人狼議事


287 ―シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア2―

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視点:


【人】 紐 ジェレミー

―― 廊下を歩き ――
[>>2:210「リボ払いもほどほどに」
 その至って現実的な忠告すら、
 当の本人が金を払う意識も薄いので
 承知の上と頷きもするジェレミにどれだけ沁みているのか。
 境遇が境遇のベッキーは、
 ジーンを悲しませる前にジェレミを平手打ちしても許される。]


[――――。

 もし、そう>>2:221なら。

  ジェレミ自身の思考を外にして、
  相手の論理の上に立って脳裏で思い返す。]

(0) ghoti 2018/11/09(Fri) 00時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[きっと、彼の養い親が口にしたのは
 それ以外を口にできないほどの甘露だったろう。

 末席に会ったことすら言わないジェレミに、
 それを言うのははばかられ、
 ――彼以外を、
 今は口にできなくなったその「親」を思う。
 なにを口にすることも、
 もうないその「親」を思う。

 思い出せる。思い出せる、記憶のなかに。
 かすかおぼろげな情とともに。]

 ――…… ふふ、 いい夜だ


[ひとり、身軽な古城の歩きのなか、自室へ辿る道は暗い。
 戻る道も、明りがない。
 後にも先にもそれほどの情を人に抱くか、
 その答えが廊下の前に、後ろに、広がっている*]

(1) ghoti 2018/11/09(Fri) 00時半頃

【人】 紐 ジェレミー

―― いつかの会話>>2:211>>2:212 ――

 うん、……なら、
 俺も同じ気持ちだ。

 ひと時を共に過ごす相手として。


 俺は、“君たち”と、話がしたい。


[ジェレミの右手は癖のように、
 「彼女」の髪を一筋掬い取り、こぼす。
 零れたそれは疎らに広がるが
 ジェレミはそれ以上視線をそこに置かなかった。]

(9) ghoti 2018/11/09(Fri) 02時頃

【人】 紐 ジェレミー

[視線は、眼前の、
 何気なく問いかけた「同族」のもとにある。]

 
 不思議なことに、
 大抵の吸血鬼は割と早く死ぬ。

 気づけばこの城だって
 俺よりだいぶ年下が多くって
 時々、言葉だって本当に通じるのか不安に思うよ。

 同じような存在と思っていたのに
 いつの間にか、過ごす時間の速度さえ違う気がする。

 ……だから、ひと時でも、
 共に過ごせる相手として、君たちと話がしたい。
 ――――そのときに眠ったように反応がないのは、寂しいよ。

(10) ghoti 2018/11/09(Fri) 02時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ああ、…… ……、
 人をやめる、っていうのは
 なにか、おおきな出来事だったんだろうか。
 なんで彼らはあれほど
 「人」として過ごした時間を引きずるのかな。
 「人」の意識を残して、
 ゆめうつつに「今」を境界線上から眺めるように、なぜ。


[すこしく細めた眼差しのうち、頭痛がする、と呟いた。
 流れる時間の差だ。
 降り積もった時間は、一刻一刻を圧縮する。
 鼠に人の時間が図れるだろうか。
 人に、鼠の鼓動の速さを知れるだろうか。
 開いた距離の、こちら側、吸血鬼が首を振る。遠いな、と朧げに。]

(11) ghoti 2018/11/09(Fri) 02時半頃

【人】 紐 ジェレミー


 ―― ベッキー、
 きみは、おいていってしまうかい。


[その、彼女のもつ、過ぎる時間の中に。
 歩みの遅い、年古びた吸血鬼を。

 その意味で、問いかけは音になった。

 食卓にいつまでも座り続ける、
 もう片側の席は入れ替わり、立ち代わり、変化のある机。
 晩餐にあがる贄ではなく、その向こう側との触れ合いを望む、
 徒に年月が降り積もるなかから古吸血鬼が、*零した*]

(12) ghoti 2018/11/09(Fri) 02時半頃

紐 ジェレミーは、メモを貼った。

ghoti 2018/11/09(Fri) 02時半頃


紐 ジェレミーは、メモを貼った。

ghoti 2018/11/09(Fri) 22時半頃


【人】 紐 ジェレミー

―― いつかの会話 ――

俺も、きっと誰しも、
君の手から離れた子の代わりには成り得ない。
……でもそれも、君の選択だ。
痛みも記憶も、
君の中にある全ては君だけの、いまだ鮮明な、尊いものだね。


[ジェレミは、髪を掬った手を伸ばす。
 人間から物言わぬ肉塊とかした「彼女」から、
 人間から変じ、長い生を得た彼女へと伸びる手は
 同じ、五指の揃う指を捉えるように。

 手を取り
 突き放しはしない手はけれど留めるほどの強さもなく
 指先を交互に覗かせる程度、祝福のない十字架が並ぶだけ。]

(65) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

ベッキー、その言葉が、
君を縛るものにならないように。祈っている。
……君は、何に縛られることもない。
自由に生きてくれるのが、俺は、一番、うれしい。


――――でも。
……ふふ、すまないね。

(66) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[指先が入り込む。
 少しばかり引き寄せる為の所作は、爪先に、
 口づけを落とすための前準備しかない。

 親が子に送るような、いっそ児戯めいた感触が
 振りほどかれなければ落ちるだけ]


 今は君の言葉に甘えよう。
 ――「死がふたりをわかつまで」、の言葉は
 君の本当に、時間を分けあいたいと思う相手に
 とっておくべきだけど。

 そこまでお姫様が歩く道の、随伴に。
 君の生に、少しだけ寄り添わせてくれ。

(67) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[いずれ旅立ってもいい、
 「ひと時」が終わる、その時。

