人狼議事


194 花籠遊里

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【人】 許婚 ニコラス

[もう一人の観客となる者の存在を示唆されれば、自分はこんなところで何をやっているのだろうと、一寸我に返り外の明るさを思い出して。
その思いはこの地下牢の薄暗さを引き立たせ、自分は辱めを受けているのだという事実を濃く浮かび上がらせる。

何ももったいぶることはなかろうと一息に脱いでしまうために下穿きごとスラックスに指をかけると、>>78白い正装に身を纏った赤い花がちょうど現れる。]

 あ…。

[彼の姿のなんと凛としていて艶やかなことか。
僕は彼から視線を引き剥がすと、羞恥に身を打ち震わせながら、指をかけた手を下ろして己の下肢を完全に外気に晒した。

そしてこれでいいのだろうかと尋ねるように、伏せた目をちらりと寝台の上の男に向ける。]

(80) 2014/09/20(Sat) 17時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[今宵の享楽はまたしても夜蛾が如いた姦計。
彼を悪辣などと詰る癖、決して褒められぬ毎夜の事。

ニコラスを花に見立てて、君臨者を気取っていた毒虫は、紅華の来訪に視線を上げた。>>78]

 ―――よう、丁助。
 相変わらずの面構えだな、もうちと媚を知らねぇかい。

[相も変わらず口の悪い男は今宵もまた変わらず。
視線で彼に示すは、毒牙に掛かる蝶の健気。

昨夜彼が慰めた蝶の末路。]

(81) 2014/09/20(Sat) 18時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 初心なもんだな、さぞ、甘やかされたんだろう。
 この廓の花々は籠の内に温いとは知っているが。

[半分は芝居だが、半分は男の本音で。
まだ日の浅い彼に強制する花など、玄人意識に関わる。
無理を強いる悪辣な毒は、精々夜蛾ばかりだ。>>79

彼が決意したように下衣まで剥いてしまえば、明るみの中に裸身が露わ。細いが華奢ではない男の腰つきに、性器の色合いまで、じとりと鑑賞し、指が足の付け根まで降りていく。]

 ……まぁ、最初にしては上出来よ。
 こんな所で無様を晒せば、紅華の不興を買うぜ。

[実際、花から見ればどちらも蝶。
そんな無体は与えぬだろうが、この場の支配者を教えるための語であった。悪趣味は今宵も牢で火を入れる。]

(82) 2014/09/20(Sat) 18時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[戯れの指先で未だ角度を知らぬ彼の屹立を軽く弾き、無体に扱いながら、迷い子の瞳に視線を重ね合わせ。]

 まさか、それだけで満足を買えるとは思っちゃいねぇな?
 初見世で下手踏むようじゃあ、値が下がるぜ。
 場末で厠代わりは嫌だろうに。

 ―――…俺の膝に手を付いて尻を丁助に向けな。
 お膳立てくらい、幾ら寝んねでも出来るだろう。

[傲慢に申し付ける声が、ニコラスへ更なる恥辱を与えた。

彼の唇に促すのは甘い口付けではない、己の下肢で息衝く熱杭への奉仕だ。
指先で軽く自身の前立てを暴くと、熱を僅かに兆す陽物が姿を見せた。これが今宵、彼の身体に収まる兇熱だ。]

(83) 2014/09/20(Sat) 18時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[今宵の興を示す一連見せつけた後。
ツイと、丁助に視線を向けて、一瞬笑気を視線に走らせ、淡い息を漏らした。]

 ……そんな訳で今宵のニコラスは俺の花よ。
 そのようにお前さんも扱いな。

[淡紅華に告げる約束事。
卸したばかりの花だと金華を評し、言葉も態度もそれに準じさせようか。
頬を染め、儚く震えるニコラスの佇まいは、確かに生娘然。
自由を知らぬ花として咲く彼を呼んだのも皮肉のうち、世話役与えるのは興のうち。]

 ―――用意してやんな。
 たっぷり解してやらねぇと、瑕が付くぜ。

[華を扱う男は、彼らの矜持も人権も無視をする。
犯すための剛直を育てさせ、犯されるための孔を開けと言う。

彼らの身を使い、蝶に悦を捧げよ。と宣った。*]

