276 ─五月、薔薇の木の下で。
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――中庭――
どうかな。健気を健気と評するのは、他人だけど。 ただ、人から健気だと言われるような振る舞いができるのは、長所だとは思うよ。
[>>1:309自分がそうでないからこそ、健気は長所だと思う。 偏屈な真面目人間と言われるよりはずっといい。]
……俺のことはいいから。 明日、返しに行くよ。 同室残ってるんだったら、俺の部屋の毛布使って。
[そう告げれば、同室は出ていることを知れたろうか。 くしゃみしたのは風邪の前兆ではないはずだけれど、それでも初夏の夜長に暖かい毛布は単純に嬉しかった。 おやすみ、と手を振り見送って、再びのひとり。毛布に包まるうち、一度醒めた眠気がゆるゆると戻りくる*]
(5) 2018/05/19(Sat) 00時半頃
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……あ、
[穏やかな声に呼ばれて>>26、舟を漕いでいた意識をゆっくりと浮上させる。 顔を上げて見た先輩の姿に、何故かほっと安堵して息を吐いた。
準備がいい、という言葉の意味がはじめは理解できなくて、何度か瞬く。 やがて肩にかけた毛布のことだと気づけば、ややばつが悪くなって視線を逸らす。]
……や、これは、借りたもので。 待つのに、いいと思って。
[まだ少し意識に薄靄がかかるような感覚で、言葉をほつほつと紡ぐ。 それでも座り方を正せば目も醒めて、レーズンパンを見やる。]
――いただき、ます。
(30) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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……あの。
[優しく撫ぜる手に、思わず身を寄せてしまいそうになって慌てて引いた。 あれ、立場が変わっていないだろうか。 ひとりにさせないために、ここにいたのに。]
お座りになったらどうですか。
[イアンがベンチの空いた方に座るなら、肩にかけていた毛布を外して、先程マークがしたように、半分ずつ膝にかけようとする*]
(35) 2018/05/19(Sat) 02時頃
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ええと……マーク・メアリーヒルズに。
[後輩どころか中等部だ。心配されて毛布を貸されただけでも言いづらいのだが、穏やかに言葉を投げられると隠し事ができなくなる。 笑われるかと少しだけ警戒する。……いや、笑ってでもくれるほうが気が楽か。 撫でる手が座るその時まで続いたのは、どこか幼い新入生にするような仕草で恥ずかしかったので、止んでくれて助かった。]
待ちますよ。あなたが来るって、言ってくれたので。 ひとりにしないためには、俺がいるしかないでしょう?
[パンを受け取る。 空いたもう片方の手を、そっとイアンの膝の上に重ねながら。]
(43) 2018/05/19(Sat) 02時半頃
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かい――シュヴァルベ、先輩、は。 俺で、本当に嬉しいですか。
[会長、と呼びかけたのを正して、嬉しいなと言った彼の目を、じ、と見つめ返す。 独りにしない、ただそれを満たすだけの、可愛い後輩でしかないはずの自分だけれど。 ざわり、薔薇の香りが立ち込めた*]
(44) 2018/05/19(Sat) 02時半頃
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先輩を待ってて風邪引いたら、先輩に看病してもらいます。 そうすればまたひとりじゃないですね?
