288 【半突発】僕たち、ほしぞら探検隊
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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…そっちじゃないよ、こっちだよ。 ここ、秘密基地なんだ。雨もへいきだし暖かいよ。
(0) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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君は、覚えているかい。
小さかったときの、とてつもなく広い世界を。
君は、覚えているかい。
その時感じた、鮮やかに色づいた感動を。
月日が経って、人は大人になるだろう。
世界は小さくなり、感動も色あせていく。
けれど、忘れないで。
僕が此処にいたことを。
僕たちが此処にいたことを。
そう、たとえ――。
(#0) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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あの空を越えて、 あの雲を越えて、 星の彼方を目指すんだ!
夢なんかじゃない。 きっと、何処へだって、行けるはずさ!
だって、僕たちは――。
(1) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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たとえ、僕が――。
――この世界から、消えてしまったとしても。
(#1) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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だって、僕たちは――、
――「ほしぞら探検隊」だから!
(2) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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双生児 オスカーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(双生児 オスカーは村を出ました)
旭市立七ツ星小学校。
6年前の年度を最後に、閉校した学校には、
小学3〜6年生の児童が、小さな島「夕月島」へと、
冒険の旅に行っていたのでした。
その名も、「ほしぞら探検隊」。
春夏秋冬、あらゆる季節。
時にキャンプや天体観測をした、記憶。
七ツ星小学校閉校後は、それぞれの道に行き、
それぞれの学校生活を過ごしていたことでしょう。
あの記憶は、楽しかった?
それとも、大変だった?
ともあれ、皆の心に形はなけれど残るものがありました。
……それが、6年前の話。
(#2) 2018/11/12(Mon) 00時頃
そして、七ツ星小学校最後の年が終わり、
6年の月日が経とうとした、冬の事。
物語は、ここから始まる。*
(#3) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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お元気ですか。 肌寒い季節ですが、風邪などひいていませんでしょうか。 湊 愛梨です。 実は、隊員の方に伝えたい事があり、今日手紙を書きました。
報告します。 七ツ星小学校、最後の「ほしぞら探検隊」隊長、大須 海斗が、 26日の未明に、海難事故で亡くなりました。
彼は中学を出た後、夕月島で漁師をしていました。 小学校の頃と比べて、体も大きくなって、 私よりずっと背が高くなってしまった、彼。 中学を出ていきなり働いて、それでもちゃんと漁師として、 しっかりと働いている彼でした。
その日は波が高く、風も強かったらしく、 船が大きく傾いた際に、海に投げ出されてしまい、そのまま……。
……私、なんて言ったら良いのか、今も分かりません。
(3) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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それで、私から、一つお願いがあります。 もしよろしければ、3日ほど、夕月島に来ていただけませんか?
そちらの葬儀に近い、「水花の儀」が28日に行われます。 それに、隊員である貴方も参加して頂きたいのです。 別れも告げないままというのは、悲しいですから。
それで、日帰りというのもなんですし、 出来れば28日から30日までの二泊三日で、 ほしぞら探検隊の皆さんで同窓会をしたいな、って思います。
宿は私が用意します。というか、私の家、旅館なんですよ。 問題なく全員泊まれると思います。 それと、良い機会ですから、最後の活動の時埋めた、 タイムカプセルを掘り起こしたい、とも思ってます。 母も快諾してくれましたし、来て下さい、お願いします!
ほしぞら探検隊 副隊長 湊 愛梨より
(4) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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― 26日夕方・湊家―
愛梨ー。 夕飯出来てるけど、食べるー?
[ 一心不乱に手紙を書き続け、気がつけばこんな時間。 母親の声が、愛梨の部屋に響き渡る。
思えば、『同窓会をしたい』と急に言い出した、娘。 けれど、その気持ちは大いに分かる。
母も、娘達がこの島で友達と、 沢山はしゃいでいるところを、間近で見ていたから。 その時の彼女の顔は、きっと、母に見せる、 どんな時よりも、輝いていただろうから* ]
(5) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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― 26日夕方・湊家―
……あ、はーい。ちょっと待ってー。
[ そうか、もうこんな時間だったのか。 愛梨は時計を見る。改めて時の速さに驚かされる。
この手紙を郵便で出す。 明日……27日中には、皆の元へ届く筈だ。
『同窓会をしたい』
その思いは、前々から抱いていたものではあった。 けれど、その一歩が中々踏み出せないまま、 月日は経過してしまった。
そして、残酷な事実によって、 その願いは叶うことになってしまった。 ……彼女は涙は見せない。 そういうキャラでもない筈なのだけれど。* ]
(6) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 00時頃
/*
事前予約して頂いた2名の方々の入村を解禁します。
村建てから伝えられたパスワードを入力し、入村してください。
2名の入村が確認された後に、パスワードを解除し、飛び入り参加を募集します。
お早めの入村、宜しくお願いいたします。
なお、プロローグでは定期船に乗ると思いますので、次の村建て発言にて見取り図を再掲します。
(#4) 2018/11/12(Mon) 00時頃
/*
(参考)定期船見取り図(1F)
□……席 廊……廊下
出……出入り口 売……売店
階……2階への階段
進行方向 ↑(G→A)
12 34
廊廊廊廊出
A□□廊□□
B□□廊□□
C□□廊□□
売売廊廊階
売売廊廊階
D□□廊□□
E□□廊□□
F□□廊□□
G□□廊□□
廊廊廊廊出
(#5) 2018/11/12(Mon) 00時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 00時半頃
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― 県外 ―
え……っ、海斗が……?
[ 突然の訃報に、友江 養(ともえ よう)は呆然と声を上げた。 小学校卒業後、中学では生徒会を経験し、高校は全寮制を選択して日々忙しく過ごしていた。……妹のメールで知った、かつての同級生の死……。春からは下宿先にもなるアルバイト先に休みの連絡を入れ、定期船に間に合うよう旭市へと向かう。 「ほしぞら探検隊」のことはつい最近のことのようにも思えるし、ぼんやりとした遠い過去のようにも思える。……それだけ忙しない日々を過ごしてきた証でもあるが…… ]
……まだ、高3だろ。……早すぎる……
[ こんなことになるのなら、一度くらいは島に遊びに行っても良かったかもしれない。……後悔で沈んだ気持ちを悟られぬよう、無理やりにでも気を引き締める。 彼は、探検隊でも家庭でも、「お兄さん」なのだから。 ]
(7) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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― 定期船内 ―
……磯の匂いも、久しぶりかもしれないな……。
[ 実感のわかないまま、定期船の窓からぼんやりと海を眺める。都会の学校では、このどこまでも続きそうな水のうねりを目にすることも少なかった。 ……海斗は、これに攫われて命を落としたのだと思うと、複雑な思いも胸に去来する。海は、楽しかった。釣りをするのも、釣りをした魚を焼いて食べるのも、探検隊の活動の中で一二を争うほど好きな部類だった。 ……アルバイト先……弁当屋の面接で探検隊での活動を語ったことも、ふと思い出す。 ]
みんなに会うのも、久しぶりになるのか。
[ 中学はまだしも、高校からは県外に住んでいた身だ。同窓会だと浮かれる気にはなれないが、どこか、楽しみに思う心持ちも湧き上がってくる。 ]
……もう働いてるやつもいるんだろうなぁ、海斗みたいに。
[ メールでは死亡と同窓会の件しか伝えられなかったが、海斗は漁師をしていたらしい。浪人してでも国公立大学を目指そうとしている自分とはかけ離れた生き方に、否応なしに時間の流れを感じるほかなかった。 *]
(8) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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─回想・夕月島海岸─ [ウミウサギ、マテガイ、ウミギク、サクラガイ、ナミマガシワ。 貝殻が浜辺に並べられていた。 その配列に規則はない。共通するのは、みなこの海岸で見つけられたということだけだ。]
こんなに集まったよ、お兄さん!
[海斗お兄さんに見てもらいたくて、常久良 青爾(つねくら せいじ)は声を上げた。 来てくれたお兄さんを見上げたが、ちょうど逆光に阻まれた海斗お兄さんの顔は、すっかり影に隠されていた。それでも、お兄さんが青爾をすごいといって褒めてくれたときの喜びは、まるで炭酸の泡が弾けるようだった。]
(9) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 01時頃
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─自宅─
[潮の匂いは開かれた訃報から立ち上ったのではない。「ほしぞら探検隊」での思い出による錯覚だ。]
何だか、信じられないな……。
[葬儀に出席するなら、制服でいけば問題ないだろうか。 まだ事実を受け入れていないであろう脳は、わりと現実的なことを考えていた。 握りしめた手紙は、未だに冬の冷たさを保ったままだ。 あの島の気候はここより暖かいだろうか。 そんなこともはっきりと思い出せないほど、あの頃からは時が経っている。*]
(10) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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/*
事前予約して頂いた方の参加の確認が取れました。
鍵を開放し、飛び入り参加を募集します。
なお、開始時期は【飛び入り枠が埋まった日の23:00】を予定しています。
どんなに集まらなかった場合でも【11/16の23:00】には開始します。
が、早期に枠が埋まった場合は2名ほど枠を拡張するかもしれません。
皆様のご参加を、お待ちしております。
(#6) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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[ 海斗も、愛梨も、大人になった。 同じ島に住んでいるとはいえ、 海斗と愛梨は、昼間も夜も何かと忙しく、 前よりも顔を合わせる事も、減ってしまった。
だから何だと聞かれれば、その通りなのだが。 同じ島の縁があったとしても、 それが確固とした絆で結ばれているとは限らない。
それでも……それでも、少しだけ、寂しい気持ち。 それは、確かに愛梨の中に存在していた。 もしも、海斗を喪う事が、この時点で分かってたなら。 もっと、もっと、話をして、 もっと、もっと、大事にして、 もっと、もっと、数え切れない思い出を作ろうとしたのに。 ]
(11) 2018/11/12(Mon) 02時頃
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― 回想・今年の12月24日 ―
[ この年のクリスマスイブ。 旭市から夕月島への定期便に乗って、 愛梨は家に帰る途中だった。
流石にイブだけあって、旭市でも、 色々なお店に、サンタさんのオーナメント、 さらに、ツリーや飾りのライトなんか出して、 クリスマスムード一色だった。
夕月島に戻ると、一気にそんなムードは無くなる。 嫌、もしかしたら商店街の喫茶店なら、 クリスマスというイベントに乗っかったかもしれないが。
そして、愛梨が定期便から下り、 「ゆかり」に向かおうとした、その時。 ]
(12) 2018/11/12(Mon) 02時頃
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――海斗くん?
[ 港の方で、海斗とばったり出逢った。 海斗もまた、仕事が丁度終わって、 家に帰ろうか、という所だったらしい。
よかったら、一緒に帰らないか、と。 そんなお誘いを受ける。 一緒に帰る、まあそれくらいならいいか、と。
それじゃあ、と2人は並んで道を歩き出す。 ]
(13) 2018/11/12(Mon) 02時頃
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……。 冷えてきたね、……冬だから当たり前か。
[ なんて、他愛もない話を始める。 海斗も海斗で、誘っておいて自分から話をしない。 お互い会わないからか、 どんな状況かとか、悩みはあるか、とか。 そんな事を中々聞けなかった。
否、会ったとしても、聞かなかっただろう。 少なくとも、18歳という年齢では其処まで至る発想がない。
まあ、「調子はどうか」くらいなら、 彼に伺ってみただろう。 海斗も海斗で、「んー……ぼちぼち」なんて、 曖昧な返事を返したものだから。 ]
(14) 2018/11/12(Mon) 02時頃
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……。 星、綺麗だね。 冬の星座は、オリオン座しか分からないけど、 でも、直ぐ分かっちゃう。
[ ふと見上げれば、満天の星空。 直ぐ分かるとの言葉通り、オリオンはそこで照らしてた。 夕月島は本当に、星がよく見える。 旭市に行くと、時々見えないものが見えて。 だからこそ、此処は素敵な場所なんだと思う。 ]
……海斗くん?
[ 愛梨はふと、海斗の顔を覗き込む。 海斗は、こう言った。
「また、みんなに、会いたいな」と。 ]
(15) 2018/11/12(Mon) 02時頃
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みんなって?
