人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。


【人】 賭場の主 ヨアヒム

ふひ、ふひひ!人狼になど……くれてやるものかヨ!

(0) 2010/07/31(Sat) 01時頃

天のお告げ (村建て人)


 
 

     夢か現か幻か……―――


 
 

(#0) 2010/07/31(Sat) 01時半頃


天のお告げ (村建て人)

と或る花祭に迷い込んだ男は、そう呟いたという。

女が死に絶え、一度荒廃した世界。
けれど、その場には確かに 花 が存在している。
その 花 を愛でることができるのは
 花主 と呼ばれる金持ち達だけではある、が。

(#1) 2010/07/31(Sat) 01時半頃


天のお告げ (村建て人)

 
 

故に、その華やかな場を一般市民が見れば

 夢、幻 だと思うことも

           現 かと疑うことも

おかしい事ではない。 


その華やかな場に身を投じたいと願うことも、また……―――。

 
 

(#2) 2010/07/31(Sat) 01時半頃


天のお告げ (村建て人)

けれど、願えば叶うものではないことが、現なのかもしれない。

 
 花祭―――それは、選ばれた者たちの宴。


そして今、大樹という都市でも
小規模な花祭が1つ開かれようとしていた。

(#3) 2010/07/31(Sat) 02時頃


天のお告げ (村建て人)

 
 
 
 
 
             ―――……それは、血の宴でもあるのだけれど。

(#4) 2010/07/31(Sat) 02時頃


天のお告げ (村建て人)

 
 
満月まで後少しの今日。

ヨアヒムに招かれた 花たちが 花主たちが
そうとは知らず、それとも知ってか、集まりだせば


           ―――……嗚呼、物語が*動き出す*
 
  

(#5) 2010/07/31(Sat) 02時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 02時頃


ランタン職人 ヴェスパタイン が参加しました。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[屋敷の前へと停まるのは、一台の黒塗りの馬車。
迎えに出た屋敷の使用人たちは手際良く積荷を降ろし、
客人が馬車から降りるのに手を貸す。]

あぁ、わざわざご苦労。
そっちのは先に部屋へ運んでおいてくれるかい?

大事に運んでおくれよ。…ぶつけて音色が狂ってはいけない。

[夜明け前の霞空のような色の長い髪をした客人は、漆黒地に蝶の裾模様の振袖姿。
衣装などに混じって下ろされる楽器の包みを心配そうに一瞥した。]

(1) 2010/07/31(Sat) 03時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

少し、庭を見せてもらっても構わない?
…今時期は、何が咲いているのだっけ。

[塗下駄の足元は、歩むたびにカラリと小気味よい音を立てる。
楚々とした風情の客人は、馬車の御者へと意味ありげな視線を投げて、淡く笑んだ。*]

(2) 2010/07/31(Sat) 03時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 04時頃


記者 イアン が参加しました。


【人】 記者 イアン

― ヨアヒム邸 廊下 ―

 ……ひぃ、ふぅ…みぃ

[口から小さく零れる声は、歩数を数える声。
 青年の骨ばった手は壁に触れて
 青年の紺袴から覗く素足は慎重に廊下を歩く。

 鳶色の髪を短く刈り込んだ青年の
 両の眼を蔽うのは白い包帯。]

 ……やぁ、とぅ……

[指先が桟に触れた。そのまま指先は丁寧に桟を辿って。
 引き戸の取っ手を指先が見つければ
 その取っ手に指をかけて開ける。]

(3) 2010/07/31(Sat) 04時頃

【人】 記者 イアン

― ヨアヒム邸 稽古場 ―

 ここ、が、稽古場な

[よく通る朗らかな声が、稽古場に反響する。
 自分の声の反響を耳にし広さを推測しながら
 今度は部屋の壁に手を触れ、また数えながら一周]

 うん、良い広さだ。
 それに、床の板材も心地いいな

[素足が伝える清潔な木材の感触に明るく口元が笑む
 ……そうして、両の目を包帯で覆った青年は
 稽古場の検分を終えると軽く身体を動かして。]

 ……ついでだ、稽古、しとくか

[一言、呟くと、口元は引き締まり。
 ……空気が変わる……奏者は今はいない中
 無音の稽古場で緩やかに動き出す]

(4) 2010/07/31(Sat) 04時頃

【人】 記者 イアン


[武舞 陸王……それは亡国である東の島国で
 昔々形成された雅楽の舞。
 戦場で軍を指揮するように、味方を鼓舞する舞。
 青年の得意な舞い
 ……以前の主が特に好んでくれた舞い。

 ……そうして、青年は誰もいない稽古場で
 1人静かに舞い続けた*]

(5) 2010/07/31(Sat) 04時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 04時頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 04時頃


執事見習い ロビン が参加しました。


【人】 執事見習い ロビン

― 屋敷前 ―
[黒塗りの馬車が通り過ぎていった。
冷たい冬色の視線が眼鏡越しに屋敷の外門を睨みつけている。
短く刈った秋色の髪を撫ぜるような風が吹き抜け、少年は溜息を一つ。
決して派手で無い外見は、理知的な相貌とその視線が相俟って近づきがたい雰囲気をかもし出している。
その少年は口さえ開かなければ人形のように整った容姿をしていた]

 ……ボクはべつに、来たくて来た訳じゃない。
 君たちがどうしてもと言うから、花を添えてやるだけさ。
 ボクはボクのしたいときにしたいことをする。
 命じられて芸をするなんて
 狗じゃないんだ、まっぴら御免だよ。

[硬質な声
唇から毀れたのは、にべも無い言葉。
花を育てる学園からの付き添いは二人。
門を潜る前、彼等は困ったような笑みを浮かべていた。
少年を育ててきた彼等は知っている。
噂される才能の真実を]

(6) 2010/07/31(Sat) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

[決して人前で歌わない、舞わない
他の花花が熱心に芸を見に付けていくのを、何時も冷めた瞳で一瞥するだけ。
そんな少年はさぞ歌が上手いのだろう、舞が出来るのだろう、いや武術に長けているのではないか。
噂は一人歩きし、何時の間にか少年は文武両道の才人とされていた。
真相を知るのは、少年を直接に育てた彼等二人だけ。
彼等の思惑がどうであったかはさておき、少年はこの花祭で主を見つけるようにと連れて来られたのだった]

 ――じゃあね。
 わかってる、挨拶くらいは済ませておくさ。

[二人と短い挨拶を交わし、門戸を潜る。
己を待ちかねているのだろう屋敷の主人に顔を合わせに行く為に**]

(7) 2010/07/31(Sat) 12時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 12時頃


小僧 カルヴィン が参加しました。


【人】 小僧 カルヴィン

― ヨアヒム邸・庭 ―

[水干の姿をした金の髪の童が、
 白い足を投げ出し、木の枝の上へ。

 木々に芽吹く花に混じるように。
 花のかんばせを綻ばせ、
 鳥のごとき歌を囀る――]

(8) 2010/07/31(Sat) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 はなはちるちる、さくらばな。
 こいになきぬる、なみだばな……

[歌は風に舞って。
 庭に訪れたものに、鳥の歌を運ぶだろうか]

 ちょうはひらひら、ゆめのはざま
 おのがゆめか、おことのゆめか……。

(9) 2010/07/31(Sat) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[鳥は桃色の唇から、
 ただ、歌を紡ぐ]

 ほしはふるふる、なよたけのうた
 あなたをおもいし、なみだばな……

[檻の外に焦がれながら、叶わぬ夢を見て。
 ただただ、歌を―――**]

(10) 2010/07/31(Sat) 13時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 13時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

― ヨアヒム邸・庭 ―

[日傘を手に、からりころりと響く下駄の音は庭園の池の前にて留まる。
サラサラと優雅に流れる細長い池には、朱塗りの小さな太鼓橋。

その下を、鮮やかな色彩の鯉が緩やかに泳いでいた。]

おや、迦陵頻伽の啼く音がするね…
[その言葉が少年の呼び名を言い当てていたとは知らずとも、
その歌声を聞くものがあれば、おそらく同じことを言ったのであろう。

変声期前特有の細く高い声は、天上のもののような煌きと胸を深く抉るような憂いとを併せ持つ。
思うところあったのか、傘越しに見上げるは樹上。]

(11) 2010/07/31(Sat) 13時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 13時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[眼下に見える丸い笠に、
 鳥の鳴き声がやみ、鯉の跳ねる水音が静かに庭園に響いた]

 …………。

[笠が動き、此方を見上げれば。
 ゆるりと首を傾げて。

 鳥は紅石榴を細めて、微笑みを浮かべる]

(12) 2010/07/31(Sat) 13時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[樹上の姿は、華奢で幼い。
ふっつりと切り揃えられた金糸の髪も相まって、生まれたての雛鳥を思わせる。

年のころならば、丁度己が…最初の花主に召された頃くらいか。
左手の指先に淡く残る傷痕をそっと思い起こすように撫でた。]

その枝が気に入ったのかい?雛鳥。
随分と機嫌が良いようで。
[無邪気に樹上で囀る様は、まるで風の精、はたまた人に変じた霊鳥のよう。
捕らえようとすれば儚く消えるような気もして。

降りてこいとは促せず、ただたおやかな白い指を差し出した。]

(13) 2010/07/31(Sat) 14時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 14時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 鳥は、木の枝に留まるものでしょう?

[変声期前の透き通った声は、思いのほかか細く。
 笠を持つその人に届くかも、しれない。

 風に揺れる金糸を細い指で押さえながら。

 水干から細い脚を覗かせて、ぴょんっと。
 その隣へと降り立った]

(14) 2010/07/31(Sat) 14時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 14時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

やんちゃだね、雛鳥。

[ひょいと身軽に降り立つ様子に日傘を少し傾げて、くすくすと微かに笑う。]

せっかくの綺麗な衣が、葉の汁で汚れてしまうよ?

(15) 2010/07/31(Sat) 14時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 14時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 いいの。
 それも、鳥の羽の色に変えるから。

[くすくす……と、少女の様に稚く笑って。

 白い水干の袖をふわりと舞わせれば、
 それは鳥の羽を彩るだろう]

 きれいな、ひと。
 ねえ、あなたはだぁれ――…?

[紅石榴は興味深々と謂うように、
 笠の下で影を作る美貌を見上げた]

(16) 2010/07/31(Sat) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[漆黒よりもわずかに淡い長い髪と、血色の薄い白ルの肌。
 深臙脂の日傘がなければ、陽の光の元ではいささか不釣合いだろう。

 褥の灯火の下でこそ映えると称したのは、幾人目の主だったか。]

…さぁ、誰だと思う?

[僅かに涌いた悪戯心は、擽るような声色に滲んだ。]

(17) 2010/07/31(Sat) 14時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[逆に問われて、
 金の髪を僅かに揺らし、緩く首を傾げる]

 なよたけの、君?

[暫し考えた後に、口にしたのは。
 昔語りに出てくる、月帝の姫の名前]

(18) 2010/07/31(Sat) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

夜待てど 霞て見えぬ 宵の月
       天の迎えは 来るすべも無し

[戯れにひとつ詠む詩は、低く穏やかな声。
 御伽話の姫君に擬えてくるとは、なかなかに面白い子だと思う。]

天へ帰れぬ月の姫なら、どんな贈り物で靡くのだろうね。

(19) 2010/07/31(Sat) 15時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 15時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 鳥は人じゃないから。
 贈れるものは、囀る歌だけだよ。

 なよたけの君。

[水干の裾を翻し、くるりと舞う。
 その唇が紡ぐのは、遠い昔の恋の歌]

 いとせめて こいしきときは むばたまの
 よるのころもを かえしてぞきる

(20) 2010/07/31(Sat) 15時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 鳥もあなたを思って。
 この衣を逆さに着れば、夢の中に出て来てくれる?

[夜空を写し取ったような長い髪の青年へ、
 長い袖を裏返すような仕種を見せて、微かに笑った]

(21) 2010/07/31(Sat) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

むばたまの よるのかすみで みえねども
われみちひくか とりのなくねは 

[誰の手に育てられたのか、聡い子だと感心する。
 見上げて微笑む姿につられ、こちらも目を細めるか。]

囀る声が聞こえれば、真夜中にでも忍んで行けるかもしれないね。

(22) 2010/07/31(Sat) 15時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 なら鳥は、夜も歌いましょう。
 届かない月を思って。

[紅石榴を細めて、そこまでを口にした後、
 くすくすと吹きだして]

 あなた、面白い人だね。
 花のくせに、って謂わないんだ?
 

(23) 2010/07/31(Sat) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[吹き出すように笑い出した様子に虚を突かれて、ひとつ瞬く。]

あぁ、そういえば…そうだったな。

[生まれながらの貴人ではなく、世継ぎの居ない貴族に見初められて地位を継いだはこの国では異例。
まだ日が浅い故か、立場の違いには未だ慣れずにいたのも、社交界に於いては些か異端ではあろう。

花であったことを知る者も多ければ、生意気な成り上がりものと蔑む声も少なくは無かったか。]

花も何時までも花のままというわけでもないものさ。
花瓶に活けられるものもあれば、甘い実を結ぶものもあろうて。

[雛鳥に釣られるように、くすりと笑った。]

(24) 2010/07/31(Sat) 15時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 16時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 あなたみたいな人が花主なら、
 きっと花は幸せだね。

 あなたも花を買いに来たのでしょう、なよたけの君。

[くすりと笑う男を見上げて]

 なよたけの君が手にするのなら、
 それは蓬莱の玉の枝に成る花なのかな。

(25) 2010/07/31(Sat) 16時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 見つかると良いね。
 お話のなよたけの君みたいに、贋作じゃなく。
 本物の花。

[子供の身軽さで、水干の袖を翻しながら。
 鳥は駆けていく。

 一瞬の後にはその姿は庭園の木々にまぎれて。

 白昼夢のごとき残像を残して、鳥はまた。
 何処かの樹上で歌を*囀るのだろう*]

(26) 2010/07/31(Sat) 16時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 16時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[買いに来たの?との問いには、緩やかに頷く。]

さて、ね。
枝に咲くのは芳しい花か、それとも甘く熟れた実か…。

案外その実を啄む鳥も、趣があって良いかも知れん。

[日傘を手に、からころと塗り下駄を鳴らして本邸へと歩む。**]

(27) 2010/07/31(Sat) 16時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、一度振り返って、木々にまぎれていく雛鳥を見送った。

2010/07/31(Sat) 16時頃


村の設定が変更されました。


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 18時頃


落胤 明之進 が参加しました。


【見】 落胤 明之進

 ―明時・裏庭にて―
[暁、露に立ち濡れて、深緑の傍ら佇んでいた。
背にかける声あらばこそ、白衣の少年は人型を為した]


 『明之進殿……?』

 
[少年はゆっくりと面を上げる。
かすかな酒気を帯びた誰とも知れぬその相手、
それは己の存在を知る者であったらしい。]

(@0) 2010/07/31(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進

『やはり明之進殿。
 遠き外つ国の花主様に召されたと伺っておりましたが、
 本当にお久しぶりでございます。
 ――ああ、花祭りに花主様といらしたのですね 』


[少年は小さく首を傾げる。
さらり流れる黒髪の下、瞳は暗い黒椿、
墨の中に緋の一滴を流したような、薄暗い微熱の気配。
その目蓋は重く、重く、2度3度と瞬いた。

やがて、漸く合点がいったとばかりに、ふわりと微笑う]

(@1) 2010/07/31(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進


  ……嗚呼、では私は、

    花主様と、逸れてしまった の ですか ……?                  

(@2) 2010/07/31(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[赤と黒の混ざり合う、混濁する記憶。
ずきりと痛むようなこめかみ、ゆるりと指を這わせれば
しっとりと湿った天鵞絨の如き花びらが、指先に触れた。
――意識は、そこまで]


 『……明之進殿?』


[一度目を離せば、少年の姿は既にない。
明之進の名を知る者は、ただ首を捻るのみであった。
残されたのは、時期はずれの黄泉銀花―――椿が一厘。


それは明星の落つる頃**]

(@3) 2010/07/31(Sat) 18時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 18時頃


呉服問屋 藤之助 が参加しました。


【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷前にて―
[柔い色の木々を渡り吹き抜けるのは風。]

――…

[みどりの黒髪が靡いて流れる形を模った。
りん、と鈴の音が鳴る。付き添おうとした屋敷の召使を深い紫苑色の眼で流し見]

独りで行ける。

[さっさと歩を進めてしまう。
上質の調度品が並ぶ――並ぶ。
ヨアヒムは自分の肖像画を飾る悪癖があるようだ。美化された館の主の絵を見て]

……豚め。

[――毒づいたのは、ごく小さく、だ。
ふいと顔を背けた。りん。長い髪を結ぶ組紐に結ばれた鈴が、鳴る。]

(28) 2010/07/31(Sat) 18時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 18時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸→渡り廊下→B棟―

[あてがわれた部屋はB棟であるらしい。
「鵠」だ、と告げれば扉は開こう。
渡り廊下から見える庭園は見事な四季の折を描く。]

…――、   ――

[薄く唇を開くが其れは音を成さぬ。
造られた川には赤い花びらが落ちる。]

…椿?

[鵠は怪訝そうに呟いた。
指先伸ばせど届く距離でなし。
そのまま何処かへ沈んでしまった。]

(29) 2010/07/31(Sat) 18時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 19時頃


手妻師 華月斎 が参加しました。


【人】 手妻師 華月斎

― ヨアヒム邸・庭 ―

 んっ……。

[夢と現を彷徨っていれば、誘うような唄声が聴こえた。
陽射しを避け、木蔭で寝入っていた青年は、唄声に導かれて現へと戻る。

広い庭、遠くで2つの話声が重なって微かに届く。
ほんのりと紅を引いた瞼がゆっくりと持ち上がれば、苔色が眠たげに揺らめいた。]

 嗚呼、誰か来たんかぁ。

[くわっと欠伸を一つ。
かしっと毛先を紅に染めた髪を掻いた。
その間に話声は止み、カラコロと下駄の音がすれば、再び迦陵頻伽のさえずりが庭に響く。

青年は戯れに、指先で空を掻いた。
ふわり――旋律に舞うのは青年でなく、和紙で出来た蝶。]

(30) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[一羽であった蝶は、やがて番になって舞う。
ひらりふわり――儚く睦み合う和紙の蝶は、やがて2つ重なり合うように地に堕ちた。]




[それを見詰める苔色は細く狭まり、唇には三日月が浮かぶ。
沈黙の間に、風が波打てば、儚い蝶は糸で操られていないと示すように、何処かに攫われて行った。
それは造られた川に、赤い花弁を落とした風と同じか。]

 さぁて、どなんしよか。
 まぁだ、宴には早いのはあきらかやし、動くのも詮無いなぁ。

[青年は、また一つ欠伸をし、ぼぅっと庭を眺めて居る。]

(31) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― ヨアヒム私室 ―
[囀りは聞こえていたが、庭園を一瞥すらしないのは音の主を知っているから。
少年にしては珍しくテリトリーへの侵入を許すひとり。けれど幾ら仲が良くとも、此方から声をかけることは先ず無い。そのまま通り過ぎ、回廊を抜けて館の者に教えられたヨアヒムの私室にひとりたどり着く。
案内は一言で切り捨てておいたので、周囲には人影が無い。
其処にあるのは洋風の衣装を見に纏った少年ひとり。
かっちりとしたその衣服は彼に良く似合っていた]

 シュレーゲルさま
 ロビンです。

[冷たい声。
名を名乗れば中から待ちわびていたのだと猫撫で声。
肩を竦めて勝手に扉をあけた]

 センセイ達を脅して態々人を呼びつけたのは貴方?
 肖像画よりも大分横に長いお姿なので見間違えたかと思いましたよ。
 ……他の花と一緒くたにされるなんて、ボクは随分見くびられたものですね。

[敬語こそ使えど、不快さを隠さぬ態度。
開口一番に辛辣な一言を浴びせ、疲れたと溜息をついた]

(32) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 嗚呼、貴方が用意した飲み物なんて飲む気もしません。
 混ぜ物が無い保障がありませんからね?
 それより宴が始まるまで、休める部屋を頂きたく――

 なら、結構。
 ボクはそちらに控えておきましょう。
 ここより余程落ち着けるでしょうから。

[寛げるようにと勧められた椅子を断り、飲み物を断り、一人になれる場所をと申し出る。
用意してある場所を聞くと、これで挨拶は済んだと館の主に背を向けた]

(33) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[とりつくしまも無い
それが少年の第一印象だろう。
振り返る事も無くとびらを開き、部屋を出る。
酷い挨拶を済ませ、棟を移ろうと歩みだした**]

(34) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 19時半頃


記者 イアンは、何処かから聞こえる歌声に足を止めて

2010/07/31(Sat) 19時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 19時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟近く窓際―

[花びらを追いかけていた視線は
再び上向いて庭へ向く。
響く歌声に緩く眼を細めた。]

――?

[再び川に浮かび流れる白い花びら。
否、違う、花びらではない。
覗き込めばそれは蝶の形をしていると知れる。]
一つ瞬き、戯れに扉を開いて庭へ降りる。
風が吹いた。
鈴が鳴る。]

(35) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

懐刀 朧 が参加しました。


【人】 懐刀 朧

[ひとつ、音が鳴る
それは夢か現か
落つるは雫、咲くは艶やかな花の色


ひとつ、音が鳴る
それは白か赤か
落つるは雫、染まるは艶やかな花の色


ひとつ、実がなる
夢ではなく現、白ではなく赤
腐り堕ちた実からは手が生え、足が生え、頭が生えた

潰れた実に落つる雫、
咲く花の色は―――
咲く花の色は―――

咲くのは――――…]

(36) 2010/07/31(Sat) 19時半頃

【人】 記者 イアン

― ヨアヒム邸 稽古場 ―
[耳に届いた微かな歌声は、
 青年の得意とする部類ではない音で
 かと言って耳に入る音を無視し舞うのもな、と
 白い着物を纏った手腕を紺袴の腰に当てて。

 音は暫くすればさえずるような会話に変わる]

 ……少しづつ、到着してるのか?

[耳を澄ませば他にも鈴の音も届く。
 人の気配、声、音、空気の流れ。
 ここ一年間で眼で見えなくても
 外を知る術は随分身についた]
[けれど、知らぬ屋敷を必要以上歩き回る気もなく。]

(37) 2010/07/31(Sat) 20時頃

【人】 手妻師 華月斎

―ヨアヒム邸・庭―

[ぼぅと、風に髪を遊ばせていれば、鳥の囀りのような唄とは違う音が聴こえた。]

 鈴の音?誰やろか。

[青年は独り語ち、音がする方へ眼差しを向ける。
近付く影は、逆光になっていたか、眩しげに苔色を細めた。]

(38) 2010/07/31(Sat) 20時頃

村の設定が変更されました。


稲荷のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 20時頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 20時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―邸宅/庭―

[木陰に眠る人影、在り。]


――…  …午睡とは


[歩んできて りん――と、
鈴の音が首を傾いだときにも、鳴った。]

随分、贅沢なことで。

[木陰で涼をとる影を
見下ろしながら、云った。]

(39) 2010/07/31(Sat) 20時頃

【人】 懐刀 朧

― ヨアヒム邸入り口 ―
[現から夢へ、夢からまた現へ、
狭間を浮かんでいた意識は名を呼ばれ元の場所へと戻る。
揺られていた篭は止まっていた。
覗けば見えるのは煌びやかな佇まい、]


 ……着いたのか。


[額に浮かぶ、むず痒い涼しさ――
寝ている間に少し汗をかいていた
拭おうとした使いの手を断り、篭から降り立つと
揺られていた名残、浮遊感。
夢と現、体も意識も未だその狭間で揺られている。]

(40) 2010/07/31(Sat) 20時頃

始末屋 ズリエル が参加しました。


【人】 始末屋 ズリエル

―ヨアヒム邸・奥座敷

[男はそこで、ヨアヒムの宝刀「月下織皇后(つきのもとおりひめ)」を検分している。
 その仕事をしたのは、{3}年ほど前だった。]

(41) 2010/07/31(Sat) 20時頃

【人】 手妻師 華月斎

―ヨアヒム邸・庭―

 せやかて、することなかったから。

[涼やかな鈴の音と、重なる声。
見下ろす影の顔は、識っている者か、そうでないのか。

どちらにしても、青年の対応は変わりはしない。
見下ろす視線を見上げて、悪びれなく唇の端を持ち上げた。]

(42) 2010/07/31(Sat) 20時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 20時頃


【人】 記者 イアン

― ヨアヒム邸 稽古場 ―
[長物持ってくりゃ良かった。]
[何も持たぬ両の手を、一〜二度、開いて、閉じて。

 ぐっと、何も持たぬまま握り締め
 ……在るつもりで振るう。]

[庭先に幾つも花が咲いているのだろう。
 届くのは微かな花の匂い。]

(43) 2010/07/31(Sat) 20時頃

【人】 懐刀 朧

[遠くから聴こえるは囀る歌声。
それに心地よさげに瞳を細め入り口で欠伸を零すと
付き合いの浅い従者は驚いた顔をしていた。

それに、笑う。]


 ……散歩をしてくる。


[荷を任せて狭間の世界へと、足を踏み入れる。
向かうのは歌のところか、それとも聴こえる声にか。
行き先を直ぐには決めず、全ては気の向くままに。]

(44) 2010/07/31(Sat) 20時頃

【人】 記者 イアン

[一度、青年は頭を緩く振ると、舞の動作へと移った。]

[舞うのは剣気褌脱。
 本来は剣器を持って遊ぶ遊戯的舞
 鉦鼓のみを用いて演奏する唐拍子の
 特殊な奏法も存在する一曲、
 鼓のかわりに鳴らすのは床、打つのは踏み込む足。

 鮮やかで、艶やかな華々とは趣が異なり
 今回の祭りでも、さして興を持たれぬであろう、が
 主を得たいと思わぬ青年はそれで良いと思った。]

(45) 2010/07/31(Sat) 20時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―


……相も変らぬことだよ。


[呆れたように表情を少し、変えて]

華月。

[慣れた風情で名前を舌先に乗せた。]

戯れに蝶を飛ばしたろう
すぐに場所が知れた。

[見下ろしたまま、腕を組む。]

(46) 2010/07/31(Sat) 20時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>41
[鞘から刀を抜き、それを見て、眉をあげた。
 一点の曇りもない、といいたいが、
 そういうわけにはいかないようだ。]

 ふん、まだ、未熟だったか。

[吐き捨てるように、3年前の自分の腕に失望を表す。
 そして、またそれを収めると、元の場所へ。
 案内してくれた者を見遣る。

 男としては何気なくみたつもりだが、その者は青白くなって、頭をぺこぺこ下げて退出していく…。
 一人残され、男はまぁいいと吐いて立ち上がった。

 赤黒い作務衣に裸足で部屋から庭をまたぼんやりと眺めた。**]

(47) 2010/07/31(Sat) 20時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―ヨアヒム邸・庭―

 なんだ鵠さんか。

[ようやっと陽光に眼がなれたことと、名を呼ばれたことで笑みを深めた。1つ上の彼の名を、親しみをこめた敬称をつけて呼び返す。]

 蝶、鵠さんとこ、飛んでったん。
 そりゃ、失敗したなぁ。こぅして、怒られてしもた。
 怖い格好(腕組み)せんといてやぁ。

[よっと立ち上がれば、僅かばかり青年の背が勝つ。
先程とは反対に少し見下ろしながら、首を傾いだ。]

 鵠さんも、呼ばれたんやね。

(48) 2010/07/31(Sat) 20時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 回廊 ―
[勝手のわからぬ場所を、知った風に歩く。
庭には幾つかの物音。
興味は微塵も無いとばかり、視線は真っ直ぐに]

 無駄に広いのは好ましくないね。
 
[溜息一つ。
さて、棟をわたるはずが元来た道が解らない。
わき見も振らぬ少年の歩みがひたりと止まった]

(49) 2010/07/31(Sat) 20時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 20時半頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 20時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―

……、盲でもあるまいに
確り両の眼開いておくといい。

[腕は組んだまま、
華月が立ち上がると見上げる形。]

怖いなど微塵も思って居ないだろう、
――芸は魅せる為に在ろうに、…

[言いかけて、やめた。
代わりに、返したのは返事。]

お前も  な。
――豚の招きとはいえ、花主を探すには絶好の場…だからな。

[ちらと本邸のほうへ紫苑色の視線を流した。]

(50) 2010/07/31(Sat) 21時頃

【人】 懐刀 朧

[消えぬ歌声を辿りながら進むは真逆の方向へ。
それもまた気まぐれなのかはたまた違う理由か、
先代が死んでからというもの花祭からその名を消し
「不肖の当代」とも花主達から囁かれる男は
そのようなことを気にもせぬ態で足音もなく歩み、
興味のあるものが目に映れば、耳に入れば、
その度に足を止めた。]

 ―――……

[また足を止めたのは、目の前の少年に興味を持ったから。]

 如何した。
 迷いでもしたか?

[花であろう、それは見目の若さから。
回廊で止まる少年に、そう声を掛けた。]

(51) 2010/07/31(Sat) 21時頃

【人】 記者 イアン

[小さな頃から叩き込まれた舞。
 昔はすきも嫌いもなかったが、今は好きだ。
 特に、自分にあった舞は。
 亡き主も青年にあった舞を褒めてくれた。]

[誰もいない稽古場は、誰もいないが故に
 過去の亡き主が、そこで楽しんでくれていると
 思い込めて、振るう指先一つにも神経は注がれ
 稽古場で稽古する舞とは思えぬ完成度で舞う]

(52) 2010/07/31(Sat) 21時頃

【人】 手妻師 華月斎

―ヨアヒム邸・庭―

[鵠の小言はいつものことと、青年は笑って受け流す。
それ故に、相手は言葉途中で、その話題を切り上げたのか。
実際、糠に釘、暖簾に腕押し、馬の耳に念仏であるのは間違いない。]


 豚っっ!!!


[しかし、自分宛てではない辛辣な言葉には、きちんと反応を返すのが華月という花である。
思わず噴き出しかけた口元を、片掌が覆った。
紫苑色の流れを苔色が追えば、密やかに身体が小刻みに揺れる。


――必死で笑いを堪えているようだ。]

(53) 2010/07/31(Sat) 21時頃

【人】 記者 イアン

[――……ただ……]

 ……重さが、ねぇ

[長物を持たぬ手。本来は真剣を持って振るうう。
 あの重量がないことに足を止めて。
 ……この屋敷にあるものを何か使わせてもらえないか
 青年はそう思い立つと、手探りで戸口へ向かい廊下に出る
 青年は屋敷の者を捕まえて
 何か長物はないかと尋ねた。

 そうして、この屋敷には研師もいることを耳にして
 ……そのことに、とても興味をひかれた青年は
 研師がいると言われた奥座敷への案内を頼んだ。
 
 見えぬ視界に手を引かれながら、
 歩数を数えて向かった先、噂の研師は在室中だろうか?]

(54) 2010/07/31(Sat) 21時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 回廊 ―
[足を止めて、あたりを見渡した少年にかかる声。
不覚にもびくりと肩を震わせ、勢いよく振り返った]

 ――っ

[表情に浮かぶ怯えは一瞬。
直ぐに押し殺し、不快そうな瞳で睨み上げる]

 絵を見ていただけです。
 このボクに、何か御用ですか。

[決して迷ったとは口にしない。
取り繕うように丁度其処にあった悪趣味な館の主を模した画を指して冷たい音を紡いだ]

(55) 2010/07/31(Sat) 21時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―奥座敷―

[そして、考える。
 この刀、できれば研ぎなおしたい。]

 さて、あの「まんまる」が素直にさせてくれるかな。

[そう、いずれにせよ。金はとる。
 逆をいえば金を貰わねばいい仕事などできるわけがないと思う性質だ。]

 あとで会えばいうか。

[そして、部屋を去ろうとしたとき、>>54 屋敷の者がおずおずと障子を開けた。]

(56) 2010/07/31(Sat) 21時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 21時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―
[受け流されて幾度目か、
やれ、と半眼向けて見せ。]


……豚だろう。


[笑いを堪えているらしきに、
またも呆れたような表情を浮かべた。

すたん、と軽やかな音。
華月の後頭部を叩いたようだ。]

嗚呼、…お前は此度も
渡り鳥のように主を替えに来たのかな。
よくよく、とどまらぬものだ。

(57) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 記者 イアン

― ヨアヒム邸 → 奥座敷 ―
[歩数から言って、自室に戻るよりも遠い
 奥まったところに屋敷の者は向かっているようだ。
 その証拠か、進めば進むほど
 人の気配は薄れ、静かになる廊下を進む。

 いくらか歩いたところで、
 屋敷の者は先方の都合を伺ってくると
 青年にその場で待機するよう告げた。
 
 遠ざかる足音は近場で止まり……障子の音
 どうやら、和室のあるところに通されたようだ
 聞こえる声、様子…何かつかめないか耳をすます]

(58) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 懐刀 朧

― 回廊 ―
[驚かせるつもりはなかった。
それほど大きな声を出したつもりも。
だから、振り返る少年の表情にことりと首を傾ぐ。
結われた黒檀の髪が揺れる、
同じ色の瞳が此方を睨む瞳の色をとっくりと見つめた。]

 ……お前だから用があったわけではない。
 迷っていたのなら、共に迷おうかと思っただけだ。

[止まった者に興味を示した。
けれどもそれはこの少年だから目を留めた訳ではない。
指された画を見る為に少年へと近づく花主は、
まだこの花自身に興味を抱く様子は見せず]

 邪魔をされるのが厭なほど、この絵に魅入ったか…?

[冷たい音を聴きながら共に見上げる絵に眉を寄せて問う。]

(59) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 回廊 ―

 ……ふぅん
 ボクと当ての無い道を歩く気だったの?

[相槌は素っ気無い。
冬色の視線を絵から斜めへ逸らすと、薄く唇を持ち上げて哂う。
足音無く近づいた相手に対して、怯えているなど微塵も感じさせぬよう努めながら]

 真っ平御免ですね。
 素性も知らぬ貴方についていくほどボクは子供ではありませんし
 まだこの絵に見入っていたほうが有意義な時間が過ごせると言うものです。

[少年が初対面の相手に向けるのは、先ず拒絶。
トゲのある花は簡単に手を伸ばされる事を何よりも嫌っている]

(60) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>58
[聴けば、研師に用がある者がいるらしい。
 それに対して、はじめ返事はせず、少し遅れて、会おうと、呟いた。]

 花でなく、刀に興味のあるものでもいるのか。

[俺のことを知っているのか知らないのか、わからないが、
 知ってて会おうというのであれば奇特者だとい思った。]

(61) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―ヨアヒム邸・庭―

[呆れたような相手から繰り出された手は、見事に青年の後頭部を叩いた。中身の入っていないような軽い音がしたのは、気の所為か。]

 いてぇっすよ。

[ひーひーと、笑いを堪えた呼吸。手は口元から脇へと落ち、八の字に下げた眉を添えて鵠を情けない表情で見遣る。]

 鵠さんも、その口がなきゃ、引く手数多やろに。
 その口が佳いって花主もいるんやろけど。

 わいは……芸が手妻やさかいに。
 渡るいうたら、名からいったら鵠さんの方がそれらしぃけどなぁ。

[そして、少し苦く笑って見せた。]

(62) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 記者 イアン

― 奥座敷前 廊下 ―
[問う屋敷の者の声に、間を起き零れた声は中年の声。
 是の言葉に、屋敷の者が待機していた青年の手を引く。]

 ……休憩中でしたでしょうか?失礼致します。
 私、花祭りに招かれた花、イアン=園と申す者です。

[引く手が止まれば、青年はその場に腰を下ろし
 研ぐ音が耳に届かないので、休憩中かと思いながら
 己を明かして頭を下げ。]

 こちらのお屋敷には研師の方がおられると伺って
 是非、話をさせて頂きたいと
 屋敷の方に無理を言って押しかけてしまいました。

[そう言って言葉の端々に好奇心を覗かせながら
 伏せていた面を上げて朗らかに笑う。
 ……包帯で覆われた視界は
 相手の顔面を捉えることはできぬまま]

(63) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>63
 ほお……

[そして、入ってきた者に対して、最初感嘆の声をあげた。
 目を覆う白いそれ、
 てっきり目が損なわれた者なのだと勘違いする。
 そして、ならば、この姿を見えぬのかと思うと、少し面白い気がした。]

 お前は「花」か。
 ふぅん。開かぬ花というのは初めてだな。

 ちなみに今日は仕事をしにきたわけではない。
 なので、休憩ではない。
 話があるのであれば、聴いてやろう。


                ――イアン


[名前を呼びかけてから、また、座敷に座りなおし、座れと促したあと、刷衛の名前を名乗る。]

(64) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 懐刀 朧


 ……趣味が悪いな……、
 昔はもう少しマシなものを揃えていた気がするが。

[見上げた画に気難しい貌で呟く。数年会わぬうちに
画の主の嗜好が変わったのか、それとも己の眼が鍛えられたか。]

 ……一人でいるよりかは、花を知れる。

 お前は素性の知れぬ者の徘徊は許されるような場に
 招かれ、その身を置いているとでもいうのか…?

[相槌にはそう返してああ言えば、こう言う。その態で。
拒絶に薄く笑みを浮かべる姿を近くの少年はどう受け取るか。
面白いものを見るように黒檀の瞳が笑うが、まだ近くの花の名を訊こうとはしない。]

 私を厭うのは構わぬが、この絵に魅入るのは止めておけ。
 少なくとも、私の趣味には合わぬ。

(65) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―
[大仰にひらと手を振って見せる。]

痛くしたのだ、当たり前だ。

[悪びれずすまして謂った。
情けない表情を見遣る紫苑は矢張り呆れたようなもの。
続く言葉には少しばかり眉を寄せ]

…五月蝿いぞ。
己(おれ)は芸を究めるために
余計な詮索をせぬ主が欲しいのだ。

…――足らぬのならば継ぎ足せばいい。
歌いながら手妻、目新しい。

[自分が歌わぬのは棚に上げて謂った]

――主が気に食わなければ考えるさ。

(66) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 奥座敷前 廊下 ―
[零れた音は感嘆を含む音。
 しかし舞っているわけでもなく…ましてや
 両の眼を覆う包帯がその理由とは考えつかず
 緩く首は傾げはしたが、続く言葉で眼のことだと判断する
 ……感嘆すること、だろうか?とは思うまま]

 ……ああ、これは失礼……一身上の都合で
 開くものを閉じておりますが……お許しを。

[人によっては気分を害すかも知れぬが
 それでも、それは解く気にはなれず]

 それはありがたい。
 では失礼して――……刷衛殿

[名を呼ばれ、許可も下りればすぐに部屋へと移る。
 数歩…声の位置から座する場所を決め
 静かに胡坐をかいた]

(67) 2010/07/31(Sat) 22時頃

呉服問屋 藤之助は、視線を苔色のほうへと戻す。

2010/07/31(Sat) 22時頃


【人】 記者 イアン

 そうですか……仕事に来たのではない……と
 なると、刷衛殿はこの度の祭りに花を求めに?
 ……と、その話は横に起きましょう。

 私が話したいことは祭りのことではありません、
 刀のことです。刷衛殿が技を施す。
 ……一振り、太刀を屋敷に滞在の間
 借り受けられぬかと思いまして……
 その為の伝手を探しているところなのです

(68) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 回廊 ―
 自画像を飾る時点で彼の趣は……嗚呼、ボクを招くくらいですから良いとは言えませんね。

[飾られた額縁の中でふんぞり返るヨアヒムの姿、幾らかは整えてあるのだろうその絵はかえって不細工に見える。
少年は男を見上げ、眉を寄せてみせた]

 花の素性は大抵良いものじゃ無いでしょう?
 学園の花だけが呼ばれたわけでも無いでしょうし――
 嗚呼……貴方は、もしかして花主さまかな。
 ボクを知らない花主だなんて、引き篭もりでもなさってましたか?

[言葉の応酬はあくまで素っ気無く。
それでもトゲを向けた相手が笑みを敷いたのには不自然で無いように気を遣いながら一つ後ずさりをした]

 買い求めたい花が、このような体型だと言うなら
 少なくともボクの記憶では、学園中探しても難しかったでしょう。
 貴方の趣味が正常で、安心しましたよ。

(69) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>67>>68

 ああ、そうだ。そういうことになるかな。

[花を求めに、といわれた言葉にはそう一応答えておく。
 そうは答えるけれど、花祭で花を連れて出ることは長くない。]

 ああ、そんな話はいいだろう。
 で、太刀が欲しいということか。

 さて、何に使うのかな?

[見えぬ目にやはり興味を持ちながら、そう問い返す。]

(70) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 手妻師 華月斎

―ヨアヒム邸・庭―

 酷いわぁ。手加減したってぇや。

[悪びれない人に、少し唇を尖らせて抗議するも、青年が相手の小言を聴かぬのと同じ結果しか産みはしないのだろう。
紫苑色の眼差しに、それでも何か訴えるように苔色を合わす。]

 鵠さん唄いひん癖に……や、のうて……。

[上手く言葉を紡げずに、結局、叩かれた頭を掻いた。
舞いながら唄いながら手妻などは、するにはするのだけれど、問題はそこではない。]

 なんや、喉乾いたわ。
 食堂行ったら、茶くらいはもらえるやろか。

[するりと話題を変えて、いつものよに笑って小首を傾げた。
鵠はどうする?と、言外に問うように。]

(71) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 記者 イアン

 そうですか、
 良き花が刷衛殿の手に入りますようお祈りしております

[そういうことになるかなと、零す相手に
 あまり興味はないのだろうか?と、思いつつも
 形式上笑ってそう返して。]
[ただ、次いだ質問には笑っていた口元を引き締める]

 ――……人を、殺める為……


[真剣みを帯びる声は包帯の奥に眼は隠され
 真実かどうか判断は難しく。

 けれど、暫くの間の後、青年は打ち消すように
 朗らかな笑顔と声を取り戻す]

(72) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン




 ――……なんて。
 私は舞手なのです。
 それも、武舞や走舞を得てとした。
 剣舞を行うのに、真剣を使っていた時期がありまして。
 その時以来、剣舞を舞う時は真剣を手にしたほうが
 より良く舞えるため、太刀を欲しております。

(73) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【見】 落胤 明之進

 ―ヨアヒム邸・裏庭―
[葉椿が傍ら、日陰の下、少年は佇む。
白い水干緋袴に、白鞘巻を腰を刷く、身なりは舞い手としれようか。
茫洋と揺れる眼差しは、今はまだ此岸のみを映して。
ただ憂うようなため息を一つ]


  …………、

  私の花主様は、
  迷子にでもなってしまわれたのでしょうか……

[迷い子のような少年は自らの身を棚に上げ、
呟く言葉は舞の幽玄とはほど遠く、小さな不安を滲ませた]

(@4) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>72

ん?

[イアンと名乗る花が朗らかな笑いとともに座り、そして、太刀所望の理由に、瞬時目を細めた。]






[で、殺めるという言葉のあと、
 そうではなく、舞うためだと言った。]

 舞いか…。

[しばし考える。]

(74) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 22時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―

手加減したら効かぬだろう。

[特徴的な訛りは少々気が抜けた感じを抱かせる。
訴えるような苔色に紫苑色を合わせ]

…――何か。
謂いたいことがあるなら謂えばいい。

[組んでいた腕を漸く解く。
先を促すように黙っていたが]

…――茶か。

[逸らされた。少しだけ息を吐く。]

私も戻る。序に咽喉を潤すも悪くない。

(75) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 おまえが花で、舞うのであれば貸してやってもよいが……。
 一度、俺の部屋に向かわねばならぬ。
 ここにある刀は、あの「まんまる」のものだからな。

[そこまで色よい返事を見せておきながら、再度考えた。]

 しかい、お前が俺を騙そうとしているかもしれん。
 それは本当に真剣の必要な舞か?

[そう、それを証明してみせろといわんばかりに。]

(76) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[小さく零れた声には触れず告いだ声に頷いた]


 ええ、舞です。
 華やかとも、艶やかとも言い難い舞ですが。

[この理由では手にし難いですか?
 そんな様子で声の方をむいたまま首を傾げる]

(77) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―
[食堂は確か、と。
ふとさらりと冷たい風が吹いた気がして
肩越し、みどりの茂るほうを向く。
りん、と鈴が鳴り]

……?

[――白妙の何かが
視界を掠めた気がして注視する。>>@4]

(78) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 懐刀 朧

 …いい眼だな、よくぞ引き篭もりを見抜いた。
 今のお前の言葉は、私にも花と間違われる程度の
 容姿があるのだという誉め言葉として受け取っておくぞ。

[見上げた絵には直ぐ飽きて瞳はまた少年を見る。
面白そうに細められる瞳は、好ましく見る眼とも異なる。
見栄張りの男の招く花はどのような者たちだろうか。
なかなか面白いことを言う花には先程とは異なる笑みが零れ]

 まんまる花は面白いが高嶺の花には不向きだな…。
 私の趣味は良くはない、お前の毒言が面白いと感じるくらいだ。

[足音なく歩む姿はまた少年へと近づき、しかし触れずにすれ違う。]

 ―――…名は?

[すれ違ってから問うのは、
己を自賛しそして卑下する不思議な花の名。]

(79) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン

>>76の言葉には、そうか…と頷いて聞いた
 「まんまる」がヨアヒムを指す事は
 まだ、眼が覆われる前に見たヨアヒムの姿を思い出し
 成程と思えば小さく噴出して。]

[けれど、続く尋ねる言葉には
 薄く笑んでから片膝を立てた]

 ……回りに、壊れ物などはございませぬか?

[見えぬ視界、良くわからぬ場所で舞えば
 壊れ物にぶつかる可能性があると。
 問われた返答に行動で示す意図を持って尋ねた]

(80) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―邸・庭―

 ……なんやろ?

[謂うてみろと促されたことに対して、今はまだ形にならない思考から逃げた。それに成功したと思った矢先に、鵠が何かに反応を示す。苔色も紫苑色が注視する先を見詰め、問いかける。]

 誰か、居るんやろか?

[冷たい風が、先を紅にした髪を揺らした。]

(81) 2010/07/31(Sat) 23時頃

始末屋 ズリエルは、記者 イアンに、壊れ物があってもまんまるのものだから構わぬ、と少しおどけた返事。

2010/07/31(Sat) 23時頃


【見】 落胤 明之進

―屋敷・庭―
>>78 それは神楽鈴よりも、もっと小さな鈴の音、
涼やかな音色は懐かしくも感じて、音の源を探す]

 ――……主様?

[零れた呼びかけは、そんな言葉。
白衣の袖を持ち上げて、おずおずと日陰から歩み出れば、
こちらを見やる彼の人達の様子を伺うように、ゆるりと頭を下げた。

不確かな存在は、記憶を探ろうとするのだけれど。
思考は日差しに目がくらんだように霞がかり、
黒紅色の瞳は少しだけ虚ろに、2人を見つめた]

(@5) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

 ――本当に引き篭もっていらしたんですか……
 見目だけなら盛りは過ぎていてもまだ花と呼べなくは無いでしょうけれど……引き篭もり、ね
 随分良いご身分です。

[呆れた声が漏れた。
容姿については否定しない。
少年がどちらだろうと判断に迷ったのは事実。
ただ、相変わらず冬色の瞳は彼を正面から見ようとしない。
笑みが先ほどとは違う事に気付き、漸く真っ直ぐ目を合わせた
交わるのは一瞬だけ]

 高嶺の花は、高嶺の花……でしたっけ

[問いかけるではなく、記憶を探るような呟きを洩らす。
思考に気をとられ、近づく事を許してしまった。
傍での問いに返すは硬質な一言]

 ボクはロビン
 決して――手折れぬ花。

(82) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭>>81
…さあ、

[迦陵頻伽の歌声はまだ響くか、最早残響か。]

いるとしても不思議ではなかろうな。
歌も聞こえていたようであるし。

[りん。風に揺れて鈴が鳴る。]

――、……

[主様。>>@5 そんな尋ね方をされたことはなく
現れたのは白妙を衣に身を纏った少年だった。
一目見て、花とわかる――幽玄さ、儚さ。
どこか蜃気楼のように揺れる彼の姿に、なぜだか水に流れてきた椿の花びらを思い出した。]

… 主持ちの花か。己もこれも、主ではないよ。

(83) 2010/07/31(Sat) 23時頃

呉服問屋 藤之助は、そこで、少しだけ記憶を辿る思考のためか、口元に手を置いた。

2010/07/31(Sat) 23時頃


【人】 記者 イアン

 ……破れた障子の張替えを命じられたら
 刷衛殿のお名前を出しますね。

[おどけた口調に、青年も
 くくっと小さく笑って返しつつ立ち上がる。
 ……屋敷奥の和室、10畳もあるまい。
 舞台で踊るのとは違う足運びを頭に描いてから
 緩やかに見えぬ太刀を中段に構えた。]

 ――……剣気褌脱の急

[序・破・急の三つに分かれた楽のうち
 一番速度も速い最終楽を選んだ。
 速いとはいっても、あくまで雅楽の速度
 一つ一つの所作を凛々しくも勇壮に振舞って
 ……見えぬ視界に思い描くのは亡き主の姿。
 それだけで、舞の完成度は飛躍的に上がる]

(84) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 手妻師 華月斎

―屋敷・庭―

 あんさん……。

[現れた少年の儚げなかんばせに、見覚えがあるような、ない様な。虚ろな黒紅色を見詰める苔色は、首の動きに合わせて斜めに傾ぐ。]

 どっかで会った気ぃするねんけどなぁ。

[同じ学園か、それとも違うか。
花祭で過去、顔を合わせたことくらいはあるだろうが、華月の記憶に少年の名は残っていなかった。
鵠はどうだろうと、窺うように視線を向けた。]

(85) 2010/07/31(Sat) 23時頃

手妻師 華月斎は、>>83鵠の言を、>>85暗に肯定する。

2010/07/31(Sat) 23時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 23時頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>84

[そして、座したまま、イアンが舞うのをそのままじっくりと見た。]

 なるほど……。
 美しいだけではない……と。

[見えぬまま、感じるのか、なれぬ部屋でも姿勢が乱れることはない。
 そのまま、肘掛を引き寄せ、首を傾け、その舞いを見入った。]

(86) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―

[華月の窺うような視線に答えるように
一度彼の方を見てから、少年へと顔を向け
口元に当てていた手を少しだけ下へ滑らせた]


……白拍子の舞を好んでいた花だな?


[少し似た、白い色だったから。
それを憶えていたらしく口に出す。]

(87) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【見】 落胤 明之進

>>83 眩暈より立ち直れば、見目涼やかな彼らの姿。
花主ではなく、花の気高さを纏う気配に、零れた言葉の過ちを知る]

 ――…あ、
  その……申し訳ありません。
  どうやら私は、花主様とはぐれてしまったようで……

  つい心根が零れてしまいまして、
  いえ、心細いとかそのようなわけではないのですが……つい。

 ……ごめんなさい。

[子供じみた仕草で、少し慌てたように頭を下げる。
どうにも拠り所のない不安に、口許に当てられたその手をじぃ、と見つめてしまう]

(@6) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 よかろう。もうやめてよい。

[それから、制止の声を少し大きめの声がかける。]

 真剣があれば、なお、その舞いに迫るもの加味されること、理解した。
 用意させよう。

 部屋に用意させ持っていかせよう。
 いや、望むならば、来て選んでもよいのだがな。

(88) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 懐刀 朧

 ――…そう、いい身分の者だ。
 だから招かれ此処に居る…辻褄は合うだろう?

[呆れた声には、ただ笑った。
己の容姿を気にせぬ男は結われた髪が少し
寝乱れていてもそれに気付くこともない。
近くですれ違った時、漸く此方を向いた瞳の色に
物珍しげに振り返った瞳がもう一度名乗る花を見る。]

 ……そう、嘗ては呼ばれていたな。

[高嶺の呟きに肯定を返し呼ぶのは知ったばかりの花の名。]

(89) 2010/07/31(Sat) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭>>@6

[じい、と見られ紫苑の眸は瞬く。
少年の声はどこかか細く。]

……。
………、何か面白いものでも見えるか。

[見られ序にそんな言葉をかける。]

屋敷で迷子とは困ったものだな。
主持ちならば花祭は…見学なのだろう?
勘違いしたおかしな花主に捕まらぬようにするのだな。

特に豚は、佳くない話も聞く。

……はぐれたのなら探すか?

(90) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

 ロビン。
 手折れぬ姿は美しいが…、
 真に美しい花でありたいのならもう少し言葉は賢く選べ。

[告げるのは冷たい言葉を直せという意味ではなく]

 ――…最後まで退かぬその姿勢は、確かに美しい。

[幾度か怖気ていた近くの冬色を見下ろして、薄く笑い。
ロビンの傍を音無く通り過ぎると、また回廊を歩んで進む。]

(91) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 記者 イアン

[足の裏が畳みの井草の上を滑る。
 音も太刀もないまま舞う青年の耳に
 舞を見るものの声が届く]
[違う][知らぬ声に包帯の奥で紅は幽かに揺れた]

[無論本楽全てを舞うのではなく
 日差しの下や薪の傍で舞えば
 太刀が光を反射し映える部分を選び舞っていた時
 >>88の声が耳に届く]

 ……御理解いただけて光栄です。
 出来れば選ばせていただければ。
 太刀も花同様一つ一つ個がありましょう。
 ……私が使う太刀は、美しいだけではいけませんので

[声に動作を止めて。声のほうを向いて笑う
 >>86の言葉に重ねるような言葉を選んで]

(92) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―屋敷・庭―

 白拍子の舞か、へぇ……。

[おざなりに手妻に添える程度の舞しかせぬ青年は、視線を向けた先の言の葉に適当と思われそうな相槌を打った。]

 謝ることなんてあらへんで。
 てか、大丈夫なんかいな?
 倒れそうな顔色してみえるねんけど……。

[鵠を見詰める少年と鵠の間、視線を行ったり来たりとさせた。]

 主さん探すんもええけど、食堂で休ませたらどないやろか。
 あっちも探しとるんちゃう?

(93) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【見】 落胤 明之進

 ……それでは、

>>85 言葉に迷い子は、一度縋るような眼差しを、
己の花主たる存在も、知っているやもしれない、と期待を込めて鮮やかなる手妻師を見る]

 どこか、どこか……何処でしょう。
 ……学院の方?

