78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[はぁ、と文字通りに嘆息する。 嘆かわしい。だがその対象は、金の瞳を揺らがせる>>262南国星《セレスト》より]
あの男。 つくづく子育ての出来ない奴め。
………いや。 私に口出しの権利は無いか。
[そして、くつくつと、ひとりでに自嘲めいた笑い声を小さく]
(274) 2012/02/02(Thu) 00時頃
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――行け。 太陽《サイモン》の仔。 義理の仔へと与える責めて物の温情だ。
私の望みは破戒の再生。
もしこれ以上北極星《シメオン》と離れ、 この星の星命《テュケー》を、"命"を、無秩序に枯らすつもりなら。
お前をこそ、私が零に還してやろう。
[追い払う様に右腕を奮う。 今すぐに引き返さない限りは、容赦しない。 死を司る具現《アトロポス》の厳然たる圧力を以て、命じる如くに追い払おうと]
(275) 2012/02/02(Thu) 00時頃
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[イィン…………]
[星の啼き声が止む。
まるで啼き疲れた子供の様に。 瞼を閉じ、地上へと堕ちていく姿に手を出す事はなく]
……。
………………感傷か。私らしくもない。
[ほんの小さく、息を吐き、頭を振った]
(277) 2012/02/02(Thu) 00時頃
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ヴェラは、セレストの堕ちて行く先を、その白銀《テュケー》の尾が見えなくなった後も見据えていた
2012/02/02(Thu) 00時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/02(Thu) 00時半頃
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― 世界を傲然と見下す場所 星の虚空(そら) ―
………随分と寝坊したな。
私がこの世界を選んだ程の以前。 第一の匣《BOX》に封印された貴様ら。
嘗て、第一の匣が破壊された時。 さしもの私も諦めた物だが……。
[バサァ……。
そこは星明かりも存在しない、嘗て太陽が照らした宇宙《そら》。 何も存在しない場所へと、親しみも込めた言葉を送る]
(307) 2012/02/02(Thu) 01時半頃
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今一度、眷属の誓約を顕てよ、堕天使《パロニア》。 杖を持て。
[それは嘗て彼等が封印されるより以前。 その最強にして最狂たる、死の具現《アトロポス》が右腕へ語り掛ける]
(308) 2012/02/02(Thu) 01時半頃
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[まさか、現世に蘇った≪L.O.S.T≫が。 この様な運命を運んでくるとは予想だにしなかった]
構わん。 我が眷属は我が誇り。
我が誇りが今、静謐の大宇宙《そら》に還った。 それ以上に求める物は無し。
[死を司る具現ですらも時に読み切れぬ、未来。 だからこそ、永劫の時間を生きる事にも飽きを覚えない]
(316) 2012/02/02(Thu) 02時頃
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[言葉を待つまでも無く。 黎《クロ》が捧げる杖。
満足気に唇を微か開き、手にする。
杖を。 唇を。 合わさると同時、長き封印の中に弱まりを見せる頂の紫水晶が。 ゴウ、と闇をより激しく燃え盛らせる]
(317) 2012/02/02(Thu) 02時頃
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[そしてもう半身。 皓《シロ》が捧げる輪。
捧げられる光輪を素敵な所作でつまみとり。
輪を。 唇を。 合わさると同時、長き封印の中に弱まりを見せる光輪の光輝が。 コウ、と光に死の力を含んだ虹色の煌めきを齎す]
(319) 2012/02/02(Thu) 02時頃
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――貴様らの帰還に感謝しつつ。執行者の厳命申し付ける。
[ カァン!! ] [杖と輪。 黎と皓に別たれた相反にして同一の証が眷属の手に]
私が執行せし使命は、破戒の再生ただひとつ。
即ち。 この澱んだ星の破壊に抵抗する者達。
それらを試して来るといい。
力無き運命の反逆者には静謐なる死が降り注ぐ者と心得よ。
(322) 2012/02/02(Thu) 02時頃
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[そこで、死≪アトロポス≫抱える女はふと感じ取る。 ……この世界にて動きを見ない者がもうひとり]
嘗て慣れ親しんだ匂いがするな。
この私、死《アトロポス》の眷属にありながら。
何れ来たるこの星の死を拒んだ反逆者
[嘗て、具現の反逆者が存在した事を]
(324) 2012/02/02(Thu) 02時頃
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――死の反逆者、刻嗤いの悪霊《デモナ・クロノス》。
皓《シロ》の方。 堕天使《キサマラ》と双璧を為す、我が至高の片腕。 気配の残滓を感じる。
出会いながらにあの反逆者の存在を忘れたか? それとも、覚醒のばかりで、"寝惚けて"いたか?