[ 「だから、アレだよ。七ツ星小の」 ]
ああ、ほしぞら探検隊の。 そうだね、会いたいね……。
[ でも、会う機会もなかなかなくて。 年明けた後にしようか、とか、 私が高校卒業した時にしようか、なんて。 まあ、実現しないだろうな、と半分思ってた。
このときに限って、どうしてこんな、 こんなに大事にしないやりとりをしてしまったのだろう。
――彼の訃報が届くのは、その2日後** ]
(16) 2018/11/12(Mon) 02時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 02時頃
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― 回想 ―
まあまあ……。ぼくも手伝うし、きっとなんとかなるよ。
[ 隊長である海斗より副隊長の愛梨の方がしっかりしていて、時には揉めている姿も見かけたことがある。 小学生という年頃だと、何かと喧嘩も多い。ほかのメンバーに対しても、トラブルを仲裁する役割は自然と温和な養が担っていたようにも思う。 彼も、海斗や愛梨と同じく最年長メンバーだ。……同級生というだけあって、その2人ともそこそこ親交はあった。 ]
そっか、海斗たちは旭中なんだ。
[ だからこそ、中学で離れ離れになるのも、少し名残惜しかった。 ]
また会おうね。大人になったら、できることも増えるはず。
[ ……気軽に交わしたその約束は、海斗相手には二度と果たされない。穏やかで、美しく見えたあの海が、彼を飲み込み連れて行ってしまったのだから。 **]
(17) 2018/11/12(Mon) 02時半頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 02時半頃
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─12月27日・自宅─
[定期船の時刻表や港に辿り着くまでの交通機関を確認する。 準備は早い方が良いだろうと、荷造りにも取り掛かっておく。 着替えを詰めたところで、夕月島に行くならあれを持っていきたい、と心を掠めるものがあった。]
もうボロボロだな……。
[箱に収められた貝殻のうち、損傷の酷いものを取り出していく。ほしぞら探検隊の活動後に、持ってかえって部屋に飾ったのだ。 中には劣化で割れてしまったものもあったが、捨てる気にはなれなかった。思い出だから、なんて。ありふれた言い方だけれど、本当にあれはかけがえのない体験だったのだ。]
どうせなら、もとの海に帰りたいよな。
[海斗さんや愛梨さん、他にもたくさんの隊員たちと過ごしたあの島に、この貝殻を戻してやろう。 小さな破片になったナミマガシワは、まるで星の欠片のようにも見える。**]
(18) 2018/11/12(Mon) 03時頃
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― 自宅 —
[ フライパンの上のホットケーキは 鼻先にこびりつく匂いを放つ黒い塊になっていた。
また失敗した…… わたしは炭化したそれをお皿に盛ってはちみつをかける。
けれどどうやってもそれは美味しそうには見えなくて 突いて崩すフォークは、度々動きを止めることになった。
どうやったら、おにいちゃんが作るように ふんわりおいしく焼けるんだろう? 時間を見つけては練習するのに一回も上手く焼けなくて。
甘くてふわふわのがいい。 こんなに苦くて、飲むのも苦しいのはいや。]
(19) 2018/11/12(Mon) 15時頃
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[ そうして黒い塊の三分の一ほど飲み込んだ頃―— お母さんが差し出した一通の手紙が>>3 わたしの首をぎゅうと締め付けた。]
……え、かいとにぃが……?
[ 人が亡くなる、っていう実感が湧かなくて ……それも顔合わせたのも数回の 親戚のおじさんとかじゃなく あのほしぞら探検隊のおにいさんが いなくなったっていうのが 焦げたホットケーキより よほど飲み込みがたいものだった。
実感もわかないままスマホを手に取り 遠くに住むおにいちゃん>>7にメールを打った。 「かいとにぃ、亡くなったって」、なんて 他人事みたいな文章に口の中がなお苦くなった。]
(20) 2018/11/12(Mon) 15時頃
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[ どれだけ甘ったるく飾り付けても飲み込めなかった黒い塊は 結局半分も食べきらずにゴミ箱行き。
ほしぞら探検隊にいた頃は純粋に夢見てた。 星の彼方までこの皆なら本当にたどり着けるって>>1 海辺の貝殻には海の記憶が宿ってるって。 ……ホットケーキもおいしくつくれるようになれば あの人のお嫁さんになれるようになるんだって。
叶わなかった夢の残骸は、ゴミ箱の中でいつまでも 燻った匂いをあたりに漂わせていた。]*
(21) 2018/11/12(Mon) 15時頃
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― 回想・27日夜 ―
今から夜行バスに乗るから、定期船内で集合ね。 場所はわかる?
[ 時間を考えると、自宅に寄る時間はほとんどなかった。不安に駆られてメールを送ってから、K県行きのバスに乗り込む。 なかなか会うことのない、しかもまだ中学3年生の妹を1人で向かわせるのは少し心配だった。何より兄の自分に似て、抜けているところもある……ような、気がしている。 ]
そういえばあいつも……海斗に懐いてたな。
[ ポツリ、と独りごちる。船の中で会ったらどう声をかけようか、なんて思考を巡らせながら、リュックサックをバスのトランクに預ける。 ]
こーこ。船についたら、またメールよろしく。
[ 発車の前にそう送って、無理やりにでもまぶたを閉じる。 海斗の死に直面する前に、せめて、心身を休めておきたかった。 *]
(22) 2018/11/12(Mon) 18時半頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 18時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 22時半頃
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― 回想・小6の夏 ―
[ その日は皆でキャンプをした。 夏休みを使って、夕月島のグラウンドに泊まる。
その日の夕飯は、カレーだったか。 当然、レトルトとかではなく、自分で料理するし、 なんならご飯も飯ごうで炊く、という。 まあ、キャンプならではの事をした。
愛梨は野菜の下ごしらえをしていた。 じゃがいも、にんじん包丁を使っての皮むき。 手つきは小6らしくはあるが、包丁経験はあるので、 綺麗な形にはなったと思う。
……さて、大分むき終わったのだが、 海斗や、ついて行った男子数名が戻って来ない。 ]
(23) 2018/11/12(Mon) 22時半頃
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養くん、ちょっと様子見に行こう。 海斗くん、ちょっと遅すぎるよね。
[ 愛梨は近くで何らかの作業をしていただろう、 温和な性格の同級生に声をかけた。
そして、2人で薪が置いてある、 公民館の方に行ったのだけれども……。
程なくして、愛梨の雷が落ちる事になる。 海斗は、おちゃらけた男子数名と、 公民館の体育ルームでサッカーをしていたのだった。 ]
(24) 2018/11/12(Mon) 22時半頃
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……海斗くん?
私、薪持ってきて、って言ったのに、 なんで、サッカーしてるのかな? [ 愛梨は女の子ながら、かなり強い口調で、 海斗たちに怒りをぶつけた。 傍目から見ても、かなりの迫力だっただろう。 ]
あのさぁ、海斗くん隊長でしょ? こういう遊んでる人いたら、注意しなよ。 何一緒になって遊んでんの、もう!
[ その直後だろうか、養のいさめる声が響いたのは。>>17 ]
(25) 2018/11/12(Mon) 22時半頃
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……はぁ。もう。 ちゃんと仕事してよね。
[ そう海斗に投げかけたが、 海斗はどこか楽しげな様子に見えたのが、 無性に腹立たしかった。 ]
……今回は許すけど、次やったら。 お母さんに言うから。 言っとくけど、うちのお母さん怒るとすっごく怖いからね。
それじゃ、行こ、養くん。
[ そんなやりとりがあった。 まあ、海斗は悪い奴では無かったけれど、 時々、こんな風に遊びに興じている事もあったのだ。* ]
(26) 2018/11/12(Mon) 22時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 22時半頃
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─回想─
あ。クロイトンボだ。
[青爾は公民館の壁に止まっている虫に目を惹かれていた。 本当はクロイトトンボといったはずだが、 一度クロイトンボと間違えて覚えてしまってから、 どうにも修正ができていなかった。 針金細工の体はきらきらと光ってこちらを魅了する。 この時点でもはや薪という目的は忘れていた。]
あ、っ。
[手を被せようとした瞬間に、 トンボは夜空のような目を輝かせて飛んでいってしまった。]
(27) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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[肩を落とす青爾の隣、開かれた扉から、 サッカーボールが軽く弾みながら転がってくる。 他の男子たちはいつの間にか、 公民館に入ってボールを蹴りあっていたのだった。 海斗お兄さんに、入っておいでと声をかけられる。 青爾は名残惜しげにトンボを目で追ったが、 一度ボールを蹴り返してしまえばすぐに夢中になった。]
ねぇ、もう一回勝負しよう!
[気が付けば、自分から続きをねだっていた。 みんなが笑いながら賛同してくれる。]
サッカーって、みんなでやるとこんなに楽しいんだ。
[青爾は初めてそのことを知った。 もっとも、薪のことをすっかりほったらかしていたことを、 この後愛梨お姉さんから叱られてしまった >>25 のは言うまでもない。*]
(28) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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ー 回想 ー
[ たくさん集められたせいちゃんの貝殻>>9を見て わたしはしょんぼり自分の手元を見下ろした。
浜辺でヤドカリに夢中になってしまったせいで せいちゃんみたいにたくさんの貝殻を 集めることは出来なかったのだ。
ほめてもらえていいなあ、って 下唇を突き出しながらせいちゃんを 恨めしげに見つめてたっけ。
(ここで喧嘩するとおにいちゃんが飛んでくるから 騒ぐのはぐっと我慢するんだ!)]
(29) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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[ 仕方が無いから、1個だけ拾えた大きなタカラガイを そっと耳殻に押し当てて目を閉じた。
(貝の中には海の記憶が眠ってるから ほら、耳を当てると、波の音が聞こえるよ)
いつかそう教えてくれたのは誰だったっけ。 タカラガイの大きな平べったい口元に 耳をすませると、微かに波のうねる音が聞こえた ─────そんな気がした。]
せいちゃんも、聞いてみる?
[ そう言って背中に星を散らしたタカラガイを せいちゃんに手渡して音を聞かせてみたりした。 もしせいちゃんがタカラガイを気に入るようならば きっと貝殻コレクションの中に混ぜてもらったろう。]
(30) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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[ あの頃は、わたしはまだ純真だった。
両親がいて、争いを優しい兄がいて 希望に満ち溢れたかいとにぃがいて 共に夢を見る仲間達がいて
いつかきっと夢は叶うものなのだ、と。 ─────だから]
『皐子はこんな小さな場所じゃなくて もっと広いところに出て結婚しなさいね』
[ 愛のこもったお母さんからの言葉に 酷く絶望したのだった。]
(31) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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[ 拙く秘めた片想いは、おにいちゃんや男の子達には 打ち明けたことはなかった。 そっと気持ちを共有したのはしっかり者の副班長か もしくは口の硬そうな大人>>5だけだったろう。
小さな時はお友達の拾った貝をうらやむ 駄々こねっこだったけれど いつか、いつの日か、夢の叶う日まで、と 料理の練習を続けるうちに大人になってしまった。
おにいちゃんにも迷惑かけて 行きたくもない私立への入学が決まって 今更子供じみた駄々をこねるのを躊躇う程度には。]
(32) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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ー 現在・自宅 ー
[ 出発のための身支度を整えている最中に スマホがメッセージを受信する音が聞こえた>>22
そんなに年なんか大きく離れてないのに わたしを心配する文面は、おにいちゃんというより どちらかといえばお母さんみたい。]
『もうこどもじゃないよーだ (っ・᷄ὢ・᷅ )≡⊃))ŐдŐ)』
[ パンチの顔文字とともにメールを返信して わたしは、ふう、とため息をついた。
島への定期船まで一人で電車で行けるし 着替えのパンツ忘れちゃっても買いに行けるし 転んでも、貝殻取れなくても泣かない。]
(33) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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『りょ。船でね(・v・)ノ バイバイ』
[ 一人で家を出たおにいちゃんに 本音を打ち明けちゃいけないの分かる程度には もうすっかり大人なんだ。 ─────言えるわけ、ない。
あとは、この行き場を無くした気持ちの整理さえつけば わたしはきっともっと、大人になれるに違いない。]*
(34) 2018/11/12(Mon) 23時半頃
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― 定期船内 ―
……早く、来すぎたかな。
[ 夜行バスは目的地に朝早く到着するので、当然といえば当然だ。乗船自体は可能だったので、売店でパンを買い、がらんとした船内を見渡しつつ朝食にする。 ]
……ああ、そうそう。参考書読んどかないと
[ 妹のために、こーこの未来のために、頑張らないといけない。なんたって自分は「お兄ちゃん」なのだから。……そう言い聞かせ、カフェオレで眠気を覚ます。>>33 >>34 のメールを読み返すと、年頃の女の子らしい顔文字に頬が緩む。 ]
はいはい、分かってるって
[ 思わず、苦笑とともに独りごちる。昨夜も似たような言葉を簡素に返信して、眠りについたことを思い出す。]
死、かぁ……
[ 今まで考えたこともなかった。……まさか、こうやってかつての仲間によって突きつけられるものだとも、思いもしなかった。 ]
(35) 2018/11/13(Tue) 00時頃
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爺さんになるまで、むしろ100歳くらいまで生きそうに見えたのになぁ
[ いつかの日の >>24 サッカーを思い出す。あの日、「まあまあ」となだめるのでなく、「僕も混ざりたい」と言いたかったことは、誰にも口にしたことがない。 口にする必要もないと、そう思っていた。 ]
……海斗と、やってみたかったな。サッカー。
[ うとうとと眠気に誘われ、窓際にもたれる。誰かが来るまで、少し、眠っていたい。……そんなことをぼんやりと思案しつつ、まぶたを閉じた。 眠りは浅い。もし声をかけられたのなら、すぐに飛び起きるだろう。 *]
(36) 2018/11/13(Tue) 00時頃
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― 26日夜・湊家 ―
[ 愛梨は無事、夕方のうちに、 手紙を郵便局に渡したようだ。
夕ご飯を食べ終わる時、 母は、愛梨にこう言った。 ]
……楽しみ?
