われてしまうのかな。

掌に爪を立てていれば、――彼が口にした言葉は、どこか意外なものでもあった。]


『あいつなら、娘が決めたことに反対はしないだろう。
なら、俺から言うことは特にない。』


[あいつ。
血の繋がりのある死んだ父をそう呼んだ養父は、それだけ言うと、席を立った。]

(34) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[どこか困惑を残している養母は、ちらりと自分を見てから、ふっと息を吐き出した。]


『まぁ、この村ではよくあることね。』


[苦笑の滲む声だった。
兄は不機嫌そうな表情で何も言わないまま。
定食屋を営む養父に、下拵えでもしろと家の隣の店に引っ張って行かれるとき、此方を睨んできたけれど。

何を言っていいのか分からなくて。
でも、このままじゃいけないとは分かっていたが――その日の家族の時間はここで終わったのだ。]

(35) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[その日の夜。
こっそりと家を抜け出した。

秋の虫の鳴き声を聞きながら、歩き慣れた道をゆく。
片手に持った古びた懐中電灯を揺らしながら辿り着いたのは、海が見渡せる場所にある墓地だった。

夜の闇と波の音。
やっぱり、まだ足が竦みかける。
それでも進むことはできた。]


……お父さん、お母さん。
今日は天気がいいから、星が沢山見えるね。

[少し離れた場所にポツンと立つ墓石の下に、遺骨は収められていない。
彼らはふたりとも海へといってしまったから。

そこに座り込んで、流星を見上げていた。**]

(36) saiki 2020/09/19(Sat) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―夜―


え……? 優さん!

[なにかの気配に振り返る。
こんな時間に誰か? ――ああ、もしかして、なんて。

視線を巡らせた先にいたのは、優で。
驚きと安堵がない混ぜになった表情が浮かぶ。]


お参りに来てくれたんですね。

[手を合わせる彼をそっと見つめてから。
ほんのり嬉しげに微笑んだ。]

(42) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


あ、家に行ったんですか!?
どうしよう、黙って来てたんです……。

[というか、優にそう説明したのなら、自分が家を抜け出していることは気づかれていたのか。
これまでもそうだったのかもしれない。
時折耐えきれず、夜にここに来ていたから。]


――はい。キラキラしてて。
星たちがどんな願いごとも、叶えてくれそう。

……実は、今ひとつ叶いました。

[ふふ、と口元を綻ばせる。
優の隣に立って、波音の中、星空を仰いだ。*]

(43) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―夜―

[星は願いを叶えてくれた。
この人とここで過ごす時間を、機会を、くれたのだ。

ここから先を願い、――叶えるのは。
彼と自分自身なのだと分かっている。

繋がれた手にぎゅっと力をこめて。
向かい合わせ、優を見上げて。
彼の瞳を見つめる。
その瞳は、夜空の色にも、夜の海の色にも似ていたけれど、どちらとも違うのは確かな熱が感じられること。
自分だけを映してくれていること。

それが何より心を震わせた。]

(48) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[自分はまだまだ子供で。
宵越しを過ごしても、心はすぐには大人になれない。

恋とか、愛とか。
はっきりと口に出せない。
本当は、よく分からないから。

でも、そんな自分にも確かなことがある。]


わたし、……、

私は、もっと、たくさん、優さんと一緒にいたい。

[たどたどしく想いを言葉にする。]

(49) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


誰より近くで、ずっと。

優さんは、特別なひとだから。
優さんのこと、大好きだから。

[くしゃりと笑って。]


……行ってらっしゃいって手を振って。
お帰りなさいって言えるまで、ずっと待っているから……待ってる、から。

[片方の手で目元を拭う。
それでも、視線は逸さなかった。]

(50) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ



――――はい。


[頷いたら、堪え切れなくて。
結局涙が落ちてしまう。*]

(51) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[将来の不安がないと言えば嘘になるだろう。
こんな自分が嫁としてやっていけるのか、とか。

でもそれ以上に優先したいことがあった。
彼の願いを叶えたかったし、自らの願いをさらに重ね、ずっとずっと、手を繋いでいたかった。]


お父さんとお母さんは、きっと祝ってくれます。
私がそうしたいと願っているし――相手が優さんだもの。

驚いてはいるかもしれないけど。
私、そういう話、全くしたことがなかったから。
……ふたりとも、安心してくれるかな。

[夫婦という響きは慣れなくて。
気恥ずかしくも、嬉しさで胸が熱くなる。

抱き寄せられればあたたかい。
この温もりが自分をなにより安心させてくれるのだと、昨日知り、今日また実感する。]

(54) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[近づいてゆく距離に。
潮風に吹かれる髪を耳にかけ、そっと目蓋を伏せる。

