21 潮騒人狼伝説
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厭世家 サイモンは、メモを貼った。
fortmorst 2010/07/27(Tue) 03時頃
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――人狼塚――
……僕が燃えたら、得物でなく僕自身が凶器になりますが。
[キャロライナが両手に持つ瓶を見て、半分挑発、半分本気で告げた。>>6:55 火を付けたのが彼女と予想できれば、その中身にも容易に行き着く]
……、
[予想出来たからこそ、驚いた。 瓶に自ら当てようとしてくる彼女に、左手の力を緩めざるを得ない。 当然、隙が生まれる]
(2) fortmorst 2010/07/27(Tue) 04時頃
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……、っ
[こめかみに衝撃。比喩でなく脳が揺れた気がした。 無様にぬかるみに崩れ落ちる。意識が途切れそうになる。 それでも、揺らぐ視界の端に黒を見た。]
……まだ、
[取り落としたナイフを探す。右手に届く位置。 ぎちぎちと痛む腕を無視して指を伸ばす。握る。 手首の動きだけで、キャロライナの背中へとそれを投げた]
(3) fortmorst 2010/07/27(Tue) 04時頃
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…………、
[力の入らない右手で投げたナイフに、最初から期待していない。 少しでも彼女の邪魔と、復帰の時間稼ぎができればいい。 だいぶ思考は戻ってきた。よろりと腰を上げかける]
ええ。切れ味は、いいですよ。 ……東條さんを殺したものですから。
[無表情のまま、告げた]
(5) fortmorst 2010/07/27(Tue) 04時半頃
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[彼女はどんな反応をしただろうか。 どちらにしても低い位置から足払いを掛ける。崩れたところを掴みかかる。押し倒す勢いで、絡む左手に体重をかける]
…………っ、
[しかし、厳しい。 怪我と連日の疲労で落ちた体力は、身体に無理を許さない。 ナイフを急所に向けさせないくらいが精一杯で、歯噛みしつつ刃や殴打の追撃を受ける。 ふいに、左手がポケットに当たる。そこに入れてあったものがこぼれる。 咄嗟に掴んだのは、ただの鉛筆。先の尖った長いそれを、彼女の眼窩めがけて、突く]
[それが限界だった。正否問わず、使えない右腕と、顔へと伸びきった左腕はとっさの反撃は出来ず。 何らかのひどい衝撃を受けて、意識は失せた]
(6) fortmorst 2010/07/27(Tue) 04時半頃
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[次に目覚めたとき、最初に感じたのは痛みだった。 全身が痛い。右腕など化膿しかけていた。 とどめを刺された部分を無意識にかばいつつ、よろりと起き上がる。]
…………あ、
[声、というより喘ぎが漏れた。 そこには何もなかった。二人の姿は既に無い。雨は既に止んでいた。瘴気も既に無いだろう。 そう、そこには何もなかったのだ。命あるものは、何も。]
……ベネット。 生きてる、
[声を掛けた。彼はどんな態だっただろう。 明らかな致命傷が見えても、言葉を掛けずにはいられなかった。 一歩、また一歩近づけば、現実も見えてくる。 動かない身体に触れれば、事実が脳に伝わった]
(7) fortmorst 2010/07/27(Tue) 05時頃
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……なんで。 賭けは勝ちじゃなかったの。 ひとになんて、殺される気ないんじゃなかったの、
[顔を伏せて、彼だったものを見る。その場に膝をついた。 雨に濡れた毛並みを握りしめ、しばし声もなく静止した]
(8) fortmorst 2010/07/27(Tue) 05時頃
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[自警団が人狼の遺体に、ようやく手を付ける覚悟が出来た頃。 ひとの死体と思われたものは、どこかへと消えていた。 あとにはただ、子犬が食い荒らしたような跡が残った、人狼の遺体だけがあった**]
(9) fortmorst 2010/07/27(Tue) 05時頃
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厭世家 サイモンは、メモを貼った。
fortmorst 2010/07/27(Tue) 05時頃
厭世家 サイモンは、×狼陣営で→○ガチの狼陣営で
fortmorst 2010/07/27(Tue) 21時頃
厭世家 サイモンは、石工 ボリスをなでなでしたくなった。
fortmorst 2010/07/28(Wed) 00時頃
厭世家 サイモンは、記者 イアンにぶすっと(親愛の証
fortmorst 2010/07/28(Wed) 22時半頃
厭世家 サイモンは、といいつつ後日談投下↓
fortmorst 2010/07/29(Thu) 01時頃
厭世家 サイモンは、アチャポをひっつかんだ。
fortmorst 2010/07/29(Thu) 01時頃
厭世家 サイモンは、メモリーいっぱいに日蝕顔出しを撮影している。
fortmorst 2010/07/29(Thu) 01時半頃
厭世家 サイモンは、本屋 ベネットに「!?」と思いつつも手を回しておく。
fortmorst 2010/07/29(Thu) 09時頃
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――ある画家へのインタビュー記録――
どうぞ、こちらへ。 ああ、ちょうど夕食を用意していたところなんですよ。 いかがですか、ステーキ。ちょうど好い肉が手に入りまして。
……ええ。右腕を切ったときは大変でしたね。壊死しかけていましたから。 でも今は、もう慣れましたよ。 最初は不自由さよりも、絵が描けなくなった、と思ったことが辛かったですね。 自分の取り柄はこれくらいしかなかったもので。
(17) fortmorst 2010/07/29(Thu) 09時頃
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もちろん、今は違いますよ。 むしろ右腕を失くしてよかった、とさえ思います。 手法にルールなんてないことを、知ることが出来ましたから。
最初は、公の場で描くなんて思っていませんでしたが。 これは、彼の影響が大きいですね。 ああ、食事は遠慮せずにどうぞ。肉、冷めてしまいますよ。
(18) fortmorst 2010/07/29(Thu) 09時頃
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そう、彼です。 幼馴染みがいたんですよ。あいにく、過去形ですが。 彼がいなければ、僕はとても平凡でつまらない人生を送っていたでしょう。
……そうですね。 右腕と同じく、失った直後のショックは多大なものでした。 でもそれゆえに、新たに得たものもありますから。 得た、というか、彼から引き継いだ、と言うか。 色々な感覚が変わってしまいましてね。それもまた、今は愉しめるのですが。
(19) fortmorst 2010/07/29(Thu) 09時頃
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厭世家 サイモンは、メモを貼った。
fortmorst 2010/07/29(Thu) 09時半頃
厭世家 サイモンは、本屋 ベネットをこっそり隅っこから覗いている。
fortmorst 2010/07/29(Thu) 22時頃
厭世家 サイモンは、不意を突かれて吹っ飛んだ。このやろとばかりに右ストレート。
fortmorst 2010/07/29(Thu) 22時頃
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