[ 愛梨は「もちろん」と返す。 それは、いいんだけれども。
近くに居た存在がいなくなって、愛梨も辛い筈。 なのに、愛梨は一切涙を見せない。 それを「強さ」とか「責任」とかだと思っているなら。
……ちょっとだけ、心配だな。* ]
(37) 2018/11/13(Tue) 00時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 00時頃
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─27日夜・自宅─
[バスの回数券がなかったかと引き出しを開けた。 意外と散らかっている。 奥を探るとつるつるしたものが触れた。]
あれ、こんなところにも入れてたっけ。
[掴んだのは小鹿の背中みたいな模様の貝殻だ。 なんとなく耳に当ててみる。 聞こえてくるのは、低い漣の音。]
これ、ここちゃんがくれた貝殻だ。
[漣と一緒に、穏和な優しい声が記憶に蘇ってくる。>>30 あのときお返しに渡したサクラガイを、 彼女は受け取ってくれたんだったっけ? あの時のことを思い出そうとするけど、 時間は思い出に少しずつ靄をかけてしまっていた。]
(38) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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─回想・夕月島海岸─
[ 少し手の熱で温まった貝を受け取った。 海岸にはたくさんの隊員が集まっていたけど、 青爾にはあまり話せていない子も多かったはずだ。 貝殻を渡してくれた女の子─お兄さんにこーこと呼ばれていた子は なかなか綺麗な貝を拾えずにいたみたいに思えたけど、 探すの手伝うよ、なんてことは、照れくさくて言えなかった。 話しかけてくれたのは、その子の方からだったか。]
うん、聞いてみたいな。
[ 受け取った貝殻からは、本当に海の音がした。 そのときに自分は、きっと目を輝かせていたんだろうと思う。 だからここちゃんは貝殻をくれたのかな。]
(39) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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え、いいの? ……ありがとう!
[ 青爾は星の散る背をそっと撫でて、 他のコレクションの隣に並べた。 でもここちゃんは、この貝殻以外は 持っていなかったんじゃないだろうか。 喜んで貰った手前、やっぱり返すね、 なんてことは言えない。 どうしよう、と逡巡した青爾の目に、 淡いピンク色が止まった。]
えと、ここちゃん。よかったら──。
[ 手のひらに載せた花びらのようなサクラガイは、 あの時ここちゃんに受け取ってもらえたのだろうか。*]
(40) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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― 26日夜・湊家 ―
[ 「楽しみ?」 >>37 そう聞かれた愛梨は、一瞬目を丸くするも。 直ぐに表情を和らげる。 ]
もちろん。
[ だって、久々に皆に会えるから。 同い年で何かと助けてくれた養くん。 いつの日か衝撃的な事を教えてくれた皐子ちゃん。 貝や虫の生き物に興味津々だった青爾くん。
他にも、いろんな人がいただろう。 大半以上が、久々に会う人だったから。 そのみんなで、一緒に泊まるとなれば、 楽しみじゃないわけがない。
ただ、楽しいという感情だけじゃないのは、事実。 でも、愛梨は涙を見せない。 ]
(41) 2018/11/13(Tue) 01時頃
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[ ……――だって、私は「副隊長」だから。 ]
(42) 2018/11/13(Tue) 01時頃
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[ 当時小6とはいえど、人の上に立つ者。 感情的に喚くなんて、みっともない。 ましてや、今の私は18歳。ならなおのこと。
私は、皆を安心させて、 皆の心を晴らしてあげなきゃ。 それが、残った者のせめてもの役目。 そういうものじゃない、かな。* ]
(43) 2018/11/13(Tue) 01時頃
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[あの日々は私にとって特別だった。 それこそ、星空みたくキラキラと輝いてた。
体が弱い私でも みんなが受け入れてくれて
私、あの頃が一番幸せだったな]
(44) 2018/11/13(Tue) 01時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 01時頃
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[少し前のこと。
一通の手紙が届いた。 帰宅したら、お母さんが私宛だって。 内容を知らないお母さんはとても喜んでた。 私も、手紙を見るまでは 差出人の名前をみて 久し振りに当時のドキドキをちょっぴり思い出したりも。]
(45) 2018/11/13(Tue) 01時半頃
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― 28日 早朝 ― (どうしよう。化粧してきちゃった)
[旭市に戻って来たのは高校生からで、 みんなとマトモに面と向かって会うのもあれ以来かも。 高校では、もう2年生にもなるのに友達がいない。 いじめじゃないけれど、 都会で早々に化粧を覚えてしまった私はクラスでは浮くみたい。 それで水泳も体育もよく休むんだもの。 当たり前よね。
男の子と遊んでるなんて、あり得ない噂もある。 敬遠されてるんだなぁって。 だから私も学校では一匹狼を演じてる。
――皆にも同じ反応されたら、どうしよう。
それは、 こわい]
(46) 2018/11/13(Tue) 02時頃
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― 回想 ―
[ 3つ下の後輩、皐子ちゃんから、 衝撃的な事を告げられたのは、いつだったか。
ほしぞら探検隊の活動中か、 はたまた七ツ星小が閉校した後か。
ともあれ、その時は愛梨は非常に驚いた記憶があった。 3つも上の先輩に、愛梨が解釈するに「恋」をした、 そう言われたという事に。>>31 >>32
私は、予想もしてなかった。 けれど、もしかしたら時折駄々をこねる様を見たかもしれない。 つまり、そういう事なのだろうと腑に落ちた。 ]
(47) 2018/11/13(Tue) 02時頃
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[ 彼女から、何度か話を聴くうちに、 それが「本気」だという事を知った。
そして、彼女はそれを、愛梨以外誰にも、 実の兄や家族、ましてや海斗本人にも言ってない事も。
愛梨は、どうすれば良いのか分からなかった。 ただ、これを誰にも言ってはいけないという事。 それだけが、分かったことだった。 ]
……そうなんだ。 何時の日か、言えると、いいね。
[ 今思い返せば、月並みな台詞だと思う。 けれど、愛梨は上手な恋が出来るほど、 器用な人間ではなかった。
自分は、彼女の支えになれたのだろうか。 そして、その思いは、伝えられたのだろうか。 ]
(48) 2018/11/13(Tue) 02時頃
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[ これは、七ツ星小が閉校した後の話。 愛梨は、皐子の家に、一通手紙を出した事がある。 内容は、掻い摘んで言えば、 「連絡先を教えて欲しい。 出来れば皐子ちゃんの携帯アドレスがいい」と。
七ツ星小時代には、聞けなかったけれど。 あの後の話が、私は胸に引っかかって。 それで、その話を持ちかけた。
彼女がその提案を受け入れたかどうか。 携帯アドレスをもし手に入れることが出来たら。 彼女にはたとえ会えなくとも、 相談くらいはしただろう。** ]
(49) 2018/11/13(Tue) 02時頃
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[キャリーケースを携えて、 乗船場で船を見ながら少しだけ考えたのち 目深くパーカーのフードを被った。]
誰もまだ来てませんように。
[ちいさく願いを込めた呟きは>>36先客の存在によって あっけなく崩れてしまうけれど、 どうやら彼は寝てるみたい。
昔妹のココちゃんと合わせて仲良くしてくれた養くんとは思わず、 彼を通り過ぎた手頃なところに腰をかけ、 ガサゴソ音を立て始めた。
リュックを足の上に乗せて化粧ポーチ探し。
みんなが来る前にメイク落としちゃおう]**
(50) 2018/11/13(Tue) 02時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 02時頃
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ん……
[ ガサゴソという音 >>50 で、目を覚ます。 ]
寝ちゃってたか……
[ 寝ぼけ眼を擦って、ふるふると首を振る。……と、 ]
……あ
[ 目の前の少女に気づいた。妹ではない……と、すぐに分かったが、相手が誰かまでは判別できない。 まあ、年月も経たから当然か、と思いつつ声をかける。 ]
やあ、手紙を見て来たの?
[ にこり、と、どこか疲れ気味の、それでも昔と変わらない温和な笑みを浮かべて。 **]
(51) 2018/11/13(Tue) 03時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 03時頃
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― 回想・夕月島海岸 ―
[ 掌に載せた綺麗な巻貝をころころ転がすと にょきり、住処を動かされたヤドカリが ハサミを振って抗議する。]
ののちゃん、見て!またヤドカリだった!
[ 親指の先程のそれをののちゃんの目の前に差し出したら さて彼女はどんな反応をしたっけ? あまり大きく騒ぐと身体に障ってしまうなら おにいちゃんがまた飛んできてしまうだろうけれど。
そんなふうに遊んだものだから ちっとも貝は集まらなかった!]
(52) 2018/11/13(Tue) 15時半頃
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[ ようやく拾えた大きなタカラガイは 子どもの両手いっぱいくらいの大きなもの。 それを意気揚々見せびらかそうと思ったけれど 浜辺に並べられたその数の多さと種類の豊富さには 到底かなうはずもなく。
彼の方がどう思っていたか>>39は知らなかったが 貝殻を耳に押し当てて目をキラキラさせる様子は 年上のお兄さんながら、ちょっと可愛いと思った。]
ね、ごうごう、って音がするの! 海の中、静かにちゃぷちゃぷしてるのかと思ってた。
[ 海の中の貝たちが見る世界に想いを馳せたりして わたしとせいちゃんは小さな世界のヒミツを共有した。]
(53) 2018/11/13(Tue) 15時半頃
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[ 大きなタカラガイをせいちゃんにあげたら、代わりに、と 差し出されたのは、浜辺には些か場違いな桜の花びら ……に、よく似た二枚貝だった。]
わあ!綺麗!
[ せいちゃんの手の温もりがほんの少し宿ったそれは なんだか生きている宝石みたい。 それを胸元に当てたり、耳に当てたり。 アクセサリーにしたら、きっととっても可愛いと思ったんだ。]
せいちゃんありがとう!これ、大事にする!
[ そう言って、薄桃色のそれを、壊れないよう しっかり掌に封じ込めた。]
(54) 2018/11/13(Tue) 15時半頃
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[ アクセサリーにするにはどうしたらいいだろう? ネックレス?それともイヤリング?
たくさん夢ばかりが膨らんできて…… わたしは結局、その貝殻をタイムカプセルの中に そっと忍ばせることにしたのだった。
大人になって、もっと綺麗になって 綺麗なお嫁さんになる時のために。]*
(55) 2018/11/13(Tue) 15時半頃
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― 回想・恋バナ ―
[ 「ナイショだよ。秘密にしててね、一生のお願い!」 そう言って当時小学2年生だったわたしは あいりちゃんの耳元でそっと秘密を打ち明けたのだった>>47
ほしぞら探検隊の活動の最中…… 紅葉山で拾ったどんぐりの種類を図鑑で調べてる時のこと。
一生のお願いはつい昨日おにいちゃんに使ったけど (割っちゃったお父さんのビアカップのこと黙ってて!) でもどうしても気持ちを誰かに相談したくて しっかり者のおねえさんを呼び止めたんだった。]
(56) 2018/11/13(Tue) 17時半頃
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あのね、わたしね、かいとにぃの事、好き……。 夜寝る時にね、目を閉じるとね、 今日のかいとにぃのこと思い出すの。
[ 拙い恋心だったろうし、活動中も「かいとにぃとがいい!」なんて おにいちゃんの手を振り切って駄々こねたりしたから 自分で思うほど秘密じゃなかったのかもしれないけれど。
でも、わたしは本気だったし あいりちゃんもわたしを嗤ったりしなかった>>48 あいりちゃんは答えに窮しただけかもしれないけれど その真面目な表情に、ほんの少し安心したのも覚えてる。]
(57) 2018/11/13(Tue) 17時半頃
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うん……いつか言えたらいいなぁ。 ……でもね、かいとにぃに好きになってもらえたら とっても素敵だと思うのね。
[ 今すぐにでもお嫁さんにしてほしかったけど ホーリツジョー小学生じゃ結婚できないのだそうだ。
だからわたしは待つことにしたのだ。 美味しい料理を作れるように 身体を温めるマフラーが編めるように いつか、振り向いてもらえるように。
結局、編み物は上達したけれど 料理の方は、終ぞホットケーキすら 満足に焼けることは無かったのだけど。]
(58) 2018/11/13(Tue) 18時頃
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[ 小学校が閉校する時、あいりちゃんから手紙をもらった>>49 「まだ小学生なんだからいらないでしょ」 と渋面を作ったお母さんに、ものすごい駄々の捏ね方して 買ってもらったら、すぐあいりちゃんに連絡したんだっけ。
本島の小学校には探検隊がないって愚痴ってみたり (だって新しいお友達はヤドカリも触れないんだ!) おにいちゃんには聞けない、中学校でのかいとにぃとか (絶対カッコいい!!)