(84) 2014/09/20(Sat) 18時半頃

【人】 営利政府 トレイル


[ 震える花の手は如何してか。寒さか、はたまた。
脳裏に今朝方の毒蛾が浮かんでは沈む。蛾の撒き散らす毒が彼の体に触れたのでは無いだろうかと、引き攣った咽喉に寸時の水分を通すことも無く、その指先>>71をしかりと握り締め。

然しされとて籠へと、その身を雨から守る為の籠へ引き戻そうとしたならば、ゆうるり引き留められ。
掠れ声に覗かせた拒絶は雨音に紛れて鼓膜を敲く。
こつこつ、こつこつ。
雨は止まずに、ただ花を濡らし翅を濡らし。
肩口に寄せられた花頭は、水面に揺蕩う影月のように。

そうして確かに響いた拒絶の唄には、蝶の頭こそ今以上に冷えたけれど――]

(85) 2014/09/20(Sat) 18時半頃

【人】 営利政府 トレイル




 ―――まるで、


  まるで今まで俺のことを「特別」と、想っていたような口振りじゃあないか…


[言の葉は、蝶の唄は強く波打った。
霧雨に惑わされぬように、掻き消されぬように。

ただ脳の芯を揺るがす声>>72を聞き逃すこと無く、真面にその身に甘受したならば。その唄の裏に咲く本音か、はたまた…自分からは視えないそれに微かな期待を寄せ。

唇を掠めた其れには、よりいっそう紺瑠璃の瞳を見開いただろうか。
ただ信じられないと、自分のこころに壁を張り。
困惑か、寂寥か、それとも淡い気持を砕かれたその痛みか。寄せられた眉は痛いほどに。鼻奥を突つくツンとしたものは歯の奥を噛み締め耐え。

逃がすものかと、淡月の影を縫い止めるようにその指を握る。]

(86) 2014/09/20(Sat) 18時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 ――……、んで…

[ぽつり。惑いに染まる言紡ぎは月には届かず、雨に打ち落とされる。
せめてもの自尊心を、蝶の気品を崩さぬ様にと表情を硬めたならば、軈て結んだ唇を開き寒気に吐息を混ぜる。]

 ――俺は。…好きだよ、キミのこと。

[拒絶には肯定を。ただ栓を緩めたことによって零れた一筋は、霧雨によって隠されることを望んで。

「例えば蛾に、毒されたとしても。」
――拒絶がこころにのし掛かろうとも、ただ唇を震わせ、唄を紡ぐ。]

 キミを、俺だけのものにしたいくらいには

[情け無く歪んだ瞳で、ただ淡月を射抜き、
その躯を引き寄せた。**]

(87) 2014/09/20(Sat) 18時半頃

【人】 半の目 丁助

[蝶に衣服を脱がせ、眺め楽しむ蝶の所作。
口を挟むことなどせず、日頃のままに穏やかに、赤い花はそこにある。

唯、辱めを受ける蝶の様子へとは、無理矢理にではないかと確認するよう視線を向けて。

媚びを知らぬとの声には、申し訳御座いません、と謝罪を口にする。
心篭らぬは知れた事だとしても。

意地の悪い蝶の言葉。>>82
夜遊びに慣れた男の言葉を、花は本心ではないと掬い上げ、牢の片隅に控えるのみ。]

(88) 2014/09/20(Sat) 19時頃

【人】 半の目 丁助

[一糸纏わぬ蝶と悪辣な笑みを浮かべる蝶の、戯れ。

やがて身に下る指示には、一連に昨晩の蝶の不満を見出さぬならば従う事だろう。]

 倒錯的なお遊びがお好みで。

[逆らう気はない。
しかし、了承では無く錆色の蝶へとその一言だけ告げて。

牢に用意された潤滑油を手繰り寄せる。
失礼致します、と金色の蝶へと近付く。

やはり昨夜に近い指先で、花を真似る彼を撫でた。]

(89) 2014/09/20(Sat) 19時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[穏やかな笑みは常変わらず。>>88
上滑りする謝罪を聞き流し、小さく鼻を鳴らす。

