207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 22時頃
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―甲板―
[一番低いマストに腰かけて。 ぶら、と足を揺らす。 眺めてるだけだ。お気になさらず。
怪我も血も酒臭もなくなった半透明の物体は、副船長と船医のやり取りを見下ろす。 なぜ副船長と船医の間に緊張が張り詰めてるのかは知らないが。
持ち主のやることに、拾い物が疑問を挟むはずもない。
ファッキン俺の神様。 あなたのやりやがることはすべて正しいとも]
(+60) 2014/12/14(Sun) 22時頃
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[ただ心配くらいはさせてくれ]
……ん。
[>>+59月光をその身に透かしながら、顔を横にやれば。 遠吠えをする獣の背中があった。
お静かに、と。 自分の口を軽く掌で塞いでおいた]
(+61) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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確かに狭そうッスね。 まあ、お肩並べて仲良さげで何よりじゃないッスか。
[>>+58ホレーショーの言葉に、苦笑して。 死んでも仲良いのは良いことだ。うん]
……兄貴?
[グレッグの死体をじっと見つめて、難しい顔をしているホレーショーの顔を覗きこんで。続くホレーショーの言葉には、穏やかな顔になって]
了解ッス。もー勝手に独断して消えたりしないッス。 だから、兄貴も。先にいなくなったりしないで欲しいッス。
[上目遣いに、小指を差し出して]
約束ッスよ?
[きしし、と笑って。成仏するときは一緒だ、と]
(+62) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/12/14(Sun) 22時半頃
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……はあ?
お前、俺に指切りやれってか。 小指出せ、と……?俺に……?
[子供か。いや子供だった、こいつは。>>+62 額を抑えた。 大の男に、泣く子も黙る海賊をやってた、30を超えた男に、指切りか。 さすがに、羞恥心が勝った。そんなの出来るか。]
……おら。五倍でいいだろ。
[グレッグの小指を、全部の指で掴む。妥協。 文句は言わさねえ、と上下に振って、乱暴に離した。]
(+63) 2014/12/14(Sun) 22時半頃
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ん?……んん?
[気づけば、まだ9号室にいるキティが、じっとこちらを見ていた。まるで、見えているかのような……? 試しに猫の前で手を振ってみるが、目線がついてくる。そういえば、以前にも何もない所をじっと見たりしていたが、あれはもしや……]
見えてんのか、気配感じとってんのか?
[手を伸ばしても、もう猫には触れられない。 ぬくもりを感じることもない。]
……キティ。もう、好きな所行っていいからな。 帰れなくて、すまねえ。
[にゃあ、と返事をするように猫は鳴いた。]
(+64) 2014/12/14(Sun) 23時頃
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[猫の頭に、撫でるように手をかざし。 それから、体を起こした。]
副船長は、どこ行ってるかねえ……
[生者の中で最も動向が気になる男を探す為、立ち上がる。 狭い船の中だ、程なくして甲板にたどり着くだろう。*]
(+65) 2014/12/14(Sun) 23時半頃
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[乱暴な指切り>>+63に、兄貴らしいやと苦笑して。 やがて手が離れれば、室内のキティを見遣った]
……キティの面倒。これから誰が見るんスかね。
[心配そうに、ぽつりと呟いて。 主のいなくなった猫の将来を案じた。 透き通るホレーショーの手>>+65が、キティの頭に触れる。 なんだか見ていられなくて、思わず目を逸らした。 触れられない悲しみは、この1日で嫌というほど味わった]
……そうッスね。副船長のところに。
[ホレーショーに頷いて、やがて共に甲板に辿り着くだろう]
(+66) 2014/12/14(Sun) 23時半頃
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―甲板―
キティは優秀な猫だから、必要とされるだろ…… ま、自分で餌もとれるし。
[そんな話をグレッグにしながら、登ってきた甲板。]
………。
