43 朱隠し
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
― 供物台 ―
[ 息を弾ませて、春松は「さいご」の握り飯を持って供物台に現れた。 倒れないように、今度は予め半分は自分の腹に収めてきた。]
神様……?
[ 今日は、いないのだろうか。 袂から出した包みを置き、辺りを見回す。 右手に持った徳利の中身が、ちゃぷんと音を立てた。]
(5) 2011/02/18(Fri) 11時半頃
|
|
……?
[ 声のする方へ、包みを再び持って近づく。 顔を見てはいけないのかもしれないと、下を向いて進み、足元が見えると、目を閉じて顔を上げた。]
あの、大丈夫、ですか……? 何か、あったんですか?
[ 包みと徳利とを、前に差し出す。]
(7) 2011/02/18(Fri) 12時頃
|
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/18(Fri) 12時頃
|
[ 目を閉じたままではウトの表情は窺えず。声色はとても「大丈夫」には思えなかった。]
……そんなにお疲れで、道中私を振り落として貰っては困ります。 私は来年でも良いですよ? にいさんに会う日が1年延びるだけ。行方知れずのままの2年より余程マシです。
(11) 2011/02/18(Fri) 12時半頃
|
|
[ 「これ」が徳利を指していると思い至り]
これまで頂いた駄賃で先程買ってきたのです。 ほんの少ししか買えませんでしたが、うちで一番上等な酒ですよ。 [ 欠けた徳利は捨てられたものを綺麗に磨いた。 神様に捧げると告げた時の主人の目は、春松を憐れんでいたが、望みが叶う前の春松には、そんな事はどうでも良かった。]
(13) 2011/02/18(Fri) 13時頃
|
春松は、明之進の方向に、目を閉じたまま会釈ひとつ。
2011/02/18(Fri) 13時頃
|
……私は、自分の幸せのために神様に無理をさせる程非道ではありませぬ。それに。
[ 徳利から小指だけを離し、ひょこひょこと曲げ]
神様は、約束を守るお方だと、信じていますから。
[口角を上げた。]
(14) 2011/02/18(Fri) 13時頃
|
|
……背中にあります。 両手が塞がっていて、取れません。
[ くすりと笑みをこぼし。 明之進から出る言葉には、反射的に振り返った。]
……おばあ様を、置いて行かれるおつもりですか、
[ 問いではなく、確認。]
(18) 2011/02/18(Fri) 13時頃
|
|
神様、と。 明之進さまが。
ご一緒に行かれあちらで添い遂げるおつもりなら、この丁稚は、こちらでまた酒を売り、思い出とともに生きて行きましょう。
[ 明之進の覚悟の言葉、ウトの雰囲気に、何かを察して包みと徳利を下に置く。背中から出した面も、並べた。]
(21) 2011/02/18(Fri) 13時半頃
|
|
共に在りたいと想う者同士が共に在るのは自然な事。
――私は身を引きましょう。
[ 年齢に似合わない諦観の笑みが浮かぶ。]
(22) 2011/02/18(Fri) 13時半頃
|
|
ねえ神様。
アヤカシは、祭の間、その意思あらば、こちらに渡って来られるのでしょう? アヤカシとなったにいさんが、こちらに来ないのは――
[ 見たくなかった事実を、息と共に吐き出す。]
僕と、一緒に暮らしたいとは、思わないからでしょう。
[ 目を開けてしまえば、涙が零れてしまいそうで、こらえる鼻の奥が酷く痛い。]
(23) 2011/02/18(Fri) 13時半頃
|
|
……いいえ。
[ 春松は両手を拳にして、首を横に振った。]
もう、夢を見る時は終わりました。 にいさんは、僕を捨て、恋に生き、僕を忘れた。 そんな場所で、一人、共に生きてくれる者もなく、どうしろとおっしゃるのです。
僕はこれまでも、これからも、ずっと独りです。 あちらに行き、触れられる身体を得た所で、触れてくれる人がいないなら、余計辛いだけだと――
[ 涙声が喉に絡まる。肩が震えるのを、掻き抱いた両腕で必死に抑えた。]
……これ以上、惨めにさせないで下さい。
(25) 2011/02/18(Fri) 13時半頃
|
|
[ そんな言葉が聞きたかった訳ではないけれど、詰ってもどうにもならない事は分かりきっている。 ボロボロになった、丈の合っていない粗末な着物に染みが落ち。 それでも、告げようと、熱い喉を震わせた。]
(28) 2011/02/18(Fri) 14時頃
|
|
……ほんの少しの間だけでも。
夢を見られて僕は幸せでした。 にいさんが消えて2年、僕は、腹が満たされる事も、心が満たされる事もなく、同じ年頃の子どものように甘える事も遊ぶ事も許されなかった。
ほんのひと時――……
……貴方を想って麦飯を握っていた間、は。
こんな僕でも、誰かを満たせるのだと、幸せでした、から。
(29) 2011/02/18(Fri) 14時頃
|
|
人の子には出過ぎた想いですが。
――……僕は、貴方を、
……………お慕いしています。
[ 最後は、閉じた瞼からも、塞き止め切れない涙が溢れた。]
(31) 2011/02/18(Fri) 14時頃
|
春松は、面が顔につけられるのを感じた。
2011/02/18(Fri) 14時頃
|
[ 軽く触れていただけの面が、一瞬強く触れて、また新たな涙が頬を伝い落ちる。]
……口接けとは、しょっぱい、ものなんですね。
[ ふふ、と笑って、そっと目を開けた。]
――夕焼けを見る度に、思い出しそうです。 ……きれいな、あか。
(34) 2011/02/18(Fri) 14時半頃
|
|
言いませんでしたっけ?
僕は、諦めの悪さには自信があるんです。
にいさんに忘れられようとも、僕はにいさんが大切ですし。 貴方があちらで愉しく暮らして二度とこちらに来ようと思われなくとも――
(35) 2011/02/18(Fri) 14時半頃
|
|
祭が来れば、仕事の合間に面を被り、握り飯を持ってここに参りましょう。
[ 嗚咽が混じり、発音は明瞭ではないが、きっと伝わると。 春松は痛む胸を抑えて口を動かした。]
(37) 2011/02/18(Fri) 14時半頃
|
|
[ 鈴の音に、こくりと頷きひとつ。
せめて寄り添う姿は見たくないと背を向けて。明之進に会釈を。]
……おげんきで。
[ そして春松は、石段を、駆け降りた。]
(39) 2011/02/18(Fri) 15時頃
|
|
[ 胸に灯った小さな恋が、
痛む胸から零れてしまわぬように、
左手で強く胸を押さえながら――…… **]
(40) 2011/02/18(Fri) 15時頃
|
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/18(Fri) 15時頃
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/18(Fri) 23時頃
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る