 その道の先がただ闇の広がる死であろうと
 どこか別の、悠久の生の傍らであろうと

 血の親でもない男が、
 その岐路に立つまでの“青の絨毯”上の歩みを
 僅かながら共にしよう。
 本来ともに歩くべき相手は別だけれど、
 おいていった、養い親が悪いだろう ――とのこと*]

(68) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

―― 廊下>>61 ――
[廊下の暗がりを越え、自室のほうへと歩む道すがら。
 いつかの会話の中に添えた「随伴」も、
 物質的なそれはいまはなく、
 ――ジェレミは随伴するといった相手を置いてきた!――]

 ―――― わお。
 ふ、 ふふ。おはよう。おはよう二人とも。


[現代アニメーションに関するお決まりのご挨拶、が
 耳に入るよりも先に、視界に納まる猫耳4つ。]

(69) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー


 古城に、猫が増える仕掛けでもあったっけ。
 随分と愛らしいのが2匹ばかり……。

 ちゃんと飼い主はいる?
 野良猫は駆除されてしまうよ。


[ころころと笑いに転がる声音を震わせて、
 伸ばす手は、ふたつとも。
 二つともそろえて、偽物の“猫”二匹へ*]

(70) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[>>72 揃い猫装束、
 片方がいつもの笑いに得意げな色を乗せる。
 そちらへ伸ばす手が
 少しばかり強めになるのは、
 “悪”友の席に納まっているので。]

 ……、やはり、あれは猫“憑”きだったのか。
 まあ至って俺たちと親和性があるから。
 別によいだろうし。
 ――こうして、新鮮な姿も見られる。
 炬燵とやらが届いてよかった。

 頭を、というより
 触れるのがね。好きだよ。
 
[迎え入れられた手は、
 くしゃりとパーカーの上から髪を混ぜもし、すぐには離れない。]

(76) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 ――、うん、
 君が、いいなら
 それも一考の価値がある。

[>>73戯れの言葉に返すのは、
 同じく戯れ――のなかに、多少の潜むものがある。]


 せっかくだ、
 二人で件の炬燵にいっておいで。
 いまならベッキーはまだいるかもしれないし、
 運が良ければささやかな茶会のご相伴だよ。


[あの時、卓上にあったマカロンはすでになくなってしまっただろうか。と思いながら、本家本物のほうへ伸ばし、触れた手は持ち上がらずに]

 すこしだけクシュンを借りるから
 先に行ってくれるかい、マユミ。

 すぐに彼も追いつくと思うけど*

(77) ghoti 2018/11/10(Sat) 00時半頃

紐 ジェレミーは、メモを貼った。

ghoti 2018/11/10(Sat) 00時半頃


【人】 紐 ジェレミー

―― 廊下 ――
[小さな首傾げへは口端の笑みだけが返答だ。
 疑問への回答はマユミの背を送ってから。
 その小さな頭部に過るもののことも気に留めないジェレミは、

 いまだパーカーの上に手を被せたまま、]

 うん、君が
 とてもうれしそうだったから。
 彼女とお揃いも良からんことだろうけど
 君の恋煩い>>0:141
 解決したわけでも無いだろうに、と思って

[>>2:224先ほど、彼らの自室であった会話も知らず]

(82) ghoti 2018/11/10(Sat) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー

[片手をパーカーの上に置いたまま
 少しばかり、クシュンの顔を上向かせようと。

 子供の体躯の相手、眼はそうそう合わないだろう。
 パーカーと、前髪なんてものに守られているなら特に*]


 ――「駆除」されなくともいい。
 なんて、心変わりしたのかい。

(83) ghoti 2018/11/10(Sat) 01時頃

【人】 紐 ジェレミー


[古城に灯る明りから、
 パーカーも、前髪すらも、クシュンの視界を遮る
 ――あるいは、守るとでもいうのだろうか。
 たとえば、眼前にいる、眼を細めた古吸血鬼から。
 >>84少しく覗いた眼、
 幼ささえ残した形のなかにあった色は
 すぐさま散らばりなおす髪の陰に入り込む。]

 殺されたくない。
 ――けど、美しさを知るためなら、死んでもいい。

 ふぅん、……
 まあ 君の5百年だもの。
 そう心変わりはしないだろうけど。

[パーカーから手を放し、零れる水滴を、指の腹で拭う。拭う、よりも引き離すそれだ。
 視線が合う。視線が合っている。それは通常のクシュンとは確かに、違うけれど、まだ足りない。確かめるには、雲間に現われる月影では足りない。ただ己ばかりが、闇夜に浮かぶ笑いの美しいことを知ったって、意味がない。]

(87) ghoti 2018/11/10(Sat) 01時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[だから、ジェレミは言葉をつづけた]

 時折不思議だよ。
 君を殺すものが「正義」>>0:198であるというのも、
 君が「悪」たることも、
 俺には理解が難しい。
 それは、俺の論理にない。
 君の5百年にだって、そんな論理はないだろう。

[共に過ごした夜がいくつあろうと、
 クシュンの根底にあるのは、
 人の生を辞めてからの500年の
 ――吸血鬼としての論理ではない。
 そう、ジェレミは言う。
 吸血鬼が化け物で、悪だというのは「同族外」の定義だと。]

(88) ghoti 2018/11/10(Sat) 01時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[頬に触れた手は離れ
 小さな体躯の、眼を覆う、
 視界を狭める――髪へと伸ばされる。

 差し込めるか、
 髪をかき上げ、露になったその目を覗き込めるのか。
 それは、クシュンの反応次第だが]

(89) ghoti 2018/11/10(Sat) 01時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[その眼差しが露になるのなら。
 身をかがめたジェレミが、
 その視線をかち合わせることができるのなら。

 うすい弓なりに細めた、ジェレミの眼が
 蜂蜜を煮詰めた金が笑いもせずに、
 脳に一番近い感覚器官を覗き込む。
 >>0:221フードの奥に本当に人間の頭がおいてあるか。
 何をも浚い、掬い上げんとする視線が
 それを、確かめる為に、無遠慮に突き刺さる。]

(90) ghoti 2018/11/10(Sat) 01時半頃

【人】 紐 ジェレミー



 ねえ クシュン


   教えておくれ

(91) ghoti 2018/11/10(Sat) 02時頃

【人】 紐 ジェレミー




 一体全体、きみの「道理」の「飼い主」はどいつだい?
 

