199 Halloween † rose
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[なでなでと頭を撫でられる>>@41のが気持ち良くて、安心できて、目を瞑る。 やっぱり華月斎は優しくて、知り合えて良かったと思う。 自分の「大丈夫」にほっとしたと言ってくれたが、彼の言葉に今度は自分が励まされている。]
アイヤ!何するヨー?
[頬をむにむにと揉まれ、驚いて声を上げた。 漸く手が離れてから、頬をガードするように両手で押さえた。]
大丈夫ヨ。ワタシ、大丈夫ネ。 でも、自分がどうしたいか考えるネ。
[にっこりと微笑む華月斎に微笑んだ。]
(123) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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(ちゃんと見つけて、仕留めてやるよ)
[金色の狼は舌なめずりをし、赤い眼を煌々と光らせた。 そう、この街での最後の晩餐は、あの魔女だと決めたのだ。
魔女の楽しむ鬼ごっこにのってやると。**]
(124) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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− ガラス雑貨店 −
[街中を思い切り走る。 誰かにぶつかれば謝るけれど、まるで何かを振り切るかの様に 走り続けた。 止まればジェレミーの呪詛の様な言葉>>114に捕まりそうで。]
はぁはぁはぁ……はぁ……。
[全力で駆けたせいで、息はあがり、脚もガクガクと笑う中、 何とかガラス雑貨店に辿り着いた。 今日で3回目の訪問だったが。]
あ、あれ?
[元々落ち着いた雰囲気の店で静かだったが、静かすぎた。]
(125) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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あー、でも一番は、丘の向こうにある屋敷。 そこの屋根の上かな。
[そこは、魔女の屋敷。 たまに勝手に屋根の上にお邪魔していたことを、ジェレミーや魔女は知っていたろうか。]
あの屋根の上から眺める街と、それより、月と星を見上げるのが、おれ、大好きなんだ。
(126) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/10/27(Mon) 22時半頃
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閉まってるのか?
[恐る恐る扉に耳を近付けて、中の音を確かめるが 雑踏だけが溢れ返っていて、店の中に何の気配も感じなかった。
扉に手を掛ければ開くかも知れない。 だが開いたそこに昨日見た繊細なガラス細工が無かったら。 見知らぬ世界だったらどうしようと、どうしても 扉を開く事は出来なかった。]
(127) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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……。
[一言目に、目を丸くした。>>@42]
言われて、マセンね。 いえ、嫌われてないなら、良いんデス。
嫌われないように頑張り過ぎてしマッタ気もしマスが。
[少し考えたらしいキリシマさんを見て、くすくすと笑いが込み上げてきた。 付き合いの悪いキリシマさんの返答に、僕一人だとお土産買えませんよ、と楽しそうに頷き。]
(+70) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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[幽霊モドキが増えてない事に良かったと、その反応は予想していて。
それでも、幽霊モドキを見つけられたなら手掛かりになるかもしれなかったのに、という気持ちは、彼の次の言葉に思わぬ形で裏切られた>>@43]
…そうデスか、良かったデス。
[二人にしか見つけてもらえない不思議で少し寂しい状況が終わる事。 それは、素直に喜ぶべき事。
薄く笑ってくれた。 僕も、同じじゃない気持ちで同じように、笑みを返す。]
これで、キリシマさんもぐっすり眠れマスね。
[だから、良い事だと。]
(+71) 2014/10/27(Mon) 22時半頃
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ははっ さすが猫だな。 俺も好きだよ。高いところ…… あっちの街じゃ、よく時計塔から空と海を見てる。
ミーは海ってのを見たことあるかい?