[記憶にはいまだ頑健なる錠の下りる。
探り当てることが出来ずに、自信のない返事を返す。]

[そして>>87鵠の君の問いには、小さくこくり、と頷いて、
安堵の滲む笑みを浮かべた]

 はい、 たしかに……それは私の好むもの。

 あ、名は明之進と申します。明け星の明に……

[安堵から少し軽くなった口は、問われぬまでも名を名乗り]

(@7) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─ 本邸・応接間 ─
[贅を尽くした革張りのソファには贅肉の塊。
主催の富豪の側へとしなだれかかり、甘い酒を酌する。]

えぇ、お前もそろそろ花でも愛でてはどうかと、有平さまが。

どなたか、良き蕾はおりませんか?

[義父となった老富豪は、ここの祭りの常連で、幾度かここで見えたこともあったか。]

(94) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 回廊 ―
[すれ違う男の特徴を、少年の瞳は映していても意識にまでは到達しておらず、乱れ髪には気付かず仕舞いだった。
辻褄の合うことには頷き、高嶺の姓が相手の名だと会話の中で知る。
すれ違い様、名を呼ばれて身を強張らせた。
告げられた言葉に、溜息一つ]

 このボクに……相手に合わせて言葉を選べと?
 冗談じゃない。

[薄笑いに嘲笑を見せ、慇懃無礼な挨拶をむける]

 ごきげんよう、高嶺さま

[音無く去っていく男を振り返る事なく、足早にその場を去ると、角を曲がった所でかくりと膝を折った。
知らず握り締めていた両手は汗ばんでいて、鼓動が五月蝿いほどに胸を掻き乱している]

(95) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>92
 うむ。
 ならば選ぶとよかろう。

[そして、立ち上がり、部屋を後にしようとする。]

 都合のよい時に、取りにこい。
 俺がいなければ出なおせ。

[その横を通る時、その気配から、大男だということは読み取れることだろう。
 そのまま、迷いはなく、足は廊下に出る。
 大股でどしりどしりと響く足音は、優美さなどは欠片もないが、躍動溢れてはいるだろう。]

(96) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【見】 落胤 明之進

>>90 面白いとの言葉にびくり、と顔をあげ]

 ――いえ、ええと。
 見えるものは、……ああ、あなたの指先が 綺麗。

[気の抜けた表情で微笑うのだけれど、
続く言葉にはあからさまに沈む]

 迷子……いえ、わたしが迷子ではないと思うのです。
 きっと、迷子なのは花主さまのほうだと……

 ――ぶた?
 ここのお屋敷では、動物を飼っているのですか?

[好奇心を覗かせた声音は、その実情を知らぬゆえ。
そして>>93気遣われる言葉には、ふるふると首を振って]

 ……あ、いえ、お気遣いなく。
 体調が優れない、などとそんなことは……
 お2方はどちらかへ、行かれる途中だったのでは……?

(@8) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

えぇ、今が盛りの花よりも…ほころぶ前の蕾が望ましい。

[ゆるやかに花咲ける笑みを浮かべて。]

既に出来上がったものなど、育てても面白味は無いでしょう?
…いまだ未完成であっても、
いずれわたしを超えるような伸び代のある子が、相応しい。

(97) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―
[案の定“適当”と受け取ったらしい。
ちらと半眼で華月の方を見]

――…。見初められ
主を得て遠くへと渡ったという話があったが。

[あれ以来、あの しろ を見なくなったのだ。
しろは飛び立つ。しろは――]

……。

[>>@7明之進、と名乗る少年が肯定を返せば
記憶に間違いはなかったことが知れる。]

嗚呼、…確か、そんな名前だったか。

…華月が謂うのも尤も。
己たちは屋敷に戻るが、来るか、お前も。

(98) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

呉服問屋 藤之助は、>>@8指先が綺麗、という言葉には 虚をつかれたようにひとつ瞬いた。

2010/07/31(Sat) 23時半頃


始末屋 ズリエルは、花主の宿泊するB棟へ向かうつもりだ。*

2010/07/31(Sat) 23時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 23時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷・庭―

……この館の主だよ。

[豚、には端的にそんな説明をした。]

行くとはいえ屋敷に戻る程度。
別段気を遣うこともない。

[返答は如何に、少し見てから、
りん、と鈴を鳴らして屋敷のほうへ向かう。
ついてくるなりとどまるなり好きにしろといった態。]

(99) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 記者 イアン

 ありがとうございます……わかりました。
 時を見て遠慮なく向かわせていただきます。

[衣擦れの音、動作……どうやら自分よりも
 上背があるのだろう。
 気配、声のする高さでそれを読み取りながら
 青年は片膝をつき頭をさげ
 響く足音が遠ざかるのを聞く。

 ……この屋敷では、多分異彩を放つ足音だろう。]

(100) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

【人】 記者 イアン

 よっしゃぁ!!

[そうして、耳に足音が届かなくなってから
 屋敷にいる間だけだろけれど
 太刀が手に入ることに年相応の喜びを示して
 控えている屋敷の者を驚かせた後立ち上がる]

 ……いいですよ、稽古場までは覚えていますので。

[言葉を丁寧なものに戻して、
 案内しようとする手に首を軽く振って断って
 足取り軽く奥座敷を後にした]

(101) 2010/08/01(Sun) 00時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、賭場の主 ヨアヒムが太ももへと手を伸ばしてきたのでぴしゃり。お戯れを。

2010/08/01(Sun) 00時頃


【見】 落胤 明之進


 遠くへ と……

>>98 こめかみに指を這わせる、とおくとおく。
それは何処であったのだろう、記憶に触れるのは酷く躊躇われて]

 ええ、
 よろしければご一緒させていただけますか。
 ……しのぶることも、少々弱ってきたようですので。 

[振り切るように微笑って、
 けれど不思議と「ここから動けるのだろうか」
 そんな疑問が己の裡にふと涌いた。]

(@9) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 手妻師 華月斎

―屋敷・庭―

[半眼で鵠に睨まれて、小さく肩を竦める。
その直後、指先を褒める言葉に、にっと揶揄するように相貌を崩すのだが。]

 嗚呼、したら、逢ったんは、花祭ん時かも。
 そんな話聴いた覚えあるわ。

[鵠の情報に反応して、>>@7の少年問いに答える形になる。]

 明之進、明之進……ん、憶えた。
 
 行くいうても、屋敷の食堂行こう思ってんねん。
 遠慮しぃへんでええんで?

[鵠の豚への返答に肩を小刻みに揺らしながら、屋敷へ向かう足取りに続く。]

(102) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 本邸/回廊 ―
[さて、なんでもない風を装いつい高嶺と逆側へ向かったは良いものの、益々もって何処に居るのか解らない。
恐らく本邸のどこかではあるはずなのだが。
動悸がまだ五月蝿いまま、それでも何時までも座り込んでいるところを誰かに見られでもしたらと、己を叱咤し立ち上がる。
ふと何処からか地を震わす足音が聞こえ、少年は素早くあたりを見渡した]

 ……どこか

[ひとりになれる場所へ。
近い部屋は応接室、それとも――
目に付いた扉を開くと、部屋の中も見ずにするりと身を滑りこませた]

(103) 2010/08/01(Sun) 00時頃

記者 イアンは、お気楽な様子で廊下をたどる。歩数を数えることだけは忘れぬよう気をつけながら。

2010/08/01(Sun) 00時頃


手妻師 華月斎は、明之進の言葉を受けて、ついて来ているか何度か振りかえる。

2010/08/01(Sun) 00時頃


呉服問屋 藤之助は、どこかで「よっしゃあ!」とかいう掛け声の残響を聞いた気がして一寸辺りを見た。

2010/08/01(Sun) 00時頃


【人】 懐刀 朧

 好かぬ。

[呟く。]

 好かぬ。

[呟く。]

 …好かぬ。

[険しい顔で、呟く。
睨みつけるように見つめるのは回廊に並ぶ画達であった。
並ぶ絵と睨み合っていると、雄雄しい足音が響く。
それは宿泊部屋の宛がわれたB棟へと消えていった。
花はそのような音は立てて歩かぬだろうから、花主のものだろう。]

 …どのような者達が招かれているのだろうかな。

[知る者は、その中に何人いるだろう。]

(104) 2010/08/01(Sun) 00時頃

記者 イアンは、現在座敷から出て移動中なので庭からも発見できるだろう。

2010/08/01(Sun) 00時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時頃


村の設定が変更されました。


稲荷のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時頃


【見】 落胤 明之進


 ぶた……、それは

[噴き出しかけて、けれど。
けれどどうしてか、この屋敷の主の姿を思い返そうとすると、
怯えたように小さく身が震えた。]

>>102 華月の言葉には恐縮しながら、
けれどその鷹揚な雰囲気には、表情を和らげて]

 そのようなお話が、知られているのは、
 なんだかお恥ずかしい限りです。
 ……花主様に召された なんて…あまり実感もないのに。

[鈴の音と、かろやかな足取りに、ついていく。
道中、2人の名は聞けただろうか。日陰の椿を…その土を、一度そっと振り返った。]

(@10) 2010/08/01(Sun) 00時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時頃


門下生 一平太 が参加しました。


【人】 門下生 一平太

  
 山の端に いさよふ月を 出でむかと
 待ちつつ居るに 夜ぞ更けにける
 

(105) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―屋敷内部・廊下/B棟寄り―

[揶揄するような様子が見えれば華月を睨んでも見せた。
華月のように振り返りはせず、
屋敷の中へと戻ってくる。指先を見た。少し冷えている。]

食堂はあちらか、

[と、顔を向けた先に
目隠しをした――“花”が見える。]

…どういう趣向なのだろうな。

[また口元に手をやり、ぽつり。]

(106) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 手妻師 華月斎

 そや、名前いうてなかったな。
 わいは、華月いうねん。そっちが、鵠さん。

[振りかえり見れば少年がついてきている様子に、微笑みかける。
一瞬、少年の眼が日陰の椿に向いていた気がしたが、気に止める程のことと思われなかった。]

(107) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 記者 イアン

― 本邸奥座敷→廊下→B棟稽古場 ―
[祭りの間、花が自主稽古する為の稽古場へ
 向かう足取りも軽く、清潔な廊下の感触を
 楽しみながら進んでいた時、人の声が聞こえた。

 食堂、花主、そんな言葉が混ざる会話は
 花たちのものか……そのなかの声、言葉
 「どういう趣向」には、
 思わず歩を止めて耳を澄ました
 ……青年自身のことだとは思っておらず
 珍しいものが聞けるなら、聞こうと言う様子]

(108) 2010/08/01(Sun) 00時頃

呉服問屋 藤之助は、自分の名を名乗るのはよく忘れるようだ。

2010/08/01(Sun) 00時頃


懐刀 朧は、回廊から足音の方向に何人かの人が見えると、彼らに近づこうとはせずに遠くから眺める態で

2010/08/01(Sun) 00時頃


説法師 法泉 が参加しました。


【人】 説法師 法泉

―屋敷―

[屋敷の門をくぐる。
藍染の着物はそれなりに上物であることが伺える。

一度辺りを見回してから、玄関までたどり着くと出てきた者へと名を名乗る。
乾法泉、父である乾の代理だと告げた]

話には聞いてましたが、なるほど面白そうだ。

[笑みを浮かべると、屋敷の中へ]

(109) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 手妻師 華月斎

 ……目隠しやろか?
 それとも、目、見ぃひんのやろか。
 手伝ったほうがえぇんかな?

[鵠に少し遅れてか、B棟よりの廊下に入れば、珍しい風体の花の姿在り。わざとか、あえて相手に聴こえる音量で、しれっと言の葉を紡いだ。]

(110) 2010/08/01(Sun) 00時頃

【人】 門下生 一平太

―B棟外―

[空を見上げて古典を一句詠い、大きく息を吐いた。

口があまり上手くなく、器用に立ち回るのも得意でない。
花祭に出ても、求められるように奏で舞うばかりだった。

それだからか「売れ残って」しまった]

(111) 2010/08/01(Sun) 00時頃

村の設定が変更されました。


門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


稲荷のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【人】 門下生 一平太

―B棟外―

……はぁ。

[手にしていた箱から一本の笛を取り出す。
最初の持主だった「夜光」の事を少しだけ思った。

名前と共に貰った笛も、今は手に馴染んでいる。
唇に当てて奏と吹いた。
低く長い一音が風に乗って流れゆく]

(112) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

説法師 法泉は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【人】 記者 イアン

>>110さらに耳に届いた別の声。]

 ……変わった趣向は俺のことか?

[そう言えば、そうだった。
 明らかに目立つ目を覆う包帯を思い出し
 聞こえた声…多分花の声にざっくばらんに返す。]

 これは、目隠し、目隠し。
 あー…稽古場に幾分なら平気だ。
 一回たどった道筋なら歩数でいける
 ただ、そうじゃない場所の時は手伝ってほしーな

[人懐っこい笑顔で声のほうに話しかけて
 適当な方向へ手を振って見せた]

(113) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

説法師 法泉は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【見】 落胤 明之進


 あ……いえ、
 ここに一株だけというのは、少し寂しい気がして。

>>107 向けた目線に気づかれていたか否か、
日陰の椿に、一言言葉をそう漏らして]

 華月殿、に 鵠殿……
 きっと、お二方とも名の知れた花なのでしょうね。

 私、どうにも世事に疎くて……
 いえ、世事に疎いというか、気が利かないというか… 
 うっかりしているというか……

[笑みかけられれば嬉しげに返して、
つい、言い訳を募れば、自分の言葉で落ち込みながら、
ふわり足を滑らせてゆき―― ふと眩暈に襲われる]

(@11) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟傍廊下―


…――さてな


[わざと大きな声で謂う、
華月をちらと流し見てから目隠しの花を見た。
背の高い、白い着物姿。]

…目隠しなのか。

[問う前に答えが返って来た。]

然様、お前のことだ、目隠しの。
……。気が向いたらな。

[適当な方向は少しずれている。
おかしなやつだと腕を組み、そのままつかつか歩み寄った]

(114) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 説法師 法泉

[宛がわれた部屋へと荷物を運び込む。
運ぼうとする使用人を手で制すと、トランクをひとつ片手に部屋へと向かった]

自分の荷物くらい、自分で運びますよ。

[口元だけに笑みを浮かべて、一つ礼をすると、廊下を歩いていく。
どこからか人の声がして、すでに幾人も人が来ていることを知った]

花とやらがどれほどのものか、見せてもらいましょうか。
後で文句を言われるのなら、任せた父上が悪い。

[ぽそ、と呟いて廊下から見える中庭を眺める]

(115) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 記者 イアン

[耳に届く声は3つ。声に性格も良く出るなと
 姿は見えねど様子はわかる気がした。]

 目隠しの、とは大概だな、気が向いたらなの奴
 俺はイアンって名前がしっかりある

[大概な呼ばれ方に苦笑を零して
 どうやら足音が一つ…声も近づく様子から
 目隠しの、と呼んだ花が近づく様子には
 特に気にする風でもなく待った]

(116) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 さよかぁ。なら、入用な時は呼んでぇな。
 あ、わては華月いうねん。よろしくなぁ。

[目隠しの花の応えに、相変わらずな言葉使いで返す。]

 で、今は手助け必要なん?

[少しずれているような気のする手の振りを見て問いかければ、先に近寄っていくのは鵠。]

 先越されてしもうた。

[鵠が手助けに行ったと思いこんだ青年は、ふと明之進が気になって振り変える。
「鵠さんはともかく、わては名売れてはない気がすんねんけど」
と返した後の少年の姿は、果たしてそこにあっただろうか。

――振り変える時、ふと、笛の音が聴こえた気がした。]

(117) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 門下生 一平太

―庭・B棟近く―

[既に主のある花や、名の知れた花を羨望の眼差しで見るのはよろしくない。自分としても楽しくない。
心落ち着かせようと一音だけを響かせて、笛を元に仕舞う]

…おかしいな。
何で本邸がこっち側に見えるんだ。

[庭を歩いて割り当てられた部屋に戻るはずが、見事に迷ったようで、逆側へ出てきてしまったらしい。
首を掻きつつ顔を上げると渡り廊下に人影が見えたので、頭を下げた]

(118) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― 本邸/ホール―
[扉を閉めた音は、思ったよりも大きく響いた。
その音にまたびくりと身を強張らせ、溜息を一つ。
振り返り、部屋を見渡す。
思ったよりも広い。
どうやら此処は宴の行われる予定会場のようだった。
準備は終わっているようで、調度品の整えられたその部屋にはいくつもの椅子と大きなテーブル。
あの据え付けられている台はステージだろうか]

 ……ここで、見世物になるのか。

[嫌そうにぼやきつつも人の気配が無かったことに心底安堵して、居心地の良さそうなソファへと近づく。
ぽふりと身を預けると、歩き回った疲れがじわりと身を痺れさせた]

(119) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

今宵は、どなたをお呼びに?

[弱い酒精を口にしながら、小首を傾げて主催へと問う。
迷い込んだ若い花がドアを開けて乱入すれば、不思議そうに鷹揚な仕草で首を傾げてみる。]

(120) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟傍廊下―

……。

[む、と眉を寄せる。]

……イアンと名を呼ばせるなら
己(おれ)は鵠(くぐい)と呼ぶがいい。

[ひねた云い方になる。
随分背が高いようだ。
見上げる角度が急だった。
不機嫌そうになる。
遠く笛の音、掠れて消えて]

……今は何処へ行こうと?

(121) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

執事見習い ロビンは、人の居ないホールのソファで、いつしかうとうとと船をこいでいる。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【見】 落胤 明之進

>>117 振り返る華月の視界に既に少年の姿はなく、
あとに残るは黄泉銀花――紅椿の一片、そして笛の音の残響]

(@12) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[気配は不意に掻き消え、傍らの身なりの良い豚も気づかなかったよう。]

いえ、なんでもありません。
久しぶりの長旅で疲れているのかもしれません。
[笑ってごまかしながら思い出すのは、まことしやかに囁かれる噂。
買われていくのは、愛でるためだけではなく…]

(122) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃


【人】 記者 イアン

 ああ、じゃあ、入用の時は遠慮なく
 呼ばせてもらうわ、華月

[大きな声を届けてくれた花の言葉に
 屈託なく笑って返して。
 続いた言葉には、小さく首をかしげて]
>>121 鵠の言葉には声を出して笑う
 不機嫌そうな声音がまた深くなるかもしれないと思っても
 つい笑ってしまった]

 わかったよ、クグイ?でいいんだな?

 君らが俺にようがなきゃ、
 俺はこのまま稽古場へ向かう、それには手助けはいらん
 君らがなんか俺に用があるって稽古場以外へ
 行く必要があるなら必要……笛の音……?

[華月と鵠の言葉に青年が答えている最中
 耳に届く一つの音…気付いて耳を済ませたが
 その音は一音で止まってしまったから首を傾げた]

(123) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 明之進、何も謂わんと、どこいったんやろ。

[振りかえり見た場所に、彼の少年は居らず。
在ったのは紅の花弁が一つ。
無意識に拾いあげながら、青年はぼやいた。]

 嗚呼、遠慮せぇへんでいいで、イアン……さん。

[ぼやきつつもしっかりと聴いていたイアンの言葉。
敬称までに間があったのは、明之進と違って年下か否か直ぐに判断できなかったからだ。]

 鵠さん、明之進、居らんよなってん。
 気になるさかい、わて、ちょっくら探してくるわ。

[ひらり――手を振って、返事を待たず歩き始める方向は、見当違いの方向に*違いない*]

(124) 2010/08/01(Sun) 01時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 01時頃


【人】 門下生 一平太

―庭・B棟渡り廊下近く―

[場所を確かめる為、人影の見えた渡り廊下へと向かう]

ごきげんよう。
こちらはどちらの棟になるかお聞きしても宜しいでしょうか。

[途中、紅の一片を目にして懐かしさを覚える。
軽く胸を押さえながら問いかけの声を発した]

(125) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【人】 記者 イアン

 メイノシン?

[先程まで聞こえていた、もう一つの声だろうか?
 確かに3つの声のうち1つは聞こえなくなっていた。]

 や、ここから稽古場はさっきも通ったばっかで
 マジで平気だよ。
 もう1人の奴探しにいったれ、いったれ
 ……ああ、呼び捨てで構わんよ、どうせ同じ花だ

[探しにいくと言う華月の言葉に頷いて
 ひらひらとその声の方向に手を振っていれば
 もう一つ聞こえた声>>125 新たな声]

 ……この廊下を辿りましたら
 B棟……花に割り振られた部屋の並ぶ棟へと

[声の様子は若く花よりに聞こえたが
 花主の場合、流石に礼儀を守らぬわけはいかないと
 口調を変えて答えた]

(126) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

…そうだ、鵠だ。

[イアンに声を出して笑われれば尚のこと
不機嫌さは増す。]

――稽古場に行くのなら要らんな。

別段己たちも「目隠し」に気を取られ
声をかけただけだから他所に誘おうという心持は――

[そっぽを向く雰囲気で口にしつつ
華月の言葉が聞こえれば、瞬いた]

…明之進が?

[眼を瞬かせ、了承の意で頷いた。]

(127) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[口調を変えて答えるイアンに
紫苑色の視線をちらと呉れた。

彼が答えるなら己が口をはさむまでもないかとは思いつつ。]

(128) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【見】 落胤 明之進

 ─ 本邸・応接間前廊下─
[ふわりふわり、その足取りは音もなく、
やがて、ひたりと一つの部屋の前にとまり――。

白鞘巻に手をかけようとする、
その虚ろな姿は陽炎のように揺らいだ。

獣の勘なき“豚”はそれに気づくことはなかろうが。
ひやり、冷たい気配は室内までも流れてゆく]

(@13) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【人】 懐刀 朧

― 本邸・回廊 ―
[長いこと遠くから眺めていたが其れも次第に飽いてきた。
遠くから見れば仲睦まじげな者達、
あのように多くで戯れるのは花達だろうか。

気まぐれな散歩を中断し、
宛がわれた部屋のあるB棟へと足を向ける。
渡り廊下を足音無く渡れば花達ともすれ違うだろう。]

(129) 2010/08/01(Sun) 01時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 01時頃


【人】 門下生 一平太

―B棟側渡り廊下―

[会釈をしながら華月>>124とすれ違う。
黒檀は暫しその手に拾われた紅を追いかけた]

ああ、やはり逆の方向へ来てしまっておりました。
ありがとうございます。
花主様達のお邪魔をしてしまったのでなければ良いのですが。

[目隠し姿は不思議で首を傾げてしまったが、当人には見えないだろう。それでも声の調子から何か感じ取られたかもしれない。
視力も良くない。笛と舞で名を知られる先達にはまだ気が付けていなかった]

(130) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

門下生 一平太は、懐刀 朧が廊下を渡ってくれば、そちらにも深く一礼する。

2010/08/01(Sun) 01時半頃


【人】 記者 イアン

[鵠のさらに声色が不機嫌を帯びる様>>127には
 素直さを感じて包帯の奥の目をひっそり細めた]

 了解、了解。
 脅かせて足止めしたようならわりぃな
 ……また、その内。

[見えぬ姿が想像つく口調に、
 笑いそうになるのを堪えて、自身は歩みを
 進行方向へ決めて。]

 ああ、君も花か。
 花主は……ここいら辺では聞こえてないから
 大丈夫じゃないかな
 ……俺は花に使用が許された稽古場へ向かうけど
 君はどうする?

[と、場所を尋ねる様子から
 屋敷内部を把握していないと察知し
 新たな声>>130 に自分の向かう場所を告げた]

(131) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[曰く、その宴は人の為ではなく、人を喰らう美しき獣の為にある。
真偽のほどは、あえて語るまい。]

そろそろ、下がって休もうかと。
少し冷えてまいりましたし。
[気温が下がったものとは違ううすら寒さに襟元を押さえ、ふらりと席を立つ。

視線は、"彼"を捉えたかどうか…]

(132) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

記者 イアンは、懐刀 朧の足音は聞こえるが声がないなら何者かわからず無礼がないよう頭は下げる。

2010/08/01(Sun) 01時半頃


門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 01時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― ホール ―
[ソファに深く腰掛けて、少年は何時しか寝入ってしまった。
冷たい眼差しも閉じてしまえば随分雰囲気が変わる
かけた眼鏡はあるものの、いまは全身を覆うトゲが無い]

 …―― だ……

[唇から毀れた言葉は、意味を成さない。
深く寝入ってしまった少年が次に目覚めるのは*何時か*]

(133) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 01時半頃


【人】 門下生 一平太

―B棟側渡り廊下―

も、ということは、貴方も。ですね。
ぼ…私は夜光と申します。

稽古場ならばご一緒させていただきましょう。
見学もさせていただけるのならですが。

[目隠しをした花の青年に答える。
他者の芸から何か学べることはないか。そんな思いが声にも強く出ていたかもしれない]

(134) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟側渡り廊下―

別段、脅かされたなどとは思って居ない。

[また笑い含みの声で
流し見向ける視線は少々剣呑だが
イアンに見えるはずもない。
この口と気性は恐らくとても、多方面に災いしている。]

…?

[つと、尋ねてきた花を見る。
どうもうまく焦点があっていないように見える。
視力のことなど知らぬから、
不思議そうに彼を見て>>130

――高嶺が近づくのを見れば、小さく高嶺の、と呟き
頭を丁寧に下げた。所作は間違いなく洗練されているものだった。]

(135) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、からりころりと下駄を鳴らして廊下へと。

2010/08/01(Sun) 01時半頃


【見】 落胤 明之進

─ 本邸・応接間前廊下─
[室内で気配が動けば、
それはふと我に返ったように白鞘巻から手を下ろし]

 ――……あ、

[ゆる、と己の居場所を見回し確認すれば、
なにか恐ろしいものを感じて、逃げ去ろうときびすを返す。

――霞月夜の君が、それを感じていたのならば、
怯えたような黒椿色が白衣を翻す幻影が、見えただろう]

(@14) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…そなた、は……

[翻る白い衣。声をかけようとしたけれど見失ってしまって。
 伸ばしかけた白い手だけが、所在なく宙をさまよった。]

(136) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 懐刀 朧

― B棟側渡り廊下 ―
[人影に近づけば、興味に一度足を止める。
まず眼に入ったのは目隠しをした花だった。
何故目隠しなのか、興味深くとっくりと見た後
高嶺の名を呟く花を見る。
其方には意外そうに黒檀を二度瞬かせた。]

 ……よく知っているな。

[ここ数年は花祭に顔を出していない。
覚えているとすればそれよりも前か、それとも他の花主邸で。
見覚えのある花だったろうかと鵠を見つめ記憶を探る。]

(137) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 記者 イアン

 夜光って言うんだ。俺はイアン、よろしくな
 ……ああ、良いって、花同士だし
 堅苦しい言い回しはなし、なし

[増えた声の自己紹介と、一人称を言いなおす様子に
 青年は顔の前で手を振って
 ざっくばらんな口調で話す]

 じゃ、一緒いこっか。
 なんか大きなものとか
 ぶつかりそうだったら言ってくれよな
 ……見学?うん?かまわないけど

[稽古場へついてくる言葉には頷いて。
 夜光の内心や劣等感は知る術はないから
 声の調子の変化には小さく首を傾げた]

(138) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 記者 イアン

 そう?変わった趣向に見えちゃった、みたいだからさ

>>135の声の調子には小さく肩を竦めて
 包帯の覆いがなければ、
 思いっきり嫌な顔をされそうだが
 頭の一つでも撫でたいところだなんて思った]

[ただ、彼が零した名前が貸すか耳に届けば
 亡き主が口にしたこともある名前に
 ふぅーん、と知っている名前程度の興味を持ちつつ
 足音に頭は下げた。

 ……下駄の音とどちらかわからず
 両方に頭を下げる滑稽な状態だったが]

(139) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 門下生 一平太

―B棟側渡り廊下―

[視線を感じて顔を上げる。
丁寧な礼は洗練されていて、一度見た舞にも繋がってゆく]

鵠殿、でしたか。

[複雑な笑みを浮かべて小さく呟いた。
相手が「売れ残りの花」を知っているかは分らない。廊下を渡ってきた人>>137が声を掛けるのを見ればそれ以上は話しかけず]

そ、そうで…だね。
よろしく、イアン。
花祭の場というのは、どうにも緊張しやすくて。

分った。
3歩ほど先の段にまずは気をつけて。

[相手が見えなくても頷き返しながら言った]

(140) 2010/08/01(Sun) 02時頃

奏者 セシル が参加しました。


【人】 奏者 セシル





         [空に彩る色彩は紫煙]
 
 
 

(141) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟側渡り廊下―


…存じております。
先達の花に連れられたとき一度。


[夜光の複雑な視線の意味知らず、
高嶺の花主にそう答えた。]

此処暫く姿をお見かけせぬと
そう聞いておりました。

[「高嶺の花は高嶺の花」
そう歌うように紡いでいた花が、居た。]

(142) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【見】 落胤 明之進


  ごめんなさい……、

[その声は聞こえていたのだけれど、
恐らくは酷く無礼なことをしたのだろうけれど。
一度振り返れば、伸ばされていた白い指先、長い髪の美しい人]

 ………、どうして。

[己が触れていたのは固い白鞘巻、
礼装用とはいえ人を傷つけることは出来るその刃。
酷く息苦しい、息苦しくて――]

 どうして……

[項垂れたそこは何処であったか。ふと、思い返す。
そう、耳に残るのは笛の音――懐かしいおと]

(@15) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 記者 イアン

[足音に新たな声は鵠に声をかけているようだ
 そのようすに背を向けて稽古場へと歩みを向ける]

 人生を左右する祭りって言えばそうだもんな。
 ま、だからこそ花同士では緊張とこうぜ。
 花同士とでも緊張してたら、緊張疲れしちまうし、さ

[両の手を組んで頭の後ろに回して。
 示された段差には「ありがとうな」と
 笑って礼を言いながら、慎重に段差を降りて
 屋敷内部に不慣れな夜光を先導するように歩く]

 夜光はなにをするんだ?俺は舞。

[道中そんなことを口にしながら]

(143) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そはうたかたの ゆめなるか
それともあわき まぼろしか

[ぽつりと呟き、また下駄を鳴らしてぼんやりと歩む。]

(144) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[部屋へと戻ろうと思っていたところだったから、
何処かへと場所を変えようとする花達を
引き止めてまで話そうとは思わない。

目隠しをする花が頭を下げる姿には
くつ、と微かに喉を鳴らして笑い、
その傍らにいる控えめな花の姿も見つめてから
聞き覚えのある下駄の音に、其方へと視線を向ける。]

(145) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 奏者 セシル

―ヨアヒム邸・屋根上―

[煙管から上がる紫煙
 白はたゆたい揺らめいて
 目映い青へと薄らぎ、霞む]

 めんどくせ。

[碌に挨拶も成さず...は屋根の上へと登って居た
 中庭の樹を登り、寝転がる
 鬱陶しそうに眉を顰め
 白いシャツは肘まで捲り上げ
 同じ色のジャケットは枕代わりに
 桜の花を思わせる脱色した頭の下
 ...は目を閉じ、不機嫌にまた紫煙を吐いた**]

(146) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 門下生 一平太

―B棟廊下―

それもそうだね。
緊張しすぎて舞台に響いたら困る。

[屋敷に慣れた様子には感心しながらイアンの後に続く。
視線>>145を感じればそちらにはもう一度会釈をして。
下駄の音は気づけても姿が遠ければ曖昧な礼をするだけだった]

僕も舞を。
それから笛を少し。

…売れ残ってしまう程度だけれど。

[自分で付け足しながら自嘲が混じる]

(147) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おぼろ?

[廊下を往く花々を見送るような凛とした姿は、久方ぶりの懐かしさ。
十の頃まで共に育ち、「おぼろ」「かすみ」と呼び合う仲でも、
互いの道をゆくようになってからは久しく。
彼が元服する頃に己も奉公に上がってからは、碌に顔を合わせることも無かったか。

濃き血筋に、面差しはよく似ていても、佇まいも所作も育ちを映したように違う。]

(148) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 門下生 一平太

僕には、何かが足りないみたいだから。
多くの芸を見て聞けば、何か変われないかと思ったんだ。

[それは少し前の苦笑への答えになりえたか]

明之進みたいに、良い主と出会いたいし。

[懐かしい友の名前を口にする。
遠方の主に望まれたという彼がここに居るとは思いもせず、先に聞こえた名も紅を見たからの聞き間違いだろうと思い込んでいた]

(149) 2010/08/01(Sun) 02時頃

【人】 記者 イアン

>>145は聞こえてはいたが
 自分でも滑稽な行動とは思うので肩を竦めるだけで]

 舞と笛かぁ。俺、楽器はてんでやってないから
 自分で音が奏でられるっていいなって思うよ。

[昔、雅楽の楽士は歌、舞、吹物、弾物、打物
 それぞれ出来なければいけなかったらしいと聞いて
 今、雅楽の舞手でよかったと思ったものだ]
 
 ……主との出会いは、運やタイミング…
 つうのもあると、思うからさ。
 気になるなら、早く夜光のいい主に会えるといいな?
 ……そういや、さっき一つ笛の音したけれど
 あれは、夜光の笛の音?

[自嘲気味な言葉、主を探す正しい花の姿に
 そう口にして、包帯の奥で眩しげに目を細めた
 が、続く名前には…小さく首をかしげて]

(150) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【人】 記者 イアン

 アケノシン……?
 さっき、華月って奴もその名前を口にしてたけど
 ……主の誰かが連れてきた花ってことかな?

[既に主がいるなら、探す為にきてたわけじゃないのか?
 夜光の言葉に首をかしげながら考える]

(151) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

落胤 明之進は、廊下の端まで至れば、袴の裾を踏んづけてつまづいた。

2010/08/01(Sun) 02時半頃


【人】 懐刀 朧


 …そうか。
 気付かなくてすまなかった。

[全ての花を覚えてはおれぬ、
詫びは告げるがそれほど気にせず態で。
己を知るという鵠の姿をもう一度見つめる。]

 そう。
 暫く引き篭もっていた。

[丁寧な言葉遣い、先程出会った花との違いに
零れたのは話の流れには関係の無い笑みで]

 退屈で暇が潰せればと、此度は参加してみた。
 ――…と言えば、気分を害するだろうか。

[花主と、花達の考えることは違う。
目の前の花は、何を思って今目の前に居るのか。]

(152) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【見】 落胤 明之進

 ―A棟渡り廊下―
[己はいまだ幻影であることを知らず、
ゆえに存在は、生身と同じ所作を痛みを繰り返し――]

 ―――…ッ、

 いえ この程度。それに、それよりも……
   それよりも、わたしの花主様は……


  何処へ?

[緋袴を引きずり立ち上がれば、彼岸を覗く差しは暗く蕩けて。
舞うように持ち上げられた指先を、不安気に見つめていた**]

(@16) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 02時半頃


【人】 門下生 一平太

―B棟廊下―

そういうものかな。
あ、僕も箏は駄目だった。

[弾けなくもないけれど、本格的に学ぶのは諦めたレベルだった。
何となくは納得して小さく笑った]

運やタイミング、かぁ。

[苦笑を残したまま]

うん、そう。部屋の近くだと思ってたから。
笛を吹いている時は一番落ち着けるんだ。

[首を傾げられた理由は最初分らず]

え。明之進はずっと遠くの主に求められたんだ。
こちらに来るって話も聞いてないんだけど。
…変に気を使われたのかな。

(153) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 02時半頃


【人】 懐刀 朧

[鵠に向けていた笑みは、
己とよく似た声に名を呼ばれることで失せる。]


 ―――…か…すみ…?


[その名を口にするのも久しぶりだった。
まさかと思い視線を向けた下駄の音の先に居たのは
長く会っていない気のするよく似た顔。

最後に会ったのは何時だっただろうか、
先代の葬儀には彼を呼べていただろうか、
あの時の記憶は曖昧で思い出すことができず]

 ……お前も此処にいた…のか…。

[花としてだろうか、成り上がったという話も聞く。
黒檀は暫し霞の姿を見つめてから下方へと反れた。]

(154) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【人】 門下生 一平太

―B棟廊下―

[想像して苦笑が一段深くなる]

華月。最初にすれ違った人かな。
ちゃんと顔が見れなかった。

そうか。明之進もここに居るんだ。
でも主と一緒だと自由には動けないか。

[出来れば久しぶりに話もしたい。
友の状況も何も知らず、そう言って稽古場までついていった]

(155) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【人】 記者 イアン

 音を自分で奏でながら
 足の運び稽古したり出来るじゃん。
 ……1人で稽古してると、無音で黙々と舞うから
 傍から見るとちょっと怖いかもしれんと思ってさ

[俺は楽器のあの呪文みたいな譜面がまず駄目だったと
 小さく笑う言葉に返して]

 ……悲惨な話も耳にするからなぁ……
 
 [青年自身は運良くそうではなかったが]

 そっか、夜光の笛の音だったんだ。
 良くとおるいい音だったぜ
 ……じゃあ、舞台の上が一番落ち着けたりするのか?

[笛の音が彼のものだと知ってそう返して
 ただ、アケノシンのことについては]

(156) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【人】 記者 イアン


 あ、けど、同名の別人かもしれん
 もし、本人なら後で話せるしさ
 どっちだとしても今考えすぎてもしゃあないさ

[と、てをはたはたと振りながら、
 後で華月に俺から夜光の知り合いかもしれんと
 話しておくよと告げながら
 たどり着くは稽古場]

(157) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟廊下>>152

…――いえ。
花主と花、その数の差を考えれば
致し方ないかと存じます。

[すまして答えた。
――存在を刻むような花で在れと謂ったのは誰だったか。]

然様ですか。
…――?如何なされました。

[何故笑まれたのかわからぬ態、怪訝そうに見て。
瞬き一つ。表情は――笑みだが]

それは、それは。
では退屈なぞ忘れさせてご覧に入れましょう。

[――少々、負けず嫌いの嫌いが酷い。]

(158) 2010/08/01(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

お懐かしゅう。

[かつて共に在った頃のように笑む。
 長い髪を結い上げず下ろしたままなのは、似た顔の彼と見分けの付くようにした習慣の名残。

 花として摘まれ召されてからは、この身に自由はなく。
 花主の許しが得られねば、親の葬式にも駆けつけることは出来なくて。]

随分と長い間の不義理をお許し頂きたく。
漸く、そなたと肩を並べられるようになったところで…ね。

[目を伏せる相手とは対照的に、背筋をしゃんと伸ばして微笑む。

ふと、何か見覚えがあったかのように、稽古場へと去っていく花の後ろ姿に首をかしげた。]

(159) 2010/08/01(Sun) 03時頃

【人】 門下生 一平太

―B棟・廊下―

舞うのをイメージしながら吹くことはあるかな。
練習は練習だから。仕方ないよね。

[延々と同じ一節を繰り返し吹くのだって怖いかもしれない。
譜面を呪文みたいと言われれば苦笑でない笑みも深くなった]

……そうなんだけどね。

[主のいないままの花は、花として完成したとは言えない。
そう思っているから曖昧な笑みを返すことしか出来なかった]

…ありがとう。
うーん、舞台は人に見られると思うとまたちょっと違って。
緊張するから。

[音を褒められればやはり嬉しい。
一番落ち着くのは練習している時だと答えた]

(160) 2010/08/01(Sun) 03時頃

【人】 門下生 一平太

―B棟・稽古場―

それもそうだ。
本人だったら、後で会えるのを楽しみにしておこう。

[伝えてくれると聞き、ありがとうと返し。
着いた稽古場で壁際に控えた]

そういえば、イアンはどういう舞が得意?

[自分のそれとは違う勇壮な舞を見れば、感嘆の声も上がるだろう**]

(161) 2010/08/01(Sun) 03時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 03時頃


【人】 懐刀 朧

[>>158返る言葉には隙が無い。
澄ました顔に送る視線は不躾なものと言って違いない。
目の前の花を、品定めしている色だった。]

 次からは気をつけてみよう。
 此度の祭で縁があるやもしれん。

[怪訝そうな顔には首を横に振る。
祭は既に始まっている、しかしまだ始まっておらぬ。
今はただ、多くある花の姿を楽しむだけ。]

 ―――…楽しませてくれるのか?
 例えば…、…何ができる?

[挑むような言葉には、今までと少し見る眼を変えた。
何ができるのかと問う眼でその言葉の続きを待ち]

(162) 2010/08/01(Sun) 03時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 03時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…いあん?

けど、アイツの主は確か……

[ぽつりと眉を潜めて呟くも、追うには既に距離も遠くて。
消えていった後ろ姿をただ眺めていた。**]

(163) 2010/08/01(Sun) 03時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 03時頃


【人】 記者 イアン

― →稽古場 ―
 
 それ、いいな。舞をイメージしながら演奏

[稽古場の戸、引き手に手をかけ開けながら。
 練習とはかくも地味で、
 怪しいものかと明るく笑って。]
[零れた言葉には、一〜二度片手で頭をかいた
 色々思うところあるのだろう、
 先程の言葉とあわせるに]

 芸の為に主がいるのか、主のために芸があるのか
 どっちだとしても、なんにしても
 練習して技を磨くのがより近道か。
 …良い主も、速い主もさ
 だから、心落ち着くいいことしようぜ?

[包帯がなければ、ウィンクの一つもしたのだが]
[夜行の足音と気配が稽古場の壁の位置につけば]

(164) 2010/08/01(Sun) 03時頃

【人】 記者 イアン

 俺?俺は武舞か走舞。童舞や女舞は勘弁な

[そう笑う青年が今回選んだのは蘇莫者
 山神を意識した軽快な走り舞
 薗家口伝でのみ伝わる舞
 ……舞う直前まではその場にいる人物が意識にあっても
 舞い始めれば白い視界の先思い浮かべる姿は一つ
 そこには、感嘆の声も*届かない*]

(165) 2010/08/01(Sun) 03時頃

【人】 懐刀 朧


 ――…ああ、久しい。

[>>159とてもよく似た顔は、同じ笑みを返せない。
それは若くして先代を散らせてしまった罪の意識からか、
離れてから知った己とよく似る彼の役割の違いにか。
漸く返せた笑みは、少し眉の寄る気難しさの残るもの。]

 漸く…嗚呼、そうか、

[同じ場所まで来た、嘗ての花の姿を見る。
髪をちゃんと結えばその姿は更に近くなるだろう。
背筋を伸ばす姿に気付く、離れていた間の変化。
少しだけ――…霞の方が、目線が高くなっている。]

 …なら、時間が合えば杯でも酌み交わそうか。
 積もる話も多く…、ある。

[話したいことも、話さなければならないことも。
その後部屋に戻るようならば、それを引き止めることはなく。]

(166) 2010/08/01(Sun) 03時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 03時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟廊下>>162
[不躾な視線、だが花主ならまったく
不思議ではない、寧ろ当然というべき色を帯びる。
花は調度品、花は装飾品、花は――]

ええ。縁があれば。

[それはわかり易くて佳い。
妙に情を傾けるものよりは、余程。]

……白鳥(しらとり)の舞と、笛を。

[そう答えた。
どうやらこの高嶺の花主と懇意であるらしい
花主――否、以前は花であった霞月夜。
上り詰めた、その彼に鵠は
敵愾心に近いものを、抱いている。

表面上はおくびにも出さず、澄ました顔をしているが。]

(167) 2010/08/01(Sun) 03時半頃

本屋 ベネット が参加しました。


【人】 本屋 ベネット

−自邸−
[ぴしゃり、と水の跳ねる音で目が覚めた。
その場所は、まるで舞殿のように大きな池の上に張り出していた。
いや、性格に言うなら水の上に張り出すように作られた舞殿であった。
その上に、人が一人いる。正確には転がっている。
自分を遠くから呼ぶ声に、至極面倒そうに体を起こした。

辺りは、開いた蓮の花の薄甘い香りで一杯だった]

そのように大声で呼ばなくとも、聞こえている。
誰が私の名を宣伝して歩けといった。

[幾らか長い裾についた皺を手で払う。
ちらりと、一度だけ蓮の池を振り返った後、男は自分を喚ぶ声がするほうへ足を向けた。
蓮を見て、男は小さく音を作る。
それがずっと前に枯れてしまった花の名前だと知る者も邸には少なくなった。
長く薄い黒紗の外套を羽織って尚、蓮の匂いは男に染みついたまま。


やがて、今回の花祭に現れるこの男の名を、本郷碧という]

(168) 2010/08/01(Sun) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

−→ヨアヒム邸−

適当にしておけ。
私が困らないようにさえなっていれば、それで構わん。

[深い海の色をした詰襟の衣は門をくぐるとその歩みに寄せてふわり揺れる。
案内された客室は、まあ、上等といったところか。
けれどそんな事には興味がないかのように指図する声が流れる。
それと同じに、ぱち、と扇の要が小さな音を立てた。
微かに焚き染められた香りは蓮香。これもまた、男の動きに合わせ揺れた]

(当代一の選りすぐりの花々、か)

[頭の中でつまらなさそうに自分の声が谺した。
男の手元には今は花はない。

以前は獅蓮という名の花を育てていた。
年上の男に向かって育てていた、というのは可笑しいかもしれないが
それでも確かに自分とその男の関係は出資者と投資物件の関係だった。
けれど、背の高かった金色のその花も随分前に枯れてしまった]

(169) 2010/08/01(Sun) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット


(ただ、嫋かなだけの華など───要らん)

[呟いて、その足は案内された部屋を出ていく。
本館へとつながる廊下を通り、庭へ出るために。
ふと、飾り窓を見上げた男の鉄色の瞳は、眩しさに眇む。
少しだけ紺色に似た色を帯びたような、深い藍銅鉱のような色をしていた]

(170) 2010/08/01(Sun) 03時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 03時半頃


【人】 懐刀 朧

 ……随分と慣れているな。
 祭に参加するのは、初めてではないのか…?

[>>167視線に厭う雰囲気を見せることもない花に。
細まるのは黒檀、其れは楽しげなものではなく
挙げる暇潰しには感嘆の声をあげはするが]

 随分と模範的な――…花だ。

[面白みがないという厭味も添えられる。
霞に向ける感情は表からはわからない。
此方は此方で霞と話していたので、
その間は鵠のことも気にかけてはおれず]

(171) 2010/08/01(Sun) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

−庭園・池−

[パチン、パチン。
花を剪定する音と、男が扇を開いたり閉じたりするその音は良く似ていた。
草を踏み、芝を踏み、時々足を止めては方向を決める。
水が傍にある生活に慣れているので、水の匂いを探っていた。
暫くすれば、視界に開けるのはボートの浮かんだ池、つきだした小亭。

パチン、とまた一つ音を立てて、男の姿は水縁を覗き込む。
自邸のように蓮や水生植物が植わっているわけではない。
西の文化に影響を受けた建物と、それを内包する庭園の誂え]

…こんなものか。

[別段何かを期待していたわけではないが、
男の口から零れた声はそんな言葉だった]

(172) 2010/08/01(Sun) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―B棟廊下 >>171
――嗜みです。

[花祭りに参加したか否か答えず
やはり澄まして答えた。
主と花主など利害関係の一致に過ぎぬと
鵠は思っている。細められる眼を見つめた。
見据えた、が正しいかもしれない。]

――、…花が花たる由縁。
模範的であり何の問題がありましょうや?

[否――分かってはいる。だから癇に障りもする。]

それとも――高嶺の花主さまは
如何物食いがお好きですか。

[紫苑の双眸を細めて――そう謂いもした。
高嶺が霞月夜と言葉を交わすなれば、
一歩退いて。ごく丁寧に頭を下げそのまま辞さんとし。]

(173) 2010/08/01(Sun) 04時頃

【人】 小僧 カルヴィン

― 庭園・池の畔 ―

[ぱちん、ぱちんと。
 妙に耳に残る音に、鳥は紅石榴の眸をうっすらと開ける。

 どうやら心地好い枝の上で、
 本の一時、胡蝶の夢を見ていたらしい]

 なにが、こんなもの――…?

[先程から音を響かせる男へと、
 足を枝にかけて。くるりと逆さ吊りの姿で声を掛けた]

(174) 2010/08/01(Sun) 04時頃

【人】 懐刀 朧

― B棟廊下 ―
[>>173厭味を言えど澄まし顔は容易くは崩れない。
その隙の無さは全く面白くなく、
しかしその頑固な性質は少し面白い。
見据える姿勢に浮かぶは薄い笑み。]

 ――…花主は数少なく、花は数多に在る。
 少し探せば何処にでも並べられていそうな花を
 選ぶことは、私には少し難しい――…好みの話だ。

[それが悪いわけではなく、それを好む主もいる。
続く口の悪さには、初めて鵠に向けて笑みが零れたか。]

 厭ではないが…もう少し言葉を選べ。

[パチン、パチンと鳴る音は何処からか。
霞と話している間に傍らの花は辞することを選んだのか
頭を下げる姿にはお前、と名を訊かぬまま呼び止めて]

(175) 2010/08/01(Sun) 04時半頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…喉が渇いた。


 お前が私を退屈させぬと言えるのならば、
 後で部屋まで茶を持ってきてはくれないか?

[頼むのは芸事の披露ではなく使い走り。
花を花とも思わぬような扱いにも見えるか、
其れへの返答を見届けると高嶺も一度部屋へと戻る。**]

(176) 2010/08/01(Sun) 04時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 04時半頃


【人】 本屋 ベネット

[上から落ちてきた声。
振り向いて、それから少し視線を持ち上げた]

……総て世は事も無し。詰まらん。

[猿のようにぶら下がる姿に向ける視線は平たい。
位置が上だったので、ややねめつける視線に近かった]

(177) 2010/08/01(Sun) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

― B棟廊下 ―
ご覧になったこともないのに何処にでもと仰るのは
些か乱暴かと存じますが。

[さりとて好みの話だとも分かっている。
何処にでも在る
――それでは居ても居なくても同じだ。
小さく何処かで音が鳴る。]

…――。

[辞そうとした所で
声をかけられる。名前も聞かぬ。
嗚呼、されどそれは珍しいことではない]

(178) 2010/08/01(Sun) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



っ……
――芸ではなく茶を所望されますか。


[一瞬だけ僅かに表情が、変化を見せた。]

…嗚呼、…此方まで出向いてこられたのだ、
お疲れでしょう。
………  …かしこまりました。

[――抑えよ、と鵠に言い聞かしたのは先達だった。
飲み込むように抑えた声で答えれば
ふっと顔を背けて改めてその場から離れた。

鈴の音、りん、と それだけは涼やか*]

(179) 2010/08/01(Sun) 04時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 04時半頃


【人】 本屋 ベネット

…いつまでもそうやっていると、頭に血が上って莫迦になる。

[かと言って、助けるような仕草もなければ
甘やかすような声もない。

パチン。
音を一つならして、男は池の傍を離れる。
もう少し庭の散策を続けるつもりなのか、草を踏む音に扇の音が混じる
そんな音たちは少年のいた池の畔から次第に遠ざかっていった**]

(180) 2010/08/01(Sun) 05時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 05時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 06時半頃


始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 06時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

―花主たちの棟・自室―

[部屋に戻ると、とりあえずと持った作品を{4}本、使用人の手ではなく、自ら取り出す。]

 さて、真剣を所望するのはいいが、
 あれは、斬ったことはあるのかね。

[独り言を言って、にやりと笑う。
 とりあえずは、約束だ。

 その舞いが真剣によってどう様変わるのかは愉しみにしようと思ったらしい。]

(181) 2010/08/01(Sun) 06時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[そして、その4本を丁寧に台に並べると、横にかけ、使用人に濃いほうじ茶を頼む。
 持ってきた使用人が、花を買われるので?と質問してきたのには、くくくと低く笑った。]

 こんな醜男(ぶおとこ)の花になるなどいう者はまずおらん。
 それを権力(ちから)だけで捩じ伏せるのも構わぬが、ならば、それほどまでに魅惑してもらわないとだな。

[その笑みは結局はまた使用人を震え上がらせる結果になり、それは、おずおずと頭を下げて出て行く。

 そのあと、一人で茶を飲み、さてにと、また部屋を後にした。]

 

(182) 2010/08/01(Sun) 06時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

―本邸―

[本邸に戻れば、出てきた使用人にそのぎょろとした視線を向ける。]

 そうだ。珈琲を飲ませてもらえると聴いたな。

[そう告げると使用人はおずおずと食堂ホールに案内をしようとするのに頷き、その後を続き廊下を歩く。]

(183) 2010/08/01(Sun) 07時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 本邸/ホール ―
[他の花達が何処で何をしていようと、花主が誰を求めようと
我が身に関わらないことならば、少年にとっては何の問題も無い。
誰にも関わらず、一人を好む
表向きそう見せかけている少年の本意など、誰も知らぬ事]

 ……ぅ…ん

[相変わらずソファで目を閉じたまま、
ふるりと肌寒さを感じて身を震わせた]

(184) 2010/08/01(Sun) 07時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 07時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

―本邸・ホール―

[そして、通されたのはホールだった。
 巨体ゆえ仕方ない足音は先にそこに居る者にどういう印象を与えただろうか。

 顔を見れば、それは、またどういう心持与えるかなども、予想はつくが、もう男にも慣れたもの。]

 勝手に座るぞ。

[そう言って、手短なソファに腰を下ろす。
 足を組みホールを見渡せば、何か小さな少年がソファで伏せてるのをみつけるが>>184]

(185) 2010/08/01(Sun) 07時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 寒そうじゃねぇか。何かかけてやれよ。

[ただ、そう言って、使用人に顎で指示したのみ。
 使用人はばたばたと掛け布を用意してロビンの元に向かうだろう。]

(186) 2010/08/01(Sun) 07時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― ホール ―
[耳に届く人の音はゆっくりと少年の意識を浮上させていく。
何かが肌に触れた瞬間、跳ね除けるようにして飛び起きた]


 ―――厭だっ!!


[使用人も驚いただろうが、少年はもっと驚いていた。
自分の置かれた環境を理解出来ぬまま、冬色の冷たい眼差しで周囲を睨みつける。
咄嗟に張った虚勢はまるで毛を逆立てた猫のよう]

 余計な真似をしないでくれませんか。

[結局掛け布は片付けられる事となった。
それを見ながら現状を思い出す。
下がる使用人から視線を逸らし、やがてその部屋に居たどう見ても花ではない男に気付くと、少年は抗議の声をあげた]

(187) 2010/08/01(Sun) 07時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>187

 ほおん

[拒絶の声をあげて掛け布を拒絶する少年を見て、不快そうな声をあげた。]

 なんだ、ただのわがままなガキか。

[ぽつり、そう言うと、何事もなかったかのように肘掛に頬杖をつく。]

(188) 2010/08/01(Sun) 07時半頃

始末屋 ズリエルは、珈琲がくれば涼しい顔(それでも結構怖い顔)でそれを飲む。

2010/08/01(Sun) 08時頃


【人】 執事見習い ロビン

[我侭なガキ。
言われて鼻で哂い肩を竦める]

 ――そういう貴方は、何処から忍び込んだのでしょう。
 シュレーゲルさまを殺しにでもいらっしゃいましたか。 
 それにしては随分お寛ぎのご様子ですが。

[ソファに座ったまま、距離があるのをいいことに
何時もの通りトゲを向けた]

(189) 2010/08/01(Sun) 08時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 殺し?
          なんだ、お前、あのまんまる殺したいのか?

