233 逢魔時の喫茶店
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――?ぇ。 ……
[あれ、その、妄想のエフに ほんとのエフが怒るって、 どういう、――もしかして、ひょっとして、希望的観測が過ぎる]
…っ
[覗き込まれる気配。 ぎくり、と情けなく肩が震えて。でも、ちゃんと伝えなくては――]
い、いや、じゃ ……ない やな、わけ、ない
[ぎゅう、と握った手のひらが熱い。 いやなわけない。もう一回だって、何度だって――]
(231) azuma 2015/08/16(Sun) 12時頃
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あ、あんたこそ
い、いやじゃ なかったの、か
[顔を上げたものの 照れを隠す勢いで おそらくは真っ赤な顔で そんなことを、聞いてしまった。]
(232) azuma 2015/08/16(Sun) 12時頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
azuma 2015/08/16(Sun) 12時頃
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――、……う、ん それって、ええと、
[ 妖怪というか、 人間じゃないやつに、 当てはまるのかどうか分からないが ]
――、し、嫉妬、とか
[ 俺の夢で、しかも本人に、だけど。 しまった、、こんなとき、 どんな顔をしたらいいか 全然分からない。 目が泳ぐ。たすけてくれ。]
(253) azuma 2015/08/16(Sun) 16時頃
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――、ぅぅ
[ 喘ぐようなへんな唸り声が出てしまった。キャパオーバーもいいところだ。真顔でいうな、頼むから――! ]
……、いやじゃ、ないから
[獏は、正直で、実直で。 だから、俺は、エフの前では嘘はきっと、つけない。 俯きがちの俺の顔に、ふっ、と影が落ちた。]
――え?、――ん……っ
[ ――、――、目を、見開く。 キス、されて、る? 狼狽えた指先が服を掻いた。握った。ぎゅ、と眼をなんとか閉じられるまでどれくらい?覚えて、ない。]
――、っ、――ば、か
[ 辛うじて悪態をつけたのは、いいんだか悪いんだか、わからない ]
(257) azuma 2015/08/16(Sun) 16時半頃
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樫の樹の子ら リツは、メモを貼った。
azuma 2015/08/16(Sun) 17時頃
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[ >>262――認めた。 認めたぞ、この、獏。]
――あ、う。 ……あぁ、もぉ……
[ 頭を抱えたい。]
わらうな、ばか……
[ 服をぐいと引っ張る。八つ当たりだ、これ。 ]
(275) azuma 2015/08/16(Sun) 21時頃
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――、――っ
[ 上ずった息が自分のものじゃないみたいだ。 下唇を食まれるのが、こんなに、甘いなんて。嘘だろ。]
――、っ…… かわいく、ない!
[ 頭が沸騰するとは、こういうことか。胸倉を掴むけど、ろくに力が入ってないのは自分でもわかる。 時が動き出す。
ここは公園で 人の目があるかもしれなくて ]
ばか、ばか。行くぞ……!!
[ 喫茶店、喫茶店へ。 今日、変な夢見たらエフのせいだ! ]
(276) azuma 2015/08/16(Sun) 21時頃
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[いろ、含む笑みに。 これ以上はと思っていた心臓が ぞくんと鳴った。]
……、っ、
[>>277 ど、 ――どんな顔だっていうんだ。
首を傾げて、くそう、獏のときの愛嬌を思い出してあんまり怒れないじゃないか]
動物の話、じゃ、ない。 そういうことじゃ…
[ぶつぶつ言ってる。 いやほんと、そういうことじゃない。それは問題じゃない。唇をゆるやかにかむ。あのときの感覚を思い出す。]
(288) azuma 2015/08/16(Sun) 22時頃
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そ、そう、そう だな
[>>279 どもってる すごい どもってる。
――酒でも飲んで こう、すっきりしたい。 なにがすっきりするか さっぱりわからないけど。]
(289) azuma 2015/08/16(Sun) 22時頃
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―― ……なんか、 確か、コーヒーの酒とかあったから、それ
[>>291 酒を、飲みたい気分。 そんな感じなのだ。]
コーヒーフロートとか 今日、俺、払うし。
[何度も払ってもらった分。 ちゃんと、きっちり、しないと。]
……よるも。
[どきりとしたのは、きっと さっきキスされたせいだ。]
(298) azuma 2015/08/16(Sun) 23時頃
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[夜の喫茶店。
そこで聞いた店長の様子や 店員の噂に 俺は余計悶々とした気持ちになった。
よもやコテツとゴロウが ――暗がりの中で、なんて思いもしなかったが**]
(299) azuma 2015/08/16(Sun) 23時頃
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――夜の・夢――
[――あんなこと された後だ。
意識してしまって、 しょうがない訳で。
ベッドに一緒、というのも きっと譲らなかったはずだから。 体温をいつも以上に意識してしまうのだ。
気づかれないように、 ひっそりと、 自分の唇に触れた。 目を閉じるまぶたの裏に、黄昏を背にしたエフの顔。 耳の奥に、青少年には刺激の強い噂話――悪魔と契約した、店長の話]
(301) azuma 2015/08/16(Sun) 23時半頃
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[それに。酒だって入ってた。 甘い、不思議な味がした。
酔ってるんだ。 体が、じんわりと熱くて。
――だから、 おかしな夢を見たって 俺のせいじゃ、ない。]
(302) azuma 2015/08/16(Sun) 23時半頃
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―夜の夢―
――ぁ、ふ
[――ゆめ。 きっと、これは、ゆめだ。 深い、深い口付けのゆめ。
――こんなの、 したことないから。 ふわふわして、 イメージはあいまいだ。
ただ、女の子たちが 気持ちいい、だとか。 そんなこと、言うから。
――親友に、男に、片思いしてた俺が女の子とそんなこと、したことなんか ないわけで]
(308) azuma 2015/08/16(Sun) 23時半頃
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[――ひとがた。
ひとのすがたの、エフが するりと俺の首筋を撫でる。
夢の中、で、エフは、 こんな姿、してないわけで。 ああ、夢だ、と、分かるのに 甘さに身を任している。
俺は、夢見心地のまま、 よせばいいのに。 あの、公園で見たしかめっ面を思って、視線をめぐらせた。――獏が傍にいる影響だろうか、俺は、時々こうして、夢の中で意識的に動けて――]
(310) azuma 2015/08/17(Mon) 00時頃
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[――そうしたら。 案の定。黒い獏が そこに、いた。]
ゃだ、――め、
[うろたえは、そのまま夢を盛大に揺らした]
見るな、 ……っ、み、見ないで…!
[――叫びとともに目が覚めたなんて いつ振り だろう。]
(312) azuma 2015/08/17(Mon) 00時頃
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―夜の夢の後・ベッド―
――……は、はぁ、 は
[叫んで起きた後。 一緒のベッドに 眠る、獏のほう。
こわごわと、 見――られない。
あんな夢のあと。 あんな情けない叫びの後。 腕の中で背を向ける。
許してもらえたかどうか。]
……ごめ、……エフ、……
[頼むから、気づいてくれるな。体にたまった熱のこと。――ふと耳元でなにか、囁かれた気がする。真夏の夜の、秘密のはじまり**]
(325) azuma 2015/08/17(Mon) 01時頃
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