(92) ghoti 2018/11/10(Sat) 02時頃

【人】 紐 ジェレミー

[齢二千を越え生きた年月、
 傅かれるに慣れ、尊大さも滲む物言いで、

 何を選んでもいいのだと
 誰も彼もに嘯く声音が、
 クシュンが脳裏に置くを選んだそれが、
 論理が。「道理」が。
 幾度の夜のなかに共に
 傍らにあった「悪友」よりも選び取るそれが。

 気にくわないよ、と 夜に潜む声で告げる*]

(93) ghoti 2018/11/10(Sat) 02時頃

【人】 紐 ジェレミー

[>>107困惑を含んだ笑みに相対するのは、
 笑むきざはしもないジェレミの面持ちだ。
 途切れがちなその言葉を拒むように、手は伸ばされて、
 
 「怪物」と呼ばれた、
 同じ吸血鬼の面相を古城の明りのもと露にする。

 かち合い、絡めた視線のその奥にいるのは
 いつかの、子供だ。
 年端もいかないうちに変じて
 そのまま「道理」を引きずって生きる、子供の。 
 映しこんだ夜にすらきらめきを添える、
 大きく、澄んだ、子供の瞳。

 それ自体がこんなに美しいことを自覚せず
 かつての「道理」に曇らせることに、何の意味があるのか。]

(112) ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃

【人】 紐 ジェレミー

 うん。
 ……、うん。
 
 そう、―― 君自身の。 
 

[こつりと合わせた額はすぐに温度をなくし、
 彼が俯くというなら、
 その表情を掬い取れもしないだろう。

 そうしたい、というならジェレミは尊重する、けれど。
 ここにいるのはいつか死んだ子供の眼を、
 ようやく外せるばかりの、「子供」なのだから]

(113) ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃

【人】 紐 ジェレミー

[俯いてしまえば顔も見えない、
 見えないままでいい、
 そのまま、とうに前髪から離れていた手を、
 今度は背に回し]



[抱え上げてしまおう。
 嫌がっても、少しの間だ、我慢願いたい。]

(114) ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃

【人】 紐 ジェレミー

 初恋は実らないものという。らしい。
 本当のところは知らないけど。

 
 ――でも、
 ……ここで、君は愛されているよ。
 マユミをみただろう。
 あんなに可愛らしく、君とのお揃いを喜んで。
 
 
 俺だって。
 君に、情がなければ
 わざわざ悪友の席に納まりもしない。

(115) ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ……だからね。
 俺は、君との夜が好きだから。

 君が、……一緒にいる俺より、
 どこの何とも知らないものを
 目の前に置いておいて視界を曇らせているなんて、
 寂しいじゃないか。

      [とは、その目を覗き込むに至った理由だ。]

[抱え上げた体はすぐに降ろしてしまう。
 人の生を終えて、なお生きる吸血鬼、
 体温なんて人のときより高いはずもない。
 けれど、少しく、古城の空気が刺さりもする。]

(116) ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃

【人】 紐 ジェレミー

[せっかくの揃いの衣装、
 場に登壇するなら揃いのタイミングがいいだろうに。
 足止めをさせてしまった。

 先を進んだマユミの背を追いかけるなら
 その顔が、濡れてなければいいと、
 
 ――すこしく間を開けて、それから。
 いつも、死んだ子供であったときも
 こうして生きた吸血鬼であろうと変わらず、
 強めに頭をなでた*]

(117) ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃

紐 ジェレミーは、メモを貼った。

ghoti 2018/11/10(Sat) 03時頃


【人】 紐 ジェレミー

―― 廊下 ――
[抱えあげた体躯はなお、5百年前の子供の姿をして
 それでも語る言葉は、「失恋」を経た吸血鬼のものだ。
 
 その視界が晴れたというなら、
 伸びる手を避ける必要などどこにもない。
 触れる、撫でる、その仕草に寄せて小首も傾ぐ。

 応じ方はクシュンを降ろしても変わりない。
 伸びてくる手を胸に。心臓に。
 迎え入れては、その上から被せる長生の手。

 確かめる。たしかに身の内に、情がある。
 吸血鬼としても死を迎えた――と思い違いをした――サイモンのように。
 いまだ死なず、生きているその手に、与えられる情が。
 ――ジェレミは小さく笑いもする。

 きっと悲しいよ。といつかの言葉に准えて、こころうち。
 こんなに生きている君が、いつか死んでしまったら、
 きっと、とても悲しい。]

(144) ghoti 2018/11/10(Sat) 18時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 それはいいことだ。
 俺の夜か、君の夜か。
 それが終わるまで、俺たちのための「悪巧み」を。
 

 でも、奔放なままの君でいて。
 ―― 名前のない菓子が
 いつの間にかなくなっている、くらいの
 可愛らしいスリル>0:148は、この城に必要だもの

(145) ghoti 2018/11/10(Sat) 18時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[そう返して、被せていた手を放す。
 泥棒猫だって、
 この愛らしさがあればお仕置きはもらってこないだろうし、