[棘のある言葉も、別に何もないらしく。ただ、殺す、という言葉には不思議そうな顔をした。]

 殺しねぇ……まぁ、間接的には、殺しにも関わってるかもな。

[それは職業的な意味あいで、人事のように呟いた。]

(190) 2010/08/01(Sun) 08時頃

【人】 執事見習い ロビン

 いいえ、ボクは――

[其処で言葉を止めた。
言ってどうなるものでもない。
少し考え、台詞をつけくわえた]

 貴方の顔がよくある殺人鬼のそれに似ていたので、そう思っただけですよ。
 嗚呼、殺しは命じる側の立場で?

[間接的にと言う言葉
まさか研師などと単語が彼に結びつくとは夢にも思わない。
怯えを隠し、震えそうになる声を押さえ、虚勢を張り続ける少年の態度は、先刻花とも見えると告げた高嶺に対するものと、左程の変わりも無かった]

(191) 2010/08/01(Sun) 08時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>191
[殺人鬼といわれると、思わず噴出した。
 そして、そのままくくくっと笑う。]

 殺人鬼か。なるほどな。
 ある意味、俺が育てた子どもがそれを犯す可能性はないともいえないわけだ。
 それって命令とは違うな。

 ただ、それをやると、確実に己が傷つくからな。
 繊細なのに、鋭く美しい。

[話が脱線している。そこでやっと誤解のままもなんだと、改めてロビンをまざまざと見た。]

 まぁ、お前さんが想像している殺人鬼ではないな。

(192) 2010/08/01(Sun) 08時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟 鵠の部屋―
[一度部屋に戻って後、]

――…ッ!!

[枕を手に取ると徐に寝台に向けて投げつけた。
先程の高嶺との会話で、少々荒れていた。
いつか、たおやかな外見と不釣合いだと
笑ったのは誰だったか。
華月だったか、先達もだったやもしれぬ。]

…――

[眉を寄せて、唇を噛んだ。]

莫迦か…。

[己に向けてか 小さく呟く。
息を一つ吐くと設えられた鏡を見遣る。
りん、  と鈴の音一つ。]

(193) 2010/08/01(Sun) 08時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 ……子供を育ててる?
 保父……まさかそんな可愛らしい職のはずがないな
 じゃあ、

[吹き出した相手を冷たい眼差しで見遣り
相手の素性を曲解していく。
部屋を出るタイミングを計りかね、視線は幾度も扉へ向かった。
思考が唇から毀れていた事に気付き、一度口を噤む]

 ――殺人鬼で無いなら、貴方の正体は?
 
[あやふやなままにしておくのも恐ろしく、身分を問う。
それから思い出したように付け加えた]

 ボクの名はロビン。
 ご存知ですか

[花主ならよほど引き篭もりか成り立てでも無い限りは聞いたことがあるだろう、誇大化した己の名。先に名乗ったのは若しかしたら彼も花主なのかと漸く思考が結論に至った為]

(194) 2010/08/01(Sun) 08時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟 鵠の部屋―

[ゆるり手を伸ばしたのは鵠の芸の相棒のひとつ、
黒塗りの龍笛。“模範的”と高嶺の謂った言葉を
思い出したか不機嫌そうに眉を寄せ]


――……


[それでも、唇をつければ音色は静かに、
駆け上る龍の如くと謂われるとおり
澄んで響いた。

――夜でもあるまいし、そうそう
文句を謂われもすまい、とは思ったのだが。]

(195) 2010/08/01(Sun) 08時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 09時頃


始末屋 ズリエルは、ロビン、という名に微かに眉をあげる。

2010/08/01(Sun) 09時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 ロビン   か。
 なるほどなぁ。

        どうりでうちの子らにも少し似ているわけだ。

[噂、名が一人歩きし、その姿は拝めるものの、
 刀は、その力を安易に披露はできぬ。

 野菜を試し切りをすることはあれど…。]

 ああ、知ってるぜ。
 有名人だな。

[そのちらちらと扉を窺う視線も感じながら…。]

 ああ、俺か、俺は……。
 ただの花主だよ。
 刷衛という。

[あえて研師だとは名乗らず、ただの客人であることのみ伝える。]

(196) 2010/08/01(Sun) 09時頃

【人】 執事見習い ロビン

 刷衛さま……嗚呼、ボクをご存知なら
 花主と言うのも嘘では無いようですね。
 にわかには信じがたいことですが。

[似ている相手が誰かとは聞かない。
まさか人で無いとは未だ知る由も無く]

 それでは

[とうに限界を超えていた少年は、名乗り終えて立ち上がる]

 ボクは失礼します。
 刷衛さまも手折れぬ花に構わず、身分相応な花をお見つけになると良いでしょう。

(197) 2010/08/01(Sun) 09時頃

始末屋 ズリエルは、ついでに扉に手を差し伸べて、どうぞ、と退出も薦めてみた。

2010/08/01(Sun) 09時頃


執事見習い ロビンは、結構、と拒絶しさらりとすり抜ける。

2010/08/01(Sun) 09時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 はいはい、じゃあな。





         あ

[その後ろ姿をちらと見てから、]

 足が震えているぜ?

[そしてまた珈琲を啜った。]

(198) 2010/08/01(Sun) 09時頃

【人】 執事見習い ロビン



 ――………同じ姿勢で寝ていた所為ですよ。


[扉を両手で押しながら、振り返らずに答える。
啜るその音を聞きながら、冷たい色の花はホールから姿を*消した*]

(199) 2010/08/01(Sun) 09時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 09時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[そして、ロビンが出て行ったあと…]

 身分相応ねぇ……。
 ありゃ、全然躾がなってねぇな。
 っていうか、よっぽど研ぎ方が変だったのか?

[使用人に尋ねる、彼らも答えには困るようだ。]

 ま、見てくれで判断する花には違いはないわな。
 
[そして、さっきロビンが掛け布を拒絶した使用人を呼ぶ。]

 さっきはありがとうな。すまんかった。

[使用人は少し吃驚しただろうか。]

 もう一杯珈琲くれ。

[そして、そのままホールのソファにかけている。**]

(200) 2010/08/01(Sun) 09時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟 鵠の部屋―

[――笛の音は、遠く天まで届くと、
そんな話がある。空へ、空へ。
紫苑色はやがて凪いで、
唇を笛から離すころには水を打ったように静かになる。]

…。

[―ー目を閉じる。
瞑想するように、暫し。
やがてゆっくりと立ち上がり、
笛を懐に、件の「茶汲み」を済ますため]

…嗚呼、気に食わない――

[花主に向けてか、ぽつり零した言葉は
先程の澄ました顔とは程遠かった。]

(201) 2010/08/01(Sun) 10時頃

【人】 手妻師 華月斎

―本邸・書庫―

[明之進を探すといい駆け出した青年の姿は、どこをどう彷徨ったか本邸の書庫に在った。
駆け出す際、すれ違った花と花主には、会釈を向けておいたのだが、彼らは気がついていたかどうか。]

 てか、もし主さんと出会えてたなら、骨折り損やなぁ。

[書庫に辿り着いた時点で、その可能性にハタと気がつき、少しばかりぐったりした。]

 迷子になってたとしても、屋敷んなかやったら大丈夫やろ。

[そんな結論を出し、物珍しげに書庫を散策し始める。
日頃は、どちらかといえば本を避ける傾向にあるが、今は亡き和国を好いているらしいヨアヒムの蔵書には興味が沸いた。]

(202) 2010/08/01(Sun) 10時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 10時半頃


【人】 手妻師 華月斎

 竹取物語か。

[戯れに取った本を開けば、雅な挿絵に眼が留まる。
月を見、憂う、なよたけの姫。]

 ふぅん。

[開けた窓の枠に、行儀悪く尻と片足を預け、巡るは女が居た昔の世界の物語。
パチンパチンと庭からは剪定の音。混じって人の話し声と、花の部屋がある棟から聴こえる聴きなれた笛の音。
苔色の眼差しが、少しの間、本より上がる。]

(203) 2010/08/01(Sun) 10時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 楽器の音って、人によってちゃうん、おもろいわぁ。

[使っている楽器(笛)が違うということもあろうが、さりとて同じ楽器を使っても個々人で音色が違う。
見目に反して苛烈だと笑ったことのある先達の笛の音は、性格よりも見目に近い印象を、聴くたびに受ける。
先程一音だけ聴こえた笛の音と比較していれば、その音の主は誰だったろうと、此処に来る前すれ違った青年とは知らず思った。]

(204) 2010/08/01(Sun) 10時半頃

手妻師 華月斎は、やがて途絶えた笛の音を受けて、再び視線を本へと移した。

2010/08/01(Sun) 10時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

― 庭・池の畔 ―

 全て、か。
 鳥には判らないな。詰まらないって謂う気持ちが。

[ぶらり、逆さにぶら下がった侭呟くと、
 莫迦になると、また妙に耳に残るパチンと謂う音が聴こえた]

 ああ、その音だったの……。

[扇を閉じる姿を逆さの侭見詰めて、
 子供の身軽さで、その背を*見送った*]

(205) 2010/08/01(Sun) 10時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 10時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 10時半頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時頃


【人】 本屋 ベネット

−庭園−
[木からぶら下がったその声には思うことない。
だから足を止めることはなかった。

そして進み今に至る。
ざらざらと木の葉の揺れる深い音がした。
自邸にはあまり大きくない響きは、近くを歩くことで耳に残る。
建物の傍をゆっくり歩けば沢山の木があった。
枇杷、桃、桜に橘、夾竹桃。
杏の木なんかもある]

…果樹園から方向転換でもしたのか。

[果物の木が幾らかあるので、ついそんな事を尋ねてしまう。
答えなんてなかったわけだが、それを急かすわけでもなくまた扇が
パチン、パチンと音を立てた]

(206) 2010/08/01(Sun) 11時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時頃


【人】 執事見習い ロビン

― 本邸/回廊 ―
[冷や汗の流れた額を拭う。
動悸が激しい。眩暈を覚えそうだった]

 見目を弄れば気分を害するかと思ったんだけど……
 あまり効果が無かったかな。
 けど、あれだけ言えば追いかけて来ないね。

[逃げ出す事に成功した少年は、安堵に頬を緩める。
何時もの嘲笑でなく、花が綻ぶような笑み。
けれど通り縋った使用人が足を止め見惚れているのに気付き、表情は一瞬にして凍りついた]

 ――見世物なら別をあたってくれないかい。
 実に不愉快だ。

[どこか一人になれる場所は、誰もひとの来ない場所は
この屋敷には無いのだろうか。
ツンとすまして使用人の傍を離れてから、彼に棟の場所を聞けばよかったと思う。
もう、遅い]

(207) 2010/08/01(Sun) 11時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時頃


【人】 手妻師 華月斎

―本邸・書庫―

[本に視線を落とすものの、文字は追っていない。
止んだ笛の音と、話し声と、しかし、剪定するような音は止まず此方に近づいてきてるように思われた。]

 嗚呼、剪定の音や、なかったんね。

[窓の外へ苔色の眼差しを向けると、果実を生らす木々を見詰める人の姿が遠目にか見えた。
その手元から聞こえる音に、独り語ち、そのままぼぅと、彼の人の挙動を眼で追う。]

(208) 2010/08/01(Sun) 11時頃

【人】 本屋 ベネット

[無花果の木。流石に夏柑はなかった。でも柘榴がある。
葡萄なんかは棚になるので流石に見渡したあたりにはなかった。
もっと奥に行けば、亭の屋根に張り巡らされたものもあるかもしれない。
巴旦杏。梨。まあ、季節になったらきっと香りは凄いのだろう]

(これだけ果物の木が植わっている邸もそうあるまい)

[出来れば実りの時期に訪れたいと思わせる場所だった。
それも、花祭などではなく。

適当に、実っている果物がないか探してみるつもりなのか、
手は相変わらず扇を鳴らしていたが、足は一木の周りをぐるりと巡る]

(209) 2010/08/01(Sun) 11時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― 渡廊下→A棟 ―
[庭からは変わらず幾つかの音。
緑を眺めて心癒すのは良いかもしれないが、人の居るらしきいま向かう気は毛頭無い。
歩みはやがて渡り廊下へとたどり着く]

 ……嗚呼、逆周りだったんだ。
 高嶺の彼に出会わなきゃ、そのまま進んで着いたんじゃないか。

[やがて見えてくる幾つもの扉。
指折り数えながら、貰った部屋へと向かった]

(210) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 本屋 ベネット

[パチン、パチン。
手は扇を鳴らしながら一つの木を鉄色は見上げる。
唐李──巴旦杏の木だ。随分実が大きいので、新しい品種だろう]

……?

[木の葉越し、というよりは木の影越しといったほうが正しかったか。
こちらを向かう苔色の視線に気づき、緑色をした巴旦杏に伸ばしかけた手が止まる。
その姿勢は、少しだけ間抜けだった]

(211) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[さて食堂は何処であったか。
鈴の音りん、と背筋伸ばして花は往く。]

(そういえば、
華月は明之進を見つけたろうか。)

[緑濃い庭から
ぱちり、ぱちりと音がする。
椿の華など見えなくて、
流れ去ったあれすら幻かと思うほど。]

(212) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 記者 イアン

― 稽古場→A棟 ―
[まずは夜光の見学…と、言う言葉どおり青年から舞って。
 次いで、休憩と言い脇に下がれば、夜光の笛を求める。

夜光は要望を聞き遂げてくれただろうか?

 ともかく、一時花同士稽古の場を持てば
 幾つかの舞を続けた故に汗ばんで。]

 一回、流してくるわ。

[と、夜光に言ってその場を辞しA棟へと向かう。]

(213) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[何処の部屋から響いていたのか、少年が本邸からこちら側へたどり着いた頃には、笛の音は止んでいた。
すれ違った鈴の音。
笛の音の主だとしても、少年は視線すら合わせない]

(214) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[と、視線が鉄色と木々の緑の間、絡んだ気がした。]


[開く沈黙は、相手の間の抜けたような格好にかける言葉を迷ったからだ。唇に名の一部である天体が見せる形の一つ、上弦の弧を描く。それは、彼の人からも見えるや否や。]

 巴旦杏ですやろか?
 随分大きいさかい、新種かいなぁ。
 あのおぃちゃんのことやから、食えるもんと思いますわ。

[その表情のまま、紡ぐ声音は少し笑いを耐えるように震えていた。]

(215) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下―
[すれ違ったのは一瞬。
少ししてから
紫苑色の眼を背後へ流し向ける。
―――りん。鈴の音。]

……今の

[嗚呼、呼ばれていたのか
あの噂先走る花も、と
人伝の話を思い出す。
確か花祭すら嫌っていたのではなかったか]

豚もよくやる…

[呟いた。]

(216) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 記者 イアン

― →A棟 ―
[新たな主を望まぬ故に、祭自体は興味を持てないが
 祭りの舞台となる屋敷はたいてい豪華で
 湯場も大概素晴らしいのは嬉しく思う。

 そもそもこちらから主を求める気もなく
 己が両目を塞ぐ包帯を見れば
 主側も面倒な花はごめんと興を持たず
 さらに舞うは艶やかでも、鮮やかとも違う舞。
 祭りの本懐とは無縁でいられるのは明白と
 なれば、豪華な邸宅の諸々を暢気に楽しめばいいと
 気楽な様子で、着替えの替えを取りに戻る。

 気楽過ぎて、廊下に花があっても
 その足音を聞き逃し、
 ぶつからないよう気を回すことも抜け落ちたまま]

(217) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 本屋 ベネット

[ぷちん、と本当に小さな音がした。
それが果物を樹からもぎ取る音だった]

……何がおかしい。

[声は微かに苛立ちを含んだが、一つではなく二つ目をもぎ取り
それから上げた手を下ろすと一つ目を哂う花の顔面をわざわざ狙って放った。
それもちょっと受け取りづらい速度で]

そういうなら、お前が毒味をすれば良い。

[もがれたばかりの果物は一個だけ男の手元に残る。
それに少しだけ鼻を近づけた。
巴旦杏の匂いは、確かにあるけれど]

(218) 2010/08/01(Sun) 12時頃

記者 イアンは、流石に鈴の音と呟きには気付けてその位置の花にはぶつからぬよう気を配る。

2010/08/01(Sun) 12時頃


【人】 手妻師 華月斎

なんや、可愛らしい思いまして……あいたっ!

[投げられた実は、スコンっと青年の額を撃った。
それは放った言葉を嗜めるような、見事なタイミングだった。

額を片手で擦り擦り、書庫の床に転がった巴旦杏の実を拾った。]

 毒見いうて、これ、炒らんと喰えへんのやなかったやろか?

[手の内で転がしながら、鉄色を見やれば、実に鼻を寄せる人の姿に、また微笑んだ。]

(219) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[“目隠し”イアンは器用に己を避けていく。]

稽古は終わりか。

[つと声をかけてみた。
夜光はいっしょではないらしい。]

(220) 2010/08/01(Sun) 12時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 12時頃


【人】 記者 イアン

 んぁ?鵠か。
 結構な回数舞ったから、一回汗流したくてさ

[呟きと鈴の音…それに今かけられた声。
 先程声に色々現れた鵠の様子を思い出しながら
 声のほうにそう返す]

 鵠は湯場の位置知ってるか?

[着替えを手にした所で屋敷の者に聞こうと思ったことを
 鵠に尋ねてみた]

(221) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

― A棟/自室前 ―
[自室と思しき部屋の前で立ち止まる。
一応確認をと、扉を叩きかけて此方へ向かう足音に気付いた。
元来た回廊を振り返る]
 
 ……?

[鈴の音鳴らした花と、それから]

 何、あれ。

[目隠しに気付いた少年は小さく呟いた。
聴覚優れたものなら聞き止められる程度]

(222) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 本屋 ベネット

下手くそ。それぐらい受けとめて見せろ。

[生業があるのならそれぐらいは機敏に反応できようものをと思う。
鉄色の瞳は平たく変わり]

誰が扁桃だといった。葉が違うだろう。
お前の眼は間抜けの孔か。
そもそもそんな手間のかかる樹を庭に植える酔狂が何処にいる。

[匂いは確かに唐李。
巴旦杏ともよばれる果物のの甘酸っぱい香り。
笑う姿が一々癇に障ったのか、視線にも険が混じる]

(223) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 記者 イアン

― A棟:廊下 ―
[聞こえた呟きは新たな声音。
 ただ、相変わらず自分の目隠しが奇異だと言うことが
 抜け落ちる青年は、それが自分と気付かず
 何か珍しいものがあるのかと
 覆われた眼をきょろきょろと珍しい音がないか
 耳を澄ませ探した]

(224) 2010/08/01(Sun) 12時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 12時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟廊下―

湯湯か?
わかる。案内するか。

[と、見上げて尋ねる。
尤もイアンには見えないのだが]

…?どうした。

[突然きょろきょろしはじめた目隠しに怪訝そうな声。聴覚研ぎ澄ました者ほどには、鵠は声を拾えない。]

(225) 2010/08/01(Sun) 12時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 12時半頃


呉服問屋 藤之助は、「怪しいぞお前」と、イアンに謂う。りん、と鈴の音。噂に高い少年は 視界に入るか。

2010/08/01(Sun) 12時半頃


【人】 記者 イアン

 あ…今、「なに、あれ」と聞こえてさ
 なんかあったのかなって
 ……何もない様子、だね。鵠の様子からすると

[きょろきょろしていたのを止めて。
 ただ、鵠には聞こえていないようだし
 何か在った様子でもないから、空耳?と首を傾げた]
 
 そうか、それはありがたい、助かる。
 じゃあ、着替えを取るまで少し待っててもらっていいか?

[些か下方から聞こえる声に朗らかに笑って返して
 自室までの残り歩数を考えながらそう尋ね
 足をまた自室の方角へと向けたところで
 怪しいといわれれば]

 ん?あぁ……?そっか、俺か
 俺のことなのか?

[自分の様相にそうだったと、照れ笑いを返した]

(226) 2010/08/01(Sun) 12時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 12時半頃


始末屋 ズリエルがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(始末屋 ズリエルは村を出ました)


始末屋 ズリエル が参加しました。


【人】 始末屋 ズリエル

―本邸・ホール―

んあ?

[そのまま男はうたたねしていたらしい。]

(227) 2010/08/01(Sun) 12時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― A棟/自室前 ―
[目隠しをした青年に見覚えが無い。
遠慮なく視線を向けるのは、相手からはこちらが見えないだろうと思ったから。
ただ、彼の傍で立ち止まっている花が少年に気付く前にとドアノブに手をかけた]

 やれやれ、シュレーゲルさまはおかしなものばかり集めている様子。
 ……趣味が悪いというのは、あながち間違いでもないようだね。

[鬼のような顔をした花主に、目隠しの男に、己の名を知らぬ引き篭もり。
うんざりだと言う風にぼやく]

(228) 2010/08/01(Sun) 12時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 13時頃


【人】 記者 イアン

 そりゃ、趣味が良かったら
 あのまんまる姿さらさないさ。
 ……そんな君は、趣味の悪い祭りに進んできたの?
 それとも趣味の悪いまん丸に誘われて?

[うんざりした声色が聞こえれば
 声の主が噂で有名な花とも知らぬまま
 声を立てて明るく笑って
 鵠を待たさぬよう自室へ向かいながら]

(229) 2010/08/01(Sun) 13時頃

【人】 手妻師 華月斎

 受け取っても良かったんやけどな。
 受け取ったらもっと怒りはりそやから。

[しれっとそんなことを謂えば、火に油になるのだろうか。
浮かべた微笑はそのままに、くんっと相手にならって実を嗅いだ。]

 李かいな。せやかて、青いまんまはキツイ気ぃすんねんけど。

[眉尻を下げて困り顔を、険の混じる眼差しに晒す。]

 扁桃と間違えたんは、あのおいちゃんなら植えはりそうな気もしたんや。前、バリバリ喰うとんの見てんねん。

 ……勘違い堪忍な。

[同じサクラ科で似通った実、しかも青ければ勘違いもしようか。
自身が間違った部分は、素直に謝罪の言葉を、両手をあわせ紡いだ。]

(230) 2010/08/01(Sun) 13時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 13時頃


【人】 執事見習い ロビン

― A棟 ―

 ――――それもそうだね。

[目隠しの相手からの話しかけに、ぴくと身を固めながらも硬質な声を返した]

 ボクをどうしてもと言ったのはシュレーゲルさまらしいね。
 センセイ二人がかりで毎日説得されちゃ、出無いわけにも行かなかったんだよ。
 ……ボクも所詮力ない花の一つって事さ。
 権力を振りかざされちゃどうしようもない。

[相手の素性は聞かず、自室の扉を開く]

(231) 2010/08/01(Sun) 13時頃

【人】 本屋 ベネット

くだらん謝罪は要らん。
私は毒味をしろと言ったはずだが。

[苛立ちの声は隠されることはない。
最早待つのも面倒になったか、緑の実を少し親指で押してみたあと
黒紗の上着のそでで表面の粉を拭いたかと思えば躊躇いなく歯を立てた。
風上から風下に乗せて強く香る甘酸香。
それにまじってごく微かに蓮花の匂い]

…扁桃を?

[言葉に小さく鉄色が笑って、二齧り目と共に呟いた]

ならばいっそそのまま仁まで食らって
そのまま、死んでしまえばよいものを。

[辛辣と言えばそれまで。
甘く熟れた匂いに濡れた唇を舌先で軽く舐めてそんな事を呟いた]

(232) 2010/08/01(Sun) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>166 何処か憂いを帯びた表情は、当主として背負ったものの大きさ故か、はたまた。]

えぇ、お誘いとあらば…よろこんで。

[何処か艷めいてしまう己の所作も、離れた月日に染変えられたが故か。 朧が検分しているらしき花へと、視線を流し淡く笑む。]

よく躾られているね。何方の手解きを受けた子でしょう。
[秘めたるものは、かつての己を思わせるのか。
 欲しい物を手にするためならば、穢れることすら厭わなかったかつての己に。]

(233) 2010/08/01(Sun) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[茶を持てと言う>>175朧の言葉に、鳥の名を持つ>>179花を横目で見据える。]

花咲くだけが花にあらず。
萎れるも花、
散らされるも花、
実を結び、種付けるも…花。

[芸事だけで渡っていけるような綺麗な世界ではないことは、己の躰が一番良く知っている。
 まして祭りの場とあらば、手折る前の花を味わうことすら許されているのだ。
 気位高き花々に、その覚悟は出来ているのだろうか。

 ひらり、振袖を翻して辞す。]

(234) 2010/08/01(Sun) 13時頃

【人】 記者 イアン

[硬い声色が返す返事に ふぅんと流し聞いて]

 あのまんまる御執着ってことは
 身辺気をつけてな
 権力に打たれ落ちた花は踏みにじるも容易い

[己は覆う包帯が副産物で生み出す効果と
 得手の舞の範囲が遠ざけるだろうと
 他人事のように
 ……いや、それらがなくとも
 残された身には何事も他人事か。

 他所の戸が開く音を聴きながら
 自分も素早く自室に戻って。
 今来ているのと同じ、質はいいが飾りのない
 着物と拭う布を用意し戻る]

(235) 2010/08/01(Sun) 13時頃

【人】 執事見習い ロビン

 ――執心は逆手に取るに限る。
 まぁ、一応忠告感謝しておくよ。

[素っ気無く、口元吊り上げて哂い返す。
ドアの閉まる無機質な音が回廊に落ちた**]

(236) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

―本邸・ホール―

 さてに、この珈琲は目が覚めるときいたのだがな。
 寝てしまったな。

[強面の男がそう呟いている。
 周りの使用人たちは最初怖がっていたものの、段々とその様子に雰囲気は解けつつあった。]

(237) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 13時半頃


【人】 手妻師 華月斎

 扁桃って仁食べるもんと思うんやけど。
 それとも儒教の仁と掛けてはるんやろか。
 わて、あんま、頭ようないさかい、小難しいことはわからへん。

[青い実をそのまま齧る姿に、嗚呼と青年の方がすっぱそうな顔をした。李は少し赤か黄に染まってから喰うものとの認識故だ。

しかし、薫る匂いは、甘く熟れたもの。
果実だけでなく、蓮花の香りが混じっているからかもしれないが。]

 本郷様は、せっかちやし
 いけずな口も、もたれとんのやなぁ。

[名乗られてもないのに相手の苗字を呼んだのは、5年より前見たことがある獅蓮という花の影響があるからとは、鉄色の眸持つ人には判らぬことか。

唇を舌先で舐める様子に誘われるよう、青年も李に歯を立てた。
それは甘いのか、それとも―――。]

(238) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─ B棟・南端の客間 ─
[よく整えられた室内に、末席とは言え己の立場を更に思い知らされる。
 以前は呼ばれ請われて迎えられた部屋に、主として入る事がなんとも滑稽で、思わず浮かぶは昏い笑み。

 窓からの景色は覚えておらずとも、バネのよく効いた大きな寝台と、贅を尽くした広い浴室はよく覚えているものだ。
風通しを良くするために少し開けられた窓辺で、柔らかなカーテンが緩やかに舞う。

寝台の端に腰掛け、着物の襟を緩めれば、ちらりと覗くは背中に彫られた月下美人。
すり替えられる事がないようにと、目印に彫られた華紋を…幾人がなぞった事だろう。

愛用の琵琶を抱き寄せると、その調子を確かめるように、手慰みに気まぐれに撥を取る。]

(239) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 13時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[その音は窓から漏れ聞こえるだろうか。
 たおやかに始まった雅な音色は、庭木のざわめきに戯れ遊ぶように。
 
 左手の指先に残る傷跡は、擦り切れる程に稽古をなぞった名残か、否か。]

(240) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

【人】 記者 イアン


 ――……へぇ、よっゆう。

[返る言葉に軽口一つ。それは無機物に遮られる相手に届くだろうか?]

 鵠、お待たせー
 じゃぁ、案内してもらっていいかな?

[それはともかくに、支度した布類を片手に抱えて
 引けとばかりに、もう片手を突き出して笑いながら
 自室と湯場の位置関係を覚える為歩数、数え始めた。]

(241) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

【人】 本屋 ベネット

…知らんのか。
甘扁桃と苦扁桃。
仁を食べるのは前者で、後者には毒がある。

[実には赤いものよりもしっかりとした歯ごたえがあった。
鋭い歯先を皮に当てれば、ぷつり孔が空いて果汁が滲む。
皮の辺りは少し酸っぱくて、実の割に小さな種のほうへと進むと甘くなる]

花に見定めされる筋合いはない。

[そう言ってまた齧る頃には、梨ほどの大きさがあったその実は半分まで減っていた。
自分の名前を確定で呼んできたことに想うことは幾らかあれど]

(242) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟―

「なに、あれ?」

[思わず復唱した。
イアンを見る。正確には目隠しを。]

……。

[お前のことだろう、とは
辛うじて謂わなかった。
頷いてあとに続く。
少し離れた角で待った。

―――やはりあれは“ロビン”であるらしい。
腕を組んで、壁にもたれ掛かる]

(243) 2010/08/01(Sun) 13時半頃

【見】 落胤 明之進

―本邸・廊下―
[葉月の陽炎に似た少年は、彷徨い歩く。
ふわり、ふわりと白い小袖の翻る、
探し人は誰であったのだろう]

 ―――……主様、

[確かに、己を支配するような存在があった気はするのだ。
そう、抗うことなど叶わない圧倒的な何か。

小さく身震いする、
それは果たして恐怖であったか、
あるいはもっと別の――

ひとつ、さまよう足を止める。
艶やかな弦の音色、木々のざわめく風にのる]

(@17) 2010/08/01(Sun) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[庭へと響く撥の音は、高く低く次第に強く激しく。
 技巧に優れるばかりでない、裡に秘めた熾烈さが滲むごとき音色。

 そう、それはまるで、付いてこれぬものには価値など無いと挑発せんばかりの音。
 厳しい世界を己が身一つで渡ってきたプライドがそこにある。]

(244) 2010/08/01(Sun) 14時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 14時頃


【人】 記者 イアン

― A棟 ―
[鵠が復唱した時、己を見ているとは知らぬまま。
 彼を待たせ、支度を整え
 鈴の音が聞こえなくなった角まで戻り
 >>241の通り、適当な方向に手を差し出した
 ……鵠のいない方向に出してたら
 さぞかし滑稽な状況だったろう]

(245) 2010/08/01(Sun) 14時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

遅い。

[イアンにわざとそんな風に謂った。
付き出された手に眼を瞬かせ]

……。
…お前な。
……今回だけだぞ。

[手に触れるのは存外遠慮がちに。
それからつかんで、
湯湯の方へ歩いていく。
なにやら難しい顔をしていた。]

(246) 2010/08/01(Sun) 14時頃

本屋 ベネットは、何処かから聞こえてきた枇杷の音に軽く視線をあげた。

2010/08/01(Sun) 14時頃


【人】 手妻師 華月斎

 嗚呼、そういう意味やったんですか。

[恐る恐る実にあてた歯は、種の近くまでは届かず。
口腔に溢れる果汁に、青年は顔の中心に皺を寄せてながら、仁に対する知識に頷く。]

 そゆ、つもりやなかったんやけど。
 そうとられはったなら
 ……嗚呼、謝らんほうがええんですっけ?

[見定めと言う言葉に、若干肩を竦めた。]

(247) 2010/08/01(Sun) 14時頃

【人】 手妻師 華月斎

 あかん、口の中がすっぽぅて敵わへん。

[相手の半分まで減った実を、信じられないように見詰め]

 飲み物求めに、席外してもかまわへんでしょか?

[一応、退席の許可を求める背後で、どこかで挑発するような琵琶の音が聴こえた。
学園に居れば、日々聴こえる様々な楽器の音。
肥えた耳にもそれが、一線を越えたものだと知れる。
少しだけ、苔色が音の出先を探るように動いた。]

(248) 2010/08/01(Sun) 14時頃

【人】 記者 イアン

 悪い、悪い。
 他の花と少し話しちゃってさ

[名前をそういえば聞いてなかったなと
 偏屈そうな声色の花を思い出しつつ
 遅いと言われて謝る……が]

 えー、まだ知らない場所行く時は
 引っ張ってよ?駄目?

[と、今回限りの声にそう強請る。
 乱雑に引かれると思もった手は、そっと
 むしろ遠慮するかのように引かれ進む
 難しい顔は見えるわけはなく]

(249) 2010/08/01(Sun) 14時頃

【人】 本屋 ベネット

どうせ本を読むなら少しはその類の事も学ぶんだな。
芸一つだけで花と愛でられる命は短かろうよ。

[齧った果物の雫が手首に落ちれば、それもまた舌先で舐めとる。
外れそうな種を指で掬うと足元に落とす。作庭者がいれば怒鳴られそうな話だが]

二度は言わん。

[それが答えだとばかり告げて、また口の中に果実を一齧り。
退席を求める言葉には実を支えぬ手がひらりと揺れた。
疾く去ね、と動物を追い払う仕草にも似ている。
勿論、彼が戻るまで待っているつもりはおそらくない。
きっと食べ終えたらどこかへと向かうだろう]

(250) 2010/08/01(Sun) 14時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 14時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[花主が逗留する棟の窓から、その音色は流れている。
 こちらの建物に花が呼ばれることは、そのような意味合いを持つのだと、
 ちゃんと理解しているものは居るだろうか。

 また、この音色に覚えのあるものの耳に、音は届いているだろうか。]

(251) 2010/08/01(Sun) 14時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―湯湯へ―

…見ていた。

[引っ張りながら答える。]

……知らないところにいくたび、
1回ずつだ。

[細かかった。
湯湯はA棟奥にある。
近づけば湯の香りがする]

…こっちだよ。

[くい、と手を引いた。]

湯に使っても目隠しはしたままなのか?

(252) 2010/08/01(Sun) 15時頃

【人】 手妻師 華月斎

 ほな、失礼しますさかい。

[元より相手がそこで待っているなどと思いもしない。
許可を得れれば、窓の近くから退く。
動物を追い払う仕草を気にした様子さえ見せない。
本郷には見えぬところで、笑みを浮かべてはいたけれど。]

 琵琶の音、主さん達の方の棟から聴こえよったなぁ。
 なんや、挑発されとる気になる音やったなぁ。

[本を片せば、廊下に出、歩きつつ独り語ちる。
何度か花主に囲われたことのある青年は、挑発の意味が色に関することならば、正しくあちらに向かう意味を知っているといえよう。
身奇麗な身でもなければ色を求められるのは構わない。
しかし、直に請われているわけでもなし。
故に脚がそちらに向かうことは、今はない。

齧りかけの李を手に持ったまま、飲み物を求めて青年の脚は*食堂へと*]

(253) 2010/08/01(Sun) 15時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 15時頃


【人】 記者 イアン

 そっか、あの位置だと見える位置か

[会話を交わした位置から、
 鵠の位置までの歩数を思い出し、頷く]

 それで充分。何度も煩わすほどには頭悪くねーもん

[細かな指定には嬉しそうに笑って
 屋敷の者や、まして花主相手では面倒で
 同じ花の助けが借りれることを喜んだ]
[匂いに鼻が、湿気に肌が湯場が近づくのを知る]

 ん、結構つけたまんまでも
 髪も洗えるもんだ。

[問われた言葉には笑って肯定の意を返して
 湯場につけば
 ”ついちゃえば大丈夫だよ、ありがとう、鵠”と
 笑いながら引き戸の取っ手を指で探り
 引き開けた]

(254) 2010/08/01(Sun) 15時頃

【人】 本屋 ベネット

−庭→本邸廊下−
[去っていく姿を見咎めるもなく、齧る果物の容量は減るばかり。
最後の一口を口に放り込むと、水分に塗れた手を舌先で拭った。
其処に咎めるような声はない。
今は自分以外は誰もおらず、ただ遠くから琵琶が聞こえるばかり]

……。

[指先に残る香りに、少しだけ鼻を鳴らした。
いつもとは違う匂いがする。それだけの話。
ただ、手を洗いたいとは思った。
庭を本邸沿いに進むと、一番大きな扉をくぐる。
丁度そこにいた侍従に手と口を拭くためのものを用意させる。
時間はかからず、時を待たずに果汁に塗れた肌はいつもどおりになった。
弦の音をしばしそこで耳にするが、ふと、視界の端に白い布と
赤い裾が見えた気がして足を止めた。まるで幻のようであった]

(255) 2010/08/01(Sun) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そういえば…彼は……。

[ふと思い起こすは白い衣を翻す舞手。
お目見えを終えて下がるときのはにかんだ横顔だけが、記憶に焼き付いている気がして。

それ以外はやはり、曖昧なのだけれど。]

(256) 2010/08/01(Sun) 15時頃

【見】 落胤 明之進

 ―本邸廊下―
[何を詠う旋律か、琵琶の激しくなる音色。
秘めた熱と、挑発的なものの駆け抜ける、
白い指先を伸ばした、あの姿とは重なるはずもなく。
ただその音色に、少しだけ手が舞うようにひらり、疼いて泳いだ]

 ――……あ、

[幻影は、そちらを見る。
かすかな蓮香――浄土の香りに、存在は一度ゆらいで。
泳いだ指先を慌てたようにひっこめて、佳人へ微笑みかける]

 素晴らしい音色でしたね。
 ……そう、まるで浄土にまでも届くよう。

[零れた言葉は、蓮の香りに誘われてのものに違いなかった]

(@18) 2010/08/01(Sun) 15時半頃

【人】 本屋 ベネット

[ゆうわりと、その姿は揺れた様はまるで何かの歩調を踏むかのようであった。
白拍子の舞は詳しくないので、それが存在の揺らぎであったなどと己は知らぬ]

素晴らしい?
……ああ、あの音か。

[果物と同じ名を持つ楽器の音色。
音がしていたほうに少しだけ視線を投げたのち、
男はその存在さえもうすぎぬのように淡く感じられる花を見る。
幾らか検分するような視線でもあった]

何だお前、浄土を見たことでも、あるのか。

[おかしなことを言う花だ。
鉄色で見降ろしながら、少しだけ首を捻ってみせた]

(257) 2010/08/01(Sun) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[手は止めぬまま、流れる音色はゆるやかに。

 花は花であるがゆえに、花のみでは生きられぬ。

 手折られること無く咲き残り、下賤な立場に身をやつした者を幾人も見てきた。
 芸を志すために納めねばならぬ月謝は、後ろ盾のないものには到底払えぬ。
 薹が立ち、買い手がつかねば行き着く先は…

 その焦り故に道を誤り、実を滅ぼしたものも幾人も見た。
 カネにつられて、気に沿わぬ相手に摘まれたものも。]

(258) 2010/08/01(Sun) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[そも、少年の美しさなど、人生のほんの一瞬でしかない。
 どんなに見目麗しい花であっても、歳経て衰えぬは極僅か。

 鬼も十八番茶も出花。
 あの強面の研師や、今は見る影もなく肥えてしまった豚ですら、
 輝いた季節はあるというのだから。

 時期を逃せば、皆ほとんどはあのようにムサ苦しくなったり肥えたり薄くなったりするものだ。

 それ故、花と呼ぶのであろう。
 盛りは短く、美しさはあまりに儚い。]

(259) 2010/08/01(Sun) 15時半頃

【見】 落胤 明之進


 ええ、琵琶の音色が。

[こくり、とひとつ頷いて。
果物と同じ名、とそれを聞いていたならば、
きっと失礼なまでに噴出していたに違いないが、
今は投げられた視線にゆると首を傾げるのみ。

その眼差しに、花か花主か、
目の前の佳人はどちらであろうかとようやく問いに思い至り、小さく身を正す]

 ……この目で見たことは、ありませんが、
 舞う時には、いつも 思い描いております。 
  あなたの纏う花の香の、咲き乱れるような浄土を。

[鉄色にやや怪訝な色の混じるのに気づけば、
自分はまた奇行をしてしまったのだろうか、と少し恥じ入るように目蓋を伏せた]

(@19) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【人】 説法師 法泉

―B棟・自室―

[宛がわれた部屋へと荷物を置いて寝台へと沈む。
外から聞こえる話し声や笛の音に時折視線だけを向けた]

さて。
屋敷の主に挨拶くらいはしておいたほうがよろしいのでしょうね。

[ゆるりと立ち上がると、部屋を出る]

(260) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【人】 記者 イアン

― 湯場 ―
[鵠に礼を言い湯場に入り、
 一周服のまま湯場を歩いて内部を確認すれば
 稽古の汗を一人流す。
 目隠しのまま湯を扱うのも1年で慣れた。

 ただ、浴び終えて持ってきた着替えを身につけ
 濡れた包帯を取り替えるときだけは
 眼を覆うそれを外さねばならない。]

 ――……

[両の手で眼を覆っていた包帯を持つ。
 人のいない湯場にてさらす紅の眼。
 そこには、覆う時の陽気さはない]

(261) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【見】 落胤 明之進

[ゆるやかに流れゆく琵琶の音色、
ゆるやかなれど、つきり、と尚心乱されて。

それは儚きことを定められた花への
哀歌であったのだろうか。

衰えることの恐れを知らず、
知らぬままに輝く盛りに散る花は哀しむべきものであろうか、
あるいは


――あるいは]

(@20) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【人】 記者 イアン

 芸の為に主がいるのか、主のために芸があるのか…か

[先程夜光に向け口にした言葉を、1人零す
 前者だった自分は、今では後者だ。
 ……二次成長期が始まるか始まらないかからの
 5年と言う年月は18の青年の
 多くを占めるには十分だった]

[それでも、あの人のいない現実から眼を覆い
 昔と変わらぬ陽気さを保ち
 主を求めるでもないのに花祭りに参加したのは……]

[数回包帯を頭に回して覆い尽くす。
 白布の裏に思い浮かべるのは]

[花主のあてがわれたB棟から
 聞こえる楽の音は届かぬまま
 湯場でイアンは1人*微笑んだ*]

(262) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―湯湯―

ああ、見えた。

[歩数を覚えているのだろうか。]

…器用なことだな…。
慣れればそんなものか。

[イアンを振り返り
眼のある辺りを見る。]

……湯あみの時まで。

[隠したいものなのであろうか。
引き戸をあけるイアンを見送る。
遠く風に乗って琵琶の音が聞こえる。
眉を寄せた。

紛れもなく、霞月夜の音だった。]

(263) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[流るる音色は、何を想うて…か。**]

(264) 2010/08/01(Sun) 16時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 16時頃


【人】 説法師 法泉

―B棟→本邸―

[案内されヨアヒムへと目通しをもらい、対面に座し]

此度は乾が姿を見せられず残念と申しておりました。
父は囲った花を家に連れ帰ることはありませんでしたから、呼ばれた今も誰が花で誰が花主やら。

[わずかに苦笑を浮かべて、零す。
目の前の主催である彼の姿は、正直見るに耐えない。
無論、寺にあれば彼のような姿のものは目にしていたから、それを顔に出すことはしないが。

出された茶を一口だけ口をつけて、席を立った]

では、花を見受けるかは別として、楽しませていただきましょう。

(265) 2010/08/01(Sun) 16時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 16時頃


【人】 本屋 ベネット

…そろそろ時期も終わろうに。

[それは果物の事か、それとも。
白い衣に緋袴、腰にはいた太刀]

白拍子か。

[低いところから持ち上がって来る視線に緩く首を降る。
思い描く場所。蓮の香り。
軽く瞬きがひとつ。それから、言葉にする]

…自邸の庭に蓮が多い故。

[それ故の移り香なのだと答える]

(266) 2010/08/01(Sun) 16時頃

【人】 説法師 法泉

[屋敷の主であるヨアヒムの部屋を出て、来たときと同じように庭を眺めて廊下を歩く]

琵琶?

[聞こえてくる弦の音。よく聞く音だと元から細い目をさらに細めて。
廊下の先に人の姿を認めて足を止めた]

さてあれはどちらやら。

[二人。一人は花と見える。一人はどちらかわからぬ。
廊下の端に体を凭れされて、二人の話す様子を眺める]

(267) 2010/08/01(Sun) 16時半頃

本屋 ベネットは、増えた足音に、ちらりとそちらへと視線を向けた。

2010/08/01(Sun) 16時半頃


説法師 法泉は、本屋 ベネットからの視線に目を伏せ、頭を下げる

2010/08/01(Sun) 16時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― A棟/自室 ―
[三日間は続くらしい宴の間、与えられた部屋。
一人眠るだけなら充分な場所だった。
寝台の上に着衣のまま身を投げ、眼を閉じている。
少年の荷物といえば、小さな鞄ひとつ。
他の花のように楽器や舞を披露する気は無かったから、中身は簡単な日常品だけ]

 センセ達はどうしていま、ボクを花祭に出したんだろうね……

[締め切った部屋には外の様々な音も届かず
少年の問いもまた何処にも届かない。
幾多の申し出をにべも無く断ってきたのは、僅かな希望を見ての事。
若しかしたら、次こそは――
それなのに]

 見放した? 手放した?
 ああ、そうだね
 面倒ごとは無いほうがいいに決まってる

(268) 2010/08/01(Sun) 16時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 ――このまま、宴が終わるまで

[引き篭もりが許される身で無いのは解っているけれど
望まずには居られない。
トゲで覆った花はひとに言えぬ秘密を抱えている。
誰にも知られぬうちに、いっそ逃げ出してしまえたら。
叶わぬ望みを抱え、両手で顔を覆った。
常の氷のような才人の姿は其処に無く、あるのはただ人知れず苦悩を抱える少年ひとり**]

(269) 2010/08/01(Sun) 16時半頃

【人】 本屋 ベネット

[触れたら、きっとつるりと心地よいのではないか。
そんな身勝手な事を新たな来客の姿に思う。
何処かで見覚えのある面立ちだと思うのだが]

……。

[何処だっただろう、と頭で考えて、そして至る]

御身、乾の御坊の縁者か。

[父が懇意にしている寺の主を思い出す。
何処となく目元の感じが似ていると思ったからだ。
親同士に縁あれど、子供同士には縁もなく。
あったとしても、己の興味にかかることなければただ記憶の彼方に忘れるのみ]

(270) 2010/08/01(Sun) 16時半頃

【見】 落胤 明之進

……時期?

[琵琶を奏でるに時節でもあるのだろうか
と、疑問は顔に過ぎれど口には出さず――
ただ、舞手たる姿を認められれば、それは嬉しげに眦を下げる]

 はい、楽がなくとも舞いまする。

[鉄色の瞬く人を見つめた、
ゆるく首を振るその仕草は何を想っていたのだろう。
返る答えには、穏やかに目を細めて]

 それは良いお屋敷ですね、
 今の季節はさぞ美しいことでしょう けれど。

 ……盛りが過ぎた頃はいかがなさるのでしょう、
 少しさみしい気も…… あ、

[ゆる、とこめかみに指をあてる。
蓮の屋敷、それは記憶にひっかかる。2度、3度と瞬いた]

(@21) 2010/08/01(Sun) 16時半頃

落胤 明之進は、彼の人の視線の動いた先に、慌てて頭をさげた

2010/08/01(Sun) 16時半頃


【見】 落胤 明之進

[りんと立つ僧形の姿、交わされる言葉に一歩下がる。
記憶を探る行為は、こめかみに鈍い痛みをもたらして]

 ――……、

[けれど、言葉を交わした彼の人もそして新たに姿を見せた人も、
名のある花主に列なる者と知れれば、少しばかり緊張に似たものを感じて。

実像なき幻影はかすかにゆらぐ。
立ち上る葉月の陽炎にまぎれて]

(@22) 2010/08/01(Sun) 17時頃

【人】 説法師 法泉

[どうやら名は知られているらしい。
まさか頭の触り具合などを考えられてるとも思わず、とめていた足を二人へと進ませた。

慌てて頭を下げる少年へと、向ける視線はにこやかに]

父をご存知でしたか。
失礼、愚息ではありますが、乾法泉と申します。

[名を名乗り、一度深く頭を下げる]

こちらは、花の坊かな。

[少年へと視線を向けた]

(271) 2010/08/01(Sun) 17時頃

【人】 本屋 ベネット

枇杷は、夏の初めだろう。
…あの琵琶も、そろそろ盛りを過ぎるのではないか。

[花主になった琵琶の名手がいると聞く。
今回の主催を考えれば、招かれている可能性は高く思える]

なるほど。せめて鼓一つは欲しかろうに。

[歌があれば、舞があれば。
少年の踊りは見たことがないので、如何様なものかと思えど
己が鼓の響きが何処か好きだからかもしれない]

ああ、今は丁度盛りだな。秋に入るまでは、水辺も華やかだ。
…蓮だけが植わっているわけでも、ないのでな。
春は桜から杜若、夏は蓮に薔薇。秋には紅葉に萩、冬には椿、牡丹。
庭には色々なものを植えてある故。

[寂しいと思ったことはない。多分、だが。
瞬く姿に視線を下ろしながら首を捻る。その理由は知らぬから]

(272) 2010/08/01(Sun) 17時頃

【人】 本屋 ベネット

ああ、ご子息か。目元が似ているな。

[納得がいったので、鉄色は一度瞼の裏に消えた。
瞬きの後に、己も口にする]

私は本郷。
御坊には父がお世話になっている。

[名までは名乗らなかった。
けれど本郷の子供は己独り、すだらもない世間話を
一度でも耳にしたことがあれば下の名前は自然と知れようというもの]

…ああ、そのようだ。

[ちらりと白拍子に視線を向ける。
ゆらぐ姿は緊張故かと特に気にはしなかった]

(273) 2010/08/01(Sun) 17時頃

【人】 説法師 法泉

本郷の、ああ。
碧と申されるのでしたな。

[記憶の端、蓮が思い浮かんだ]

さて、坊主とは因果な商売ですからな。世話になっているのはこちらかもしれません。

[なるほど、ではこちらは花主か、と鉄色を見詰め、また少年へと視線を移す]

こちらへは父の代理できたものですから。勝手がようわからんのです。
父のことだ、私にも花祭を見せたかったのでしょうが、なにぶん芸事にはあまり興味がない。

花主と花の見分けもつかぬほどです。

(274) 2010/08/01(Sun) 17時頃

【見】 落胤 明之進

[僧形のにこやかな様子に、
一度 ふ、と肩の力が抜けたのだけれど、
言葉と共に視線が向けば名を名乗らねば、と気が急いて]

 ――…あ、
 私、名は明之進と申します。

[蓮の佳人へも、名乗りの一つもしていなかった、
その非礼を詫びるように、小さく頭を下げる]

(@23) 2010/08/01(Sun) 17時半頃

呉服問屋 藤之助は、―――茶を求め、湯湯の前から歩き始める*

2010/08/01(Sun) 17時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 17時半頃


【見】 落胤 明之進

>>272 小さく笑って思わず庭木を探したのだけれど、
後半の言葉には少しばかり表情の曇る。弾き手をさしてのことだろう、と]

 鼓は己の裡にもありますれば。
 ……その響きも、また、見てくださる方に届くようにと、舞いまする。

[好きなものを語るのは、嬉しくて。
語りすぎてしまう嫌いはあるが、笑み崩れるのは止められず。

そして屋敷の四季の鮮やかなる様子を聞く、
冬の椿には小さく小さく感嘆の声をあげ。

交わされる花主2人の会話の中に名が過ぎれば]

 ああ、やはり本郷様……

[舞手なれば一度は憧れる蓮の舞殿、
稀代の舞手の主を前に舞を語ったことのおこがましさに、少しばかり身を縮めた]

(@24) 2010/08/01(Sun) 17時半頃

【人】 本屋 ベネット

[自分の名前を確認する言葉に頷く。
まだ、蓮の移り香は残ったままだ。
動けばその分香りもまた揺れる]

少なくとも、死後は世話になるだろうさ。
…花祭など、ただの騒ぎだ。
興味がある者にとってはそれこそ祭りだし、私も───それほど。

まあ、総じて花主は値踏みするような視線を向けるし
花は総じてこちらの機嫌を伺うことが多いな。
買われることが、彼等のまず第一の仕事だろうし。

[そういって、白拍子へ視線を向ける。
彼は既にその身を買われているのだろうか。
あくまで素朴な疑問だった]

(275) 2010/08/01(Sun) 17時半頃

【人】 本屋 ベネット

なるほど。
お前は面白い事を言う。

[花の盛りに曇る表情をどうにかしたいと思ったわけではない。
それが事実だと知っている。過去には枯れゆく花を傍に置いた身なれば。
身の裡の鼓、と聞いてまず浮かんだのは心臓だった。
確かに、拍を取り、打ち続けるもの]

私が、何だ。

[自分の名を確かめて縮こまる姿に呆れたような顔をした。
誰が、今は噂の舞殿もただの昼寝場所になっていると知るのだろう。
水辺は涼しく、蓮の香りは薄甘い。夏の昼根には、丁度良かった]

(276) 2010/08/01(Sun) 17時半頃

【人】 説法師 法泉

私が先か、貴方が先かまでは、わかりませんがね。

[世話になる、という言葉に苦笑して。鼻を掠める香りにその匂いはどこからかと、碧の手元から全体を移り見る]

騒ぎか。確かにそのようです。
花主や花に限らず、人とはそういうものですよ。

私らにはいくつもの戒律がありますが、それを守るものは少ない。
私もその一人ではありますがね。
とはいえ、私もあまり、媚びた視線は好きではないな。
芸をみて気に入られたいのであれば、そのようなものは不要。

機嫌を損ねたくないという気持ちは、わからなくもありませんが。

明之進、良い名だ。

[頭を下げる明之進へとふわりと笑みを見せる]

(277) 2010/08/01(Sun) 17時半頃

【人】 本屋 ベネット

人の命の長さなど……誰も、知らんさ。

[少しだけ言葉尻が濁る。
けれどそれもほんの少し、乾の向ける視線に首を傾げた]

来たからには踊らなければ損なのかも知れないが
その辺りの裁量は個人の範疇であろうよ。
媚を受けて掌で躍らせるもよし、つれぬ衣に泣き濡らすもよし。
芸がまず第一だとあれば、それを披露させるが良し。

[花主の指先加減一つ。飼う、飼わないもまた同じもの。
明乃進と名乗るその声を聞いて、先程の花の名を知らないと今気がついた。
特段気にする気はないのか、口にはしないが]

(278) 2010/08/01(Sun) 18時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 18時頃


【見】 落胤 明之進

あ、ええ、本当に、
私も見分けがつかなくて……

>>274 向けられた視線に、同意の言葉が先に出る。
共感に昂揚してしまえば、つい安堵から口が軽くなる]

あの……本郷様も、実は花か花主か、一体どちらなのだろう、と
少しばかり迷っていたりもして……

>>275 続いた眼差しに、すみませんと慌てた風に謝って、
そしてしばし言葉を反芻する、過ぎる疑問は知らねども――
花主の視線、それは再び鈍い痛みを甦らせた]

 ……ああ、私は……
    はぐれた花主様を探して ……

[ふ、と虚ろにかげる眼差しで、小さく呟く]

(@25) 2010/08/01(Sun) 18時頃

【見】 落胤 明之進


 ……おもしろい、

>>277 また妙な行動を取ってしまったか、と裡に沈みつつ。
今回は確かに恥じ入るべき自覚はあったので、小さくため息を落として]

 いえ、その蓮の舞殿の主を前に……
 舞を語るのが恥ずかしいとか、その……ええっと
 
[呆れ顔にはおろおろと言葉に詰まる、結果]

 そこで舞えたら素敵だろうなあ、って思っただけです。
 身の程知らずですみません……!