逢えなくなっても、あいりちゃんはずっとわたしのおねえさん。 結局、かいとにぃに想いを告げることは無かったけれど いろんなことを相談したからこそ わたしは今日まで頑張れたのだろう。]*
(59) 2018/11/13(Tue) 18時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 19時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 19時頃
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[不意に後ろから声がかかった。>>51]
ひっ!!
[驚きで体が一瞬のうちに固まる。 お泊まり用のクレンジングのミニボトルが手のひらで跳ねて、 再びリュック内で開けたポーチの中へぽとん。]
はっ、はい…はい! て、てが…あ、ああ愛ちゃんからの手紙で… えっと、その…あの……
[両の手が空いたので、 勢いよくフードを掴んで更にぎゅーっと下へ引き寄せる。 メイクではなく、単純に気が動転して恥ずかしくて。所謂条件反射。
すごくカミカミ。 うまく喋れなくて余計にはずかしい。]
(60) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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[言い終えて、恐る恐る体ごと振り向いた。 振り向けたのは、優しい声だったから。 なんだか懐かしい気がして。 「不安」の次は誰?という「興味」が湧いたの。]
……海くん…に、
[あの日憧れた人の名を久しく口にして、 唇が震えた。 羨望し続けたあの背をもう一度見ることはないんだ。と。]
会わなきゃ…だから…
[───今は、泣いたりしない]
(61) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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[フードの奥からギリギリ、 相手の顔が見えるように此方も顔をのぞかせる。
相手は柔らかく笑ってた。 笑い皺が出来そうなくらい、朗らかに まぶたが曲線を描く笑みにさ見覚えがあった。 昔とは随分違ったけれど、もしかして。]
よ、養くん? 違ったらごめんなさい!
[身長もすごく伸びてるけど、 髪はサラサラだし笑顔がそっくり。 私の仲のいい人なんて限られてるから、 見間違いなんてまずないと思う。
でも、一応念のため予防線を張って、 もう一度彼を覗きみた]**
(62) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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ご、ごめん、驚かせちゃったかな?
[ >>60 相手の態度を見て、何かまずいところがあったかと狼狽える。フードを目深に被ってしまったせいで、余計に誰かわからなくなってしまった。]
……そう、だね。僕も急でびっくりした。
[ >>61 海斗の名を聞き、「ほしぞら探検隊」の元メンバーだと確信する。……少し、安堵した。船を間違えて乗っていないか、時間を間違えていないか……不安に思いつつもあったから。 けれど、それは同時に、旧友の死が現実味を帯びたことにもなる。……きゅ、と、我知れず拳を握りしめる。涙は零れない。……つらい時どんな表情をするべきかすら、養にはよくわからない。 ]
えっ、すごい。分かるんだ? ……えーと……君は……?
[ >>62 にて思いがけず名を呼ばれ、きょとんと目を見開く。 自分が相手を特定できないことを、申し訳なく思った。 *]
(63) 2018/11/13(Tue) 20時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/13(Tue) 20時頃
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は、話しかけられ慣れてないだけ…だから 気にしないで…
[急なことというのは、きっと海くんのこと。>>63 慌てて手を振って大丈夫だと言いながら、 その話題に自分から更に深く語ることは出来ず。]
あ、えっと。うん。
[ただただどもってしまう。
私とっても情けない。 学校じゃツンとした感じ少しは出せるのにな。]
(64) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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養くんで、あってた? あの、えっと、覚えてないかもしれないけど
[一瞬言葉に迷って。 フードを握りしめた手を少しだけ緩めて、 もう少しだけ顔を覗かせた。今の私見ても、わかるのかな。
名前覚えてるかな。]
ののか、です。はたのののか。
[最終的に目はそらしてしまったけれど、 言えた。
彼みたいに上手く笑えたらいいのにな。 私今緊張で笑えてないよ。 眉が困ったように下がってしまうだけ]*
(65) 2018/11/13(Tue) 22時頃
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[ >>64 落ち着かない相手の様子に、どこか見覚えがある気もして、ふと、思案をめぐらせる。 ]
……! ののちゃんかぁ……! 見ない間に綺麗になったね。
[ >>65 自己紹介に、思わずぱっと表情を明るくさせる。綺麗になった、と、何の邪念も世辞なく、純粋に告げた。 チラリ、と覗いただけでも、綺麗にお化粧もして素敵だなぁと、至極単純にそう思ったのだ。 *]
(66) 2018/11/13(Tue) 23時半頃
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― 回想 ―
ののちゃん、大丈夫? しんどくない?
[ 身体が弱い、ということは何となく察していた。妹とも仲が良く、それなりに気にかける回数は多かったように思う。 ]
つらかったら、すぐに言ってね。
[ そう、口癖のように言っていたけれど、 ]
― 定期船内 ―
久しぶりだね。 ……今日は、体調の方は大丈夫?
[ 目の前の彼女は、以前よりは元気になっただろうか。……それとも、まだ苦しい思いをしているのだろうか。……今はまだわからないし、変に踏み込むことでもない。 ]
つらくなったら言ってよ。酔い止めなら持ってるから。
[ 色々話してみたいなぁ、と、そういう思いもあるけれど、……例えば、そう。海斗のように楽しませられるかどうか、自信はない。 ]
(67) 2018/11/14(Wed) 00時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 00時頃
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─28日・朝─
[青爾は定期船までのバスに揺られていた。 これが海斗さんの葬儀でなければ、 久しぶりに夕月島まで向かえることを 嬉しく思っただろう。]
もうみんな来てるかな。
[ほしぞら探検隊の顔ぶれを脳裏に浮かべる。 ここちゃん─もう皐子ちゃんと呼ぶべきなのかな─との 短いが確かな思い出をきっかけにして、 他の隊員のことも朧気に思い出していた。]
(68) 2018/11/14(Wed) 00時半頃
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[学校で過ごすときよりもたくさんの人と あの島では仲良くなれたのだ。 それでも名前を忘れてしまった人は多くて、 自分は薄情かな、と思ってしまう。]
会った時に、ちゃんと思い出せればいいな。
[鞄の中の白い小箱を開けた。 割れた貝殻が儚く光っている。 家にもその中にもサクラガイはなかったから、 あの時>>54ここちゃんは受け取ってくれていたんだろう。 海岸での思い出を追うように 少しずつ昔を回顧したけれど、 海斗さんがもういないということは やっぱりまだ信じられなかった。]*
(69) 2018/11/14(Wed) 00時半頃
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[ 夕食後、愛梨と話をする。 海斗やみんなとの思い出を語る、愛梨。 その顔は、心の底から嬉しそうで。
七ツ星小が閉校して、 ほしぞら探検隊がなくなって、 彼女たちは大人に近づいたけれど、 あの時間は、本当にかけがえのない物だった、 そう、感じ取ったのだった。
そこまで言われてたのなら、 私もできる限り協力しなきゃ。 それが、保護者の出来る事だもの* ]
(70) 2018/11/14(Wed) 01時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 01時半頃
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― 27日昼・湊家 ―
[ テレビから流れる、雑多な情報。 ここ数日は天気はよさそうだ、とか。 本土でのレジャー情報、とか。
ぼんやり見ながら、ふと思う。 もう、手紙はついただろうか。 はやく、皆に会いたい。 はやる気持ちをおさえながら、 愛梨はしばし、物思いにふける。* ]
(71) 2018/11/14(Wed) 02時頃
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[ 皐子ちゃんとは、あの時以来、 ちょくちょくメールでやりとりしている。
彼女が振ってくれた話はさまざま。 探検隊がないこと、旭中の海斗のこと、 他にもいろいろな事を聞かれただろう。 ひとまず、中学の海斗は、相変わらずというか、 明るく、夢見がち、それでいて、楽しい事好き。 昔っから、現実を見ずに、夢ばっかり追ってる。 ……本当に、変わらないな、と思った。
3つも下の皐子ちゃんから、憧れ以上の感情、 それを抱かれる……。 驚きはしたけれど、不思議と、納得は出来た。 ]
(72) 2018/11/14(Wed) 02時頃
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[ まあ、中学を卒業するあたりからか、 海斗は漁師に、愛梨は鈴蘭女子高に進むことになり、 顔を合わせる機会も減ってしまったのだが。
海斗は相変わらず、夢を追ってるのだろうか。 それとも、「現実」を知ってしまったのだろうか。 ずっと近くに居たはずなのに、それすら分からなかった。
誰にも告げることは無いけれど、 それは、ちょっと悔しいな、って思った。 ]
(73) 2018/11/14(Wed) 02時頃
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[ そこまで考えて、ふと。 養くんと、皐子ちゃん。 記憶が正しければ、高3と中3。 そもそも、来られるのだろうか。 もしかしたら、受験とかあるんじゃないか。
……でも、もし来てくれたら。 それは、とっても幸せなことなんだろうな。 私は、そう思ったのでした* ]
(74) 2018/11/14(Wed) 02時頃
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─定期船内─
[どうやら自分は3人目らしい。 船内を覗き込み、そっと出入口をくぐる。 先客が誰かはすぐにわからず 静かに歩みを進めた。 男性と女性が1人ずつ話をしている。 ここちゃんではないな、と思ったが、 男性の方は見覚えがあるような。 ひょっとしたらお兄さんだろうか。
女の子の方は誰だろう。 他の人はまだなのかな。 一緒にサッカーをした彼らもいないみたいだ。 隊長・副隊長の海斗さんも愛梨さんも見当たらない。 ……いや、確か2人が住んでいるのは夕月島だから、 この船には乗らないんだっけ?]
(75) 2018/11/14(Wed) 02時半頃
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[ここでやっと、自分がおかしなことを考えていることに気がつく。 この船は海斗さんのお葬式のために島へ向かうのだ。 海斗さんは亡くなったのだから、 あのお兄さんが顔を出すことは二度とない。]
あれ、なんで今……。
[じわ、と目が熱くなる。 涙を見せるにはあまりに妙なタイミングだ。 まずいな、と、咄嗟に2階への階段に足を掛けてしまう。 少し落ち着いてから改めて降りてこよう。 上がる前に2人に軽く挨拶をしたが、 気がついてもらえたかは 視界が滲んでいるせいでわからない。]**
(76) 2018/11/14(Wed) 02時半頃
|
/*
お疲れ様です。現状整理も兼ねて、
現在参加していただいている方の学年を貼ります。
()内は「閉校直前の年度の学年」です。
※ほしぞら探検隊参加可能学年 小3〜小6
高3(小6):湊 愛梨
:友江 養
高2(小5):秦野 乃々果
高1(小4):常久良 青爾
中3(小3):友江 皐子
(#7) 2018/11/14(Wed) 02時半頃
/*
また、村建てメモに貼っていた時系列を再々掲します。
― 6年前 ―
4月 海斗が隊長、愛梨が副隊長としてこの年の「ほしぞら探検隊」が始まる
3月 活動終了。タイムカプセルを埋める。
― 現在 ―
12/26(未明)海難事故発生、海斗死去→(夕方)愛梨が手紙を出す
12/27皆の元に手紙が届く
12/28(朝)皆が乗る定期船が出発する
(#8) 2018/11/14(Wed) 02時半頃
|
ん……? 今、誰か……。
[ >>76 声をかけられた気がして、そちらを向く。 ]
……。気の所為、かな……?
[ ……が、そこには誰もいない。疲れているのかな……と、目を擦る。売店の影、階段付近までには目がいかなかった。 話し相手が泣きそうな少年に気がついたのなら、声をかけに行こうと提案するかもしれない。 **]
(77) 2018/11/14(Wed) 03時半頃
|
|
― 回想・いつかの日 ―
[ 屋内活動のための公民館は、紅葉山の途中にある。 と、なると、大なり小なり歩くことになる。 「彼女」が参加する時、私は歩く速度を意図的に落とす。 副隊長として、周りを見ようと。 彼女のペースに合わせようとして。 ]
……乃々果ちゃん、大丈夫? 自分のペースでいいからね。
[ 隣に並んで、そう声を掛けただろう。 大人の人も、傍にいただろうか。 兎も角、私は体が弱い、彼女と並んで歩く。 そんな私の事を彼女はどう感じたかは分からないけれど、 私としては副隊長として当然のことをしただけ。 そう思っていただろう。 ]
(78) 2018/11/14(Wed) 03時半頃
|
|
[ 全ての活動を参加していた訳ではない。 けれど、愛梨にとって、彼女も立派な隊員の一人。 ましてや、彼女が3年の時から知ってるなら。 彼女が体を押してでも参加してたなら。 それだけ楽しかったと思ってくれた、と。 そう思いたいな、と。
それは、私が副隊長になった時でも、変わらない。 ]
……ゆっくりで大丈夫。 ほら、景色も綺麗だし、ね?
