283 突然キャラソンを歌い出す村2
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[それは去年、別クラスだった双子が 神輿の上で相争った競技だ。
ねぶた祭のような神輿を各クラスで作り、それの上に人が乗ったうえで、鉢巻を奪い合うという派手──かつ、飾られた神輿がぶつかりあう激しい競技だ。]
…勝つ、つもりで、やるから。
[二年生の生徒会長は、今年もまた 神輿の上に乗って目の前の相手──
───2-Aの鼓許ナツミに向けて 決意を、表明した。]
(187) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[去年、折角だから本気でやろう。と、双子の片割れに言ったのは生徒会長になる前の天地ヨスガだ。
── 結果、天地エニシは、泥だらけになりつつも天地オルタなどと呼ばれるまでの奮闘を見せて、最後には見事ヨスガの額から鉢巻を奪取した。
「ああ〜〜〜〜〜。 めっっっっちゃくちゃ、 くやしい!!!」
そういう癖に負けたヨスガは嬉しそうに大笑いしていたので、一部生徒からブーイングを食らった。]
(188) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[ごめんごめん。と、クラスメイトに謝罪をして回ることにはなったけれど、嬉しそうなのは変わらないまま、
「いやあ、だって。つい。 ちゃんとエニシが、 本気で向かってきてくれたから」
すごく 楽しくて。と、そういって。]
(189) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[そして、今年だ。
今日、怪異として"本気"を出すのは、ここでは御法度だ。あくまで『人間』としての勝負に収めないとならない。 ふーー。と息を吸って吐く。これは祭事だ。背筋が伸びる感覚もあったし、同時に釣りだされるような感覚もあった。
乗っている神輿には、パーカー風の布飾りがされて正面に眼鏡を模した飾りがくっつけられている。 『合体は王道』 『昨日の敵は今日の友』 『光と闇が合わさりさいつよ』
と、誰かが言ったとか言わないとか、 今年はそういう趣向らしかった。]
(190) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[そして対する、2−A鼓許ナツミの搭乗神輿はといえば、ふんわりとしたボブカール風の飾りつけに、正面に『風紀』の二文字が書かれていた。 ナツミが乗る位置には掴みやすいように ×(かける)の形に持ち手が付けられていた。] [全体的に、2−Aの神輿の方が装飾が細やかながらシッカリとした作りこみがされている。 そう…… 2−Aには、久世がいるのだ。 この競技は神輿の芸術点も競われる。そして、はたからみてそこの点は、かなり底上げされていた。]
(191) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[双方の準備が揃ったところで わっ!と歓声があがる]
[そこで、ピィィィイイッ! と、 笛の音が開始のゴングを告げた──]
(192) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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♪ ワッショイワッショイ!(ワッショイワッショイ!) ソ〜レソレソレ! (ソ〜レソレソレ!) ♪
奪取! 奪取! ( うっ ばい とれ !)
Dash&Dash 奔る闘志がぶつかりあう 揺れる荒波ものともせずに ぶつかり 斃し 踏み越えろ──! ♪ ワッショイワッショイ!(ワッショイワッショイ!) ソ〜レソレソレ! (ソ〜レソレソレ!) ♪
(193) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[双方の神輿がぶつかり合う。 先手をとったのは2-Bの乗り手だった。
どっ と双方の神輿がぶつかった瞬間に身を乗り出してナツミの鉢巻に手を伸ばす。]
ッ くう……!
[しかし、これはナツミに見切られて かすりもせずにかわされてしまった。 ぶつかった反動で、神輿同士が離れる。]
(194) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[ぐらぐらとして、神輿の上は不安定だ。 しかし、乗り手の顔には不安は見られない。]
……やるね……
[口元が上がる。アドレナリンが出ているのかもしれない。高揚感があった。担がれている皆のためにも負けられない──そんな感情すら沸いてくるようだ。 対していると、目的を忘れそうになる。
ああ、ただ。去年エニシに向けて本気でやろう。といった"ヨスガ"の気持ちは、わかったような気がした。]
(195) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[だって、その方が───
───清々しくて、
たのしい。]
(196) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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♪ 互い 眼差しかわして 笑え 笑え どちらが勝者となろうとも
喰らえ 声を この熱を! 奪取 奪取 なびく鉢巻勇士の証
対峙し 進む 覚悟を決めろ──!
( うっ ば っ い とっ れ! )
♪
(197) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[二度めの衝突。伸ばす手は互いに。 負けてもいい。と思っていたはずが、 いつの間にか熱くなってしまった。
負けたくない。
そんな気持ちがわいてしまう。]
(198) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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(じゃあ、どうする───?)
[人間の手段で、ヨスガがやりそうなことで。 ナツミは強敵だ。どうにかして動揺を引き出すかなにかしてスキをつくらないと、鉢巻はとれそうにない。]
(なら……)
[ひらめいた──。その考えのまま、 ぐっと足に力を込めて、
騎手は、跳んだ。]
(199) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[跳んだ姿は、相手の神輿に乗り移る。
驚いた顔が見えた。見つめあう一瞬の間。 そして、はっとナツミは 我に返ったように思われた。]
(あ)
[想定よりも早い復帰に、焦りが生まれる。動揺している間に鉢巻をと思っていたが、まだ手に端がかかったところだった。]
(どう……)
[ともかく、混乱していてくれないと。 だったら、]
(200) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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ヨスガは、やや身をかがめて
2018/09/17(Mon) 13時頃
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[一瞬の思考ともいえない思考の果て
至近距離にあるナツミの頬に、
─── ちゅ。と、軽くヨスガの唇が触れた。]
[はらり と2−A、と書かれた鉢巻が、 生徒会長の手にしっかりと握られる。]
(201) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[歓声が上がった。悲鳴じみた、否。 実際一部悲鳴だったかもしれない。]
[──直後。止まっていた拳が握られた。 続いてそこに吹いたのは──
拳風だった。]
(202) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[しかして、天地ヨスガの体は、
宙を舞ったのである*。]
(203) 2018/09/17(Mon) 13時頃
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[♪『ちゅーに舞う‐boy's side‐』
熱中 白昼 無我夢中 見つめあったね きみとぼく
(Fu-Fu- FuWaFuWa Fu-Fu-Fu-) 事故チュー? 自己中 きみにちゅー かわいいお目々もまんまるに
(Fu-Fu- FuWaFuWa Fu-Fu-Fu-)]
(318) 2018/09/17(Mon) 22時半頃
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[まさかまさかの ふいうちで(Contact!) ゼロ距離みっちゃく マウスツーマウス (Kiss! Kiss!)