 彼には行くべき場所がある>>139


 夜はまだ長い、まだ続きもする。
 日を超えて、その向こうに数限りないはずの夜を見通す。
 であれば、いつだっていい。

 到底埋まりきらない年月の代わりに、
 言葉で埋め尽くしてみる夜もいつかくるだろうと、]

(146) ghoti 2018/11/10(Sat) 18時半頃

【人】 紐 ジェレミー



 では。いっておいで。クシュン。
 
 じゃあ。……「また」。


[ただ、うすいほんが
 城を燃やす夜は来てほしくないばかりだが*]

(147) ghoti 2018/11/10(Sat) 18時半頃

紐 ジェレミーは、メモを貼った。

ghoti 2018/11/10(Sat) 19時頃


【人】 紐 ジェレミー

――  いつかある夜の  ――
[その部屋は、人一人分の温度をなくしていた。
 しばらく傍に置いていた人間は正しく肉塊となり、
 生命活動を終え、ジェレミの身の内になにも残さず死んだ。

 だから、その夜は、ジェレミ一人だった。ジェレミ一人で、部屋のうちにある種々の、がらくたとも調度品ともいえるもののの中にあり、その来訪の音を聞いた。]


 いいよ。おはいり。

 
[ジェレミの挨拶は、いつも一緒だ。
 この部屋の基準はいつも変わらず、>>0:125「好きにして」。
 その声音に何が含まれていようと、「また今度」と音にしてからどれほどに時間が経っていようと変わりない。]

(154) ghoti 2018/11/10(Sat) 19時頃

【人】 紐 ジェレミー

[細めた眼差しは、好ましさを詰め込んで、
 部屋に足を踏み入れての第一声を迎え入れる。]


 ――、……うん。
 俺からの「おはよう」は、
 もう少し後に取っておこう。

 いらっしゃい。用意してるよ、何もかも。


[と、招き入れる素振りの手の先にはカウチソファとローテーブル。
 ソファの足元にはいくつかの品物の山ができあがり
 ――ローテーブルには、一つ、古びたチェス盤がある。
 二千年の歴史を見出そうとするには随分と若く、
 けれど四辺の丸みは相応の経年を含んでいる。]

(155) ghoti 2018/11/10(Sat) 19時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ……君、チェスはできるかい?


[と。チェス盤のとなりに、
 適当に水の瓶も酒の瓶も並べ立て、
 濡れていないグラスを人数分雑において、
 ジェレミは聞いた。

 返答がどのようなものでもさして変わりはない。
 “は”か“も”の違いだ。

 「俺はできない」と、笑いながら*]

(156) ghoti 2018/11/10(Sat) 19時頃

【人】 紐 ジェレミー

――  いつかある夜の  ――

 少なくとも、炬燵分に足りると期待したいな。
 ……でないと、
 君がもう一度重労働することになる。
 一度引き受けたからには。よろしく頼むよ。

[苦笑まじりの言葉>>165に返されるのは、労働をしない故に「たいへんさ」など鑑みない、陰りもない笑いだ。
 カウチソファは明け渡し、
 ――ジェレミが少し悩むようにしてから、手近な山を崩し、肘掛け椅子を発掘する。「ああ、やっぱりここだ」と、真に発掘作業たる感想をいいながら、そのチェアに腰かけた。視線は合う。そういう低いチェアだ。]

(167) ghoti 2018/11/10(Sat) 20時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 君に酒精を流し込むのも、楽しそうだけど
 いまだって本当に起きているのかわからないんだ。
 せっかく、君が、起きているというなら。
 その意識を朦朧とさせるのは惜しい。


     [と、勝つを疑わない類の言葉]


 ご教示の、心遣いはありがたく。
 でもそれを教わると、
 このチェス盤の意味が変わってしまう。

 

(168) ghoti 2018/11/10(Sat) 20時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 
……、
 チェスのルールは覚えていたんだが、忘れてしまってね
 きっと、いつか誰かと興じたんだろうけど
 そいつが誰かも、どう死んだのかも覚えていない。


 けれど、置いておけば
 眼の端に留めたときに忘れていることを思い出す。
 「忘れたこと」すら忘れてしまうまでの間くらいは。


 この部屋は、そういうものばかりだ。

[カウチソファの足元にある、品々の山。「換金」予定物として仕分けられているものは、“忘れてしまった”ものだ。忘れたことすら忘れてしまった、なにかの品。意味を、情をなくしたものもの。]

(169) ghoti 2018/11/10(Sat) 20時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 あの時の答えだけど、


  退屈はしていない。
   そういう風に過ごしている。


[そうして唐突に始まるのは、前口上もない、
 答案テストの裏返す一挙動もない、「宿題」の答え。]

(170) ghoti 2018/11/10(Sat) 20時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 新しく訪れる君たちが、思い出させてくれる。
 可愛らしいとか、好ましいとか。悲しいとか。
 そういう類のことを。
 思い出させて、忘れるまでは。留めておいてくれる。

 だから、それなりにわかりやすく
 楽しく過ごしているつもりだったよ。


[自身の膝に肘をつき、「答え」を重ねる。
 明朗な、答えだ。ジェレミにとっては。]


 ――だからかな。
 君が「答え」をひっさげてここに来るまでの間、
 なにが君にあの質問をさせたのかを考えていてね。 

(171) ghoti 2018/11/10(Sat) 20時半頃

【人】 紐 ジェレミー


 それが、いっそ俺への「宿題」のようなものだった

 
 先日ようやく。一つ回答を用意できた。
 聞いてくれるかい?*

(172) ghoti 2018/11/10(Sat) 20時半頃

【人】 紐 ジェレミー

―― いつかある夜の ――
[「最近は振られてばかりだ」
 と、ジェレミは>>173言った。
 それ自体をさして気にした素振りもなく、
 ――結局は支払われるだろうなら真実問題はない。

