287 ―シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア2―
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[そう聞きかけて、やめた。>>234 その手の中には、何もなかった。 何も。 そこで男は理解をする。 ――自分の「世界」に生きていてほしかったのは、 ジェレミの方ではなくて、 男の方だったのかもしれない、と。
知らず、手を伸ばし得る領域にいることを 願ったのかもしれないと。]
(251) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
[言外に示されたことは知らねど わからねど>>-323 そこに自分の居場所はないのだと語る彼の様子を 男はじっと見ていた。>>236
傾けられる瓶に瞬いて、小さく息を呑む。 零れていくそれら、飽和するそれらは まるで時間によって 薄められていく感情を意味しているかのよう。
器は―― 時間を満たした器は、 あたらしく酒を注いだとしても、零すだけ。 ああ、生きた時間が違いすぎるのだな、と 男は漸う理解した。
男の目には、水鏡に己の姿は映らない。 けれど、眼前には確かに歳を経た吸血鬼の姿がある。]
(252) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
答えがないのは、知ってる 答えがでるはずがない
俺があんたの立場で答えるなら、そうだから
[向ける情はないといった。 言葉どおり、無い。愛は、ない。 けれどジェレミに対し苦いものは存在する。
多分それは、自分が「こうなる」可能性を ジェレミに見出しているからだ。
新聞、折りたたみ式携帯、スマートフォン、と うつりゆく世界を眺めていても 気を抜けば他人事になりがちな男だ。 おそらく、もう200年ほど生まれるのが早ければ 「こう」だったのではないだろうか、と思う。 ……思わないために、わざわざ死にかけたりするわけだが。]
(253) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
憎んでほしいのは、俺があんたを憎むから 愛と憎しみってよく似てるらしいけど全然違う 憎しみってね、相手を変えたいと思うときに 生まれるんだってさ
変えたい、ってことは 手が届く範囲にいると思ってるってことで 少なくとも俺の中で、 あんたは「俺の世界」にいるのかもね
その理屈で言えば 俺を夢から醒ましたがったあんたも 俺を憎んだことになるけど
別に、そうでもないのかな? ……わかんないか? 忘れちゃった?
[苦笑した。]
(254) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
ね、ジェレミ。 多分俺はあんたより先に死ぬよ。 あんたはまだまだ生きていくんだろうね。
[多分、事実として、そうだ。 男は長生きできる吸血鬼ではない。 ――そういう体質、という意味では無くて そういう、性格だからだ。
多分置いていくなあ、と思うので 男は、訳知り顔で、 ジェレミにとっては「居場所が無い」らしい世界から こう物申すだろう。]
(255) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
覚えてたらさ。
あんたが、他の奴らよりすこしだけでも 大事なひとが――
長い時間を寄り添えると思ったひとが、 できたときに、聞いてごらんよ 「あなたはどうして生きてるの」 って
多分それが、 なくしてしまったあんたの居場所を教えてくれるよ あんたがどれだけ否定したって分からなくたって 忘れちゃったって、さ
(256) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
あんたの世界に俺はいないけど 俺の世界にはあんたがいる。 多分、他の奴らの世界にも、あんたはいる。
頭痛してきたなら、何より。 ざまあみろ、って感じ。
(257) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
[男も先ほどから頭が痛いが、それはさておき 炭酸水が溢れたジェレミのグラスを一瞥する。
男はそれを一瞥し いとも簡単に手をのばし、 薄くなりすぎた それ を干した。]
……まあこれも、悪くはないけどさ
[男はくすくすと笑う。 満たした時間は、いとも簡単に空になる。 空であれば、満たしたくもなるだろう。]
(258) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
[その中身がただの水か酒かを選ぶのは 所詮、そのひと自身なのだから。 男にはジェレミのそれを選ぶ権利は無い。 けれど、少しでも、 濃い「感情」であればいいなとは思う。 次にグラスを満たすものたちが。 からっぽな魂を暖める何かであれば、いいと思う。
なので、腹いせにジェレミのグラスに もう一回酒を注いでおいた。 にっこり、笑って]
どうぞ? てか呑めないの? 案外チキンだな