相変わらず彼は紗の向こう、何処か遠く思うのは、互いの距離感がそうさせるのか。内と外の違いか。
されども、本日彼は買われた身。
否を言わせぬ廓の掟が、彼の身体に絡んでいく。] 

 そいつを連日男に買われるお前さんが云うとは皮肉だな。
 それとも、自分だけは違うとでも云いたいのかね。

 ―――自分だけは、まともだと?
 良い身分じゃねぇか、丁助。

[嗤う眸が金の向こうに朱を透かし。
それでも、優しくてやれよ。と嘯いた。>>89

優しさなど、誰も彼も、求めて居ないと知りながら。]

(90) 2014/09/20(Sat) 19時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[下肢をじっとりと注視されると、顔の温度がぐっと上がり頬から火でも吹いているのかと思うほどだった。
こんなにもまじまじと他人に恥部を見られたことなどない。
それでも覆い隠すことなどせずただ眼光に耐える。]

 …っ。

[性器を軽く弾かれれば屈辱に口許が歪む。
常に微笑を浮かべてきた僕の表情が、毒蛾によって乱され、薄い肌を紅に染め上げられていくのであった。

途中、丁助がどこか案じるような視線>>88を向けてくる。もしもこれが無理強いだったとして優しい優しい彼は如何してくれるというのか。
好奇の色が目に浮かびそうになるのを抑える。]

(91) 2014/09/20(Sat) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

[あくどい客は更なる奉仕を命じる。
場末で厠代わりとは一体何を意味するのか。
あまりよくないことであろうという想像しか働かぬが、言われるがままに彼の膝に手をつく。

傲岸不遜に言いつけられた命令が彼の逸物への口淫だと理解すると、これが屈従するということかとぞくりと寒気のようなものが身体を走る。

いや、これは寒気ではない。悦だ。
大きな彼のものが映り込む僕の瞳には、恐怖の色などなかったろう。そこにあるのはただ期待。]

 んっ…

[後ろに触れる感覚がして、丁助が言われた通り自分の入り口を解そうとしているのだと分かった。

口淫の経験など勿論無いし、どうすればいいかは分からない。けれどもぼさっとしていたらあくどいお客様は機嫌を損ねてしまうだろう。

僕は口を開けて舌を突き出すと、震えながら彼自身を口に含んだ。鈴口の形が舌に触れて確かに自分がそれを口にしているのだという実感が湧いた。]

(92) 2014/09/20(Sat) 20時頃

【人】 半の目 丁助

 ――蝶を花にと、そう扱ってくれと当人が頼むのではなく、他の蝶を混ぜるのは、貴方位で御座いましょう。
 しかし、いいえ、此の籠の中で咲く花である己を、まともだと言えはしませんよ。

[思い出すのは、此処に舞っては居ない蝶。

交わす言葉は揺れる焔、本心は火傷を恐れて常に奥へと追いやるばかり。>>90
煌く金の上を霞め。
優しく、と告げる蝶こそ倒錯じみて。

花の如き金の蝶に、触れる。>>91>>92
昨晩の行為を記憶から引き出しながら、濡らした右手は狭まりへと。
驚きが少ないよう、もう一匹の蝶へ粗相させぬよう、ぬるりと徐々に指を滑らせ、沈め、解していく。

同時に彼の足の間に揺れる陰茎を、左手で包み。
ゆるい刺激で撫で扱いて。]

(93) 2014/09/20(Sat) 20時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[全裸を衆目に晒され、同性に性交を強いられる。

彼の人生には縁のなかった経験だろう。
色付く肌理は瞳を愉しませ、薄ら滲む熱に飢えを覚えた。>>91

彼は屈する事を知らず、伸びやかに育った籠の鳥。
大事に育てられた彼が、今宵花籠で毒蟲に穢されているとは三者ばかりの秘密。

――――地下牢でまた秘密が生まれた。]

(94) 2014/09/20(Sat) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼の眼差しから淫蕩な期待を見つけ、笑みを噛む。>>92
従属の性を示す彼の本質、花籠へと彼の足を進めさせた本能。

