人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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【人】 小悪党 ドナルド

……三度目は、…なんだっけ。

[古い書物に綴られた詩。
 確か吸血鬼の生態を書いたものだったか。
 
 美しい其れを無意識に口ずさみ、
 火掻き棒をつかう手を止めて、
 ふ、と首をかしげる。]

…どっかで聞いたみたいな詩だな。
よくあるハナシ、ってことか。

(85) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[可笑しくなって肩を竦め、
 再び、炉を混ぜる作業を始める。
  
 男によって彼が得たもの。
 最初の血は魔物としての力と、飢えを。
 
 ――次の血はヒトとして抗う心の、
 なにもかもを奪った]

(86) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――…ああ、やっぱな。
残ってる。

[柔らかに幸福そうに笑んで、
 狂った下僕は火掻き棒をとめる。
 
 炉の灰の中に残る、銀の杭。
 聖別された其れは、熱に溶け歪み
 
 伸ばした掌を、焦げる様な音を立てて焼いて
 其れでも抗わずに、手の中に納まる]
 
 
…っつ、…

[流石に小さく眉を顰めつつも、
 立てかけていたボウガンを、取り上げる]
 

(87) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…手伝ってくれよ、相棒。
最後がこんなんじゃ悪いけどな。

[苦笑し、燻した銀色の弦を辿る。
 ひそやかに鐙に刻まれている十字架はその所属の証。

 ――己の命を幾度も護ってくれた。
 だから此れに預けるのもいいだろう、とそう思った]

(88) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………。

 
[杭の先端を持ち、
 銃身に差し込んで固定する。

 慣れた手順。

 歪んだ其れも、何度か差し込み直せば
 …かちり、と聞き慣れた音を立て、
 一番奥に、収まった]

(89) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[とても簡単なことだった。
 其れは、禁じられては居なかったから。
 
 だがら多分其れがあの男の望みなのだと、
 酷く晴れやかに、思う。]

……ああ。

[ゆっくりと、身体を折り。
 覆いかぶさるようにして、
 其れを心臓の上に当てる。]
 
思い出した。
……三度目の――血は、

[与えられなかった血が齎すものが、なんなのか。
 それに気づいて、小さく喉を鳴らした。]

(90) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド


そう、…与えられてないんだ。
だから俺には永劫はない。

おまえを、


[腕を伸ばし、引き金に手をかける。
 最後に上る思考は
 
 ――勝ち誇った様な、艶やかな色を宿して]

(91) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―二階客室―

[少しも、気づかなかった。
 気づかせてもらえなかったのかもしれない。]
 
――っ、…ぁ、……

[引き金を引いた瞬間。
 ――躯を覆う様に、滑り込む漆黒の闇。
 
 昏い紅を、見開いた。
 指が滑る。力強い腕が背後からまわり、
 
 杭が肉を貫く鈍い音と――

 胸を抉る其れの
 覚悟していたよりも、遥かに浅い衝撃。]

(113) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、…ヘ、ク、…、…

[噎せるような、血臭。
 濃密な。
 喉を塞ぐ、鉄錆の香り。
 
 外す筈のない距離に押し当てられた杭は
 伸ばされた男の腕を貫き、
 浅く己の心臓の上を抉って、止まっている。

 呆然と呟き、顔を見上げようとしたところで
 突き倒され、客室の床に叩きつけられて低く呻いた]

(114) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…っ、……。

[腕を貫く杭を其の侭に、
 ――平坦に、男が言葉を紡ぐ。]
 
…な、…っで、…っ

[ひどく動揺した声が、喉をせり上がる。
 わけが判らなくて眉を寄せ、
 尻餅をついた体勢のまま、その顔を見上げた。
 
 彼が何故ここにいるのか、
 何故、怒っているのか、
 
 ――何故、自分を]

(115) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……だって、……要らねえだろ?
もう用済みじゃねえか……

[酷く冷厳な男の表情を、
 其の侭見続ける事は出来なかった。

 酷く、声が震えた。
 杭の生えた腕に目を向ける。
 零れ落ちる鮮血。
 
 痛々しげに瞳を歪ませ、戦慄く唇を噛んだ]

始末する手間が省けただけだ、
こんな、…こんな事、することなかった…っ!