[ 歩きながら、そう声を掛ける。 そっと、微笑んで。** ]
(79) 2018/11/14(Wed) 03時半頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 03時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 03時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 03時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 10時頃
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― 現在・電車内 —
[ あの人のこと、好きになったきっかけって何だったろう?
後ろに流れていく景色を眺めながら、ふと思った。 気が付いた時には目で追っていたような気もするし もしかしたらおにいちゃんと一緒に遊んでいるのを 見かけた時かもしれない。
きっかけはどうでもいい。
明るくて、夢見がちな かいとにぃ。 わたしと違う世界を見ていた彼に>>0 いつか同じ場所で同じものを見てみたいって思ったんだ。]
(80) 2018/11/14(Wed) 15時頃
|
|
[ 昔のわたしときたら、泣き虫で、わがままで、 泣けば大抵大人が飛んできてどうにかしてくれると思ってた。
あれは、ほしぞら探検隊で料理体験をしたときのことか。
川で捕まえた魚を串にさして焚火で焼こうとした時のこと。 わたしは魚を捕まえるのも、さばくのもできなくて 拾った小枝を集めて火をつけるのも、マッチが擦れなくて…… わたしはいつもどおり泣いて騒ごうとしたんだ。
そうしたら、かいとにぃがわたしの手を取ってくれた。 「ここにもできる!」 自信満々そう言ってくれて、わたしの手を上から握ったまま マッチの火をつけてくれたんだ。]
(81) 2018/11/14(Wed) 15時頃
|
|
[
たったそれだけのこと。 でも、それだけのことが、わたしの世界を変えたんだ。
今まで出来なかったことが、ひとつ出来るようになった。 上からそっと握られた手の暖かさが、たまらなく嬉しかった。
]
(82) 2018/11/14(Wed) 15時頃
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[ だから、彼が言うならわたしたち きっと何処までも行けると思ってた。
空の向こう 雲の果て 宇宙の彼方 ……………………
彼と、一緒に行きたい、って。
電車の中から見える空は、朝特有の気怠い天気。 輪郭すらぼんやりとした灰色の雲を幾つも並べてる。
明るさを失ったわたしの世界は、暗い。
あいりちゃんのメールでしか彼の近況を知らなかったくせに。 自分の足で島に行って、逢いに行こうともしなかったくせに。]
(83) 2018/11/14(Wed) 15時頃
|
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[ やがて目的地についたわたしを ひゅう、と冷たい風が撫でた。
荷物を詰め込んだリュックを背負った制服姿で 駅のホームに降り立つと、おにいちゃんにメールを打った。]
『駅ついたよー おにいの分も船のチケット忘れずに持ってきたから ほめてくれていいんだぜ( ・´ー・`)』
[ もう既に向こうで何人かと合流しているかもしれないから すぐに返信が来なくっても構わないし なんなら返事よりわたしの方が先についちゃうかもしれない。 私は定期船の乗り場に向かって歩き出した。]*
(84) 2018/11/14(Wed) 15時半頃
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―― 回想 ――
きゃ!!!?
[養くんの妹のココちゃんはとても明るくてお転婆なの。 こうやってヤドカリを取るのが好きなんだって。>>52 ほんとの一番最初はびっくりして、年上なのに泣いちゃった。
泣いてたらそのうち咳き込んじゃって、 愛ちゃんのお母さんとかいろんな人に心配かけて ココちゃんは叱られるしで最初のうちは罪悪感で気まずかった。]
(85) 2018/11/14(Wed) 22時頃
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ここちゃん!もぅ!ノノも触れるよっ
[でもすっかりこの頃は慣れて対抗するように。 活動していくうちに、少しずつ。 ほんの少しずつ、体力がついたのか 以前よりはしゃぐことも出来るようになった。
こーこちゃんって最初は呼んでたのが、 「ココとノノ、似てて可愛い!」 とか言ってたらいつのまにか定着しちゃったけど、 それっていつからだっけ。
あんな風に私も笑えたら、なんて 家で笑顔の練習したのは絶対誰にも言えない秘密の一つ]*
(86) 2018/11/14(Wed) 22時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/14(Wed) 22時頃
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─28日朝・定期船2階─
[潮風が涙を乾かしていく。 甲板から少し身を乗り出せば、 波立つ水面が青爾を見返してきた。 先程零れそうになったのと同じ、 どこまでも塩辛い水だ。]
やっちゃったなぁ……。あれじゃただの怪しい奴だ。
[2人にちゃんとした挨拶もせず、 ここで独り動かない景色を見つめている。 気がついてもらいたいような、 恥ずかしいからばれたくないような。 どちらともつかない心境だ。]
(87) 2018/11/14(Wed) 22時半頃
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海斗さん、返せよぉ。
[だんまりを貫く海原に呟いてみる。 1滴だけ涙が落ちたけど、 波紋も作れずになくなってしまった。 溜め息をついて目を閉じる。 青爾は海斗さんと特別仲が良かったわけではない。 海斗さんは年上として、何より隊長として、 自分とも親しく平等に接してくれていたのだと思っている。]
(88) 2018/11/14(Wed) 22時半頃
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[それでも彼は青爾にとっての憧れで、 あんなお兄さんがいたらとか、 自分もあんな風に明るくなりたいとか、 そんなことをぼんやりと考えていた。 考えていただけだったけど。]
もう少ししたら、降りよう。
[悲しいと、重い。 頭と胸の辺りが重い。 青爾と海斗さんとの接点は探検隊くらいだ。 それでもこんなに重いんだから、 もっと深く時間を過ごした人は、 今頃どれだけ痛いのだろう。 それを思うと、もう1粒だけ涙が零れた。]*
(89) 2018/11/14(Wed) 22時半頃
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― 27日昼・湊家 ―
[ そういえば、高校の皆はやっぱり勉強かな。
冬休み期間と言えど、センター試験も近い。 愛梨の学校も当然ながら、その対策で、 普段の授業は17時頃に終わるが、 3年生は19時、20時頃まで勉強で残る。
人ごとのようで申し訳ないが、 大変だなあ、なんて思った。
愛梨の進路は、「進学」じゃなく、「修行」。 母、瑠璃も世話になった、仲居見習いが修行する所。 夕月島でも、旭市でもない所に行く。
……本当は、高校卒業したら、 すぐに働きたかったけれど、 でも、どうせ此処を継ぐなら、ちゃんとした修行を受けて、 接客や料理を磨きたい、と思ったから。* ]
(90) 2018/11/14(Wed) 22時半頃
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ー 回想・ココノノ ー
[ 差し出したヤドカリは、彼女の目の前で もにょもにょと手足を動かしていただろう>>85
でももうののちゃんは泣いたりしないで ちゃんとヤドカリ触れるようになった。
初めてヤドカリを差し出した時のこと覚えてる。 貝かと思ったら中にいたよ、って ほんの冗談のつもりだった。
それなのにののちゃん泣いちゃうし、 見たことないくらい咳をして…… ののちゃんそのままシンジャウのかと思って 怖くなってわたしもわんわん泣いた。
ちょん、とつついたら壊れてしまう 硝子の細工みたいで、ののちゃんがほんの少し 一緒に遊びづらい、って思ったこともあった。]
(91) 2018/11/14(Wed) 23時頃
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[ けど、ののちゃんの体の事聞いてから わたしなりに色々考えて───── 身体が弱くても一緒に遊べる遊びを探したり 一緒にお部屋で遊んだり。
次第にののちゃんもよく笑ってくれるようになって ひどく安心したのを覚えてる。
結局ろくに拾えなかったけど たくさん拾ったせいちゃんに貝殻見せてもらったり 沢蟹捕まえたり、釣れた魚を調理したり>>8
思い返せば、楽しかった思い出の中のののちゃんは いつでも笑ってるような気がした。
笑ってるののちゃんはかわいい。 真っ白なほっぺたに朱が差して。]
(92) 2018/11/14(Wed) 23時頃
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[ だから、もし定期船の待合室で お化粧して更に可愛くなったののちゃんに 逢えたなら──────────
わたしは多分きゃあ!って叫ぶんだ。
だって可愛い顔が洗練されて もっと可愛くなってるに違いないんだから!]*
(93) 2018/11/14(Wed) 23時頃
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きっ… !?
[>>66あまりに驚いて言葉が続かない。 化粧した私を褒めてくれるなんて両親以外いないと思ってた。]
は、は、は初めて言われた… ありが…と……
[パーカーの袖の先を掴んで 意味もなく萌え袖みたいに伸ばしてる。 こういうときどう動いてどう喋ればいいかわからない。 とりあえず、赤くなってそうな頬を抑えようか。
目が合わせられない。
彼がそのまま言葉を続けてくれたのが有難かった。]
(94) 2018/11/14(Wed) 23時頃
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体調は良いよ。… あの時よりはずっとマシ。 みんなといて、少しずつ運動しても辛くなくなったよ。 …体育は大体休んでる、けど。
[昔と変わらないなあ、とぼんやり。 いつも会ったら最初に聞かれてた。
大丈夫じゃない日に大丈夫と嘘をついたことも、一度だけ。 結局バレるんだけどさ。]
自分でもう飲んできたんだ。 用意いいね、流石ココちゃんのお兄ちゃん。 …あ、ココちゃんも来れるのかな。
[ココちゃんもくるなら、 不謹慎だけど、少し楽しみ。 会ったら身長追いつかれてたら、どうしよう]*
(95) 2018/11/14(Wed) 23時頃
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[入り口に人影があった。>>76
彼は軽い会釈をしたけれど、 すぐに階段へ消えてしまって挨拶もロクに返せなかった。]
(寂しそうな顔してた)
[泣きそう、とまでは思わなかったけど、 彼も探検隊の人だろうか。]
養くん。私、ちょっと上行ってくるね
[言い置いて、リュックとかは席に置いたまま手ぶらで階段まで。 階段を上りながら声をかけてみる。]
(96) 2018/11/14(Wed) 23時半頃
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[言い置いて、リュックとかは席に置いたまま手ぶらで階段まで。 階段を上りながら声をかけてみる。]
あのー、おはようございます… 探検隊のひと…?ですか…?大丈夫ですか…? よ、酔いました…?
[まだ出港すらしてないのは置いとこう。 掛ける言葉に迷ってしまったの。 メイクした姿見せたくないと思ってたのに、 さっきの養くんの一言でそのことを忘れてしまった。
私、馬鹿みたいに単純だ。]*
(97) 2018/11/14(Wed) 23時半頃
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― 回想 ―
[ >>81 たった、それだけのことで、妹は……こーこは今までと変わった。 自分にできなかったことを、容易く海斗はやってのけた。 ]
海斗は、すごいね。
[ その言葉は本音だった。羨望も滲んでいたけれど、本音だった。 隊長としての責任を気負わず、飄々とやってのけて、それで多くの人に慕われて…… ]
ぼくには、そんなことできないや。
[ どうして、海斗の方が死んでしまったのだろう。 ……どうして、あんなに慕われて、あんなに素敵だった彼が…… そんな想いは、胸にモヤモヤと溜まっていくばかり。 ]
こーこ。……海斗って、すごいね。
[ かつて、涙の代わりに、わがままの代わりに呟いたその言葉に、妹はどう返しただろうか。 *]
(98) 2018/11/14(Wed) 23時半頃
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[ 夕月島はおろか、旭市とも、 暫く来なくなるのかなあ。 また戻ってくるのは、何年後だろう。 1年?3年?それとも、もっと……?
