82 謝肉祭の聖なる贄
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随分とまた、良い匂いさせてんじゃねぇの?
[同胞が身を寄せに来るならば好きにさせ、後をついてきた年嵩の贄の様子に小さく鼻を鳴らした。
されど彼に直接手出しはせず、帽子の方の掴んだ手首を口元へ引き寄せる。 先程喰らった少年の目玉をしゃぶったまま、 指の方へと滴ってくる赤を、甘噛みするように啜った。]
(1) 2012/03/16(Fri) 00時半頃
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そうか、喰われたい…か。
[おずおずと、だが直接的な懇願を聞き、面白い奴だとまた目を掛ける。]
だがなぁ…俺ァついさっき喰ったばかりで、それほど腹は減ってねぇ。 小腹が空くまで、何か暇潰しになるような見せモンは無ぇもんかな?
[余興を望むは、ただの気まぐれ。]
一人じゃ何も出来ねぇってんなら、誰かをヤってもいいんだぜ? [ちらりと視線は、半端に煽られたまま触れられずに居る青年に向けられたか。]
(6) 2012/03/16(Fri) 01時頃
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[祭壇の枠に凭れて、熟れた贄二人が触れ合うのを眺める。 慣れた手つきと慣れぬ戸惑いとの絡みあいは、実に滑稽で面白いか。 時折じゃれついてくる灰青をあしらい、舐められれば舐め返しながら、 次いで進み出てきた藍玉色の眼差しの男が挨拶に来れば、酒でも催促するように開いた片手を差し出した。]
…酒以外、とな?
[ほぅ?と小さな声を漏らして見返した。
覚えがあるとしたらおそらくは前の世代。 彼の叔母位の事になるのだろうか。
同じような眼差しをした若い女を喰らった記憶はある。]
(37) 2012/03/16(Fri) 10時頃
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煎じ薬、なぁ… あぁそうか、お前…あの家の奴か。
あんときの奴は…実に旨かった。 身体中からイイ匂いがしてよぉ…それこそ血の一滴まで甘く爽やかで…
[自ら大量の秘薬を服用し全身に塗りつけて来た女は、 この巨体に自ら跨りに来て、酔いしれ乱れて喰われていった。 あの時の女の、だらしなく欲に溺れた顔は、 絶妙な調味を施された肉の味と共に強く印象に残っている。
その秘薬にアテられて、正体なくして大暴れしたのは若気の至りと言うしか無いが…]
今年は、どんなのがあるんだ?
[問いかける瞳は、ギラギラと興味深げだ。]
(38) 2012/03/16(Fri) 10時頃
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ホレーショーは、今はニヤニヤと見守るつもり。
2012/03/16(Fri) 23時半頃
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[獲物をめぐっての睨み合いも何処吹く風。 自身はひとつ仕留めたのもあり、今は傍観に回っている。
薬師の奴に件の薬を持ってこさせるようには催促したが、 それが届く頃には、おそらく彼は他の奴の腹の中か。 それでも折角の秘伝の妙薬。 精々楽しませてもらおうかとは思ってはいるが。
眼の前では、まるで女のように嫋やかな贄が、貧相な男を犯すという倒錯の宴。 交わろうとも、生まれながらの贄は子を成す事を許されぬ。 種を残して芽吹くことの許されぬ、喰われねば朽ちゆくだけの歪な果実か。]
(134) 2012/03/17(Sat) 00時半頃
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