(116) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃


【人】 小悪党 ドナルド

――ッ。

[名を呼ばれ、びくりと肩を震わせる。
 命令にも近い、その響き]
 
(生半可なもので、眷属にしたわけでは)
(命を張っている)
(全部見続ける、覚悟で)

……、…っ、ぁ、…

[それは真実の声に聞こえて、
 混乱するように、小さく喘ぐ。
 
 真っ直ぐな言葉に、頬に血が上る。
 それが本当なら、どれだけいいだろう。
 その言葉に縋りつきたかった。

 全て呑み込んで、お前を信じる、と
 身をゆだねてしまいたかった]

(129) tatsuru 2012/05/05(Sat) 18時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、っ…――

[ぼたぼたと零れ落ちる血。
 傷ついた腕に襟元を引き起こされ、息を詰める。
 
 真摯に此方を見る、紅の双眸。

 殺してやる、と。
 
 ――その言葉に感じたのは
 眩暈がするような安堵と、

 ……煮え滾る、怒りだった]

(132) tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 小悪党 ドナルド

何、……言ってんだ?

……喜ぶ、とでも、思うのか?
アンタが殺してくれるって、…?

[唇が震え、渇いた笑みが漏れる。
 彼が何を言っているのか、
 
 自分が何に怒りを抱いているのか、わからなかった]
 
作った責任があるから、殺してやりましょう、ってか。
……っはは、…最後まで、
アンタの許可なしじゃ死ぬことさえできねえの?

だったら何で今放っといてくれなかった。
今だったら、さっきまでだったら俺は、

(134) tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――
……っ、して、ない、って


[ひくりと、喉を鳴らし。
 泣きそうに瞳を歪めて、男の胸に顔を埋める。

 どん、とその胸を叩いた。]

そう思ったまま、死ねたんだ…っ!!


[ 自分を騙せたのだと。
 ――信じたまま、死ねるのだと思った幸福は、

 もう、失われてしまったのだ]

(136) tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/05(Sat) 19時頃


【人】 小悪党 ドナルド

―If end 2012 :D.J―

(ねえ、知ってる? 史学科の――)
(うん、いなくなっちゃったんだってね。謎の失踪、だって)
(結構可愛かったのになぁ)
(よくいうよ、アンタ彼氏いるクセに)

――へぇ。

[スツールに腰掛けてキャラメルマキアートを啜りながら、
 興味なげにボックス席の方向を見やる。
 
 近所の大学の女子学生だろう。
 そういえば、また誰かがいなくなったらしい。
 治安のあまり良くないこの街では
 日常のこととはいえないが、珍しいことでもない。]

(146) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……物騒なこった。
………あれ。

[硝子張りの店内から外を眺める。
 そろそろ薄暗くなった街明かりの中。
 よく知る人物の後ろ姿が、其処にあった。

 複雑げに眉を寄せると食べ残りのドーナツを咥え、
 カフェと一緒に無理やり呑み下す]

……まーた送り迎えにきてんのかね。

(147) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド


あれじゃあ、マフィアのオヤジが
愛人溺愛してるようにしか見えねえってのに、な。

[ほんの少し拗ねたような響きが言葉に混ぜられ、
 それに自分で気づいて苦笑した。
 
 ……いつまで経っても自分はこうだと、
 変わらない事への困惑と自己嫌悪。
 
 自分がどうしようもなく嫉妬深いことと、
 それが、『ふたり』ともに向けられているものであるということに
 気づいたのはまだ、ごく最近のことだった]
 

(148) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…まあ、しゃあねえか。
俺は俺だ。

[もう、とっくに――
 最初から気づいている。

 叶わないことも、
 終わらないであろう事も、…ずっと]

(149) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[くしゃりと紙を丸め、ゴミ箱に放り込む。
 スツールから降り、早足で扉へと向かった]
 
『――――』、何やってんだよ?


