人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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視点: 人


【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

[それはいい寝ざめだった。手のひらの上にやわらかい感触があって、そこがとても温かかったんだ。小さい頃、家族がいるだけでとても満ち足りていた頃、父上や母上がしてくれたキスを思い出して俺は、内側から温まるような手のひらを胸に抱いた。

 何人たりともこの部屋に入ることなどできない。なのに誰かが眠っている間にキスをくれたみたいな寝ざめだった。まるでクリスマスの朝みたいな]

 ……まだイブか

[俺は腕時計を見た。壊れかけのアンティーク。スイスの時計を買うつもりだったが、何故だか今はそんな気持ちにならない。焦りが消えたような、不思議な気持ちだった。首元は緩んでいて、胸元で金のロザリオが覗いていた]

 これが神様の業?
 
[なんてな。俺は自嘲した。妙におかしかったので、偽悪的にならなくてすんだ。外は冷たく吹雪いていた。カーテンもない窓ガラスは窓枠から凍りついてすりガラスのようになっていた。外で入れてはいけないものが入りたがっているような、寒々しい音を立てている。恐ろしく長い時間が過ぎたように感じていたから、夢を見ていたのかもしれない。

(68) coquette 2012/01/06(Fri) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[だけどこの寝ざめは何だ。
 また腕時計に目を落とした]

 ―――…あ、
MERRY CHRISTMAS――……

[時計の針は0時を指していた。神様の時間だ。西暦の年月を遡って、主イエスは遣わされた。誕生の時だ。俺はクリスマスの朝、御生まれになった。俺は神様に祝福されているんだ。そうだろう?
 頬が笑みの形に丸まるのがわかる。
 俺に本当に必要なものがわかった]

 神様、俺にともだちをください

[クリスマスプレゼントがもらえたとしたら、この気持ちだ。こんなアホな言葉を口にしただけで耳まで真っ赤になるほど恥ずかしいけど、俺は外に出る勇気でもまた内側から火をかけられたようだった。こんな時間だけど、まだ起きているヤツはいるだろうか]

(69) coquette 2012/01/06(Fri) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[ 家具のように従順で気が利かないクライトンの顔が浮かんだ。
 よく言うことを聞くガキ、アーリングの顔が浮かんだ。
 クラスメイトの変な奴、ルブランの顔が浮かんだ。
 汚らしい鳥を差し向けてくるフィリップ・ナントカの顔が浮かんだ。

 高貴な血の仲間、不思議なロスマリネの顔が浮かんだ。
 弱々しくもおせっかいなエリアス・ナントカとその友達、
 セレスト・ナントカの顔も浮かんだ。
 今日、紹介をいただいたベネットなんとかの顔も。
 使用人まがいの怪しい奴の顔が浮かんだ。

 唯一話が合いそうだと目してるキャロルあたりから行けばいいだろうか。
 他の話したこともない金髪の奴らはどうだろうか。
 目の上のタンコブのようなミルウォーキは、どういうだろうか]

(70) coquette 2012/01/06(Fri) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

 お、俺と友達になってやってもいいよ

[そう言ったら。恥ずかしさと情けなさと期待で、俺の胸は膨らむ。

 *俺はドアを開けた*]

(71) coquette 2012/01/06(Fri) 00時頃

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