>>174傲慢さは受容され――
 受け流された、のほうが現実に即しているか。

 相手の言葉として咀嚼される理解に、
 うん。そう。 と、頷きもする。
 死んでいるものは、ジェレミは好きではない。
 その理解で、良い。と 相手の認識へ首肯する。
 首肯のうちに、呼称の変化の受容も含めもし、
 変化自体を問うことはない。
 別種***ことが、これからある。]

(179) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ……、ふふ
 飲んでもいいよ。

 話の理解に必要かと思って取り出してみた。
 水が、時間。
 酒が、――なにか。

 それにたとえて話をしようと思ったけど、
 君は聡明だった。
 なぜ忘れるのか などと話す必要がない。
 聡明なのはよいね。

[言葉の通り、ジェレミは手を伸ばし、
 片一方――自身とは遠いほうのグラスへ注いだ。
 炭酸水。
 かすかな気泡が持ち上がる。]

(180) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

 2000年。
 埋められるかな……その前段階だと思う。
 時間ではない、 ……
 うん、そうだね。時間ではない。
 ――でも 君は聡明だ。思考の及ぶにかかる時間が少ない。
 それを嬉しく思う、聡明な人は好きだ。
 
 
[そう、思索の途中にあるかに言葉を零し、
 最後にひとつ笑んでみせた。
 なにを含むかしれぬ言葉とともに、
 「起きている」といった、男の、その目の奥を見て。
 笑む口元には、同じ、牙を覗かせて。]

(181) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

 そう……、わかりやすく過ごしている心算でね。
 みなに言ってる。
 君にも言ったね? 可愛らしいと、好ましいと。
 好きだとも、なんども同じような言葉で。
 俺に情をくれるものは、なんでも。好きだよ。
 
 それが、君には届いていなかったのかと、考えていた。


[思索に耽るように落とす言葉は、
 穏やかに、一定の調子を伴って。
 どの道筋を経てなににたどり着いたかを詳らかにする音には温度はない。

 手指で網を作るように、組み合わせる。
 ジェレミは、一番それが得意だった。
 その血の気のない手指の網を超えて
 相手へ届くものをより分けるのが、一番。
 ――――それに似た調子で話し続ける声色の、どこにも。
 あの時の食堂の指先とおなじ、「温度」はない。]

(182) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

……、……

 
 “認識というのは個々の脳内にあり、
      客体との本質的同位にはない>>1:157"

 

(183) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ――俺たちの眼が受け取っているのは、
 単なる反射光という。
 単なる「照り返し」を受け取り、脳が咀嚼する。
 咀嚼した時点で、
 観察対象と自身が抱く認識は同一ではない。
 

 であれば。
 君が、あの質問をするに至ったとき、
 君が見ていたものは本当に、俺だったんだろうか。

 なにかへの期待を、あるいは恐れ>>0:315を、
 ともに、脳が一緒に、かみ砕いてや、いやしないか。

(184) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

 だからね。
 今、俺の「答え」を得た君に、重ねて聞きたい。


 ――…… あの時の、「俺」は。
 君のなかの、
 「あの食卓の向こうにいた姿」は。 
  そいつはなんて言っている。  
  幾夜をも、幾年月をも積み重ねられる長生の途上で。
      君の問いに、なんて答える?

(185) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ―――― きみの、言葉で。

 教えてくれ。 ユージーン。



[それこそが。あの食堂で見た姿こそが。

意識を朦朧足りえさせ
意識の狭窄をもたらす>>1:152

自身が、自身にかけた催眠――微睡ではないかと。

 吸血鬼は言う。
 人の肌に牙を突き立て、その身の内に流れるあつい熱を暴くに慣れた容貌をして。
 いまなおうすら細めた眼差しの中に、脳髄に爪をたてては思考を暴きだすような、同類をも食い物にする化け物の顔をして、それでもなお、「期待している」>>0:352と 同種族の間に隔たる年月の向こうから*わらいながら*]

(186) ghoti 2018/11/10(Sat) 21時半頃

【人】 紐 ジェレミー

―― いつかある夜の ――
[君の話なら。ぜひ。
 そういう受け答え>>206で始まった言葉の連なりは
 相手の言うとは反対に、言葉はとても、理解し得た。]


  ふ、  ふふ、

 ――……  っ ふふ


[年経た吸血鬼の牙は、
 確かに、あの夜のヴェールに掛かった。
 ヴェールを開き、あるいは、引き裂き、
 出てくるのは眼前の食卓
 ――吸血鬼が吸血鬼、たりうる、人の生き血の滴るそれ。]

(230) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[ それは、確かに、同一だった。
 同じ、吸血鬼の生の中にいて
 ――それでいて、食卓の隔たりはなお遠い。

 グラスに液体を注ぐのが、早かったら。
 戯れめいた忘我の理由など、添えていたなら。
 きっと聡明な彼のことだ。理解していた。理解し得ただろう。]

(231) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[それがとても面白い。

 情は向けられないといった彼は、
 確かにグラスの縁を揺らした。

 水面に、波紋を作ったのだ。]

(232) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 死んだ人間の、ユージーン。
 今生きている、吸血鬼の、君。 

 「おはよう」。

      [>>210そうは言えない、といった相手へ。]

 そう言いたかったのは、俺だ。
 俺から起きているユージーンへ、言いたかった。
  微睡にすべてを受け流すなんて、
  ゆれる感情に怠惰なものなんて、俺は好きになれない。
 