[言ってる途中でおかしくなってきてしまって、ふふ、く、と何度も笑いを堪えて肩を揺らした。 揺らして、そして、嘆息で終わる。]
……本当にそうだったらよかった。
[自分が兄――年上だったなら、或いは伸ばした手は月に届いたのかもしれない。 ほんの吐息のように小さな音で欲望を漏らす。 こんなふうに自分から待つと、ひとりにしないと言ったことはなかった。触れてはいけない領域なのだと勝手に決めつけて、つかず離れずでいた。
狂わせるのは月光か、薔薇か、それとも、もっと別の。]
(51) 2018/05/19(Sat) 03時半頃
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……、
[下された評価が、胸の奥に一度氷の楔を打つ。 けれど一言一言、言葉が進むたびに、それは静かに融けていった。 ほつり、ほつり、心の奥に雫が落ちる。]
本当ですか。 シュヴァルベ先輩を待ってくれるひと、他にもいると思いますけど。 こんなひねくれた後輩じゃなくて、もっと真っ直ぐに向き合えるような人のほうがいいんじゃないですか。
でも。 本当なら、待った甲斐がありました。
[伸ばした手に、体温が重なる。 イアンの側から触れてきたそれに、僅かな優越感を覚え。]
(52) 2018/05/19(Sat) 03時半頃
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……ねぇ、シュヴァルベ先輩。 知らないかもしれないけど、俺は結構、我儘で面倒なやつなんですよ。
例えば、あんなに充分だって言われたのに、どうやったらもっとあなたの疲れたところに寄り添えるのか、ずっと探してるくらいに。
[それは、奥を掘り下げれば身勝手なエゴイズム。 けれどそうして、"イアン・シュヴァルベ"を知りたいと思うのも、本心**]
(53) 2018/05/19(Sat) 03時半頃
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[笑い声>>62。軽い冗談に密やかに交わす笑みは心地よく、いっそこのまま本当に風邪を引いてしまえたらいい、などと思いつつ。]
……人の為、のつもりはないんですけどね。 俺はよく言われるなあ、そういうこと。
[自己評価がわからない、と>>64。我儘ではないということだろう。マークにも、気前がいいと言われた。 どうして、と言われれば、苦く笑う。 勝手な思い込みとエゴイズムで出来たその側面はあまり表に出したくないのだが、今こうなってしまえば秘匿しきれない。]
そう、そう。それですよ。 触れたいんだ――深いとこまで。
[騙されている、とキーワードが出てくれば、見つめ合っていた目を少し細めた。]
(80) 2018/05/19(Sat) 16時頃
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[彼の自己評価の話に、触れたいという言葉は直接はつながらないかもしれない。 発言を補足するように、話を続ける。]
……うまくやってるつもりかもしれないですけど、わかりますよ。 綺麗な生徒でいようとしてること。みんなの会長でいようとしてること。
俺は、それが、嫌だったんです。 そこだけしか見られないことが。
[繕った姿を見て、笑顔を作られて。薄い壁を感じていた。 本当の彼がいるはずだった。例えば、普段は聞けないトーン>>1:169の中に。]
(81) 2018/05/19(Sat) 16時頃
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俺も、俺を作ってるから。 そのくせ、一番奥に触れてくれる相手が欲しい。
抱え込んで手を動かしてるあなたを見てると、そのたびどうにかして手を伸ばしたくなるんです。 俺が苦しいから。きっとあなたもそこに触れてほしいんだって思ってるんです、勝手に。
ほら、面倒なエゴイストでしょう。
[目を逸らすように、笑った。 自分の知っているイアン・シュヴァルベの奥に、どんな男がいるのかなんて、知らない。 誰にも見せていないのなら、唯一になりたい。 これはそういう存在が欲しい自分の裏返しで、或いはそれがイアンである必要はなかったのかもしれない。]
(82) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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[けれどエゴイズム以上に、今重なっている手の体温を、ずっと求めていた。 触れてほしかったのだと、気付かされる。 その理由まではまだ、笑顔の裏に秘めたまま*]
(83) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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俺は、あなたの内側に何があるかは見えてない。 だから、駄目、かどうかはわかりませんけど。 そもそも普通な人間なんて、きっと居ないんですよ。
だから、普通を作られたら、わかります。
