18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 19時半頃
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―未来へ続く、螺旋階段―
[ヨーランダに背を押され、少年は闇の世界に足を踏み入れた。 数日前、案内人と共に下った階段。 今度はそれを、上がろうとしている。]
下るのは楽だけど、上がるのは大変だなぁ。
[闇に浮かぶ螺旋階段を上がりながら、自嘲気味に笑う。 本当はもっと、両親と一緒に居たかった。 愛し合う二人の姿を、この瞳に焼き付けたかった。]
……父さん、母さん。僕は、信じてる。 僕が体験できなかったこと、過去の僕が体験できるって。 大好きだよ、父さん、母さん。
(+2) 2010/07/04(Sun) 02時半頃
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あぁ、最後に言えば良かったなぁ。
[―――僕を生んでくれて、ありがとうって。 下を見下ろすも、一歩下の階段は闇に紛れて見えない。]
くそぅ、上りにくいなぁ。 真っ直ぐ上ってるつもりなのに、どうも……
[違和感。 下る時に、感じなかったもの。 少年はまだ、重要なことに気付いていなかった。*]
(+3) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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[視界が揺れる。 父に、母に揺さぶられた時とは違う揺れ。 手すりのない階段、身を支えることなどできない。]
何だよ、これ……。
[少年は忘れていた。 母に払った対価が、最後の魔力だったこと。 自身の魔力、全て使い果たしてしまったこと。そして……]
っわ、ぅわっ、
わああぁぁぁ――!!
[知らなかった。 時の螺旋は、魔力を有する者しか先を許さないこと。 階段を踏み外した少年は、床に落ちた林檎の如く、闇へと落ちていった。]
(+5) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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―過去・狭間―
いた……っくねぇ、
[ぶつけた感触はあった。 けれど、何故か痛みを感じない。 倒れた体を起こし、再び足を踏み出す。 そこに、時の螺旋があると思って。]
………?
階段が、ない……
[焦ったように左右を見回すも、そこは闇。 どれだけ足で探っても、そこは平坦な地。]
どうなってるん、だ、よ……
(+7) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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[やがて、目が慣れたのか。 闇が晴れる。 見覚えのある景色。懐かしいとさえ感じるか。]
今の声は……
[何処からか聞こえてきた女の声>>+6。 ″テッド君″と呼んでくれた声が響いた。]
つぅか、此処は何処だよ……。
(+8) 2010/07/04(Sun) 03時半頃
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若者 テッドは、受付 アイリスの声の方に足を踏み出した。*
2010/07/04(Sun) 03時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/04(Sun) 03時半頃
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[やがて、前方に頭を抱えて震え上がる女をみつけた。 伏せた顔は分からない。 けれど、この声、聞き覚えがある。]
お前、どうしたんだよ。
[未来の少年は、助けてと呟く女の肩に手を置いた。 少年は知らない。 アイリスが死んだ事、そして此処が何処なのか。 女はどんな目で少年を見ただろうか。*]
(+9) 2010/07/04(Sun) 07時頃
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