3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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― 校長室 ―
[おいくつになるんですか、と問わずのまま簡単な掃除をしながら]
卒業式の予行練習の日、近いですね。
当日に校長せんせから卒業証書貰うとき あたし1人だけ泣いてたら恥しいなー。
[他愛のない話をして、一輪ざしに水を注ぎながら]
スイートピーって、門出って意味があるんです。
今の時期に、ぴったりですよね。
[笑顔を向けてから、校長室を出た。]
(@15) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 09時頃
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……ピッパ。フィリッパ。
[やるせなさを滲ませて、名前を呼んだ]
俺は、酷い野郎なんだよ。そうやって、命を捨てさせてしまったことを、本当に悪いと思う。 俺はね、ピッパ。 誰かと永遠に一緒にいることに、きっと耐えられない。
[闇の中、一人。闇の中、二人。 きっとその時が来たら、ついてきてくれたピッパを一人残してふらっと消える。そんな気がする]
[そんなことが出来るのは、誰も愛さないからだと皆言う]
(+35) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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―伝説の木―
[いつの間にか木に寄りかかり、ぼんやりしていた。 なるべく、意識しないようにはしていた、けれど。 焔が、熱を帯びるようになってから、疲労が一気に深くなった]
……実はこれ、命が燃料だったりして?
[軽口のように口にするものの、冗談になっていない気がした]
……やっべぇなぁ……。 そう簡単に、燃え尽きてなんかいらんねぇのに……。
[独りごちて目を閉じる。 そこに響く、チャイムの音]
(56) 2010/03/05(Fri) 09時半頃
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……ぇ?
[戸惑いながら目を開き、頭上を見る]
なん、これ……。
[目に入ったのは、柔らかな木漏れ日と、淡い青の空]
……戻って、きた?
(57) 2010/03/05(Fri) 09時半頃
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[聞こえてくるざわめきは、『いつも通り』で。 今までの事が、夢のような心地がした]
……でも、なんで……。
[こんな唐突に、と。 思って立ち尽くす所に、駆け寄ってくる、生徒が一人]
……っ!
[とっさに異形の左腕を隠そうとするが、その生徒は異常に気づいた様子もなく、口を開く]
『こんなとこで何やってんだよ、授業、始まるよ!』
え、あ、うん。 ……えっと……。
[親しげに話しかけてくる生徒。でも、名前が出てこない。 知らない。明らかに]
(58) 2010/03/05(Fri) 09時半頃
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『何? あ、数学のノートなら貸してもいいけど、3限始まる前までには返してよ?』
[誰だっけ、と問うより先に、その生徒は矢継ぎ早に言って、駆けて行く。 制服の袖には、白いラインが一本]
……どう……なってんだ?
[零れ落ちるのは、戸惑いを帯びた声]
(59) 2010/03/05(Fri) 09時半頃
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演劇部 オスカーは、再び呼ぶ声に、戸惑いをながらも着いていく**
2010/03/05(Fri) 09時半頃
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―保健室― [ビー玉を拾い上げ、握りしめた。 きしり、と少し体が痛む。 そこで気がつく。服を着ていない。]
…―― ッッ!!!!
[――囁き、吐息、触れる肌。 一気に記憶が鮮明に蘇った。 ひとりで紅くなり声にならない声を上げる。
視線が彷徨って行き着く先に、汚れてしまった服。 眼が泳ぐ。
まさかシーツお化け状態で この場を彷徨くわけにも行くまい。 背に腹は代えられぬとはこの事か。
水で大撒播に注いだ服に袖を通す。 ――まだ少し、甘い香りが残るような気がした。]
(60) 2010/03/05(Fri) 09時半頃
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―保健室→南棟1F廊下―
[思うところあり、両の手を包帯で巻いてみる。 不慣れながら巻いたその出来栄えは――*半凶*
生徒が居るなら教師も居るだろう。 (――しあわせに) 合間の囁きがふと過ぎった。 あれは、スティーブンだった、と。
職員室も騒がしくなる。 保健医が来ると面倒だ。 保健室の扉を開けて、視界に入ったひと、に 眼を見開く。]
…、 っ ケイト… 、!?
