30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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嗚呼、待っててくれ。
[ラルフに何度でも謂うのは、謂うことで戻ってくるのだと己に言い聞かすように。]
―――……話してみないと判らないだろ。 私も、話さなかったから勘違いしていたこともあるからな。
[強がるロビンに告げる言葉で思い浮かぶのは、プラチナブロンドの……―――。 向こうに行く意味は、そこにもあるのだけれど、ラルフの前では謂いはしない。]
とりあえず、医務室に行かないか。 皆の傍に、あった方が佳いだろう? それとも、トニーの傍が佳いか?
[ロビンに向かって、一度引いた手をもう一度差し出した。]
(169) 2010/09/10(Fri) 00時頃
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―――……医務室に運ぶぞ。
[先程まで無体をしたことも手伝って、フェンスに背を預けて横たわる、華奢な少年の身体を支える。触れたからか、裡に巣くう根《呪い》を通して、伝うものがある。]
ロビン……―――
[噛みしめるように名を呟き、一度その頭を撫でた。]
ドナルドは、後になってしまうな。 嗚呼、すまない。私一人だと視界がおぼつかなくてな。
[ラルフの申し出に是と告げ、ドナルドに眼差しだけで謝罪を。]
(175) 2010/09/10(Fri) 00時半頃
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