[背後から、声をかける。
 ゆっくりと夜に向かおうとしている街の中。
 
 それは、何処にでもある光景。**]

(150) tatsuru 2012/05/06(Sun) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[――オレのものだと。

 そう囁く冷たい声音に
 こんな時さえ、背筋が震える。

 じんわりと上る幸福感。
 縋りつき、頷いてしまいそうな、衝動。

 ぎゅっと眉を寄せ、耐えようとした。]

(161) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……アンタのもんだったら、……
自分からお片付けくらい、しろよ……。

[弱弱しく抗弁して、笑んだ。
 
 ――自殺さえも赦されないのだ、と
 傲岸な声は、そう言いたいのだろう。

 けれど自分が今殺して欲しいと望むのと、
 何が違うのだ、と言いたげに]

(162) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、……? 
――…ッ、…ぁ、…

[一瞬だけ。
 淡々とした声音が揺らいだ気がして、
 目を上げようとする。

 その途端に引かれた後ろ髪に、
 小さく苦鳴を漏らした。

 痛みに歪む昏い紅に、
 捩じ込んでくるような男の双眸。

 ――それが、ほんの僅か
 傷ついている様にも見えて、心臓が竦んだ]

(163) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…………


……、…、…もう、用済みだからだよ。

[嘘を赦さない、とでもいうような其の視線。

 暫くのあいだ眼差しが絡み合い、
 鈍い痛みを覚えながら、そう返す。

 自嘲するように
 唇が笑みのかたちに歪んだ。]

クレア…、生き返ったんだろ?
その為に俺の血が必要だった。

(164) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

気にくわねえ俺を噛んだのは、
…復讐と、その為だった。
アンタらしいよな。

[小さく喉を鳴らし、笑う。
 当たっているのだろう、と探るように、
 昏い紅は、男の冷たい炎を覗き込む]

(165) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――……散々搾り滓で愉しんだんなら、
もう、お役御免にして貰っていいだろうが。

他にも玩具は増えた。
クレアも居る。
………俺ひとり消えて、何が困るんだ?

[いっそ不思議そうに、
 そう眼差しは柔らかな狂気を含んで]

(166) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……っ。
…………
要らない、とは、…
言われてないさ。、

[その言葉には、瞼を伏せかけ]

……ただ、代わりはいるだろ…?

――俺よりアンタに忠実な奴も、優秀な奴も、
面白がれる獲物も…。

(167) tatsuru 2012/05/06(Sun) 02時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[激情は去っていた。
 ただ、残るのは寂しさ。悔しさ。
 ――戸惑い。

 何故自分が怒りを覚えたのか、
 漸く理解する。

 望むなら殺してくれるという言葉には
 彼の意思が、介在しないからだ。

 それなら今、死にたかった。
  

 ――畢竟、己は眼前の魔物に少しだけ
 特別に思われたかったらしい。

 意味のない、つまらない感情。]

(168) tatsuru 2012/05/06(Sun) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[戻ってきた。
 苦しめるために。
 あれのために。
 
 ――良い、玩具。

 嘲笑する様な囁きに、今度こそ瞼を伏せる。
 胸が軋む。焼け爛れた傷からではない、
 内側からの痛み。
 
 当然返る筈の言葉を欲しがって、
 当然のように傷ついている自分への、嫌悪。

 だから、……ゆるやかな溜息が聞こえるまで、
 男の困惑したような表情には、気づかなかった]

(209) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

………ヘクター……?

[そんな程度に、との言葉に、
 不思議そうに目線を上げる。
 
 一瞬何を言われているのかわからなくて瞠目し、
 同じようにもどかしげな瞳と、目線があった]


――…っ、…。

(210) tatsuru 2012/05/06(Sun) 16時半頃

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