  そんな、生きていないものは好きになれないよ。

(233) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[組み合わせた手指が離れていく。
 中空だ。
 二つばかり浮かぶ三日月の下、開く指の間には何もない。
 ただ夜の奥のように広がりがある。
 身の内まで続くような、広がりが、
 グラスの中に降り積もらせるつもりだった、
 無色の、時間だけが、そこにある。

 グラス揺れたときだけ、
 衝撃にふさわしい波紋を浮かべるそれが。ただある。
 ヴェールのこちら側にあるのは、単なるそれだ。]

(234) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 君の言ったことのうち、
 俺の認識と同じくするものがある。
 「優しくて、丸くって、何の棘もなくて
   あんたがみんなを
   そういう目で見つめられる世界に、いて欲しい」

 それはただしい。
 俺は「この城のみんな」を好ましく見ていたい。

(235) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ――……、ただ、
 それは俺がいる“世界”ではないよ。

 そこは随分と色が苛烈で、時間が過ぎるのが早いんだ。
 俺の居場所はそこじゃない。
 隣接――しているとは、思いたいが、
 どうかな。
 「答え」が分からない。
 

[頭痛がする、といった。
 言葉で表される「苛烈な世界」のことのように、
 一人用のチェアに腰かける今現在を表すかのように。]

(236) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 だから、 
 君のその問いの大部分に>>216>>217
 ふさわしい「答え」が

[すこしく、愉快気な――
 愉快気に見せられることを知っている顔をして、
 ジェレミは手を伸ばす。炭酸水だ。
  透明なグラス、
  そのうちにあらかじめあった酒精は薄まって
  適した量を超えてもなお、瓶の傾きは直されない。

グラスの縁を超え、チェス盤に水が届き、ようやく瓶の傾きは無造作に直された。
酒精はそのうちどれほどが残っているのかも判然としない。
特に感慨もない視線が、グラスから、眼前の「吸血鬼」に戻り、眺める。ただ眺めるに近いそれは、けれど、確かに、瞳の中に、鏡のなかに居場所がない吸血鬼を移り込ませる。]

(237) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 もう、ここにはない。忘れてしまったか。
 ――君のいうように、捨ててしまったか。
 それすらも定かじゃあない。

 ……困ったことに、
 取るに足らない「答え」>>2:47をしたのは俺の方だ*

(238) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ――…… 君は聡明だ。
 俺よりも、ずっと。
 だからかな、「君のなかの俺」は、君の世界にいるんだろう。
 君の、100いくらかを生きた、鮮明な世界に。

 すまないが、――いや、謝ることじゃないか。
 俺はそこに立ちえない。

[指の組み合わせがほどける前に、告げること]

(246) ghoti 2018/11/11(Sun) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

―― いつかある夜の ――

 君とは、同じ食卓についても
 おなじものを食べても
 ……なお、どうしても隔たりがあると知れた。
 俺は、多分、それは面白いと思ってる。きっと。
 ……そういう「感情」だったと、思う。これは。

[>>250尋ねる言葉に返した裏側に、
 さきほどの“気づき”がある。
 食卓を挟んで、こちらとあちら。

 片側には、“死んでいるも同然”の
 「人形」と「吸血鬼」がある。
 死んでいるも同然、ただ死んでいない。脳は動いている。
 ただ生きていないだけで、死んでもいない二つが並んで
 眠ってやいやしないから漫然と開いた
 瞼の奥で、もう片側を眺める。
 片側までの距離は、机一つ分より随分遠くなってしまった。]

(271) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー



 君はとても難しい。
 なんでかな、俺の論理のなかに君の行動はない。


[ジェネレーションギャップ?
 20世紀を超えて、異文化コミュニケーションに近しい。]

(272) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[しばらく思索のうちに、
 彼の言葉を引き込むような間がある。
 ひとつひとつを咀嚼している間、
 グラスの一つは空になり、その感想>>258
   「バーテンをこじらせると、
    舌も馬鹿になってしまうのかな」
 と己が被せた液体の意味も省みない言葉を投げもし、

 >>259この部屋を訪れるまでは聞かなかった類の
 彼の笑いにも、言葉にも耳を傾けながら思考を続け、
 ようやく。]


  君は俺を憎むという――


[と、考えた結果の、道筋の始まりを口に出した。
 この幾星霜をも、覚えている限り振り返ったけどね――
 と添える言葉は視線の向きも相まって
 注がれた、グラスの酒精に入り込むようにもあった。]

(273) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 君は俺を憎むという。

 それも、俺には“情”だ、
 向けてくれるなら愛らしいと思うが……
 君の行動にそれがあるとは、少し思い難くもある。

 分からないなりに返したくもあるが、
 狩人たちみたいに殺そうとしないなら
 ――それでもあんなに身を焦がす
 あれらも、やっぱり可愛らしいけれど――
 せめて行動だけでも返せやしない。

 どうにかして
 君に「ざまあみろ」と言い返せるよう
 練習したほうが、よほど、
 君が死ぬより前に返せそうなくらいだ。

(274) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[とはいえ、そんな心無い罵倒など、
 音にするジェレミのほうが
 微笑みを零しはじめそうで期待には応えられない。

 いっそハンターであってくれれば。
 その脳髄にも、
 心臓にも牙を突き立てれば返せるものがあったのに。
 実際に、その脳であれば、触れてみもしたかったが。
 古城のみんな。に含まれる彼へは、
 持ちえない選択肢となった。]

(275) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 ……だから、
 俺の“理屈”で言えば
 君の憎悪は。

[相手の>>254論法に合わせるように
 詳らかにするのは、自分の行動もあわせて。]

