199 Halloween † rose
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[ヒトに混じって、ヒトの真似をして生活するうち、ヒトの習慣が染み付いてしまった。
進められれば食事を取り、夜になれば眠る。 目覚めるのは好きでは無く、出来ればずっと横になって眠欲を貪って居たい。 夢は見ないが、まどろみは好きだ。 暖かな日差しも好きだ。 店の外から、おはようと言い合うヒトの声が好きだ。 ヒトの笑う声が好きだ。 ヒトが、好きだ。 短命で、弱く、愚かな存在の彼等が、好きで、恋しく、愛おしくてたまらない。
だが同時に酷く恐ろしい。
特定のニンゲンに執着する事もされる事も、今まで無かった訳じゃない。 だが全て、身を守るためだと尤もらしい言い訳を並べて逃げ回っていた。
そして今回も、当然逃げるつもりで。]
(@22) 2014/10/29(Wed) 01時頃
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そうか、よかっ……ゥひゃ!
[>>+93眉尻に落とされた唇がこそばゆくて、笑いながら身を竦めた。]
……うん。
けど、鐘なんてなくても、おれ約束、絶対に守る。 おれずっと、グレッグの傍にいるんだ。
[何かに頼るのではなく、自分の意志で決めたのだと。 寄せられた唇に、もう一度、大好きのキスをした。]
(+96) 2014/10/29(Wed) 01時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/29(Wed) 01時頃
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―5回目のハロウィン―
[さて、店に居たのは己のみか。それとも誰か、別の者もいただろうか。 外の騒ぎはそれなりに聞こえていたが、ジェレミーが最後の仕上げにかかったのだろうと特に気には止めぬまま。 彼と自分では境遇も種も違うのだが、民衆の前に姿を現した馬鹿な奴と、僅か自分に重ねて笑う。
続くハロウィンを名残惜しく感じるものの、永遠に続く訳じゃない。 気付いている者が居るならいずれ終わりは来るし、少しだが自分もその手伝いをした。 今日の祭は狼騒動で休みらしい。 静かなのはいいが、少し寂しく感じる。
終わってほしいのか続いて欲しいのか。 肩入れの陣営は未だ分からぬまま。
倉庫の奥から引っ張り出して来たのは、古い古いトランクケース。 乱雑に店中の、山のような荷物を詰め込んでもまだ余るそれは、随分長い間使い続け、逃亡の友としてきた物。**]
(@23) 2014/10/29(Wed) 01時頃
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[それから、どれくらいふたりで話をしていたろう。 グレッグの隣は、夜風も気にならないほどに温かく感じられた。]
……グレッグ……?
[やがて、緩やかな眠気が訪れる頃、グレッグもまた、微睡みをみせていた。]
おやすみ、グレッグ……。
[耳元に囁いて、軽く口付けを落としてから、寒くないようぴったりと身を寄せて。 小さな翼を目一杯広げ、ふたり包まるようにして、暫し、幸せな眠りについた。
明日になったら、シーシャのところへ行って、改めてちゃんと話さなくてはいけない。 けれど、まさか自分達が幽霊モドキになっているだなんて、この時は未だ知らなかった**]
(+97) 2014/10/29(Wed) 01時頃
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[消えない、と言われても、腕を離す気になれない。 今だけじゃない。いつ消えてしまうかもと、そんな想像を幾度も、懼れて。
顎を持ち上げられて、近づく距離。薄く開いた口元に牙が見えても、それに怯える気にならない。 吐息の触れるほどの距離で、まっすぐに見つめたまま身を任せて]
……シーシャ、
[痛いくらいの強い抱擁。 怒っているような、苦しげなような。その声は切実さを持って届く。 肩口でくぐもる声に、暫し彼の背を撫ぜて、部屋に小さな沈黙が落ちる]
……いいよ。
[肩越しに見るは、窓辺に飾る青い薔薇]
(@24) 2014/10/29(Wed) 01時頃
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全部食べて、いいよ。 いつかアタシが死ぬときは、アタシの魂を、シーシャが食べて。
[ずっと迷って、乱れてきた心が、すっと穏やかに凪を得た。 ああ、やっと見つけた。そんな思いで、背に回す腕に力を込める]
だからその時まで、ずっとアタシの側にいて。
[その願いの前には、輪廻だとか天国だとか、そんなものは天秤にも乗らない]
ね。いいでしょう?
