226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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とびらをたたく音がしました 男の子はへんじをしませんでした 女の子もへんじをしませんでした
とびらを開けたのは《 パパ 》でした ひめいを上げたのは《 ママ 》でした
赤いなみだの海がへやの中にできていました 男の子はぎんいろの鎖をにぎりしめて震えていました
《 ママ 》がとてもかなしそうに泣きだしました 《 パパ 》はどうしていいかわからないようでした
女の子の赤い目が いっそう くらくなったようでした
(303) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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それから 女の子はいなくなってしまいました 女の子のへやはかたづけられ 新しいものおきになりました
《 パパ 》も《 ママ 》も さいしょのうちはかなしそうにしていましたが すこしずつ すこしずつ 忘れていくようにして なにもなかったように暮らすようになりました
それでも 男の子はさむい冬の日のことをわすれませんでした 春がきて夏がすぎて秋がかおを出してまた冬がおとずれても ずっと わすれませんでした
夜になるとそっとへやをぬけだして 女の子のへやだったばしょまで行き こっそり 女の子のために泣きました ひとりで なきました
(304) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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やがて なんどもなんども冬がすぎて 男の子には《 おとうと 》ができました
《 パパ 》も《 ママ 》もたいそうよろこび 《 おとうと 》をとてもかわいがるようになりました 男の子にもそれまでとおなじように接していましたが 男の子は《 おとうと 》ができたことを喜べませんでした
女の子のなまえをだすと《 ママ 》はかなしみ 《 パパ 》はおこって男の子をひどくぶちました 家のなかの女の子のものもすっかり なくなってしまいました
そんな《 パパ 》と《 ママ 》が男の子はきらいでした
(305) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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《 おとうと 》が女の子の年になったときでした 男の子の髪のいろがどんどんとうすくなり しまいには空にういたつきのいろのようになりました
あたまがずきずきと痛むようになり 男の子のあたまに羊のつののようなつのがはえて すこしずつ すこしずつ伸びはじめました
それを見た《 パパ 》と《 ママ 》は不気味におもい こんどこそ 男の子をびょういんに入れることにしました
女の子のようなことがおきないようにと 男の子の知らないうちに男の子のもちものを捨ててしまいました のこったのはいくつかの本>>1:273だけでした
(306) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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「 あなたたちには ×××× が いるから 」
びょういんへ行くことが知らされた日 男の子は《 パパ 》と《 ママ 》へ言いました
「 よかったね これでめでたしめでたしだ 」
それは とおい日に聞いたものを そっくりまねをしたことば>>1:167でした ただし ひとつだけ ×××× の名前だけが変わっていました それが 男の子が《 パパ 》と《 ママ 》を見た最後でした
男の子も 女の子もいなくなった《 かぞく 》は 《 パパ 》と《 ママ 》と《 おとうと 》で そのあともしあわせに暮らしていくことでしょう
(307) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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おしまい。*
(308) 2015/06/09(Tue) 02時頃
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