[苦しげな声>>85に、罪悪感は湧く。 けれどもう、出た言葉は引けない。]
気づかなかったのは、俺が"隠してた"からじゃないかもしれないですね。 それか、もしくは先輩が俺を見てくれていたからだ。
[後者であればいいと思いながら、きっと前者なんだろうと思う。 他人に見えている自分を演じていた。]
(89) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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[エゴイストの自分でいい、という言葉>>86に、はっとして息が詰まった。 ああ、だから。だから自分は、この人を救いたいのだろう。 さっき胸の奥で溶けた氷が、表に出てきてしまいそうだった。 向けていた笑顔は、堪えるように眉が下がって、随分情けないものになっていたかもしれない。
どうすれば苦しくなくなるか、問われれば細く、深く息を吐いた。]
今、先輩も言ったでしょう。 俺の作る作品が好き。出来ないことをするのを、尊敬している。
みんな、見ているのは俺じゃなくて俺の"作品"と"技術"なんです。 何かを作るたび、"俺"がどんどん呑まれていく。 俺が木に触らなくなったら、もう、何も残らないんじゃないかって。
(90) 2018/05/19(Sat) 18時頃
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俺はそれが嫌で、けど周りの見ている俺を失くすのも嫌で。 俺は誰に頼まれなくても何かを作りながら、ひとつも残しておきたくないって思ってたんです。
[木と向き合うことは嫌いじゃない。むしろ好きだ。 だから、それ自体はやめたくなかった。けれどやめなければ、自分を形成する要素がどんどん喰われていく。 不安で、そして、同室にはいつの日か零したことがあった>>0:331。 手元に残さない理由。それ自体は語らなかったが、弦を震わせ曲を奏で続ける彼に、自身を食われる気はしないのかと。]
(91) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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でも先輩は、単純に俺がそばにいることを、喜んでくれた。 それが他の生徒と同じ、そこにいるだけであなたの気を安らげるための存在だったとしても。 "他の生徒と変わらない"俺でいいんだって言われてるみたいだった。 ずっと、そうありたかった。
[勝手な思い込みで幸福を得ているだけかもしれないのに、勝手に救われた気になって。 似たもの同士苦しんでいる彼に、手を伸ばしたくなる。]
だけど、あなたにとって俺は「可愛い後輩」で。 表側を見せるための相手でしかない。
俺が手を伸ばそうと思ってもきっと届かないんだろうと思って、引いてばっかりだったんですよ。 でも先輩は今、俺を隣に選んでくれてる。
(92) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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なら、少しくらい許されてるのかと思って。
あなたが自分を汚いというなら、汚いあなたが、見たい。 全部曝け出して、俺に全部苦しいのを吐き出してほしい。
そうしたら俺は、きっと苦しくなくなる。 手が届けば。そこに触れられれば。
[離れていった手を追うように、隣に座る身体に触れる。 噎せ返るほどの薔薇の香りが、辺りを満たす**]
(93) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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モリスは、イアンの目を、改めて見つめる。
2018/05/19(Sat) 18時半頃
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謝られることじゃないです。 評価自体に悪気がないのはわかってますし、喜んでくれるのは嬉しい、ので。
[隠してきた内側に謝罪する>>99のを否定した。 自分のしたことで喜ばれる事自体は嬉しいのだ。説明しづらい矛盾なのは、自覚している。
マーク>>1:264のことは純粋に凄いと思った。 自分を形成していたものを、断ち切ること。その勇気は今、自分にはない。 羨ましかった>>1:292。言葉にすることは出来なかったけれど、背中が遠く感じるほどの、強さに似た感覚を抱いていた。]
あなたこそ、俺の欲しいことばかり言う。
[そう言って、笑おうとして。けれど笑みは作らずに目を伏せて、ゆるくかぶりを振った。]
(148) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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……いや。きっと、俺の話を聞いたらみんなそう言うんだと思うんです。 作品を貰うより隣にいるほうが好きだって。