……あるいは。 非常に良く似た。"別人"か?
[訊き様によってさまざまに。 その責を追及する様にも、あるいはおどけ、からかう様にも。 だがそれ以上は気にすまいと頭を振る]
(326) 2012/02/02(Thu) 02時頃
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黎《クロ》の方。貴様に奴の沙汰を一任する。
[視線を向けるは、黎《クロ》の杖携える半身。 反逆者の元へ、死女神は命じる]
今再びこの私に恭順を誓うならばよし。 貴様半身で敵わぬを思えば深入りはするな。
(331) 2012/02/02(Thu) 02時半頃
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皓《シロ》の方。貴様は鳥と龍を。
[視線を向けるは、皓《シロ》の輪携える半身。 鳥と龍の元へ、死女神は命じる]
太陽《サイモン》に死を与える直前に見えた五色の光。 "アレ"を使うのはこの世界でただひとつ。 貴様等も良くしる、"アレら"だ。 無論、敵わぬを思えば深入りはするな。
(332) 2012/02/02(Thu) 02時半頃
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近く、第二の封印が西の果てで解放される。 それまでの命となろうが。
[眼を伏せ、頭を垂れる眷属へ。 彼等への、信持つ声色《ゴクジョウノホマレ》を以て]
――引き受けて貰えるか?
(333) 2012/02/02(Thu) 02時半頃
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頼んだぞ。我が忠実なる大宇宙《そら》の堕天使。
[黎《クロ》と皓《シロ》が弾け、融け込み、消える。 そして、彼等、堕天使《ケンゾク》が姿を消した直後。
死女神《アトロポス》は、その翼を隠し、女統領《ヴェラ》と戻る]
(340) 2012/02/02(Thu) 02時半頃
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――――ひゅう…っ!!
[虚空《そら》から地上へ堕ちる疾走感。 真に選ばれし者にしか決して味わう事を赦されないこの得も言われぬ解放感ある風圧。
一時の快感と共に、女統領の身体は、眼下。 今なお真下に座す、六極の泉《ラキ・ユニヴァー》へと堕ちる。
地上へとその姿が足を着けるのは、崩壊の中心にして、今にも崩れ落ちそうな、六極の泉《ラキ・ユニヴァー》が桂冠の根に支えられた頃だろう**]
(344) 2012/02/02(Thu) 02時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/02(Thu) 03時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/02(Thu) 03時頃
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―禍解き放ちし黒曜の剣突き立つ六極の泉《ラキ・ユニヴァー》―
[それは突然降り立った。 人の身にありながら、まるで上空から舞い降りた様に。 黒曜の柄に、素敵な爪先立ちで屹立する仮面の女]
ほう。 面白い気配が中心からすると思えば。
なるほど、天使か。
[『零ノ華』女統領―ヴェラ・トロフォスピラ。 破戒の封印解き放つ黒曜の上で敢然と現れた]
(364) 2012/02/02(Thu) 13時半頃
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― 黒剣聳えるも禍打ち払われし六極の泉《ラキ・ユニヴァー》 ―
胸は関係ないだろう。 それに……。
[ちら、と視線を少女めいた顔づくりの天使に。 微かに意地の悪い笑みを浮かべながら]
ここには男は居ない事だしな。
女二人で禍の匣《BOX》を抑え込むか。 ある程度の力はあるようだな。
(385) 2012/02/02(Thu) 17時頃
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……ヤナ感じ?
あぁ、私の気配に混じる、禍の匣《BOX》の残滓か。
[この女、あの時とは随分と態度が違う。 あの時は、聖火の勇者が目覚めた、それも仕方がないかも知れないが]
だがひとつ教えて置いてやろう。 万象とは、光と闇の対比を前にしてすら善悪を区別はできん。 光が世界を滅ぼす事もあらば、闇で世界を救う事もある。
生《クローソー》と死《アトロポス》が手を取り踊り回る事に、何の不思議もないだろう?