[囁く声は、微笑むように穏やかに]
(@25) 2014/10/29(Wed) 01時頃
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リーは、ミケの言葉をじっと待っていた**
2014/10/29(Wed) 01時半頃
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んーどうだろうな、わからない。 試したことがないから、だけど…あるいはそういうこともあるかもしれないね?
[そう言うと首を傾げる。件の魔女が何を考えて居たかなど、自分にはさっぱりわからないので…。 散歩については今は無理というのは共通見解のようで、はやくかいけつするといいね、とぽそり。 こちらは危害を加えるつもりなら、こんな大がかりな事はしなかっただろうと思うので、そこは余り心配していないのだが]
うん、だからああやって探し回ってるんだと思うよ。
[多分最初から大体の目星がついていながら“楽しんでしまえ“と言っていたジェレミーが今になってあんな風に派手に動き出した理由も、わからない。 ただ何事もないと言い、と思う気持ちはおそらくリーと同じ]
(59) 2014/10/29(Wed) 01時半頃
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というか、僕とリーの出会いだってループがあった空こそ、で、リー以外にも、ね? だから絶対無意味でも不自然でもないよ。
[胸元を握っていた手を大丈夫?と言う様に軽く触ろうとするか。 何か不安なことがあったらしい彼を気遣わしげに見ていたが、面白いと言われればあはは、と笑い]
生きてるのは同じ出し感情もあるし。僕は元々人間に気概を与える類いのモンスターではないし、ね? ちょっと悪戯、くらいだから。
[種族のは関係ないよー、と言いながらも一緒に吹き出した。 それなりに長く存在している中で、人間の相談に乗るなんて初めてだ]
(60) 2014/10/29(Wed) 01時半頃
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…好きな人?
[詰まりながら、言い出したその言葉にきょとん、とする。 自慢じゃないが今まで恋矢らというモノには縁が遠かったので]
人の気持ちまで魔女は操作していないよ。 相手が魔物でも好きだと思ったのなら、それはリーのほんとの気持ちでしょ? 僕は馬鹿だなんて、思わないけど。
[彼が相談した相手が人間だったら、また違う答えがあったのかもしれないが、自分は魔のモノだからか。 リーが真剣にその人を好きなら、それはとても素敵だ、と祝福するような笑顔を向けて]
(61) 2014/10/29(Wed) 01時半頃
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[抱きしめた肉体はまだ暖かく、伝わる脈も若々しい。 魂の熟度で言えば爛れてもいないしまだこれから先が長いのだと知りたくなくとも知れてしまう。
自分が悪魔らしく過ごした年月は永い。 いかに相手に焦がれようとも未だ、1800と端数の年月VS数日では覆しきれないものがある。 何も良くない。]
人間で居たいか、って訊いただろ
[ぽつりと切り出すのは幽霊モドキ騒動の時の問い掛け。
願いを叶えたい。 しかし同時に、相手はまだ悪魔に情を掛けるということの意味を本当には分かっていないとも、思う。]
オレと居たら……他の悪魔がテメェに興味を持って来る。 何か秘密でもあんのかって勘ぐってな。 オレより上級のヤツなんざ腐る程居ンだよ
何だって叶えてやりてぇが、そうはいかない理由がゴロゴロしてやがる。 だから、
(62) 2014/10/29(Wed) 02時頃
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[だからそれは出来ない。 そう紡ごうとして――魂を賭けた約束の話を思い出した]
だから、賭けをしねぇか。 テメェは人間に。オレは悪魔に。
悪魔相手の賭けだから狡い条件になるが……悪魔に魂差し出せるくらいならできんじゃねぇか?