[西へと向かう足はそのまま走らせて、 「あっち」と顔を向けて示すのは遥か々々南。
空はきっとひとつながりの同じ空を見ていた。 これまでもずっと。 ならば海はと軽く問い掛けながら速度を上げて隣へ。]
なら、行こう。その屋敷の屋根の上! ミーが好きな場所なら、きっと俺も好きになる。
[そして並んで駆けてゆく。魔女の屋敷を目指して。 月がのぼり星がきらめきだす前に。]
(128) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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……よかった、これを見せられて。 妙なことになってっけど、それは嬉しい。
[千年という長い間、陽の当たる道を歩いたことがないのなら こうして誰かと何気なく、温かい陽の下を散歩したことも無かったのだろうか。 そう思えば寂しく——昨晩聞いた、“故郷に帰ったら”という言葉も思い出し>>+34——ニコラエの輝く瞳と反対に、僅かに目を伏せた。
「いやなわけが無い」、そう呟いた言葉は聞こえたか>>+68。 だから男の問いかけ>>+67はちょっとした意趣返しであったのだが]
(+72) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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……、う
[その囁くような返答は、狡い>>+69。思わず言葉が詰まってしまう。 彼の様子を見れば目尻も赤いように見えて。手に籠る力すら、愛おしい。]
だったらずっと、このままがいい。 そうしたらもっと、—— ニコラエを思い出す。
[忘れないのではなく、もっと存在を確かめていたい。 ずっと眼帯をしているわけにもいかない、生徒にも驚かれるかもしれない。 だがそれでも、揃った緋色を手放したくない。
ただそれが叶うかどうかはわからずに、ただ二色の瞳でニコラエを見つめることしかできないのだけれど]
(+73) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/10/27(Mon) 23時頃
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ほんとね、露蝶さんのお菓子、口いっぱいに頬張れないなんて大損よ!
[>>122 こうなったら早く渡してやらねば。もし日付を越えても、腕に抱えて寝たらループを持ち越せないだろうかと……、 考えて、何か思索が違う方向に向きそうになって打ち切った。
>>123 両手で頬をガードするその様子に、悪戯が成功したかのようなにんまりとした笑み]
その調子、その調子! ……後から「あの時こうすればよかった」ってなるのが、きっと一番後悔するもの。
[最後は少し、自分に言い聞かせているような響きも含めて呟いた]
(@44) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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…別に、嫌ってない。 が、ずっとそう思わせてたんなら、謝る。
[ああ成程。それで、こうも周囲をちょろちょろと。 彼を見る事が出来るのが自分ともう一人しか居ないせいもあるだろう。が、それ以上の好意を向けられている気がする。
…なんだ。こいつも俺に懐くのか。 どいつもこいつも趣味が悪い。
自分が怖くないのかと、そう聞こうとも思ったが聞くだけ無駄な気がした。 絶対に怖がられて居ない気がする。 今年の土産は諦めろとめんどくさそうに言い放ち、やはり付き合いは悪い。]
(@45) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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…そうだな。 毎朝毎朝飽きもせず騒がれて。
やっと安心して、
――ここを出て行ける。
[フと零すのは、先とは違う自嘲の笑み。 懐から煙草を取り出し火を付ける。 歩みは止めぬまま、紫煙だけが後ろへ流れて行った。]
(@46) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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[そうして少し安堵して、顔を上げた、その目線の先]
……え?
[固まった。目線の先に見えるのは、手を繋ぎ寄り添い歩く二人。 青く透けた、その姿は]
ドナルドさん……!?
[声が完全にひっくり返った]
(@47) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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ええ、奇妙な繰り返しだけど……倖せ。
ねぇドナルド、私は元凶に頼んだんですよ。 繰り返しが厭なら帰してあげてもいいって
[>>+72膨らんだ尻尾を時折見遣り、 誰かに掴まれてしまうのではと注意を払うが、 街ゆく彼らは、自身にもドナルドにも視線を向けない。 だから安心して、前を向き直り足を馳せる。]
――私は、 ……帰りたくないと言った。 ハロウィンが続けば、その間は君と会えるのだし、
[でも、いつまでも同じ日が繰り返せば飽く者もいる。 時間がぐねぐねと湾曲する時が住まう鳥籠の中。 友人の「相談」とは、恐らくその話であるのだろうと。]
(+74) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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そうか、グレッグも好きか!
[返答>>128に、くるんと瞳を輝かせる。]
グレッグの街は、海が近いのか。 いいなー、おれ、海ってあんまり見たことないんだ。 大きな船とか浮いてるのか?
[足は止めぬまま、南の空を見やれば、気の早い星が輝いているのが見えた。]
……ぬ!