[――お下げが揺れたのが 見えた。>>@15]
(61) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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ありゃりゃ? どこかで切っちゃったかな。
[無意識のうちに握っていた手に血の痕が残ってて それが誰のものか解らないまま隣の保健室へ向かう。]
(@16) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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っと?
[保健室の前で名前を呼ばれて、 薄紫 の瞳を向けた。]
あれ? セシル、おはよー。
…どしたの?
(@17) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 10時頃
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って、
何 その手ー!
[あはは、と明るく笑った。]
(@18) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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文芸部 ケイトは、奏者 セシルの恰好そのものが 変だとそれから気付いてまた笑った。
2010/03/05(Fri) 10時頃
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―保健室前― [確かに、それは ケイトだった。けれど]
…、――、ぁ
[向けられたのは、 薄紫 の、 眼。 それは、セシルの色によく似ている。 紅くない。 紅く ない。]
…おは、…よう。
[その在り様があまりに、普通で。 あの哀しげな顔をしていた少女に一瞬重ならない。
制服に一本のライン。 通り過ぎて行く生徒の制服にも。]
(62) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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っ、…わ、わらうな。
[――手が上手く使えないんだから仕方がない。 とは、飲み込んだ。 或いはもとより然程器用ではないのか。
手で手を隠すように、覆った。
明るい弾けるような笑い声。 遠い日常で聞いた、 シャッターを切るメアリー からかわれて怒ったオスカー 自分は、関わりを避けてきたけれど。 ――そうか、これはケイトの日常。
“生きていた”日付。]
(63) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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― 保健室前 ―
[ よく 似ているね。 ]
[笑えば眼鏡の奥の、薄紫が細くなる。 どこにでもいる普通の女子高生の姿。]
にしてもそんなおっきな怪我してた? 大丈夫?
[遅い心配をしてから]
卒業式の日までに治るといいね。 もう少しだもん。
(@19) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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― 保健室前 ― ……似てる。
[薄紫色。 こんなふうに見えていたんだろうか。手を覆い、隠すようにしながら。]
や…これは、
[怪我、ではなくて。]
……大丈夫だ。…――、卒業式?
[(もうすぐ卒業だったのに)]
ケイト、… 今日、…何日だ?
(64) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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[聞こえてくる音。あちらの音。それは日常の]
…―。
何が起きているのでしょうか。
[巡らす視界にケイトの姿がある]
(+36) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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― 保健室前 ―
大丈夫ならいいけど 無理しちゃだめだよ?
[隠すのなら、薄紫をちらっと向けはしたけれど]
え、やだ。 何?若年性痴ほう症?
そうだよ、3月1日が卒業式。
(@20) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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今日は、2月25日でしょ!
ええー。セシルほんと熱でもあるんじゃないのー? 保健室で寝てていいよ。 担任には言っておいてあげるから。
[同じクラスの会話。 今日が何か 何も知らない会話。]
[ 少女の耳に闇の中の声は 今は聞こえていない ]
(@21) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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誰が痴呆症だ…
[む、とした顔をしながらも 続いて口にされた日付に、息を飲む]
2月……25日……
[――異常な空間に巻き込まれた日 ――私立議事台高等学校生徒失踪事件 ――わたしの/(kate is dead)/殺された――日 (ここは、くらくて)(さみしい)]
や、…、いや、…行く、
[(「せんせ」)]
…、今日。気をつけろ、ケイト。 …おかしなところに、行ったら、だめだ。
[――無駄かもしれないと、わかっていても。そう謂わずにはおれなかった]
(65) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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それじゃ、いこ。
[教室へ向かおうと足を向ける。]
え?
[続けられた言葉に、きょとんとした顔。]
なーにいってんだか。 やっぱり、セシルちょっと変だよー。
[無邪気な笑みを向けて、教室へと歩き出す。**]
(@22) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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― 用務室 ―
[そして、何にも代わりのない用務室にぼんやり、どれくらい座っていただろうか。]
――……ん?あれ?
[窓が明るくなった気がする。 なので、のろのろと窓を覗いた。 目を丸くした。
晴れてたから。]
(66) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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――、…別に、変じゃ…
[――聞く筈も無い。ケイトは知らないのだ。 無邪気な笑みが、闇孕む嗤いに重ならない。
ああでも “ケイト=グリフィス”と呼んだ時の 笑いには、少し。]
……、
[薄紫色は、一度振り返って 見知らぬ人の群れの中 ――赤色を。濃紺を探して]
(67) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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To:Donaldo=Barbieri Subject:No title
どこにいる?
