人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/04(Fri) 00時半頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/04(Fri) 00時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

[銀鈴の様な音を立て、
 ムパムピスの手から聖杖が落ちる。]

…………。

[ムパムピスの首に纏わりついた闇色の鞭は、
 彼の首筋にぎりぎりと赤い傷を残し、収縮した。

 倒れ伏した彼を覗き込むように膝を突く]

(6) tatsuru 2012/05/04(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[背後に送った『声』の返答を待たぬまま、
 ゆっくりと、殆ど息絶えたムパムピスの頬を探る。]

………アンタも、…やっぱ同じ色なんだな。
聖者サマ?

[指についた薔薇色の液体にぼんやりと笑い、
 其れに、ざらりと舌を這わせる。

 左眼の傷。
 聖術に焼かれた腕。

 ――始祖の血で癒された筈の渇きは、
 ゆるりと身の内を駆け巡り始めている]

(8) tatsuru 2012/05/04(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[小さなくぐもり笑い。
 ――熱を帯びた、長い吐息]

……っ、…、
…………な…、…くれよ。

いいだろ?

[斃れた彼に覆いかぶさる。
 巻きついた鞭をタイを取り去るようにゆっくりと引き、

 露になった首筋の傷に顔を埋める。]

……っ、は……

(11) tatsuru 2012/05/04(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[その傷に舌を這わせ、
 流れ落ちる薔薇色の液体を舐め上げる。

 聖術使いの血はさらりとした清さをもって喉を流れ、
 まるで澄んだ水を飲み干しているようだと
 ぼんやりと脳裏に浮かんだ]

…、…――、…、……

[甘く牙を突きたて、ゆっくりと啜り上げる。

 全て飲まずに止めるのには、
 かなりの自重が必要だった]

(13) tatsuru 2012/05/04(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

地下聖堂…?

[主が口にする見慣れぬ場所に、隻眼を見開く。
 聞いたことのない場所だった。

 ――尤も、この城の内部を把握したわけでは
 まるでなかったが]

地下聖堂に…、何があるっていうんだよ?

(17) tatsuru 2012/05/04(Fri) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[男がクレアの復活の為に、
 獲物の血を集めていた事は知らなかった。

 ――彼女が今この時に、
 三度目の生を得ようとしていることも]

………。

[眉を寄せる。
 エリアスの亡骸を、捨て置け、と言い切ったあの男。

 彼が聖堂に自ら足を運ぶだけの何が、
 そこにあるのだろう、と]

(18) tatsuru 2012/05/04(Fri) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―南塔 屋上―

[ムパムピスを眷属に。
 ――そう囁く男の声に眉を寄せて振り返り、

 石床に横たわる『弟』に歩み寄る]

……大丈夫か…?

[ヒューは転がったまま、殆ど動かない。

 己の左眼は先ほどの吸血でだいぶ癒えたが、
 彼のダメージは自分以上に大きいようだった]

(26) tatsuru 2012/05/04(Fri) 22時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[石床を見下ろし、迷うように眉を寄せる。

 己が血を与えれば
 この男は回復するのかもしれない、と気づいて。

 ……だが結局、踏ん切りはつかずに、
 大丈夫だ、という返事にほっと安堵の息をついた。

 複雑げに、僅かに唇を引き上げて笑い]

そっか。
…ならよかった。

(29) tatsuru 2012/05/04(Fri) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……あ、…そういえば

[気づいて胸ポケットを探り、
 其処にあるものを取り出す。

 明滅するようにひそやかな熱をもった、
 紅玉の髪飾り]

(30) tatsuru 2012/05/04(Fri) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ヒューが見えるように差し出してから、
 その掌の近くに、ことりと置く。]

……クレアの…、
アヴァロン伯の持ち物だ。

アンタに渡そうと思って、ずっと忘れてた。

(31) tatsuru 2012/05/04(Fri) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>36 
…ああ。