どうする。 怖ぇなら辞めろ。記憶くらい消してやれる。
[ふと窓の外を見れば時計塔にほんの僅か、透けた鐘が視える。 さっきの騒動で放たれた魔力の影響でカモフラージュが剥がれたのだろう 相手の返事を待つ間、嘗て無い程長い時間に感じられてそちらだけを見ていた。]
(63) 2014/10/29(Wed) 02時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/10/29(Wed) 02時頃
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[この陽気な悪魔が実はリアリストで、情だけではそうそう理を見失わないのは知っている。 彼には彼の生きてきた長い道のりがあって、そこに生きるものの理がある。それはわかるから、彼の言葉を遮りはしない、けれど]
――っ、
[だから、の先の言葉を予想して、口を開きかけて。続いた言葉に目を見開く]
……賭け?
[具体的なことはわからない。狡い条件、とシーシャが言うからには簡単なことではないだろう。わかっていて、それでも答えは最初から決まっている]
それで怖じけづくくらいなら、そもそもこんなこと言わないわ。
[無理を通すための一筋の光。 腕の力を少し緩めると、彼の顔を見ようと顔を上げる]
その賭け、乗った。
[また、危機感がないとか、わかってないとか言われるだろうか。それでもこの光を離すまいと、挑戦的に微笑んだ]
(@26) 2014/10/29(Wed) 02時頃
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人間としての生を全うしろ。
[ごく一瞬だけ呼吸が止まった。 見下ろせばいつもの気丈な表情。自信に満ちている。 此方が損をする筈のない賭けだ。いつぶりか、奥底の闘争心に火が灯り 返すのは同じような貌。]
案外テメェの人生が愉快なモンにまみれてたとする。 オレに喰わせるのが惜しい、って欠片でも思ってやがったらオレの勝ちだ。 泣いて叫んで嫌だっつっても喰ってやる。
(64) 2014/10/29(Wed) 02時半頃
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人間の世で過ごした時間よりもオレを選べるなら――心が変わってなけりゃ、テメェの勝ち。 人間の心を侮ってたオレの負けだ。
[人間の寿命は悪魔からすれば矢張り短い。 その上死ぬまで傍に居て情が移りすぎた頃合に喰う羽目になる。 相手の魂は二度と巡らない。 自分にはその後どうしろというのか。
悪魔では出せない色の薔薇の菓子など食わせておいて、先ほど相手がした提案は余程悪魔のようだったと思う。]
そうしたら、
[味見じゃ済まない、とはもう告げた。だから]
(65) 2014/10/29(Wed) 02時半頃
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”ずっと”オレの傍に居ろ。 人間辞めろ。 寿命まで生きても悪魔の傍に居た方がいいってヤツなんざ、来世でもロクな目に合わねぇよ。
その魂、芯までオレの炎で灼いてやる。
[手の内には赤い薔薇が一輪。 徐々に姿を形成して 相手の返事を待っていた**]
(66) 2014/10/29(Wed) 02時半頃
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[こちらの顔を見たシーシャが、次第にいつもの調子を取り戻す。 底知れない目の輝き。そこから生み出される何もかもは、いつも自分の想像の上を行く。
人の生を全うしろと、それが賭けになるのか、最初の段ではわからなかったけど。 続く言葉に少し眉を寄せ、目を瞬いて、息を呑んで。
“ずっと”一緒に。 その言葉に、くしゃりと表情を崩す]
シーシャ、本当に狡いわね。
[情けない顔を見られないよう少し俯いて、深呼吸。 手が震えそうになるのを、ギュッと組んで抑えて]
(@27) 2014/10/29(Wed) 04時頃
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……でもやっぱりツメが甘いわ。さっそくアタシが勝つ要素を増やしてるんだもの。
[ようやく顔を上げた時には、目を細めて得意げな笑み。
死ぬまでよりもさらに「その先」を、彼が望んでくれたこと。それが苦しいほどに、愛おしい。 これからの、人間にとっては長い年月、楽しいことも大切なことも、背負うものも増えるだろう。それでもなお、自分が負ける要素がなかった]
覚悟して待ってなさいよ。
[悪魔と人との、賭けのスタートに寄せて。彼の目をまっすぐに見て、晴れやな笑みを浮かべた]