[蓮の舞殿、それが昼寝に適する場所など思いも寄らず、
ただ夢のような美しさを思い描いて、最初に思うのはやはりそれだったのだ。
少し赤らんだ気がする頬を小袖を隠して]

(@26) 2010/08/01(Sun) 18時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―本邸・ホール―

 さて、散歩でもするかね。

[使用人から、後半は和やかな目で見られているとも知らず、男は茶碗を置くと立ち上がる。]

 ええと、花祭だからな。一応花は見といたほうがいいだろう。

[まだここにきて会ったのは盲目らしい者と噂のロビンだけだった。
 男はそこまで頻繁に花祭には参加しないが、なにせ目立つ。また研師としての仕事相手の花主もいるかもしれないと思った。]

 大体今回の花祭はどれくらいの花がくるのかも知らんがな。
 ああそうか。まんまるに訊けばいいのか。

[ついでにまんまるにも挨拶しようと思った。先に愛児(刀)に会いにいったことも報告し、翳り研ぎなおしの仕事ももらえるといい。]

→ホールから出ようと

(279) 2010/08/01(Sun) 18時頃

【見】 落胤 明之進

>>277 名を褒められれば小さく笑みを返すのだけれど、
 僧籍のその姿、実在なき身はどこか落ち着かなげになる]

 乾様……

 案内など出来ればよいのでしょうか、
 あいにく私も、不慣れな身の上でありまして……
 申し訳ありません。

 ……逸れた、主様を探しに参りたいと……

[ゆるり、と頭を下げれば辞すことを願いでて。
ゆらぐ少年の人型は、遠く庭先を見やる]

(@27) 2010/08/01(Sun) 18時頃

始末屋 ズリエルは、廊下をどしどしと歩く。そして、庭を見遣った。

2010/08/01(Sun) 18時頃


【人】 説法師 法泉

来たからには、まあ、そのつもりではありますがね。
花を見るのはそれなりに楽しみにしていたのです。

父からは話だけしか聞いておりませんでしたので。
一度聞かせてもらった笛の音は、きれいとは思うがそれ以上も以下もなく。

視界から受けるものであれば多少は理解も出来ましょうし。

[音に興味はあまりないのだと口にする。
もっとも、それすらも超えるほど美しい音を聞いたのなら、とは思うが、それほどの期待をしているわけでもない。

舞を語る明之進の様子にまた一つ興味深く目を細めた]

白拍子の舞か。
一度拝見してみたいものですね。
後で、見せていただけるのでしょう?

(280) 2010/08/01(Sun) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[それより一度目を離せば、
霞のようにその存在は見失われるだろう**]

(@28) 2010/08/01(Sun) 18時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 18時頃


【人】 説法師 法泉

案内など、いりません。
主を探しに?

ではもう、明之進には主がおられるのか。それは、少し残念だな。

[辞す様子に、引き止めることはない]

探しているのなら、おいきなさい。
逸れたのならば、向こうも探しているのかもしれませんから。

(281) 2010/08/01(Sun) 18時頃

【人】 説法師 法泉

[廊下に響く足音にその音がする方向を見やる。
ずいぶんと騒がしい音だとため息をついた]

様々な方が、いるのですね。

ああ、明之進、舞は――。

[もう一度去ったほうへ視線を向けて、けれども消えた姿に一度首を傾けた]

さて。どこに行かれたのか。

(282) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

私が?

[花か主か。
どう考えてもこんな横柄な態度の花など要るものか、という自負はある。
言われ過ぎていて、慣れているというのもあるのだけれど]

ああ、面白いな。

[その発想は自分になかった発想だ。だからこそ面白いとおもうのだが]

舞殿?…あの場所は

[今は自分以外人を入れていない場所だ。
昼寝をするに最適だからである。

それに]

(283) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

―庭が見える廊下―

[そこに幾人かの姿が見えた。
 そのうちの花らしき少年の姿に、見覚えを感じつつも…。

 いや、つるっぱげの姿も見覚えあるのだが、ない気もする。

 もう一人のアオザイをきた男も同様だった。]

 あれは、明ではなかったか?

[かつての花祭で、友人の花だった少年に似ている。
そう考え、ふと目を伏せ、考え込んだあと、また見ると、もうその姿はなかった。>>@28]

 ん?見間違えか?

[目をごしごしこする。]

(284) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

…機会があれば、主と共に来るがいい。
舞殿(あそこ)も、使われなくなって久しい。

[使うものがいれば、と思って口にしかけた言葉は
あっという間にいなくなってしまった姿に驚きを一つ]

…随分と、逃げ足の速い。

[まるで陽炎のようだと、思った]

(285) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 18時半頃


【人】 説法師 法泉

舞うのなら身は軽いのでしょう。
ですが、掻き消えた様にも見える。
花とは、そのようなことも出来るのでしょうかね。

[疑問には思うが、現実感には乏しい場所のこと、それほど心には残らない。
現れた男へと会釈をして]

明?
確かに、仮の名は明之進だとお聞きいたしましたが。
逸れた主を探しているとか。

[明らかに。
花ではないと思った]

(286) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

ああ、御坊の花か。
笛の名手だと父から聞いている。

[音だけ、ということは彼の父はその姿を
息子に見せることはなかったのだろう]

音の妙。舞の妙。心の琴線に触れるものはそれぞれ違う。
それ以外の芸で身を立てるものもある。

[大きな足音に視線がそちらをねめつける。
そこにいた大男を見て首を傾げた。
どう見ても花だとは思えないので、花主だろう。
もう一つ付け足すなら、一度見たらそうそう忘れそうにない
印象に濃い顔だが、初めて見るように思う。
もしかしたら、父の関係で遠巻きに見たことはあるやも知れぬ]

(287) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[しかし、見直してもそこにいるのは、つるっぱげとアオザイの男のみだった。]

 ふむ…俺も耄碌してきたか。

[そんなことをいって、ひきつった笑いを零す。]

(288) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

なるほど。
足音なく去ることなど造作もないというわけか。

[舞に関しては其れなりの目を持っているつもりだ。
乾の言葉に異論がないので、首を縦に振った]

(289) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>286>>287

[だが、つるっぱげがその少年のことを漏らし、微かに目を見開く。]

 なに?やはりあれは明か。
 ああ、すまぬ。挨拶をしておらんかった。

 主は見覚えがあるが、俺は物覚えが悪くてな。
 刷衛と申す。

[そして、アオザイの男のほうも見た。
 そう、実はいずれの父とも仕事を為したことがあるのだ。名を聞けばそのこと気がつくだろう。]

(290) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 18時半頃


【人】 説法師 法泉

笛の。

[そういえば、と思い出す。
今の花を身請けしたときにはずいぶんと自慢話を耳にしたと。
流して聞いたのであまり覚えてはいなかったが]

私が耳にしたのは花の住まう屋敷の外でのこと。
聴かせるための笛の音ならば、私の心にも届いたのかもしれませんが。

どちらにしても興味がないことに変わりはない。

[笛よりもまだ弦の方が、さらには鼓の方が。耳には馴染む]

(291) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

刷衛?
……ああ、なるほど。

[以前、父が求めた一振りの作り手ではなかったか。
己は興味がなかったので顔を見せることはなかったが、
食事で顔を合わせた時に何やら言っていたような覚えもある]

本郷碧、と言う。

[それ以上もそれ以下もない、単純な挨拶が一つ]

(292) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 説法師 法泉

私は乾法泉と。
私には覚えがないので、父ではないのでしょうか。

あまり好ましくは思いませんが、似ているようですので。

[刷衛の言葉に一度考えるように口元に手を当てた]

こちらでか、それとも本職のほうかはわかりませぬが、顔が広いのは承知しております。
僧というものは、いずこでも現れるものですから。

[それでも名には引っかかるものがある。それがどこであったのかまでは思い出せない。
もしも会っていれば忘れることは出来ぬであろうから、きっと会ってはいないのだろう]

(293) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

…花の為に邸?
随分気合いを入れて愛でられているのだな、御坊も。

[流石にそこまでは己も知りはしない。
外に囲うと言う感覚も良く解らなかったので
ただ首を傾げるにとどまったにすぎない]

そう考えるのであれば、何れ引きあう者もあるだろうよ。

[運命論者ではないが、自然と零れる]

(294) 2010/08/01(Sun) 18時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 18時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>292>>294

[それぞれの名を聞けば合点がいった顔をした。]

 本郷さんに乾さんか。
 では、花主であるな。

 まぁ、よろしく。
 といっても、芸や花のことなど、深くはわからぬ無粋者だ。
 みてくれもこれだしな。

[彼らの父と面識ある件は言わずともわかっただろう。]

(295) 2010/08/01(Sun) 19時頃

【人】 説法師 法泉

ああ。
うちにはいくつも館があるのです。

ご本尊のある本殿の他にさていくつだったか。

[指を三つ折ったところでやめる]

そのうちの一つに、花を囲っているのです。元は客殿だったのですが。

[庭の、一番美しく見える場所。
本殿から離れたそこは、花を囲う前に訪れたときはずいぶんと静かな屋敷だったのを覚えている]

(296) 2010/08/01(Sun) 19時頃

【人】 本屋 ベネット

こちらこそ。

[告げる言葉は端的。
男の姿を見て父の言葉を思い出す。
刀だけでなく人の見た目も研げれば良いものを、と。
妙に納得してしまった]

見てくれはともかく、心に響く何かがあれば求めればよいまでのこと。
それは、研ぎの仕事に通じるのではないか。

花もまた然り、手の裡で石を玉へと磨くことが花主の本懐と聞く。

(297) 2010/08/01(Sun) 19時頃

【人】 本屋 ベネット

…まあ、寺院は確かに沢山の建物があるな。

[自邸のように、沢山の建物が廊下で其々繋がっているわけではない。
一度だけ父の名代で尋ねたことがあるが、そのたびに履物の脱ぎ履きがあり
面倒だと思った記憶がある]

客殿に、ねえ。

[随分な色坊主ぶりだ、とは口にはしない。
しても良かったが、父を悪く言われるのは息子にとって如何なものなのだろうと]

(298) 2010/08/01(Sun) 19時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 19時頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>297

 ほお
 主は好いことをいうな。
 まぁでも、実際は見た目には左右されるだろうよ。

 刀もそうだ。
 強さには美しさも伴う。本当に良くできている。

 でもあれだ。斧は刀にはならぬ。
 実はそんなに気にしてはおらんさ。

 わからぬなりに芸や舞いを見るのも好きだからな。

[男は花祭をその名のように祭りとして愉しんでいるようだ。]

 ただ、磨きたくなる花に会えれば、それは嬉しいだろうな。

(299) 2010/08/01(Sun) 19時頃

【人】 本屋 ベネット

まあ、見た目で成り立つ商売あればこその花祭かと。

[花の一人でも居れば憤慨して見せただろうか。
それとも、買われる身として何か別の事を云うのだろうか]

…真贋を見抜く目に、持ち主の美醜は関係ないと?

[首を傾げてから息を吐き出した。
ものを見る目と言うものが存在するからこそ、
確かに彼の商売は成り立っているのであろうとも考える]

(300) 2010/08/01(Sun) 19時半頃

【人】 説法師 法泉

私も、花も花主も芸事にも疎いものでさてどこから手をつけていいやら、と思っておりますよ
刷衛様のように無粋とまでは言いませんが。

人によって大事にするものは様々でしょう。

[刃物の話にはなるほど、と目の前の男を見た。
あまり刃物を寺で扱うことは少ない。
その中で珍しいものだと父からその名を聞いたのだったか]

(301) 2010/08/01(Sun) 19時半頃

【人】 説法師 法泉

元からあまり使わぬ場所でしたから。
笛を磨くのならば騒がしい本殿近くよりもそこだと思ったのでしょう。

いや、他には見せたくなかったのやも知れません。

[客殿であれば寺の人間はめったに近づかない。
そこに遣う人間も限られている。
碧の内心など知りはしないが、口に出されたとしても同調するだけだっただろう。

芸を伸ばすのであれば、人に見せぬのもおかしな話、と]

(302) 2010/08/01(Sun) 19時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>300

 そこまではいえないな。
 持ち主の美醜もその花のステータスになるだろう。

 美しいもののほうがいいのは認めるな。
 本郷さんは、そういう点でも秀でておられる。

[そして、芸や舞は自分もわからぬと同意してくれる法泉を見遣り…]

 そう、人により価値は違う。
 赤が好きなもの、青が好きなもの
 それぞれに整える刃はまるで違うな。

 だが、それも面白い。

[とそこまで言ってから、二人にそれぞれ会釈を。]

 いや、お話中のところすまなかったな。
 それぞれ父君に、よろしく。

(303) 2010/08/01(Sun) 19時半頃

【人】 説法師 法泉

[刷衛の言葉に頷きを一つ]

磨きたいと思う、花に会えればよいのですけどね。
わからぬ花主に見初められる花の気持ちは、如何なるものか。

[自嘲。
最も言葉ほど深刻にも考えてはいない。
わからぬからこそ、わからぬものに伝えるだけの才能を欲しているのだから]

(304) 2010/08/01(Sun) 19時半頃

【人】 懐刀 朧

― B棟・自室 ―
[聴こえてくる琵琶の音に眼を覚ました。
首筋が肌寒く触れれば薄らと汗ばんでいる。
また、夢見がよくなかった。
直ぐに湯浴みに行ってもよかったのだが、風に当りたくてまずは窓を開けに行く。
宛がわれたのは庭を一望できる眺めのいい部屋だった。]

 ……好い音だ。

[窓を開ければ琵琶の音は近くなる。
音を聴きながら窓縁に頬杖つき、とっくりと庭を眺め遣る。
普段結わえていた髪を下ろすと、その姿は琵琶の弾き手の姿にそっくりになった。]

(305) 2010/08/01(Sun) 20時頃

【人】 説法師 法泉

価値観は、それぞれのもの。
…貴方にも、良い花が見つかると良いですね。

[去る姿にもう一度会釈をして]

では、私も失礼いたします。
本郷様もまた。

[頭を下げてからB棟の方へ向かって歩き始める]

(306) 2010/08/01(Sun) 20時頃

【人】 門下生 一平太

―B棟稽古場→庭―

[舞が始まると>>165ゆるやかでいて機敏な動きに目を奪われた。
一指し終われば惜しみない拍手を送り、笛を求められると諾を返して吹く。
和の低から責の高へと駆け抜ける音は澄んでいるが、先達のそれに比べて華やかさに僅か欠けている。
それでも断られなければ舞に合わせ吹いたりもしただろう。
汗を流すという彼>>213と共に稽古場を後にして、棟を出ると別れ再び庭に出た]

芸の為に主がいるのか、主のために芸があるのか。
主を持てたら分かる、かな。

[イアンの言葉を考えながら奥へ奥へと歩いてゆく]

(307) 2010/08/01(Sun) 20時頃

【人】 門下生 一平太

主を得られても幸せになれるとは限らない。

[自分の笛の最初の持主を思う。
儚い外見と同じように短き命で萎れ墜ちた花。
良き主に巡り会えず、身体を削り生きていた人]

でも。明之進は良い主を得て幸せになった、んだよね?

[それは希い。便りの無いのは良い便り、と言ってくれたのは共に学んだ舞の師だったか。
稽古の間は忘れていた話が、頭の中で回っていた。
どれほど歩いたか、視界が開けて琵琶の音が流れてきた。
顔を上げると、どうにも元の場所に出ているようにしか見えず]

(308) 2010/08/01(Sun) 20時頃

【人】 門下生 一平太

―B棟側渡り廊下―

………。

[自分はこれほど方向音痴だっただろうか。
柱の一つに片手を突いて項垂れた]

(309) 2010/08/01(Sun) 20時頃

【人】 説法師 法泉

[B棟の渡り廊下へと続く先、項垂れる姿を見かけた。
足を止めて、何事かと見やる]

どうかしましたか。
広い屋敷ですから、迷子でしょうか?

[まさか。そう思いながらも声をかける]

(310) 2010/08/01(Sun) 20時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 20時半頃


始末屋 ズリエルは、屋敷内探索中。**

2010/08/01(Sun) 20時半頃


始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 20時半頃


【人】 門下生 一平太

[声を掛けられハッと顔を上げる]

いえ。ここが何処かは存じております。
ただ、庭で迷って、戻ってきてしまいました。

[相手は花か花主か。後者のような気が今度は強くした。
丁寧に頭を下げ直す]

(311) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

【人】 門下生 一平太

お騒がせをいたしまして。
私は夜光と申します。

[相手の名を訊ねるならば自分から。
状況の恥ずかしさも手伝い、そのままの姿勢で名乗った]

(312) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

【人】 懐刀 朧

[庭を眺めているとちょろりと人影が見えた。
先程見かけた花の姿。
何をするのかと眺めていると琵琶の音を聴いたのか
一度花は顔を上向ける。
残念なことに互いの視線が合うことはなかったが]

 …なるほど、

[黒檀の瞳が細まる。]

 ……わかりやすい。

[いかにも迷っているといった足取りで
渡り廊下へと入っていく姿に薄い笑みを浮かべ]

(313) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

【人】 説法師 法泉

庭で?
確かに広い庭ではありますが…。

[庭のほうを見て、また視線を戻す]

それを迷子というのですよ。
目的の場所につけないのなら、ここがどこなのかをわかっていても同じ。

[さて目の前の彼は花か花主か。
少し考えてから口を開く]

花?

[疑問はつい口に。おそらくは雰囲気からそうだろうと考える]

(314) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

【人】 門下生 一平太

そ、そうですね。
お恥ずかしい姿を晒しました。

[一層顔が上げられない。耳まで赤くなった。
問われたのには、俯いたままコクリと頷く]

(315) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

門下生 一平太は、窓からも確りと見られていたとは知らぬまま。

2010/08/01(Sun) 20時半頃


【人】 説法師 法泉

夜光と。
私は乾法泉。
見ての通り、ただの坊主ですよ。

[頭を下げる様子に目を細め見る。
さて彼が得意とするのは楽か舞か。
後で見られようか、と思いそこまでは口にせず]

気を悪くしないでいただきたいのですが、いまだ花の良さをわからぬものですから。
貴方にも、良いものを期待してよろしいのでしょうか?

と。

[供についてきた見習いの坊主の姿が見えた。何事かあったらしい。ため息を一つ大きく零して、夜光を見た]

(316) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

【人】 説法師 法泉

[耳まで赤い。くすりと笑みを漏らす]

これほどの庭だ。
初めて迷い込んだなら迷って当然でしょう。

毎日手入れでもしていない限り。

[俯いたままの夜光へと手を伸ばす]

顔を見せて御覧なさい。
名と姿は同時に覚えなくては意味がない。

(317) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

【人】 説法師 法泉

[その向こう。どうやら急ぎのようだとやはりつまらなそうに息をついた]

では、失礼。うちの子が呼んでいるので。

[顔を見ると、にこりと微笑んでから頭を下げる。
そして呼ぶ声のほうへと*足を向けた*]

(318) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

説法師 法泉は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 20時半頃


【人】 門下生 一平太

乾法泉様。
花祭にいらっしゃるのは初めてであられましたか。
気を悪くなど、そんなことは。

[良いものをと言われて肩を揺らす。
手が伸びてくる気配に一つ息を飲み込んで、しずと顔を上げた]

少しでもお心に叶うものを。
誠心誠意奏で、舞わせていただきます。

はい。それではまた。

[向けられた微笑みに釣られるようにして表情を緩める。
呼ばれて去る姿に向けて、もう一度頭を下げ見送った]

(319) 2010/08/01(Sun) 20時半頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 20時半頃


【人】 門下生 一平太

…情けない所を見られてしまった。

[呼びに来た者と一緒に法泉の姿が消えるまでその場に佇み、頬をピシャリと叩きながら呟いた。
今度は本邸を抜けるか、建物から離れないようにして戻ろうと思った]

(320) 2010/08/01(Sun) 21時頃

【人】 本屋 ベネット

−本邸廊下−
ああ、また。

[刷衛と、法泉と。
その二人が去っていくのを止めはしない。
己はと言えば、その二人の後姿を眺めてそこにとどまるのみ。

それぞれの事情、それぞれの問題。
美しきが正しいか、醜きは悪であるのか。
邸に花囲う坊主のその心根はいかに]

…どちらもどちら。
変わらんか。

[自分もまた、枯れたとはいえ花を育てていた時期があるのだから。
その事に関しては、何も優しいことなど言えはしない]

(321) 2010/08/01(Sun) 21時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 21時頃


【人】 執事見習い ロビン

― A棟 ―
[祀りの主催者に頼まれては、学園の立場もあり断れなかったのだろう。一度向かわせれば気が済むと思ったのなら、若しかしたらまだ]

 ……

[暗い考えに堕ちては、希望を想い描き望みを繋げようとする。
それでも、薄々感づいてはいた。
自分には――]

 おなかすいた。

[のそりと身を起こす。
ヨアヒムの部屋へ挨拶へ行った時、キッパリと断って以来何も口に――いや、この屋敷へ向かう前から何も口にしていなかった。
乱れた短髪を手櫛で撫で付けズレた眼鏡をなおすと、うんざりした顔で扉をあけた。
結局閉じこもっていたのはほんの数刻でしかなかった]

(322) 2010/08/01(Sun) 21時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 21時頃


【人】 本屋 ベネット

[鉄色の視線を伏せがちにしながら考えることは
今は枯れてしまった花のこと。
久しぶりに花と触れ、花主との話をし]

(少し、頭を冷やすべきだ)

[自分でそう思うから、溜息をひとつついて
廊下から移動を試みる。
何処に行くあてなどなく、けれど自分の部屋に戻るつもりはない。
さて何処に行こうかと、男は微かに首を捻った]

(323) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

【人】 懐刀 朧

― B棟・自室 ―
[窓から庭を眺めていたが、それ以上目新しいものが
庭に現れるわけでもなくそろそろ退屈を覚えてくると
湯浴みを飛ばして再び散歩に出ることにする。]


 …少し、遅い。


[一人零した文句は茶を持ってくるよう告げた花に対してだ。
途中で持ってくることをやめたか、其れもまたいい。
髪を結わず下ろしたまま、部屋を出ると向かうのは
本邸の方角へ。喉を潤すものを求めて、だ。]

(324) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

【人】 門下生 一平太

―本邸―

[外から大回りするには本邸は些か大きい。
必要あればそうもすれど、今は特にの理由もなく。
少しまた緊張しながら建物の中へと入った]

(325) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 21時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 21時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― A棟渡廊下 ―
[食堂へ向かってしまっては人に出会うかもしれず、そも知らぬ誰かに用意されたものを口にしたいとも思わない。
歩みは回廊の途中で止まる]

 ……庭、果物のにおいがしてたっけ?

[けれどまだ誰か居るかもしれない]

 



 帰りたい……

[誰も居ないと思い込んでいる少年は、弱音を零し
長い睫を伏せる。
翳りを帯びた表情は、花に多い此方の国の顔立ちとは違うもの]

(326) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

本屋 ベネットは、聞こえた足音のいくつかに耳をすませた。

2010/08/01(Sun) 21時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

[霞月夜の言葉が頭を過る。
綺麗事だけでは“花”はつとまらぬ。
わかっている、つもりだ。
だが、まだ。]

――――っ、

[茶のために湯が跳ねた。
あまりこのあたりは
器用ではないらしい。]

……花は 花主がいなければ 枯れるだけ…

[眉を寄せ呟いた。
白く透けるような陶器の器、
高嶺のところへ届ける茶。

少し、遅くなってしまった。]

(327) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 21時半頃


懐刀 朧は、食堂へ向け歩いていると前方にアオザイの主の姿が見えた。足を止める。

2010/08/01(Sun) 21時半頃


【人】 門下生 一平太

―本邸・廊下―

[進む先に人の姿が見えた。
まだ顔の判別できる距離ではなかったが、知った姿とも違うよう。
近づきながらそっと頭を下げた。

後ろからも気配がするなら振り向いて、同じように]

(328) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

【人】 本屋 ベネット

[耳をすませ、気配を感じるために目を閉じる。
飾り切子のはめ込まれた窓から中へと落ちてくる日差しは
万華鏡のように床に彩の光を落とす。
足音が止まって、漸く瞳を開く。
少しだけ眩しかったので目を細めて止まった足音のほうを見る]

(329) 2010/08/01(Sun) 22時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 22時頃


本屋 ベネットは、新たに現れた影がこちらに頭を下げたのが見えて軽く手を持ち上げた。花の態度と見えたからだ。

2010/08/01(Sun) 22時頃


【人】 懐刀 朧

― 本邸・廊下 ―
[アオザイのその出で立ちは見覚えがある、
一見花とも間違えても可笑しくない容姿だが
覚えがあるということは恐らく花主なのだろう。
数年前の記憶、さて、誰だったか。]

 ―――…本郷か?

[間違えていたとしてもさほど気にしなかったろう。
思いついた名を呟いてからもう一人を見る。
先程も見かけた 花。]

 ……今度は迷わず道を見つけられたか?

[花にはそんな言葉を掛けた。]

(330) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂前―

[厠で果汁で濡れた手を清めたりしていれば、思うよりそこに辿り着いたのは遅かったかもしれない。

後ろに人の気配を感じつつも、花、花主だけでなく使用人もいきかう屋敷内のこと、呼びとめられなければ振り変えることは今はなく、飲み物を求め食堂の扉を開いた。]

 なんや。鵠さん。
 部屋で飲むんやったら、使用人の人に汲んできてもらやよかったのに。

[見えた人に軽く言葉をかけ、はたと思い出して付け足す。]

 そや。明之進、結局みつからなかってん。
 せやけど、主さんと会えたんかもしれへんし、しっぽりしとんやったら余計な世話かおもうて、途中で探すんやめたんやわ。

(331) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

…高嶺。お前も着ていたのか。
随分と珍しいことだな。
暫く雲隠れしていたと聞くが?

[会うのも久しぶり過ぎて、前回あった場所が何処かも覚えていない。
ただ、はっきりしているのは乾同様に父を起点とする縁だが
幾度か直接会って会話をしている相手だと言うことである。

迷わず、という言葉に現れた花のほうへと視線をやる。
値踏みをするというよりは、取り敢えず試す、と言う色が強い]

(332) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 門下生 一平太

[手を上げて返す様子から、花主であると知れる]

失礼を致します。

[彩紋様を楽しんでいたのなら、邪魔をしたかと小さく言って]

あ…と。
外に出ると宜しくないようですので、館内を抜けさせていただいて、おります。

[先に会った時とは何か違う雰囲気に戸惑いながら、もう一人の花主へと答える]

(333) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

― A棟→庭 ―
[本邸の回廊から幾つもの音がする。
立ち止まっていてもこのままでは通りかかってしまう
少年は庭へ逃げる事にした]

 ……何で皆ああも群れたがるんだろう

[緩く首を振る。
日の光で育つ花のにおいを頼りに庭を見渡し歩く]

(334) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―
……華月。

[丁寧に茶器を持ち、
名を呼ばれて振り返れば
髪は揺れ鈴も鳴る。
―――りん。 ]

……否。自分で飲むのではなくて

[茶に、視線を落とす。]

高嶺の花主に所望されてな。

[続く言葉に華月へ視線を戻す。]

…そうなのか。 なにやら陽炎のようにうつろうことだ。
嗚呼、…それは、邪魔するは野暮というもの。

[面白くもなさそうに、謂った。]

(335) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 門下生 一平太

―本邸―

本郷様。高嶺様。

[どちらも聞き覚えのある名だった。
それだけ高名だったのだろう。今よりも昔には特に]

夜光と申します。

[会話の邪魔は出来るだけしないように。
けれど無礼にもならないように小さく名乗った]

(336) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

いや、問題ない。
少し考え事をしていただけだ。

[むしろ邪魔してくれたおかげで少し頭を冷やせたとも言う。
その事については感謝するつもりはあっても口には出さない]

夜光。
趣味の悪いどこぞの虫取り網にでも追いかけられて水辺の宿に帰れなくなったか?

[その名前から連想したのは蛍だったのだろう。
興味はなくとも、からかうくらいはしておく]

(337) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…引き篭もりには飽いた。
 私からすれば、お前の姿のほうが珍しいが。
 此度はわざわざ花への文句でも言いに来たか。

[本郷と高嶺の縁は、先代の縁。
幾度か会話を交わしたことのある相手ではあるが、
花主として目の前の男と話すのはこれが初めてとなる。
言葉には気負わぬ揶揄が混じった。]

 …果実の香に寄せられていたわけではないか。
 壁に沿えば何時かは辿り着く、
 だが、其れほどまでに難しい屋敷でもない。

[異なる雰囲気は下ろした髪の所為か、
霞のような艶やかさは其処にはないが。
夜光と名乗る花を見る、その名を呼び返すことは未だしない。]

(338) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 門下生 一平太

然様でございましたか。

[自分がどう役に立ったかは知らず、安堵だけを覚える。
花主を怒らせることは怖い。卑屈とまではならないが、腰はどうにも低くなる]

いいえ。その。
追いかけられたりなどはしていないのですが。

[からかわれていると分かっても、上手く受け流せない。
ただ困ったような顔をして頭を振った]

(339) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 庭園/果樹傍 ―
[遠くに池が見える。
そちらまで行くではなく、建物の傍で少年は立ち止まった。
甘いにおい。
枇杷に、杏、柘榴に――幾つもの木々の中には見覚えのある木もあった。
吸い寄せられるように、目線の先にあった果実へそっと細い指を伸ばす]

 ……ひとつだけ。

[盗人のような心持がした。
けれど、喉の渇きと空腹に抗えるはずもなく]

(340) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

良く言う。
それに、私はお前ほど世捨てでもないし、
花への文句をつけるのはいつものことだ。

[今更に始まったことではなく、男は売り言葉に買い言葉をただ上乗せる。
以前話した時には、既に己が育てていたはどうであったか。
花の枯れた時期は覚えていても、目の前の花主に会った記憶が既に遠い]

…それと、髪は束ねるなり切るなりしろ。
そうしていると、買いに来たのか買われに来たのかわからん。
主宰に手籠めにされても文句は言えんぞ、その形では。

[忠告か、からかいか。
どちらの意味かを伝える必要は己と男の間には必要あるまい]

(341) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

[りぃん――涼やかな音が、耳に届く。]

 嗚呼、高嶺様、明之進探す前に擦れちごうたなぁ。
 茶、所望されたんやったら『そういうこと』なんやろか?
 そやったら、きばっていきぃな。

[青年の眼には高嶺の花となるに相応しいように見える、鵠の美貌を目を細めて見詰め]

 そんなん、鵠さん、あんま好かんように見えるけど、色も芸のこやしやおもわな、やっていけへんで?

[明之進に関する応えに、鵠の裡を見た気がして要らぬ口を挟む。]

 あ、いかんいかん。足止めしてすまへん。
 はよう、高嶺様んとこ持って行きぃ。

[扉を支え、道を開いた。
その先に、鵠が向かう筈の人の姿があるとは知らぬまま。]

(342) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

さすらい人 ヤニク が参加しました。


【人】 さすらい人 ヤニク

―ヨアヒム邸前―
ん、此処か?

[馬車に揺られるうちにどうやら眠っていたらしい。体をおこすとからん、と音を立てて何かが道に落ちる]

あ。……皹なんて入って無いよな?

[大切そうに拾い上げた其れは色硝子の薬入れ]

紐が切れたか。まあ、代わりの紐くらい何かあるだろ。

[大切そうに懐にしまいこむと、館の門をくぐる]

(343) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 門下生 一平太

[髪を下ろした人は花のように美しく。
けれど「花」とはどこか違う気品が感じられた]

はい。
特に何を求めて入ったわけではなかったのですが。

…次からは壁の位置も確かめて動きます。

[寄越された視線を正面からは受け止められず、つと睫を伏せた]

(344) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

……真面目なことだな。

[困ったような顔。横に振られる首。
その姿には機知と言うものが欠けている。
だが、生真面目さを花に求めるものならば歓迎すべきことだろう。

この花主はどうであったか、といえば]

迷いやすいと言うなら邸の見取り図を手に入れるなり
誰かに手を引いて連れて行ってもらうなり
それこそ早く目印を覚えるなりしろ。

この場所で自分達が客だと思っているなら、それは間違いだと覚えておけ。
お前達は、私達に『買われる』ための『道楽品』だ。

[辛辣な言葉を、躊躇いもなく口にする]

(345) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 懐刀 朧


 世捨ての私の耳にもお前の悪名は届くくらいだからな、
 あまり花を泣かせてやるな。

[ああ言えばこう言う性分は互いに。
退かぬ姿勢で、けれども肩を小さく竦めることで
一端の話の区切りをつけたことを示して見せる。
本郷の花が枯れた時期と、高嶺の先代が死に
篭るようになった時期は確か重なっていたような気がする。
記憶が遠く朧気なのはその所為もあるか、]

 …結う紐を忘れた。束ねるにしても戻ってからだ。
 まんまるの悪趣味も其処まで行けば滑稽だな。

[うんざりとした顔は手篭めにされるにはあまりに色がないもの。
面倒そうに下ろした髪の先を摘んでから払った。
本郷と夜光の会話に、黒檀を細める。
口を挟むことは、しなかった。]

(346) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 門下生 一平太

[自分を客と思っていたわけではない。
けれど無様という自覚はあり、その辛辣な言葉は胸に痛かった]

申し訳ありません。

[『道楽品』の言葉に顔色が良くなることは当然ないが。
不快の類も見せることはなく、ただ頭を下げた]

(347) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―
…部屋にいないか。

[やはり少し遅すぎたか。難しい顔になった。]

…さぁどうだか。
あれで如何物食いかも知らん。

[不機嫌そうに云う。]

――――分かってる。
綺麗事だけではどうしようもない。
花は花主がいなければ身が立たないが
花主はそうではないからな。

[は、と息を吐く。彼ゆえにかついしゃべりすぎた気がして口をつぐむ]

ん、…行ってくる

[華月に一度視線を向けてから、食堂を後にする。高嶺の姿があれば瞬きをするか]

(348) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

それは何よりだ。
いいことだろう、私を嫌でも忘れん。

…簡単に心萎れて腐る花など要らん。

[小さく息を吐き出すと、扇をパチン、と一つ鳴らした。
それはまるで拍子木のように会話の終了を伝える。
曖昧な記憶なら辿る時間も既に無駄である。
実際にお互いがお互いを忘れていないという事実は確かにここに横たわっていた]

…子供か、お前は。
いっそ其の悪趣味に引っ掛かって食われてしまえ。

[パチン、パチン。
花を剪定するような響きは、廊下に響いた]

(349) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 懐刀 朧

[どうにも俯くことの多い花だ。
何度か顔を会わせど、眼が合うことが無い。]

 夜光。

[初めて、名前を呼ぶ。]

 迷うことは構わぬが、顔は上げて歩け。
 今にも萎れそうな花は、あまり好ましくない。

[それもまた、多くの花主ではなく高嶺の好みの話。
止まっていた足は再び食堂へ向かおうとして、
鵠の姿が見えたのはそんな時]

(350) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―本邸・書斎―

[そして、どかどか廊下を歩きつつ、使用人を捕まえるとまんまるの居所を聞く。
 どうやら、書斎か買い物かのどちらかだといわれた。]

 その書斎とやらはどこだ?

[そして、案内をさせ書斎の扉を一応ノックしているか?とどっかり開ける。]

(351) 2010/08/01(Sun) 23時頃

始末屋 ズリエルは、賭場の主 ヨアヒムの姿を書斎に、みつけた(奇数) みつけられなかった(偶数) 62

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 本屋 ベネット

謝罪するならまず行動で示すんだな。
言葉なんてものより確かだ。

[それ以上の言葉はない。
行動がまず大事、とはこの花主の考えでもあった。
何事まず動かねば始まらない。
芸事も、政も、何もかも。

ぱちり、と扇が静かにもう一つ鳴る。
それは急かす秒針ににも少し似ていた]

(352) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 門下生 一平太

[名を呼ばれて顔を上げる。
今にも萎れそうと言われ、自分が花主達からどう見えているのかを一つ知った。
本郷の言>>349も相俟って、すぅと息を吸い込む]

はい。高嶺様。

[緊張がおどおどした態度とならないように。
背筋を伸ばして高嶺に頷き、はきとした声で答えた]

(353) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 チッ まんまるいやしねぇ。

[書斎はカラで、つまりはヨアヒムは買い物にいっているようだ。
 しょうがないからそこで待つかと呟くと、使用人がおろおろとそれはご遠慮くださいと書斎からは追い出される。]

 なんだ?ああ、一応仕事場?
 ああ、なるほどね。

[まんまると仕事というのが実に不似合いだが、それには頷いておく。]

→書斎前

(354) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[茶器を手に、立ち止まる。
――夜光と、見目麗しいがどうやら態度から
花主らしいと知れる青年と。]


――…高嶺様。


[――丁寧に頭を下げた。鈴が微かに鳴る。
規則正しい刻むような音が重なった。]

(355) 2010/08/01(Sun) 23時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 うん?すれちごたんは、鵠さんと別れる前の話やで?
 今何処に居られるかはわからへん。

[難しい顔をする人の勘違いに気がついて訂正するも、実際相手は部屋には居らず、直ぐ背後に居る訳だが。]

 ま、色求めん主さんも居られるけどな。

[気休めを謂うのは、鵠が自分だから口を滑らせたと知っているから。
華月は、鵠が色に向いてるとは思ってはいない。
否、そうであれば佳いと思っているのは、自分勝手な想い。

涼やかな美貌をだからこそ、そのままにと想う主も。
逆に乱したいと想う主も居る。

彼が色を望まないなら、彼を囲う主は前者であれと願う。]

(356) 2010/08/01(Sun) 23時頃

門下生 一平太は、懐刀 朧と初めて視線を合わせた。良く似た黒檀の色。

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 懐刀 朧


 お前を忘れることが世が平和である証拠になるとはな…
 それ以上まんまるの話は出すな。
 回廊に飾られた数多のまんまる絵で既に胃もたれだ。

[篭っていた間にも聴こえていた本郷への評と
違わぬ姿には小さな笑みが零れた。
パチン、
花を剪定する音は目の前の夜光にはどう聞こえるか。
鳴らぬだけで他の花主も、花に会えば見定めている。]

 ―――…

[>>353夜光の声音が変わると、満足気に黒檀の瞳は細まった。
そのまま本郷と夜光の前を通り過ぎ、
頭を下げる>>355鵠の横もまた物言わず通り過ぎる。]

(357) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 庭 ―
[果実をひとつ手の内に納め、さてと振り返る。
本邸の回廊にはあいも変わらず人の気配が多数]
 
 ……

[思わず漏れる溜息。
勝手をした事を咎められるのは好ましくない。
戻る事を諦め、人の気配の無いほうへ
池のほとりへと歩みを向けた]

(358) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【見】 落胤 明之進

 ―裏庭―

 ―――……あ、

[わずかな眩暈に溺れる、気がつけばここに戻ってきてしまっていた。
日陰の葉椿、咲くはずのない冬の花。
その枝にゆるり、手を伸ばす]

 ……日陰なれ、日向なれ。

[手折る枝には、黄泉銀花の紅く咲く]

(@29) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 懐刀 朧



 ……運べ。


[そう告げたのは鵠に背を見せてから。
振り返らず、目的地であった食堂へと向かう。]

(359) 2010/08/01(Sun) 23時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 本屋 ベネット

[ちりん。鈴の音に視線を向ける。
茶の椀を載せた盆を持つ、恐らくは花。
高嶺の名を読んだので、視線を茶を運ぶ花から高嶺へと向けて]

…何だお前、猫でも飼い始めたのか。

[ぱし、と美しい蒔絵と細工を施した蓮香の馴染む親骨が
軽くだが扇を持たぬほうの己の掌を打つ]

世捨て人を卒業したかと思えば随分手の早いことだな。

[そう告げながらちらりと鈴の音の持ち主に視線を向ける]

(360) 2010/08/01(Sun) 23時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 あらま。

[そして、鵠の背を見送ろうとすれば、廊下に高嶺の姿を苔色は見る。僅か心配するような色を顔に浮かばせつつ、パチンパチンと鳴る扇の音を聴く。もう一人、明之進を探す時に入れ違った花の姿をそこに見た。]



[少しの沈黙の後、食堂の内へと視線を戻し、そこに在った使用人に茉莉花茶を頼む。
席に移り待つ間に、手に持ったままだった李を戯れに噛めば、今度はすっぱさの中に甘味を感じた。]

(361) 2010/08/01(Sun) 23時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 本屋 ベネット

まんまる?

[まんまるとは何のことであったのか。
少し考えてから、納得がいったのか扇が掌を打つ]

心頭滅却すればとも言うだろ。
見慣れればそのうち食欲だって戻ろうさ。
三日もあるのだし。

[先は長いだろうが、己は既に気に止めぬ。
見なかったことにすればいいだけの話だ。

鈴の花に告げて背を向ける姿に溜息を一つ。
相変わらずの自由気ままぶりだと思えども
己も似たようかもしれないとそっと内省をするに至る]

(362) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 池の傍 ―
[裏庭に近く、池の傍までたどり着くとほとりに腰を下ろす。
袖口で果実を拭い、口元へ運び]

 ……?

[身震いをひとつ。
寒気がした。
怪訝そうな顔であたりを見渡す]

(363) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―本邸・廊下―
さて……と。

[使用人を呼び止めて適当な紐を貰い、今は薬入れは何時もの位置に収まっている]

シュレーゲルの旦那さんに挨拶をしておいたほうがいいのかね。

[誰か館の主の場所を知る物はいないかと辺りを見回す]

(364) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 門下生 一平太

はい。
以降そのように。

[言葉ではなく行動で、という本郷も真直ぐに見て頷いた。
扇の音は不安を掻き立てなくもないが、今はぐっと堪えて]

鵠殿。

[耳に届いた声と鈴に視線を向ける。
歩き出す高嶺の邪魔にならぬよう道を開けた]

(365) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

[背を向けたまま食堂へ向かう歩みを止めると
顔だけ一度振り返る、仰ぐ黒檀は夜光も鵠も見ずに
映すは揶揄の声を投げた花主だけ。]


 ……高嶺は、猫は飼わぬ。


[甘やかすだけの猫は要らぬと。
茶化す響きの混じらぬ低い声で、其れだけ。
ひらりと、遊ばせるように指先を振り]


 …暇つぶしだ。


[選んだわけではないと、それは軽い声で。
溜息つく姿までは見届けずに食堂へと向かった。]

(366) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

稲荷のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助



……承知いたしました。


[高嶺は此方を見もしない。
丁寧に返しながらかんどられぬ程度に寄せた眉は
長いみどりの黒髪の陰に隠れる。]

――私(わたくし)は
ただ茶汲みを命ぜられただけです。

[ちらり、と此方を見るうつくしい花主に、
そう返すは澄ました表情で。
剪定するような音はぱちり、ぱちりと空間を刻み。]

(367) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

手妻師 華月斎は、懐刀 朧が食堂に鵠を伴ってくるとは、まだ気がつかぬまま、呑気に李を齧っている。

2010/08/01(Sun) 23時半頃


【見】 落胤 明之進

 ―裏庭―
[在るはずのない一枝を手にすれば、
詠の抑揚をもって、呟きが 零れる]

 ……日陰であれ、日向であれ。

  何処であれど、咲くなれば、 
     野辺と花との違いは何ぞ

[問いかけのような言葉、
それは己に向けられたものであったかもしれず]

  手折る意味なし、藪椿……

[過ぎる不安に俯く。
己の主は、いま、何処にいるのであろう]

(@30) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 いねぇものはしょうがない。
 また後でくることにしよう。

[結局はヨアヒムには会えぬまま、元の廊下を引き返していく。
 もし、使用人に同じく案内されてくる者には、今、まんまるはいねえ、と声をかける。]

 買い物行っているらしい。
 何を買うんだか…。

[そして、首をこきこき鳴らす、がそれも、見る人が見れば恐ろしげな仕草に見えるかもしれない。]

(368) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[くしくも己の「選ばれてなどいない」という意味の言葉は
高嶺の「暇つぶし」と重なり
それがまた――嗚呼、気に食わない。]


…、――失礼いたします。


[音を刻む花主と
鵠殿、と名を呼んだ夜光へ頭を下げ。
命を果たすために進む。]

(369) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

以後じゃない。
たった今からだ。

[手を緩めることはない。
けれど叱責の言葉は己が買うという確約ではない]

…まったく、あの主宰はどういう基準で花を集めているのだか。

[出会った花を考え、思わず零れる溜息]

当代随一が、聞いて呆れる。

[鵠、と呼ばれた花に視線を向けながら]

(370) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

落胤 明之進は、近く、人の気配に、ゆるりと足を向ける

2010/08/01(Sun) 23時半頃


【人】 本屋 ベネット

…なるほど?
猫は飼わずとも、手遊びに家鴨の子は試すのか。
高嶺の趣味も結構なことだ。

[暇つぶしに命じたことが、舞でも笛でも歌でもなく茶汲み。
こぼれそうになった低い笑いをぱちりと僅かに開いた扇で
口元を隠すことにより隠蔽する]

…まあ、せいぜい気に入られるといい。家鴨の子。

[鵠、と呼ばれたそのせいかける言葉は明らかに。
その名で呼ぶことをしないのはそれに見合う姿とは鉄色に映らなかった故]

(371) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 門下生 一平太

―本邸・廊下―

[満足そうな黒檀がこちらを向いたのも一度だけ。
それは鵠にすら向けられず、花と花主の違いを表していた。
笛も舞も、いつかあれと並べる位にと願ったことすらある花でさえ花主にとってはそうなのかと、僅かに息を詰めた]

…はい。

[本郷に短く答える。言葉は元から上手くない。
緩められぬ叱責は剪定鋏のような音と共に身を刻むけれど、ここで崩れるわけにいかないと思う程度の矜持はある]

(372) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>368
[使用人にヨアヒムの部屋へ案内してもらっているところで強面の男とすれ違い――今は主はいないらしい。]

そうか、出かけているのか。
まあ、仕方ないな。挨拶は後回しになるか……

[首を鳴らす様子に、花主だとは思うけれどまさか花ではないよなあ、と見上げる]

(373) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時半頃


【見】 落胤 明之進

 ―池の傍ら―

 主様――…?

[それはまず、幻影をかたどるよりも先に、
水面に姿を映しただろう。虚ろな眼差しはけれどすぐにその焦点を戻して]

 ……いえ、さすがに
  私の主様では、なさそう…… ?

[果実を手にするその姿は、
年代も己と変わらぬように見える。

彼は知己であっただろうか、あるいは名くらい聞き及んでいたかもしれぬが――知っていたとしても、思い返すべき記憶は鈍い痛みにさえぎられる]

(@31) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

―池のほとり―
[見間違いでなければ、人影だろう。
裏庭からやってくる気配に
両手で果実を持ったまま、何時も通り
レンズ越しに冷たい視線を作る]

 …――

[恐らく己と立場は違わないのだろうと一目で知れた。
手にした枝の不自然さに気付けないのは相手の纏う世離れした雰囲気の所為。
初対面のひと相手ならば出会い頭に辛辣な言葉を浴びせるものの、乾いた喉から声はでなかった]

(374) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

― 食堂 ―
[食堂へ入るとまた少し変わった毛色の男が見える。
李を齧る姿とは眼が合うことになっただろうか、
黒檀を二度瞬かせてから構わずその傍に座る。]

 ――…花か。

[訊ねにもなりきらぬ呟き、鵠が続いて戻るのを待つ。]

(375) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 記者 イアン

― A棟:湯場→ ―
[包帯を替えると気が塞ぐ。
 気晴らしも兼ねて稽古に打ち込む気にもなれず。
 かと言って気ままに歩くも叶わぬ他人の屋敷。
 嘆息一つ。今迄着ていたものを片手に抱え
 とりあえずは湯場を後にし、廊下へ出る。

 湯場からわかるのは、自室までの道のり。
 とりあえず、荷物を置きに戻ろうと
 のろのろと歩き始めた]

(376) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 ボクは、ロビン

[決して手折れぬ、花と
噂が流れてもう数年。
誇大化していく己の姿を、少年は演じている。
漸くのことで紡いだ声は掠れていた。
小さく喘ぎ、首を振る]

 そう……キミの花主では無いよ。
 見ればわかるだろう?

(377) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>373

[顔をじっと眺められ、振り返る。]

 ん?なんだ?
 ああ、主も客人か?

[こちらは、彼が花か花主か区別がつかなかった。]

(378) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

返事よりも行動で、と言ったはずだ。
まずは道を覚えてきたらどうなんだ。

[パチリ、となった扇の先がゆらりと道を促すように示す。
己もまた、暫く散策を続けようとは思えども]

(379) 2010/08/02(Mon) 00時頃

記者 イアンは、自室に荷物を置くと、歩数を数えながらもぼんやり廊下を歩く。

2010/08/02(Mon) 00時頃


【見】 落胤 明之進

―池のほとり―
[向けられた冷えた視線に、
何かを機嫌を損ねたか、と瞬いて――
よく考えれば、ぶしつけな一言だったかもしれない、と思い至る。
どうにも己は空気が読めない、らしい]

 明之進と申します。
 ……ええ、ぶしつけを失礼いたしました。

[それでも、名乗りがあったことに
安堵の笑みを漏らして、言葉を返す。
彼の名乗りに伴う少しだけ掠れた、重い響き。
それが己の纏う常世の気配の影響もあるとは知れず]

 ……あなたの名は、
 名乗るのに重い名なのですか?
 あ、それとも喉を痛めておいでとか……

[案じるようにその表情を覗く]

(@32) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 げほっ。

[のんびりと李を齧っていれば、開く扉の音。
視線を向ければ、そこに高嶺の姿を見、更に視線が合い、噎せた。

タイミング佳く運ばれた茶を飲んで、息を整えている間に、何がどうなったか傍に相手が座る。]

 ……一応。華月いいますねん。よろしゅう。

[相変わらずの言葉使いで、聴こえた呟きに答える。
鵠はどうしたのかと、うろっと視線を彷徨わせていれば、彼の人の姿も現れただろうか。]

(380) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

― 食堂 ―
[>>356
――華月の気遣いであるとは思っている。
無駄に高い矜持が鵠にはある。

家鴨と謂われても
今表情は動かさず、緩やかに眼を細めたのみ。
検分も道具扱いも花で在ればこそ。
ならばうつくしく在ってやろうと思うの、だが。

踵を返す。鈴が鳴る。

既に先に席に腰をおろした高嶺に、
茶器を運び、茶を淹れた。
華やぐ香りが在る。
おやという表情の華月を見れば内心ばつが悪そうか。]

(381) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 記者 イアン

― A棟 → 渡り廊下 → ―
[気が塞ぐ時に、風も塞ぐ場所へは行きたくはない。
 かと言って、日ごろの陽気さを
 発する気にもなれぬから、人が多いところは避けたく
 肌に感じる微かな風を頼りと
 人の気配がしない方へと
 壁に手を触れながら渡り廊下を進む。]

(382) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 門下生 一平太

―本邸・廊下―

[はたりと黒檀を瞬く。
道を覚えるためには道を辿らなければいけない。間違いない]

失礼致しました。
それでは。

[本郷に頭を下げてその横を通り抜ける。
高嶺と鵠の消えた食堂の方をちらと見やりながら、A棟に向かう。
途中、渡り廊下から再び庭へと降りる心算でいた]

(383) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>378
え?ああ、すまない……

[一度見て分かっていても振り返られれば強面に内心びくりとして、つい謝ってしまった。笑顔を作ったが誤魔化せたかどうか]

天満月 邦夜、と申します。
貴方も花主、……ですよね?

(384) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 池のほとり ―
[手にした果実を取り落とし、僅かに後ずさる。
池の縁、もう後は無い]

 明之進? 覚えていないな。

[知らないのか、忘れたのかどちらにしろ
少年は交流が無い相手の事など一々覚えては居ない。
微笑みも、案ずるような表情も、一々が儚げに映るのは何故か。
花らしい花だと、ぼんやり思う]

 ボクの名は
 舞も琴の音も、詩吟も画も筆も素晴らしいと評判の花の名さ。

[ひとつ咳払いをして]

 ただ、喉が渇いていただけだよ。
 それで、ひとつそこから貰ってきた。

[少年は決して目前の相手と眼を合わせようとせず、果実を片手に、あけた腕で建物の傍に並ぶ果樹を指す]

(385) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 懐刀 朧

― 食堂 ―
[眼が合った途端に咽る花に薄い笑みが浮かぶ。]

 何か面白いものでも映ったか。

[思い当たるものは高嶺には一つしかないが。
先程まで鵠もこの場に居たはず、
そうなると二人で茶の主の話でもしていたか。
変わったのは毛色だけではなく言葉遣いもだ。
物珍しげに華月を見るが、名乗られた名を未だ呼びはしない。]

 ――…高嶺だ。

[此方の名も告げてから、
鳴る鈴の音が茶を淹れるのを待つ。
茶器が高嶺の前に添えられた後、漸く鵠を見た。]

(386) 2010/08/02(Mon) 00時頃

記者 イアンは、草いきれに素足のまま庭に下りる。

2010/08/02(Mon) 00時頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>384

[謝罪しつつ名乗ってくる相手に、ああ、と呟いて名乗った。]

 刷衛という。
 花ではないな。というかこんな花、頭がおかしくなったとしか思われかねん。
 で、主も花主か。
 まぁ、この3日間、話をすることもあろう。よろしく頼む。

[その男も美形であった。
 この集まりは、なんと美しい輩の集まりだろうか。
 まだ若い頃ならば、いずらいと感じ、辞退して帰ったこともあったが…今は図々しくもなったのか平気だ。]

 のちにまんまるに会うことがあれば俺も挨拶をしたい旨、伝えてくれるといい。
 俺も、天満月さんか、先に会えば伝えることにしよう。

[そう見下ろしながら伝える。]

(387) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 懐刀 朧


 …足りない、

[そう告げてからもう一つ、茶器を用意するように言う。
もう一杯茶が淹れられたのなら其れは鵠に渡された。]

 ……お前も、座るといい。

[その合図で、自由気ままな暇つぶしは終わった。]

(388) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―
 庭……広い、のかな?