俺がひとりで怖がってるだけなんです。
[誰も、モリス・レーヴェンを否定したことなどない。 自分が評価に溺れているだけだ。]
でも、それなら俺はあなたの――
[隣がいいんだ、と。 言いかけて、そして、微かな物音と呼ばれる名>>101に、はっと身を強張らせた。]
(150) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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モリスは、ヴェルツの名に、イアンが意識を向けたほうを互いに見て。
2018/05/20(Sun) 00時頃
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[モリス、と呼ぶ名が重なる。隣り合っていた体温が近くなる。 こちらからも息を潜め身を寄せれば、動揺と慄然を浮かべた表情が、夜闇の中でも見えてしまった。 自分の似たような表情をしていたかもしれないが、生唾を飲み平静を繕う。 何を怯えることもない。そのはずだ。生徒会長と二人、夜風に当たって他愛ない会話をしていただけだと。 誰に会ったってそう言えばいい。 だというに、心拍は早く、緊張を語っていた。
薔薇の香りが強く、満ちていく。 こちらに近づいてくるような足音の気配は、感じない。]
(164) 2018/05/20(Sun) 00時半頃
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[ゆっくりと、視線をイアンの側へ戻す。 欲望を顕に求められて>>103、先の驚きとは別の意味で鼓動は落ち着かない。 視線の微妙な噛み合わなさで、欲しがられているものに勘づいた。 男同士だと拒否もできたはずで、けれどそうしなかったのは、ようやく自分の欲しかったものが、自分に向いたからだ。 薔薇の香りに中てられて、ふ、と小さく笑んだ。 パンを支えて膝の上、夜風に冷やされるばかりだった手を、向かい合う頬に触れようと伸ばす*]
(165) 2018/05/20(Sun) 00時半頃
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謝らないで。 俺が、欲しがったんです。
[汚いものを、嫌だと言ったつもりはない。 吐き出してほしい。吐き出されたものを受け止めたい。 そう言ったのは、こちらの方。]
……ごめんなさい。
[反対に、怯えを悟られたのは謝った。 そばにいたいと、手を伸ばしたいと言ったくせに、宥められてしまった>>178。]
(187) 2018/05/20(Sun) 02時頃
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[俺を見て、と。 イアンの言葉を聞いて、吐息で少し笑った。 逆さまだ、と思う。その意味まではイアンには伝わらないだろうが。 言葉を受け止めて一度頷いて、それから導かれて手を下ろす。]
……はい。
[生徒会長になるイアンに、可愛い後輩の自分が答える。 しかし、その距離は元に戻ったとは思っていない。 手の甲をなぞるように触れた指の感触が残っている。 すり、と自分の手でそれを再現しながら、いつも後輩として向けていた表情よりも、少しだけ柔らかいいろで、立ち上がったその後ろに控えて立った。]
(192) 2018/05/20(Sun) 02時頃
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会長?
[>>186どこか不安げな様子を感じ取れば、窺うように問いかけつつ。 毛布を畳み、パンくずがつかないように気をつけながら、抱えて持った。 レーズンパンは変わらず空いた手に。]
……どこ、行きましょうか。
[自分の部屋では、フェルゼがいつ戻るかわからない。 それはおそらく、イアンも同じこと。 誰にも見られない場所が、あまり思いつかない*]
(193) 2018/05/20(Sun) 02時頃
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…… 罰点1です。
[>>197何でもない、と繕う様子に、言いたいことは山のようにあったが、飲み込む。 代わりに校則違反へ目を光らせる、指導教諭の口癖を真似た。 外面の仮面を被り直すのはいいが、隠し事をされたくはない。 とはいえ言いづらいこともあろうと、この場で先を求めはせず、不機嫌の種を数値化したのみ。]
貯まったら、どうしましょうかね。
[そう冗談めく声音は、おそらくイアンとは反対に、やや笑み混じり明るいもの。]
(200) 2018/05/20(Sun) 03時頃
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図書室、か。 いいですよ。
[こんな夜更けに訪ねる人もいないだろう、締めても迷惑にはなりにくいはずだと、未だ時止まるを勘付かないまま答える。 それから暫くは、黙ったままのイアンの後ろに付き従っていたが。]
……何がです?