……これを考えると、やっぱり、寂しくなる。 自分で決めた進路とはいえ。
だからこそ、もっと早くに、 みんなとまた合わなきゃいけないんだろうな。 ……今からこんな事考えても、 もう、どうしようもないんだけど、ね。
ふと、窓の外を見る。 28日……明日には出発する定期船。 私は空をじっと、見つめていた。* ]
(99) 2018/11/14(Wed) 23時半頃
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― 回想・3月 最後の活動 ―
[ タイムカプセルを埋める。 七ツ星小学校が閉校する、その直前。 その話が出てきた。
「また会う時、あの日の気持ちを思いだして、 みんなで笑っていたいから」
そんな台詞を、聞いた気がする。 大事なもの。 ほしぞら探検隊で得たもの。 それを、1つ、この地に託す。
そして、そのタイムカプセルは、私たちが使った、 紅葉山の途中、あの公民館の裏に、埋められた。
それは、いい、んだけど――。 愛梨は、そこまで思い出して眉間に皺を寄せる。 ]
(100) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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[ 私、あの時、何を埋めたっけ?* ]
(101) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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― 28日朝・定期船内 ―
え、そうなの? 綺麗にお化粧して、素敵だと思ったけど……
[ >>94 少しオドオドとした相手の様子に、なんだ、変わらないなぁ……と、思ったりもした。]
そっか、……ちょっと元気そうで、安心した。
[ 用意いいね、という言葉には曖昧に頷く。……昔みたいに頼られないことが少し、寂しくもあったけれど、嬉しいものは嬉しい。 そこで、 >>84 のメールに気づく。 ]
ああ、こーこももうすぐ来るよ。ココノノコンビ、再結成だね。
[ 画面から顔を上げ、どこか楽しげに語る。2人の仲の良さはわかっているし、兄として、どこか微笑ましく思っていた。見ていて飽きないなぁと思ったことも。 そういえば、「大丈夫」って嘘をついて、倒れてしまった日もあった気がする。……背負った体がびっくりするほど軽かったような……けれど、それは本当に彼女との記憶だろうか。ぼんやりとしていて、上手く思い出せない。 ]
……無理はしないでね、ののちゃん。
[ その言葉は笑わず、真剣に。 ]
(102) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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えっ、上?
[ >>96 彼女の行動が唐突にも思えて、目をぱちくりとさせる。 ……やがて、>>76 誰かの気配が気のせいでなかったのだと思い至った。]
僕も行……あっ、
[ 相手がカバンを置いたままなのに気づき、狼狽える。……さすがに、目を離しておくわけにも行かない。 ]
……カバン、僕が見てるから!
[ 精一杯張り上げた声は、階段の上まで聞こえただろうか……? ついでと言ってはなんだが、>>84 メールに返信する時間はできた。]
ありがとう。こーこ。今度ホットケーキ作ってあげる。 あ、ののちゃん来てたよ。
[ そんな文言を返信して、チラチラと席に置かれたままのカバンを気にする。……開けっ放しで不用心だよ……なんて、ハラハラしながら。 *]
(103) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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[ 娘は、「ゆかり」を継ぎたい、と言った。 それが、ただの夢じゃない事も知った。
夢を阻むつもりは無いけれど、 世界は広いのに、あえてこの島を選ぶ彼女に、 困惑する感情が無い訳ではない。
彼女の料理の腕なら、まあ、少なくとも。 ざっくばらんな私よりかは上手くやるとは思う。 けれど、彼女は高校卒業後、修行したい、と。 私も通った道を、彼女も歩みたいと言った。
大丈夫かなー?とも思いつつ、 でも、そう決めたのなら、応援したい。
若者は、夢を追うのが一つの役目。 それが「私の後を追う」事だったとしても、 悪くないんじゃないかな、って思う。* ]
(104) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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― 回想・小6の3月 ―
また会う時、この気持ちを思い出して…… みんなで笑おう。
[ タイムカプセルを提案したのは海斗だったか、それとも大人だったか……。 けれど、自分がそう言ったことは思い出せる。 本気で、また会えると思っていた。……それくらいには彼も夢を見れる年頃だった。 夢だとすら、思っていなかった。 ]
え、ぼく?
[ 誰に聞かれたかは分からないけれど、埋めるものを聞かれた気がする。 ]
手紙だよ。……未来にあてて……
[ 未来の自分に宛てた手紙。……内容は忘れたけど、こーこに見られて笑われる内容だったらどうしよう……とも、考えないわけでもなかった。 *]
(105) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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―― 回想:いつかの日――
[私、団長の海くんにずっと憧れてた。 何でも楽しそうで、明るくて、 足手まといな私にも優しくて。
愛ちゃんも同じ。 活動中はずっと側にいてくれた。 私がみんなに遅れてもずっと横にいてくれた。]
『 ……ゆっくりで大丈夫。 ほら、景色も綺麗だし、ね?』
[泣きそうになったの。 私のこと笑って許してくれるなんて。 みんなに引け目を感じていた気持ちがスッと和らいだ。 こんな風に、 将来大きくなったら優しくされるんじゃなくて、 私がみんなに優しくするんだって思ってた。]
(106) 2018/11/15(Thu) 00時頃
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[当時、一度だけ彼女にきいたことあった。]
ねえ、愛ちゃんは海くんのこと すきなの?
[私の憧れの二人は、羨ましいくらい仲良しに見えた。 団長と副団長だから一緒にいるのかな。 それとも恋なのかな。ふと、そんな興味がわいた。]
海くんって誰かのこと 、好きなの?
[小さい頃ってませた話題が大好きだ。 今ならとてもじゃないけど聞けないと思う。 海くんも愛ちゃんも人気だから、 2人に片思いしてたひと、絶対いっぱいいる。
だから、その2人が好き同士なら絶対お似合いだと 勝手に考えてた。]*
(107) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 00時半頃
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ー 現在・定期船 ー
[ わたしがそこに着いた頃、そこにいたのは 見知ったはずの、懐かしい顔。
久しぶりに会うおにいちゃんはほんの少し 背が伸びてたりしたりして? お化粧してる美人さんもいたけれど>>62 すぐにののちゃんとは気付かなかった。 泣いてる男の子は……せいちゃんかな?>>76 なんとなく雰囲気は変わってなくてすぐ分かった!
上の階に行ってしまった男の子>>87を追って 美人さんが席を立つ>>96
結局、おにいちゃんが残った>>103]
(108) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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喰らえー必殺奥義!!どーん!!
[ 隣に座るなり、いつもみたいにふざけて体当たり。 わたしは前に会った時よりちょっと丸くなった かもしれないけど、仕方ないよ、成長期だもの!]
ほら、ちゃんと一人で来れた!
[ 心配性のおにいちゃんに安心して欲しくて わたしはいつもみたいにニコニコしてみせるんだ。 ────勿論、いつも通りにはなれないの 分かってはいるんだけどもね。
おにいちゃんが笑えてなくても わたしはあえて何も言わない。 ただおにいちゃんが背負ったものを ちょっとだけでも軽くしたいなって思うんだ。]
(109) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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ー 回想・川辺の焚火 ー
[ かいとにぃの手を借りて火をつけられた時 わたしはいの一番に、おにいちゃんに報告した。
わたしが泣かなかったのを一番褒めてくれるのは わたしがどれだけ泣き虫か知ってる人でしょう!
そしたらおにいちゃんはわたしじゃなくて 何故かかいとにぃをほめた>>98 私を褒めて欲しいのに!って思ったけど]
へへ!だよね!かいとにぃはすごい! かっこいい!
[ でもかいとにぃが褒められたことの方が嬉しくて わたしはおにいちゃんの心境も知らずに 胸を張って破顔したのだった。]
(110) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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[ でも、わたしは知ってる。 おにいちゃんのすごいところ!
釣った魚を捌いて料理するのは一番上手で ホットケーキも綺麗なきつね色に焼けるんだ! 優しいし、声荒らげたりしないし…… 泣けば助けに来てくれるの、大抵おにいちゃんだし。
でもおにいちゃんを手放しに褒めるには 兄妹の仲は、あまりに距離が近すぎた。
照れくさいのも相まって、わたしは自慢の兄に 面と向かって胸中を伝えたことが無い。]
(111) 2018/11/15(Thu) 00時半頃
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[ あの時はまだ小学三年生。
本音を伝えられずに苦しむのはもっと先の話。]*
(112) 2018/11/15(Thu) 01時頃
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― 回想・乃々果ちゃんと ―
……――えっ?
[ 彼女がいつの日か発した言葉>>107に、 私は思わず素っ頓狂な声を上げた。 そりゃあ、海斗くんとはかなり一緒に居る仲で、 色々喋ったり、時に彼を叱ったり>>25 したけど。
好き、かぁ。嫌いじゃないのは確か。けど、 それこそ、その年に聞いた衝撃的な幼い恋>>57。 ああいう感じでもないんだよなぁ。
でも。 ]
……考えたことなかったなぁ。 燃えるような恋……って感じじゃないけど。 でもやっぱ、あいつの隣が一番安心するっていうか。
[ と、言う事は。]
(113) 2018/11/15(Thu) 01時頃
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……――好き、って事になるのかな、やっぱり。
(114) 2018/11/15(Thu) 01時頃
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でも、あいつ……。 海斗くんは、どうだろう。 なんていうか、「みんな平等に好き」って感じがする。
[ 博愛主義を気取ってるのか、なんなのか。 彼が「特定の誰か」に恋をする様を、 なんとなく想像できないなあ、と。 ]
もし、すごく好かれて、恋されてても。 気づかないだろうなあ、ニブいし。
[ そう言って、肩をすくめた。 実際、皐子ちゃんからの恋心。 アレを知っていたかどうかはかなり疑わしいし。** ]
(115) 2018/11/15(Thu) 01時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 01時頃
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― 28日朝 定期船 ―
ぎゃあっ!?
[ 体当たりをくらい、 >>108 思わずつんのめる。 ]
び、びっくりしたぁ……。
[ バクバクなり続ける胸を押さえて、振り返る。 見慣れているような、懐かしいような顔が目に入って、なんだかほっとした。 ]
久しぶり、こーこ。 ちゃんと1人で来れたね。
[ 成長が純粋に嬉しくて、また笑みがこぼれる。 ]
……あ、ののちゃん……
[ 先程上がっていった >>96 相手を思い、肩を落とす。目の前でココノノコンビが再結成するのは、まだ先になりそうだ。 ……まあ、情けないところを見られなくて良かった……とも、思わなくもない。 *]
(116) 2018/11/15(Thu) 01時半頃
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― 回想・川辺にて ―
[ その頃は年相応に意地みたいなものもあって、海斗に役目を持っていかれたような気がすると、顔に出さなくても不愉快だった。 「お兄ちゃん」はぼくなんだ!という気持ち……。……もちろん、海斗が羨ましかったのもある。 ]
……ん?せいじくん……もしかして困ってる……?のかな。 ちょっと行ってくる。
[ >>110 兄妹で話していても、誰かが困っていそうに見えたら気になってしまったりして。傍らの存在がむしろ当たり前すぎて、一緒にいた時間が長くても……ちゃんと、腹を割って話したことは無かった気がしている。 ]
海斗、ちゃんと仕事してるかな。 愛梨、荷物に困ってたりしないかな……。
[ ああ、でも、確か子供らしく泣いた日もあった。 ……愛梨のお母さんの前で、大泣きしたのはなんでだったかな。 誰かが死んじゃうって、死んじゃやだって、そんなふうに泣いてたような……? **]
(117) 2018/11/15(Thu) 01時半頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 01時半頃
食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 01時半頃
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[船体と波が当たる音に紛れて 声が聞こえてきた。 >>97 探検隊という言葉に、 はっと手すりから身を起こす。]
は、はい、そうです。僕もほしぞら探検隊です……!
[目を擦り、階段へ向かいながら 言葉を返す。 女の人の声だけで姿は見えないが、 さっき1階にいた人だろうか。]
(118) 2018/11/15(Thu) 03時半頃
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[気にかけるように声をかけてもらい 恥ずかしさと申し訳なさが湧いたが、 量としてはそれよりも多く、 安堵するような気持ちがあった。 この人も多分探検隊のメンバーなんだ。 そのことに気がつき、 話したいという思いが芽生える。 階段の中ほどで顔を合わせた。]
えっと、おはようございます。 すみません、上まで来てもらっちゃって……。 僕は、僕も、ほしぞら探検隊の 常久良青爾、です。
(119) 2018/11/15(Thu) 03時半頃
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[きら、と淡く光るように綺麗な人だった。 挨拶をしたけど、我ながら挙動不審だ。 誰だか思い出そうとしたけれど、 6年という時が長かったのか、 自分の記憶力が心許ないのか。 生まれ月の星座がお揃いだと はしゃいだ思い出は浮かべども、 あの時隣にいたのはこの人だ、と 確信することが出来なかった。 もし彼女がこちらを覚えていてくれたなら、 自分もこの人との思い出の断片を はっきりと補完し合えるかもしれない。]*
(120) 2018/11/15(Thu) 03時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 16時頃
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― 回想・6年の3月 ―
……――養くんはさ。
[ タイムカプセルを埋める、と決まった時。 養くんも養くんで、大きく乗っかった感じを、 出してきたものだから。 >>105
夏休みの宿題も、頑張って最後までやる、 そんな愛梨だったけれど。 この「宿題」は、中々大変だった記憶。 だから、埋める物を既に決めていたように見える、 養くんに向かって、愛梨はこう聞いた。 ]
もう、埋める物、決めたの。
[ そう問いかけると。彼は「手紙」だと、答えた。>>105 ]
(121) 2018/11/15(Thu) 16時半頃
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……ふーん、早いね。すごい。
[ 愛梨も何を埋めようか決めたかったけれど。 どれもこれも、しっくり来なかった。
それこそ、「未来の手紙」とかいう、 立派な物だったならよかったのだけれど。 自分にとって、かけがえのないもの。 未来に託しておきたいもの。 それを埋めておきたいけれど……難しい。 ]
ありがとうね。
[ そう言って、彼と離れたか。 閉校も迫る、三月。 何を埋めたか、悩んだ割に。 それを覚えていないとは、酷い話だ。* ]
(122) 2018/11/15(Thu) 16時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 16時半頃
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― 回想・ホットケーキ ―
[ かいとにぃが格別ホットケーキ好きだったわけじゃない。
ただ、かいとにぃが、おにいちゃんの焼いた魚を 「おいしい!」って言ったから わたしも、って思ったけど 料理は簡単なのから始めた方が良いって いろんな人から教えてもらった結果が 誰でも作れるホットケーキになっただけ。
おにいちゃんが作る時は材料をパパっと混ぜて 焼くだけで、こんがりふっくらしたのが出来る。
ならわたしにも出来る!って自信満々、 家に余っていた粉を混ぜてホットケーキを作ってみた。
大きなフライパンいっぱいに ダマだらけの生地を流し込んで コンロを思いっきりひねった!]