風ふき ♥ (はーと)にインパクト ぼくのカラダ 宙に舞う
(Fu-Fu- FuWaFuWa Fu-Fu-Fu…)]
(319) 2018/09/17(Mon) 22時半頃
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[一瞬の空白。]
[空中で一回転しながら、 ──視線が合う>>279]
[転調]
♪ 突き刺さる 視線<knife> 随分 鋭い切っ先だ 燃え盛る氷 歓声の中の静寂
標的 ターゲットサイト 赤い点を穿つのは─── ♪
(320) 2018/09/17(Mon) 22時半頃
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[ずしゃああああああ]
(321) 2018/09/17(Mon) 22時半頃
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[悲鳴とか殺意とかを身に受けながら、 氷の姫君の起爆剤になった当人は 校庭に背中からワンバウンドして 土埃をたてながら観客席の近くに着地した。
手にはナツミがしていた鉢巻が まだしっかり握られている。]
……
[少しして一瞬だけ、薄く目が開いた。 周囲が氷ついて言っているのが見えた。]
……………………。
[目を閉じる。]
(330) 2018/09/17(Mon) 23時頃
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[>>336 ずしゃった先で、シンイチに肩に手をかけられる。身体はそのまま、なすがままだ。生きてはいるが。]
う、…うう、ん だいぶ きい、た
[ナツミに殴られて、だいぶくらくら来ている様子で、大丈夫か!?の返事に答える。]
───あ…?
[>>332 変質者…!とエニシが言っていた気がする 一年の転校生がそこにきていた。 名前までは把握していないまま混とんに巻き込まれる。]
(344) 2018/09/17(Mon) 23時頃
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[トロフィーをとりに来たんだよ!と、一喝した怖い顔の転校生は、顎をくいっとあげて顔を品定めしてきた>>338。 向けられた視線にちょっと鼻に皺がよる。] ………… ………… ………… [>>343>>345 なんか背筋に嫌な悪寒がと思っている間に、めちゃくちゃ真剣な顔で、雪女についての説明と行動指針が告げられた。]
……ちゅーすればいいの?
[先ほどその行為で数名の地雷を踏んでいる生徒会長は、 行動方針に対して質問をした。 隣では、対処方法にシンイチが叫び声をあげている>>349。]
(351) 2018/09/17(Mon) 23時半頃
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[トロフィーがほしいらしい転校生に怒鳴りつけられた>>352。]
うるっっっっっさ……!
[きいいいいんんんんんっと耳が痛くなって、 思わず、つい、手で耳をふさぐ。]
何の話で、どれのこと!?!?
[即、トロフィーが九尾の首には結びつかずに どかしはしても盗った覚えがあるわけでもない。 なんかやったかな……と、記憶を手繰る。]
(356) 2018/09/17(Mon) 23時半頃
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[>>354 掴みかかられる。相手が怪異であるのはわかったけれど 抵抗するわけでも、何か力をふるうわけでもない。ぐらぐらとゆすられた。その説明で、ようやく理解したようで、ぱち、っと目が瞬いた。]
───九尾の? なんだかしらないけど 無くて、困ってるんだ。
アレないと困るひとがこんなにいると思わなかった。
[ようやく腑に落ちた。とそんな調子でそう言って]
────わかった。
[とっとと いけ、ちゅーしろ。と、促しに頷く。]
(364) 2018/09/18(Tue) 00時頃
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[順応性!とつっこまれている生徒会長は 転校生からシンイチに顔を向けた。 >>355 走れる? に、うん。と頷いた。]
… だいじょうぶだと思う。
[少し、くらくらはしているけれど、 元々ヨスガの身体能力は低くはない。]
シンイチは? いける?
[けほ。とせき込む様子に首を傾けた。]
(372) 2018/09/18(Tue) 00時頃
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[どういうわけだか崩れ折れていく転校生には、どうも迷惑をかけたらしい。走れない様子に、ひとこと]
なんか、えっと … ごめん。
[九尾の首と転校生の繋がりはいまいちよくわからないなりに、それはぺこっと頭を下げた。 >>371 抱えられる提案には、大丈夫と重ねて首を横に振って、麗亜のいる方向に向けて走り出し───]
わっ
[たどりつく手前で襟首を引っ張られて、急ブレーキがかかる。]
(378) 2018/09/18(Tue) 00時半頃
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先客みたいだね。
[>>383 引きとめられた先でヤスリと麗亜の二人を見まもる。]
出番はなくなったけど、 収まったなら よかった… のかな。
[出番がなくなったようなので、その場にとまって周辺の状況を見た。 エニシがどうしてるかを、見回して探す。]
あっ
[姿を探している間に、トロフィーが放り出される>>387。]
(391) 2018/09/18(Tue) 01時半頃
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