[言葉にしないとわからないなら、するまでで、 男はそう言い放つとけらけら笑って、
ゆるりと、調度品を運び出す手筈を整えだすだろう。*]
(259) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
|
|
[――いつか聞いた事があった。 あるいは、勝手に知ったのかもしれなかった。 海の傍に>>127 女が愛したひとの墓があると。]
(260) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
―― 長い夜 ――
[夜の海の不気味なさざめきを聞きながら、 男はその墓石を遠くから見ている。 城を出て何日が経ったのかも知れない。 随分と長い時間を歩いている。
いくつもの火傷痕を体に刻んだその男は、 見つけたその墓石の群れをだまって見下ろしている。 吐きそうなほどの忌避感を、堪えていた。
手のうち、かさりと包みが鳴った。 それをあければ、女の指がひとつ入っている。
ざざ、ざざ、と鳴る潮騒を背に 男は淡々と墓石を見下ろしている。]
(261) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
[墓石を前にして 大きな戦争があったことを思い出す。 灰色の戦争が。 神の教えを説いても所詮、 人のエゴで人が死んでいく、そういう戦争が。
「神は死んだ」と説いた哲学者がいたが そういう灰色の時代にあって十字架は確かに意味をなくし そういう時代に牧師となるべく生まれて …………男もまた、生きる意味を捨てた。
夢から醒めてしまえば―― 「吸血鬼」として、生きて返ってしまえば>>233 もうこの手には、執着しか残っていない。 自分を「ひとでなし」にした女への執着しか。]
(262) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
[……男は、女の指を、そっと見下ろした。
本当は、埋めてやろうと思ったのだ。 さいごまで執着を捨てられなかった 愛する「あなた」に一部だけでもあわせてやるべく
その場所に、埋めてやろう、と思ったのだ。 けれど。]
(263) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
……あんたが、全部悪い
[気が変わった。 男は小さく呟く。呟いて―― 茶色く酸化したそれの爪先から根元までを、 静かに、時間をかけて、喰らった。
それは見せつけるようであった。 それは誓うようでもあった。
随分と昔に死んだものに対して、 無駄すぎるともいえる、あがきだった。
けれど咀嚼した骨は口内を傷つけ、痛みを齎し 飲み込む血肉は美味ではなく不味さを運び 確かに、そのひとを感じたから]
(264) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
[ たしかに、そのひとを思うとき いたみと共に、いきていることを感じるから ]
(265) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
[男は最後まで、その愛の証を食いきって、 たんたんと、遠くから、十字架の群れを見下ろす。
真っ黒な海が月明を反射している。 なまぐさい海風が鼻先を擽っていく。
――……戻ったら 愛の証を落とされた女は、死んでいるだろうか。 いきているだろうか。
死んでいたなら、きっと、 男はこれだけを抱えて生きていくのだろう。
いきていたなら――…… まず、どんな顔で会えばいいのかわからないが 指をなくした女が男に何をいうのかが見ものだなと思った。]
(266) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
[いずれにしても。 停滞していた時は、動き出してしまったのだから 男は「祈りもせず」に踵を返し、来た道をいく。 ――夜闇を。 どこまでも続く、冷たい道を。]
(267) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
[ナタリアのシェアハウスに帰ったのは きっと、夜も遅い頃。
誰に挨拶をすることもなくキッチンに入り込んだ男は あの日のように、苦いカフェオレを作っている。**]
(268) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時半頃
|
|
―― いつかある夜に ――
そう。
[男は片眉をあげ、 「隔たり」があると言ったジェレミを見た。 机一個分くらいの距離しかないそこに、 2000年の時間を経た吸血鬼は隔たりを見出すという。
あるいは。 頭蓋を隔てる骨は、 あらゆる時間よりも距離をもっているのかも。
男はふとそんなことを思ったけれど、 相手が別のいきものである、ということに まだ、楽しみを見出せるほど老成していないので 少し怪訝そうにジェレミを見つめ返すばかりだ。>>271]
(291) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時頃
|
|
あんたの行動は、想像に難くないけどね?