(123) 2018/11/15(Thu) 17時頃
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[ 色々頑張った結果、火柱が出た。]
(124) 2018/11/15(Thu) 17時頃
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[ 帰ってきたおにいちゃんが火を止めてくれたけど お母さんにもお父さんにもものすごい怒られた。
「ホットケーキが食べたかったら ちゃんとそう言えばいいでしょうが!」
そうお母さんは言ったけど、そうじゃないんだ。 おにいちゃんの作るみたいなホットケーキを 自分でやってみたかったんだ。 わたしなら「出来る」って思いたかっただけ。
おにいちゃんはその事件の後でも 望めばホットケーキを焼いてくれたけど>>103 わたしからおにいちゃんに ホットケーキの焼き方を 教えてもらうことはなかっただろう。
それどころか台所で隣に立つのすら嫌がったかも。 だって悔しいじゃない。 簡単なホットケーキすら焼けないの。]
(125) 2018/11/15(Thu) 17時頃
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[ ほしぞら探検隊が解散した後のある日 わたしはあいりちゃんにいつもみたいにメールした。]
『かいとにぃって、何が好物なの?』
[ 何でも「おいしい!」って言ってる印象しかなくて。 何が好物でもわたしには作れなかったかもしれない。
それでも、真剣に考えていたからこそ 目標が欲しかったんだ。 いつか、美味しい料理作れるお嫁さんになるための。
画面の向こう側にいる彼女の心境も露知らず>>114 わたしは儘ならない心の内を打ち明けただろう。]*
(126) 2018/11/15(Thu) 17時頃
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[ ある日、私の元に皐子ちゃんからメールが届いた。 「海斗は、何が好物なのか」、と>>124 もしかして、と思い至る。 料理作ってあげたいのかな、なんて予想。 でも、小3の皐子ちゃん>>81 を見てるからこそ、 (まさかそれが彼女の恋の切欠だとは思わなかったけど) あの皐子ちゃんが料理、と意外に思った記憶がある。
「本当に嫌いな食べ物はないみたい。 でも、ここら辺で獲れる魚料理は、 特に好きって言ってたかな。
カツオ漬け丼とか、ブリの照り焼きとか。」
と、返した。 とにもかくにも、彼は海の男なのだ。** ]
(127) 2018/11/15(Thu) 18時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 18時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 18時半頃
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― 回想・6年の3月 ―
……結構、悩むんだね?
[ 意外にも思えた。未来に残すのに、腐ったり枯れてしまうものは除外されるし、埋められる程度のサイズとなると、限られるようにも思っていた。 ]
えっと……が、がんばれ……?
[ >>122 真剣に悩む愛梨には、声をかけられることもためらわれた。それほど重大なことなのだろう、と思うと、あえて口出しすることでもない。 ……そのせいか、結局何を埋めたのか、ついぞ聞くことは無かった。気になってはいたのだけれど、聞く機会を見失ってしまったのだ。 *]
(128) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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― 回想・ホットケーキの思い出 ―
……作りたいなら、教えようか?
[ 教えることに自信はないけれど、そう提案はした。……一緒に作ったら、より美味しいと思ったのもある。 けれど、>>125 妹は首を振った。……少し、寂しかった。 ]
こーこがそう言うなら、仕方ないな。
[ 困ったように微笑んで、そう返したことを覚えている。 無理強いはしなかった。相手が嫌がるなら、あえて強く出ることもないだろう、と…… *]
(129) 2018/11/15(Thu) 21時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 21時頃
食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/15(Thu) 21時頃
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あ、
[声が返ってきた。>>118 思わず階段を進んだ途中で止まってしまう。 声をかけたのも私だし、 返してくれるほうが良かったし。
でもいざ顔合わせるんだってとき、 すごくすごく緊張して 頭の中ぶわっていっぱい色んなこと浮かぶの。 でもしっちゃかめっちゃかだから、 浮かんだって意味もなく混乱してるだけで。
人見知り発動してます、っていうのが 自分でよくわかる。 つい「あ」とか「えっと」も付けちゃうんだよね。 今も、言葉続かない。恥ずかしいな。]
(130) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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[結局私が上に上がりきることなく、 その中ほどまで辿り着いたところで 彼と対面した。]
…つねくら、せーじくん…?
[漸く彼をはじめてしっかり見て、 瞳を少しだけ見開いた。 このひと、うちの高校だ。って。
名前からたぐり寄せた思い出と、 彼の姿が、私の中でカチリと嵌った。]
高校、同じだね…? 見かけたこと、あるよ
[セージくんとは気づかなかったけれど。]
(131) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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あ、わ、わたしは秦野乃々果。だよ。
[きゅ、とまた服の裾を掴んで所在なさげに瞳を彷徨わせる。
彼がほしぞら探検隊に入ったとき、 自己紹介で言ってた誕生日が私と2日違いで、同じ星座だったの。 みずがめ座はちょうど動きやすい秋の季節によく見えるから、 あの時は一緒に行こうね、って約束して 他の子とも連れ立ってその年は見に行った。]
秋に、星一緒に見たの。覚えてない…? 体弱くってノロマだったんだけど… 誕生日近いね、って。
[それだけの共通点だったんだけど、 私は親近感を覚えたんだった。]
(132) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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[物知りな彼の名前はせーじ。 そのとき植物図鑑でセージって植物を知って。
すごいね、この葉っぱなんでも役に立つんだって つまりすごいんだよ、セージくん
なんて言ってた些細な記憶まで出てきちゃった。]*
(133) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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――回想――
[愛ちゃんが、海くんのことが好き。 聞いたら私が顔赤くしちゃったの。 愛ちゃんは、私よりすごく冷静だったのが印象的。
漫画とはちょっと違うかも、って。]
海くんは所謂「罪な男」なんだね
[お母さんが毎週見てるドラマで言ってたやつに 海くんはぴったりな気がする。
それから海くんのこと好きな人が探検隊に何人いるか、とか 海くんの好きな人を調査しようと提案したけど 全部愛ちゃんに止められて断念したのだった。
憧れの副団長に反抗する気はなかったし。]*
(134) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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ー回想・ホットケーキ続 ー
なん……だと……?!
[ あいりちゃんから来た返信>>127に わたしは頭を抱えてしまった……。
漬け丼も照り焼きも難しそうなのばっか…… お嫁さんになる未来に一気に暗雲がたちこめて 私はまた泣きたくなった。
ああ、この間おにいちゃんがいる時に>>129 せめてホットケーキの作り方くらい聞いておけば よかったのかもしれないけれど……
あの時は「一人で出来る!」って言っちゃった。 なんにも出来ないくせに。]
(135) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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ー 現在・定期船 ー
[ 大袈裟に痛がるおにいちゃんに>>116 そんなに痛くないでしょ、ってほっぺ膨らませた。 おにいちゃんの目にはそんなにわたしは 子どもに写るのか、とちょっと肩を落としつつ]
そりゃあ来れるよ!もう中学卒業するんだよ? 来年16歳になったら結婚も出来ちゃうんだよ?
[ けれど、肝心の相手がもういないことに 自分で言ってから後悔した。 ほんの少しだけ俯いて、唇を噛んだけど─────
ののちゃんがいる、って聞いてがばっと顔を上げた。]
(136) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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ののちゃん来てたの?! てかさっきの美人さん、もしかして ののちゃんなの?? わあああ!!先に言ってよぅ!!!
[ 昔なら癇癪起こして泣いたかもしれないけど もう大人だから冗談めかしてけらりと笑うだけ。 上に上がって追いかけようかとも思ったけど 荷物持ったままのお兄ちゃんを置いていけず 結局隣に座ったまま。
結婚、なんて自分でワードを出したくせに 何だかきまずくなって─────]
…………あいりちゃんとか、会うの久しぶり?
[ なんて水を向けてみたりするのだ。]
(137) 2018/11/15(Thu) 23時半頃
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[ だっておにいちゃんとあいりちゃんは同い年だし わたしはあいりちゃんとメールもやりとりするから おにいちゃんはどうなのかなって。
そうそう、色々昔気にかけてたせいちゃんとも おにいちゃんはやりとりしてたりしないだろうか? せいちゃんは色んなことを知っていたから わたしはお話するのとても好きだったんだけど。]*
(138) 2018/11/15(Thu) 23時半頃
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─回想・川辺─
[目を細めてもよく見えない。 皆がはしゃぐ声が聞こえてくる中、 青爾は指に刺さった棘を 抜こうと1人で奮闘していた。]
うーん、地味に痛いなぁ。
[一緒に薪を運んでいた友達も、 今は火が燃える様子に夢中だ。 呼び戻すのも気が引ける。 そこに声をかけてくれた人がいた。>>117]
あ、ここちゃんのお兄さん。
[いつもの優しい笑顔で名を呼ばれる。 目元がふんわりとするのが、 ここちゃんとそっくりだ。]
(139) 2018/11/15(Thu) 23時半頃
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指に棘が刺さっちゃって……。
[心配してきてくれた養さんに 人差し指を見せる。 どうも1人では何とかできそうになかった。
でも、すぐに人を呼んでくれたか 上手く抜いてくれたかして、 養さんのおかげで痛みはなくなった。]
お兄さん、ありがとう!
[やっぱり養さんは優しい。 海斗お兄さんとはまた少し違う “お兄さん”の雰囲気がある。
青爾は人差し指を撫でながら、 頼れる人がたくさんいる ほしぞら探検隊の温かさに頬を緩ませた。]*
(140) 2018/11/15(Thu) 23時半頃
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みなさん、ご参加ありがとうございます。
開始時期についてアナウンスいたします。
【11/16(金)の22:30】に人数を確定し、
【同日23:00】に開始いたします。
開始まで残り24時間を切りましたが、引き続き、
明日の22:30までは募集をしております。
参加を希望する方がもしいらしたならば、お早めにご入村ください。
参加者の皆様は、引き続き交流をお楽しみ下さい。
(#9) 2018/11/16(Fri) 00時頃
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― 28日朝 ―
[ 次の日、愛梨は早くに出かけていった。 おそらく、探検隊の皆に会いに行く。 それが待ちきれなくなったから、だろう。
……海斗くんも含めて、あのメンバーは。 互いを思い、思われて。 そんな、奇跡のようなメンバーだったんだろうな。 ]
……さて、私はどうしようかな。
[ 一緒に港に行くもよし。 夕月広場に挨拶しにいくもよし。 風の吹くまま気の向くまま。 今日も今日とて自由に生きる。* ]
(141) 2018/11/16(Fri) 00時頃
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― 28日朝・夕月島港 ―
[ 愛梨は、朝食を早くに済ませ、 夕月島の港に一人来ていた。 当然、皆のことを待つ為に。 ]
……緊張、するな。
[ 思えば、メールのやりとりをした、 皐子ちゃんのような人は居るけれど、 実際顔を合わせた人は皆無だろう。
つまり、本当に6年ぶりの再開になる。
愛梨は、胸元に握り拳を当てる。 彼女が待つのは、再来の時。* ]
(142) 2018/11/16(Fri) 00時半頃
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― 回想・川辺 ―
棘は痛いね。 ちょっと待っててね、ピンセット持ってくるから。
[ >>139 大人しい彼のことは、よく気にかけていた。困っていてもなかなか頼ろうとしないから、余計に心配になってしまうのだ。 バイ菌が入るとダメだから……と言いつつ、水で洗って絆創膏を貼る。……お転婆な妹のおかげで、そういうのには慣れていた。 ]
はい、これで大丈夫。
[ >>140 ありがとう、と言われて、いえいえと返す。 そういう優しさで、少なくとも目の前の相手には慕われていたことを、養は、まだ自覚できずにいる。 *]
(143) 2018/11/16(Fri) 00時半頃
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― 回想・乃々果ちゃんと ―
[ 好き、なのかも、なんて。 甘酸っぱい内容の割に、さらっと、 言ってしまったのは、本当に、 燃える恋という訳でも無かったから。
それに、私も。 叶うわけ無いだろうなあ、なんて。 勝手に、そんな事考えてたから。
私が、いくら海斗くんの背を見ても。 海斗くんは、その先を見てるんだろうなあ。
きっと、そんな感じが、ずっと続くんだろうなあ。 なんて、思ってた。 ]
(144) 2018/11/16(Fri) 01時頃
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ふふっ、聞いた側が赤くなるなんて。 でも、……罪な男、ね。言えてるかも。
[ そう言って、悪戯っぽく笑ってみせる。>>134 誰にでも優しく、誰とでも仲良く出来る。 そんな魅力が、あいつにはあったのかも。
あいつの好きな人を調べよう、なんて。 そんな話もあったけど、やめよう、って。 私は制したんだよね。
……実際いたかどうかは。 私にもわからないんだけど、ね* ]
(145) 2018/11/16(Fri) 01時頃
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― 28日朝・定期船―
……待った。まさか、彼氏作ったとか言わないよな? いや、別にいいんだけど、僕はまだ彼女の1人も作ってないのにそれはちょっと、ほら……。
[ >>136 結婚できる、というませたセリフに狼狽える。兄として、先を越されるのはさすがに複雑だ。……まあ、恋愛ごとには疎いのだけど、それでも3歳下の妹よりは先にいい相手を見つけたい。 ]
来てたよ。……うん、そうだね。美人になってた。
[ >>137 照れたように頬を掻きながら呟く。ほんのり赤くなっていることには自覚がない。 ……けれど、妹が突然気まずそうに沈黙した理由はわからなかった。……やはり、海斗の死がそれほど堪えているのかと思うと、声掛けもしづらい。 ]
愛梨は久しぶりだね。……副隊長だから色々頑張ってたけど、あいつ、大丈夫かな。
[ あいつ、という言葉が出たのは、それだけ仲が良かった証でもある。それなりに信頼関係はあったと思ってはいるし、彼女が海斗を好きだったことも何となく気づいてはいた。 ……人に言うこともないと思って、胸の内に閉まっているけれど。 *]
(146) 2018/11/16(Fri) 01時頃
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食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/11/16(Fri) 01時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/16(Fri) 02時頃
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え。同じ高校、ですか!?