[言葉を忘れて、目の前の光景を見つめていた。 月に照らされる、双頭の狼。 対峙するのは、槌を握る男。
まるで、御伽のような。 子供に話すには少々、血生臭いが。*]
(+67) 2014/12/14(Sun) 23時半頃
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[双頭の獣と副船長の闘いは、始まりから見下ろして視界に収めていた。 >>184珍しく怪我なんかする副船長を見て、つい腰が浮いたがまた腰かけ。
大丈夫だ、と自分に言い聞かせる。 何度も、何度も、言い聞かせる。
彼が負けるはずがない。
信頼感というよりは、そう信じてないと酒もない今は気が狂いそうだと、そんな感覚だが。 ともかく、そう信じて。
マストの上、足を垂らしたまま。 じっと、身動ぎもせずに見守っていた]
(+68) 2014/12/15(Mon) 00時頃
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― 甲板 ―
……ミナカ、なんスか? はは。マジッスか。
[禍々しく気配を放つ双頭の狼に、乾いた笑いが出る。 夢の中で見たものの、実際に見るまでなかば半信半疑で]
……だから。 ガキじゃ、ないッスよ。
[小さく呟く。 あの言い草>>197は、間違いなくミナカだった。 自分の遺したものも、無駄ではなかったのだと。 ぎゅっ、と拳を握りしめて。 副船長とミナカの勝負の行方を。 固唾を飲んで見守った]
(+69) 2014/12/15(Mon) 00時頃
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───!
[槌の振り下ろされる音に、尾と耳先がぴんと伸びる。 船首楼の端に寄り、ゆるく見下ろせば、今まさにヘクターがミナカに追撃をくらわせようとしているところだった。]
……荒いな。
[もう何度目か。 普段のヘクターとミナカであれば、勝負は火を見るよりも明らか。 しかし、もしミナカが本性を現したなら───
───と思っていた矢先>>179]
!??
[その姿に、この獣にしては珍しく、船首楼から身を乗り出した。]
(+70) 2014/12/15(Mon) 00時頃
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[ヘクターの腹に突き刺さる牙。>>206
歯を食いしばって戦いを見守る男は、その場から動かない。 何も出来ないのがわかっていたから。 その代わり、目を逸らしもしない。 拳をただ、ぐっと握りこんだ。
ヘクターと、双頭の狼の戦いの行方を、見据えている。]
(+71) 2014/12/15(Mon) 00時頃
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[甲板に現れた新たな気配も、ずっと前からあった見張り台の気配にも、気付きはしていた。 だが今は、それらは眼中にない。 獣の意識は、目前の戦いにのみ向けられている。
ただ視点は、彼らとは違ったろう。 おそらく、ヘクターを見守っているであろう3人と違い、獣は、純粋に戦いの行く末のみを見つめていた。 ミナカが同族であるからとか、ヘクターの行動理念に頷けるところがあるからとか、今は蚊帳の外。
─────どちらが、より強い畏れをもって、畏れを喰らうか。
弱肉強食の理念。 弱者は強者の糧となり、強者もまた更なる強者に喰らわれる。
残るのはどちらか。
紅い瞳が、静かに焔を宿したように揺れる。]
(+72) 2014/12/15(Mon) 00時半頃
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ヘクターッ!!!!!!!
[じっと耐えて、黙って戦いを見守っていた男は。
ヘクターが甲板の縁に押し付けられたのを見た時、 つい、その名を叫ばずにはいられなかった。]
(+73) 2014/12/15(Mon) 01時頃
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[強く、マストの柱を握っても。 爪痕さえ残すことの出来ない無力さだ。 息が詰まり、耐えかねて目をつぶりたくなる。 だがそれさえも出来なくて、目を逸らすのも見ているのも辛くて。 それでもただ見ることしか出来なくて]
へく、った……。
[ホレーショーの叫びをきっかけとするように、喉の奥から声を絞り出した。 かすかすに掠れた声で、苦しげに喘ぐ。 やめてくれ逃げてくれと言いたくて、何度もそれを呑み込んだ。
代わりに]
い、きてっ、くれるんだろ……っ!? しっかりしろよお。この、バカ
[嘘ですごめんなさい。 なんて、普段ならすぐに謝るんだけど。 今回は、謝らなかった]
(+74) 2014/12/15(Mon) 01時頃
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