276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ 何もかもを諦めた肩が揺れる。 相手の家族のこと、知っている。 彼が何をしたのかも、兄弟というのが誰を指すのかも聞いたのだったか。]
大丈夫だよ、フェルゼ。 君が背負わなきゃいけない十字架は此処にはない。
[ 喉元にかけていた手を相手の頬に滑らせた。]
君は君の欲しいものを求めてもいいんだよ。
(269) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 月明かりの影で、透き通った銀髪を見下ろした。]
此処には 誰もいない。
かみさまだって……見ちゃいないよ。
(270) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ その時、青草を踏む音に気付いたのだったか>>219。 もしかしたら聞かれていたかもしれない。
緩慢な動きで相手から離れれば、 扉に差し込まれていたメモを相手のポケットに押し込もうとする。]
(271) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ かみさまは 僕らを見てないだけ。]
(272) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 止められない限り、 言葉少なに東屋を去ろうとするだろう。 また此処で会うサインだけを残して。
その時ベネット顔を合わせるならば、 もう正しい優等生らしく笑うのだ。]*
(273) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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─談話室─
良い反応だなぁ、ピスティオ。 可愛い可愛い。
[ ピスティオには拒まれなければ、というよりも済し崩しに髪の毛をぐしゃぐしゃにしただろう。]
さっきの顔も可愛かったが。
[ 薄っすら眼を細めて笑うのは、 警戒を露わにした顔を想起して>>215。]
(314) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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なぁヒュー、君もそう思うだろう。
[ 対して輪郭をなぞるようにすぐに手を離した後輩には同意を求めた。]
保健委員に、おばけに悪魔か。 君の好きに捉えてくれればいいけれど…… お化けが好き、かも。
[ 君から逃げられるからね、とは笑顔の裏で。]
(315) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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[ 逆に、背後から"先輩"と呼ばれるのは嫌いではなかった。 教室の場所。先生に見つからない踊り場。寮の屋上への抜け道。
ついつい教えてしまった。 そんな自分は"優等生"からは程遠かっただろう。 そんな彼にも、もう他に先輩が出来たのなら それはそれで名残惜しいもので。]
(316) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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オスカーは、着替えてくる、と談話室を後にした*
2018/05/19(Sat) 00時頃
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[ 談話室を去る前に、 ピスティオの耳に顔を寄せて、]
……もう少し上手く隠すといい。 悪い奴の餌になってしまうよ。
[ なんて囁いたのだ。]
あとは、むしろ素直になった方が可愛らしい。 お手本がいるぞ。 知ってるかわからないが…
[ 普通の声音であっけらかんと笑った。]
中等部のマークって奴とか。*
(319) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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