紅い花は金の蝶にも無体は強いまい。
どうせ、どろりと甘く溶かすだけ。
痺れるように甘く、多大な優しさで、片棒を担ぐだけ。

躯を開く準備は贄の心地を彼に与え、陰茎の先で唇を拭い。
薄い唇を詰る亀頭の丸みは薄く開いた口唇を進み、唇の裏側より唾液を攫って舐めていく。

口腔の柔い粘膜を歪め、舌腹の感触に腰を揺らせば、微かに淫液が染み出し彼の舌に染みた。青い香りが鼻の奥に忍び寄る。]

 ―――…しかし、物慣れちゃねぇな。
 この顔は嫌いじゃねぇがよ、刺激が足りねぇ。

[ぬぐ、と数度陰茎の裏筋を舌腹に擦りつけ、煌く金糸を愛でながらつける文句。不満と言うより、更なる悦楽を求める言。
有言実行とばかりに徐に右手を伸ばし、彼の長い前髪を掴んで秀でた額を晒させた。形の良い頭部に金の髪を押し付け、稚戯を詰って漏らすは身勝手。
巧偽拙誠とはよく言ったものだが、熱が腰辺りを周回するだけの感覚は温い。]

(95) 2014/09/20(Sat) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼の二の腕をゆるく引き、細い肢体を膝立ちに変えさせる。
その反動へ、背後を弄る丁助の指が僅かに追従し、優しい愛撫に大きな攪拌を添えた。]

 まぁ、花には購う感覚なんぞ分からりゃしねぇだろうな。
 ―――…良いもんだぜ、此処は行儀の良い客が多いがよ。
 ちと格を下げた廓では相応よ、丁助。

[悪辣なる語は下卑ていた。>>93
今宵は、彼に熱を上げる女衒を見ていないが、こんな悪趣味に茶々を入れてこない辺り、来館していないのだろう。

 何処へ行ったかなど、知りもしない。

彼が金華を綻ばせる最中、己は楔を口内より引きずり出した。まるで拙さを叱るようで居て、瞳には新しい悪戯の灯が灯る。
おもむろに腰の位置を変えると、ニコラスの胸を飾る紅い珊瑚玉へと濡れた先端を押し当てた。
ジワ、と鈴口の窪みに生まれる先走りが、左胸を下っていく。
腰を浅く突き出すと、乳嘴と屹立の合間で銀糸が引いて細く繋がった。

ニコラスが身を震わせる程に、熱い剛直は胸を掠めて弄び。胸に雄を擦り付けられ、濡れていく感覚。

蛹を破り、大輪へと変わっていく偽りの蝶を眺めていた。*]

(96) 2014/09/20(Sat) 20時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[蝶の口吻から紡がれる言の葉>>86
花は微かに花弁を揺らして笑みを深くする。
雨粒がまた花びらに落ちては先へと滑り落ちていく。頬を濡らす水は蜜であらず、ただの生温かい雫。冷える身体を皮肉にも温めた。

唇から漏れるは震えた吐息。
見開かせた双眸は霧雨の中でも鮮やかな紺瑠璃色。夜に映えるその瞳が歪む前。萎れた花に止まった蝶が、一匹が、花弁を揺らした。]

…好き?

[鸚鵡のように問いかける瞳は、頬は強張ったものとなり、表情を強張らせる。]

──…そうやって。
蝶は花に甘い蜜の代わりに夢を見せるんでしょう?宵闇だけに気紛れに現れては、胡蝶の如く。
明けない朝などない。覚めない夢などない。散らぬ花など無い。
私と貴方が会えるのはこの花籠の中だけ。

全ては、夢なんです。
全部、夢物語。…それでも、

[落ちる滴は、頬を濡らして唇は空気を飲んだ>>87]

(97) 2014/09/20(Sat) 21時頃

【人】 座敷守 亀吉


……どうして、


そんな酷いことを仰るのですか。

[落ちるのは言葉と、雫。
鉢にて泳がせた瞳が、ゆらりとあやふやに揺らめいていく。

広間にて耳にしたあの花の囁きが何度も脳裏に浮かんでは、楔となり唇を強張らせる。

花に蝶のような口吻などは存在しない。与えるだけのもの。差し出すだけのもの。蝶のように翅を閃かせ空へ舞うことなど出来ない。

そしてそれを望むことすら出来ぬというのに。]