 「一番君の、生きている姿を見たい」。
 「君の開いた眼目で、ちゃんと相手を捉えてほしい」

 相手の望みも、スタンスもないがしろに瞼を開かせる、
 利己的な「好意」で、――……愛だ。
 身勝手で一方的で、省みない。反抗的な愛の類。

[すこしく笑いに緩めた口端には、やはり、
感情のなにもかもを食い物にする吸血鬼の牙がある。
その牙の奥で、やはり可愛らしいのだと、声もなく。]

(276) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[言葉を落とすようにしたグラスのうちは
 だって言葉だ、その水面は揺れもしない。
 ジェレミは代わりに視線を上げた。

 どんな顔をしているのか見たくもあって、顔を上げ、]

(277) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー


 だから、ね。
 君が嫌がろうと、死ぬまで。
 俺はきっと君が好きだよ。

 君が憎むならその分だけ。
 この身の内に、それを積もらせておこう。

 きっと君が死ぬとき。
 鮮やかな世界にいるまま、俺を置いていくときは、、
 いっそ鮮烈にこの虚ろを揺らしていってくれ。
 しばらくは君のことを忘れられないように。 


[きっと、眼前の彼はこの部屋に置けるようなものはなにも残さない。
 であれば、己の“認識”した愛とやらを
 このヴェールの内側に引き込んでおくくらいしか、ないだろうから。]

(278) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 ……、――
 とても悲しむだろうその日を、心待ちにしている。
 一番たしかに、君への情があったと知れる日だ。
 君が確かに愛しかったと、
  それまでより一番つよくと思える。
  その時が。待ち遠しい。

  ―――……
  胸の痛みすら忘れてしまった頃に、
  君の言葉>>256を思い出そう。 
  君の声を、忘れてしまわない限りは、きっと。
  先の問い>>216の一つにも
  ようやく答えられるだろう。

(279) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[これは、彼が部屋を出る直前、投げる言葉。
 片手で前髪をかき上げ、
 寄せた眉根をあらわに天を仰いだ]

――……話過ぎてしまったな、頭痛がやまない。
さらに押し付けられた酒もある……ひどい仕打ちだ。
いや 飲むさ。飲める。
……薄酒飲んでいい気になる輩には、
二千年由来の酒の飲み方でも教えたいところだからね。

(280) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

【人】 紐 ジェレミー

――、見送りも荷物運びの手伝いもはできないから、
代わりに聞こう。
この部屋を出る君の背に向ける挨拶はどちらがいい?

もう起きている君と相まみえることないとして
あるいは、
……一瞬でも「未来の君」の現身たりえたものとして。


  君に送るのは、
  「さようなら」のほうがふさわしいかい。


[彼の道行の果てに、
 この姿がないことを祈るための言葉としてなら、
 格別の言葉を、選択肢として*あげて*]

(281) ghoti 2018/11/11(Sun) 04時半頃

紐 ジェレミーは、メモを貼った。

ghoti 2018/11/11(Sun) 05時頃


【人】 紐 ジェレミー

[あのとき。
 この部屋から生きた存在がひとつ、減るとき>>301。]


 ――……  farewell and goodbye 



      どうか永久に、君の生が鮮やかなままで



[その時間を止められますよう。
 おわりない道の先に、
 すべてを零れ落とす脳も虚も得ないうちに。

 紡がれる言葉、あのホール>>2:135から発され
 古城に満ちた音を脳裏になぞるようにある。
 暮れ始める帳を引きおろす、瞼の上に落とす唇にも似て]

(310) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

[――生きるのなら、降り積もる時は途切れない。

 だから いつか。
 “線”>>-362を超え、生き延び、
  彼が虚を得たときを描いても。

 語る言葉がどれほど近しくなるかを
 夢想しても、そう、夢幻だ。
 足を踏み外すことのない、
 ただ歩みを重ねつづける自身は やはり眺めて
 不可解な脳髄に爪を立ててみたがるばかりだろう。

 だから別れの挨拶は「さようなら」。
 もう会うことはない。
 ただヴェールに傷跡を添えた邂逅が終わる。
 歩むその“時間”が隣立つことのない彼へ、
 それでも、同じ言葉を交わしてみたかった、と
 隔たりのある時間へ少しの――
 愛とも、彼の言う“憎しみ”ともつかぬものを混ぜ入れた]

(311) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

[扉が完全に締まりきるのを眺める。
 扉の向こうに消えてしまった「顔」>>296はもう、
 どれだけ見ても再びは現れない。
 さよならは告げてしまった。

 貼り付けられた笑顔よりか、
 そちらのほうが随分と愛らしいのだから、
 彼が“憎む”というなら、それでいいのだろう。

 咀嚼された“憎しみ”が愛に代わってしまい、
 やはり、返せるものは憎しみではないのだが。
 だからもう一度。]

(312) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

 さようなら。


      ……、 くそ  がき 、  ? 


[音だけ真似た、にしても、
 もう少し練習が必要だった四文字。

 言葉が扉に跳ね返ってくるタイミングでの発声は
 言葉に見合わない緩やかさも
 かるく笑む口端をも伴っているのだから、
 届かなくてよかった。

 そのあとに零れ始めた笑いだって、また。
 言葉には似合いもしない音となる。]

(313) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

[零れる笑いに合わせて 手にしたグラスは揺れた。
 くつくつと転がるような声音がにじみ出て
 酒精が縁を越えたがる。越えたがる、けれど。

 この肘掛けチェアにだって、まだ情があるので
 零すわけにはいかない。

 生きた、鮮明な存在がいなくなった部屋で
 ジェレミは笑っている。
 そういうものばかりだ。この部屋は。
 まだ忘れ得ぬ情が、記憶がある品々がならぶ。
 そうやって外部から本来以外の意味を与えられてようやく
 ここに並べられる品々。
 捨てられず、あることを許される。
 それらに囲まれる、ジェレミもまた
 外から与えられる意味がなければ――――
 忘れられたことすら忘れられるまで、ここにある。]