[素足に軽く湿る土の感触。柔らかな芝の感触。
 触れる壁もなく、時折低木の枝に触れながら
 揺らして、葉のざわめきを聞く
 ゆっくり、視覚以外で庭を楽しむ。

 どこか、人の声が聞こえる。
 一つは先ほど聞いた声に似ている。]

(389) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

[咽る華月。大丈夫かと盗み見る。
茶器を高嶺に添えたとき、
足りぬ、と謂われてもう一杯、淹れ]

……、

[茶を渡される。
謹んで受け取りながら
意味を図りかねた。]

…失礼いたします。

[合図がある。ひとことことわり
椅子に腰を降ろした。微かに鈴が鳴った。]

(390) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

[高嶺に茶を汲む人の内心は、なんとはなしに判ったからか、その場で何も謂うことはない。ただ、一瞬の目配せを送るのみ。]

 高嶺様、名前は、よう聴かせてもろてます。

[使用人が気を聴かせておいてくれた手拭きで、果汁で汚れた手を拭う。香り立つ茶の匂いに、甘酸っぱい果実の薫りが混ざった。]

 なんや。いけずな方かおもうたら、そうでもないんやろか?

[鵠にも茶を差し出す様子を見て、先程、本郷に花が花主を検分するような言葉を吐くなと、暗に謂われたことを忘れたような言葉を首をかしげつつ紡いだ。]

(391) 2010/08/02(Mon) 00時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>387
刷衛さん、ね。こちらこそよろしく。
天満月じゃ長いですし。邦夜でいいですよ。

[しかし、大きい。自分も小さいほうではないと思うのだが……首が疲れてきた]

……ま、まんまる……?

[いつだか、父と一緒に会ったことのあるヨアヒムのことを思い出す。たしかにまんまるだ。思わず噴出して口を押さえて壁の方を向く]

(392) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 本屋 ベネット

[さっさと行けとばかりに扇は夜光にひとまず
花達の宿のほうへと示す。
その背中を見送りながら、先程の鈴付きの家鴨を思い出す。
ああいう類の花は手折ると面白そうではある。
鳥だと言うなら、飛べぬように足の骨を折ると言うもの面白かろう]

…そのあとが面倒か。

[結局はその答えに至る。
何より、高嶺はどうやらあの家鴨を気にいっているようにも見える。
あの世捨て人が、どんなふうに家鴨を鵠にするかは見ものだと思った。

ぱちん。扇は一つ高く鳴って]

(393) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【見】 落胤 明之進

 あ……

[転がる果実に気を取られる、視線を戻せば開いていた距離に気づき、
申し訳なさそうに距離をとろうとあとずさる。

覚えていない、といわれれば、ただ そうですか、と頷いて。
むしろ続く言葉に 大きく瞬いて、反応を示した。
言われればかすか、そのような風評を耳にした気もする]

 それは……なんというか、完璧 ですね。
 そんなに出来ることがあったら、
 芸に精進するにも時間が足りませんでしょう。

 あ……その中で、何を一番好んでいらっしゃるのですか?

[感嘆するように息を吐いてから軽く問う。

果樹を指さされば素直にそちらを見やって、なるほど、果樹は豊かに実ってはいるのだけれど。食堂には行かないのだろうか、と首を傾げながら、再び少年を見やるが、やはり目があうことはなかったか]

(@33) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 00時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>392

 ほお、じゃ、邦夜さんと呼ばせてもらうかね。
 ……と?

[邦夜はそのあと、壁に向かい噴出しているのを見た。]

 まんまる、まんまだろうが…。
 あいつが言ってたんだ、あの高嶺って奴がずいぶん昔に別の花祭でな。

[実際高嶺が覚えているかはわからないが、かなり昔の花祭でそう言ってたのを気に入って真似したらしかった。]

 まぁ、本人も別に言われても気にしてないみたいだぞ、言ってみたらどうだ?

[この男もまた遠慮はあまりないらしかった。]

(394) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 00時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― 池のほとり ―
[取り落とした果実を拾い、袖で拭う]

 ……別に、どれも好きじゃない。
 どれもこれも見世物にされる為のものだろう

[視線は下がったまま。
呟きは本心と虚栄の混じるもの]

 ボクは―― …そこに居るのは、誰?
 盗み聞きは趣味が悪いよ

[言葉を継ごうとして、増えた気配に顔を上げる
冷たい冬色の瞳を向けた先には人の影]

(395) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 本屋 ベネット

−→裏庭−

[ぱちん、という音を伴って再び男の姿は庭へと出る。
廊下から裏庭へとつながる扉を開け放つと、そこは庭園のようにもなっていた。
背の低い木や、花々が色を添えて植わっている。
それから、その先を進んでいくと表の池と繋がっているのだろう流れがある。
傍らにしゃがみ込んでしまうと、植え込みから己の姿は見えない高さになった。

山のほうから地下を通って湧いているのか、水は思ったより冷たかった]

…邸だけなら本当に、見る価値があるのだな。

[ぼんやりと呟くと、靴を脱いで両足を水に浸す。
芝生の上に腰かけて、樹の下に腰かければ暑さも少しは忘れられた]

(396) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 懐刀 朧

[香り立つ茶の香りに混じるのは、庭に成った果実の香だろうか。
互いに目配せする姿には何も言わない。
華月の言葉に茶を啜りながら黒檀を細め]

 …その高嶺は、私の名ではないな。

[よく聴くというのならそれは先代の頃の高嶺の名。]

 それとも…、
 其の花が何か文句でも言っていたか?

[そう言って仰ぐのは鵠の方。
茶器の半分まで茶を飲むと、頬杖ついて]


 ――…やはり、何か言っていたか。


[華月が首を傾げる様子には、
面白いものを見るかのように交互に二人の花を見る。]

(397) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>394
高嶺。

[聞いたことがあるような、ないような。]

……そのまんまですね。
言われて気にしないって……開き直ってるのか、あの人……

[さすがに言ってみたらどうだといわれて言えるほど勇気はなく]

あはは……遠慮しておきますよ。

さて、まだ到着したばかりで……何処へ行ったものかな。
人が集まりそうな場所、ご存知ですか?

(398) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―
[知った声はもう一つ増える。
 ……先程華月と鵠と一緒にいた……アケノシン。
 夜光の話を思い出し、彼の言うアケノシンか
 本人に聞こうか、しかし、人と話す気になれない。
 そう思っているともう一つの声が聞こえた。]

 ……俺のことか?
 わりぃ……盗み聞く気はなかったが
 人と話す気にもなれず、ぼんやりしていた

 ……祭りが開催されるだけあって
 どこも人だらけだな。

[何処に言っても盗み聞き状態になりそうだと
 軽く苦笑しながら零して]

(399) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>398

 ああ、人か。
 俺もあまりわからないが、さっきは庭に幾人かを見た。
 そのほかはそろそろ茶でも飲みにいく頃合かもしれないな。

[邦夜にそう答えて、方角だけ指し示す。]

(400) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【見】 落胤 明之進

[返す声音は少し沈んだものになる]

 ……好きではないのですか?
 見世物……名が知れるのは、きっと、大変なことのでしょうね。

 私は舞を見ていただけるのは、
 嬉しいこと だと思うのですけれど……。

[そう、請われれば誰の前でも舞うものだから、
師に咎められたこともあった気がする。

下がった視線を追うように、こちらも眉尻を落としていたが、
続く言葉と向く視線に、おっとりとそのあとを追う]

(@34) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 そりゃ、先代様の名前んが聴きますけど。
 朧様の名前も、たまには聴きますさかい。

[よく聴くのは先代というのは否定しない。]

 そやのうて……

[自分の軽口に失敗したかと、鳴る鈴の音の人を想い、頭を掻いた。自分のことだけなら佳いが、鵠を巻き込んで迷惑をかける気はない。
――また、無意識に苔色は、紫苑色を刹那見た。]

 鵠さんが茶もっていかはるんは聴いとったから、さっきの今でここん戻ってくるんはいけずかと、わてがおもうただけや。

[細まる黒檀に向かって、少しだけ唇の端を持ち上げてみせた。
ちゃいまっか?と、問いかけるように。]

(401) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 門下生 一平太

―庭―

[池の傍まで行けば、友と会うことができたかもしれない。
けれどその手前で道を曲がってしまったから、またすれ違ってしまう]

ここからこう建物が見えて。
この角には海棠の木。

[遠くから見て景色を覚え、近くに寄れば手で触れ確かめて。
意識して歩けばそう迷うこともなく。
B棟の渡り廊下が見えると、今度は安堵の息をついた**]

(402) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 説法師 法泉

―B棟自室―
[何事かと部屋に戻ればどうやらといた荷物の整理をしていたらしい。
帯が一本無いのだといわれた]

帯など、別に私は今あるものでかまわないよ。
そんなことくらいで呼んでもらっては困る。
それともまだ、何かあったのかな。

[曰く、一つかばんを忘れてきたのだと。
ため息は深くなり、眉間にしわを寄せた]

では取りに帰りなさい。
あちらには仏具も入っているのだから、明朝までに必ず。
あちらは貴方に任せていたと思いましたが…。
急かしたのが悪かったようですね。

[荷物の整理はしておくから、と送り出す]

(403) 2010/08/02(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>400
庭ですか。確かに今日は暑い。夜風が気持ちよさそうだ。
行ってみます。ありがとう。

[お礼を述べて指し示された方向へ歩き出す]

(404) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 池のほとり ―
 名が知れ渡るのは苦痛でしかないね。
 ボクの望みはその辺の花主じゃ叶えられない。
 たとえ名の有る楽器を渡されても、舞台を建てられてもボクを理解しない花主に飼われてやるなんて真っ平御免だ。

[肩を竦め、首を振る]

 見ていただける、ときた。
 キミ……立場を理解した立派な花だね?
 さぞはぐれた花主も心配してるだろう
 誰にでもついていきかねない、ように見える。

[次第に調子が戻ったのか、得体の知れぬ悪寒になれたのか、少年の口は饒舌になる]

 ……なんだ、目隠しクンじゃないか。
 それなら邪魔をしたのはボクかな。
 気にせず好きなだけぼんやりしているといいよ。

[現れた相手が目隠しの男とわかると、さらに少しだけ警戒を解いた。彼の所為で、近くにある気配に未だ気付けない]

(405) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 本屋 ベネット

[パチン、パチン、と音は続く。
袖に鼻を寄せると、まだそこには蓮の匂いがある。
植物独特の匂いと、花の持つ甘い香気。
幼い頃から確かに蓮が植わるあの邸に育ったので
あまり意識したことがないのだが]

(あの舞台で───か)

[そう言っていたのは、白拍子だったか。
実際に今は昼寝場所になっていると知ったら怒られかねないが]

(406) 2010/08/02(Mon) 01時頃

説法師 法泉は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 01時頃


若者 テッド が参加しました。


【見】 若者 テッド

― ヨアヒム邸・裏庭 ―

[風が、そよぐ。
木々がざわめいて、舞い落つ木の葉。]

ん……。

[その一片は、いつからそこに居たのか、木の上で眠る者の上へと落ちる。]

……ふ、――――ぇっくしょい!!!!

[鼻をくすぐられた当人は大きなくしゃみと共に大きく身体を揺らした。
ぐらりと揺れた身体はバランスを崩し傾き。]

え?

…っえ、あああああああッ?!!

[絶叫と共に地上を目指した。]

(@35) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【見】 落胤 明之進

[視力を封じた特徴的なその姿、ちら、と見かけたのは確かだった。けれど、記憶は曖昧で、耳にしていただろう、何かを思い出すことが出来ない。

人と話す気になれない、という言葉には、
何か憂うことでもあったのだろうか、と思うのだけれど。
向ける視線は届きはしないだろう か]

 ――……、

[想い沈むように、水面に眼差しを落とせば、
ゆらぐ波紋が広がっていた]

(@36) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 本屋 ベネット


…お前は、どんな気持ちであの場所で舞ったんだ?

[今は等に枯れてしまったその花に尋ねるように
水底を覗きこむけれどそこには誰がいるわけでもなく。

ただ息をひとつついて、扇持たぬ手を水面に落とす。
指先に絡む冷たさよりも、舞いあがった飛沫の耀きに目をやる。
砕いた破璃の粒のようなその澄んだ欠片は
一瞬の裡に消えてしまった]

(407) 2010/08/02(Mon) 01時頃

本屋 ベネットは、響いた落下音と絶叫に思わず扇を水に落としかけた。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

――…、花主様のことは
我々花としては気になることでして。

[――面白いものを見るような高嶺に
茶器を傾けていた手を止め
紫苑色の視線を向ける。黒壇は深いいろだ。

華月が何を謂おうと構わぬといった態だが。
たまには、というのは。
どうにも華月は言葉が軽い。
己のように使い分けるということをあまりせぬ。
刹那紫苑色に向けられた苔色には気づいたかどうか。

茶器を置いた。]

(408) 2010/08/02(Mon) 01時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【人】 懐刀 朧


 それは耳を塞ぎたくなる話だな。
 きっと碌なことを言われていない。

[さて、この花が聴いたのはどの悪評か。
不肖の当代、引き篭もり、碌なことではないに決まっている。
耳を塞ぐ真似をしたら結わえていない髪がさらと揺れた。
あと少しで茶器に髪が浸かりそうではあったが、
高嶺は気にすることなく二人の花を見て]

 なら、私はお前の言ういけずというやつだな。
 遅いと思ったので、待ちきれずにここに来た。

[偽らずに明かすと大人しくしている鵠も見る。]

(409) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 説法師 法泉

[荷物の整理をしていたところで、外から絶叫が聞こえた。
何事かと、窓から顔を出す]

何の騒ぎです。

[声の方向を考えるに裏庭のほうらしい。
整理途中の荷物を一度見て、そのままに部屋を出た]

(410) 2010/08/02(Mon) 01時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【人】 記者 イアン

― 庭 ―
[風が湿り気を運ぶ。水辺なのだろう。
 気をつけなければ。水辺に落ちれば
 包帯を取らざるをえまい]
[そう思いながら聞こえる声を聞くでなしに聞く]

 ……イアン。イアン=薗っつーの。
 アンタは?アンタでいいならいいけど。

 ……って、なんだ……?今の声……

[目隠し君と呼ぶ相手に苦笑しながら名乗り
 こちらも相手の名前を知らぬゆえ短く問いながらも
 耳に入った奇声、アケノシンに夜光ことを
 知っているか尋ねる前に、声の方向を振り向き
 一歩、歩みを進めた]

(411) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>404

 ああ、確かに今日は暑いな。

[そして、邦夜が去っていくのを見送ってから、一度自室戻ろうかどうしようかと思案した。]

 

(412) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【見】 落胤 明之進

[つらつらと流れ出した言葉にゆるり、と首をかしぐ]

 ――…ええと、
 何か凄い望みがあるのなら、有名になった方が
 その願いを叶えるのに近道なんじゃないですか?

[饒舌になってきた少年の口調に、変わらずおっとりと言葉を返す。なにやら少し攻撃的なような気もするのだけれど]

 ご心配いただいて、ありがとうございます。
 人違いしないように、気をつけますね。

[結論としては、案じられた、
と解釈して、笑ってぺこり、と頭を下げた。

本来、主を間違えること、などあるはずもないのだが、
その違和感には彼自身は気づくことは なく]

(@37) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 懐刀 朧

 ――…、気になるか。
 ……鵠、

[訊こうとしていたことを口にするもう一人の花に、
緩く口端が上がる、薄い笑みが浮かんだ。
初めて、花の名を呼ぶ。]

 ………華月、

[もう一人の名も。]

 …言ってみろ。
 お前達花から見て…此度の花主達は、どうだ?

[黒檀が、楽しげに細まる。]

 花祭は花主が花を選ぶだけの祭ではない。
 ……花が、花主を選ぶ祭でもある。

 …どうだ?お前達から見て…、此度の花主達は。

(413) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 本屋 ベネット

[扇は手から水へと投げだされることなく、
そのかわりにちゃぷんと響いた水音は、
小川から引き揚げられた手から落ちる]

…随分騒々しいな。
独りで祭りでも始める気か。

[濡れた両足に、芝生は少しだけ痒い。
だが、乾く前に靴を履くのは躊躇われる。
靴は小川の傍へ置き去りに。
そのまま声の下辺りを覗きこむ]

(414) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―廊下→庭―
……ん?

[庭への出入り口を見つけて開いたところで絶叫が聞こえた。]

……はて、花祭りに絶叫するような危険は何かあったかな……

[首をかしげて声の主はどこかと見回す]

(415) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 池のほとり ―
[名乗られ、見目は年上に見える彼に不遜な態度で名を告げる]

 人の名を聞くなら先ず自分から……だっけ、上出来ってことにしておいてあげようか、イアン。
 ボクの名はロビン。
 そう呼ばれてるけど――

[明之進の視線を追った先、揺らぐ波紋
眉根を寄せて視線を彷徨わせる。
次の瞬間、裏庭で響く絶叫]

 ――っ

[文字通り飛び上がる。
体中の毛が逆立った気がした]

(416) 2010/08/02(Mon) 01時頃

始末屋 ズリエルは、遠くに、何か聴こえたけれど、どこかはわからない。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【見】 落胤 明之進


 ……あ、では私、
 主様を探しに――……

[響いた絶叫には、ゆるゆると辺りを見回す]

 ……華月殿は、なにか、とてつもなく
 凄い手妻でも疲労されたのでしょうか。

 声明道の一種ということは、なさそうですし……

[小さく呟いて、ふわり、
枝葉と小袖ををひるがえし、そこから一歩歩み出す]

(@38) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 説法師 法泉

[廊下歩き、裏庭のほうへと向かう。
他に人の姿があれば、先ほどの叫びの事を聞いて]

どなたかいらっしゃるのですか。

[裏庭までたどり着くと、庭へと向かって声をかける]

(417) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[湯を浴みて、濡髪を緩く結わえて身支度を整える。
 長襦袢姿で手に取ったのは、若竹模様の絽の一重。]

…若竹という歳でもあるまいに。

[なよたけの…と呼ばれたことを思い出しての事だろうか。
 されどそれを広げることはなく、黒地に流水模様の紗の小紋に袖を通す。
 
 粋に大きく衣紋を抜いて着、下駄をからりとつっかけて廊下へ出る。
 そろそろ客人も集まってきたのか、あちらこちらに話し声。]

(418) 2010/08/02(Mon) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、庭から響いた悲鳴に、おや。と小さく呟いた。不思議そうに外へ目をやる。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【人】 執事見習い ロビン

― 池のほとり ―
[笑って頭を下げた明之進に侮蔑を返す余裕は無かった。
驚き、手にしていた果実はぽちゃりと池に落ちる。
響く水音は重なり、少年は増える人の気配に身を固めた]

 ……騒々しいのは好きじゃない
 面倒ごとは嫌いだ。
 そういうわけでね、ボクも失礼するよ。

[他の誰も来ないうちにと踵を返す]

(419) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【見】 若者 テッド

い゛っ…てぇ………

[木から落ち、その場に蹲って打った箇所をさすった。
やがて耳に届いたのは、微かな水音と。]

――――…んな訳あるか!

[掛けられた言葉>>414に顔を上げて、痛さに涙が滲んだ瞳でじろりと睨んだ。]

(@39) 2010/08/02(Mon) 01時頃

若者 テッドは、別の方から声>>417がすれば其方に目を遣った。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 ご本人がそう想われるんなら、そうかもしれへんなぁ。
 あ、髪が茶につかりそやで?長いと大変やなぁ。

[耳を塞ぐ人に、笑みの種類を変える。
邪気を感じさせない、カラリとしたものへと。]

 いけずかおもうたけど、それよりおもろい人やおもうたわ。
 引き籠りいうてきいとったさかい、暗い人か想う取ったけど、人の噂はあてんならんこともあるんやなぁ。
 そんな風に、花に質問むけてくる主さんも珍し。

[鵠が華月を心裡で称した通り、軽い口の動きは滑らか。]

 そやな。本郷様も、おもろい思ったから、おもろい主さんが今回多いんかもしれへん。
 そいや、名前ようしらへんけど、廊下におったん、本郷様に、虐められてないとえぇなぁ。

[謂うだけ謂って、鵠の返事はどうだろうかと、そちらを伺う。]

(420) 2010/08/02(Mon) 01時頃

手妻師 華月斎は、庭の方から絶叫が聴こえて、苔色を瞬かせた。

2010/08/02(Mon) 01時頃


【人】 本屋 ベネット

ああ、私だ。

[聞こえた声に、植木の合間から顔を出す。
つるりとした頭が見えた。先程ぶりである]

それと…
随分と口の訊き方のなっていない落花がひとつ。

[答えて、随分な態度の花を見下ろす。
随分と生意気そうな姿だと鉄色を細めた]

(421) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―

 ああ、ロビン、っつーのか
 なぁ、ロビン、
 今の人の叫び声に聞こえたのはなんだと思う?

[高慢な口調も、ロビンの名から連想される噂も
 それより、花祭りの舞台で聞くとは思えない
 謎の奇声に包帯から覗く眉をよせて]
[もう一つの儚い気配の様子は
 儚さと相俟って青年の意識の隅に追いやられる]
[ロビンも騒々しさにその場を去るようだ。]
[青年は普段なら面白がって覗きに行くものの
 今はその気になれず。
 人の気配、集まる声のほうへはいかず
 呆然とその場に立ち尽くした]

(422) 2010/08/02(Mon) 01時頃

【人】 説法師 法泉

[さらに響いた声。
顔が見えた]

そちらにいるのは本郷様ですか。
それと落花とは、先ほどの…。

それだけの元気があれば問題はなさそうですね。

[違う声色にようやくそこにたどり着く]

(423) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 01時半頃


【見】 落胤 明之進

―裏庭→本邸回廊―

[四季の花を楽しむのだろう、縁側に腰掛ける。
手元の枝をもたげて陽にかざせば、陽光も紅色に透ける]

 誰にでも……

 ああ、花は気位が高いくらいでいい、と
  言っていたのは――……

[誰であったが、ぼんやり、と考える。
己の主に言われたのでなければよい、
と陽に透ける紅色をただ見やった。]

(@40) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

…随分と達者な口だな、猿。
百日紅から落ちて目覚めたにしては随分木登りが下手なようだが。

[しゃがみ込んだままの花の前に立つと明らかに見降ろす視線は侮蔑。
軽く膝を折ると、蒔絵細工の施された扇の親骨は
口の悪い少年を検分するが如く顎を持ち上げようとのばされた]

お前の師はさぞかし偉いのであろうな。
花主に向かってそのような口を利くよう教え込むと言うのならば。

(424) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

記者 イアンは、聞こえる”落花”の言い回しに叫び声は花のものと知る。

2010/08/02(Mon) 01時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂>>413
――、…

[――そこで、初めて名を呼ばれ。
彼の意図はいかなるものかと黒壇を見る。
華月が答えるを待ち]

…――私の逢った、限りですが。
館の主の趣向もありましょうか
一風変わった方が多いように感じます。

長く花祭から遠ざかっていた方
花から花主に登りし方

……――隠居のような生活から戻られた方

[視線はそのまま高嶺へ。
からりとした華月とは対照的に淡々と、思うたことを口にする。]

意図するところはわからねど、此度花祭りは、常の風体とは異なったものとなりそうかと。

(425) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

花と呼ぶまでもない。
木登りの下手な猿が一匹、百日紅から落ちたまでのこと。

[視界に幾つか散らばる赤い花を横目に乾の言葉に短く返したも束の間。
随分と人の気配が増えて近づいてくるような気がする。
煩わしさに溜息をつくとその微かな動作で風のうえに
蓮香がほんの少しだけ色をつける]

(426) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[再び元気な声がしたようなので問題は無いようだ。やれやれ、とため息をついて――庭で立ち尽くしている人物が目に入り。次に目についたのは包帯で]

……ふぅん?怪我でもしてるのか?

[気になって近づく]

(427) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 本邸/回廊 ―

 さぁね。
 人の叫び声に聞こえたなら、そうじゃない?

[イアンに気も無い風に短く返し、そのまま歩いて本邸に向かう。
裏庭には人の気配が増えていた。
関わらぬようツンと澄ました顔で通り過ぎる]

 食べ損ねた。
 ……結局食堂に行かなくちゃならないのか。

[せめていまの騒ぎで皆が出払っているといい。
空き腹を抱えて少年は縁側に腰掛ける明之進とも別れ回廊を行く]

(428) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[コロリと下駄を鳴らして歩み、渡り廊下より庭を眺める。]

幼いうちは、元気が良いのも良いことだけれど、
礼儀のひとつくらいはしつけておかねば人前には出せぬだろうね。

[ぎゃぁぎゃぁと騒ぐ姿は見覚えがあったか無かったか。
 しかしそれと向き合う後ろ姿には見覚えがあった。

 否、鮮烈に覚えているのは…その若者が連れていた花の方。
 彼程に、音を添えるのが心地良い舞手はなかなかおらぬ故。
 あの宴からは、幾年立ったろうか。

 ふと、母屋の方に目を向けて。]

おや、刷衛様では御座いませんか?
ご無沙汰しております。

[花綻ぶように笑んで、軽く頭を下げた。]

(429) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―
[聞こえる声は3つ。
 一つは落花、そう呼んだ花主…本郷と呼ばれた
 そう呼んだほうも、会話から花より花主か。
 青年は堅苦しさを常より煩わしく思い
 気付かれぬうちにと柔らかな芝を素足で踏み
 静かに距離をとろうと動く]

(430) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 説法師 法泉

本郷様は、ずいぶんと花に手厳しい。
多少やんちゃなほうが、育て甲斐があるというものではありませんか?

[落ちた花と緑を見比べて言葉に乗せる。
表情は変わらず、無]

そちらの花も、あまり無理はせぬように。
木から落ちれば怪我をする。

買われる前でも、すでに花主がいるのだとしても、避けたい事項だと思いますが。

(431) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

呉服問屋 藤之助は、にぎわしい声に、少々反応したが、その後はそ知らぬ顔。

2010/08/02(Mon) 01時半頃


【人】 記者 イアン

― 庭 ―
[叫び声が気になりもう一つの気配
 >>427に気付くのが遅れた]

 ……俺のことか?
 違う、覆っているだけだ。

[常ならば、花か花主か聞き分けてから
 素の口調かそうでないかを選択するが
 気が回らず両の手を袖に入れながら
 かかる声に足を止めそう返す]

(432) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【見】 若者 テッド

[地を踏む音が近づいて、綺麗な球体が視界に映るとそれを見詰めていたが。]

口の訊き方って、…最初にふっかけて来たのはお前の方だろ!
俺は悪くないね。

[フン、と鼻を鳴らしてそっぽを向いた。
その折にやって来た男>>423には。]

落花って言うな。

[その呼び名は気に食わないとばかりに不機嫌に呟く。
そして鉄色の瞳の男が紡いだ言葉に声を荒げて再度向き直り。]

…なんだと!?
馬鹿にしやがって!俺は落花でも猿でも…  …ッ

[勢いよく吼えるつもりが、顎を持ち上げられるとその意気も止まって眉が寄る。]

(@41) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 懐刀 朧

[華月に指摘されると髪の毛を面倒そうに摘んだ。
結う紐はないので、払った髪はさらりとまた落ちる。]

 …未だ全ての花主には会ってはいないが、
 今のところ顔合せした花主達は皆、曲者揃いだな。

[己も含め。二人の花にそう言い、悪びれなく笑う。]

 ――…花も、此度は随分と珍しい毛色を揃えている。
 それがいいことか、悪いことかは判断が分かれそうだが。

[考えを直ぐ口にするような喋りの華月と、
言葉を選んでから口にする鵠、
対照的な二人の花を眺めやると残った茶を啜り]

 ……剪定を待つばかりの花にはなるな。
 …花達もまた主を見定め、そして選べ。
 3日の祭で選ばれる花となるかは…この先のお前達次第だ。

(433) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 懐刀 朧

[随分と庭の方が賑やかだ、何かあったか。
茶器の中を空にすると立ち上がり]

 馳走になったな。
 いい退屈しのぎになった。
 
[そう言うと、下ろした髪を揺らして食堂を出て行く。]

(434) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

手厳しい?冗談を。
花は花主の品格を問う者。
育てたいと思う価値があれば別かもしれんが

[小さく嘆息の息を吐き出す]

これでは買う以前の問題だ。

(435) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 説法師 法泉

落花と呼ばれたくなければ、名を名乗るが良いよ。
名乗る名くらいはあるのでしょう。

[落花を見下ろす視線は常と変わらず。
聞こえたかすかな足音と、どこからかの声にふと見回し]

あちらにもお人がいるようですね。

(436) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 本邸/回廊 ―
[食堂への道を歩く。
庭には人の気配が幾つも増えていた。
苛立ち混じる幾つかの感情が増して行く]

 うんざりだ。
 花に価値ばっかり求める花主も
 花主に媚びる事しか知らない花も

[侮蔑を瞳に浮かべ、見遣った先
食堂から出てきた人物に気付いて口を噤んだ]

(437) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【見】 若者 テッド

[しかしその表情も束の間。
見上げた瞳は細められ、キッと睨み上げる。]

……黙れよ。お師さまは関係ねえ。
大体、お前は俺の主じゃないだろ。
何でお前に尻尾振らなきゃいけねえんだよ。

[言ってから、無表情の男の言葉>>431に少し、ぐ、と苦い顔をして。]

俺は、悪くない。

[フン、ともう一度鼻を鳴らした。]

(@42) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>432
ふぅん……違うんだ。じゃあ、修行かなにかか?
ぱっと思いつくのは剣術とか、か……

[軽く腕を組み、近くへ寄る]

あっと、失礼。気になることがあるとついね。
俺は天満月邦夜っていう。君は?

(438) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

吹っ掛けた?下らんな。

[ぴ、と弾きあげるように扇は落ちた少年の頤を持ち上げる。
視線は値踏みをするように]

身分の境界も弁えぬ猿に、何故私が礼儀など弁えねばならん。
花主に怒鳴り返す花など、初めて聞くがね。

[扇は右、左、と動く。
己の指先のかわりに]

…まあ、怒鳴り返すほど悔しければ
其の身の芸とやらで私を後悔させてみせるがいい。
脳なしの花でなければ、芸の一つや二つ、あるのであろう?

[扇を頤から外し、立ち上がれば鉄色は見降ろす。
とても冷たい目をしていた。
それこそ、商品価値しか求めないとばかりに]

(439) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

[高嶺の紡ぐ言の葉を面白がるような微笑のまま聴き届ける。
返しは言葉でなく、その表情の奥に止める。
それを相手がどう取ったかは判らぬが、表情もまた鵠とは対照的であると思われたか。

もしかすれば、事あるごとに対照的だと周りに印象付けているのかもしれない。
それでも、馴染みとなっているのだから不思議だ。]

 屋敷の中のことやさかい、危険はないと思うんやけど。
 向かわれるんなら、気ぃつけて。

[高嶺去るタイミングから、悲鳴聴こえた方に向かうのかと、そんな言葉をかけた。]

(440) 2010/08/02(Mon) 01時半頃

【見】 若者 テッド

[落花の代わりに名を>>436と言われれば。]

………虎鉄。

[沈黙の後に己の名を呟いた。]

(@43) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

[パチン、と扇が一つ鳴る。
秒針か、剪定か、そのどちらもか。
鳴らす本人に、意図はないけれど。

随分騒がしいことになったものだと辺りを見回したところで
視線が一か所にとどまる。
視覚を覆う白い布。
漠然と、何だろうとは思う程度]

(441) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―

 そう言った類の理由でもない。
 ……一身上の都合だ。
 悪いが理由を安と人に話す気はない。

[近づく声。この屋敷で今迄聞いた声ではない。
 質素な白と紺の装いは
 花を買う身分にないこと
 …花か屋敷のモノかに見えるだろう]

 ……まぁ、悪眼立ちはするようだな、これは
 天満月か。俺はイアン。イアン=薗だ。

[話しかける声は、気安さはどちらにも取れ
 判断がつかぬままその場に立つ]

(442) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 手妻師 華月斎

 なんや。ほんま高嶺様は、おもろい方やな。
 わいは、ああいう方好きやで。

[高嶺の背を見送ってから、その場に残っていれば鵠に、そうでなければ独り言で零す。
高嶺に対する評は、しかし、華月の口からは誰にでも向けられるものでもある。基本的に、嫌いという評をすることがない。
皆がまんまると称する彼のことも、欲望に忠実でおもろいから嫌いじゃないと云い張る。

さて、鵠はその後どうしたか。
華月はといえば、その場を動くことなく、暫し茶で喉を*潤している*]

(443) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 説法師 法泉

連れて回るのならば、そうでしょう。
連れて回るまでに、矯正できれば問題はない。
そも、出来上がっている花など囲っても自慢にしかならない。

[碧の言葉にはそう返して、虎鉄と名乗った花を見下ろした]

虎鉄、落ちたのがそちらの責ではないとしても、その後の反応は貴方のものです。
少し、改めると良い。
このような場ではね。

(444) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 懐刀 朧


 身に危険が及びそうなら、見て見ぬ振りをするまで。

[華月の忠告のような言葉にはしれっと声を返し、
悲鳴に合わせて食堂を出たが、向かう先は気まぐれ。
食堂を出たところに名を聞いた花の姿があると
黒檀は細まり、瞳と同じ色の髪が揺れた。
一見、もう一人の花主と見間違うくらいには
たまに表情が似ることもある。]

 ――…食事か?

[そうとだけ、声を掛けて花の名は呼ばない。
回廊で会った時のように少年の前で足を止めることも。
少年の答えを待たずに、高嶺は花の横を通り過ぎる。]

(445) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―
[高嶺が髪を気にする様子に、
眼を向けて一度瞬く。りん、と己の髪を結わえた紐の鈴がなる。]

――…御自分でも思っておいでですか。

[悪びれずに笑う、
その答えをどうとったやら]

其れは否定致しません。
矢張りこれも主催者様の趣向なのでしょうが。

[目隠し、噂の花、口と気性に難のある己、
それから、――]

…もちろん、重々承知しております。
選ばれなければ花は枯れるだけだ。

(446) 2010/08/02(Mon) 02時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時頃


【人】 本屋 ベネット

お前を躾けたのがその師なら、
その師に非はなくとも責任はある。
それぐらいわからんのか。

[呆れたように言葉を落とす。
扇が、また一つパチン、と鳴った]

売れ残る花の、常套句だな。
そうして己の価値も、折角時間と手間をかけて磨いた技も投げ捨てて

…朽ちていく。

[最後の一言は、少しだけゆっくりと紡がれた。
虎鉄、と名乗ったその名は聞いていたが]

猿には、それもまた似会いかもしれんがね。

[告げて、踵を返す。
脱いだ靴は、お側の傍らに置き去りにしたままだったから]

(447) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>442
修行も違うんだ?ま、話したくないなら良いけど。

[イアンの顔を覗き込んでいた姿勢を戻せば硝子瓶の中の薬がシャラリと音を立てて]

イアンね。イアン。覚えた。んー、君は……花、か?
ああ、邦夜でいいよ。長いし……なんつーか、天満月だと俺じゃなくて父上を呼ばれた気がするんだよな。

(448) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 回廊 ―

 食堂に他の用事で向かうとでも?
 つまらない質問ですね。
 
[問いに澄まして答える。
通り過ぎる歩みは此方も止めはしない。
視線は真っ直ぐ扉だけを見ている]

 まさか野次馬に向かうとは思いたくありませんが、
 もし庭に出るならお気をつけて。

[嘲りを含む言葉を捨て置いて、食堂の扉を開いた]

(449) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【見】 若者 テッド

[顎を持ち上げた男の瞳は、酷く冷たい。
しかし虎鉄は怯まない。
師の責任との言葉に少しだけ見上げる琥珀が揺れただけ。
扇から解放されると、虎鉄も同じように立ち上がる。]

言っただろ、俺は猿じゃねえ。
虎鉄って主から貰った立派な名があんだよ!

それとな、お前みたいな奴にホイホイ見せてやるような安い芸はねえから、覚えとけ!!

[思い切り吼えて睨み上げると、同じように踵を返して怒りの篭った足取りで裏庭を後にしようと。]

(@44) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

連れ回す連れ回さないの問題ではないのだよ。

出来上がっている花には興味はない。
売り言葉に買い言葉ですぐへそを曲げる様な花も要らない。
勿論、すぐに萎れる様な花も必要ない。

[花に求めているものがあるから、容赦をしないまでのこと。
改めるといい、という言葉には小さく、けれど男にしては珍しく笑った]

己を繕って何になる。
それではまるで詐欺ではないか。
買う人間がどんな性格かわかっているほうが、花とて楽だろうに。

[脱いだ靴を拾い上げるとそのまま芝生を踏んで戻ってくる。
擦れ違うように、乾に告げた]

私は、私が育てたいと思うだけの何かを持っている強い花でないなら、要らん。
それだけのことだ。

(450) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―


……、――はい …… 高嶺様。


[声をかけかけて、機を逸した。
鬱陶しそうに髪を見るなら、
己の持つ組紐細工を渡そうかと思ったのだが。

髪を下ろした横顔が、鵠が敵愾心抱く
霞月夜に似すぎていて――留まった。


ふ、と短く息を吐く。
高嶺の背が扉向こうに消えるまで、
些か複雑そうな表情を浮かべたまま]

(451) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―
[無理に問われることもなく
 近かった気配が少し離れ、何かの音が耳に入り
 小さく首を傾げた。]

 ああ、花だな。天満月は……ああ、では
 言葉に甘えて邦夜と呼ぼう

 邦夜は花か?主か?
 口調からは察しがつかん。
 家の名にそう感ずるところも主か
 芸事の家系か判断つきかねるな。
 何か聞こえた音も材料にならないし……

[態度をどうすべきか判断に迷う。
 聞こえた音が鎖か何かなら
 束縛癖のある主にとらわれた花だとでも思うのに]

(452) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



……―― …わからない

[花主は曲者ばかり――嗚呼、まったくだと心中思う。
だから、わからない。
かれの、思うところも。
それから紫苑色をちらと華月へと向けた。]


好きだ、好きだと
お前は其ればかりだ。
多少は選んだらどうか。


[席を立ち、茶器を片付けることにする。
食堂の扉が開き――ひとりの花が入ってきたのが見えた。]

(453) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[通り過ぎるロビンが残す言葉に、
くつ…と喉が鳴るのは聴こえただろうか。
言葉は返さず、そのまま歩みを続ける。
見ようとはしないくせに、言葉は残す花。]


 ――…野次馬も、そう悪いものでもない。


[何にも興味を抱かなくなるよりかは、ずっと。
そう零したのはロビンに聴こえぬところまで来てから。
そう呟いた男は、しかし悲鳴の聞こえた庭には
近づこうとせずに違う場所へと向かう。]

(454) 2010/08/02(Mon) 02時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時頃


【人】 執事見習い ロビン

― 食堂 ―

[中に入るとそこにはやはり人が残っていて、少年は期待を裏切られたと溜息一つ。
見覚えのある二人だった。
ただ、少年の用事は彼らでなく食事であったから
声をかけるでなく奥へと向かう。
使用人が何を差し上げましょうと問いかけるには構うなとぴしゃり一言で突き放した]

(455) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 説法師 法泉

[去る虎鉄と碧に肩を竦めた]

花も花主も、我がお強いことだ。

改めるのは繕うことではない。
元から、人がそのように振舞えるのなら、花を囲う花主など要らぬということです。
気に入らないのでしたら、それでよいでしょう。それだけのことです。

本郷様も、短気は損でございますよ。

[自分も気は短いほうではあるが、同じようなものを見ればそれは鎮まることに苦笑を浮かべた]

(456) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

…なれば己の主に頼んでみるのだな。
『本郷になど己の芸を見せたくない』とでも。

[会話の流れからすると主がいるらしい。
主の命であるならばどうなのだろう。
尤も、会話に対する食い付きはなかなか面白いとは思うが、
どうも頭に血の上りやすい花なのだと思う。
裏庭から去っていくその足を止めるつもりはない。
ただその後ろ姿を、幾らか愉快そうに眺めてはいても]

(457) 2010/08/02(Mon) 02時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

>>452
俺?ああ、俺は花を求めて。花主だ。

[そう目の前の花に告げる]

ここの主が仕事の関係で父上の知り合いでね。
ん、……音?これのことか?

[硝子の瓶を軽くゆする。再びしゃら、と中の薬が涼しげな音を出す]

……これは薬だな。硝子の瓶に入ってるんだ。

(458) 2010/08/02(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

えぇ、またいつでもお越し下さいな。
有平も喜びますゆえ。

[刷衛の胸元にしなだれかかるように甘え、上目遣いにそっとねだる。
 義父となった黒ひげの主は古い刀剣の収集趣味があり、研師が呼びつけられる折には、饗すことも少なくはなかったかと。

 馴染み以上の深い関係が有るか否かは当人らしか知らぬことではあるけれど。

 戯れに彼の黒髪へと指を絡めてするりと離す。]

(459) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 本屋 ベネット

我の弱い己など、本郷碧ではあるまい。
噂倒れなど真っ平御免だ。

[短気は損気。
言われ慣れているのだろう、悪びれる様子はない]

…蓮の舞殿に上げるだけの価値のない花など、必要ない。

[その一言は独り言と言うが相応しい。
足もだいぶ乾いたものだから、靴を履き直すと
蓮の香りを風に残しながら裏庭を後にする。
其の足は水の流れを辿って表庭へと向かおうとしていた]

(460) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―

 あー……

[主との言葉に困ったように頭を一つかいてから
 両の袖から手を出し軽く頭を下げる]

 申し訳ございません、邦夜殿
 花主とは知らず礼を欠きました。
 シュレーゲル様とご縁のある方でしたか。

[非礼をわびてから、邦夜の立てる音に耳を済ませる]

 ……薬…ですか?
 硝子の瓶…ああ、だからあのような音がしたのですね
 それにしては薬とは……失礼ですがお体でも…?

(461) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

村の設定が変更されました。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おや。

[庭からずかずかと上がってくる、若いというよりは幼い花。

 いや、花というよりはコレは猫か。]

髪に葉が、絡んでいるよ?

[落ちたときにでも引っ掛けたのか、赤毛に紛れた木の葉へと手を伸ばす。]

(462) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【見】 落胤 明之進

 ―回廊―
[別れたロビンの後姿に、小さく手を振った。
食堂前でロビンと言葉を交わす
長い髪の立ち姿には見覚えがあるように感じて一度、目を止めた。

ロビンと共に向かうのが憚られたのは、
食欲というものを余り感じられなかったせいか。
――彼の残した言葉は、それなりに引っかかるのだけれど]

  ――……私は、

[言葉に出すのは、少し怖い。
己は花主に捨てられたのではないか、と 
ふとそんな不安も過ぎる。

手にした枝に眼差しを落とす。
何処であれど咲く、紅。]

(@45) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

稲荷のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時半頃


【人】 説法師 法泉

[二人の姿がなくなると、先ほどの足音のほうへと足を向ける。かかった声との位置を考えれば向こうか、と歩を進めて]

花か花主か、どちらでも良い、か。

[一人は目を覆っている背の高い、――花]

先ほどの足音は、そちらでしょうかな。

(463) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 懐刀 朧

[幾らか歩いていたところで、ふと足を止める。
振り返ったのは誰かに見られていた気がしたから。
振り返る視界に儚き花の姿は入るだろうか。]

(464) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>461
あ、いや、直さなくていいって。

[困ったように頭を下げる様子に苦笑いを浮かべる。]

堅苦しいのは余り好きじゃなくてね。

……そう、薬。別に、普段は体が弱いわけでも無いけど。
ま、その辺はヒミツ。
[にこー、と笑って]

(465) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 本屋 ベネット

−表庭−
[首を傾げると、ぱきりと小気味よい音がした。
何だか妙に一日疲れた気がしてならない]

…何が、当代一の花々だ。あの脂大福が。

[脂大福、と言うのは勿論邸の主を指す言葉だ。
あの腹を見るたびに、引きちぎったら脂が出てくるのではないかと常々思っている。
尤も、自分が求めているのも当代一などではないと自分でもわかっているが]

(466) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 02時半頃


【見】 落胤 明之進

[振り返るその長い髪に、既視感はあれど、
それが一瞬の邂逅を得た霞月夜の君とは思い至らず。
ゆえに呼びかけた言葉は、]

 ――……主様?

[ゆるく首を傾げる、小さな声]

(@46) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 本屋 ベネット

(…代わりなんて、見つかるはずがない)

[追いかけているものは記憶の名残。
果たされなかった約束。

求めているものは]

(467) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 執事見習い ロビン

―食堂―
[奥を借りて湯を沸かしながら思い出す]

 ……高嶺の

[傍で鳴った喉の音
見透かされているような気になる。
万一にも――あってはならない。
殺人鬼のような顔をした男よりもよほど、彼の方が恐ろしい。
なるだけ近づかぬようにしようと心に誓った。
三日間の辛抱だ]

(468) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 記者 イアン

― 庭 ―
[邦夜が花主と知り態度を改めたところでもう一つ
 賑やかだったところから聞こえた
 本郷と誰かを呼んだ…多分花主の声がする]

 ……そうですね、多分私のものかと
 取り込み中の様子、お邪魔ではと
 ご挨拶もせず申し訳ございません

[声のほうに丁寧に頭をさげ、その後に
 名前も告げてから、話をしていた邦夜に向き直る]

(469) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

― 食堂 ―

[茶を淹れるとき、
跳ねた湯に触れた指先が紅くなっている。]

…。

[練習すべきだ、と内心思う。
使用人と先程の花――ロビンが何事か言葉を交わしていた。

切り捨てるような様、
何を思うているのだか。]

……――一風変わった    か

[思えばあれも、随分と変わり者だ。
見もしない芸を想像だけで囃し立てられている。

――見たことがない故に、
別段誉めそやす気も鵠には起きないのだが。]

(470) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[走り去る幼い猫を微笑ましく見送って、特に行く当てもなく廊下を歩む。
下駄の音色はからころと、己の存在を周りに知らせるか。]

(471) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 記者 イアン


 ……そうは参りません。
 少なくとも人目があるところでは
 邦夜殿は良くても、無礼な花を育てたと
 私を育てた亡き主に恥をかかせるまねは出来ません。

[花は花主の品格もあらわす。
 ……例え、それが今は死に別たれても
 だから、少なくても、もう1人
 花主がいる前で態度は崩さないと毅然と言い張るが]

 ……お体を悪くされていないなら良かった
 秘密……は、お互い様、ですね。

[そう、返す口調は口調の割りに
 笑みを含んだ明るいものだった]

(472) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 本屋 ベネット

[あの舞に関わることができるのなら、とおもう。
数は少ないが、舞手は現在も幾らかはいると言っていた。

ほんの少しだけの時であるにも拘らず、
自邸に戻れないと思うとどこかあの蓮の池が思い出されるのは何故か。
まるで、何か良くない予感のようにも思われて]

…下らん。

[小さく呟く。扇をまた一つ鳴らした。
剪定するかのような音を]

(473) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 懐刀 朧

[儚き呟きは此方の耳にまでは届かない。
似たように、緩く首を傾ぐと長い髪が揺れた。]

 …如何した?
 道にでも迷ったか。

[見目からも雰囲気からも花で間違いないだろう。
先程の夜光も思い出し、そう呼びかけた。]

(474) 2010/08/02(Mon) 02時半頃

【人】 説法師 法泉

イアン、ですか。その様子ではやはり花か。
私は乾と。

別に挨拶など構わないのですよ。
こちらに参ったのも、足音の主を確かめるのが目的でしたから。

そちらは。

[イアンが向き直ったほうへと目を向けた。雰囲気からすれば花にも花主とも思えず]

(475) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

…?

[ひらりと、視界の端で何かがよぎった。
見渡してみれば、大きな黒揚羽がふうわりと風に舞う姿。
指先を軽く持ち上げてみせると黒い一羽はその先に佇む]

お前、何処から来たんだ。

[季節外れではない。花も沢山ある庭だ。
虫や鳥がいること自体は珍しくもないけれど]

(476) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 執事見習い ロビン

―食堂―
[沸かした湯に米を入れて煮立たせ、塩を振る。
あまりに雑ではあったが、腹に入ればそれで良い。
一服盛られた心配も無い食事を手に戻る
呟く声にちらと冷たい視線を投げた]

 ……一風変わっているのは、そこの彼?
 それとも、先刻出て行った花主のことかな

[開いた席は幾つもある。
彼らから遠く離れた場所を選んで皿を置いた]

(477) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【見】 落胤 明之進

[返る言葉に過ちを知り、
落胆はあれどそれは面には現れず。
問われた言葉をしばし反芻すれば、首を横に振る]

 私は迷い子などではありません。
 ――迷われたのは、きっと主様の方です。

[そこは譲れないところであったらしい。
いささか拗ねたようになった物言い、
ふと、我に返れば立ち上がり一つ頭を下げた]

(@47) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

[黒い羽根はゆうわりと揺れて]

…捕まらないうちに、宿にお帰り。

[ふう、と、蝶を僅かに追いたてる様に温かな息を吹く。
蓮の彼の名残と共に蝶は白い雲の細く伸びる空へと舞い上がる。
見上げて、眩しさに鉄色の瞳を細めた]

(478) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【見】 若者 テッド

― 裏庭→廊下 ―

………ッ

[背にかかる本郷という名の男の言葉>>475に言い返そうとして、思い切り振り返ったものの、言葉に詰まった。
そして何も言えぬまままた踵を返し、唇を噛み締めて早足だった速度を駆け足へと変えて立ち去る。
芝生の上を走っているのに足は重く、ぬかるみの上を走っているような気がした。]

…は、…  はぁ  …は……ッ

[息を切らせて建物の中へ入ると、長い黒髪の男>>462と鉢合わせた。
少し青白い顔で見上げ、伸びてきた手には身を震わせて手を弾く。]

―――ッ、じぶん…で、取れる……。

[手を弾き、一瞬だけしまったという顔をしてから俯いてそう言うと、すぐにそのまま廊下を再度走り出す。
やがて人気の無いところまで来ると、虎鉄は手近な壁にふらりと凭れかかった。
ざわつく胸を片手で押さえる。
フラッシュバックした映像の数々。
先程の騒々しさとは裏腹、ずるずると力なくその場に蹲った。]

(@48) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 記者 イアン

 ええ。ご覧の通り光も見ぬ花ですが、
 花に間違いございません。
 乾殿……失礼ですが…ずいぶんお若いのですね
 御高名伺っておりますと、
 もう幾らかお年を召された方かと……

[乾の名は聞き及んでいたが
 その乾の息子とは知らず、許しの言葉の後に
 青年はそう尋ねて。] 

(479) 2010/08/02(Mon) 03時頃

本屋 ベネットは、記者 イアンの白い包帯を雲を見て思い出し

2010/08/02(Mon) 03時頃


本屋 ベネットは、記者 イアンの名前を知らないなと思ったが

2010/08/02(Mon) 03時頃


本屋 ベネットは、記者 イアンとまた話すなりするだろうそのうちの時を待つことにした。

2010/08/02(Mon) 03時頃


【見】 若者 テッド

 
ど、…して…

…どうして、俺を置いていったんですか、主さま…。

[今にも泣き出しそうな弱々しい呟き。
胸の苦しさと、言い返せなかった悔しさで目頭が熱くなる。
繰り返し脳裏で再生されるのは。

―――― 別れを告げる*花主の姿。*]

(@49) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

[黒揚羽の舞いあがっていった姿は今はもう遠く、
額に掌で廂を作って見上げていたが、
それでももう見えなくなったので諦めることにした。

蝶が舞いおりてきたときに、微かな期待のようなものはあったけれど]

(ただの───偶然にすぎない)

["胡蝶"を。
そんな風に願ったのを、誰かに知られたような気がした。
気がしただけかもしれない。
あまりに都合よく蝶が現れたものだから]

(480) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 説法師 法泉

ああ。それは父のことでしょう。
私は代理に過ぎませんから。
息子の、法泉と申します。

さて、ご高名というほど父は何かをしたか…。
僧侶として徳が高いとは言われておりますが。

[イアンの言葉に首を傾ける]

(481) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 懐刀 朧

[カラコロと、下駄の鳴る音が聞こえる。
そう遠くない場所を似た容姿のもう一人の花主が歩いている音だろう。
儚き花の子供のような物言いに、
黒檀を瞬かせた後零れたのは笑み。]

 ……そうか、迷ったのは主の方か。
 それは困った主だな。

[主のいる花のようだ、立ち上がる姿に近づいて]

 花主は此処へただ遊びに訪れているわけではない。
 ――…祭まではまだ時間がある。
 お前の主もまんまるに挨拶に行っているだけやもしれぬ…

 …そう、しょげることではない。

(482) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>475
天満月 邦夜、と申します。

[現れた人物に挨拶をイアンの様子を見ると、花主のようだが――自分が花か花主か、判断し難いのであろう。先ほどのイアンもそうだった。]
……父上の勧めで此処に来たのですが……
ちょっと……気が早い、ですよね。
[苦笑して。父が早くに勧めた理由もわかってはいるけれど]
>>472
亡き主……ん、そっか。……悪い、どうもほとんど家から出してもらえなかったからかそういうこと疎くて。
そ、お互い様。
[明るい声にはほっとしたように笑む]

(483) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

…莫迦だ。

[そう呟いた声も、黒揚羽には届くまい。
ましてや、自分にすらほとんど聞こえてもいないに等しいのだ。

声が届くかどうかなど、期待しているわけではない。

ここには、蓮の花も咲いていない]

(484) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

[パチン、と扇が一つ鳴った。
剪定するような音は、また一つ摘み取っていく。

そこには摘み取られたものは何もなく、
ただ分厚い枇杷の葉が揺れていた。

もう実の時期は終わろうとしている]

(485) 2010/08/02(Mon) 03時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 03時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、ゆるりと窓から庭を眺めて目を細める。

2010/08/02(Mon) 03時頃


【人】 記者 イアン

 成程、お父上でしたか、乾殿
 乾殿は乾殿とお呼びしても?
 此方の邦夜殿は家の名では
 お父上を呼ばれているようだと

[それで声も若いのだと合点がいって
 代理だと名乗る法泉にどの呼び方がいいか尋ね]

 得の高さと、選ぶ花の趣向のよさを
 亡き主チャールズから伺っております。

[高名の件にはそう説明しながら朗らかに笑う]

(486) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【人】 説法師 法泉

では、邦夜様とお呼びいたしましょう。
気が早いとは思いませぬ。
勧められたのでしたら、頃合だと思われたのでしょう。

私も似たようなものですから。

[苦笑には苦笑を返す。
やはり花主の持つ雰囲気ではない、と思う。
言葉からすればそうなのだろうが]

花主には、色々な方がいるようです。
早いと思うかどうかは、本人次第。
そう在ろうと思えば、問題はない様に思いますけどね。

(487) 2010/08/02(Mon) 03時頃

【見】 落胤 明之進

[零れる笑みに大きく瞬く、
続いた言い含めるような物言いに、
湧き上がる羞恥に思わず視線をそらしてしまった]

 ――……いえ、その。
 しょげている、というわけでは……あ、
 でも確かに、少し、捨て犬に共感できるくらいの心持にはなっておりましたが……

 まんまる?