[星に気を取られたわけでもないのに、グレッグと走る速度が同じくなれば、ちょっと対抗心を燃やし、速度を上げてみたりもした。]
(129) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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だから、頼んだんだ。 帰らないで済むように、……約束してくれと。
[魔女の目的自体は解らない。 ただ、悪魔の囁きにも似た聲で、告げられたのだ。
11月を迎えて、灰の中でひとりぼっちになるよりも 王子様の傍に居れる方が、ずっといいだろう?、――ってさ。]
[私は、狡猾だ。 私は、欲深い。]
[くだらない遊びを止めろと訴えるのでは無く、 続けて欲しいと、願ったのだ。]
(+75) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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いいのか大丈夫か? 屋根の上はすごく高いぞ!
グレッグおまえ登れるのか?
[いつもは、庭木と壁とベランダを跳ねて、ひょいひょい登ってしまう屋根の上。 グレッグは登れるかと、ちょっとニヤリと笑みを向け]
そん時は、おれが手伝ってやるからな!
[笑って、走って。 やがて、魔女の屋敷へと続く丘へさしかかれば、金色の獣>>115が寝そべっているのが見えた。 けれど、何かを窺っているらしい様子に、手を振って走り抜けるだけにとどめておいた。]
(130) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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そう言ってくれて、嬉しいよ。
……私が去れば、目は元に戻る。 でも、
[>>+73たったひとつだけ、彼の目を緋く保つことができる。 簡単だ、ヒトである道に迷わせてしまえばいい。 眷族にしてしまえばいいのだ。
けれど、「いい街」に住む彼が、誇らしげに笑っていたから。]
――でも、
[教師であるドナルドを、街から取り上げるなんて。 子供たちから奪い去るなんて、 それでは本当に。]
[慝い魔物でしかない。]
(+76) 2014/10/27(Mon) 23時頃
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幽霊ごこ止めたら、もといぱいいぱい食べ来て欲しいヨ。
[幽霊モドキは見えない為、明之進が店に来たとしても料理を出すことが出来ない。 折角店に来てくれたとしてもそれは残念だ。
頬をガードしながら、お菓子をあげたのに悪戯をしてきた華月斎>>@44へと唇を尖らせ。 すぐに笑みへと変わる。]
後悔するの、良くないね。 しないように、ちゃんと考えるヨ。
[どこか彼自身にも言い聞かせているような響きに、首を傾げる。 お互いに、とは言葉にしなかったが。]
アイヤ。ドナルドか? 何処にいるネ。
[ひっくり返った声>>@47に辺りを見たが、友人の姿は見えない。]
(131) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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[愛しさがこぼれ落ちないように、もう一度強く手を握り。 輝かしい道を往きながら、物憂げな息を吐いた。]
……え?
[>>@47ドナルドの名を呼ぶ東洋系の男。 その隣には、露蝶の姿もあって]
私たちが見えている…?
[足を止め、ドナルドと東洋人を交互に見遣り。 繋いでいたままでいいのだろうかと ドナルドが気まずい思いをしないだろうかと 不安気に、指の力をそっと緩めさせた。]
(+77) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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外国から来る船はでかいよ。 都会じゃないけど、いい街なんだ。
中国茶屋が無いのは、良くないとこだけどな。 あと、ミーも居ない。
[夕焼けと宵が混じる空にぽつりと輝く一番星。 今日もまたダンスパーティに出掛ける人の流れに逆らい、 街の混雑を抜け、 最後は競争みたいにほとんど全速力で走っていた。
手を離さなかったのは奇跡と言えよう。]
―……っ は、ッ。
[魔女の屋敷に着く頃には、汗を垂らし息を切らしている。 屋根上りの前に露呈する身体能力の差。 駆けっこで猫に叶うはずが無い!]
(132) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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[丘で休む獣の姿は見えなかった。 見たら間違いなく面白がって近付いただろうが、 猫の足と並んで走るのに必死な状態では それも叶わず。]
……、なんとか なる。
[登れるのかと問われれば、そうとしか答えられない。 生身かつ普通の人間にはなかなか困難な道だろうが 諦めるのも口惜しい。
本人の意志はよそに、 こっそり侵入しての屋根上りは 案の定クシャミに頼りきりになるのだろう。]
(133) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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いえ…! 僕こそ、ゴメンナサイ。 勝手に、思ってただけデスから。
[ぱたぱたと手を振って、謝罪を慌てて返す。 嫌われたまま居たくないと、そんな自分の勝手な感情で付きまとっていたのが少し恥ずかしい。
怖がるはずの無い。 付き合いの悪い、意外と律儀なゾンビが紫煙をくゆらせ、続けた言葉。]
……この街を、出て行くんデス?