[秦野乃々果、と名乗った彼女が >>132 瞬きをするたびに 瞼の辺りが微かに煌めくようだ。 青爾はメイクに明るくないが、 真珠を思わせる輝きが とても似合っていると感じる。]
秦野乃々果さん、乃々果さん……。 もしかして、ここちゃんとよく一緒にいた乃々果ちゃん?
(147) 2018/11/16(Fri) 02時半頃
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[乃々果ちゃんの言葉が >>132 思い出を裏付けてくれる。 星座を辿るように 連想が繋がっていく。]
みずがめ座、ですよね。うん、覚えてる!
[ほしぞら探検隊という名に相応しく、 夜の行進に繰り出した日のことだ。]*
(148) 2018/11/16(Fri) 02時半頃
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─回想・ある秋の夜─
[秋の風が少し冷たかった。 そういえば乃々果ちゃんは体が弱かったな、 と後ろを振り返ったが、 確か彼女は温かそうな上着を 羽織っていた気がする。 多分そのことに安心して、 再び空に目を向けたんだ。]
みずがめ座を見るの、初めてなんだ。
[あれがやぎ座、あれは一等星。 誰かが弾むように声を上げている。 みずがめ座には一等星がないと その声は続けた。]
(149) 2018/11/16(Fri) 03時頃
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乃々果ちゃんもそう?
[彼女もこれが初めての観測だったなら 宝物を見つけたような気持ちを2人で共有して、 自分と乃々果ちゃんの同じ星座を 見上げていただろう。]
あ、もしかしてこれ、セージかな。
[解けた靴紐を結ぼうとして、 小さな花をつけた草が目に付いた。 どこからが種が飛んできたのだろうか。 暗がりでは少し見えにくいけど 植物図鑑でじっと見ていたハーブに よく似ている。]
(150) 2018/11/16(Fri) 03時頃
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[すごいんだよ、セージくん。>>133 という言葉が照れくさくて、 青爾はいつの間にか そのハーブの名前を覚えていた。
青爾の部屋に植物図鑑が 昆虫図鑑と貝の図鑑の隣へ並んだのは、 乃々果ちゃんの言葉がきっかけだったんだ。]*
(151) 2018/11/16(Fri) 03時頃
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─28日朝・定期船─
乃々果ちゃんと同じ高校だったなんて。 驚いたけど、嬉しいな。
[1階を目指し階段を降りていく。 先に来ていたのはやっぱり養さんらしい。 会うのは中学校以来。 生徒会として書記を務めていた姿は、 ほしぞら探検隊のお兄さんのときと 違うかっこよさがあった。]
(152) 2018/11/16(Fri) 03時頃
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[彼が高校に入る前は話したり メールで相談をしていたけれど、 距離が離れてからは それもなくなってしまった。
顔を合わせたら何を話そうか。 もし1階に乗客が増えていたら、 ほしぞら探検隊について、 涙を零す暇もないほどに 話し込んでしまいたかった。]**
(153) 2018/11/16(Fri) 03時頃
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― 現在・再会 ―
[ おにいちゃんは、またお母さんみたいなことを言う>>146
おにいちゃんが知らないだけで わたし、随分前から恋しているのに。 だからわたしは意地悪して「ナイショ」って言うんだ。
おにいちゃんなりの意地があるのは結構結構。 もし将来の「おねえちゃん」として 美人になったののちゃんとか あいつ呼ばわりのあいりちゃんとか 連れてきてもらっても、いいんだよ?
……なんて、口にはしないけど。
だって、おにいちゃんと恋バナとか、ないない。 恥ずかしいじゃない、ね?]
(154) 2018/11/16(Fri) 18時頃
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[ しばらくそんな風に話していたら 二階からののちゃんとせいちゃんが降りてくるだろうか>>153]
わあ!すっごい久しぶり! 覚えてる?ここだよ!
[ 桜台中の制服は、もしかしたら皆見慣れないかもしれないけど 昔と同じニコニコ顔を作って手を振った。
ののちゃんは洗練された都会の美人さんに見えたから 田舎者のわたしは思わず船内に響く黄色い悲鳴を上げてしまうんだ。
せいちゃんもしばらく見ないうちに背が伸びた? 物静かな様子に変わりがないなら 何だか懐かしい雰囲気に、また顔を綻ばせよう。]
(155) 2018/11/16(Fri) 18時頃
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なんだか、すっごい懐かしいなぁ。 元気してた?なんか……
[ 「こんなふうに会えると思ってなかった」 そんな言葉が出そうになって、慌てて口をチャックした。 かいとにぃの早逝についてじゃなくて こんなふうに散り散りになると思ってなかったんだもの。
ずっとあのままみんな一緒だと思ってたんだ。 おじいちゃんおばあちゃんになってもずっと。]
なんか、こうして会うと不思議だね。 みんなすごい大人に見える。
[ 誤魔化そうとして、変な言葉が出ちゃったけど それが、わたしの正直な感想。]*
(156) 2018/11/16(Fri) 18時半頃
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[高校で、そりゃ会わないから気づかないか。 気づいてた私の方が変なのかも。
恥ずかしくて、瞬きが無意識に増える。 今日は服に合わせて目尻とアイホールに薄く紅色が乗ってる。 そこに気づかれてるなんて思わない。]
そう、ココちゃんと遊んでたノノだよ。
[えへ、と思わず 昔の呼び名を自分で言って照れちゃった。
ここからは階段を一緒に降りながら、 話の続き。 よかった、覚えててくれた。 養くんと話した時より緊張も解けてきて表情も先ほどより明るくなる。]
(157) 2018/11/16(Fri) 20時半頃
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───…ココちゃん!
[ここにきて一番顔がパァっと明るくなったとしたら、この瞬間。
階段を降りてセイジくんと並んで席に戻ろうとしたら、 懐かしい大好きな子の姿が。 養くんも来るって言ってたから、 頭ではわかってたのに本人見ると余計嬉しくなる。]
そうだよ、久しぶりだね…!
[思わず小走りになって、 手を振る彼女の元へ行くと彼女の手を取りながら、本当に頬を綻ばせる。 悲鳴にはびっくりしたけど、 ココちゃんの突然大きな声ももう慣れてるから。 私は平気よ。]
(158) 2018/11/16(Fri) 20時半頃
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でも会えばすぐわかるね。 養くんも笑顔が一緒だった
[と、私のリュックを見てくれていた彼の方を見やる。 仲の良い二人が揃ってるところをみると、 本当にあの頃に戻った気がして。
余計に、海くんがいないことに 心の隅っこがジクリと痛んだ。 ───愛ちゃんは、大丈夫なのかな。
愛ちゃんが泣いてなくても、 私が泣くかもしれない。 あの頃愛ちゃんよりも照れちゃった時みたいに]
(159) 2018/11/16(Fri) 20時半頃
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愛ちゃんとも、もうす─── けほっ けほっ!
[「もうすぐ会えるね」って言おうときたら、久しぶりにはしゃぎすぎたみたいで、 体が私にストップをかけてきた。 せっかくなんだから今日くらい許してよ。]
ご、ごめん。大丈夫。 もうすぐ出発だし、座れば平気
[心配はされたくない。断固として。
(今回は、海くんを悼むための集まりだから)
なるべくすぐに笑みを口元に象ると、 自分の席に戻って小さく息を吐いた。 追加の薬、後で飲もうっと。
あれ、いつのまにかパーカーが頭から外れてる。 小走りしたときにどうやら取れてしまったみたい]*
(160) 2018/11/16(Fri) 20時半頃
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― 28日朝・定期船 ―
な、内緒か……そっかぁ……
[ >>154 それ、いる人の答えじゃない? 場合によっては菓子折りとか持って行った方がいい? ……など、頓珍漢な言葉も脳内を駆け巡ったが、黙っておいた。 ]
……あ、ののちゃんおかえり……。……!
[ >>152 >>158 降りてきた2人を見て、思わず目を見開く。 中学も同じだったし、メールもしていたから、片方の顔はよく覚えていた。 ]
せいじくん!久しぶりだね。 背、伸びた?
[ 意図せず声が明るくなる。自分は中学の時からひょろりと背が高かったけど、彼の方は今より背が低かったようにも思う。 ]
……と、うんうん。やっぱり2人が揃うと絵になるね。
「 >>158 妹といると、曇りがちな笑顔が明るくなる。……それが、たまらなく嬉しくて、ずっと見ていたいと思う。 >>155 まあこーこは少し騒ぎすぎかな、とも思ったけれど、今日ぐらいはと何も言わないでおいた。 」
(161) 2018/11/16(Fri) 21時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2018/11/16(Fri) 21時半頃
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……!あ……
[ >>160 大丈夫? と聞こうとしたけど、暗に拒絶を感じた。 ……壁を感じた気がして寂しくもあったけど、ぐっと堪える。 ふと、海斗のことを思う。……死は、もはや遠いものではなくなった。 自分のような年頃でも、海斗のように元気そうに見えても……
人は、死ぬ。 ]
……無理は、しないでね。
[ 青くなっているように見えたなら、船酔いだとでも説明するだろう。皆に心配をかけたくはない。 ]
(僕は……この中で、一番「お兄さん」なんだから)
[ 幼い頃、自分の焼いた魚を美味しそうに食べた海斗の姿を思い浮かべる。 ……また会えたら、もっと美味しいものを作ってやれた……なんて、考えたってどうしようもないことが脳裏をかすめた。 *]
(162) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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[ ……――思えば。 あの当時は、私の方が、ちゃんと皆のこと、 見ているものだと思い込んでたかも。
まあ、そう思いたくもなるよね。 私が仕事してる最中、 海斗くんは時折人目を盗んでサッカーやって。 結局、私の雷が落ちて、彼はニコニコしてる。 私は、その度に思う。 彼が見えない分まで、私がしっかりしなきゃ、って。
でも実際、周りを見ていたのは、 私じゃなくて、彼の方だった、のかも。 困っている子にすぐ気がついて、手をさしのべる。 危ないことしているなら、助けようとする。 それは、彼が自然と行っていた。
だから、みんな彼のことが好きなんだと思う。 本当に、慕われてるんだね。……凄いなあ* ]
(163) 2018/11/16(Fri) 22時頃
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/*
参加者の皆様、大変長らくお待たせいたしました。
人数を確定し、本日の23:00に開始いたします。
改めてという形になりますが、よろしくお願いいたします。
(#10) 2018/11/16(Fri) 22時半頃
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