[謎の言葉にちら、と様子を伺うように見やる
やはりその姿は見覚えのある気がして、ぼうっと考えていれば、
からり響いた下駄の音に、ようやく思い至って]

 私、あなたと似た方に、見覚えがあります。

[思い至ったままをつい口に出してしまった]

(@50) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

[パチン、もう一つ音が鳴った。
ゆらりと、風の流れが変わった気がして空を見上げる。

そこの扉が開かれているとは、すぐには気付かなかったけれど]

(488) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

おや、乾様の自慢のご子息でしょうか…。

[本人には逢ったことは無かったけれど、住職の方にはよく宴席で顔を合わせることもあった。
 泥酔すると膝枕に甘える悪癖をお持ちである故に、その艶やかに剃り上げた頭の手触りをよく撫でて堪能したこともあったりなかったりするのはご子息には言えぬ秘密ではあるのだけれども。]

聞きしに及んだ通り、ご聡明そうなお方。

(489) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 食堂 ―
[相手が答える前に席について、静かに食べすすめる。
こちらから返るのは食器の音だけ。
食事中に少年が会話に混じる事は無い**]

(490) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 記者 イアン

 いえ、此方こそ命に従わず申し訳ございません。

[何処かで誰かが自分の包帯姿を
 思い浮かべていることは知らず
 邦夜の>>483には緩く首を振る]

 ……家を…ですか。
 薬の件といい邦夜殿は謎めいたお方なのですね
 そんな邦夜殿には見聞の広い花が
 無聊を慰めましょう

[主というよりも、極一人の青年然とした邦夜に
 青年はそう言って笑う]

 ……花主同士お話もございましょうし
 私は稽古もありますしこれにて

[ただ、これ以上は本来は青年も堅苦しいのは苦手で
 花主2人がいる場は気を紛らわしに出た身には
 気疲れするから、丁寧に頭をさげ場を辞そうと]

(491) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 03時半頃


【人】 説法師 法泉

さて。
どちらでもお好きなように。
普段は名前で呼ばれておりますが、姓で呼ばれても問題なく。

[チャールズ、という名に考える素振り。視線を動かしたところで、開いた窓に気づいた]

名は、伺っております。
父の話に幾度か出てまいりましたから。
亡くなられたのですか…。

[目を伏せて頭を下げる]

(492) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>487
似たようなもの、ですか?
[とてもではないが自分とは比べ物にならないと、そう感じるのだけれど。]
そう在ろうと思う、ですか。
……そう、ですね。ありがとうございます。
[小さく頷いた]

(493) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

[空を見上げれば開いている窓。
あれは恐らく自分が部屋を出た時に開けっぱなしにしてきたものだとも思う。
部屋の中が熱くなっているのは嫌だったので、開ける様に行ったのを覚えている。

扉に鍵さえかかっていれば、こんな時に窓から入ってくる酔狂など
自分から体を売り込みに来る花ぐらいしか想定が出来ない。
勿論、そんな事をされたところで買う以前の問題であるように思うが。

小さく息を吐き出して、また扇を一つパチンと鳴らした]

(494) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 説法師 法泉

[顔を上げるともう一度開いた窓のほうを見た。感じた視線はあちらから。
どちらのものか、と考えたが、顔だけではわかるはずもない。

会釈だけをして辞そうとするイアンの方を見た]

良い花主に、めぐり合うと良いですね。

[それだけ声をかけて見送る]

(495) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 懐刀 朧

[逸らされた視線の先を追うようなことはない。
捨て犬との表現にはまた笑ってしまったが、]

 今は花も多く屋敷内を歩いている。
 主を待つばかりでは退屈にもなるだろう、
 暇つぶしに他の花と戯れていれば時間も早く過ぎよう。

[まんまるに興味を持つ様子には瞳を細め]

 会う機会もあるだろう。

[あまり説明はしたくないのか、それだけ。
儚き花の言葉にはうんと、一つ頷いて]

 知っている。
 ――…よく、似ていると言われる。

[言われていた、というのが正しいのだろうか。
先代がそう口にしていたのは幼い頃の話だから。
懐かしむように瞳を細めて]

(496) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

[売り込まれたところで、そう簡単に食指など動かないし
そもそも明らかに法律と言う者を逸脱している。
尤も、主が法律であり、その侵入を主が認めたと言うのであれば話は別だが]

…やりかねん。

[あの主であれば、ありえないことではない。
何せ、彼の脂大福である。
商売も、結構強引なところがあると風の噂で聞いているし
一説には金の茶菓子を積むことも多いと聞く]

(497) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

(とんでもない所に来たものだ)

[思えば思う程、今すぐ荷物をまとめて帰りたい]

(498) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

本屋 ベネットがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(本屋 ベネットは村を出ました)


【人】 懐刀 朧

[言葉がその後に続いたのは、
目の前の儚き姿が主持ちの花だったからで、
下駄の音に懐かしき過去を思い出したからで]

 ―――…花は。花であることは…、
 …幸せか…?お前にとって

 主に、仕えることは。

[こたえは返るだろうか。返らずとも。
その反応を見れば、そうかと頷いて。
また屋敷の中を宛てもなく歩き始めるだろう。**]

(499) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

本屋 ベネット が参加しました。


【人】 本屋 ベネット

…三日か。

[長い、と思う。
気持ちだけなら今すぐ家に飛んで帰ってあの場所で昼寝をしたい。

それだけは間違いないけれど]

(500) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 記者 イアン

 では、法泉殿とお呼び致します。
 何かの折に乾殿と法泉殿、
 お二人に合間見えた時た違えずにすみます。

[遠慮があるのかないのか、青年は言葉の端に
 なつっこい気配を漂わせながら笑うけれど]

 ……ええ、一年程前…夏が巡る直前に……
 
[主のこと、亡くなったことをさらに述べれば
 沈む犬のように気配からも塞ぐものが漂う
 そんな様子では窓からの視線には気づかぬまま
 場を辞す挨拶の後、素足で踵を返す]

 ……良い主ならば、もう、会いました。

[>>495に返す言葉は振り返りゆると笑って。
 ……自分の主はあの人だけなのだと
 そう、言外に含む意図は伝わるだろうか?]

(501) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

…蝶のように飛べる羽根があればよかったものを。

[呟いて溜息を一つ。

暫くしないうちに、その姿は庭から消えて
宛がわれた部屋へと消えていった**]

(502) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 説法師 法泉

ええ、私はただの住職ですから。
父に言わせればまだ見習いの域を出ないのだとか。

花を選ぶ選ばないは別として、この世界に触れさせたかったのではないか、という気もいたします。

[父が外でどのように振舞っているかなど、耳には届いていたが、実際に目にしたわけではなく。
けれど目にしていたなら呆れた視線を向けるだけだろう]

(503) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 03時半頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 03時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

>>503
世界に触れさせる……たしかに、そうかもしれません。

[今まで外の世界に接する機会などほとんど無い自分だ。父がそう考えるのもおかしくはないだろう。]

……帰るまでに花主の先輩方からも学ぶことが沢山、かな。

[そういう意味でも、父は此処へ来ることを勧めたのだろうか。ため息がもれる。]

お話、ありがとうございました。私もそろそろ部屋へもどりますので。

[乾に会釈をするともと来た道を引き返す**]

(504) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

【人】 説法師 法泉

チャールズ様は、貴方にとって良い主だったのですね。

[イアンの言葉をそう受け取って見送る。
自分も部屋に戻ろうと邦夜のほうを見て]

では、私も失礼いたします。
荷物の整理が途中でしたので。

[会釈をして部屋の方へと*歩いていく*]

(505) 2010/08/02(Mon) 03時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 03時半頃


説法師 法泉は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 04時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[視界を白い布で封じ閉ざしたままのイアンに、声を掛けることが出来なかった。

 かつては共に技を磨き肩を並べた友人であったというのに、今はあまりにも距離は遠く離れてしまった気がして。
 心通う主と出会って共に生きた彼と、幾人もの主を踏み台としてのし上がって来た己とでは、あまりに住む世界が違いすぎて。

 口をひらかねば、目を開けぬ彼が己に気づくこともおそらくあるまい。]

(506) 2010/08/02(Mon) 04時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 04時頃


【人】 記者 イアン

― 庭の隅 ―
[2人の花主から離れ静かに庭を歩いて。
 ……水の気配に気を配りながら
 舞えそうな箇所を探す。

 ……既に屋敷へ戻る道筋は会話や驚きで
 途絶えてしまったから、稽古場へいけなかった。]

[見つけた空間は庭の何処だろうか?]

 チャールズ……

[亡き主][その事実を口にするたび痛む]
[その現実から眼を背けるように
 青年は主が好んだ舞を始める
 武舞 散手破陣楽……将兵を指揮した姿を舞うもの
 本来は太刀をおび鉾を持ち舞うが
 かわりに持つは拾った木の枝で*]

(507) 2010/08/02(Mon) 04時頃

記者 イアンは、古き友の視線と心には*気付かぬまま*

2010/08/02(Mon) 04時頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 04時頃


【見】 落胤 明之進

[笑われた意味もわからないまま、にこやかに笑み返す]

 お気遣い痛み入ります。
 そうですね、多くの方がいらしているようで、花も花主の方も――
 一見、どちらと区別のつかない方も……

 花祭りとは、本当に華やかなものですね。
 舞を披露するのが、楽しみになってしまいます

[その主催が豚に並んで、まんまるとの呼び名を頂戴していることには、思いも及ばず。ただ、その可愛らしい響きに和むものを想像し、会う機会があるとの言葉に、楽しみです、と返してしまった。]

 ……お知り合いの方なのですか。

[懐かしむようなその表情は、ただの知己とは違う気がしたが。
よき間柄なのだろうと思われて、なんとなく自分も表情をほころばせてしまう]

(@51) 2010/08/02(Mon) 04時頃

【見】 落胤 明之進

[けれど、続いた言葉には一瞬の空白。
黒紅色は、その間を埋めるように、ゆっくりと微笑む]

 すこし、難しい問いです。
 花は、花としてしか生きられぬがゆえに、花でありますれば。

 ええ、けれど。
 望むように咲かせていただける花主様に仕えることが出来れば、
 それは花の幸せだと、そのように 思われます。

[教科書のような解答かもしれない、と思った。
自分の想いは少し違う気がしたのだけれど、
それはうまく言葉にならず、頷いて去る人をただ見送る]

(@52) 2010/08/02(Mon) 04時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、記者 イアンの舞を窓越しに見つつ、指は無意識に旋律をなぞる…**

2010/08/02(Mon) 04時頃


【見】 落胤 明之進

[紅の枝を手にした陽炎は、やがて眩暈に襲われて、
その姿は、ふたたび裏庭の日陰の椿のもとに還る**]

(@53) 2010/08/02(Mon) 04時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 04時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

―母屋前―
>>429
[当てもなく散策していると、ふと声をかけられて、ゆっくり振り返った。
 そこにあるのは、かつて数々の花祭を彩った君。

 長い銀糸を少し眩しそうに見る。]

 霞月夜……
 ああ、すまん、霞さんだな、今では。

[花が咲いたような笑みは、彼が花時代だったものと変わらず、
 まだ、己も花主としてこれでも緊張していた頃だった、しかも、結構恥ずかしながら、華やかな世界に見蕩れてた時代でもあった。

 なので、当時花形の彼に、ほのかな好意を抱いてたことも、嘘ではない。]

(508) 2010/08/02(Mon) 07時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>459

 ああ、そういえば最近ご無沙汰だな。
 父君に、近いうち、検分に行ければとお伝えしてくれ。

[慣れた風に甘えてくる霞月夜に強面でも笑いかけながら、その義父に託を頼んだ。
 花か花主たる立場へと、見事に成功したといえる彼は、
 今ではこんな媚をとる必要はないだろう。

 なので、また少し、期待もするわけだが、さすがに心得る、つもりではいる。

 髪を指に絡め、笑みとともに外す仕草など、またいちいち憎らしいが…。]

(509) 2010/08/02(Mon) 07時頃

始末屋 ズリエルは、霞月夜の姿をまた見送ったあと、庭のほうをぼんやり眺めた。

2010/08/02(Mon) 07時頃


始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 07時頃


【人】 記者 イアン

― 庭の隅 ―
[窓の先、旧き友の視線も
 白布に浮かぶ幻の見手のみを思う青年に届かないまま
 時折低木の葉に触れ舞う。
 手に持つ枝の葉も振られる度揺れて。]

[一通り舞終えれば幻は微かな笑顔を浮かべ
 また、視界に広がるのは何もない白布]

(510) 2010/08/02(Mon) 07時半頃

始末屋 ズリエルは、記者 イアンの姿を見かけたが、声をかけるかどうかは様子見。

2010/08/02(Mon) 07時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

[庭を見ると、真剣を所望した盲目の花が舞っている。
 先にも思ったが、舞う時に何かがこめられているようには思った。]

 ああ、そうだな。貸してやる約束だった。

[だが、舞いを邪魔するつもりはない…。]

(511) 2010/08/02(Mon) 07時半頃

懐刀 朧は、歩く先にでかい体の男が見える。見覚えのある姿だった。

2010/08/02(Mon) 08時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

――――誰も彼ものことだ。
無論“見聞き能わず”そちらも。


[芸を見せることのないくせに
噂ばかりで肥大化したかれ、冷たい色の花を指してのこと。
答え聞くや聞かずや、
ロビンは食事を取りに行ってしまう。]

噂ばかりであればこそ、
真実どうだかわかりはしない。

[聞かせるか独白か、
曖昧に言葉紡いで、
玻璃の器に花の香りがする水を注いで、飲み干した。]

(512) 2010/08/02(Mon) 08時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 08時頃


【人】 記者 イアン

― 庭の隅 ―
[舞終えれば、枝は持ったまま芝に腰をおろして
 直ぐにそのまま、仰向けに寝転がる。
 掛かる陽射しは些か強かったが、
 塞ぐ気持ちがじめりとするより心地よく。
 
 ここ一年、夜の眠りが浅い青年は
 仰向けばすぐにうとうとと。
 昼寝をするなら部屋に戻るべきだが、
 戻る道筋を無くしたから 
 
 そのまま、誰の視線にも気づけぬまま*緩やかに昼寝*]

(513) 2010/08/02(Mon) 08時頃

【人】 懐刀 朧

[相も変わらず首が痛くなるほど見上げなければ
眼を合わすことも苦労する背丈の男。
呼び辛いと感じたのか、高嶺はその男を
まんまる同様ちゃんとした名で呼んだことはなかった。]

 ―――…、

[声を掛けるか悩んで、男が違う場所を見ていることに
気付くとその視線の先を追う。一人の花の姿があった。]

(514) 2010/08/02(Mon) 08時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 08時頃


始末屋 ズリエルは、懐刀 朧の視線に振り向く。

2010/08/02(Mon) 08時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 おいおい、あいつ寝ちまったぞ?
 どうするよ。

[高嶺の視線に気がつき、そっちを向いてから、
 イアンがふいに寝転がってしまったのにも気がついて、苦笑した。

 そのまま高嶺に話しかける。
 久しぶりだというのに、しったる相手ゆえ、挨拶代わりの言葉だ。]

(515) 2010/08/02(Mon) 08時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 食堂 ―

 真実が知りたければ、ボクをその気にさせてくれれば良いだけの話だ。

[簡単な食事を終えて、ナフキンで口元を拭いながら声の主を振り返る。
物言いに妖しげな色があったとしてもそれは無意識。
噂の真実、彼が知る事は恐らく無いだろう
万が一飼い主になる花主が現れてしまったならばともかく]

 確かに、ここは一風変わったものを集める花祭のようだね。
 こんな所で買われていく花は哀れでならないよ。
 最も、華も盛りを過ぎそうなあなた方は、この機会を逃せばもうあとは枯れるだけかな。

[変わり者の集り。
侮蔑の混じる声で同意を返した]

(516) 2010/08/02(Mon) 08時半頃

【人】 懐刀 朧

[高嶺が目隠しの花を見ることには舞いは終わっていて
残念なことに見えたのは花がその場に寝そべる姿だけ。]

 ……日に焼けてしまうな。

[放っておいても構わないのだが、祭の前だ。
見目が変わることは花にとって不利にも動くだろう。
久方振りの男をちらと見上げてから再び花を見る。]

 お前がそのでかい体躯を活かして
 運び出してやるというのはどうだ。
 …"研(とぎ)"。

[男の生業の文字を取って、高嶺は彼をそう呼んでいた。]

(517) 2010/08/02(Mon) 08時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>517

 ん?運んでやれって?
 高嶺さんにしちゃ、優しいこというな?

[研と呼ばれて別段顔を顰めることもない。慣れているからだ。]

 てっきり放っておけというもんだと思ってたぜ。
 まぁ、あの花は焼けても、目があれだ。気にしないのかもな。

 で、久しくみてなかったが、どうしてたのだ?

[それは花祭などで見かけなかったという意味で。]

(518) 2010/08/02(Mon) 08時半頃

【人】 懐刀 朧


 …お前の中の私の評だと受け取っておこう。
 転がっていたのが花ではなくお前だったなら
 間違いなく放っておいただろうよ。

[>>518黒檀がもう一度男を見上げ、悪びれもなく言う。
刷衛の見目を見て言っているのではない。
本郷に対しても同じ扱いをするだろう。
放っておかないのは眠るのが花だと知っているから。]

 …あれは見えないのか…?

[花の目について何か知っているらしき男に訊くと]

 引き篭もっていた。

[久しく見ない理由は簡潔に。
お前は、と鸚鵡返しに問い返した。]

(519) 2010/08/02(Mon) 08時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>519

 ぶっ俺だったら…放っておくのかよ。
 いや、おまえさんに抱っこされようとはさすがに思わないがな。

[一瞬とんでもない想像をして、噴いた。]

 ああ、なんか目を隠してやがる。
 てっきり見えないものだと、そういえば思っていたな。

[イアンの目のことを問いかけられ、あらためて考える。盲目だと思っていたが、あえて隠している可能性もあるのかと。
 ならば、なぜ隠しているのだろう。]

 うむ、なんだか目隠ししているやつやら、あのロビンやら、
 今回の花は個性的なのを揃えているみたいだな。
 まぁ、俺はいつのもように冷やかしだがな。

[そう、男は興味はないわけではない、ないが、結局は花を求めず帰ることばかりだった。
 理由はいろいろされあれど…。]

(520) 2010/08/02(Mon) 09時頃

始末屋 ズリエルは、懐刀 朧引きこもりかよ…とくくくと笑った。

2010/08/02(Mon) 09時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、ころりと下駄を鳴らして散歩。

2010/08/02(Mon) 09時頃


【人】 懐刀 朧


 ……お前は私に担がれるつもりだったのか。
 私は腰痛の原因をお前にはしたくない。

[少し呆れた声で、噴く姿を軽く睨みつける。
刷衛を見上げて話すことは少ない。
目を向けてもそれは一瞬のこと、
見上げてばかりだと首が疲れてしまうからか。
考える態の刷衛の姿にまた花を見て]

 …見えているのなら、覆う理由がわからんな。

[盲目なら随分と変わった花を呼んだものだと。
見えていても変わっていることに変わりはないが。
引き篭もりには解からぬが、ロビンは有名な花らしい。
相槌を打ってから冷やかす男をまた見上げ]

 ……此度は気に入りそうなのが居ないか?

[顔は出すが花をあまり選ばぬ男にそう問いかける。]

(521) 2010/08/02(Mon) 09時頃

懐刀 朧は、篭っていたのは事実なので笑われても澄ました顔だ。

2010/08/02(Mon) 09時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―
―――噂好き達には
ほとほと呆れたものだがな。

[―――本当にただだだ
理解不能だといった態。]

なれば万が一にも
“見る”ことになったとき
ただの誇張でないことを示せば佳い。
尤も……
その様子は進んで主を探すといった風に見えないが?

[それは馴染みの手妻の華にも少し感じていることであり。―――己の勘違いかもしれないが。]

変わり者に買われていく花が哀れなら何故お前は此処に居るのだか。

[―――盛り、花。枯れゆく定め。育てる若芽には些か過ぎて我の強い鵠は冬を見、形佳い眉を寄せる。]

…よく謂うことだ。

(522) 2010/08/02(Mon) 09時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>521

 ああ、わからんな。
 それを訊くのも無粋かね。

 まぁ、一応訊いてみてもいいな。あれに刀を貸す約束をしててな。
 考えれば俺も危ない約束をしたものだ。ただ、舞はなかなかに力強く美しく思えた。

[相槌を打つ高嶺をちらと見下ろして、その顔がこちらを向くと、やはり綺麗な貌に、まったく…と呟いて…。]

 俺が気に入るという問題もあるだろうが、
 花が俺を気に入るかもあるな。

 まぁ、俺は花を買っても、あまり大事にしないらしい…と、放っておいてばかりで呆れると、よう怒られていたさ。

[かつて買い求めた花は一輪。花というよりもまるで駄々っ子をあやす乳母のような花だった。見てくれも、ここにいる花々に比べれば見劣りしかしなかった。
 だけど、あたたかい奴で……仕事にかかれば全く振り返らないことも、愚痴はすれど見守ってくれてた。

 で、{3}年ほど一緒にいたろうか。
 そののち、親が病に倒れた報を聞き、田舎に帰っていった。]

(523) 2010/08/02(Mon) 09時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 なんで、芸や舞が綺麗な奴もいいが、
 それ以前に、な。

[おそらくは、他の花主とは求める次元は違うだろう。
 そう思っているのもあり、

 なんだかんだ考えると、毎回、求めない方向に落ち着く。]

 高嶺さんはどうよ。

[聞き返した。]

(524) 2010/08/02(Mon) 09時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 食堂 ―
 噂の真相を知りたい花主は山のようにいてね
 お陰でボクは行き先に困らない。

[口の端を歪めて哂う。
ひとを小馬鹿にした、見下す視線は常の通り。
トゲを纏い、相手との間に距離を作る為のもの]

 ……ここに居るのは、館主にせがまれたからさ。
 ボクの意思じゃない。
 誇張かどうかはさておいて
 誰かのように焦って主を探しに来たわけでもないし
 いまの所だれに見せる舞でも聴かせる唄も無いよ。
 
[冬色が僅かに翳る。
空になった皿をそこに置いたまま、立ち上がった。
花主であろうと花であろうと、対面し続けるのは
実は人一倍臆病な少年にとって過度の疲労を伴うもの]

 おや、図星を指されて不愉快だったかい?

(525) 2010/08/02(Mon) 09時半頃

【人】 懐刀 朧

[また、下駄の音が聞こえる。
足音立てず歩く姿ともまた対照的な音だ。]

 刀…?武芸に秀でた花か、あれは。
 それとも…ああ、舞に使うのか…?

[ますますわからない、しかし其処が面白いと。
眠る花に興味を移すから男の呟きには気付かない。]

 …確かに。放ってばかりでは花も拗ねるだろうな。

[先程の捨て犬に共感しかけた儚き花の姿を浮かべて笑う。
刷衛の花は一度だけ居たのだと記憶にある。
どのような花だったまでかは覚えてはいないが]

 冷やかしだけで訪れるほど暇でも祭好きでもないだろう。
 探しては、いるのだろう…?

[花に対してのことだ。此度がどうかはさておき、
幾度も祭に訪れる姿はただの冷やかしには見えずそう呟く。]

(526) 2010/08/02(Mon) 09時半頃

【人】 懐刀 朧

[己のことを聞き返されると、返す言葉は早かった。]

 まだわからん。

[先代に連れられ花祭に姿を現すことは多けれど、
高嶺の花を選ぶことができるのは当主だけ。
朧自身はまだ一度も花を選んだことはなく]

 …まだ祭は始まってもいない。

[高嶺の求める花は、男とは異なる。
他の者もそうだろう、一人一人、求める花は異なる。]

 ……焦らず、探すさ。
 祭を楽しみながら…。

[そう言った。]

(527) 2010/08/02(Mon) 10時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>526

 探している、のかなぁ。
 そこんところは俺もわからん。

 ただ、仕事ばかりもつまらぬだろう?

[そして、にやりと笑う顔はやはり世辞にも心地よいものではないだろう。]

 そうだな、祭りははじまってもいないな。

[焦らず探すという高嶺に頷きつつ、それじゃ、と寝転がっている花に視線を移す。]

 まぁ、運んでやるかね。

[そして、じゃあな、と歩みを進める。]

(528) 2010/08/02(Mon) 10時頃

落胤 明之進は、近く人の気配に、かさり、木陰をゆらした

2010/08/02(Mon) 10時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[それから、イアンの元に行き、その身体をよっこらせと背負う。
 邸に戻り、使用人に庭に落ちてたので、どこかで休ませてやれるか?と問うと、表座敷をどうぞと案内されたので、その畳の部屋に布団を引かせて、あとの世話は使用人に任せた。]

 起きたら、庭で寝るのはいかんぞ、と高嶺が言ってたと伝えておくといい。

[そして、そういい残して去っていく。
 運んでいる間、もしかしたら目覚めてたかもしれないが、目隠ししてるので、わからない。**]

(529) 2010/08/02(Mon) 10時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―
――無責任な噂の興味本位、
それに乗るのが本意か、“見聞き能わず”。

[哂いに相対するは澄ました顔に浮かぶ不機嫌。
哂いを浮かべるのが距離のためなら
不機嫌さはいっそ素直だほうだろうか]

――豚にか。

[件の館主の耳に入ろうがお構いなしといった態度。
臆しない態度は反感を海もする。]

……花もまた花主を選ぶ  か

[高嶺の言葉をふと繰り返す。それは確かめるようでもあったかもしれない。僅かに陰った冬色、紫苑色の双眸は確かめるように注視するが]

…――喧しい。

[――腕を組み直し睨むように見るものに変わる。]

(530) 2010/08/02(Mon) 10時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 10時頃


【人】 懐刀 朧


 冷やかしという言葉よりかは、聴こえはいいだろう。
 ――…仕事ばかりも、楽しそうにしているように見えるが?

[からかいの言葉。
世辞を言う性質ではないので笑う顔を美しいとは思わない。
厭かと訊かれれば、厭という言葉でまんまるの微笑みに
勝る笑みはこの世にないとでも答えるだろうか。

庭へと降りる姿を追いはしない。手伝うことも。
高嶺の名を出すことに少し眉は寄せたが何も言わず、
花を運ぶ姿を見届けてから、また足音無く歩き出した。

聴こえる下駄の音に自然と足取り合わせ、
宛てのない散歩を中断し、休むために自室へと。**]

(531) 2010/08/02(Mon) 10時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 10時頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 10時頃


【人】 小僧 カルヴィン

― 庭 ―

[相も変わらず鳥が住まうは、大樹の枝。
 盲目の男が一人、剣の代わりに枝を振るい舞うのを、
 紅石榴の双玉はじっと見下ろしている]

 いもやすく 寝られざりけり 春の夜は 
 花の散るのみ 夢に見えつつ

 ……なんてね。

[あふ、と一つ欠伸を零し、
 紅石榴に浮かぶ雫を細い指が拭った]

(532) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 食堂 ―

 ――さてね。

[くす、と哂う。
纏う排他的な雰囲気が上手く誤魔化してくれる事を願いながら]

 そう、あの趣味の悪い豚野郎さまだよ。
 ボクもどれだけ持て囃されても所詮は花の身分
 学園からも謂われては断れない
 辛いところだね。

[震えぬよう、両の手はいつしか握り締められている。
冬色は一度も彼の双眸を見ようとしない]

 それじゃボクは退散しておこう。
 キミの心の平穏のためにね。

[腕を組んだ彼の一言に肩を竦め、内心で出て行く口実が出来た事をほっとしながら戸口へ足を向ける。
当然のように空の皿は置き去りに]

(533) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[水干の裾を翻して、枝から降りる。
 靴を儚い素足が草を踏みしめ、
 与えられた寝床へと、軽やかに舞うように。

 ひらひらと、薄闇の中を翔けるだろう]

(534) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[すん、と。
 小さな鼻が鳴る]

 ……この香り、ロビンの香り。

[学園での親交深い友人のものと同じそれ。
 幼い口元が弧を描き、紅石榴を細めた]

(535) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

【人】 本屋 ベネット

−B棟・居室−

[軽く湯浴みをして、新しい衣へと着替える。
紗の上着に袖を通すことはなかったが、
そのかわりに寝台に腰かけたまま紗のカーテンが揺れる様を眺める。
外からふきこんでくる風に踊らされたその布は、頼りなく揺れ。
ゆらゆらと舞う様は、過去を思い出させる]

…新しい花、か。

[父の言葉を思えば、それは正しいのだろう。
いつまでも枯れた花に執着して新たに花を持たぬ身など
本郷の子として情けない、と。それゆえ今回も送り込まれてはいるが]

(536) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

本屋 ベネットは、一つ溜息をついた。

2010/08/02(Mon) 10時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[友人に与えられた部屋へ無断で入ると、
 その寝台の上に丸まって、横になる]

 ……落ちつく、なあ。

[旧知の香りに紅石榴を細めて、
 すぅっと。音もなく眠りに落ちた]

(537) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 10時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

…――

[紫苑色は射るように冬色を見据える。
緩やかに首を傾ければ
りん、と鈴が鳴った。]

……花は 花でしかない。

[その声は存外静かに響く。
握り締められた両の手には気づいたか、どうか。
苛立ちと、]

…挑発も結構だが
話すなら“こちらを見てもらいたいものだな”
――「見聞き能わず」

[戸口へ足を向けた少年の背へ
そんな言葉を投げかけた。]

(538) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

【人】 本屋 ベネット

……。

[溜息は重く、沈んで言葉にもならない。
言葉に出したところで、変わるものでもない。

解っている]

(539) 2010/08/02(Mon) 10時半頃

【人】 本屋 ベネット

−→本館大広間−

[きしと、微かに寝台を軋ませながら立ち上がると、
黒い紗の上着に袖を通して部屋をでる。
手には扇があるばかり。

渡り廊下を抜けて、その足は大広間へと向かう。
その場所は急ぎで準備が進められている。

華やかな舞台。沢山の装飾。
瑞々しい生花も、楽器の準備も]

(540) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 本屋 ベネット

[金をかけた、とは感じても、美しいとは感じない。
そこには心に圧し掛かってくるものがない。
心の琴線に触れるものがない、とでもいうべきか。

尤もな話、そこにある人影が準備を進める侍従たちだけなのだから
それは仕方のないことなのかもしれない。
今も、覗いている自分の邪魔をしないように侍従たちが
色々なものを運び込んでいた]

(541) 2010/08/02(Mon) 11時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 11時頃


【人】 執事見習い ロビン

― 食堂→自室 ―

[鈴の音。
静かに告げられた言葉は何より己が知っている
逃れられぬ事実を突きつけられたようで気に入らなかった]

 理解出来ていないみたいだね?
 キミはボクにとって”見るに値しない”んだよ。

[思わずと言った風に軽く嘲笑し、食堂を出た。
恐らくこれで二度と会いたくないと思わせる事には成功しただろう。
ほっと胸を撫で下ろし、腹を満たした少年は一人になれる自室へと足を向ける。
一度通った道をそのまま折り返し、部屋へ。
闖入者が居るとは、思いもよらず]

(542) 2010/08/02(Mon) 11時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 11時頃


【見】 落胤 明之進

 ―裏庭―
[やがて気配が消えれば、
ひとつ淡い期待も弾けて消え去る]

 ……迎えに来て下さったのでは、ないのですね。

[どうにも、ここに戻ってきてしまう、
それを不思議と思うことはない。
此岸と彼岸に淀んだ記憶はつじつま合わせに、
ここが待ち合わせの場所なのかもしれない、と考える。]

 けれど、
 ……いえ、別にしょげているわけでは。

[名を聞きそびれた花主の言、
思い出せば一人小さく首を振り小袖を返す。
裏門付近は人や荷の出入りがあるのか、少し騒々しかった]

(@54) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[部屋の主の思う事など知らず、
 鳥はただ、丸まって。

 柔らかな寝台で眠りの渕を彷徨っている。

 夢の中まで囀っているのか、
 時折意味不明な歌を、洩らしながら]

(543) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 執事見習い ロビン

― A棟 ―
[自室の前まで来て、扉を開けて]

 ――――

[ぱたりと閉めた]

(544) 2010/08/02(Mon) 11時頃

執事見習い ロビンは、回廊の左右を見渡し、部屋の位置を確認する。

2010/08/02(Mon) 11時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 ……?

[眠りの渕で微かに聞いた、扉のしまる音。
 跳ねる様に、顔を上げてそちらを見やるが、
 扉は閉まったまま]

 ゆめ……?

[ぱちぱちと、長い睫毛を震わせて眸を瞬かせた後。

 ぽふっと。
 柔らかなシーツにまた身を泳がせる]

(545) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

――… ッ、

[ロビンのそれは平凡なものを並べられても
見るに値せずと謂われた気がした
高嶺の言葉に少し、重なる]

…――ならば目隠しでもしておくのだな!

[く、と眉を寄せる。
――嗚呼、されど。
残念なことに鵠は“負けず嫌い”であった。
目論見とずれたことに件の花は気づくかどうか。

華月はまだそこにいただろうか。
全てを聞かれていたならば
鵠はちらと彼の方を見てから
ばつがわるそうに逸らすだろう。]

(546) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

 ……ボクの部屋だ。

[肩を竦めて、もう一度扉をあけた。
秋と冬の色が部屋に増える]

 迦陵
 ここはキミの住まう浄土じゃないよ。

[寝台に近づきながら、声をかけた。
決して手を伸ばして触れたりはしない]

(547) 2010/08/02(Mon) 11時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 11時頃


【見】 落胤 明之進

 ―裏口―
[祭りの為に運び入れられる品々を、物珍しげに見守る。
邪魔をせぬよう遠巻きにあるつもりだが、
“視える”者にはやはり邪魔に感じたかもしれず。

――他の花と戯れていろ、と言われたが、
ここで会った花々を思い返せば、戯れる……
果たして気安くそのようなことが出来るのだろうかと、首を捻ってしまう]


 ―――……、

[ひとつ、思い出したのは笛の一音だった か**]

(@55) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 本屋 ベネット

[賑やかな場所。
どう考えてもこれ以上いても邪魔以外の何ものでもない。
いっそ邪魔でもして、と思うほど子供でもない。

そのまま大広間から踵を返して本館の中を歩き始める。
時折足を止めて、窓の外な風景を眺める。
様々な色の入った硝子窓。
細やかな細工の入った切子窓。
それらが複雑に組み合わさって生み出す万華鏡の光。

手を開いて、掴んでみようと試みる。
叶うはずもなく、零れるのは溜息ばかり。

けれどこちらのほうが、ずっと美しいと感じながら、
足は廊下を通って食堂へ向かおうとしていた]

(548) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[薄らと紅石榴を開いて、秋と冬を纏う友人に微かに笑む]

 だって、落ちつくんだ。
 君の香り。

[きゅっと。
 シーツに指絡ませて]

 君も、来ていたんだね。ロビン。
 

(549) 2010/08/02(Mon) 11時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
[静かな部屋。
最初にあった調度品の他は、床に置いた鞄がひとつだけ。
香り、といわれて少年は自らの腕を鼻先に近づけ嗅ぐ仕草を見せる]

 ――相変わらず、ボクには理解できないよ。

[肩を竦めて浮かべるのは嘲笑ではなく苦笑い]

 うん
 センセイ達に匙を投げられたのかも。

[寝台に近づくと、少し距離をあけて端に座る。
冬色は紅石榴のいろをちらりと流し見た]

(550) 2010/08/02(Mon) 11時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[距離を開けて座る友人に、紅石榴を送る]

 冬の静謐な香りがする。
 つん、って。
 鼻の奥がするような、厳しいけれど綺麗な香り。

[歌うように囀り、ゆるりと身を起こす。
 乱れた金糸が、さらりと揺れて。
 照明の灯りを反射して、残滓を残した]

 なら、僕も一緒だね。

[ふふふ、と。唇は夢見心地に笑う]

(551) 2010/08/02(Mon) 11時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

[落ちかかる顔の横の黒髪を
指先でついと掬い耳にかける仕草。
りん、と鈴の音が鳴る。細く息を吐いた。]

――…、…

[華月がそこに入れば
すまない、とやはり罰が悪そうに
伏し目がちに顔を見ずに謂ったろう。

食事の皿は片付けられる。
椅子を引いて腰をおろし、
不機嫌顔で顔を覆うように頬杖をついた。]

(552) 2010/08/02(Mon) 11時半頃

【人】 本屋 ベネット

−→食堂−
[光の散る通路を歩き、やがて辿り着けば食堂が見える。
鈴の音がしたので、中に己が家鴨と呼んだ花がいるのだろうと何となく思った]

(どれ)

[扉を開いて覗きこんでみれば、予想通り。
自分に先に気づいたのは、片付けをしていた侍従か、
それともそこにいる花達か]

(553) 2010/08/02(Mon) 11時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
[石榴の色を見ながら、庭に木があったことを思い出す。
詠うようなその内容は、少年にはやはり理解出来ない事だったけれど、溜息と共に流しておくことにした]

 キミに綺麗だといわれると、ほっとするよ。
 嘘じゃないのが、わかるからね

[身を起こす彼に幾らか慣れたとはいえ、矢張り僅かに身を強張らせる。
枯れた色の己とは違い眩しい日の色に似た金糸を視界に映しながら、心のうちに巣食う暗いこころを押し隠し、笑った彼に首を傾いだ]

 まさか。
 ……どうしてそう思うの?

(554) 2010/08/02(Mon) 11時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[身を強張らせるロビンへと顔を寄せる。
 くん、と彼が纏う香りを吸って]

 ああ、やっぱり……おちつく。

[歌うような声で、囁いた]

 鳥は嘘を謂わないよ。
 嘘を謂うのは、人間だけだから……とても、悲しい事だけど。

[どうして?との問いには、緩く笑んで]

 僕はどうにも。
 花としては粗忽すぎるそうだよ。
 

(555) 2010/08/02(Mon) 11時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―
[紫苑色を伏せる。
やや憂い帯びて眼を閉じる。

さわり、風が通るのは
扉が開いた印だろう。
顔を上げる。

侍従が先に声をかけていたろうか。
先程扉の外にいた、見目うるわしい花主が居た。]

(556) 2010/08/02(Mon) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

[警戒していても、逃げるべき相手でないと身が覚えている。
困ったように眉を寄せて、唇が笑みを浮かべる。
気を許したものにだけ向ける素顔は、レンズ越しでもいくらか幼さが垣間見える]

 ……草のにおいがする。

[近づいてきた彼の髪をすん、と嗅いで
少年もまた硬質な声を和らげ、囀り返す]

 人間は、嫌いだ。
 
[繰り返し彼には告げた言葉。
珍しく気を許しているのは、彼が迦陵であるからだと示すそれ]

 粗忽というのは過ぎれば悪所だろうけど
 キミくらいなら寧ろそこを可愛いと言われる気がするよ。
 花に癒しを求めるひとなら、キミほど最適な花をボクは知らないね。

 匙を投げたんじゃなく、巣立つ時が来たんじゃないのかい。

(557) 2010/08/02(Mon) 12時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 12時頃


【人】 本屋 ベネット

−食堂−

…何か適当に茶を。

[侍従に声を掛けられたので、素直に答える。
湯浴みのあとだったので、今思えば幾分喉も乾いてはいた。
顔をあげればほんの少しだけ、耳に本当に僅かに鈴の鳴くようの音がする。

少し考えてから、その花のあるほうへと足を向けた。
とん、と向かいの椅子の背に触れて、一応は同席の可否を尋ねる。
誰かと待ち合わせでもしていようものだったり、
あれだけ性格の悪い事を云っている自覚はあるので]

(558) 2010/08/02(Mon) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[眉間に寄る皺に指先を伸ばして]

 しわに、なるよ。

[弧を描く唇。
 鳥は秋と冬を纏う少年の殻をとても気に入ってるから、
 それは常のやり取りだろうか]

 さっきまで木の上にいたから、かな。

[水干の袖を顔に寄せ、くんと一つ嗅いだ後。
 嫌い…?と、紅石榴が言葉なく尋ねた]

(559) 2010/08/02(Mon) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 僕は、人。好きだよ。
 人も、空も、水も、風も、草も、みんな好き。

 ロビンも、好きだよ。

[歌うように囀り、好意を表す様に腕を伸ばす]

 巣立つ……?
 でも鳥は鳥籠を出る事を望んではいないんだよ、ロビン。
 君と、逢えなくなってしまうもの。
 

(560) 2010/08/02(Mon) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
 
 箔がつくって言うんだよ。

[指先を避けるように身を倒し、寝台の下半分に横になる。
柔かな敷布が身を受け止めるから
満腹感も相俟って心地良い睡魔が訪れかける]

 ……そうだ、庭でキミを見上げるのを忘れていた。
 きっとそこで囀っていると思ったのに。

[すん、ともう一度鼻を鳴らす。
視線に返す言葉はそれ]

(561) 2010/08/02(Mon) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

 ひとは嫌いだ。
 花主も、花も

 ――でもキミは嫌いじゃないよ。
 それから、セシルもね。

[伸ばされた腕を避ける事こそないけれど
臆病な少年は自ら手を伸ばせない]

 鳥篭の中で朽ちてしまうのを、望んでる?
 でも
 ボクも

[逢えなくなるのは厭だなと
最後まで告げられたかどうか。
静かな部屋に詠う迦陵のこえ

うとうととまどろみの中に落ちていく**]

(562) 2010/08/02(Mon) 12時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 12時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[彼の言葉に紅石榴を一瞬だけ瞬いて、
 彼らしい物言いにくすくすと笑う]

 君が来ているのだと知っていれば、
 もっと声を張り上げて歌えば良かった、かな?

[追い掛ける様に横になり、
 伸ばした腕は確りとロビンを捕まえて。

 もう一度、落ちつく…と、呟き眸を閉じる]

(563) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[まどろみに落ちていく彼の声は、
 途切れながらも鳥の耳に届く]

 ほら、やっぱり同じだね。

 鳥籠の中で朽ちたとしても、
 僕は好きな物の傍に在り続けたいよ―――…。

[お休み、と。一度だけ閉じた眸を撫でて。
 金と秋色を絡ませる様に頬寄せながら。

 鳥もまた、眠りの縁へ――**]

(564) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 12時半頃


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 12時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

[ふわりと流れるのは蓮の花の香りか。
りん、とまた少しだけ鈴が鳴る。]


…――どうぞ。お掛けください。


[と、丁寧に本郷に答え。
待ち合わせなどはしていないと
この花主にも知れただろう。]

(565) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

【人】 記者 イアン


[――――…………夢を見た。]


[憶えているのは運ばれる感覚。
 気づけば居眠りしたところから寝床に運ばれている]


[――――……それは幸せな頃の記憶]

(566) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

【人】 記者 イアン


[寝かしつけられたまま腕を伸ばす。]
[その腕は宙を掴む]
[主が先に目を覚ましたのかと、慌てて身を起こす。
 ……何故か視界が覆われていて。
 慌てて視界を覆う布を剥ぐように引きずり落とす]

(567) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

【人】 記者 イアン




 ―――――…………あれ?ここは?

 

(568) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

【人】 記者 イアン

―表座敷―
[青年が目をさますと、屋敷の者が近づく。
 その姿をぼんやり眺めて。]
[知らない人][知らない場所]
[少しづつ記憶が戻ってくる]

 ――……そうだよな。
 そんなこと、もう、あるはず、ないのに。

[紅の奥で小さく何かが壊れる音を聴いた。]
[青年は引きずり下げた包帯をなおすと、
 屋敷の者の話をぼんやり聞きながら
 もう一度、横になり目を閉じた。]
[それは過去の記憶に*引きこもるように*]

(569) 2010/08/02(Mon) 12時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 12時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 12時半頃


さすらい人 ヤニクは、執事見習い ロビンに話の続きを促した。

2010/08/02(Mon) 13時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[宴席は邸の主が戻ってからだと聞く。
 顔を出すのは自由だとは言われたものの、
 花主には花主の世間体もあり、花ならば評価に関わるか。

 使用人たちが噂するのは、今年の花には艶も媚びも足りぬと。]

 望まねど 咲けと請われて 泣くならば
 何故野辺草の ままでおらぬか

 嫌なら一生、田でイナゴでも追っていればよかろうに。

[皮肉交じりにそう漏らしたのを、聞き咎めるものがあろうと今はかまわぬ。]

(570) 2010/08/02(Mon) 13時頃

【人】 本屋 ベネット

[別段待ち合わせはしていないらしい。
それは解ったので、言葉にかるく、すまんと一言断りを入れてから座った]

…おまえ、幾つだ。

[それは年齢を聞く言葉だと解るだろうか。
あまりに唐突な言葉だが、それを向ける。
鉄色の視線を目の前の鈴の花からそらしたのは
蓮茶が運ばれてきたその一瞬だけだった。
侍従が勝手に気をきかせたのだとは、考えなくてもわかった]

(571) 2010/08/02(Mon) 13時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 13時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そろそろ月も、満ちる頃…か。

[空染める紺紫が漆黒へと未だ変わりきらぬを、窓越しに見る。
 緩く結わえたままの濡髪はいつもより深く漆黒に近い。
 衣紋を抜いた白いうなじがよく映えた。]

(572) 2010/08/02(Mon) 13時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

……、――

[居住まい正して向かい合えば
唐突な質問にひとつ、またたく。]


…今年19になりました。


[遅まきであろう、少年というよりは青年か。
鉄色の眸を見ながら答えた。
やはり先ほどの“見聞き能わず”は
目をあわせてこなかったと少しだけよぎった。]

(573) 2010/08/02(Mon) 13時頃

【人】 本屋 ベネット

19。

[緩く足を組み、肘をつく。
茶の椀を持とうとしたら予想外に熱く薄い碗は
冷めるまでとばかり遠ざけられた。
其処に李をぶつけられた花もいたならば、同じ質問をする]

そろそろ、どうにかして売り込みたいと言う年頃だな。

[鉄色をそらさないのは、今は話す目の前の花を
対話相手としてとらえている証拠でもある]

…。
……一つ、尋ねてみたいことがある。

[今度はちゃんと前置きを一つ置いた]

(574) 2010/08/02(Mon) 13時頃

【人】 本屋 ベネット

…花にとって死んだり、老いたりすると言うのは、どんな気分なんだ?

[自分は買い手であり、買われる商品と言うのは。
どんなものなのだろうと、漠然とした疑問。
ゆっくりと瞬きを落としてから、鉄色で真っ直ぐに見やった]

(575) 2010/08/02(Mon) 13時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


――…。

[沈黙は肯定の答えか。
名が売れていないわけではない鵠は
未だに、ここにいる。]

…――はい。なんでしょうか。

[前置きに、鉄色を見たまま。]

――…、

[問われたことは、
1つ、根幹に関わるであろうこと。]

(576) 2010/08/02(Mon) 13時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


――…花は…

[静かに口を開く。]

花は、…うつくしさと
芸と…そういったもので“愛でられる”ものです。

その 拠り所が失われる 老い は
……――避けられぬ、恐ろしいこと。
“商品価値”がなくなれば
見向きもされなくなるでしょう。
――それでは。いなくていいのと同じだ。

[そらおそろしく胸の内に空虚を穿たれるようだ。
だから磨く。忘れられないように。]

(577) 2010/08/02(Mon) 13時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


…死ぬことは。
――或いはそういう“脅迫”じみた
時の流れから開放されることやもしれない。

[表情は変わらず 淡々と――を、努めている様子。]

若くして堕ちた、花を。知っています。
“白鳥”という。ご存知かどうかは、
…分からないのですが。

[霞月夜に焦がれた“花”だ。
己の先達、もういない花。
少しだけ遠い目をした。]

彼は笑っていた。
最後まで綺麗な――…

(578) 2010/08/02(Mon) 13時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 13時半頃


【人】 本屋 ベネット

己を買うに値する主を待っているだけでは、花はただ枯れるのみ。
…それは、どの花でも同じこと。

[無言の肯定。
其れを前に、思うことはただ口にする。
このことは、男は変える気配はなかった]

買う人間には、解らないことかもしれないが、
それでもお前達の中にはあるのだろうな。

[其の感情の名前を口にはしない。
ただ、知っている。
それが少なからずとも自尊の餓えであることは。
だからこそ、己に相応しい主を待つ花がいる。

待って、待ち続けて、その花達は、どうするのだろう。
そう、ぼんやりと考える]

(579) 2010/08/02(Mon) 14時頃

【人】 本屋 ベネット

愛でられる、と言う割には気の強い花が多く見えるが。
…ああ、今回は特に。

[花祭の経験が少ないわけではない。
勿論、気が強くとも芸が出来れば、と言う主がいる事も知っている]

…恐ろしい、か。

[ぽつりと、把握するかのように呟く。
それは少しだけ、噛みしめるような韻を持っていた。
遠ざけたワンを少し手元に引き寄せて触れてみる。
少し温度が下がったようにも思うが、まだそのまま]

(580) 2010/08/02(Mon) 14時頃

【人】 本屋 ベネット

解放?

[それは、少しだけ意外でもあった。
そんな発想は、少なくとも自分にはなかった。
───どうであったかも、よくわからない]

…お前と同じ、名だな。

[鵠、と言う名が事実であるなら。
聞いたような気は、無きにしも、けれど自分が花というものから
遠ざかっていた時期のことかもしれない。
霞がいつ花から主になったかも記憶に定かではなかった]

(581) 2010/08/02(Mon) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[花咲ける時期など短いが故に、
 己の選んだ手段は朽ちかけた大樹の上に芽吹き、根を生やすこと。
 儚く散りゆくことよりも、己が幹を伸ばし枝を張り止まり木となろうと。

 そのために足蹴にしたものも、広げた葉陰で萎れた花も、おそらくは少なくなかろう。

 宴席の支度が整えられていくのを廊下からゆるりと眺めつつ、人を呼びつけて今宵咲くべき花の目録と寄越させる。
 あの丸い指でよくぞという達筆な字で記されているのは、並べられる花の呼び名のみか。]

…夜、光………だと?
[目に留まったその名に、灯火に映える白い肌はサッと殊更に蒼ざめた。
 あの頃からは幾年月。あの笛の名手の彼であるはずもない。
 そも…このような場所に来られるはずもなく…

 いや、追い落としたは…、二度と吹けぬようにしたのは、紛れもなく己。

 目録を下男に突っ返すと、
 からり、下駄の音は幽鬼のごとくさまよう。]

(582) 2010/08/02(Mon) 14時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 14時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

……そうですね。
此度は――一風変わった者が、多いようで

[己も含めて、主たちも含めて。
なよやかなものを求める主には向いてなかろう。
――分かっている。]

はい。

[短く肯定した。
恐ろしくないなどという誤魔化しはしない。
花が萎れるのは必然なのだから。
それを超えられるのは、幾人か。

例えばあの、霞月夜]

年長の花なればこそ 思うことかもしれませんが

(583) 2010/08/02(Mon) 14時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

……無論、死は恐ろしい。

ですが…否定するものも在りましょうが。
私は、解放だと そう 感じることもある。


[もう 白鳥は 居ない。
届かないからと 死んだのだ。]


…同じ名です。
先達で、年上でありましたが
良くしていただき名を。

(584) 2010/08/02(Mon) 14時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 14時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[いつしか足が向いていたのは庭か。
 庭園に流れる池にかかる小さな太鼓橋。
 その朱塗りの欄干に身を預け、ぼんやりと水面を眺める。

 幾度か、跳ねるこいのおと。]

(585) 2010/08/02(Mon) 14時半頃

【人】 本屋 ベネット

一癖も二癖もある。
まあ、なくて七癖を考えれば可愛いものだ。
…昔に比べて、花の意思は尊重されている。
それだけのことだろう

[昔からの言葉を思い出しながら男は小さく呟く。
自分が花を求めた時代は、今よりもずっと格差は大きく。
金は花と花主を繋ぐものとして重要なものであったし、
それゆえの力関係と言う者もはっきりと色濃く存在していた。

今は違う。育てられる花から育てる主へ。
確かに実例はないわけではないが、圧倒時に少なすぎる。

年長なれば、という言葉にすこしだけ視線は揺れた。
そう告げる言葉に想うことはあれど、今は口を引き結ぶ。
少し頭を整理するために碗へと手を伸ばす。
漸く飲める温度になったそれを口に運べば少しだけ
自邸の蓮の匂いを思い出した]

(586) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 本屋 ベネット

…そうか。
名を譲ると言うのは、花にもあるのだな。

[花主の中では、世代交代や家督の移譲は良くあることだ。
それをまた花も名と言うものによって行うのだろうか。
其の事は不思議と面白いと感じた。
碗の中身を三分の一ほど残して、立ち上がる]

参考にさせてもらおう。

[助かった、と言い残して。それから一つ思い出したように]

礼に───…一つ、教えよう。

[椅子の背を押しながら男は口にする]

(587) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[眠るは一時の事。
 うつらうつらと舟をこぐ頭を緩く振り、
 閉じがちな紅石榴を、細い指が擦る]

 ……おはよう、ロビン。

[親交深い友人の寝顔へ声をかけ、
 秋色の髪をくしゃりと、一つ。

 そして音もなく、窓から外へと]

(588) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 本屋 ベネット

花の咲く頃合いは、花によって違う。

一年目で朝顔のようにすぐに咲く花もあれば、
二年、三年と長い時間をかけてやっと咲く花。

中には牡丹のように時間も手間暇も掛けて
やっと大輪の花を咲かせるものもある。

[パチン、と音を立てたのは扇だった]

…私が昔育てた花は、手元に来た時、二十歳だった。

[そう告げて、踵を返して扉へと向かった。
其れがどういう意味を持って告げられたのかは
男は口にすることなく、鈴の花の裁量にただ任せるのだが]

(589) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

白鳥は かなしからずや…

[物思いにふけるさまは、その名の霞のとおりに淡い。
 この池の畔、いつの祭りの頃だろう。
 かつての笛の音と、白絹を手に舞う姿とを…

 空の青にも海のあをにも染まることを由とせぬ、高潔な人を思い出す。
 染まりきり穢れようとも空の月へと手を伸ばす、浅ましき己とは対照的な。

 人目のある場所では取り繕う顔も、ひとり在るときは盛りを過ぎた姥桜でしかない。]

(590) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[夜の庭園は月が支配する世界。
 ならばあの闇夜を抜き取った黒髪の、なよたけの君もいらっしゃるかと。
 鳥は素足のまま、庭を翔ける。

 恋の跳ねる水音に、足を止めれば。
 朱塗りの欄干に、月の光を浴びる佳人の姿が見えて]

 思はぬに 月が笑まひを 夢に見て
 されど現に まさらざりけり
 

(591) 2010/08/02(Mon) 15時頃

小僧 カルヴィンは、近くの枝を一つ鳴らして、囀る様に歌う。

2010/08/02(Mon) 15時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

…――そのようですね。
時代は移り変わるものだと。

[格差。花がただ商品として在ったとき。
パトロンとしての絶対的な主従関係が
強いものだったと聞く。

揺れた鉄色の視線に気づき、
紫苑はひたと彼を見つめたが続く言葉はなく。
花の香りは、変わらず漂う。]

……常に、というわけではありませんが、時折。

[――それでふと思い出す。
夜光、と名乗った彼の名は、別の花の名ではなかったかと。]

(592) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


…――参考となったのであれば、なにより。

[自身は椅子に座ったままだったので
本郷を見上げる形となる。
続く話は、花の咲く頃の物語。]

――……。

[ぱちり。言の葉の区切りに扇が鳴る。]

それは、…

[言葉を上手く探し当てられず。
扉へ向かう花主へ、
見送るように立ち上がって頭を下げる。
――りん、と鈴が鳴った。]

(593) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

夜更けて 鳥目も月の下ならば
啼く音聞ゆは 小夜啼鳥か

[聞き覚えのあるあの声に、ふと目を上げる。
 かさりと揺れた枝に、淡く微笑んだ。]

(594) 2010/08/02(Mon) 15時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 少しだけ、はずれ。
 僕は鳥だけど、小夜啼鳥ではないんだ。

[枝の影から花のかんばせを覗かせて。
 先程の憂い顔を思い出す]

 なよたけの君、どうかなさったの?
 月が雲間に翳っているよ。
 

(595) 2010/08/02(Mon) 15時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[いつもながらあの雛鳥は、気の回る聡い子だと思う。
 見目や舞楽のみが芸ではない。
 教養も行儀作法も、話のやり取りすらも芸のうちだと、己の頃はきつく躾られたものだ。

 詩を詠み交すことも、かつて仕えた物書きの元で覚えた。
 それでもまだまだ未熟ではあると思うけれど。

 声だけではなく、サラリと切り返す機転も、あの雛鳥の才覚か。]

(596) 2010/08/02(Mon) 15時半頃

小僧 カルヴィンは、枝から手を離すと、月が雲間から顔を出すのを待つように、緩く首を傾ぐ。

2010/08/02(Mon) 15時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[心配そうに樹上から問う子に、返した笑みはやはり叢雲の向こうの月か。]

長く在ればこそ、色々と思い出すことも多いものだと思うてね。

[年経るということは、それだけ穢れることかも知れぬ。
 この雛鳥は雛鳥のままある方がと思う心とは裏腹に、
 鷹の如く育って、高い空を飛んでほしいとも思うのだ。]

 小夜啼鳥でないならば、雛鳥は長じて何になる?

