103 善と悪の果実
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――中庭―― ご機嫌よう、レディ。 良い一日を。
[ハンカチの所為でくぐもる声。 届いたか否かを確かめず、離れる。妻であれば記憶にある顔だったろうが、男は、貴族の顔に面識も見識もなかった。 それは貴族からしても、同様に。ただ。]
( くそったれ )
[庭園を美しく彩る薔薇に見惚れる素振りで 間違っても声にしてしまわぬように、ハンカチで口唇に蓋をして。毒づく。 男は、貴族を嫌悪していた。憎んでいる、と言って良い程に。]
(73) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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レミントン様…
[繰り返し、首を傾げた。記憶は曖昧なままだった。たとえ聞いていたとしても、興味もなく、かつ、よくわからない話だったのだろう]
ポーチュラカ、ポーチュラカ・ブロワと申します では…お願いしてよろしい?
[そっとグラスを差し出し、不安に揺れる瞳で目の前の、華奢な姿を見上げる。
この人も、果実に惹かれた一人なのだ。 さっきすれ違った、使用人よりも草臥れて見えた男もそうなのだろうか。 グロリアにとっては、皆――少女すら、同列なのだろうか、と。想像はきっと、的を外れてはいない]
(74) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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[彼女はとても、見栄っ張りだった。
貴族と肩を並べる為に なけなしの金銭は全て宝石や布に姿を変わり、傾く天秤を保つ為に、膨れ上がる借金と。妻と対極的に貧相になってゆく、男の姿。 ―――酒場で招待状を自慢していた女は、正しく妻だった。 楽園の主に招待されたと舞い上がり、旦那はお留守番。 堪えていたものが全て、爆ぜ。気付けば招待状に手を伸ばし、懐に忍ばせていたのだ。]
君、 ああ、――…そうだ。 君だ。
シャンパンを一杯貰えるか。
[相変わらず、使用人に人差し指を突き付け告げる。 よく出来た使用人は、男のそんな素振りにも口を出さず、等しく"招待客"に向ける態度で。程無くして、シャンパングラスを手に入れる。]
(75) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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ええ。
[今名乗ったのは招待状を拝借した男の名。 いずれにせよ、己の名を少女が知っていることはないだろうが]
ですが、俗称ではペラジーと。 宜しければ、其方でおよびください。
―――――、……。
[そして、少女の名乗りを受けて。 此処まで一貫して余裕を保ってきた学者の瞳が微か揺らいだ。 見せた動揺は僅かなもの。彼女が気づいたかは分からないが]
(76) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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…嗚呼、ブロワ様。 いえ、レディ・ポーチュラカ。
[交換されるグラス。 学者の手には、微かに泡のたつシャンパンが]
貴女様にお会いできた、この夜に乾杯を。
[浮かべる笑みには落ち着きを取り戻し、緩くグラスを掲げた]
(77) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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ペラジー様… 覚えましたわ
[にこり、と笑みを作る。 人の感情の変化に敏感にならずをえなかった少女。 ペラジーの動揺を、零落れた家の名を聞いたからだと――間違っては、いないのだろうが――そう解釈して、無理やり口角を上げた。 グラスを交換する、その指は、少女の知る数少ない男の指とは違う、華奢なものだったけれど 比較対象が父親ならば、違和感に変わることなく、檸檬水を素直に受け取った]
ええ …良い一日を
[いつだって、最近では良い一日なんてなかったけれど、先ほど耳に届いた言葉を繰り返した]
(78) 2012/09/22(Sat) 23時半頃
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―屋敷内・テラス―
[誰もいない片隅のテーブルを選び、赤みがかった黄銅色の椅子の背を掴んで引く。 真鍮製らしき重い椅子に、腕にかけていたコートを投げ置いた。
先程、酒を頼んだ使用人が銀盆を手に近づいて来るのに気付く。]
いいか?