クレアの傍にいてくれた……
護ろうとしてくれたアンタが、
持ってるべきだ、って思うんだ。

[この騎士の彼女への忠義を思い、
 頷く彼に切なく笑いかける]

俺が、――俺たちが出来なかったことを
アンタはしてくれてたんだからさ。

(40) tatsuru 2012/05/04(Fri) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[己がクレアにとどめを刺した事を、ヒューは知らぬ。

 ……ヒューがラルフにとどめを刺したことを、
 隻眼の男は知らなかった。

 大任を果たしたように、ふ、と息をつき]

――…?
………迎えに、って…

[次の言葉に、きょとんと振り返る。
 何を言われたかわからない、というように瞠目した。]

(42) tatsuru 2012/05/04(Fri) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

………、クレアが、
………甦る?

[呆然と呟く。
 信じがたい話を聞いたように。

 ひとつだけの瞳は見開かれ、

 ――やがて其れは、

 歓喜でもなく
 驚愕でもなく、

 ただ、]

(45) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……ッ、だったら…

[息を呑み込む。
 唇が戦慄き、言葉には出来なかった。

 何故。


 ――何故、自分達は、
 こんな風にならねばならなかったのか、と]

(47) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[浮かぶのは――悲痛。
 

 討伐隊は殲滅された。
 ――自分と、主の獲物となったジェフリー。
 それ以外の全員が死んだ。


 そして、自分は]

(49) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……。……
ヒュー。
俺は行かない。


……悪い…、…
ひとりで行ってくれ。

[言い残し、背を向けようとする。
 その姿は、ジェフリーとすれ違ったかもしれない*]

(50) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………。

[階段を一段一段、下りる。
 魔性の力を使わずに、ひとつずつ。

 かつん。
 かつん。

 石床は不恰好に音を反響し、
 手すりに腕をかけた影が、ゆっくりと降ってゆく。]

(53) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>54
[ヒューの声に、足を止める。
 一瞬の躊躇い。

 振り向かずに、答えた]

――……ああ。
幸せにしてやって欲しい。

[それは本心。だから声は揺らがない。]

アンタと、……アイツなら、
其れが出来るだろうから。

(56) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[一度彼女の命を奪った自分が。
 ……今、彼女が甦ることへの歓喜よりも

 今の運命に煮え滾るような怒りを覚えている自分が、
 その資格はないのだ、と]

(57) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ヒューを残し、螺旋階段を降りる。
 隻眼ははっきりと、
 その石床の罅ひとつまでを映し出しているのに

 ――酷く、足元が暗い気がした。]
 

               ――>>53

(65) tatsuru 2012/05/05(Sat) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[三階の画廊から、二階への螺旋階段へ。
 何処に行く当てもなく歩いた。
 
 ――何故、俺を。
 その言葉に答えは返らなかった。
 伝わったのはいつもの、
 揶揄するような笑みの気配だけ。
 
 だが]
 

(75) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……望んで、血を捧げた、か。
 
[ゆっくりと足を運びながら、
 ヒューの言葉を反芻する。

 ……何故、ヒュー・ガルデンが吸血鬼になったのか。
 最初に出会った時の彼は人間だったように思う。

 心底『クラリッサ』が
 人間であると信じ込んでいたようにも]
 
……
クレアを甦らせる為…、なんだろうな。

(76) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[苦笑して足を止める。
 あの騎士ならば、其れを躊躇う事は絶対にないだろう。
 おかしな程にすんなりと納得がいった。
 
 手すりに寄り掛かり、
 ぼんやりと吹き抜けの天井を見上げる。

 其処にいるであろう騎士に、
 …それを持ちかけたのは、誰なのか。
 
 当然その対象は、ひとりしかいないのだ。]

(77) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………、…。――ッ…

[肩が、揺れる。
 喉を駆け上るものに顔を歪める。
 
 ぐしゃりと、髪を掻き上げた。
 嗚咽に似た声が、螺旋階段に響く]