[話しかけられれば、純粋に聞き返す。 気持ち悪いなどと、考えていたらここまで来ていない*]
(201) 2018/05/20(Sun) 03時頃
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そうしたら、多めにカウントしようかな。
[貯まったら菓子に変わると聞けば、楽しげに笑う。 そうは言いつつ、甘い菓子よりもっと欲しいものがあるけれど、それは今から貰うつもりだ。 夜の校内は秘密に満ちているような気配がした。 図書室へ向かう間、暗く、静かな世界を二人だけで歩いている。 他の生徒も少しはいるはずだが、もう寮内に戻っているだろう。 吐く息の音すら細く潜めながら、背中を追う。]
気持ち悪いって、言ってほしかったんですか。 そうしたら、ご期待に添えずすみません。
[笑いながら、けれどはっきりと、そうは思わないと否定した。]
(230) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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――図書室――
[>>203かしゃん、と密室が生まれる音がする。 本が正しい位置に収まるまでの間、ひとり待っていた。 ほんの僅かな時間でしかない。けれど離れていくのが切なくて、その背中を見つめていた。 戻ってくれば安堵にふっと表情を緩めたのが見られたかどうか。 イアンがソファに座れば、躊躇いなく隣の空きスペースを軋ませる。 沈黙の間、視線を合わせ。薄い笑みを湛えて、ひとつ年上の先輩の仕草を受け止めた。]
聞き方が違いますよ、シュヴァルベ先輩。
[ふたりきりの空間、会長と呼んだ垣根は溶ける。 幼さ見える誘いを否定して、首を振り。]
(231) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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『俺にキスして』で、いいんです。
[隣同士、すぐそばにあった距離を、身を乗り出してさらに詰め。 ほんの1cmの距離すら厭って、口元に添わされていた指にこちらの手を絡め下ろさせた。 乾いた唇を、衝立を取り払ったそこにそっと重ねる。 相手の口唇の感触を確かめるように、下側を口先で柔らかく食んだ*]
(232) 2018/05/20(Sun) 13時半頃
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[口ではああ言った>>230ものの、今は不思議と心が凪いでいるだけで、本当なら男色の気はない。 場所を変えようと言われたときは、単に込み入った話をするには不向きなだけなのだというくらいにしか考えずにあとに続いた。 きっと気持ち悪いかと聞かれなければ、身体を欲しがられているのに気づくのはキスを求められてからだったと思う。
男とするキスは気持ち悪いものだと思っていた。 キスは好きな女とするもので、男はその対象外だから気持ち悪いのだと。 けれどいざ唇を重ねて、挟むように食んだ柔らかさに、それが間違いだと気付かされる。 キスはしたい相手とするもので、そこに男女の差など存在しないということに。]
(237) 2018/05/20(Sun) 15時半頃
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[そもそも女とするキスすら知らない自分に、何がどう駄目などと言えるはずもない。
唇を湿らせる舌の感触。未知の感覚にふるりと微かに身体が強張ったのはきっと知られてしまった。 けれど侵入してくるものを拒みはしない。もし気遣うように離れられても、こちらから追いかけた。 自分から行ったくせ、まだキスの間の息の仕方すらわからない。くちづけの角度が変わるたび、ふは、と辿々しく喘いだ。 なのに、夢中になって繰り返した。二人して、息が上がるまで。]
(238) 2018/05/20(Sun) 15時半頃
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[格好良かった、と言われれば、整わない呼吸のまま笑う。]
でも、それで舌入れられて驚いてたら様にならないです。
[頬を撫ぜていた手が、首を肩を辿って、身体をなぞる。 頬を過ぎ服越しに触れられていても、手の熱さがわかる。 さやかに漏れる月明かりだけでも、熱に濡れた目の潤みがわかる。 これから先の行為を予感して、こくんと喉が動いた。 けれど拒まない。それ以上の同意が欲しいようなら、なぞっていた手を服のボタンの方に導いて、ほんの少しだけ頷く。]
(239) 2018/05/20(Sun) 15時半頃
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[イアンの手が服にかかる間、されるがままに手つきを見ていた。 会話の途切れた空隙、ふいに口を開き。]
ねえ、シュヴァルベ先輩。 先輩は、ずっとこうしたいのを、隠してたんですか。
汚いって、キスしたい触りたいって思っても、ずっと?