[――一言だけ。そんなメールを打った。 遅れてついて行く。――体の違和感は否めない。
ケイトのクラスは2-Bで、 そこにグロリアが、見知った者たちが居れば、 *この状況に戸惑ったような顔をするだろう*]
(68) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 11時頃
文芸部 ケイトは、奏者 セシルと3Bの教室まで 一緒に行っただろう。**
2010/03/05(Fri) 11時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 11時頃
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― 文化部棟 ―
[ふっと思い出したように、ギターから手を離した。 携帯に打ち込む文面。]
『to キャロライナ title そっちは大丈夫か?
蔦が暴れ狂ってたんだが、キャロルは大丈夫だったか? さっき、化学教師が、多分死んだ。 ビー玉は山吹色で、鬼じゃ、ない。 どうも、誰かと一緒に逝ったっぽいが、そっちは良く分からん。 参考までに、な。』
[送信する。息を吐く。一瞬伏せる濃紺。
―――……鐘の音が、聴こえた。
訝しげに上がる瞼。広がる世界は。]
(69) 2010/03/05(Fri) 12時頃
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― 用務室→一階廊下へ ―
[とりあえず、晴れていることがわかった。 驚いていると、頭に驚いている声が二人ばかり響いてきたか。]
ええと、とにかくどうなってるのか確かめないと。
[部屋から出る時は一瞬怯えたが、あのエロい蔦はない。普通の…いや、廊下の色が微妙に違う。
でも、普通の学校の風景だ。]
(70) 2010/03/05(Fri) 12時頃
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奏者 セシルは、教室の席も
2010/03/05(Fri) 12時頃
奏者 セシルは、どうやら、窓際だった。
2010/03/05(Fri) 12時頃
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バーナバスさんッ
[ところが出ればすぐに声がかかる。 みれば、誰だろう。大人だから、生徒じゃない……。何だか気の強そうなおばさん……。]
二階の教室の窓が開かない箇所があるらしいんで、授業が始まる前に見に行ってくださいな。頼みましたよ。
空気の入れ替えができないなんて、私には信じられないですからね。
[そして、おばさんは去っていってしまう。持っている教科書は数学だった。]
(71) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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――――……はぁ??
[今まで居た軽音楽部の部室では、なかった。 おそらくは、文芸部と思われる内装。 慌てて外に出る。小鳥の鳴き声。 空の色は――嗚呼、セシルの眸から赤味を省いたような、 キャロライナの異相を思わせるような蒼。]
どうなってんだ、こりゃ……―――
[唖然とする。正門の方か、生徒と教師が挨拶を交わすのが聴こえた>>@12。]
(72) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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「ドナルド=バルビエーリ」
[随分呆然と立ち尽くしていれば、背にかかる声。 振り返ると見知らぬ教師が、立っていた。瞬く濃紺。 教師は気にした様子なく、言の葉を紡ぐ。]
「まるで蜂蜜に突っ込んだような格好ですね。 どうしたんですか? そのままでは、宜しくない。 ジャージにでも着替えたらどうですか?」
あ〜……いや、ジャージは……―――
[もってきてねぇと、まともに返しかけて、いやいや、そういう問題ではないと、上手く働かない頭で思う。]
(73) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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あ?っていうか、ここでも用務員なのか?
[しかし、なぜか身体は反射的に返事をしてしまう。そして、雑巾とバケツを持って、ちゃっちゃっと二階へ。]
(74) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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−図書室⇒畑− [キーンコーン ……
懐かしい音、随分久しく聴いてない様な。 薄らと瞼を開ける 柔らかな日差しが見える。 見上げると あおい 空。 小鳥の囀り、多くの生徒の喧騒にも似た賑やかさ。
一瞬戻ったのかと錯覚するけど。 視界は狭く―― 闇 は濃い。]
『どうして……外。』
[図書室に居た、はずなのに。 畑の脇に佇んで、飼育小屋も無い。 見上げる校舎は記憶より低く、幅も――
おはよう、と声を掛けられる。
見える制服は 自分と違う。]
(75) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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