……。
…っ、……はは…

(78) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…そっか…俺の血が、
クレアの為に必要だった、って事か…。

[隻眼の男は笑っていた。
 酷く可笑しいことに思い当たったように
 身体を折り、手摺に身を任せる。]
 
復讐兼ねた実益…っ、て、すげえアンタらしい。
絞りカスで愉しむ事まで出来んだもんな、
さぞや満足だろうぜ…っ、くく、

――…ッ、

(79) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[足がぐらりとよろけ、踏み外す。
 ――男は派手な音を立て、一番下まで転げ落ちた。
 
 がつんという衝撃。激しく頭を床にぶつけ、
 目の奥から火花が出た気がして、低く呻く。]
 
……ぅ、…っ、…てて…、…

………。

(80) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[仰向けに倒れ伏したまま、ひくりと、喉が鳴る。
 それを耐える様に唇を噛み締め、ぎりぎりと天を睨んだ。
 
 『声』にしない、聞かせるつもりのない恨み言を
 呪詛のように、脳裏に浮かばせる]

(……なぁ。満足したか? そうだよな)
(アンタも甦れたし、クレアも)

(それなら)

……っ…。…

(81) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

(俺は、もう)


[――酷く惨めで。
 今度こそ腕で顔を覆い、隻眼をぎゅっと瞑る。

 怒りよりも、屈辱よりも先に

 ――もう、あの男にとって自分は用済みなのだ、と

 そう知らされた事への絶望が先に立つ、自分が。]

(82) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[どれだけそうしていたのだろう。
 ――ぼんやりと、身を起こす。
 
 嵐の様に波立っていた心は、
 酷く静かに、凪いでいた。]

……。

[ふたつの部屋に囲まれた、螺旋階段の部屋。
 辺りを見回し、ひとつの扉に目がとまる。]

――そっか。

[行き先を見つけたように、微笑する。

 男はゆっくりと膝を突き、立ち上がった*]

(83) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(最初に与えられる血は 力と渇望 を生み)   
(二度目に与えられる血は 忘却と服従 を強い)  

(三度目に与えられる血は ――――)

(84) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……三度目は、…なんだっけ。

[古い書物に綴られた詩。
 確か吸血鬼の生態を書いたものだったか。
 
 美しい其れを無意識に口ずさみ、
 火掻き棒をつかう手を止めて、
 ふ、と首をかしげる。]

…どっかで聞いたみたいな詩だな。
よくあるハナシ、ってことか。

(85) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[可笑しくなって肩を竦め、
 再び、炉を混ぜる作業を始める。
  
 男によって彼が得たもの。
 最初の血は魔物としての力と、飢えを。
 
 ――次の血はヒトとして抗う心の、
 なにもかもを奪った]

(86) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――…ああ、やっぱな。
残ってる。

[柔らかに幸福そうに笑んで、
 狂った下僕は火掻き棒をとめる。
 
 炉の灰の中に残る、銀の杭。
 聖別された其れは、熱に溶け歪み
 
 伸ばした掌を、焦げる様な音を立てて焼いて
 其れでも抗わずに、手の中に納まる]
 
 
…っつ、…

[流石に小さく眉を顰めつつも、
 立てかけていたボウガンを、取り上げる]
 

(87) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…手伝ってくれよ、相棒。
最後がこんなんじゃ悪いけどな。

[苦笑し、燻した銀色の弦を辿る。
 ひそやかに鐙に刻まれている十字架はその所属の証。

 ――己の命を幾度も護ってくれた。
 だから此れに預けるのもいいだろう、とそう思った]

(88) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………。

 
[杭の先端を持ち、
 銃身に差し込んで固定する。

 慣れた手順。

 歪んだ其れも、何度か差し込み直せば
 …かちり、と聞き慣れた音を立て、
 一番奥に、収まった]

(89) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[とても簡単なことだった。
 其れは、禁じられては居なかったから。
 