(314) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ―――― いい夜だね。

 とても、いい夜だ。


[とろとろと零し落ちる声が、
 同種の品々のうえに被さり溶ける。

 こういう夜は、やはり雛鳥の囀りが欲しくなる。
 かつて生きた、あれの「親」を思い出させてほしくなる。
 やわらかな、微睡にもにた子守歌が欲しくなる。

 ごきげんよう。さようなら。
 ひと時だけ過ごし飛んでいく彼らから、
 そして、己から。己の“認識”のなかの愛を込めて。
 忘れてしまったらもう二度と会えない、
 人にも吸血鬼にもみなに送るそれ。]

(315) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

[それでも、この夜は
 夜空に浮かぶ月がかげる。
 三日月手前も美しいけれど
 夜は月のみで彩るのではないのだから>>199

 この先にある夜の美しさに身を浸す前に
 忘れられてしまうのは、まだ少し早い。]

(316) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

[割りもしない酒精の上に朧月。
 唇を寄せて、飲み干すにはどうにも
 ……軋む音がするばかりだから

 今夜はこのまま自室で過ごそう。
 蟀谷に刺さる頭痛とともに。

 “生誕祭”の夜は、そんな贅沢など、
  到底許されないだろう]


―― farewell and goodbye ―― 

(317) ghoti 2018/11/11(Sun) 17時頃

【人】 紐 ジェレミー

―― 生誕祭とは名ばかりの ―― 
[ホールに響く声がいっそ姦しい。
 その元凶たる、齢600いくらかの女吸血鬼へ一度視線を向けて
 ――……すでにそこだけが発生源でないことを、
 ジェレミはすでに知っている。

 きっと、彼女は。年を重ねてなお駆けずり回ることに頓着を見せない彼女は、きっとこれからも、ながく、在るだろう。――いつか、もしジーンの道よりも早く、この歩を重ねる先が途切れることがあるのなら、
 彼女だったら、きれいに「ざまあみろ」と、
 言ってくれるかもしれないな――などと、思いもした。
 ぎゅうと顰めた眉の下に、感情のたくさんを詰め込んだ眼をして。
 そうでなければ、ジェレミが死ぬときに、
 「ざまあみろ」と
 その言葉本来の意味以外をも詰め込んで言ってくれる相手は、きっといない。
 すでに永久の別れは告げてきてしまった。]

(435) ghoti 2018/11/11(Sun) 23時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[そんなことを考えるジェレミは、
 ホールの吹き抜け、2階部分から皆の様子を眺めている。

 階下でも十分――だと思い、
 い続けようと(最初は階下にいたのだ、確かに)したけれど
 目まぐるしく飛び交う言葉の数々に、
 早々に退避をきめこんだ。

 頭痛に眉根を寄せた顔は、ながく晒していたいものでもない。]

(436) ghoti 2018/11/11(Sun) 23時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[腰かけた膝の上
>>360紙袋におさまったものがある。
 わずかな年月のみを降らせた酒精は、
 血の子でもない、シェアメイトから送られた。
 ――血の親では、ないけれど。
 ジェレミはその隣で青絨毯のうえにあることに、
 僅かの戸惑いもない、が]


 君がくれたものだ、
 きっと手間がけた血液よりも、美味だろうね。
 
 できれば君との道が分かれることが決まった夜に
 ともに飲みたいけれど、

(437) ghoti 2018/11/11(Sun) 23時半頃

【人】 紐 ジェレミー

 …… すまないね。その時でも、飲めないかもしれない。
 そんな夜はきっと寂しくて酒にだって溺れられない。

[青絨毯上の随伴と決めてしまったのだ。
 その鮮やかな視界の、
 隣を少しのあいだ借り受けると、決めた。
 ――これも、また。おもいだせる限りは。
 その声の、鮮明な限りは。
 あの部屋に、ともにありたい。]


 でも、ありがとう。ベッキー。
 次の君の、なにかの記念日に。
 俺からもささやかに贈れることを祈ってる

 ……だから、はやいうちに。
 リクエストを聞いておきたいね*

(438) ghoti 2018/11/11(Sun) 23時半頃

【人】 紐 ジェレミー

[そんな会話の一端を思い出していたところで

 >>444空を踏んで飛び上がるトレイルも
 >>447炬燵の住人となったロイエも
 視界に、はいるものだから。

 ――あたりまえだ。
 全員の姿が目に入るようにここにいたので、]


 ――そんなに、せかさなくとも。
 君の声はどこにいたって聞き逃さないよ。


[と、吹き抜けへ、なにもない“中空”を踏もうとし]

(451) ghoti 2018/11/12(Mon) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

[思い出すものが、あったものだから。
 少しく寄せた眉根の理由は、頭痛故ではない。
 片腕にベッキーからの品物を抱え、
 もう片腕を、>>444トレイルへと伸ばす。
 いつも通り、頭をなでるそれ。

 ――だいじょうぶだ、
 こうして主賓逃亡犯は無事にお縄につくので
 捕獲劇かくやの惨劇は起こさずに済む
 ――というか起こすだけの、にげるバイタリティはない。のだ。


 だから、あらためて。
 眼下の、鮮烈なまでに、賑やかしい、
 ――――かわいらしい、あまたのなかへ
 その隣へよりそうために進む足を中空においた。]

(452) ghoti 2018/11/12(Mon) 00時頃

【人】 紐 ジェレミー

 ――、では。
 
 俺のために……、でもなく。
 できれば、みなのために。
 君の歌がききたいな*

(453) ghoti 2018/11/12(Mon) 00時頃

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