[この口は思いのすべてを伝えたけれど、深奥に触れたい相手は、語らない。 全て吐き出してほしいと要求したこの身体を、どうしたいのか。どうして、抱きたいのか。 行為は実情だけを伝えて、裏に秘めたものを教えないから、聞きたがった*]
(240) 2018/05/20(Sun) 15時半頃
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モリスは、イアンの手が衣服を開くたび、小さく息を詰める。
2018/05/20(Sun) 16時頃
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[格好いいと評した口が、すぐ数秒で可愛いと告げる。 どっちなんですか、と聞いてはみたものの、どちらも本心なんだろうと内心では納得していた。 甘えるように笑みを向けて、ありがとうございます、と零す。]
確かに、驚くかもしれないですけど。 でも、さっきのキスは、俺、好きですよ。
[俺もまともじゃないのかな、と嘯けば、語られる本音。 ようやく一端に触れられたそこを、手のひらで受け止めるみたいに、一度服を落とす手にそっと触れた。]
(245) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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……じゃあ、俺は、合格ですね。
[何も知らなかった。その奥に何がいるのか。 こうして組み敷かれる瞬間が来るなんて、はじめは夢にも思わなかった。 けれど知った。繕われた表面が表面でしかないこと。 指摘した。その繕いが完璧ではないこと。 罵りも退けもせずに、吐き出してほしいと手を伸ばした。 切っ掛けは自分がそうしてほしかったからだとしても、それは正しかったのだと、真正面から肯定された気分だった。]
(246) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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え、
[ひとつ服が落ちるたび、生唾を飲んで。 ソファの座面に背中を預けて、いよいよもって緊張が最高潮に達しようかというところにあっさりとした告白が降ってくる。 こっち側、という単語がまず理解できず、瞬く。 合意でするのが初めて、はまだ理解できそうだったが、二人だけなのもそう、と続いてまた混乱した。 けれど詳細を聞く前に、畳み掛けるよう緊張を囁かれれば、空気が一瞬で塗り替えられる錯覚に陥る。 緊張の糸が張り詰めて、欲されていることをもっと本能の深いところで実感する。 触れてほしいという要求に頷く。 手をゆるゆると持ち上げて、すぐそばにあった太腿に、腰のラインに、おずおずと指を滑らせた。]
(247) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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[気がつけば、閉めきった部屋は吹き込むはずもない薔薇の香りにいっぱいに満ちていた。 欲望を煽るような甘い芳香に酔わされて、数えきれないほどのキスをした。 肌の上を指先が滑るたびに、よく知った感覚が腹の下に集まる。 秘めた箇所を暴かれる頃には、緊張や恐怖も欲の中に溶けて消えていた。 二人だけの蜜事に、溺れていく**]
(251) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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――図書室――
[優しくする、とは言われても、その全ては未体験の世界。 恐怖も緊張も溶けても、物理的な痛みだけは避けられなかった。 割って入る熱杭が身体の中を埋め尽くす感覚に、短い息を吐いて苦しさを逃がした。 こうして喘ぐ間、どれほどの優しさで彼は抱いてくれていたのだろうか。 それに気づく余裕もないまま、腕を回ししがみついて、欲望が吐き出されるのを受け止めた。
熱を注がれてからは、荒い息を整えるのに必死で、思考を紡ぐことすら出来ぬまま、謝られたこと>>255だけを認識してゆるゆると左右に首を振った。]
(296) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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[衣服を正される間も、まともに動くだけの力は戻らず。 まだここに居たほうがいいというのに同意の意で頷いた。 ソファの隙間でなく椅子に座ったことで、顔を見ることが出来た。 視界にイアンが入る喜び半分、少し距離を感じて、そのまま離れてしまわないように、きゅっと袖を握った。
瞳はイアンを見ていて、窓の外は見えない。 その視線も疲労と薔薇の香りに誘われるように、うっとりと細まる*]
(297) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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モリスは、イアンの様子を見つつ、ほぼんやりと疲労に溶けている。
2018/05/20(Sun) 22時半頃
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[もともと外にいた頃から微睡みに引きずられそうだったのが、ここに来て満たされきって疲れもあって、瞼が落ちるのは止められそうになかった。 あまり良くない>>300とは同じく認識していても、少しだけならと赦されれば、それに甘えて目を伏せた。 憂いのひとつない、穏やかな笑みを浮かべながら**]
(311) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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モリスは、イアンの首元に、無意識のうち噛み傷のような赤い花咲かせたのは、知らぬまま*
2018/05/21(Mon) 00時頃
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