……なら、覚めない夢を与えてくれますか。
好きだと言うのなら、…腕を引いて連れて行ってくれますか。

[唇はつらつらと言葉を綴る。
鼻先に掠める櫻の香りは霧雨と共に霧散していき、酔ったように甘い夢を望んで。]

(98) 2014/09/20(Sat) 21時頃

【人】 座敷守 亀吉

……月が綺麗ですね。

[水気を吸いすぎた花弁ははらりと一枚、二枚と散らしてはやがて蝶に寄り添うように傾いた。]

(99) 2014/09/20(Sat) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ふっ、ん……

[あのニコラス坊やが男の陰茎を口に含みながら自身と秘部とを刺激されて悦んでいる。そんなこと家の者の誰が想像できようか。
そう思うと、屈辱でたまらない筈のこの状況が途端に愉しく感じられてくる。

深く、剛直なそれが口の中に収められていく。
顎の小さな僕には苦しみとなったが、青臭い香りが彼のものだかそれとも自分のものも含まれてるのか分からない程度には、僕は背徳的なこの瞬間に逸楽を覚えていた。

舌へそれを擦り付けられれ、口腔を犯すように揺らされれば、空気が口から漏れ苦い味が広がっていく。
荒々しく奉仕させられながら、後ろは優しく解きほぐされれば、違った二つの快楽に息が上がり、無様に空気を求めて呼吸した。]

(100) 2014/09/20(Sat) 21時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[前髪を掴まれればまさにその様は完全な服従を表しており、ちらりと彼を見上げた瞳にはもはや恥辱よりも悦びの色の方が勝っていたか。]

 んっ……!

[ふいに体勢が変えられ、大きく攪拌される内部に驚きの声が上がる。しかしぎゅうと寄せられた眉は苦悶ゆえではなく。

口から逸物が引き抜かれれば口で大きく呼吸をした。
呼吸で上下する胸に今まさに咥内に含んでいたそれを擦り付けられた。
びくんと敏感に身体が反応する。]

 あっ…く、

[荒い吐息には艶が乗せられ、口許は微笑ではなく嬌笑のために孤を描き始めていた。

自分が、決して甘くはない、けれどもどうしても甘いと感じてしまう快楽の中へ溺れていこうとしているのが分かった。]

(101) 2014/09/20(Sat) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[羽化の様を背徳的な心地で見つめていた。>>100

天真爛漫な彼が穢れ、自ら堕ちていく。
堕落の味は喉を滑り落ち、彼の体内から変質を促す。

煩悶の表情を眺め、頭を撫でるように金糸を梳いた。
まるで幼い彼を褒めるよう、深淵へ進む背中を押すように。

前後の孔を刺激され、蕩けだす肢体。
じわりじわりと熱が上がり行くのが知れて、己も熱の孕む呼気を吐き出した。]

 ―――…悦い顔になってきやがって。
 好色は美徳だぜ……、ほら。

 これも好きだろうよ、自分で塗りこめてみな。

[己の先端を宛がい、甘い窪みで尖った茱萸を潰す。
その度に彼の胸から卑猥な水音が零れ、胸板のラインを辿り、肌を穢した。
滑る切っ先を数度アクセントをつけて押し潰せば、亀頭の丸みが幾度か尖りを弾いた。徐々に肥えゆく熱源は如実で、彼の目前で雄が育つ。
彼の色が、己の欲に、火を燈してゆく。]

(102) 2014/09/20(Sat) 22時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[とろとろと滴る淫液に塗れた彼の左胸。>>101
熱い体液は左胸ばかりを愛して苛めてみせる。
唆されて彼が自ら胸を慰め始めると、その指の爪先にも先走りを塗りつける算段。]

 ―――…啼けよ、ニコラス。
 堪らねぇだろう、狂おしいだろう。
 女のように善がってみせろや、お前さんは買われた花よ。

 花に、自由など、何一つねぇ。

[不意に彼の肩を掴むと、そのまま彼の胸を引き寄せ、抉るように尖りを圧しようか。
小孔が開く感触すら、過敏な末端に送り込み、見下ろす男の悦は深い。*]