 だがら多分其れがあの男の望みなのだと、
 酷く晴れやかに、思う。]

……ああ。

[ゆっくりと、身体を折り。
 覆いかぶさるようにして、
 其れを心臓の上に当てる。]
 
思い出した。
……三度目の――血は、

[与えられなかった血が齎すものが、なんなのか。
 それに気づいて、小さく喉を鳴らした。]

(90) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド


そう、…与えられてないんだ。
だから俺には永劫はない。

おまえを、


[腕を伸ばし、引き金に手をかける。
 最後に上る思考は
 
 ――勝ち誇った様な、艶やかな色を宿して]

(91) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―二階客室―

[少しも、気づかなかった。
 気づかせてもらえなかったのかもしれない。]
 
――っ、…ぁ、……

[引き金を引いた瞬間。
 ――躯を覆う様に、滑り込む漆黒の闇。
 
 昏い紅を、見開いた。
 指が滑る。力強い腕が背後からまわり、
 
 杭が肉を貫く鈍い音と――

 胸を抉る其れの
 覚悟していたよりも、遥かに浅い衝撃。]

(113) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、…ヘ、ク、…、…

[噎せるような、血臭。
 濃密な。
 喉を塞ぐ、鉄錆の香り。
 
 外す筈のない距離に押し当てられた杭は
 伸ばされた男の腕を貫き、
 浅く己の心臓の上を抉って、止まっている。

 呆然と呟き、顔を見上げようとしたところで
 突き倒され、客室の床に叩きつけられて低く呻いた]

(114) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…っ、……。

[腕を貫く杭を其の侭に、
 ――平坦に、男が言葉を紡ぐ。]
 
…な、…っで、…っ

[ひどく動揺した声が、喉をせり上がる。
 わけが判らなくて眉を寄せ、
 尻餅をついた体勢のまま、その顔を見上げた。
 
 彼が何故ここにいるのか、
 何故、怒っているのか、
 
 ――何故、自分を]

(115) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……だって、……要らねえだろ?
もう用済みじゃねえか……

[酷く冷厳な男の表情を、
 其の侭見続ける事は出来なかった。

 酷く、声が震えた。
 杭の生えた腕に目を向ける。
 零れ落ちる鮮血。
 
 痛々しげに瞳を歪ませ、戦慄く唇を噛んだ]

始末する手間が省けただけだ、
こんな、…こんな事、することなかった…っ!

(116) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃


【人】 小悪党 ドナルド

――ッ。

[名を呼ばれ、びくりと肩を震わせる。
 命令にも近い、その響き]
 
(生半可なもので、眷属にしたわけでは)
(命を張っている)
(全部見続ける、覚悟で)

……、…っ、ぁ、…

[それは真実の声に聞こえて、
 混乱するように、小さく喘ぐ。
 
 真っ直ぐな言葉に、頬に血が上る。
 それが本当なら、どれだけいいだろう。
 その言葉に縋りつきたかった。

 全て呑み込んで、お前を信じる、と
 身をゆだねてしまいたかった]

(129) tatsuru 2012/05/05(Sat) 18時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、っ…――

[ぼたぼたと零れ落ちる血。
 傷ついた腕に襟元を引き起こされ、息を詰める。
 
 真摯に此方を見る、紅の双眸。

 殺してやる、と。
 
 ――その言葉に感じたのは
 眩暈がするような安堵と、

 ……煮え滾る、怒りだった]

(132) tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 小悪党 ドナルド

何、……言ってんだ?

……喜ぶ、とでも、思うのか?
アンタが殺してくれるって、…?

[唇が震え、渇いた笑みが漏れる。
 彼が何を言っているのか、
 
 自分が何に怒りを抱いているのか、わからなかった]
 
作った責任があるから、殺してやりましょう、ってか。
……っはは、…最後まで、
アンタの許可なしじゃ死ぬことさえできねえの?