[胸ポケットから取り出した安物の紙煙草を銜える前に、使用人に振って見せる。 頭を下げながら頷く使用人が、銀盆から濃い琥珀色の酒が満たされたタンブラーと灰皿をテーブルに置いた。]
(79) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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「デスペラードです。よろしいでしょうか」
[告げられた酒の名称に瞬いた後、鼻を鳴らして笑った。]
随分な酒を持ってきたもんだ。 …まぁ、構わん。ありがとう。
[使用人が去った後、マッチを擦り煙草に火を点ける。 細く長く吐き出した紫煙が、夕闇が近づきつつあるテラスで揺れるのを暫し眺めた。]
(80) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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[薔薇の香りに包まれていっそう気の滅入る思いを味わう。 絢爛豪華に着飾る妻や、正しい貴族を目にする内に、すっかり目でも香りでも楽しめなくなってしまった。
口許が取り繕えるようになってから 蓋をしていたハンカチを剥がして、ベンチに腰を下ろす。 ―――…貴族様をも惑わす"善と悪の果実" 興味がないわけではない。 門を潜る前に得た高揚感は、盗みの高揚感だけではなかったのだから。]
……… しかし、一体どういう基準なんだ。
[煌びやかな貴族の集いかと思えば、そうでもないらしい。 招待客の姿は千差万別で、不躾な目を、中庭に見せている顔ぶれに向けていた**]
(81) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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[ブロワ家の没落と、娘が一人残されたことは聞き知っていた。 しかし、まさか眼前にその彼女が現れるとは。 つまるところ、この少女は学者の―――…]
――…実はブロワ家。 生前のご両親には、大変お世話になっているのですよ。
[シャンパンのグラスを半分ほど空けた後、ゆったりと切り出す]
レディ・ポーチュラカ。 よくできた愛らしい娘ができたと、 父君はよく自慢なされていたものですが。
確かに実に、お美しい。
[微笑みながら紡がれる言の葉。 敏感に機微を察する少女ならば、 其処に唯の社交辞令以上の物が含まれていると気づくだろうか。 さて、その想いの純濁は別として]
(82) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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…おひとりで、大変頑張っていらっしゃるのですね。
[自然、伸びた指先は、 少女の滑らかな金糸に触れる寸前で止まり、降ろされる]
今宵はせめて、少しでも貴女様の心が癒されますように。
(83) 2012/09/23(Sun) 00時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 00時半頃
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[爽やかな酸味はアルコールの苦味を綺麗に拭ってくれた。 僅かに赤みを帯びた目元は、世辞によるものであり、同時に家を知られていたことに対するものでもあった]
まあ… 存じ上げなくて申し訳ないわ
[知らないことばかりだった。 まだ、善も、悪も――理解できずにいるのだ]
両親の話も聞かせてくださいませね
[次の約束は口にしない。 少しだけ、ほんの少しだけ、怖い、とそれに近い何かを感じたのである。 言葉の裏にある感情はわからなくても、未だ理解できぬものだと、察して、また一口檸檬水を呷った]
(84) 2012/09/23(Sun) 00時半頃
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……… いいえ
[頑張ってはいない。小さな否定は、伸ばされた指に尻つぼみとなって消えていった]
パーティーは 楽しまなくてはいけないですもの そう…言われたわ
ありがとうございます 楽しみで仕方ないわ …まずはグロリア姉様に挨拶してこなくっちゃ
[小さな礼は、最後の言葉へ。 立ち上がった少女は別れの礼をして、空になったグラス片手に歩き出す。
上手く笑えていただろうか。 水滴の残った口元を拭ったハンカチーフを固く握り締めた**]
(85) 2012/09/23(Sun) 00時半頃
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[そう、それは美しい娘だ。 透き通るような白い肌に、流れる金糸。 全て"学者"には与えられなかったもの]
ははは。構いませんよ。 ご両親のお知り合いは大勢いらっしゃったでしょうしね。
[気にする素振りを露ほども見せず、ただにこやかに微笑む]
はい、必ず。お話しすると約束しましょう。 ブロワ様がどれほどご立派で、 …そして貴女を慈しみ愛していらっしゃったのかを。
[そして、少女の言葉を約束で上書きした]
(86) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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おや。
[小さくなる語尾に、片眉をあげて見せて。 今度は自然な仕草で、 避けられなければ数度少女の頭を撫でる]