(@28) 2014/10/29(Wed) 04時頃
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[あの時、あの砂糖菓子の店で。 ひとりだけのための、特別な菓子が必要なのだと伝えたら、勧められたのが「薔薇の蕾」。
蕾はゆっくり花開いて、今、大輪の赤を咲かそうとしている**]
(@29) 2014/10/29(Wed) 04時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/29(Wed) 04時頃
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[丁寧に彼なりの考えを伝えてくれるミケの優しさに、 胸に抱えていた絡まった不安が徐々に解けていく。]
そっか。そうだな……。 ミケは良いヤツだな。 [こんなに親身になって優しく話してくれるモンスターもいるのに。]
人間も色々いるけど、魔物も色々いるんだな。 全部一括りにして、怖くて人間に悪さしてるイメージだった。
[解けた表情は少しバツが悪いものになっているが。 口角を僅かにあげて悪戯っ子の様な笑みを浮かべたまま]
こんな優しいミケなら逆に人間に意地悪されそうだよな。
(67) 2014/10/29(Wed) 07時半頃
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[笑いながら胸から外した手はミケの鼻を突こうと彼に手を伸ばし]
ミケとかリボン似合いそうだから、フリル尽くしに されたりしてね。
[犬の姿でもフリフリの姿は可愛いだろうが、結構 滑稽だと笑いながら。]
悩み聞いてくれたお礼に、誰かに意地悪されたら 助けてやるから。
[落書きとかリボンを増やしたりはしない、多分。]
(68) 2014/10/29(Wed) 07時半頃
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ミケ……折角出会ったんだ。 この街に来て良かったって、思う位楽しんでくれよな。
[先程よりは落ち着いて来たが、まだ多少街のざわめきは 残っている。 この状況で楽しむのは難しいかも知れないし、 何度も繰り返してもう飽きたかも知れないが、 好きになった奴とは全く違う、親切で優しいモンスターに 一瞬でも楽しい思い出になるように。]
ミケには今更かも知れないけど。 ちょっと街を案内しようか。
[魔女は気になるが、このままミケと別れるのは惜しくて。 少しだけならとミケに犬の姿になってと強請り、 叶うなら黒犬にお化けのシーツを被せて、 2人でお菓子を貰う旅に練り歩こうかと**]
(69) 2014/10/29(Wed) 08時頃
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[残念そうなキリシマの顔はあまり見たことが無い。 冗談ではなかったのかもしれぬと、意図せず尻尾はふるりと震えた>>@15。]
中、——頭に、? 痛くはない、……のですか。
[それは普段なら、飲み込むことに戸惑いを覚えてしまうだろう。 けれど素直に受け止め、そのこめかみを指差した先を見つめる。 痛みはあるのか無いのか、しかし続いた言葉>>@16は存外愉しげな色も感じ取れた。
思い出すのはやや朧げな記憶。 彼と出会ったのはもう随分前だ。 その頃から、その様相は変わらない。
——つまりは、人とは異なる存在、なのだろう。]
ちょっと怖い気もしますけどね。
[男はそれでも、恨み言は勘弁だと笑った。]
(+98) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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[煙が室内にゆらと立ちのぼる>>@17。 その軌跡を辿りながら、問いかけ>>@18に耳を傾けた。 ニコラエと同じ緋色と、自らの黒。混ざった二つの眼差しはやがて、キリシマの相貌へと移り]
……どう、なんですかね。
[すぐに、答えは出なかった。 ただ浮かぶのは、戸惑いではなく]
確かにヴァンパイアと聞けば、お伽噺でよく知っているイメージがあります。でも、
[異物と言うのなら、キリシマはニコラエの正体を知っているのだろう。 それを、恐ろしい存在だと思っていなかったわけではない。 それでも、唇は先を紡ぎ]
(+99) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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俺が触れたのは、ニコラエさんという存在そのもので、 結果、人とは違った。それだけですよ。