だったら何で今放っといてくれなかった。
今だったら、さっきまでだったら俺は、

(134) tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――
……っ、して、ない、って


[ひくりと、喉を鳴らし。
 泣きそうに瞳を歪めて、男の胸に顔を埋める。

 どん、とその胸を叩いた。]

そう思ったまま、死ねたんだ…っ!!


[ 自分を騙せたのだと。
 ――信じたまま、死ねるのだと思った幸福は、

 もう、失われてしまったのだ]

(136) tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃


【人】 小悪党 ドナルド

―If end 2012 :D.J―

(ねえ、知ってる? 史学科の――)
(うん、いなくなっちゃったんだってね。謎の失踪、だって)
(結構可愛かったのになぁ)
(よくいうよ、アンタ彼氏いるクセに)

――へぇ。

[スツールに腰掛けてキャラメルマキアートを啜りながら、
 興味なげにボックス席の方向を見やる。
 
 近所の大学の女子学生だろう。
 そういえば、また誰かがいなくなったらしい。
 治安のあまり良くないこの街では
 日常のこととはいえないが、珍しいことでもない。]

(146) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……物騒なこった。
………あれ。

[硝子張りの店内から外を眺める。
 そろそろ薄暗くなった街明かりの中。
 よく知る人物の後ろ姿が、其処にあった。

 複雑げに眉を寄せると食べ残りのドーナツを咥え、
 カフェと一緒に無理やり呑み下す]

……まーた送り迎えにきてんのかね。

(147) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド


あれじゃあ、マフィアのオヤジが
愛人溺愛してるようにしか見えねえってのに、な。

[ほんの少し拗ねたような響きが言葉に混ぜられ、
 それに自分で気づいて苦笑した。
 
 ……いつまで経っても自分はこうだと、
 変わらない事への困惑と自己嫌悪。
 
 自分がどうしようもなく嫉妬深いことと、
 それが、『ふたり』ともに向けられているものであるということに
 気づいたのはまだ、ごく最近のことだった]
 

(148) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…まあ、しゃあねえか。
俺は俺だ。

[もう、とっくに――
 最初から気づいている。

 叶わないことも、
 終わらないであろう事も、…ずっと]

(149) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[くしゃりと紙を丸め、ゴミ箱に放り込む。
 スツールから降り、早足で扉へと向かった]
 
『――――』、何やってんだよ?


[背後から、声をかける。
 ゆっくりと夜に向かおうとしている街の中。
 
 それは、何処にでもある光景。**]

(150) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[――オレのものだと。

 そう囁く冷たい声音に
 こんな時さえ、背筋が震える。

 じんわりと上る幸福感。
 縋りつき、頷いてしまいそうな、衝動。

 ぎゅっと眉を寄せ、耐えようとした。]

(161) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……アンタのもんだったら、……
自分からお片付けくらい、しろよ……。

[弱弱しく抗弁して、笑んだ。
 
 ――自殺さえも赦されないのだ、と
 傲岸な声は、そう言いたいのだろう。

 けれど自分が今殺して欲しいと望むのと、
 何が違うのだ、と言いたげに]

(162) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、……? 
――…ッ、…ぁ、…

[一瞬だけ。
 淡々とした声音が揺らいだ気がして、
 目を上げようとする。

 その途端に引かれた後ろ髪に、
 小さく苦鳴を漏らした。

 痛みに歪む昏い紅に、
 捩じ込んでくるような男の双眸。

 ――それが、ほんの僅か
 傷ついている様にも見えて、心臓が竦んだ]

(163) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…………


……、…、…もう、用済みだからだよ。

[嘘を赦さない、とでもいうような其の視線。

 暫くのあいだ眼差しが絡み合い、
 鈍い痛みを覚えながら、そう返す。

 自嘲するように
 唇が笑みのかたちに歪んだ。]

クレア…、生き返ったんだろ?
その為に俺の血が必要だった。

(164) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

気にくわねえ俺を噛んだのは、
…復讐と、その為だった。
アンタらしいよな。

[小さく喉を鳴らし、笑う。
 当たっているのだろう、と探るように、
 昏い紅は、男の冷たい炎を覗き込む]

(165) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――……散々搾り滓で愉しんだんなら、
もう、お役御免にして貰っていいだろうが。

他にも玩具は増えた。
クレアも居る。
………俺ひとり消えて、何が困るんだ?