(103) 2014/09/20(Sat) 22時頃

ニコラスは、ヘクターに話の続きを促した。

2014/09/20(Sat) 22時頃


【人】 半の目 丁助

[花は、花。

花を買う気持ちに理解は無い。>>96
真似事をしようとも、結局は真ではなく。
遠い将来に、約束の一度が在れば其れは経験になるだろうが、其れもまた、今ではなく。>>2:204]

(104) 2014/09/20(Sat) 22時半頃

【人】 半の目 丁助

[白い素肌の蝶を穢していく。
其れを見守りながら、体勢の変わる彼を、指は弄り続ける。

声に、吐息に篭る熱を見詰めながら、己は置物が如く、薄く笑むばかり。

――其の笑みに、歪に軋み音を立てる物が、微かに混じる。

男を抱き、抱かれる事に嫌悪していた頃の自分を思い出すのは、霧雨よりも冷えた花主の指に触れた所為か。]

(105) 2014/09/20(Sat) 22時半頃

丁助は、ヘクターへと一度視線を向け、逸らした。

2014/09/20(Sat) 22時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[横暴さに似合わぬ髪を撫ぜる温かみは、
甘露となって己の痴態を肯定する。

ヘクターも欲情しているのだろうか。
その吐息に熱さが含まれているのを感じ取れば、奉仕が報われる悦びを知る。]

 う……はい。

[精を塗り込めよとの命令には流石に躊躇するが、細長い指を伸ばして滴る液に穢させる。
そしてぬちゃりと水音を立てながら自らの胸の突起に触れ始めた。
そうすれば熱源は容赦なく清潔だった卵型の爪先すら穢していく。]

(106) 2014/09/20(Sat) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[身体の隅々まで目の前の悪辣な男に犯されつつあった。
声すらも犯さんと彼は啼き声を所望する。]

 あっ、ふ……。

[不器用に声を漏らし始めると、彼は肩を掴んでぐりりと突起を嬲った。]

 ああっ…!好い……、

[櫻の花のように可憐な声でもないが、それでもいつもより少し高い媚びた声が漏れた。
自分の耳に届く自分自身の声の無様さにまた羞恥の感情が浮かび上がる。溺れて、羞恥してのサイクルは僕をより深淵へと導く。

優しく解され続ける後ろからも微かな水音が響いていた。]

(107) 2014/09/20(Sat) 23時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ―――…誰も彼も、遠ざけて。
 お前さんは本当に悪質にて寂しい花よな。

[ふと漏らした言葉は、常に偽りを貼り付ける彼に向けて。
誰に買われる姿を見送ろうと、彼の表情はいつも変わりない。
常に淡く笑んだ顔は、己より、花主より、ずっと胡散臭い。

心を明かさぬ、花としての彼。>>104
きっと、散り際さえも、差して変わらぬ。>>105

憐れむのではなく、真実を語るように開いた唇は、一度閉じ。
されど、僅かに揺れた表情筋に、微かに視線を揺らした。]

 ……本当に、色気の足りないことだ。 

(108) 2014/09/20(Sat) 23時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[爪に鑢まで掛けられ生きる貴人の痴態。
自慰を促すのは雄の性器ではなく、本来不要な肉粒へ。
芯を育て、彼の新たな性器と変える。
火照りを集めた肌と、卑猥な光景。
彼の身体を探る水音は反響し、鼓膜に愉悦を拡散。>>106]

 分かるかい、お前さん胸を弄られて女子のようよ。
 これだけ、はしたない花も中々いねぇなぁ。

[淫乱を言葉で責め、熱源が脈を打って彼の胸に鼓動を伝播。
血液と熱の集まった男根は、血管を棹に浮き立たせ、色立つ彼の香を聞く。花が開くに似た夢幻の香を。]

 ………っ、

[小さく奥歯を噛み締めれば、熱塊がぶるりと大きく震え、乱れる彼に一等の熱を与えた。ぴしゃりと肌を打ち、弾ける飛沫が迸って彼の掌ごと精子で穢す。白濁の体液が胸を弄る所作に紛れ、淫液よりも重く滴り落ちていく。

男の精を塗りこめ、乱れていく彼は最早蝶ではない。
―――もっと、別の。

名前に恥じぬ美しい人だった。>>107]

(109) 2014/09/20(Sat) 23時半頃

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