あまり、お気を張りつめられませんように。 私で宜しければ、話し相手くらいにはなれますよ。
…ええ、行ってらっしゃいませ。
ごきげんよう。 レディ・ポーチュラカ。
[グラスには、まだシャンパンが半分残っている。 水面を軽く揺らしながら、学者は少女を見送った**]
(87) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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―屋敷内・ガーデン―
[僕の声に振り向いた彼女は視線を一度彷徨わせていたようだ。 無理もないか、僕のような子供から掛けられる言葉ではない。 小さな背で彼女を見上げる僕の眸は、水に濡れた烏の色。]
僕はまだ屋敷内しか拝見していませんが、格調高く素晴らしいものだと。 庭もガーデニングがしっかりと施されているのでしょうね。
[似合わぬ笑みに返されるのは、淑やかな微笑。 あくまでも紳士的に。 口調と所作に、背負う何かを垣間見せるのも本意か…他意か。]
“楽園”という名に、相応しい。
[濡烏が細くなる。]
(88) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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―邸内:窓辺―
[緩やかに窓辺に歩み寄り、庭の様子を眺め遣る。 艶の無いブロンドの少女と、白い――性別不詳の人物が言葉を交わしているようであった]
……、――
[グラスに口をつける。 檸檬のさわやかな香り、だが この場の空気は粘ついてどろりと濃く感じられる。
歌わぬオルゴールに群がる視線、 欲望、羨望、そういったものが 形を持とうと蠢いているかのようだ。
ガス燈が灯り、影を揺らす。 真鍮の柱時計が時を告げるまではもうしばらく掛かりそうであった]
(89) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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たったひとつの魅惑。 当主様の気持ちは生憎ながら判りかねますが… この庭に佇む貴女も、ひとつの魅惑かもしれません。
[戯れ言をひとつ。 許されるならグラスを持たぬ片方の手をとり、唇を落とす真似事を。]
申し遅れました。 僕はアントーニオ…トニーとでもお呼び下さい。 良家の出ではありませんが、以後よしなに…。
(90) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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代理でも構わねぇンだろ? 親父はもう、隠居の身でねぇ。
[門番に招待状を見せるのは、如何にも遊んでいるような風体の男。 有無を言わせぬ強引さで、ずかずかと屋敷に上がり込んだ。]
(91) 2012/09/23(Sun) 01時頃
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[興味の薄い視線には、またらしからぬ愛想笑いを返すのみ。 しかしながら胸中には、しっかりとその面持ちを刻み込む。 眸の色、動き、服装、所作、声、言葉。 全ての情報を出来うる限り、小さな身体に叩き込む。
今の僕は、一種の電波塔だ。
敏感に空気の色を、湿度を、探る。 黒髪の靡く闇が、栄光へと挨拶をする様も 濡れた烏は見逃さない。 対極のようなコントラスト。 招待客かと、記憶に刻んだ。]
(92) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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[煙草をふかしつつテーブルの上のタンブラーに手を伸ばす。 甘ったるく強い酒は渇き気味の喉内に微かに熱い。
貴族のパーティに自分が招かれた理由までは解らない。 それとも、正式に警察署への依頼がなかっただけなのだろうか。
エバ邸当主、グロリアに会わない限り、その真意は不明だ。
少なくとも数年前までの自分であれば、崇高な意志を持って警護にあたるべく任命があれば応じたかも知れないが。]
(93) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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[真面目に実直に生きてきた若い警官が、道を踏み外すのは簡単だった。
ギャンブルと一人の娼婦に溺れ、気が付けば残っていたのは借金と自堕落な生活に染まった自分自身のみ。 男がこの世に唯一人の女と思っていた娼婦は、男の身代が危ういと気付くと姿を消していた。
このまま行けば借金取りに足元を見られたまま、彼等を牛耳るごろつき共の犬にならざるをも得なくなるだろう。
――“善と悪の果実”か。
煙草をふかす男の目が、薄闇が迫り始めた夕刻の中庭を遠く見つめ細められた。**]
(94) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 01時半頃
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確か、ブロワか……
[呟くと、それきり興味が失せたように庭から顔を背けた。 ――改めて妙な面子であるな、 と夕闇伯は眼を眇めた。
場に相応しいとはとても思えぬ者が居る。 警護でもなさそうな警官もだが、]
―――……
[あの、妙に落ち着いたたたずまいの、こどももだ>>92]