[いっそ不思議そうに、
 そう眼差しは柔らかな狂気を含んで]

(166) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……っ。
…………
要らない、とは、…
言われてないさ。、

[その言葉には、瞼を伏せかけ]

……ただ、代わりはいるだろ…?

――俺よりアンタに忠実な奴も、優秀な奴も、
面白がれる獲物も…。

(167) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[激情は去っていた。
 ただ、残るのは寂しさ。悔しさ。
 ――戸惑い。

 何故自分が怒りを覚えたのか、
 漸く理解する。

 望むなら殺してくれるという言葉には
 彼の意思が、介在しないからだ。

 それなら今、死にたかった。
  

 ――畢竟、己は眼前の魔物に少しだけ
 特別に思われたかったらしい。

 意味のない、つまらない感情。]

(168) tatsuru 2012/05/06(Sun) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[戻ってきた。
 苦しめるために。
 あれのために。
 
 ――良い、玩具。

 嘲笑する様な囁きに、今度こそ瞼を伏せる。
 胸が軋む。焼け爛れた傷からではない、
 内側からの痛み。
 
 当然返る筈の言葉を欲しがって、
 当然のように傷ついている自分への、嫌悪。

 だから、……ゆるやかな溜息が聞こえるまで、
 男の困惑したような表情には、気づかなかった]

(209) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

………ヘクター……?

[そんな程度に、との言葉に、
 不思議そうに目線を上げる。
 
 一瞬何を言われているのかわからなくて瞠目し、
 同じようにもどかしげな瞳と、目線があった]


――…っ、…。

(210) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[まるで叱責の様に。
 子供の駄々の様に――響く、其れ。>>197

…っ、…嘘、だ…、
そんな事、信じられるわけ…っ…!

[切迫した、男の顔。
 望んでいた言葉に、頬に血が上る。
 
 喉が震え、引き攣った。
 胸が痛い。
 ――信じたいと叫び、揺らぐ。]
 
だって、アンタは…
…………俺が、
…俺がそう言って欲しいから、んな事…!

(211) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

……っ、離せよ! もう聞きたくな…っ
 
[彼の傍を離れたかった。
 己が、認めてしまう前に。

 逃れようと身を捩り。
 その体を押し遣ろうと腕を突っ張って、
 ……ぬるりと滑る感触に、目を見開いた。]

(212) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

…ぁ、……。…
 
[べっとりと掌についた、
 自分の為にこの男が流した血。

 纏わりつく其れに息を呑んで、
 反射的に彼を見上げた。
 
 感情の奔流に呑み込まれた様な――赤い、双眸。]

(213) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

………

[息が出来なかった。
 ……限界だった。
  
 ――自分が崩れていくような、気がした]

 
(もう、)
(――もう、俺は)

(214) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

…っ、…!

[荒々しく床に突き倒され、背中を強打する。

 痛みに歯を食い縛り、
 不恰好に仰向けになったまま
 己を見下ろす男に顔を向けた。]

……――。ヘクター…?