[きっと、もう受け入れてしまったが故。 異質さを感じることはあれど、畏怖することはなにもない。 月並ですけど、と躊躇った後]
……好きになったものは、どうしようもないんです。 自分の気持ちを偽る方が、
俺は、——怖い。
[そうして、大切なものを失ってしまうほうが。]
(+100) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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ほら、これでも小悪党って呼ばれていた時期があったでしょう。 顔も恐いし、派手にも笑えない。
……それでも、受け入れてくれる人はいる。
[友人、教え子、このハロウィンで出会った人々。 どんな姿でも、受け入れてくれた。 それは目の前の店主も同じくではないかと、その想いは潜めることにして]
それと、同じなのではないか、と。 俺の考えですけどね。 [頭に手を当て、「説教ぽくてすみません」と再び笑った。 それは控えめでない、男本来の笑み。 キリシマの返事>>@21が短くても、それ以上言葉を押し付けることはなく。
ただ、キリシマの詳しい種族——納得したとは口が裂けても言えまい——や、男に生えたレッサーパンダの尻尾について「もっと格好のいい尻尾が生えたらよかったのに」とクレーマーまがいの意見を述べたりと。 雑談に興じる楽しい一時を過ごして]
(+101) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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[しかし、ニコラエは店に帰ってくることはなく アケノシンから先に帰る>>+92と聞けば]
ありがとう、アケノシンさん。 キリシマさんも、お邪魔しました。 また来ます。
[簡単に礼を述べると、急いで薬屋を後にした。]
(+102) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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—— → 自宅 ——
[陽の落ちた街並を、駆け足で横切る。 壁を通り抜けることができても、やはり慣れたように通りを歩いて帰ることを選んだ。 どのみち一緒に帰るつもりだったから、店まで来てくれたらよかったのにとも考えながら。
彼がキリシマの問いを聞いていた>>+92とは知らず]
(+103) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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[——だから。
明かりが窓から漏れる自宅前、座り込む影>>+95に気がつき、大きく目を見開いた。 顔を覆うその指先が、金色の髪が、闇の中に溶けてしまいそうで]
……ニコラエ、
[名を呼びて、彼の前に膝をついた。 手を伸ばし、指先に、腕に、背にと触れていく。]
今日ほど一人で帰るのが寂しいと 思ったことはなかったよ。
[何かあったのだろうかと気にならないわけではないけれど その想いもまた本物だから、ニコラエの存在を確かめるように触れて、ぽつと零して**]
(+104) 2014/10/29(Wed) 08時半頃
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― ドナルドの家・玄関前 ―
[時折、パーティー帰りの集団やカップルの声が届く “明日もハロウィンならいいのに” “来年が待ち遠しい” “明日からまた仕事だ、嫌だなぁ”
己にとっては一度きりじゃないとしても。 彼等にとっては、「今」しか今日はない]
(+105) 2014/10/29(Wed) 14時頃
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………違う
[自分にとっても、「今」だけ。 今日は今しかない。 いずれ醒めてしまう夢なのだ。 ――何時かは畢ってしまうものなのだ。
夢は、必ず醒めるもの。 物語には、必ずエンドマークが打たれる。
……その時、笑って手を振れたらいい。 奇妙な非日常の一コマとして ハロウィンの夢から醒めた彼の… 新たに築かれてゆく正しき日常が どうか、実りあるものになりますようにと。
願いを篭めて、棺桶で眠るのだ]
(+106) 2014/10/29(Wed) 14時頃
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