(597) 2010/08/02(Mon) 15時半頃

【人】 本屋 ベネット

−→本邸廊下−

[ちりん、と後ろで鈴の音が聞こえた。
ただそれに対して、男は扇をゆるりと振ってみせるのみ。
花が自身で何らかの答えを見つけたと言うならそれで良いのだから。
其の成果は花祭にて験されれば良いだけのこと]

(……まったく性分に合わぬことをすると疲れる)

[首を傾げると、ぱきりと音が一つ鳴った。
美しい音でも何でもない。小さく息を吐き出した。

廊下に落ちる色硝子の光は薄く紫の滲んだ落陽の光によって
不思議な色に変化している]

(598) 2010/08/02(Mon) 15時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 長く……?

[紅石榴を瞬かせて、なよたけの君を見詰め]

 でもそんな風に月が翳るのなら、
 それは夏の長雨の様な想い出なのかな。

[眼前の佳人の傍へと跳ねる様に傍だって]

 迦陵頻伽。
 みなは、迦陵って呼ぶよ。なよたけの君。

 それに朝を告げる小夜啼鳥だと、
 なよたけの君の傍にいられない。

(599) 2010/08/02(Mon) 16時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[思い出の話にはただ淡い笑みのみを返し、]

かりょう。

[そう噛み締めるように名を呼んだ。]

名は体を表すと言うが、ほんにお前はその鳥のようだ。

[まるで夢幻の如く、空の果てへ飛び去ってしまいそうで。
 けれど鳥かごの中に納めて飼うには惜しい気もする。]

(600) 2010/08/02(Mon) 16時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 16時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[ゆらりと首を傾げて、佳人を見上げ]

 鳥はただ歌うだけ。
 迦陵頻は舞えるけれど、僕はその鳥を知らないから。
 皆はそうなれと、謂うけれど。

[噛み締める様なその様子を不思議に思いつつ、答える]

(601) 2010/08/02(Mon) 16時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

それだけ身が軽ければ、稽古を重ねれば舞手にもなれようて。
それも、お前次第ではあるだろうが。

[不思議そうな視線を、微笑ましく見下ろす。]

お前は、何故花に?
[語る気があれば聞かせて欲しいと、小さな彼を見下ろして問う。**]

(602) 2010/08/02(Mon) 16時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

 うん……

[おはよう、と声をかけられる。
夢うつつに答えたけれど、起きる気配は無い。
くしゃりと乱される寒色が心地良くて、薄く笑みを浮かべたのは無意識下のこと]

 ――

[窓から吹き込む風は少し冷たい。
温もりを探した指が敷布をまさぐる。
寝返りをひとつ。
かけたままの眼鏡がずれ落ち、かちゃんと床を叩いた**]

(603) 2010/08/02(Mon) 16時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 僕次第……?
 そうだね。いつまでも歌うだけじゃ、
 きっと空を飛ぶ事は出来ない。

 でも、僕は……。

[月光の下、伏せた紅石榴が睫毛を震わせる]

 生まれた時から。
 花と成れと謂われて育ったから。

[佳人の望む答えであったかは判らないけれど、
 鳥は事実だけを言の葉に紡ぐ。

 鳥自身の想いは、何一つとして表には出さぬ*ままに*]

(604) 2010/08/02(Mon) 16時半頃

【人】 門下生 一平太

―A棟・個室―

[騒ぎには首を傾げたが自ら近づくことはせず。
道を違えて戻っても、今度は迷うこともなく。
迷うたのは何の道にであっただろう。

花に与えられた部屋の一つ。
構えて吹くのは古恋唄。
笛の最初の持ち主が一番得意とした物悲しい曲]

(605) 2010/08/02(Mon) 16時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 16時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

わたしが先に出会っていても、恐らくはそう言ったろうね。
野辺の草のまま終わらせるには惜しいものだ。

[そう言われたは己も同じ。
ただ、己は野辺に放たれる事の許されぬ身ではあったけれども。

しばらくは彼を伴いて、満ち切る前の月を眺める。**]]

(606) 2010/08/02(Mon) 16時半頃

【見】 落胤 明之進

 ―裏口―

 まるで、私など存在していないよう……

[人の出入りを見つめていれば、
己の存在は酷く不確かとなり、自嘲する訳でもなく呟いた。
迷い子は何に迷うているかを、いまだ知らず]

 ―――……この、曲。

[夏の宵、深紫は過ぎて濃く暗くなりゆく空の色。
生ぬるい夜風に響く切なげな笛の音は、此岸と彼岸を吹き渡る。
散る花の定めを嘆くが如く]

(@56) 2010/08/02(Mon) 16時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 16時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、流れる笛の音に、睫毛を伏せた。

2010/08/02(Mon) 16時半頃


本屋 ベネットは、ぱち、と一つ扇を鳴らす。廊下に、少しだけ響いた。

2010/08/02(Mon) 16時半頃


【人】 本屋 ベネット

[先程の鵠の言葉を思い出す。
色切子の窓硝子越しに薄い月を見上げて呟いた]


…商品価値なんて、関係あるものか。


[そうでなければ、あれほど長く傍に置くはずがない]

(607) 2010/08/02(Mon) 17時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 17時頃


始末屋 ズリエルは、どこからか聞こえる笛の音に、ほう、と呟いた。

2010/08/02(Mon) 17時頃


【見】 落胤 明之進

―裏口―
[明――と、呼ぶ者があった気がする。
それはいつの記憶であるかはっきりとはしない。
ただ親しげに呼ばれる名は、淡い期待をもたらした。

同時に少しだけ、不安にも なる。
――それは日陰の椿の記憶]

  ――……、

[近く、呟く人の声を 聴いた気がする。
寄り掛かる物陰から、影はゆるり、身を起こす]

(@57) 2010/08/02(Mon) 17時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―本邸・裏口辺り―

[イアンを表座敷に送り届けたあと、ふらふらとまた屋敷を見回る。
 ふと、少しゆるい風を感じて、向くと、
 そこにはかつて見知った花の姿。]

 ありゃ、やっぱ明(あけ)じゃないか?

[しかし、思う、明ならば、なぜ、奴は一緒ではないだろうと。
 連れ歩くのが好きな奴だったはずだ。]

(608) 2010/08/02(Mon) 17時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂―

[――りん。鈴が鳴る。
聞きたがる花主は、何を思うていたのだか。
頬杖ついて窓の外を見る。
月光。華月はまだそこにいたか。
いたならば、こう言葉を聞いたか。]

…――花の命は短くて、と
誰かが歌ったこともある。

それでも 花の己に、…矜持があるのだ。
笛も、舞も、…後ろ盾がなければ
続けるもままならず散るだけ――


[遠く、笛の音が響く。
己の相棒とは又違う音色だった。]

(609) 2010/08/02(Mon) 17時頃

【人】 本屋 ベネット

[笛が聞こえる。
随分と古い曲だが、それはこのような場に
流れるには上手い選択だろう。
請うて、請われて、実る恋。

花と花主の関係は、それに等しいものではないけれど。

ぼんやりと考えているうちに、また手元で扇が一度、二度と音を立てた]

(610) 2010/08/02(Mon) 17時頃

【見】 落胤 明之進

[呼ばれたのは、親しげな呼び名。
ああ、やっと見つけてくれたのだ、と。
花は黒紅色を和らげて、ほころぶような安堵の笑みを]

 ――…主様、
     お待ち申しておりました。

[それは知己であれば、
見覚えのある微笑みであったに違いなく。

少年は何処であろうと咲く椿――
誰に対しても、芸を、笑み、を惜しまぬがゆえに、
野辺の花と変わらぬ と主に蔑まれたこともある
――それは少年自身も知らぬ記憶]

(@58) 2010/08/02(Mon) 17時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 17時頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>@58

[そして、振り返り溢す笑み。
かつて友人の傍にあった画と変わりなく…。

 そう、そこに主たる友人がいないのが不自然に思えるほど。]

 なんだ、明、おまえ、一人か?
 って…。

[だが、その儚く咲いた花が己を主と呼ぶのには、頬を一度ヒクつかせる。]

(611) 2010/08/02(Mon) 17時頃

【見】 落胤 明之進

[宵の折、か細い月灯りの下、
少年の瞳は黒々と、ゆれる眼差しが覗くは、
此岸ではなかったやもしれず]

 ……主様が長らく戻られぬので、
   ずっとこのように一人でおりました。

  いえ、しょげてなどはおりませんけれど……

[白い小袖をふわりと返し、縋るようにその指先は、伸びる]

(@59) 2010/08/02(Mon) 17時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 は?

[月明かりが薄いといえども、どう考えてもあの友人と自分が似ているとは思えず…。むしろ容姿は真逆にしか思えない。
 だが、主と呼んで手を伸ばす明を拒絶ももちろんできず、

 困った顔をしたが、それは強面はほんのり緩んだだけだっただろう。]

 ……明、お前、はぐれたのか?

[本当に珍しい。自慢の花で、いつもいつも一緒だったはず…。]

(612) 2010/08/02(Mon) 17時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―食堂→廊下 ―

…長居してしまったな。

[椅子を引いて立ち上がる。
りん――と鈴を鳴らし。
華月がまだいたなら、
お前はどうする、と尋ねる。

月があまりに綺麗であるゆえに、
庭にでも出てみるかと思うたのだった]

(613) 2010/08/02(Mon) 17時半頃

【人】 本屋 ベネット

[そろそろ宴は始まろうとしている。
花も、花主も。
そろそろ己の支度など始める頃合いではなかろうか。
なれば部屋に戻って少し休むもまた選択と足を動かしかけて]

…?

[パチン。それは扇の音。
少し奥のほうで話し声が聞こえた。
視線を巡らせ、何となくといった雰囲気ではあるが足を動かす。
見えた大きな背中は、研師のものであると言うことだけは
光量の少ない建物の中でもすぐに分かった]

(614) 2010/08/02(Mon) 17時半頃

本屋 ベネットは、鈴の音色に、微かに足を止めて振り返りもする。

2010/08/02(Mon) 17時半頃


【見】 落胤 明之進

[伸ばした手の払われぬこと、
宵闇に見上げたその面も確かに覚えのあるもの。
その困惑を感じることも出来ず、
亡霊はそこにただ己の望むゆめをみる]

 はぐれたのは、私ではありません。
      ――主様の方です。
 
  そう……
  かつては、私を閉じ込めるほど、
      お傍に置いてくださいましたのに……

[拗ねた声音で、作務衣の裾を小さく握る。
――研師は恐らく知らぬのだろう、
彼の知る主の元より、この花は一度学院へと戻された]

(@60) 2010/08/02(Mon) 17時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[そして、なぜだか、月明かりの中、
 元々儚げな印象を見せていた少年ではあったが、その姿は一層、向こう側が透けるようにも思えて、
 違和感にやはり眉を寄せる。]

 はぐれたのは奴のほう?
 ああ、確かに奴は一時期、お前への確執がそれは酷かったな。

[明の主の明への溺愛は、時に異常とも思えるものも感じ、本人もその異常を感じた時、頼まれて明を数日預かったこともある。
 その時、当時の己の花であった牟田と楽しげに過ごしてたこと思い出した。]

 ああ、奴はお前をそれはそれは…うむ、そうか、はぐれてしまったのか。

[はぐれたという事情を聞けば、よしよしとごつりとした手でその頭を撫でる。

>>614そのとき、また別の方向から何かを閉じるような軽い音がした。
 明を気にしつつも、そちらにも気が回す。]

(615) 2010/08/02(Mon) 17時半頃

【人】 門下生 一平太

―A棟・自室―

やっぱり、好きだな。

[以前は好んで吹いた曲。友にも良く聞いてもらったものだ。
お前には似合わないと、初めての祭りで言われ吹かずにいた。
求められるような唄を。舞を。
そうすることでより彩を失っていると知らずに来てしまった。

笛を仕舞い身じろぐと髪が解れ落ちてきた。
窓の外も暮れてゆく。宴の前に整えようと頭に手を伸ばした**]

(616) 2010/08/02(Mon) 18時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 18時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下―
[ぱちん、とかすかに音がした。
鈴の音は静かに夜に落ちる。

なにやら月に照らされる しろ が 見えた気がして
誘われるように歩み行く。
途中、本郷の姿が見えれば丁寧に礼を向け。]


――…  明之進?


[向こう側の声に、
ぽつ、と 呟いた。]

(617) 2010/08/02(Mon) 18時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 18時頃


【人】 本屋 ベネット

…そこで何をしている。

[別段咎めるつもりはない。
ただ、あの小さな花は主を持つのではなかったのかと思えば
自然とそんな声が零れた。

先程まで話をしていた鈴の花の姿に、
軽く扇を持ち上げることはすれど
かと言って彼の行動を止めることはない]

(618) 2010/08/02(Mon) 18時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 18時頃


【見】 落胤 明之進

[出戻りの身であらばこそ、
遠き外つ国の主のもとへと望んで召されたという伝聞に
周囲の者もさしたる疑問を抱かなかったのだろう。

学院へ戻った頃の萎れた姿は、友人も記憶に残していよう、
黄泉銀花の一枝を手に、理由は黙して語らなかった。

そのときも、慰められたのだ。あの笛の音に]

(@61) 2010/08/02(Mon) 18時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>618

 ん?

[そこに鋭い声がかかる。
 いや、鋭くはなかったのかもしれないが、鋭く聴こえたのは、おそらく、やや、自分にやましい気持ちがあったのかもしれない。]

 ああ、いや、この子は知り合いの花でな…。
 こんなところで会って、吃驚しているのだ。

[それでもかなり焦った声に聞こえるだろう。
 自分でもそう聴こえるのだし。]

(619) 2010/08/02(Mon) 18時頃

【見】 落胤 明之進


  ―――…奴?
  主様?何を他人事のように……?

[ゆるりと傾いだ首、見上げる視界を影が覆う。
髪を撫でる無骨な手に、目を細める。
伝わる温度は、ひやりと冷たいものであっただろう]

  もう、はぐれるのは、嫌なのです……

[握った裾を離さずに、うつろな瞳は砥師を見上げ続けて
――やがて響いた物音と、
呼ばれた名にゆっくりと眼差しを 向けた]

(@62) 2010/08/02(Mon) 18時頃

始末屋 ズリエルは、明の冷たさには再度驚いた・・・。

2010/08/02(Mon) 18時頃


【人】 本屋 ベネット

知り合い?
…主を探している、と聞いているが。
まだ見つからないのか?

[大きな邸ではあるが、かといってそれほど人の出入りが激しいわけでもない。
刷衛の言葉に視線は彼の前にいる明乃進へと注がれる]

主の顔を見知っているなら、探すのを手伝ってやればいいものを。

[尤も、自分はそのつもりはないのである。
白拍子の主の顔も知らない]

…明乃進?

[白拍子は主と呼び、刷衛は知り合いの花と呼ぶ。
それはどういうことなのか。
幾らか険しい鉄色を薄暗い中で研師へと男は向ける]

(620) 2010/08/02(Mon) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[呼ばれた名に、小さくこめかみを押さえる。
扇の閉じる音、涼やかな鈴の音]

 ――……鵠、殿?

[存在を見れば、ふわりと微笑う。
そして小さく頭を下げた]

 あ……先ほどは、
 ご心配をおかけして、申し訳ございません。

 もう、大丈夫ですから。
 このように……

[己が主と思い込んだ砥師を示し]

(@63) 2010/08/02(Mon) 18時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>@62

 明…おまえ、冷たいぞ?
 何か病ではないか?

[手の冷たさにぞっとして、その額に手を当てる。
 高熱かと思いきや、その頭も酷く冷たい。

 そして、己を主呼びするのも、もしかすると病のせいかと考える。]

 こんなところにいてはいかん。
 部屋で寝てろ。

[はぐれるのは嫌と向けた眼差しに、ともかくは頷いて、様子を見てたらしい本郷と、別の花らしき男に、様子がおかしいといった視線を向けた。]

(621) 2010/08/02(Mon) 18時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[闇の中、薄い月光に浮かぶ強面に
一瞬鵠は息を飲む。
だが、明之進は彼を主だという。]

…いや、気にせずとも、よい が

[なぜだろう、“存在する感じ”が
強面の男と明之進では、あまりに違いすぎた。
今の明之進は、まるで陽炎ではないか]

明之進、… 

[視線を向けられて、おずと歩み寄った。]

(622) 2010/08/02(Mon) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

どういうことだ。

[そのまま、刷衛へと視線を向けた。
会話が食い違っている。

詳しい事を知るのだろうかと鵠へと視線を向ける。
歩み寄る様に、口出しはしないが]

(623) 2010/08/02(Mon) 18時半頃

【見】 落胤 明之進

 本郷様も――…
 私の主様は、こちらに……

[蓮の舞殿の主が姿に、
亡霊は嬉しげに微笑みを見せる――

主と共に舞殿を、それは素晴らしい夢のよう。
この世ならざる浄土の ゆめ ]

[されど交わされる言葉。
額にあてがわれた手に、ほんのわずかに眉根を寄せる]

 やまい……?

[ちがうと小さく首をふる]

(@64) 2010/08/02(Mon) 18時半頃

【見】 落胤 明之進

[部屋へ、と促される言葉。
されど――されど、己は知らぬことなれど、
いるはずのない花は、目録にもその名はないだろう。
主もなければ、客室などあるはずもなく――]

  ぁ――……、

[鈍く痛むこめかみを押さえれば、
ぱさり、と一枝を取り落とす。
鵠が足先に落つる紅椿――黄泉銀花]

 やまいなどでは……

[続き、足元にその眼差しを落とす]

(@65) 2010/08/02(Mon) 18時半頃

【人】 本屋 ベネット

…明乃進。

[様子がおかしいのか、それは自分にはわからない。
ここで会ったが最初で最後。
違うと刷衛の主張があったところでそれが真実かもわからぬ]

…そうか。
では明乃進、お前の恥ずかしがりな主殿の名を私にそっと教えてはくれまいか。
何、舞殿へと招待したくはあるが、準備もあるだろう。
改めて正式な文を差し上げておきたい。

[どうだろう、と尋ねてみる。
そして注意深く白拍子の返事を待とうと]

(624) 2010/08/02(Mon) 18時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>623

[どういうことだと本郷に問われ、こちらも戸惑っているといった仕草を見せる。
明に近寄る花らしき男が近寄ってくるのには、少し警戒を見せたが、明が知っている様子に、それは見守った。]

 明……。

[やまいは違うといった仕草も悩ましい。]

(625) 2010/08/02(Mon) 18時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 18時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

……主に、逢えた?
だが、お前――

[はたり。落ちる音に視線を向ける。
月夜に鮮やかなりしは紅椿。
指先伸ばし、触れて拾い上げようとする]

…、…黄泉銀花…こんな季節に?


[その艶やかさ、造花ではありえない。
明之進を窺うように見る。

本郷が尋ねる。
その邪魔はしないように、と
問いかけが終わるまでは口をつぐむ]

(626) 2010/08/02(Mon) 19時頃

【見】 落胤 明之進


 なまえ……?

[蓮の主の問う言葉に、双眸は一度大きく見開く。
鈍い痛みに、指先はこめかみに這ったまま]

 主様……

[いまだ握った作務衣の先を、
ただ縋るまなざしで見上げる。
ぴしりと割れんばかりに張り詰めた、黒硝子。

そう、名はどうしても思い出せなくて]

(@66) 2010/08/02(Mon) 19時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 19時頃


【人】 執事見習い ロビン

― A棟/自室 ―
[何処かで笛の音が聞こえていた気がする。
開け放たれたままの窓から差し込む月明かり

満月が
近いのか

冷たい色をした少年は、夜の光の方が相応しいようだった
花は日の下にあるのが自然だろうに]

 くしゅ……っ

[寝台のうえ、敷布を抱きしめて眠る
眉を寄せて
夢の中ですら、安息の地ではない]

(627) 2010/08/02(Mon) 19時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 19時頃


【人】 奏者 セシル

 なんか面白いこと、ねーかな。

[暫く屋根上で吹かす煙管の白
 見上げて呟き独りごつ
 気付けば刻み煙草も尽きた頃
 のそりと起き上がり...は屋根を軽々と飛び降りた]

 ロビンも来てるんだっけ?
 会えたらいーな。

[唇なぞる名は親しきそれ
 本邸の廊下を歩む視線は
 きょろきょろと礼儀のない作法
 庭の木々、廊下の木目、壁の様式
 ヘーゼルはそれらを見て歩く
 誰かとぶつかること有りや無しや]

(628) 2010/08/02(Mon) 19時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>@66

 わかった。明、無理はするな。

[本郷に問われて、名を思い出そうとしている様子がまた苦しそうで、縋るように見られれば、さすがに慰めないわけにも行かず、]

 本郷さん、とりあえず、本邸で休ませよう。
 ああ、そして、俺は刷衛と申す。
 お前は花か?花主か?


[本郷と、近寄ってきた花にはそう告げる。名も聞いて、とりあえず戻ろうと。]

 ここは、変な感じがするからな。

[そして、明を抱き上げようと…。]

(629) 2010/08/02(Mon) 19時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


……鵠と申します。
此度花祭に参加する――花です。


刷衛――様。


[夜見ると強面は凄みは増すが、
鵠は背筋伸ばし、すました顔を見せた。
捧げ持つように紅椿を手に。
視線は刷衛の強面から
蒼白に透けるかのようなかんばせの明之進へ移る。

花。花主。花は、主が居なければ枯れるだけ。
紫苑色がわずかに揺れた。

風。――りん、 鈴が鳴る。]

(630) 2010/08/02(Mon) 19時頃

【見】 落胤 明之進


 名前は――…

[大事なことが思い出せない違和感は、
けれど砂のように思考をすり抜けてゆく。
しがみついた腕も、ずるりと、おちて、己が身を抱きしめる。

蓮が主の問いかけに答えられぬことも、また、
酷く己自身に失望のようなものを、感じてしまう。
それは 美しいゆめの遠ざかる気配に、似て――そちらを見ることが出来ない]

 ――はい、申し訳ありません、主様。
   本郷様にも、鵠殿にも……ご心配をおかけしてばかりで。

[深く頭を下げる、紅の一枝が鵠が手元にあるを見た。
ああ、その花は気高き花には似合わない――] 

(@67) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【人】 本屋 ベネット

…わかった。
また、思い出したら教えてくれ。

[小さく息を吐き出して、首を横に降った。
今はそれ以上必要ないとばかり
刷衛の言葉にうなずく。
概ね、任せておけば問題ないだろう。

だが、あとで話を聞かなくてはならないと思ってはいた]

(631) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【見】 落胤 明之進


 ――ここが変な感じ? 
    ただの裏口でしか……

       わわ ッ  ぁ………

[抱えられれば、子供じみた悲鳴をあげた。
それはつめたく、かるいもの 常世の幻
けれど――望めば触れられる。

その高さにしがみ付くさまも、きっと子供じみていた]

(@68) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

[結局寒さで眼が覚める。
ぼんやりと歪んだ世界を見渡しながら、身を起こした]

 ……だれも、いない

[ホールでは強面の男が傍に居た
寝付く前は鳥が傍らで囀っていた
いまこの場には、月明かりが差し込むだけ

目を擦りながら、矛盾した思いを抱く。
誰にも近づいて欲しくないのに、知られたくないのに
誰かに己を見つけて欲しいなんて]

(632) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>630

 ほお、気丈だな、
 初対面では俺の顔を見ると、みんな何かとおたつくがな。

[鵠と名乗る花が冷静を保つのには、そんな褒め言葉を、そして]

 本邸の奴に部屋を用意してくれるように頼んできてくれるか?

[そう頼む。
 >>@68 声をあげたがしがみついてくる少年は、
 とても冷たく、

 とても軽い。]

(633) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 馬鹿げてる。

[首を振って、床に足をつける。
ぺき、と厭な音がした]

 ……っ

[足の裏に走る痛み。
目を細めて凝視すれば、ぼやけた視界に割れたレンズが見えた]

(634) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【人】 奏者 セシル

―本邸からA棟―

 ん?

[ぶつかりこそ無かった様子
 迷い込むのはA棟辺り
 耳に届くは微かな嚔か
 冷たい冬色の風音か
 気配のする方へ
 耳を澄ませて歩を向ける]

 だれか居んの?

[発する音は学のない声色
 礼儀もなく、おーいと言葉を撒き散らす]

(635) 2010/08/02(Mon) 19時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

……、…
己(おれ)のことは気にしなくていい。

[詫びる明之進には、
小さく常の口調で話しかけ。
捧げ持つ紅椿を差し出そうとして]

…――世には様々な人が居ますゆえ。

[刷衛の問いかけに手を止め
すました顔で答えた。]

承知いたしました。
今すぐに。

[す、とその場を辞し本邸へと向かう。
りん、と鈴の音がした。
あの場を離れると――奇妙な冷たさがほどけていった。
それが常世のものだと、誰が知ろう。]

(636) 2010/08/02(Mon) 20時頃

【見】 落胤 明之進


 ――……はい、
   思い出した ら、

[響く蓮の主の声、痛みの記憶、
それに触れるのは酷く恐ろしく――けれど、胸の鼓のどこか高鳴る。
微熱の篭るため息が零れ、
意識が希薄になりかければ、しがみ付く腕に力を込める。

触れた身が、
ただ温もりを奪うだけとは、気づかない]

 主さま……

[小さく呟くのだけれど、声は届いていない気もした]

(@69) 2010/08/02(Mon) 20時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 20時頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>636

 そうだ。いろんな奴がいる。
 って、ああ、頼む。すぐに行くからな。

[辞す花にそう礼を言い、明を抱えて歩き出した。
 そして、その冷たさに眉をやはり寄せつつも。]

 おまえは心配せずともよい。
 とにかく休むことだ。それが一番だ。

[そうすれば混乱しているのも治るだろうと楽観視する。
 本邸に入れば、鵠を待つ。
 明が不安に話しかければ慰めながら。
 それでも主と呼ぶならば、一時期ならばと受け答えするだろう。]

→本邸内へ

(637) 2010/08/02(Mon) 20時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸―
[使用人に声をかける。
りん、と鈴がなれば鵠の方は
すぐに分かるだろう。]


花主様のご所望だ。
…部屋を用意してくれまいか。


[経緯は手短に、
使用人が頷けば後から来るであろう刷衛をさ探す。手には椿を持ったまま。
使用人が刷衛を見れば、――不思議そうにするだろうか、彼らには明之進が、“見えないようだ”]

(638) 2010/08/02(Mon) 20時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
[聞きなれた声が聞こえた気がした。
視力が落ちた所為かやけに近くに]

 セシル?

[呼びはしたものの、割れた破片の散らばった床を歩けない。
室内履きを何処においたのだろうとあたりを見渡す。
本意ではないが、誰かの手を借りるしかなかった。
扉の向こうへ声が届かないとなると別の方法を試さなくてはならないが]

(639) 2010/08/02(Mon) 20時頃

懐刀 朧は、呉服問屋 藤之助に話の続きを促した。

2010/08/02(Mon) 20時頃


懐刀 朧は、呉服問屋 藤之助に話の続きを促した。

2010/08/02(Mon) 20時頃


懐刀 朧は、執事見習い ロビンに話の続きを促した。

2010/08/02(Mon) 20時頃


【見】 落胤 明之進


 鵠殿――…
  その花は、いかようにでも。

[年長の花を己がために使いにさせてしまったことには、
申し訳なさそうに身を縮め、せめてもの詫びにと枝を差し帰す]

 ―――休めば、よいのですか。
 けれど、もう祭りが始まります、
 主様のお付き添いをしなければ……

[慰めの言葉は、けれど。
その妄執を深めることにしかならず。
矛盾と違和感の全てを無視したままで、
少年は刷衛を、己が主と呼び続ける]

(@70) 2010/08/02(Mon) 20時頃

呉服問屋 藤之助は、懐刀 朧は、髪を結わえたろうかとふと思い出し。

2010/08/02(Mon) 20時頃


【人】 奏者 セシル

―ロビンの部屋―

 …――ロビン?

[届く冬の音に俄綻ばせる表情
 聞こえた部屋の扉へ手をかける
 鍵は掛かっておらぬのか
 部屋の中へと踏み込めば
 姿をヘーゼルに留め]

 ロビンっ!
 何、踏んでんの!

[すぐさま駆け寄り、その身を退けようと
 ...より小さな背丈の身体に手を伸ばす]

(640) 2010/08/02(Mon) 20時頃

【人】 懐刀 朧

― B棟・自室 ―
[遠くから聴こえていた笛の音が止まる。
哀しい歌は、聴いたことがある気がした。
何処で、どの花が奏でたものであったか、
初めに窓を開けた時に気に掛かっていた
本邸の高い場所から浮かぶ微かな靄ももう消えていた。

また散策に出てもよかったのだが、今は自室へと戻り
窓縁に頬杖をついて庭から一望できる景色を眺めている。
高嶺の屋敷とは全く異なる景色の庭。
高嶺の庭には果樹の類が一つもなく、
池の畔にある鳥籠を模した美しい藤棚が先代の自慢だった。]

 ―――……、

[庭を眺める貌は先程の散策では
見せることのなかった憂いの混じる表情で、
しかしそれは庭にある二つの影に対してのものではない。
庭で月を共に眺めているらしき一つは、知らぬ幼い花だった。]

(641) 2010/08/02(Mon) 20時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 20時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>@70

 その主が休めといっているのだ。わかるだろう?

[明の心配にそう答えるのは、明のためこそと信じ、そう告げる。]

 大丈夫だ。おまえの番にはちゃんと呼ぶ。
 その際、誰もが息をするのを忘れるかのような舞を舞うがいい。
 それまでは休め。

[そして、鵠の鈴の音を追って、使用人に案内された部屋に入る。
 使用人が妙な顔をしているが、明が見えないとかいうことには気がつかず、己の強面のせいだと思い込んだ。]

 じろじろ見るな。

[そういえば、彼らは震え上がって出て行くだろう。]

(642) 2010/08/02(Mon) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸―

[刷衛と明之進に部屋まで付き添う。
どうしても、気になったのだった。]

……、…

[使用人の様子がどうもおかしく
眼で追うが、確証は得られない。
問題がなさそうであれば、その場を辞そうとする。]

(643) 2010/08/02(Mon) 20時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 20時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

>>643

[付き添うように入ってきてくれた鵠には、おうと、手招きをした。]

 とりあえず、このことは、あまり口外しないでほしいが、構わないだろうか。

[そう、気が触れた花などと、明が言われることだけは避けたかった。
 きっと、本郷もそこらへんは気遣ってくれるだろう。]

 そして、すまないがたまに見に来てやってほしい。
 初対面でこのようなことを頼むのは悪いと思うが…。

(644) 2010/08/02(Mon) 20時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

 セシル?
 ああ、やっぱりキミの声だったのか。
 出来ればここで逢いたく無かったけど……いまはキミが居てくれて心底安堵してるよ。

[鍵など学園に居るよりかけるクセもついておらず、だからこそしばしば迦陵の仮宿になっている。
痛みを見せぬよう、強張った笑みを浮かべてうすぼんやりとした人影に視線をむけた]

 駄目だよ、近づかないで。
 破片がどこまで飛んでるか見えないんだ。

[音が近づく。
伸ばされた手を反射的に振りほどいて、首を振った]

 室内履き、その辺に無いかな。
 このままじゃ歩けないよ

[破片はまだ足に深く刺さったまま。
靴より包帯が必要なのは一目瞭然]

(645) 2010/08/02(Mon) 20時半頃

【見】 落胤 明之進


 ――……あ、かしこまり ました。

[返答はしぶしぶを装って、
けれど声音に主より案じられるよろこびの漏れる]

 ……はい、たとえお夢殿であらねども、
    現世にあらざる夢を舞うてみせまする。

[交わす言葉に己の姿、
見えぬ聞こえぬ者があるなどとは知らず。
付き添う鵠の姿には申し訳なく会釈する、
何を見ているのかは、少し気になったのだけれど]

  ――……、

[使用人は刷衛の一言に散らされてしまった。
本邸の広い一室は、けれど――そこはかとない不安を増す、
抱えた身をおろされれば、再び我が身を護るように腕を抱く]

(@71) 2010/08/02(Mon) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸 部屋―

[手招きに従い側に寄る。
刷衛のかんばせは、やはり明るい燈の下でも
恐ろしいものだったが――
明之進への態度を見るに、それは
心根から来るものではなさそうで。]

…――はい、仰せのままにいたします。
私も言い触らすのは、本意ではない。

[明之進の方を見、
それから花主へ視線を戻す。]

かしこまりました。
いえ。お気になさいますな。

[首をゆる、と横に振る。鈴の音がりん、と鳴った。]

(646) 2010/08/02(Mon) 20時半頃

【人】 門下生 一平太

―A棟・自室―

「恋い焦がれても月には勝てぬ。
 それでも、一目だけでもと欲したんだ」

[黒髪を下ろした「夜光」は灯火に照らされうっそりと哂った。
寵を求めて無理を押し、段を落ちて大きな疵を残した顔。
そうして花ですらなくなったという話。
話す娼妓は背筋の冷えるような気配を纏っていた]

「それでも花におなりよ、一平太。
 蕾のまま腐れるよりはきっといい」

[ずっと忘れていた、幼き頃の昔語り。
結び終えた髪を確かめて、首を動かし振り払った]

花に、なりたい。

[それは主を得て成れるものか。それとも]

(647) 2010/08/02(Mon) 21時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>@71

 ああ、そうだ、おまえ、笛が上手な友達がいただろう。
 今回の花祭にはきていないのか?

[淋しげな様子に、ふとそのことを思い出す。]

(648) 2010/08/02(Mon) 21時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時頃


【人】 門下生 一平太

―A棟―

[支度を終えると誰かの声が耳に届いた]



[部屋を出れば扉が一つ開いている。
聞こえる声からすればロビンという花の部屋だろうか。
如何したのだろうとそちらに足を向けた]

(649) 2010/08/02(Mon) 21時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時頃


【人】 懐刀 朧


 …そういえば、
 あの花は起きたのだろうかな…。

[庭の隅で眠っていた目隠しの花を思い出す。
わからぬ場所で目覚めて不便はしていないか、
後で様子を窺いに行くのもいいだろう。

今はまだ頬杖ついて月と庭を眺めたまま、
湯浴み後外へ出る時には今度は髪はちゃんと結わえて*]

(650) 2010/08/02(Mon) 21時頃

【見】 落胤 明之進

[鵠と刷衛のやりとりに、
己のことを話し合われている様に、
不安な眼差しを向けていれば――唐突に投げられた言葉。
思い出す、先の笛の音 いにしえのこいうた]

 ――……ともだち?
 ぁ……

 そう、あの笛の音色は、夜光の――

[物憂げだった面は、小さくほころんだ]

(@72) 2010/08/02(Mon) 21時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時頃


【人】 本屋 ベネット

わかっている。

[刷衛の言葉には頷く。
ただ一言でも溢せばその弊害とは。

明乃進に付き添っていく二人を見送り、男はただ立ち尽くす。
主が見つからないと、言っていた花。
幾つか思い付くことはあるが]

…どうなってるんだ、今回の花祭りは。

(651) 2010/08/02(Mon) 21時頃

【人】 始末屋 ズリエル

>>@72

 そうか。じゃ、友達はいるんだな。
 名はなんという。

 見つけたらくるように言おう。

[そして、立ち上がる。]

 ああそうだ。主のことはもう口にはせぬようにな。
 気分がよくなれば、部屋から出ても構わぬ。

[一応、そう告げるが、ちらりと鵠のほうは見た。]

 あとで飲み物なども持ってこさせよう。
 おとなしくしているのだ。

[そう、これは、明の本当に主を探してくるのが一番だと考えている。]

(652) 2010/08/02(Mon) 21時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

―庭―
……はあ。

[庭の池を眺めながら盛大にため息をつく。]

……やっぱ俺には色々難しいよ。
……兄さん……帰ってくればいいのに。

[父と大喧嘩をして自分の力で生きていくと、わざわざ家を出て行った変わり者の兄。家は彼が継ぐ筈だったのだが。]

……俺なんて、兄さんとは比べ物になんないし。似てるのは顔だけだし……

[水面に映る顔を見ようとして乗り出したが鯉が跳ねて水面が波打つ。また小さくため息をついて――立ち上がる]

(653) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 奏者 セシル

 ばかっ、どうだっていいだろ!
 そんなことより、足…っ

[深く突き刺さった硝子
 足からは滲む朱が見えた
 白に染めた我が身をひざまずかせ
 足元へと顔を寄せる]

 俺は硝子避けてるから、大丈夫…。
 まず、靴より足の手当てしなくちゃ。

[硝子の刺さる足へ
 伸ばした手はまた払われるだろうか
 溢れる朱に近付ける唇は
 触れるに叶わぬままだろうか]

(654) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

呉服問屋 藤之助は、始末屋 ズリエルの目配せに頷く。思わしげな表情をしながら。

2010/08/02(Mon) 21時半頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時半頃


【人】 門下生 一平太

―A棟・ロビンの部屋前―

慌てた声が聞こえたけれど、何かあったのかな。

[部屋に踏み入るまではしないが中を覗き込もうとした]

(655) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 奏者 セシル

―ロビンの部屋―

[部屋へ向かう足音ひとつ
 その足音は扉から中を覗き見たろうか]

ねえ、ロビン…。

[端から見れば、まるで
 ひざまずき足元へ接吻けを落とすような
 忠誠を誓う行為のような
 そんな、様を]

(656) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【見】 落胤 明之進

 名は――、名は夜光、

 元々の名も、わたしは好きなのだけれど、
 そのような名になったから……

[名を変えた直後は、よく呼び間違えていたことを思い出す。
けれど立ち上がる刷衛が姿と、口にするなの言葉。
灯りの下では紅の増す、黒い瞳は不安げなまま]

 あるじさ……

[言いかけて、口を噤めば俯く。
傍らの鵠には、おなじくちら、と眼差しをやる]

 ――…ここで、大人しく、しております。
 鵠殿も、花祭の準備などありますでしょう?
 主様の言いつけどうり、こちらで休んでおりますから……

[案じられるばかりの己が身に、厭わしげなため息をひとつ落とした。]

(@73) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 本屋 ベネット

−本邸廊下−

…。

[適当に捕まえた侍従に持って来させた書面を前に男は溜息をつく。
そこにあるはずのない名前が、載っていない]

(どういうことだ)

[ピン、と指で紙面をはじきながら溜息を一つ。
全員分の名前は把握できたけれど、そのかわりとばかり。

侍従にも確認したが、これで本当に全員だと言うなら]

…何処かから、攫ってきたのか。
あの脂大福。

[そんな発想になった]

(657) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 門下生 一平太

―A棟―

[見えたのは、額ずいて誰かの足に接吻けるような姿。
周囲に散るものが何かはよく見えていない。
花の部屋にやってくる主はいるのものか。
無いとは言い切れないだろう]

…失礼致しました。

[如何にも自分は間が悪い。
慌てて頭を引っ込めると、廊下に戻り背を向けた]

(658) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

懐刀 朧は、庭から見える新たな人影に頬杖のまま瞳を細める。あれは花か、それとも花主か。

2010/08/02(Mon) 21時半頃


落胤 明之進は、鵠が案じることのないように言葉を尽くせば、眠くはなくとも寝台に横たわる**

2010/08/02(Mon) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

 何、誰か居んの?

[その足に接吻けられたかどうか
 肌に触れられたかは分からねど
 気配を察知すれば逃げ行く人影に声をかける]

 なぁ、誰か知らねーけど
 ちょっと手かしてよ。

[廊下に向かった背に
 振り向く...の声は届くか]

(659) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 21時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

[そして、鵠にも再度、すまないと呟くと…]

 そろそろ祭りの準備をせねばならんだろう。
 鵠も向かうがよい。

[鵠にそう言ってから、自分も部屋を出ようとする。
 明が気強く答えるのにはうむ、と頷いて。>>@73]

 じゃ、またな。

[そして、出た部屋の客間の名は【椿の間】だった。*]

(660) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

 足……多分眼鏡かな、踏んだのは。
 さっきから見当たらないんだ。

[左程慌てた様子は無く、少年は近づいたセシルに痛みを堪えた笑みを向ける]

 すまない、助かるよ。
 
[足へ伸ばした手を払うことは出来ない。
そこで何が起こっているのか、視界のぼやけた少年にははっきりと映らない。
生ぬるい感触。
混じる第三者の声]

 ――誰?

[鋭い声を謝罪したものの方へと向ける。
目を凝らす様子は、睨みつけるようにしか見えない]

(661) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 本屋 ベネット

[名簿をたたんだものを、落とさぬようにしまいこむ。
こうして手には再び扇だけが残った。

何事もなかったかのようでも、あった]

…一度、確かめてみるべきか。

[主催の首を絞めてでも確認しなくてはならない]

(662) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

手を?

[手伝いの必要があるならと、背を向けた部屋まで戻る]

私は、夜光と申します。
何か必要がありますなら。

[鋭い声に名乗り、睨まれるような視線に背筋を伸ばす。
状況から花主でないかと思っていたり]

(663) 2010/08/02(Mon) 21時半頃

【見】 若者 テッド

― 本邸・廊下 ―

[蹲って幾らかして、立ち上がると頼りない足取りで廊下を歩く。
水面の上を歩くかのように、音も無く。
ゆらり、ゆらり。
琥珀は虚ろな色を宿すばかり。]

――――…。

[足は当ても無く彷徨って。
窓の傍を通れば、虎鉄は立ち止まって空を見上げた。]

(@74) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸・部屋→廊下―
……ああ、

[明之進の言葉に頷く。
実際着ききりとはいかない。]

では、私はこれで。

[頭を下げ、部屋を辞す。
手にしたままの紅椿、あの部屋に生けてもらうかと、くるり、手の内で回した、刹那]

…え

[紫苑色を見開いた。]

(664) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[それまでいくら揺れようとも鮮やかに咲き誇っていた紅椿が

はたり
はたりと

地に落ちた。
黄泉の花、紅の影。]

…、――― どうして

[やけに冷たい風が吹く。
髪が揺れて、鈴が鳴った。

―――りん]

(665) 2010/08/02(Mon) 22時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 22時頃


【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

[馴染みということもあり、よく鵠と比べられ真反対と称されることの多い青年は、彼が饒舌であるときはまるで鏡映しのように逆しまに沈黙を保っていた。

それは、ロビンが来、本郷が来、そして去っていた時も。

まるで抱いた名のままに、物云わぬ華のよう、空に浮かび見詰める月のように。
時折、ばつの悪そうな紫苑色が苔色を見れば、そこには唯、微笑を浮かべる青年の姿が在るだけ。]

 
 ……そやな。


[そんな青年が口を開いたのは、鵠が去る前のこと。
笛の音を背後に、鈴を鳴らしながら零れた言葉に、唯一つの相槌。]

(666) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 手妻師 華月斎


 せやけど、『今』、鵠さんは、綺麗な花であり蕾や。


[そして、本郷の言葉を受けての、謎かけのような言葉を付け足す。佳人を見詰める苔色は、陽暮れたにも関わらず、眩しげに細まった。]


 わては、もう少し、此処でのんびりしとくわ。


[どうする?と尋ねられれば、鵠が裡でロビンと比べ評したように、積極的に花主を選ぼうとしてるように見えない青年は、そう答えた。]

(667) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

[とにかく花祭の始まる時間が来ようとしている。
それならば自分も一度部屋へと戻ろうと踵を返しかけたが
いつの間に現れたのだろう。
突然、文字通りいつの間にかそこに立っていた姿]

…虎、鉄。

[其の名を確認するかのように口にする。
昨日は猿と呼んでいたけれど、正しい名を覚えているだけの頭ぐらいある。
空を見上げるその姿へと、声をかけた]

…そんなところで何をしている。
祭の準備は、しなくてもいいのか。

(668) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―自室へ―

[明の主をさがすためにもと自室に戻る。
 そして、使用人に書き物を用意させると、

 主への手紙をしたためはじめる。




 もう、かの人は存在せぬとも知らずに…。**]

(669) 2010/08/02(Mon) 22時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 22時頃


【人】 奏者 セシル

 ん、眼鏡が粉々。
 だめだよ、眼悪いのにこんな所に眼鏡置いてちゃ。

[逃げぬ足に触れる指
 そおっと足指をなぞり
 朱の雫を掬いとるように
 熱い舌先を這わせた]

 大事にしてね、ロビン。

[接吻けを落として足から離す
 その頃に訪れた訪問者へ声をかけたろう]

(670) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 懐刀 朧

― B棟・自室 ―
[声を掛けることもなく池に乗り出す影を
とっくりと見つめていたが結局花か花主かの
判別までは此処からはできない。
―――…その面差しは、
何処かで見たような気もするのだが。]

 …さてな、

[篭ってきた間に忘れてしまったことも多い。
其れを憂い事とは思ってはいない、
引き篭りにも一応の理由はあった。

立ち上がると湯浴みへ向かう。
戻った時に未だ庭にその姿はあっただろうか。
移動してしまっていたとしても、特には気にしない。]

(671) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
[続けてやってきたのは夜光と言うらしい。
気を張る相手に向ける視線は相変わらず。
うすぼんやりとした視線の向こうに見えるのは、恐らく花だろう、態度で何となくそう思う]

 夜光?
 キミに用は無いと言いたい所だけど
 ……包帯かなにか、持ってないかい。

[追い払いたい。
けれど助けは欲しい。
滲む朱に、濃くなる血のにおい。
おかしな誤解を受けているとは知らず、不遜な態度で問う]

(672) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

 置いてたわけじゃないよ、落ちたんだ。
 気付かず踏んだのはボクの失態。

[足先に滑る熱いかたまり。
ぞわ、と背筋に痺れが走る。
舐められた]

 ――セシル

[理解したあと、僅かな狼狽を浮かべて少年はぼんやりとした塊を見た。
傍から見ずとも充分倒錯的な光景だっただろうことは理解出来る]

 気をつけるよ。二度としない。
 ……だからキミもこういう恥ずかしい真似はしないようにね。
 ボクまで照れる。 

(673) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 奏者 セシル

[見上げたロビンの表情は
 他者が現れる事で凍り付くと知っていながら
 それでも外にある者を呼び付けなければならなかった]

 夜光ね、俺は幸得。
 悪ぃんだけどさ、ロビンが怪我してんの。
 包帯とか、消毒とか、してやってくんねーかな。

[学のない...は応急処置の仕方も知らず
 尚、傷付いたロビンの傍を離れたくなどなかったから
 どうにか治療をと声をかける
 学の無さに、花主ではないと知れようか]

(674) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 しかし、高嶺さん、誰かに似てはるねん。
 誰やったやろか。

[独りになった、正確に謂えば、背後で使用人たちが今宵の花祭の準備で行き交っている食堂で、語ちる。
自分もそろそろ準備した方が佳いだろうか?との内心は、手慣らしのつもりだろう、フワリヒラリと舞う1羽の和紙の蝶に伺い知ることができるか。

そうのまま、ぼぅと、幾許か考えごとをした後、そろそろ本格的に使用人達の邪魔になるかと、のろりと立ち上がった。そして廊下へと足を進める。それは明之進の一件が一段落した頃だったろう。]

(675) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【見】 若者 テッド

[名を呼ぶ声に、ゆら、と振り返る。
落ちゆく陽は、虎鉄の顔に影を落とし。
儚く、寂しげな色を添える。
空っぽの琥珀は伏目がちに鉄色を捉え。]

…祭……、…。

[微かに呟き、視線を外した。]

……俺には関係ねえよ。

(@75) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―
[声が聞こえる。][それは、屋敷の者から
 遠まわしな起床の催促。
 青年は気だるげに身を起こす。
 覆う白布越し、昼光は既に感じ取れず。
 部屋に灯された明かりの気配以外は闇。]

 ……高嶺殿と刷衛殿が、か。

[一度目覚めた際、告げられた二つの名。
 運んだものの名と、忠告。
 ……主を選ぶ気のない青年には
 見目が焼けようと、どうとでもいいことなのだが。
 花主からすれば、当然の忠告か。]

(676) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

―庭→本邸・廊下―
……ため息ついてる場合じゃないな。
祭りが始まる時刻が近づいてきている。本邸へ戻ったほうがよさそうだ。

[つぶやいて引き返した廊下に、人影が二つ。客人ならば挨拶くらいはしておきたくはあるが――邪魔はしないほうが良いだろうか。そんな雰囲気を感じる]

(677) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 奏者 セシル

 そっか、落ちたのか。
 そうだよな、そんなことするわけない。
 眼鏡かけずに歩く時は、気をつけてね?

[幾らか頷き見上げた顔は
 微かなりとも狼狽が窺えた
 困惑した表情を向けて、ひとつ、ふたつ]

 恥ずかしい真似? 照れる?
 だって、傷付いてたから。
 大事なロビンが傷付いてたから。

[咎められたと受け取れば
 眉を下げ、肩を落とす]

 ごめん、俺も気をつける。
 ロビンが嫌なことは、絶対しない。

(678) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

幸得殿と、ロビン様。
…ロビン?

[幸得はその口調からも花と知れる。
ロビンの名には、噂に名高い花のことが思い出された。
小さくその名を繰り返して]

分かりました。
包帯も持ち合わせていませんが、取って参ります。
暫しお待ちを。

[セシルに頷くと一礼して部屋を出た。使用人を見つけると薬箱と洗面器を出して貰い、一式手にして戻る]

椅子に腰掛けてください。
傷口を流さないと、中に欠片が残っていたらいけません。

[近づこうとするが、心許されてない者が触れることはできるのか]

(679) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

…何故、関係ない。花なのだろう。

[主、といいかけて言葉を止める。
招かれざる花、その意味がわからない]

お前は、お前の芸を望まれて、ここにいるのではないのか。
関係ないなどと言うなら、なぜここにいる。
何故、ここに留まる。

[自分が短気だという自覚はある。
口に出す言葉を幾らか選ぶようにしたら、
手が自然と扇を鳴らしていた。

パチン、と剪定するかのような音]

(680) 2010/08/02(Mon) 22時頃

【人】 記者 イアン

 2人には面倒と忠告の礼を述べねばなるまいな。
 ……それと、太刀を祭りまでには。

 ……高峰殿と刷衛殿、お2人は今何処におられるか
 どちらかが手隙ならば、私を案内してもらえまいか?