[再度の死を宣告する男の姿に、
 何かを考える暇は、あまりなかった。
 
 ただ、
 三度目の血を、と。
 
 その言葉に、瞠目し]

(215) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…っ、……ぁ、……あ、…

[ゆっくりと胸を突き通す闇の刃。
 酷くあっさりと呑み込まれてゆく其れ。
 
 心臓を掻き分けてゆく鉄の感触。
 ――痛みよりも感じるのは、
 焼けるような、熱さ。
 
 唇が血泡を吹き、けほりと、赤い咳を漏らす]
 

(216) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……っ、……

[躯が形をもたなくなってゆくのを
 ぼんやりと、自覚する。
 
 のろのろと腕を上げた。]
 
(――愛の、形)
(アンタの)
 
[急速に機能を失っていく聴覚に、
 睦言の様にそれが響いて
 
 ちいさく、唇が笑みを刻む]

(217) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……、……
 
[覆い被さる様にして
 己に小剣を突き刺している体躯。
 
 その背に縋るように――腕を回した*]

(218) tatsuru 2012/05/06(Sun) 17時頃

【人】 小悪党 ドナルド



[ ――どこかで、声が聞こえていた ]
 
 

(254) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ゆるりと空に融けていく意識。
 ほどけていく。
 絡まりあった糸が解れるように。
 繋いだ手が、離されるように。
 
 この感覚には経験がある、と、
 融け掛けた心が、つぶやく。
 
 あの時はとても痛かった。
 ばらばらになるような気がした。

 痛めつけられた細胞の一つ一つが、
 悲鳴を上げて、何かを求めていた。
 
 ――けれど、今のこれは、
 酷く暖かい気がして
 それは、

 最期に触れた背の、じんわりとした熱さに似ていた]
 

(255) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(……すべて…)

[聞き覚えのある声が、囁いていた。
 冷厳で無表情な、支配者の響き。

 失われた鼓動が、跳ねるような気がした。
 
 聞いていると苛々した声だ。
 憎しみに膚が泡立つ感覚。
 羨望に渇いた、記憶。
 己の大切なものを奪っていく其れ。]
 

(256) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[耳朶を擽り吹き込まれた、揶揄いと、嘲笑。
 わかりきった児戯。かたちだけの優しさ。
 それが悔しくて。痛くて。――惨めで。
 
 ……求めて。求めて。求めて、

 胸がくるしくなる――声。]

(257) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(……アンタらしくねえだろ。何言ってんの?)

[忘れてもいいと囁く声に、そう、笑う]

(……俺が、蘇るつもりとでも思ってんのかね)
(もしそうだったとしても…)
(まっさらな俺に何か吹きこもうってか。
 ああ、やだやだ)

[肩を竦めたかったが、
 もう、その概念さえも失われていた。

 ああ、自分は消えかけているのだなと、
 残った最後の一片が思う。]
 

(258) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(………でも、そうだな)

(アンタの謂う通りなのかもしれない)
(それもいいのかもな……)

[今の全ての想いを砂に帰してしまえば、事足りる。

 まるで生まれながらの吸血鬼のように、
 あの男を、純粋に父として慕い
 その伴侶たるクレアを敬愛し
 
 ……そう、弟、という存在も出来たのだ。
 鍛えた鉄の様に真摯な目をした、クレアの騎士。]

(259) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(もう何も、感じずに済む。)
(人を屠る苦しみを。血を啜る、罪の意識を)
(俺が殺したクレアへの想いも、すべて)

(アンタを、……もう、憎まなくても、済むんだ……)

(260) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ゆらりと、忘却への誘惑に意識が薄れていく。
 引き戻したのは、同じ声。
 
――魂が砕け散る瞬間まで。

 力強い其れに、
 ……ぴくりと、瞼が震えるような感覚。
 
 息が急くように、思った。
 
 吸い寄せられるように意識が再び纏まり、
 その声の元に、引き摺られてゆく。]

(261) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

(………なんだよ。俺、最後まで)
(もう、いいのに)
(生き汚ェ、ってことなのかね)

[苦笑するような思考。
 此の侭逃げてしまえば自分の勝ちだ。

 そうしたいかと自分に尋ね、
 そうしなければ、と理性は囁く。
  
 ……けれど、その声が ]

(262) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 

『 戻ってこい 』

 
[その声が――、自分を呼ぶのだ]