(95) 2012/09/23(Sun) 01時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 02時頃
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[元歌姫からは名前を聞けただろうか。 耳にしたなら名前の後に「嬢」をつけ、再度背を折る。]
僕は屋敷の中へ行きますが、貴女は? 夜が更ければ風も冷えましょう、身体を冷やしてしまわぬようお気をつけて。
[手を差し出さないのは、彼女を独り占めするわけにはいかないから。 別れの辞の後、小さな身体を翻すと向かうのは屋敷の中。 さて、烏が見つけるのは窓辺に佇む夕闇か。]
(96) 2012/09/23(Sun) 02時半頃
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―邸内・窓辺―
失礼。
[汚い洋装の、妙な落ち着きをもつ子供は彼の傍へと移る。 一礼は忘れず、闇へと近付いた。]
アントーニオと申します。 この度は幸運と栄光の元にお会い出来、至極恐悦に存じます。
[挨拶の間、使用人はこちらに話し掛けて来ない。 いや、寧ろ会話を終えても話し掛けてくることは少ないだろう。 薄汚い子供の僕は、招待客と思われはしないだろうから。 大人びた笑みを湛え、話し掛けた夕闇は如何なる音を返してくるか…**]
(97) 2012/09/23(Sun) 02時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2012/09/23(Sun) 02時半頃
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[会釈を受け>>43笑みを保ったまま観察する。 あの男も招待客だろうか。穏やかな表情をしている。 とっさに連想したのは、仮面を使った黙劇。 まるで祝祭の出し物で、唯一腹の立つことと言えば その登場人物には、勿論自分も含まれているということだ]
どうも。 顔色があまり良くないように見えるよ。 水でも飲むか?
[小さく挨拶を零して、背中を擦られる彼に返した。 シャンパンを彼が頼んでいるのを見て、 ああやって注文すればいいのか、などと心中密かにメモして]
(98) 2012/09/23(Sun) 03時頃
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ええと、ごきげんよう。 ってこんな言葉使い慣れないけど、合ってる?
[続く挨拶>>57に、幾分か慌てた様子で言葉を返す。 にこりと微笑む相手の目線は、自分とそう変わらない。 華奢だが、女性にしては背が高めで 一寸、自分には性別の判別がつかなかった。 曖昧な表情が、自らの微かな困惑を物語っている]
ああ、良い夜になるといいね。お互いに。
[どちらの敬称をつければいいのか判らない。 人生でそう何回もあることじゃない貴重な経験だが おそらくそのまま口に出せば、失礼に当たる 普通人ならそう考えると思考を巡らせ、緩やかに微笑した]
(99) 2012/09/23(Sun) 03時頃
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………?
[しかし何かが引っかかる。 この風貌をどこかで見たことが無いだろうか。 例えば、光の射さない曲がりくねった路地などで。 濁った瞳、理不尽な暴力、歯の欠けた笑顔。 度の強いアルコールに、崩れかけたアパートメント。 例を挙げればそんな世界だが、 十代の記憶など、雑多すぎてはっきりしない。 しかし、窃盗を覚え、悪党の使い走りをして、 ただ生きていくための日銭を稼いでいた頃を思い出し]
おっと。
[貴族相手に詐欺を働いた時の記憶が呼び起こされた。 金髪の少女と話しているペラジーをちらりと一瞥すると 表情を努めて平静に保ちつつ、そのまま中庭を眺めている**]
(100) 2012/09/23(Sun) 03時頃
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―中庭―
―――――…?
[視線を感じて、緩やかに振り返る。 先ほどの青年の姿があって、静かに微笑むながら頭を下げた。 落ち着いた立ち居振る舞いは、"あの頃"と何一つ変わらない。
変わった、のは…]
(101) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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["学者"は、かつては"少女"だった。
今より更に小柄で細い肢体は、 男性的な側面などありはしなかった。 唯一つ、外性器の奇形を除いては。 基本的には女性型であるのに、僅かに肥大した陰核。 所謂半陰陽、仮性半陰陽。 それは学者がかつて、 "あっさり捨てられた"原因の一つでもあったのだが。
少女として違和感なく振舞えていたあの頃、 人生で唯一度だけ、他人と組んで生活を営んでいた時期がある。 かつて少年だった彼は、"学者"の秘密を知っていただろうか。 おそらくは、全て知っていた。 詐欺まがいの不安定な生活。それでも、それなりには暮らせていた。
けれど第二次性徴期に入り、学者の身体に変化が現れる。 背が伸び、身体の丸みもやや削がれ、そして。 もはやかつてと同じ様に振舞えないと悟った学者は、 何も言わずに彼の前から姿を消した]
(102) 2012/09/23(Sun) 08時頃
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