[何故、と見つめる。]
…居辛い、デスか? どなたかと喧嘩でもしマシタか?
それとも、身体の具合が悪いデスか?
(+78) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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[ニコラエ>>+74が名を呼ぶ、それに続く言葉を聞いていた。 元凶、というキィワードは、恐らくこのハロウィンのループを発生させている何からしい。 ただ、“帰りたくない”とのそれに、微かに目を細めた。
それがこの街の日々を狂わせているとしても。]
終わればお前は、帰っちまうんだろ? ……この時間が続けば、ずっと、……一緒、なんだろ?
[永遠の繰り返し。 また目覚め、ハロウィンを楽しむだけの人々。 その繰り返しに気がついて、戸惑ったのは確かだったけれど、今はどうして——この時間が永遠に続けばいいとすら、願ってしまう。 約束に、胸が詰まる思いでため息をついた。]
……、
[大事な街、大事な友人、大事な教え子たち、大事な——ニコラエ。 その大事は天秤で計れないもの、なのに。 だから、欲深いのは男も一緒だ>>+75。 抜け出したいとも、抜け出したくないとも。言い切れずに]
(+79) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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……そう、なのか。 なんか、方法ねぇのか? 定期的に、なんかするとか、?
[だから、戻ってしまう>>+76ことに落胆の色を隠せず。 でも、と続けるニコラエに、その続きを問おうとして、]
————…………、は?
[それはニコラエの握る手に力が籠ったすぐ後に。 ありもしないと思っていた事態、はっきりと名前を呼ばれたのだ>>@47。 顔を上げればその名を呼んだのが華月斎だと気がついて 驚きと共に固まってしまう。 さらにその隣に露蝶>>131がいるものの、彼はこちらに気がついた様子はないようだ。]
(+80) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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あ、え、 え? 華月斎さん、俺たち、見えてる……? 露蝶は?おい、露蝶!
[それとも今まで見えていて、他の皆が無視をしていたのか? しかしニコラエに何事も無いのなら、それも奇妙な話し。 見えているらしい彼に声をかけ、露蝶には空いた手を振り。
——その合間、握った手を強く、握り直した。 ちらと二つの色の瞳で隣を見て、首を振る。 離すつもりは、最初からない。 今は自分らしく、いるのだから。]
(+81) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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─ 魔女の屋敷 ─
はっはーーーおれの勝ちーーーィ!
[黄昏に染まり始めた丘を駆け抜けてゆけば、漸く魔女の館が見えてきた。 手を繋いだ状態で、勝ちも負けもあったものではないけれど、先に館の壁に触ったからと、何故か勝ちを主張した。]
本当に登れるか? ここの裏にある木から登ってくんだぞ。
[まず案内するのは、屋敷の裏にある大きな木。 そこに登って、細い枝を伝ってベランダに飛び移り、そこから勢いよく屋根に飛びつき、よじのぼる。]
ほらほら、グレッグ! 手、こっち!
[グレッグが、手助けを必要とした時は、積極的に手を貸した。 カボチャバケツを抱え、グレッグのサポートをしながら登るのは、いつもよりずっと時間がかかったけれど、いつもよりずっと楽しく感じた。]
(134) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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─ 屋根の上 ─
[漸く屋根の上に着いた時、空はもう、淡い紫から紺色へ変わりはじめていた。 ちょっと足下が暗いけど、猫の目にはどうってことない。]
グレッグ大丈夫か? ほら、こっちこっち!
[グレッグは、ちゃんと足下が見えているだろうかと気にしながら、しっかりと手を握り、一番腰掛けやすい、煙突のあるあたりまで、ゆっくりと歩き出した。]
(135) 2014/10/27(Mon) 23時半頃
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ふふっ、それも明之進さんに伝えておくわ。
[>>131 そして今すぐ戻りたくなって、戻りたすぎて本当に元に戻ったらいい。そんな楽観的な想像をして]
……、ええ、
[後悔をしないように。ちゃんと、考えて。 露蝶は彼自身のことを言っているはずなのに、こちらに言われているような気にもなってしまうのは、やはり自分にも思い当たる節があるからか。]
(@48) 2014/10/28(Tue) 00時頃
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