視界が閉ざされて。
そばには優しかいない。

そのはずなのに、ふと、ふたりぶん。
気配が現れたかと思えば、頭を撫でられたような――すぐに消えてしまったけれど、それは、まるで。]


……優さん、好きです。


[誓うように言葉を紡いで。
ほんの少し背伸びして、唇を寄せた。*]

(55) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しの深夜・早希と― >>57>>58

[アイスを口にする早希と隣同士。
少しひそめた声で、穏やかに言葉を交わし合う。]

そっかぁ。
島の外だと、学校に何百人も生徒がいたりするんだよね。
仲良しの友達作るのも大変そう……かも。

[女の子らしくお洒落な子も多そうだ。
早希は素のままでも可愛いと思うが、周りに合わせないわけにはいかなかったのかもしれない。
それでもやはり、どこか輝いても見えたけれど。]

早希ちゃんなら、これからも、きっと大丈夫だよ。

[無責任な!と言われたりして。]

都会のどんな子だって、あんな高いところに登れないし、飛び降りられないだろうし。
私にとって早希ちゃんは最強だもの。

(61) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[自分へのカエル100匹はトラウマものだとは思うが、あれをわざわざ用意しただろう早希に驚きすぎて、なんとなく良い思い出ですらある。
その辺は口には出さないで。]

……時々強がってないかなーとか思ってたけど。

[くすりと悪戯っぽく目を細めて。]

私、都会に出た早希ちゃんのこと、時々考えてた。
どうしてるかなって。

渡くんとか、心配してたんじゃないかなぁ。
瑠璃ねぇも、かな。

[早希を見て、微笑む。]

(62) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[問われたことには。
窓の外の夜空を見上げてから、ぽつりと。]

島の生活……ちょっとしんどかったんだ。
出ていきたいって、少し思ってた。

[不思議なほど素直に言葉が溢れていった。
早希が今村に住んでいないことと、なにより、彼女がなんてことない様子で聞いてくれたおかげだった。]

でも、ね。……今夜で、変わった。
島に居たい理由ができたよ。


宵越し、来て良かったなって、おもう。
早希ちゃんは、――どうだった?

[彼女の首元の赤い印。
それが彼女にとって良いものであることを願いながら。*]

(63) saiki 2020/09/21(Mon) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―宵越しから数日後―

[色んな意味で慌ただしくなった日々。
それでも、優と夫婦になることが村中に知れ渡る前に、自分の口から伝えたいなと思って。

優にも予め伝えておいただろう。
宵越しから数日後、本格的な引越しの前、お礼兼手土産の袋を抱えて瑠璃の家を訪れることにした。]

ごめんください。

[ベルの音を鳴らして。
瑠璃が出てきてくれたなら。]

あの、ちょっと、お話ししたいことがあって。
いえそれより先に、……この前の宵越しでは引率してくれて、ありがとうございました。

[ぺこりとお辞儀をする。]

(64) saiki 2020/09/21(Mon) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


これ、良かったら。
あまり上手く焼けなかったけど……。

[差し出した袋の中にはクッキーが入っている。
早朝台所を借り、ここ数年ご無沙汰だったお菓子つくりなんてものに挑戦したのだ。

宵越しの前、島を出たいと零した時。
それよりもどこか晴れやかで柔らかな表情を浮かべ、瑠璃へと笑っているだろう。*]

(65) saiki 2020/09/21(Mon) 16時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―次の週末― >>59>>60

[本格的な引越しは青空の広がる日になった。
優のそば、軽ワゴン車の隣で眩しげに目を細める。

荷運びは、優の妹である成海も、手伝ってくれるらしい。
遠慮がちながらも嬉しげに礼を言う。
後部座席に座ると、ガタゴト道を走る音と共に、運転席と助手席、兄と妹の会話を耳にして表情を緩めていた。
なんだか聞いているだけで心がほかほかする。

大好きな人と、その家族。
仲良さそうなのって素敵だなと思うのだ。]


……え、健一兄さん?

[そうして成海の口から飛び出たのは予想外の名前。
きょとん、と目を丸くする。

面白そうに語られ始めた様々な過去の顛末を、表情をころころさせながら聴くことになるのだった。]

(66) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


そんなことがあったんですか。
全く知らなかった……。

[そう、自分はあの兄のことを殆ど知らない。
話しかけられたら怖いと、苦手だと思うばかりで、返事をするより早く逃げたいばかりだったから。

成海の語る兄は、なんだか少し親しみやすく感じた。
すぐに彼への印象は変えられないかもしれないけれど、これから先への希望が見えた気がした。]

成海さん、ありがとうございます。
教えてくれて。

これから……少しずつ。
兄とも話していけたら……いいな。

[ほんのり眉を下げて微笑む。
関係上は自分が義理の姉になるのかもしれないが、年上の彼女のことを姉のように慕い始めていた。**]

(67) saiki 2020/09/21(Mon) 17時半頃

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