[黒曜の柄につま先で立つ、その姿勢を崩さず、くすりと笑みを浮かべた**]
(386) 2012/02/02(Thu) 17時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/02(Thu) 21時半頃
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― 黒剣聳えるも禍打ち払われし六極の泉《ラキ・ユニヴァー》 ―
南極星《セレスト》。 その忌み名を自分で呼んだか。
[声が、届く>>407。 穿つべき禍の匣《BOX》の存在を知った黒曜の大剣が、ぶるぶると震える]
……そう。 第六の匣《BOX》、"貪慾"。
それはこの世界のありとあらゆる生命たる星命《テュケー》。 それを吸い上げる不幸の星《ディスティヒア》その者。
幼いあの性格には、さぞ重たかろう。
(429) 2012/02/02(Thu) 22時頃
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だがな。アレを不幸の星《ディスティヒア》と呼ぶのは大間違いだ。
(430) 2012/02/02(Thu) 22時頃
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星命《テュケー》には生命のみが籠ると、どこの星詠みが言った?
この星の、"星命《テュケー》"がひとつの"それ"を抱いた時。 星動天核《ティケイルコア》が産まれるのは何故だ? そしてそれは何故、北極星《シメオン》には絶対に産めない?
――私に言うところの、デカい方の女。
実に簡単なその答え。 お前には理解できるか?
[そして突然逸れた様な言葉を。 星詠みの娘へ、試す様に仮面の女は送る]
(431) 2012/02/02(Thu) 22時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/02(Thu) 22時頃
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[[ ―― ズゥン!! ]]
……おっと。
馬鹿な真似は止せ。 中々につま先でバランスを取るのは大変なのだぞ?
[黒曜の剣の足を止める樹枝が足場を揺らす。 だが、当の仮面の女は、何の痛痒も感じる気配みせず、愉しげな笑みを浮かべる]
(436) 2012/02/02(Thu) 22時頃
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さて。その質問の答えを聴くまで
[黒曜の剣から降り立つ>>451 ぱしゃり、と水しぶきの立つ音。 其の場所に屹立したまま、仮面の女は素手の身で拳を上げ]
――試してやろう。お前の力。
この私の、瞬連撃《アクセルフィスト》で!
[睨み、視線を向けてくる少女の様な少年に踏み込み、拳を振りかぶる。 鳩尾、肩口、右腿。姿勢も高度もお構いなしの瞬連撃]
(488) 2012/02/02(Thu) 23時頃
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[ほぼ初撃で、小柄な天使の身体は吹き飛ぶ>>506。 息をも付かせぬ連撃も、初撃で決まれば宝の持ち腐れだ]
……今殴った時。
お前から懐かしい気配がしたな。
[腹を押さえて蹲っている。 背中の翼《ヒカリ》は霧散し、そこには小柄な少年ひとり。 ひと息のままに距離を踏み抜く]
この星のイノチだろうが。 私にも覚えのあるイノチはそうは多くない。
……この桂冠の樹枝、もう少しで思い出せそうだぞ。
[右手で、無造作に細首に手を掛けようとする。 もし抵抗も出来ない有様ならば、そのまま木に押し付けようと]
(517) 2012/02/02(Thu) 23時半頃
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[生理的な涙が紅眼に滲んでいる。 弱い。未だ、弱い。 だが、それでも目の前の敵を睨み付ける敵意は衰えを見せない]
…………。 思い出した。
貴様、千年前の終末《ハルマゲドン》の天界大戦に存在していた。
[エリクシエル。医術天使。 もうそれは、この少年が何度も耳にし、付き纏ってきた名前。 が]
(537) 2012/02/03(Fri) 00時頃
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――アマルティアか。
[異なる名前を、口出した途端。 何を感じたのか、その手をすんなりと解放して]
(542) 2012/02/03(Fri) 00時頃
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『引け、堕天使《パロニア》』
[その視線は虚空(そら)。 旗色の色彩が暗澹とした眷属への命を放つ]
『仔細は貴様等を通して眼に、耳にしていた。
一度手を引け。 死の宴を長く続けては生は黙らん』
(548) 2012/02/03(Fri) 00時頃
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[虚空(そら)へ向ける言葉はそれで充分とばかりに。 上へ向けたその仮面を、最後に。 少年をかばいも出来ず、立ちつくしていた女へと注ぐ]
……悪くない。
本質は理解っているようだな。
[質問にとりあわないぞんざいな態度。 だがそれすら心地いい。 応える気が無いはずなのに、既にその問いに応えていた女に、満足そうな音を鳴らす]
(553) 2012/02/03(Fri) 00時頃
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[だが今はそれ以上の言葉はないとばかりに。 激しく咳き込み、噎せこむ少年の足元に再び歩み寄る]
『審判の日は来たり
円環を守る殻は破られ、人々は真なる宙《そら》を視るだろう。
己が犯した罪と共に』
[そして、彼も嘗て聞いただろう、その言葉。 意図を言う事もなく、ただ告げるのみ]
(567) 2012/02/03(Fri) 00時半頃
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