[だからわからないのだと笑う。>>272 男から見てジェレミは地続きの未来だったから。 きっと、言葉にされない断絶が、 そこにあるのだろうと知りつつも]
(292) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時頃
|
|
[ 「好き嫌いしてたら相手の好みも 知れないでしょう?」と 舌がすこし馬鹿になったバーテンは 一笑に付した。>>273 ようやく、零された一言に耳を傾ける。
随分と遠い昔まで遡ったという彼は>>273 男がジェレミへ向けるものを、「情」だという。>>274 けれど、「分からない」ものであると。]
ざまあみろと言ってるあんたは見てみたいけど 相当似合わないだろうな
[相手の痛みをせせら笑うだけの感情が、 鈍磨した心に芽生えるかが疑問だ。 ジョークとしていうなら、さまになるだろうが>>275]
(293) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時頃
|
|
[――いっそ、自分がハンターであったなら。
ただしく、彼を憎めただろう。 ただしく、彼の遠い頭蓋に銀の弾丸を撃ち込んだだろう。 ただしく、死んだ生に生を自覚させただろう。
その鼓動が誰のためにあり、何のために続いていたのかを 自覚する瞬間も、齎せたかもしれない。
けれど男はハンターではなく ジェレミの見つめる 「城の皆」の領域の中にあるものだから それは、できないのだ。]
(294) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時頃
|
|
[男はその言葉を聞いて、肩を竦める。>>276 少し動揺したような、嫌悪したような表情で]
……愛なんかじゃないよ そう、愛なんかじゃない
[言葉でグラスは揺れない。 けれどたかだか100年程度しか生きていない心は 簡単に言葉で揺れてしまう。 続く言葉に、黙って耳を傾ける。>>278>>279 男の顔は、笑ってはいない。]
[見返りもなく、見守って、好きだと思い続ける。 それが愛なのだと思う。 例えば、いましがたジェレミが見せたこれを。]
(295) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時頃
|
|
俺はあんたが嫌いだよ、ジェレミ どうやら見透かしていたようだけれど
[反抗するように呟いた。 多分、きっと、その日のどの瞬間よりも 男は「傷ついた」顔をしている。
ゆっくりと、笑顔をつくった。]
だからね、あんたが俺を好きだと思おうが思うまいが 俺はあんたを憎み続けるよ あんたのようにはならない、って思い続ける
そのくせ、多分、視界の端に あるいは俺が吸血鬼である瞬間に あんたを、思い出すんだろうね
それがとても とても 忌々しくてたまらない
(296) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時半頃
|
|
[本当は、 この心の裡に、あなたを住まわせるスペースなぞ つくりたくはないのだとごねる。
いっそ殺せてしまえればいいのに。 殺せないから。 殺すには、あまりにも言葉を重ねすぎたから。]
――死ねる日を心待ちにしているよ。 あんたの愛から逃れるその日を。 あんたが俺をがらくた以下にして、忘れる日を。
その日に初めて思えるだろう。 あんたを愛してたんだなって
*
(297) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時半頃
|
|
[――>>280]
はは、いいじゃん。 あんただってよっぽど「寝てる」ようなものでしょ ちょっと頭痛で目を醒ましたほうがいい
ちゃんと飲みなよぉ、その酒 薄めないでさ
[男は軽薄に笑って、まとめた荷物を運ぼうとする。 それから、投げかけられた言葉に ぱち、と瞬きをして、
ふふ、と小さく笑った。]
(298) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時半頃
|
|
――のたれ死ね、クソ野郎
(299) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時半頃
|
|
くらいパンチがきいた言葉でいいんだよ? いわれもしないのに 勝手にあんたと同じ食卓を囲んだ若造だ 別れの挨拶なんか、似合わない
[それでも――]
ここにふさわしいというなら、投げかけてよ 「See you」じゃなくて「Goodbye」の方を。
何せ、当分、俺は「起きている」予定がない ……起きてたら短いだろう寿命が更に縮まるからね あんたに「おきて」会うのは、きっとこれが最後だ
(300) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時半頃
|
|
[そういって、男は踵を返す。]
じゃあね、ジェレミ
長い夜に、あんたの幸せがありますように
*
(301) さねきち 2018/11/11(Sun) 13時半頃
|
|
―― 長い夜に ――
………痩せたね
[男は、手元のカップに視線を落とし、注ぎ込み 女の方を一瞥もしないまま>>283 ぽつり、と零す。
まるで すこし ひとが変わったよう―― そのようにも見える女は、 スティックシュガーをひとつ摘み取り、 男に言葉を投げかけ続ける。>>284]
何百年も生きてきたのに 赤ん坊みたいなことを言うんだな、あんたは
夢から醒めても、また夢? ……はは、
(302) さねきち 2018/11/11(Sun) 14時頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る