[そう口にしながら、寝乱れた髪と着物を整え
 一度だけ包帯を外し閉めなおす。
 いやに部屋を照らす行灯の朱が目に付いた。]

(681) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

本屋 ベネットは、増えた足音に視線を向ける。

2010/08/02(Mon) 22時半頃


【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
[セシルには語っている己の小心さ。
話しても良い気になったのは何がきっかけだったのか、もう忘れてしまったけれど、彼の好意も嘘ではないと知れた時から、幾らか気を許すようになっていた。
彼の学の無さに、些かの優越感もあった。
そんな己の醜さを彼に知られたくは無いと、隠してはいるけれど]

 ああ……スペアを頼んだとして、明日には届くかな。
 暫く不自由しそうだ。

[セシルの落ち込み具合を感じ、溜息一つ]

 気持ちは、嬉しい。
 厭じゃないよ、驚いたんだ。

(682) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

稲荷のお告げ (村建て人)

― 屋敷前 ―

陽も暮れ、着々と花祭の準備が進む中。
屋敷の前に馬車が一台到着する。
従者の手を借りて、中から転がりおちてくるように出てくるのは、
まんまると称されるに相応しい男の姿。

「むふ。準備はぬかりのぅできとるだろうな。」

さり気無く身を支えてくれている、
見目麗しい従者の尻を太い指で撫であげながら、
屋敷から出てきた執事に、そのまんまるは尋ねた。
執事の返事に、二重顎以上になった顎を震わせながら、
鷹揚に一つ頷く。

「ふへへ。愉しみじゃのう。愉しみじゃのう。
馳走じゃ、馳走じゃ…―――」

相変わらず従者にセクハラを働きながら、
屋敷の主人は、のそのそと屋敷へと。

(#6) 2010/08/02(Mon) 22時半頃


稲荷のお告げ (村建て人)



馳走が、花のあるいは花主の身体であると知るは、
           
           果たして誰か……―――

 
 

(#7) 2010/08/02(Mon) 22時半頃


記者 イアンは、屋敷の者が2人の様子を伺いに行く間、表座敷でくつろいでいる。

2010/08/02(Mon) 22時半頃


【人】 執事見習い ロビン

[部屋を出た夜光がやがて戻ってくるころには、痛みにも大分慣れた頃]

 嗚呼、夜光
 それを渡してくれれば自分でやるよ。
 ボクに気安く触れないでくれないか。

[にべも無い言葉。
セシルにかけるものとは全く違う拒絶を含む。
目当てのものさえ手に入れば、なるべく借りを作りたく無いのが本音。
ただ――手を伸ばした先がぼやけるその視力で何が出来るかは怪しい。

そういえば口止めを忘れていた。
ここの使用人はどこまでゴシップを好むだろう]

(683) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

 悪ぃな、夜光。
 頼む。

[一式を持ち帰ってきた夜光
 ...は手当てを知らぬのだと告げる
 一度頭を下げて
 ロビンから少し離れ、夜光を通す]

 ロビン、掛けてって。
 俺も覚えるから、ちゃんと謂うこときいてね?

[他者に対する態度が険しいと謂うよりは
 ロビンただ一人に向けられる
 甘ったれたような声
 表情も特別柔らかで
 心配そうに見守っていたり
 にこにこと笑っていたり、か]

(684) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【見】 若者 テッド

……。

[花、という言葉に無意識に奥歯を噛み締める。]

俺は…、俺の芸は、主のものだ。
…その主が居ないなら、俺には舞う理由が無い。

[影を落としたまま、呟いて。
パチン、と扇が鳴れば僅かに身を揺らした。
見上げた先の鉄色がふと動けば、それに倣って琥珀も同じ方向を見る。]

(@76) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―本邸廊下―

 あらま。本郷様、まぁた花虐められとるんやろか。

[廊下に出れば、丁度、本郷が扇を鳴らしている所だった。
その奥に2つの影、本郷の近くに1つ、少し離れて1つ。]

 ……虎鉄?

[華月はそのうちの本郷の近くに在った影に反応する。
それは一時、弟分のように思っていた(一方的ではあるかもしれない)相手だったからだ。]

(685) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 懐刀 朧


 …甘い、な…

[湯浴みの後、乾かし結い上げられた髪に触れて呟く。
部屋に備え付けられていた香油を使ったのだが、
それは甘い匂いの花のものだった。
訊けば香は胡蝶蘭の原種のものなのだという。
まんまるの計らいにしては、随分と洒落ている。
他の部屋にも違う香が置いてあるのだろうか。

窓の外を眺めると、池を眺めていた姿は消えていた。
月が昇る、祭が――…始まる。

普段とは異なる白橡の色を羽織ると外へ出る。
歩いていると探す屋敷の使いの姿が見えた。]

 ――…ああ、起きたか。
 構わん、私が其処へ行けばいい。

[表座敷の花のことと聞くとそう言って、向かうのは表座敷へ。]

(686) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

稲荷のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 22時半頃


【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

[娼館では杯や皿が割れての怪我も日常茶飯事。
縫うほど深ければ手に余るが、手当てで済むなら心得はある]

…ロビン殿。
その目では難しいでしょう。

[所作全てで否定をされれば溜息混じりに返す。
使用人に教えられたか、呼び方が少し変化した]

幸得殿、この傷薬で傷口を洗ってこちらの布で押さえて下さい。
酷く深い傷ではなさそうですから、包帯も落ちない程度に強く巻けば、とりあえずは大丈夫と思いますが。

[今も触れていた幸得なら大丈夫だろうと、一式を差し出した]

難しければ、そこだけ手を出します。

(687) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

…そうか。ならば、好きにすればいい。

[それは、昨日あれだけ言いあいをしたことから考えれば
酷くあっさりと男が引いたような形になる。
当然、自分の考えがあってのことだ。

主がいない。言っていた言葉は一緒だ。
明乃進も。同じことを言っていた]

…お前、人を何だと思っている。

[新たにまた一つ増えた花の声に、幾らか棘のある声を返す。
また李を持っていれば投げつける事も出来たであろうにと思うと
非常に残念で仕方がない]

(688) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 22時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸・廊下―

…っ、

[鵠様、と使用人に声をかけられ
はっと意識をこちら側に戻す。
手には、椿の枝。]

いや、……何でもない。

[にわかに玄関が騒がしくなる。
“まんまる”様―――豚の帰還だった。
表情に険が乗る。
ろくな思い出がないのだ。]

(689) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―

 ……こちらへ?あの高嶺殿が?

[戻ってきた屋敷のものから、そのことを聞けば
 青年は些か驚いた。
 ……ここに来てからすれ違う程度は会っているし
 寝ているのを見られてもいるから
 覆う包帯を見て気を利かせてくれたのだろうか?

 ともあれ、早急に寝具は片付けられ
 表座敷は花主を迎える体制を整える。
 青年も居住まいを正し到着を待つ。
 ……暫くすれば、足音と甘い香りが
 青年の感覚に届くか]

(690) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
[夜光の溜息。
彼に触れられる事を了承するまで、大分間があった]

 ―――――――――――……わかった。

[言う事を聞いてくれと、セシルの強請る声。
断れないのは結局、彼に甘い。
もし弟が居たならこういうものだろうか。
渋々と言った風に、椅子に座り足を投げ出す。
滲む血はまだ止まらない]

 っ

[触れられれば矢張り痛い。
手当ての間、少年は始終無言で不機嫌な顔をしていた*]

(691) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 22時半頃


【人】 奏者 セシル

 明日か…。
 それまで大変、だな。
 俺で良かったら、何でもするから。

[ね、と小首を傾げて笑う
 いつからロビンに懐いたろうか
 記憶こそ薄れ忘れてしまったけれど
 彼には...の芸を語る程、心を許す唯一であった
 彼が優越感を持っていようと
 例え蔑まれていたとしても]

 驚かせ、た?
 そっか、ごめん。
 やっぱり気をつける。
 だから……。

[ただにこりと、微笑む顔は花のよう
 他には見せぬ、桜のような]

(692) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

あ、……すいません、お邪魔をしてしまいましたか。

[琥珀色の瞳の少年の声は、どこか聞き覚えがある。昨日庭で聞いた叫び声の主だろうか]

(693) 2010/08/02(Mon) 22時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

…まもなくか。

[花祭。
道楽と娯楽であり、
道を定める宿命の宴。
椿の花を拾い上げ、
湯を使うために一度戻ろうとする。]

…花 か

[――『今』は、蕾であり花。
華月は常の笑みで
己にそんなことを謂った。
眩しげに見る苔色は馴染み深い、多分今唯一気安い場所。]

…―――華月は、…

[どう、するのか。
小さくひとつ息を吐いた。]

(694) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

…見た目より深いみたいだ。

[結構な間の後に許しが出た。
薬箱から軟膏を出してそれも刷り込むように。
不機嫌な顔は痛みからか触れられているからか判別つかない。
両方というのが正しいか。

セシルとの間では空気が違う。
仲睦まじく見える二人に僅か微笑む。
かつては自分たちもこのように見えただろうかと。

あれほど親密な空気はそうそう醸し出せるものでもなかろうが]

(695) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―B棟・自室―

[明の主への手紙をしたためている。
 このまんまるの花祭に彼がいること、そして、その主である手前がいないこと。
 明の様子がおかしいこと、それらを簡潔に書いた。

 そして、封をしつつ、送り先はわからない。
 調べさせるために使用人を呼んだ。

 その際、まんまるの本邸への帰還も聞いた。]

 ああ、帰ったのか。
 挨拶は、まぁ、すぐでなくてもよいだろう。

[茶も所望した。]

(696) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【見】 若者 テッド

[虚ろな琥珀に漸く光が灯ったのは、聞き覚えのある声で名を呼ばれた時。
声のした方へ視線を遣ると、影は消え、琥珀が丸くなる。]

…か、げつ……?
華月じゃねえか!

[懐かしい名を呟くと、ぱ、と表情が綻ぶ。
認めた姿は、嘗ての友人にして兄貴分である相手。
同じ境遇で同じ師に就いていた事もあり、周りとあまり打ち解ける事のなかった虎鉄も華月には心を許していた。
そんな彼との久方ぶりの再会、嬉しくない訳がない。]

(@77) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 懐刀 朧

― 表座敷 ―
[部屋の前に降り立つ足音はとても小さなものだったろう。
座敷に入れば寝具も見当たらなく、
花はまた包帯で目を覆っていた。
少しばかり、取れた姿を見れることもあるかと
期待していたので零れたのは期待外れの姿への笑み。]

 …よく眠っていたようだな。
 私が呼ばれるとは思わなかった。
 お前を運んだのは、私ではなく"研"だ。

[刷衛のことをそう呼んで、花の近くに座る。
もう月は昇り始めている。
放っておいたら日に焼けていたことだろう。
包帯で覆われたその目元に興味を示すようにとっくりと眺め]

 ――…祭の前に、迂闊なことだ。

[庭で寝てしまっていたことを、そう言った。]

(697) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

…。

[邪魔をしたか。そう尋ねる声に首を横に振った。
少なくとも自分は、という意味合い。虎鉄がどうだかは解らないが。

ふと、玄関のほうの騒がしさに視線を向ける。
鵠の姿が見えて、それから]

何だ、あの脂大福出かけていたのか。

[まんまる、よりも酷いかもしれない一言を、男は平気で言ってのけた]

道理で邸の中がとおりいいはずだ。

(698) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>685
[新たな気配――花、らしい。の方を見る。どこかなまりのある言葉。初めて聞く。……最も、あまり屋敷から出ていない自分からすればほとんどのものが初めてになってしまうのだが。]

(699) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 奏者 セシル

 すまない、な?

[刺々しさのある態度を他者へ向けるロビン
 夜光にすまないと謝りながらも
 ...の表情はどこか綻ぶまま
 ロビンが...に優越感を感じているのだとすれば
 ...は己以外に開かれる事のない心裡に独占欲を満たしている]

 ん、と 傷薬で…洗う…、包帯…

[手当ての間、慣れぬ動作もあってか
 ロビンが息を詰める度
 ...の指先は迷い、治療にならなくなる]

 夜光、強く包帯なんて巻いちゃ
 ロビンが痛がる、出来ねぇよ。

[すっかり眉を下げてしまい
 途中からは任せる形に相成ったか]

(700) 2010/08/02(Mon) 23時頃

若者 テッドは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 23時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

>>698
あ、脂大……

[昨日聞いた言葉よりもさらに一段階上のものが聞こえた気がしたが……本人が帰ってきたらしいので繰り返すのがためらわれて]

お邪魔をしたのでないのならよかったです。
天満月 邦夜、と申します。

[会釈をして名乗る。]

(701) 2010/08/02(Mon) 23時頃

始末屋 ズリエルは、自室で一服中

2010/08/02(Mon) 23時頃


【見】 若者 テッド

…フン、言われなくても。

[本郷>>688に鼻を鳴らす。
先程まで虎鉄が纏っていた寂しげな雰囲気はもうそこにはない。
地に立つ両の足も、先程よりかは幾分しっかりしていた。]

別に、邪魔じゃねえけど。
……?

[鉄色が捉えていた人物>>693にそう返し。
琥珀を見る瞳には首を傾げる。
まさか、庭での落花事故の声を聞かれていた挙句、照らしあわされているとは思ってもいない。]

(@78) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―
[静かに引かれ開く障子戸。
 とたん、甘い香りが強くなる。
 青年は礼に則り、拳を畳みにつけ頭を低くする
 ……青年の所作は楽士の末裔だが武家の所作だった。]

 私から赴かねばならぬところ
 御足労頂き申し訳ございません。
 ……ええ、おかげさまで心地よく寝の世界に。

 ――ええ、運ばれたのは刷衛殿とも
 そして御忠告くださったのが高嶺殿とも。
 御忠告、痛み入ります

[青年は包帯で覆う姿が期待はずれであったことなど
 知らぬまま面を上げて]

(702) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

腹を掴んで伸ばしたら、中から脂が出てきそうだろう、あの腹。

[平然と口にする。
其れがこの男の気質でもあった]

…本郷碧。
此処へは、主として招かれ来ている。

[目の前の男の名前は、先程貰った名簿の中に
招待客として挙がっていたので花主だと知れる]

(703) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 奏者 セシル

 深い、のか?

[手当てをしながら零れた言葉
 驚いて眼を開く]

 疵とか、痕残ったりしねーよな?
 歩けなくなったりしねーよな?
 大丈夫だよな?

[心配、と謂うには些か過剰すぎるだろう
 おろおろと狼狽えた眼差し
 夜光の手当てを見守る
 ロビンと...の仲に何を念うかは知るはずもなし]

(704) 2010/08/02(Mon) 23時頃

小僧 カルヴィンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(小僧 カルヴィンは村を出ました)


【人】 記者 イアン


 ……左様ですね、祭りで主を選ぶ花ならば。
 私は少々それとは違う為無頓着でした。

[……自分は主を求めていないと。
 礼と同時に、広く今回の祭りの花主に
 機会があれば自分は主を求めていない告げるため
 忠告の礼という機会を利用した]

(705) 2010/08/02(Mon) 23時頃

記者 イアンは、懐刀 朧の香、近くに感じつつ

2010/08/02(Mon) 23時頃


小僧 カルヴィン が参加しました。


【人】 小僧 カルヴィン

― 庭・朱塗りの橋 ―

[一つ二つ、言葉を交わすだろうか。
 否、言葉などなくとも。
 不思議と居心地の悪さなど感じる事はなく。

 じっと静かに。鳥はなよたけの君の傍へと侍る。

 空に浮かぶ月が満ちるのを、待ちながら]


 ああ、されど……。


[あの月が、なよたけの君を都へ連れて行ってしまうのではないか。
 そんな予感に。鳥は人知れず。小さく息を*吐いた*]

(706) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

 うん、……有難うセシル

[誰より一番彼の名を多く呼んでいる。
気をつけるから。
その先を言わせずに、少年もまた淡い笑みを浮かべる。
ぎこちない、けれど嘲笑ではない。
視界がぼやけている所為だろう
夜光が居るというのに、そんな顔を見せたのは]

 …――っ、

[時折手当の途中鋭く痛んだけれど、慣れぬ手つきで包帯を巻くセシルに痛いとは言わない。
結局夜光に巻かれることとなった時には、夜風が窓から入り込んでいるにも関わらず額に汗が滲んでいた]

(707) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 手妻師 華月斎

 あら、聴こえてはりましたか。

[本郷に、へらりと悪びれなく笑ってみせる。
そして、その後、苔色は琥珀にひたりと合う。]

 そや。久しゅうやなぁ。
 元気……は、しとるようやな、その調子やと。

[フワリと舞う和紙の蝶は、師を同じくした青年の肩口に。
相手とは反対に、懐かしさに細まる苔色は、もう一つ見なれぬ人にも向いた。]

 そちらん方は、初めまして、やろか?
 天満月様謂うたら……嗚呼、息子さんやろか……。
 わては、華月いいますねん。よろしゅう。

[屋敷の主人が帰ってきたことを、場の喧噪から知りながら、会釈を返して名乗った。]

(708) 2010/08/02(Mon) 23時頃

手妻師 華月斎は、脂大福の単語に、肩を震わせて笑いを耐えている。

2010/08/02(Mon) 23時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 23時頃


【見】 若者 テッド

あま、みつつ き…。

[どういう字を書くのだろうと思いながら復唱して。]

俺は、虎鉄。
…花だ。一応。

[相手の名乗りに、短く名乗りを返した。]

(@79) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸・廊下―

[声がする。
見れば見知った顔も知らぬ顔あり
ゆるやかに、頭を下げれば
りん、と鈴が鳴った。]

…――、…

[よくよく見れば
華月と親しかった“花”が居る。
一つ瞬いた。呼ばれていたのかと。]

(709) 2010/08/02(Mon) 23時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 23時頃


【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

いや。

[謝る幸得には緩く首を振る。
早く立ち去った方がとも思ったけれど、あまりにたどたどしい手付きを見れば放り出してゆくわけにもいかず]

だからって、落ちてしまったら意味が無いよ。
分かった。変わろう。

[手早く包帯を巻くと、最後は少しだけきつめに止めた。
途中で解けてまた同じ事を繰り返す羽目にならないように]

そこまでは酷くないと思うよ。
後でちゃんと包帯替えたりしてけば大丈夫だろうけど。
無理をしたら保証はできないな。

[オロオロするのには苦笑しつつ、釘刺しのような一言を幸得に伝えておいた]

(710) 2010/08/02(Mon) 23時頃

【人】 懐刀 朧

[鼻腔擽る花の香を感じはするが、
もともと己のことに無頓着な性質もあってか
そこまで強い匂いになっていることには気付いていない。
目隠しの花の作法は花にしては珍しく武家のものに近い。
きちんと身に着けている様に黒檀を細め]

 たまたま部屋を出ていた。
 其処から戻り、来訪を待つまでの間が惜しかっただけだ、
 お前が謝ることではない。

[きっちりと巻かれている包帯から目を窺うことはできない。
よく寝ていたようだというのは、しっかりした声から判断できたが。
以後気をつけることと、その包帯のことを訊こうと思った矢先に
花から告げられる言葉にことりと首が傾ぐ。]

(711) 2010/08/02(Mon) 23時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 23時頃


【人】 手妻師 華月斎

[肩を振わせつつも、りぃんと耳慣れた鈴の音を聴く。
苔色は、その音の元を視界に捉えると、ひらりと一度手を振った。]

(712) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…違う、とは…?

[思い浮かぶ可能性を二つと思うのは、
やけに噛み付いてくる花が前例にあったから。]

 …お前は主を求める花ではなく…
 ああ…ならば、主持ちか。

[幾人かの未熟な花ともまた違う毛色、
目の前の花は、そちらの理由の方が納得がいった。]

(713) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

>>703
ええ、まあ……

[平然としている様子に思わず苦笑いを浮かべ]

本郷さん、ですか。

[そういえば、使用人達の噂話に幾度か聞いた名前の気がする。凄い人、なのだろうか]

(714) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 ああ……歩けなくなれば舞えと言われずに済むね。
 噂も無くなったら
 ボクの価値は無くなってしまうかな。


[痛みを堪えながらも、狼狽した様子のセシルに笑う]

 怪我の功名

[思わず気分が良くなった。
不注意もしてみるものだと、心配する友人の前で不謹慎な言葉を呟く。
きゅ、ときつめに止められた包帯の締め付けに、短く呻く]

 ――――――すまない

[手当を終えた夜光に、椅子に座ったまま
心底不本意そうにではあるが礼を述べた]

(715) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

あ、ごめん。

[冷や汗のようなものを浮かべるロビンに気がつくと、それほど痛かったのかと小さく謝った]

はい、これでおしまい。
痛みが酷くなったり、長く続くような時は医師を呼んで貰った方がいいかと。

[洗面器を手にして立ち上がる]

薬箱はこのまま置いておこう。
こっちは返して、まだ借りていると伝えておくから。

…お大事に。

[何もなければそのまま部屋を出ようと歩き出す]

(716) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸・廊下―

[振る手を視界に収め>>712
其方へ向けた紫苑を緩やかに一度瞬かせ
そのまま集まる者たちの脇を歩いて行く。
りん、 と 邪魔にならぬ程度に
鈴の音が後を追う。

手にした椿と枝は
打ち捨てる気にはならず、
そのまま持って。]

(717) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

お前の声は、通る。

[聞こえていたのかと笑う花を見て呆れたような顔になる。
其の向こうに見えた鵠の会釈に軽く扇持つ手を持ち上げながら、
虎鉄の虚勢のような相槌を適当に流した]

事実だ。本人とてそれぐらい理解していようものを。

[何せあの体型である。
自覚がないのだとしたら、質の悪い事この上ない。
邦夜が己の姓を復唱するのを頷きながら]

…私は一度下がらせてもらう。
祭の時間前まで、少し休む。

[パチン、と扇を閉じるとそれに合わせてほんの少しだけ蓮の香りがした]

(718) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 奏者 セシル

 ん。
 痛くない? 大丈夫?

[笑顔を向けられたなら
 幸せそうな笑みが零れ落ち
 額に汗するならば
 ハンケチを差し出して拭いもしたか]

 夜光はすげぇな。

[まごつく手当てを明け渡してから
 処置されていく手際の良さを見る
 成るべく覚えられるよう
 刺された釘にはやはり憂いて]

 包帯変えて、無茶しちゃダメなんだな?
 そっか、サンキュ。

 なんかあったら、また頼っていいか?

(719) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

……父をご存知で?

[華月と名乗った花へと視線を向ける]

ええ、こちらこそよろしく。

[虎鉄の言葉には一応?と首をかしげる。色硝子の瓶の中の薬がしゃら、と音を立てた]

(720) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 門下生 一平太

…どういたしまして。

[不本意そうな礼には小さく頷くように返した。
まるで花になりたくないかのような物言いに、少し眉が寄っていたかもしれない]

(721) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 記者 イアン

[届く声色と、声の張りと物言い。
 高嶺の名に遜色ない振る舞い。
 集う花も花主も何か常よりも変わり趣向の中
 花主らしい主かと心で思う。]

 ……そうでしたか。
 今時分は日中の暑さも和らぎ過し易くなる頃
 何かと動きやすい頃合ですね。

[朗らかに笑い返す。
 ただ、次いで出た言葉に、どうやら青年の言葉は
 彼の人には以外だったようで]

 ……ええ、主持ちです。
 ただ、昨年亡くなりはしましたが。

[亡くなれど、己が主は1人と。
 ……遠く西から来た主を思い出し心は痛むが
 なくなった事実を告げた]

(722) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室  ―

 大丈夫、これくらいなら。

[差し出されたハンカチは自分でとって拭きたかったけれど、セシルのしたいようにさせておく。
嬉しそうな彼の気配。こういうのは嫌いじゃない]

 医者は嫌いだ。

[四角い箱を残して立ち上がる塊を見上げて首を振る。
夜光の表情はぼやけて見えない]

 随分手馴れてて助かったよ。
 花より寧ろ医者でも目指せば良いんじゃないかい。
 懇意にさせてもらうけど?

[部屋を出ようとしている相手へ、
悪意を含んだ拒絶の壁を置いた]

(723) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【見】 若者 テッド

んー、まあ。そこそこな。
華月も相変わらず。

[肩口に舞う蝶を嬉しそうに見る。
華月が得意とする芸。
彼の手に掛かれば、和紙にも命が宿る。
虎鉄は華月が舞わす蝶を見るのがとても好きだった。]

……ん。

[密かに心の中で確かに脂大福だな、と思っていると、りんと鈴の音が聞こえた。
鈴の音の主は華月の知人だったか。]

……、…っ?

[朧げな記憶を辿る折、丁度鈴が脇を歩いた頃。
ぐらり、と重い眩暈がした。
地を踏んで、倒れる事こそないものの、不思議そうな顔で額を押さえる。]

(@80) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

―B棟・自室―

[ふと、台に並べた刀を見る。]

 真剣…考えれば持ち込んでもよかったのか?
 まぁ、いい。

 花の舞が映えるのであれば、な。

[純粋にそこは愉しみにしている男である。
 そういえば、過去の花、牟田もせっかくだからと真剣の舞を練習していた時期があった。
 あれは努力家であった。

 だが、ある日、怪我をしたのでやめさせた。酷く辛がっていた。]

(724) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

(貴方の花であるならば、やはりぜひとも)
(そんな無理はしなくていい)
(いえ、貴方が買ってくださらなければ、私は膨大な借金に首をくくらねばならなくなるところでした。花の才覚がないので、花を目指した代償として、
 そうせず、今を生きられるのは貴方のおかげですから)

[その時は大げさな、と終わらせたが、
 言っていることは間違いではない。

 実際、花になれず、その学費が工面もできず、
 堕ちていく花は、いるのだ。

 花は咲かぬのならば、枯れて燃されると、牟田は繰り返していた。]

(725) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 奏者 セシル

 ばかっ、そういうこと謂うもんじゃない!

[怪我の巧名
 そう謂ったロビンに眉を寄せ
 巻かれた包帯を憂いて見たか]

 噂なんて、所詮は噂だ。
 ロビンがどんなであっても。
 俺には関係ない。

 ロビンは、ロビンだ。

 噂の価値なんて、関係ないっ。

[触れるを許容されたなら
 抱き着きもしたろうけれど
 先程咎められたばかり
 気をつけると謂ったばかり
 ...は頭を横にふるしか出来ずあった]

(726) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[月見上げて物思いに耽る隣に、大人しく控える雛鳥の、
そのやわらかそうな金糸の髪に、そっと青ざめた白い指を伸ばす。

この指で弾いたならば、どんな音色で啼くだろう。
傍で愛でたい気持ちと共に、強く抱き散らしてしまいたい衝動もある。

己が初めて祭りに供され、数人がかりで無理矢理散らされたのも、この子のような年頃だったが故に。

背中へとなぞりかけた指は、呼びにきた下男の声に阻まれる。]

ああ、もう宴の時間か。
[雛鳥を伴いて母屋に向かう。]

(727) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 そなに、通りまっか?

[本郷に首を傾げてる間に、馴染みの彼は脇を鈴の音と共に過ぎて行ったか。]

 天満月様には、ようしてもろたことがありますねん。

[そして聴こえる疑問の言葉に返す。
内容は深く語らぬも、おそらくは些細なことには違いない。
視線は天満月の胸元に、無意識に落ちるも]

 ……虎鉄?どしたん?
 大丈夫かいな。

[下がるという本郷の漂わす蓮の薫りに視線を上げた時、同胞が崩れ落ちかけるのを見て、支えようと手を伸ばした。]

(728) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸・廊下―

…、?

[――りん。


立ち止まる際にも鈴はなる。
季節はずれの椿の香。黄泉銀花。
くらりと傾ぐ身体を見て、]

…どうし、――

[かけた声に華月の声が重なれば、
鵠は唇を噤んだ。]

(729) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 門下生 一平太

―ロビンの部屋―

慣れていただけだよ。

[凄いだなんて言われると照れる。
頼っていいかと聞かれれば、頷きを返そうとしたけれど]

…ロビン殿が嫌でなければ、僕は構わないんだけどね。
どうしてもとあればかな。

[医師を目指すなど、元手も後ろ盾もなくできるはずもない。
悪意の壁を突きつけられれば流石にムッとした。
声からもそれを隠そうとはせずに返して、扉の外に出て行った**]

(730) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 23時半頃


【人】 懐刀 朧

[座敷の外が騒がしくなってきた。
祭が近い、まんまるが戻ってきたこともあるのだろう。
一度部屋の外に意識は向けるが出ようとは思わない。
まんまるの名が聴こえたのなら、尚のこと。]

 確かに心地よい日和にはなっているが、
 だから、外で昼寝か…?

[突然眠ってしまった姿には刷衛も驚いていたようだった。
主のことを聴くと表情は少し曇る。どの花主のことか、記憶を探り]

 ――…そうか、それは軽率なことを言った。

[詫びの言葉を返して花を見る。疑問はもう一つ浮かび、
気になるのはやはりその視界を覆う包帯のこと。]

 亡き主を思うならば…
 此度の花祭は断ろうとは思わなかったのか…?
 ……それは、見えないのか?

(731) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―

 ……、ボクはボクだ。
 そう言ってくれるから……キミが好きだよセシル。

[声を荒げたセシルの方を見遣る。
ぼやけた塊にしか見えないけれど。
過剰なスキンシップは幾度と無くぺしりと断ってきた。
いっそ接触嫌悪症だと告げれば良いのかもしれない。
ひとに触れられるのはやはり怖いのだ。
鳥が傍で囀るには気にならない事だのに]

 嫌でなければだなんて。
 じゃあ――い や だ 。

[出て行く相手に子供のような言い方で拒絶を示し、薄く哂う。
折角の親切をこうも踏みにじったなら、彼ももう己に近づきはしないだろう。
出て行く足音にひとつ安堵の溜息を洩らす]

(732) 2010/08/02(Mon) 23時半頃

【見】 若者 テッド

(……蓮…?)

[急に聞こえた扇の音にハッとして、僅かに届いた蓮の香りに本郷を見た。
何を言う訳でも無く、視線はすぐに天満月へと流れ。]

…そ、一応。

[首を傾げる様にもう一度繰り返す。
相手の首元の瓶がしゃらりと鳴れば、じ、とそれを見詰めた。
しかしそれも束の間、眩暈にぐらと揺れ、華月に支えられる形になる。>>728]

わり…、何か急にぐらっと来た…。
…も、大丈夫。

[まだ余韻は残るが、心配をかけまいと華月の手を離れようと。]

(@81) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

 慣れて?
 ってことは、怪我する事が多いのか?

[少し困惑したような表情を浮かべ
 夜光の姿を何度も見]

 っ、悪い!

[苛立ちを表立って返す言葉
 部屋を出る背中に謝罪を投げるは
 ロビンではなく...で]

 …――もう、だめだよロビン。
 夜光怒っちゃったよ、きっと。

[けれど笑顔でいてしまうのは
 好意が多少の歪みを有するのか
 満たされてしまうは独占欲]

(733) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――あ。鈴?

[どこからか聞こえた鈴の音。崩れ落ちそうになる虎鉄。]

……え。
ちょっと、大丈夫……!?

[まさか昨日の叫び声が聞こえたあのときに何処か打ったりしていたのだろうかと]

(734) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 本屋 ベネット

通るな。煩いくらいに。

[華月の声にそう返答するも、傾いだ虎鉄の体に僅かに目を見張った。
それは何を示すものであったのだろう。
ただ、何かに反応したことだけは想像できる]

…体調くらい、ちゃんと管理しろ。
花である以前に当然の課題だ。

[そんな憎まれ口一つ置いて、邦夜に軽い会釈をしてから
蓮の花の匂いだけ残して足音と扇の音は主達の部屋棟へと向かう
渡り廊下のほうへと向かっていく]

(735) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

なぁ、雛鳥。聞いたことはあるかい?

[戯れに口を開くは、まことしやかに伝わる噂ばなし。]

この屋敷には、たまに…出るらしい。
死して尚、はぐれた主を待ち続ける若き花の心残りが…

(736) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 記者 イアン

 ええ。私の眼は常に覆っておりますので
 心地よいと、つい、寝の世界に招かれてしまいます。

[実際には独り寝故寝が浅く、
 慢性的な寝不足を持っているだけなのだが
 そのことは御くびにも出さず、明るく言い投げ]
[詫びの言葉には首を緩く振る。]
[聞こえる外の賑わい。祭りの準備は整いつつある。
 その賑わいを他所に表座敷は闇を隅にとどめ静か]

 ……執拗な誘いと、一身上の都合ゆえ。
 なに、主を得る気のない花など相手にされませぬゆえ
 豪奢な屋敷に少し滞在するだけと思えば
 他の花の芸に逢えることもあり逆に面白くもあるのです

 ああ、眼ですか?いえ、視力は充分に
 ……此方も一身上の都合です。

[過去、何人から同じ質問を受けたか。
 軽く指で白布に触れながら笑み答えるは何時もの言葉]

(737) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


――…。

[紫苑色は虎鉄と華月を映し、
それから緩やかに半眼となる。]

祭りはもう、すぐだ。
最中に倒れぬようにするのだな。


[謂って、花主らしき――天満月、
そして本郷へはもう一度頭を下げた。
残る蓮の香り。手元には椿の香り。

今一度花ふたりを流し見てから
自室へ戻る道を行く。]

(738) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

 怒らせるのが目的だもの。

[ほっとした顔で、椅子に座り
ぱたぱたと両足をばたつかせてみる。
包帯を巻いた左の足にはやはり痛みと違和感があったけれど、刺さった所を床につけなければ杖も必要なさそうだ]

(739) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―

 大丈夫なら、えぇんやけど。

[支えた手を逃れる様な動きが見えれば、惑いつつもこちらからも引く。]

 体調ようないんやったら、ちょっとでも休んどいた方がええで。
 あと、此処からは動いた方がえぇかもしれへん。

[まんまるが傍にくるようなことがあれば、セクハラされるのは明白。とは、言外に滲ますこと。]



[上げた視線に、唇を噤む鵠の姿と、心配そうにする天満月の姿が入るか。
そして辛辣な言葉と蓮の薫りを残して行く人も。
少しの沈黙の後、また華月は口を開く。]

 わても、準備せなあかへんし、部屋もどろ思うんや。
 あれやったら、送ってくで?

(740) 2010/08/03(Tue) 00時頃

手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助の眼差しを受けて、ふと、蓮に混じる椿の香りに気がついた。

2010/08/03(Tue) 00時頃


手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助の手元から薫るのだと思い至り、明之進を探す前に拾った花弁を思い出しもする。

2010/08/03(Tue) 00時頃


【人】 奏者 セシル

 ロビンは、ロビンだ。

 うん。
 俺もロビン大好きだよ。

 だからもっと――…

[その拒絶の壁を他者に
 心裡で微笑み呟く言葉]



 俺が花主だったら、良かったのに。

[薄く落とした音は
 ロビンの耳にまで届くかどうかも
 怪しい程の独白
 ひとひらの桜の花弁]

(741) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[月光を反射する金の髪を、
 細く長い指にさせるがままにして。
 鳥はなよたけの君の傍へ侍る。

 まるで巣の中で羽を休める雛鳥の様に]

 どんな事を……?

[母屋へ向かう途中、なよたけの君が発した言葉に。
 鳥は一つ瞬いて]

 ……そう。
 それはとても、可哀そうだね。

 だけど、僕も……。
 なよたけの君を見つけられなかったら。
 そうなっていたかも、しれないよ。

[なんてね、と続けて。
 漏れ出た本音は、冗談の一つとして。くすくす笑いと共に、地面へと落ちた]

(742) 2010/08/03(Tue) 00時頃

手妻師 華月斎は、執事見習い ロビンも、あの調子で花祭に顔だすのか?と、急に思ったりも……。

2010/08/03(Tue) 00時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そなたに化けて出られては、流石に夢見が悪い。

[苦笑い混じりに母屋へ入り、]

仕度をしてこなくてはいけないんじゃないか?
宴は、お前たち花の…晴れ舞台なのだからね。

(743) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

 うん、わかってるよ。

[ぱたつく足
 無事そうなことを喜んでか
 所作の愛しさにか
 ...は頬を綻ばせるのみ
 触れようと伸ばしかけた指先は
 言い付け通りに我慢に至る]

 祭の準備が整ったのかな。
 ずいぶん外が賑やかになったけど。

 ロビンは行きたくないだろうけど
 …行かなくちゃ、ね?

[花祭の話題を出せば
 ヘーゼルが見る表情も不機嫌に戻るだろうかと
 判りながらも、口にする
 ロビンが不機嫌になれば
 やはりと眉を下ろすのだろう]

(744) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 本屋 ベネット

−B棟居室−

[部屋に戻ってまずしたことは頭を冷やすために風呂へと入ったこと。
暫く水を頭からかぶって冷やし、最後に冷え切った体に
ほんの少し体温を戻すために湯を使う。

風呂上がりでも肌に沁みついたままの蓮の匂いに
少し自分の肌に鼻を近づけたあと溜息をついた]

…支度を。

[急ぐと言うほどでもないがしなくてはならない。
暗紺碧の長衣の上に黒紗の長い上着。
手元には相変わらず扇があり、
着替えた時に名簿を手にしていくか迷いはしたものの、
結局は部屋に置き去りにしておくことにした]

(745) 2010/08/03(Tue) 00時頃

奏者 セシルは、執事見習い ロビンに ただ微笑むしか出来ず

2010/08/03(Tue) 00時頃


呉服問屋 藤之助は、手妻師 華月斎らの方を一度だけ振り返った。戻るなら早くせよとも言外に。

2010/08/03(Tue) 00時頃


さすらい人 ヤニクは、こういう時は花同士の方が良いだろうと、自分は支度をしに部屋へと戻る

2010/08/03(Tue) 00時頃


【人】 執事見習い ロビン

― 自室 ―
 有難う、嬉しいよ。

[もっと。
その先に求められているものの事を知らない。
向けられる好意に満足し、冬色の瞳を細める]

 ――ああ、花主で思い出した。
 宴の始まりは何時だったかな

[視界の鈍った変わりに聴覚がやけに冴えていた。
拾った花弁をただ好意の延長ととらえ
ふと思い出した憂鬱ごとを口にする]

 キミは準備をしておくといいよ。
 

(746) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【見】 若者 テッド

ん、平気。
ほんと、ちょっと眩暈しただけだから。

[少しばつが悪そうな顔で天満月と鈴の男――確か鵠と言ったか――にそう言い、本郷には口をへの字に曲げた。]

…わかってら。

[ムス、とした声を去る背中へとかけ、華月へと向き直る。]

もう、そんな時間か。
俺はどうすっかな…。

[相変わらず舞う気はないが、華月の芸が見られるなら行くのもいいかもしれないと思う現金な虎鉄。
少し悩んだ末に、じゃあ折角だし、と申し出を受ける事にした。]

(@82) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

 ああ……
 怪我で辞退するというのはどうかな

[>>744いかなくちゃ。
乗り気で無い様子で、ぼやく。
眉を下げた彼の表情はよく見えないから
何時もより少し冷たく感じるかもしれない]

 なんて。
 わかってる、ボクも仕度したら行くよ。

(747) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 支度……?

[少しだけ、眉根を寄せる]

 苦手なんだ。お化粧も、綺麗な服も。
 極楽鳥みたいに着飾らせようとするから、みんな。

[このままじゃ、駄目なのかなと。薔薇色の唇を尖らせて。
 ひらりと水干の袖を翻した]

(748) 2010/08/03(Tue) 00時頃

【人】 始末屋 ズリエル

―B棟・自室―

 ああ、そろそろ支度か。

[使用人がやってきてそう告げる。
 あいわかったと、一応は、作務衣から着物へと着替えをすまし、髪も撫で付けた。

 といっても、強面が変わるわけではない。]

(749) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 懐刀 朧


 …見えていないわけではないのだな。
 理由は訊かぬが、慣れぬ屋敷の中では
 不便を感じることはないかとは気に掛かった。

[目隠しの花が此方の問いに答える前に、
花の言葉で視力はあるのだということを知る。
笑みを崩さぬ、しかし頑なな姿は花に多くあるのだろうか。
一身上の都合も深くは訊かぬか、包帯を覆う姿ばかりが
印象的で、過去の記憶の花に当てはまらない。]

 ――…新たな主を得ようとは、思わぬか。

[忠誠を誓っているのだろう、そのような振る舞い。
少しばかり、眉が寄せられる。それは目の前の花にではない。
先代が亡くなった時の高嶺の花達の姿が被ったから。]

 ……亡き主が手塩に掛け育てた花だ。
 …主を得ぬことで其れが静かに朽ちるのは…少し惜しいな。

(750) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 奏者 セシル

 ロビンが嬉しいなら。

[良かったと呟いて
 だからこそ辞退すればと聞いたなら
 寂しげな声色で]

 ごめんね、ロビン。
 行きたくないのは判るけど。

 待ってるから。

[そうしてロビンの傍を離れた
 足は何処へと向かうやら]

(751) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 本屋 ベネット

[開け放たれた窓からは庭が見下ろせる。
紗の幕がふわりと風に静かに揺れた。
見上げれば月がある]

…あれらは、何者なんだ。

[明乃進。虎鉄。
招かれざると思しき、花二輪。

後から主催が付け足しただけだと言うのなら、それで構わない。
だが、侍従たちの様子を見るに、少なくとも明乃進の存在は知らされていない。
考えを付き合わせようとしても、うまく咬み合わない]

(752) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―花達の棟へ―

[気を利かせてくれた天満月に、浅い会釈を一つ送る。
一度振り返ってくれた紫苑色には、眼差しで判っていると返した。]

 虎鉄は、相変わらず、主さん前しか舞わんのやな。

[ふと、擡げる疑問を口にしていいのか迷う。
此処に居る意味はどちらかと。
花主に連れられてきたか、それとも……。
暫く、連絡が途絶えていた為に詳しくない事情は、軽く問うには重い。]

 ほな、いこか。

[結局問わぬまま、鵠を追う形で、花達の部屋がある棟へと向かう。その途中、ぼそっと思い出したように零す言の葉。]

 そういや、鵠さん、指火傷しとった気ぃするけど、今晩大丈夫なんやろか。笛やったら差し支えそうやけど、舞の方なら大丈夫なんかなぁ。

[和紙の蝶は、相変わらず虎鉄の肩口を舞っている。]

(753) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ふむ。
[困り顔の雛鳥を見下ろして。]

様々な色で飾れば華やかだというのは、些か短慮だな。
似合う色が二つあれば、それで十分に映えるというのに。

わたしは良く黒を装ったけれど、
お前なら…

そうだな、その水干の色は似合っているし、
それに若葉の翠でも添えればよく映えようて。

(754) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 仕方ない事だからね。
 ……あとでちゃんと向かうよ。

[溜息。
我侭が通るはずもない立場だと言う事くらいは理解している。
それでも
己の特技は、誇大した噂の真相は
暴かれるのが恐ろしい。

セシルを見送ったあと、少年は片足を不自然に動かしながら荷物の傍へ近づいた。
窓は変わらずあけたまま。
外から幾つかの音は聞こえるけれど、耳を貸していては手が進まない。
少年の身支度はただ、常ならばものの数分で済む程度のことだった。
髪をとかし、服装の乱れを整えるだけなのだから]

(755) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟へ―

[何を思うたか、其れもいつもどおりか
華月らと歩を逢わせようとはせず先に戻った。
湯を使い身支度を整えねばならない。
花の晴れ舞台。鵠の飛び立つべき場所。

――りん。

鈴が鳴る。]

…――

[呟きが聞こえたのかどうか。
自分の指先をちらと見る。
紅く、なってはいるが――問題はなかろう。
あったとしても、出さぬのだ。]

(756) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 翠……?

[ゆるりと首を傾げば、金糸がさらさらと揺れて。
 光の残滓を作る。

 手持ちの衣装の中の、新緑に染めた薄物の衣を思い出し]

 ありがとう、なよたけの君。
 お礼に今日の宴は、
 月へと捧げる歌を、鳥は歌うよ。

[ふわりと。紅石榴を細めて笑んだ]

(757) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 記者 イアン

 不便も慣れれば面白さへ変わるものです。
 ……実際苦労するのは
 私よりも、私に煩わせられる屋敷のものや
 他の花ばかりで

[白布の奥で目を細め、快活に笑んで。
 その白布が相手に焼きつくとも知らぬまま。
 ……花と主、気持ちが通わねば、
 その関係はお互いの親交を深めるにはむしろ枷
 ……枷とも思わず利用する花、踏みにじる主が
 世には多いのかもしれないが。]

 ……接木をし咲き誇る花もあれば
 潔く散る花もある。
 少しなれど惜しむ心を頂けるのはありがたいですが
 どちらにしても花の命は短いもの。
 ――……ただ、それだけのことでございます。

[違いますか?と、やはり笑う姿は明るく。]

(758) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 記者 イアン

[目の前の主の表情の変化は
 その、心の奥の思いと共に
 白布で覆う青年には気付けない。]

 ……祭りの準備も整いつつ有ります。
 散る花の舞いも良ければ御堪能ください。
 無聊の慰めに少しは役に立ちます故

[賑やかになる廊下。己もそろそろ祭り装束に
 身を包まねばならぬから、緩やかに
 はじめと同じく頭を下げて]

(759) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 奏者 セシル

 ――…花祭。

[花が活けられ、摘まれていく
 ...がこの場に喚ばれた目的は理解しているつもりではあった
 けれど同じく乗り気ではない
 己の芸を披露することは
 ...にとってはとても疎ましいこと]

[しかし、]

[花主に媚びを売るつもりは毛頭ないが
 花主に気に入られなければ成らない
 摘まれる必要性が...にはある
 どうしても
 どうあっても]

[身支度を済ませ
 真白い西洋の服に身を包んだ...は
 宴の会場まで重い足を引きずった]

(760) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンへ、楽しみにしている…と微笑んで頷いた。

2010/08/03(Tue) 00時半頃


小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインが微笑めば、嬉しそうに笑う。そして支度をするために与えられた部屋へと、翔けていった

2010/08/03(Tue) 00時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―祭りの前に―

[みどりの黒髪まとめた飾り紐を解けば
鈴の音絡んで豊かに流れ背を覆う。
――りん。
鈴の音は邪を祓うというが。]

……―ー

[水は流れて肌を伝う。
紫苑の双眸は濡れた紫水晶のようでもある。
椿の花の香りが取れない。
白い掌に受け止めた水に光が踊った。]

花も、花主を 選べ か

[呟いた。]

(761) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 門下生 一平太

―A棟→本邸―

[更なる棘ある言葉にも、幸得の謝罪にも振り返らないまま廊下へと出た。先ほど一式を借りた使用人が向こうから近寄ってくる]

ええ、追い出されました。
薬箱はまだ使いそうなので、これだけ。

[笑いながら聞いてくる使用人に否定の言葉は返さない。
どんな噂が流れようと知ったことか。そう考える位には腹を立てていた。

外で笛を吹きたかったが、この時間になるとそうもいかない。
代わりに湯場へ寄って水で顔を洗った。
自室に戻ると着物も着替え、本邸へと向かう]

(762) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 懐刀 朧


 ……なんだ。
 慣れて他の者達の苦労を楽しんでいるか。

[本気ではない戯言を、花の言葉を曲解して言い
浮かべるのは面白がる薄い笑み。
一つ知るのは目を覆うことで隠されるのは
その色だけではないこと。覆われた表情からは
その者の真意が全く掴めなくなる、敷居が見えた。]

 潔く散るを良しと短き命の花が望んだとしても。
 ――…一時でも盛りの時を長く、と。
 …そう願うのが花主というものだ。

[少なくとも、先代の高嶺はそうで]

 ……お前の亡き主も、そう思っていたに違いない。

[それは、目の前の花を見て当代の高嶺が思ったこと。]

(763) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 懐刀 朧


 ――…舞には刀を使うのだったか。

[祭の準備と言われると、高嶺もまた立ち上がる。
いい加減まんまるにも顔を見せねばならぬ頃だろう。
相槌代わりに返すのは刷衛から聴いていた話で]

 主を得ずに散ることを選ぶにしても、
 お前は花で、花として生きることを選んだ者だ――


 日焼けくらいは、気をつけろ。


[赤鼻の舞はみっともないとそう笑って。
頭を下げる姿を見下ろしてからふわりと衣を返し
高嶺は足音なく表座敷から出て行った。]

(764) 2010/08/03(Tue) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

―自室―

 そういえば、要らぬと考えてよいか?

[台の上には刀を見遣る。先ほど優雅に庭で眠ってしまった花。
 真剣は切望されていると思ったが、実際はそうでもないらしいと感じた。
 使用人に訊いても、取りにきた気配はない。]

 まぁいい。

[そして、まだ時間があると見て、真剣の片付けに入る。
 価値のある物たちだ。考えればなぜあんなに簡単に貸すなどと言ったのか、と、苦笑いする。]

(765) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【見】 若者 テッド

― A棟へ ―

[去る二人へ軽く手を上げて、別れを告げる。
視界に椿の花が映れば、微かにまた世界が揺れた気がした。]

……俺の芸は、主の為にあるからな。
でも、華月の為なら考えてもいいぜ?

[ぽそ、と呟いてから、冗談めいた言葉を付け加える。
主の話題が出ると少しばかり影が差したが、行こうと促されると影を払ってあとに続いた。]

火傷…?
何かあったのか?

[ひらひらと優雅に舞う蝶と戯れながら歩き、華月へと問うた。]

(@83) 2010/08/03(Tue) 01時頃

門下生 一平太は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 01時頃


【人】 執事見習い ロビン

[白いシャツに、濃紺のベスト。
持ってきた荷物の中から血の色にも似たネクタイを選び、器用に締める。
眼鏡が無い所為で、己の身なりが確認出来ないけれど
至って問題ないはずだった]

 ……願わくば

[噂を真に受けた花主にだけは
摘まれてはならない。
もしも万が一にも、本当の自分を見つけてくれる人がいるなら――
浮かんだ甘い考えを一笑して打ち消した。
有り得ない]

 無事に、帰れますように

[だから唇からはそう願いを零した。
これから起こる惨劇は、少年の願いを引き裂くか
それとも**] 
→花祭へ

(766) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[湯浴みを済ませ、何時ものシャツとズボンではなく、赤錆色の和服へと。薬瓶は、そのままで。]

……今日くらいはいらないでしょ。
別に、危ないところに来たわけでもないんだから。

[何時もその上に羽織っていた羽織は部屋へ置き去りに、花たちの舞台へと、祭りの始まりの部屋へと足を運ぶ]

(767) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[仕度へ行く雛鳥を見送って、
 慌ただしい準備と、やがて集まってくる花主と花とを値踏みするように眺める。
 見る目が自然厳しくなるのは、この世界を生き抜いて地位を掴んだ自負があるがゆえ。
 その己からしてみれば、やはり当代の花たちは些か甘いとしか見えぬやも。]

(768) 2010/08/03(Tue) 01時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 01時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[そして、高嶺との話を少し思い出す。
 本当は探しているのだろう?といわれて、

 否定はできないな、と思った。



 しかし、実際、
 花祭、とは、金で人を買う場所。

 どんなに否定しようが、こんなところに来る主らは、どこかしら、みんなおかしいのだ。

 ふと、そう思う。]

(769) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

…謂われずとも。

[花、は。花でしか ないのだから。
花ゆえの矜持が、ある。

ふと、唇を開いて
何事か紡ごうとしたそれは
結局飲み込まれて、音にはならなかった。]

…さて。

[藤紫の和装に白い透けるほどに繊細な
絹の大きな布を羽織る。
白鳥――鵠の名の由来のもう一つ。
縫い付けられた鈴が しゃん、と音を立てた。
翼の先に見立てた白い指先に赤。
少しだけ息を吐いた。
組紐で黒髪を束ね、相棒の竜笛を伴い、部屋を出る。

――りん。]

(770) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 本屋 ベネット

……洒落込む気分では、とてもじゃないが。

[見つかって欲しくない。
見つかって欲しい。

其のよく解らない、心の狭間にある己の感情を捉えるに悩む。
窓を閉めると紗を引き合わせて、部屋を出ることにする。

本邸の大広間へと、足を進めるために]

(771) 2010/08/03(Tue) 01時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 01時頃


始末屋 ズリエルは、刀を仕舞うと自室を出た。

2010/08/03(Tue) 01時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

おや、これは。天満月さまのところの。
ご無沙汰しております。
[赤の映える姿にゆるりと会釈して。
 昔の主に伴われ、幾度か屋敷へ出向いた事もある。

 その時に顔を合わせたご子息は、兄か弟かは流石に知らぬ事。]

(772) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[湯あみをしたあと、
 水干を模した純白の衣に、新緑の薄衣を天女の羽衣の様に羽織る。

 細い手足には、金糸と同じ色の輪が彩りを添えて。
 しゃらりしゃらりと、鈴の様に音を響かせた]

(773) 2010/08/03(Tue) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 01時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[そういえば、明の主に宛てた手紙はまだ出されてはいない。
 連絡先を調べにいった者も戻らない。


 少し、気になるが…。]

(774) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 記者 イアン

 ええ。ここの屋敷の主に呼出されるほどには
 私も趣味が悪いもので。

[曲解される言葉。
 それに遊びのように毒を織り交ぜ返す。
 声の様子、相手も遊びの範疇なのだろうと
 薄く笑う姿は見えねど、覆う白布越しの表情より
 研ぎ澄まされた聴覚は心情を拾うか。]

 ……高嶺殿は高嶺殿。わが主は、わが主。
 今となっては、我が主がどう考えていたか……
 真意を知ることは、叶いません。

[やんわりと、推測する言葉に否定を返す。
 亡き主の意思の推定に高嶺自身の思惑。
 そう言うと言うことは
 そうであって欲しいと思う言い手の思考
 それぐらいは青年にもわかるが……気付かぬ振りをして]

 刷衛殿から……聞かれましたか。

(775) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 記者 イアン

 ……ええ。初日にはまにあわねど、二日目には

 ……そうですね、以後昼寝は木陰に致します。

[遠ざかる甘い香り。忠告には頷いて。
 香りが遠ざかるまで青年は頭を下げたままだった]

(776) 2010/08/03(Tue) 01時頃

【人】 手妻師 華月斎

―花達の棟―

 ほんまかいな?
 そやったら、気ぃがむいたらみせてぇな。
 今、虎鉄がどんな舞するんか、興味あるで。

[思い出すのは、同じ師についていた時、垣間見た練習の風景。
それだけでも、彼の舞が、凡才の自分とは違うと判った。]

 鵠さんの火傷は……。
 主さんの一人に茶、頼まれたんや。
 けど、あんひと、ああ見えて、そゆことは不器用やさかいに。

[何を思い出したのかくくっと喉を慣らして]

 嗚呼、わての部屋ここやねん。
 虎鉄はどこやろか?

[辿り着いた一室の前で足を止める。
ひらひらと舞っていた蝶は、ぽてっと虎鉄の手の内に堕ちた。]

(777) 2010/08/03(Tue) 01時頃

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