(263) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[指を伸ばそうとした。
 ………凝る闇に。
 濃密な薔薇の芳香のする場所に。]


(でもさ)
(……アンタの、元に戻るなら)

(265) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[最後に感じたのは、小さな苦笑い。
 酷く愛しいものに、向けるような。]


(――それでも、俺は……)
 

(266) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[薔薇色の闇を注がれて、
 緩やかに灰は凝る。

 生き物の様に始祖の血液は石床を這い回り、
 さらさらとした砂を赤黒い泥に変えていった。
 
 ――ゆるり、と、泥がその表面を震わせる。
 
 紅色の泥は表面を泡立たせながら流れ、
 混ざり、自らを攪拌していく。
 
 ゆっくりと――ひとりの男のカタチへと。]

(267) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………、――

[ばさりと、
 ……羽ばたきのような音。
 
 立ち尽くす男の姿は、
 砂となる前と、殆ど変わらないように見えた。

 左眼を覆う眼帯。
 纏う実用的な軽装は色を漆黒に変じて、
 蝙蝠の羽の様に長い裾を、
 ゆるりと引いている。]

(268) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………。

[わずかに頤が上げられ、
 酷く無表情な、昏い紅が、
 眼前の男の顔を見遣る。
 
 ――隻眼の男は優雅に膝を付いた。
 
 祈るように頭を垂れる]

我が君。
――みたびの祝福に感謝いたします。

(269) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>272
――…、…。

[紡がれた名前に伏せた瞼が震えた。
 頭は更に深く垂れ、
 翳された掌は信徒に祝福を与える聖者のものの様。]

――我が主。
我が父。
我が魂を泥より創りし者。

……して、――

[最後に、小さく唇が震える。

 それは、きちんとした言葉にならず消え
 薄い唇がゆっくりと引き締められた]

(278) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[腕を掴み、引き摺り上げる手に
 僅かに跳ねる息。

 ――両腕が背に回り、
 囲い込まれる様に抱きしめられる。
 
 暫く身を硬くしていたが、
 ……やがて委ねるように力を抜いた。]

…………。
光栄です。

[酷くのろのろと、そう答える。

 ぎこちなく逸らされた視線。
 抑えた声音。]

俺は、……貴方のお傍に。

(285) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[男の腕が離されると、
 まるで安堵したように息が漏れる。

 触れられる事は、予想外だった。
 鼓動が跳ねる事を知られては、ならなかった。

 生まれ変わる前の自分が出した、
 ――臆病な結論を、繰り返さない為に]

(287) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

不満はありません。
……貴方が選んだ事なら、……俺は。

………俺も、其れを選んだ。

[ぎこちなく笑み、彼の紅を覗き込む。
 隻眼はやわらかく細められ]

………大丈夫です。
もう失敗はしない。

(まっさらな俺なら、)
(……アンタをもう裏切らない。)
(だから)

(294) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[どこまで通用するのだろうと思いながら、
 ゆっくりと目を伏せる。

 もう、気づかれてしまっているのかもしれない。
 けれど今己が出した、これが結論。]

………俺は、アンタの傍にいたい。
……ヘクター…。

[彼の望む自分を演じ。
 ――彼の望むように、魂を殺しても]

(295) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ぼんやりと唇を動かす。

 闇の躯がかたちづくられる、その時に。
 己が最後に思考にのぼせた言葉を]

……それでも、俺は。

(………ヘクター)
(アンタを覚えていたい)


(――この想いを、忘れたくはない、と)

(296) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

………っ、…ヘクター…。
違う…。

[顎に触れる手に、ふるりと睫を震わせる。

 視線は何かを耐える様、
 目の前の男に向けられた。]
 
………
俺…、……決めた、んだよ。
アンタと一緒に行くって。

[よわよわしく、笑う]

もう俺は、アンタを憎んだり、しない。
………アンタの忠実な、僕でいる。

だから、……

(299) tatsuru 2012/05/07(Mon) 00時頃

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