238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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―――――リッくん!!!
[飛び出るのが遅れた。 >>136男が叫び放つ声の先、 超電磁砲≪レールガン≫は水球に向けて飛んだ。]
(138) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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だから、あいつって誰だよ!!!
………倒してから、なンて馬鹿な事言いやがって また俺と、真剣に勝負してくれねえってのか!!!
[>>141男は叫ぶ。 翼が視えるという少年に。 振り返れど、男の背中には翼など見えない。]
(147) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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なあ、オースカくん。
………俺、あの時言ったよな。 あの夕日を覚えてるなら、俺の言葉だって覚えてる筈だ。
[>>0:119いつの日か、男が少年に語ったあの日を。]
何で俺には翼がないのか分かンねえ、って。 ………俺、本当は知ってンだよ。
[>>0:123思いに留めた言葉が漏れる]
(148) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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俺は、白の力を引き継げなかった落ちこぼれだ。
――――だから、
[>>143そう続けようとした所にかかる声。 その声の主に守られながら]
………っ!!!
[続きは、飲み込まれて]
(149) 2015/09/18(Fri) 23時頃
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――――――――させねえよ!!!!!
[>>145友の周囲に撒かれる水球。 このままでは超電磁砲≪レールガン≫によって 友の身体が貫かれてしまう、そう思った時]
(154) 2015/09/18(Fri) 23時半頃
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[ ――――――――――― ァ ッ ]
(155) 2015/09/18(Fri) 23時半頃
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[男の幻影の翼《ファントム・エアー》が 一瞬だけ、強く光を放った気がした。]
―――――ッ、ぐ、 ぁ ぁああッ!!!!
[水球はその翼に吸い込まれるように 超電磁砲≪レールガン≫ごと、男の身体に纏わりつき 友の身体を、守らんとする。]
(156) 2015/09/18(Fri) 23時半頃
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………胸なンて、張って やるかよ
[>>161よろめき、倒れそうになる身体を 持ち堪えさせるものはただ一つ。 >>164守るべき友が居てくれるからだ。
>>167だがしかし、その友でさえ、遠のく。 自身を庇って、その傷を請け負っていくのだ。]
(172) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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………リッくん、
[嗚呼、これ程天使で在りたいと思った事はない。 誰かを守る事が使命ではなく 感情となって溢れた事など]
何が、天使だよ。 目の前の友達一人守れない天使が、何処に居ンだよ。
[―――――――力が欲しい、力が。]
(174) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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…………今、この瞬間だけで、良い
[力を]
(175) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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カ
ア
ァ ッ
(176) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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[ その瞬間、日本は光に包まれた ]
(177) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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[何も持たぬ空の身体。
今、一口その器に注がれるは友への想い。
男の背から翼が生えているように視えるのであれば
それは彼を守り 傷を癒さんとする想いの翼《フレンドリィ・エア》
それは突然に、唐突に、この世界に降り立った。]
(178) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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真なる始まりの天使《トゥルーピュアエンジェル》
降 臨
(179) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 00時頃
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な、ぁッ
[天使の口から最初に出たのは、そんな情けない声。]
何だ、これ 一体どうなってンだよ………!!
[男は自身の身体を見回し、狼狽える。 力の使い方を知らぬまま翼を生やしたら、こうなるのは明らか。 ただ男が放つ光をものともしない銃だけが、その手に携えられていて]
(183) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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………ずっと?
[>>185一瞬、友へと振り返る。]
違う、俺の方なんだ。
[男《神威》が生まれたのは あの時、この友に声をかけられてから。
だとしたら、落ちこぼれであった筈の男を救いあげたのは]
(186) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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ずっと、君の背《翼》を見てたのは俺の方なンだよ。
[――――紛れもなく、 この幸々戸理岐という救世主《メシア》なのだ**]
(187) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 00時半頃
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[“白”の器が満たされる時。
――――また、“黒”も満ちると云う。]
(209) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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[他の者には一瞬の光であれど
その存在を地球の裏側まで感じ 共有する事の出来る“黒”であれば
それは届く。
目の奥へ、そして身体へ。
――――――二対の黒銃《デュアル・ガン》へ*]
(210) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 01時頃
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……オースカくん。 俺さ、よーやく解った気がすンだよ。
俺が目指してた天使ってのが。
[止め処なく光溢れる身体をそのままに 再生し続ける街の中心で対峙するは >>192灰と機械の翼を携えた少年。
男は独り言のように、ぽつりぽつりと言葉を並べる]
(217) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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弱すぎて守れなくても、駄目。
[知らない間に手から滑り落ちてしまうから]
自分を犠牲にして守るのも、駄目。
[自分を守ろうとする者を傷つけてしまうから]
(218) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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だから、俺の大切な友達と 皆が愛したこの街を守る為に
俺は―――“俺逹”は、君を越えていく。
[眸に映えるは蒼の光。 それは水面を映したかのように澄み渡るピュア・ブルー。
――――そんな眸と目があった、刹那。]
(219) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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[ ――――――――――― コ ォゥッ ]
[>>200>>202刃の形をした紙片の同時攻撃に紛れ 男は、それはまさしく光のように一瞬で 少年との間合いを詰めていて
その身体目掛け、同じように
白鴉の銃を振り抜いた。]
(220) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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[過剰回復《バイオレンス・ヒール》
狙撃銃が振り抜かれ、殴打した部分は破壊されるのではなく 逆に、みるみる内に傷が癒えていくだろう。
だが、それは留まる所を知らない。
回復しきった後も、 その細胞は活性化し続ける。 やがて細胞が疲れ果て、壊れるまで、ずっと*]
(221) 2015/09/19(Sat) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 02時半頃
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[>>248彼の持つ日本刀が 男の過剰回復《バイオレンス・ヒール》によって塵となる。 そう、この力は無機物にも通用する……男はこれを狙っていた!]
………お互い様、だろ
[規格外という褒め言葉に呼応し それから男は、狙撃銃を白鴉へと喚び戻した。
これでお互いに獲物はない。]
(253) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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おいおい、大須賀家の人間が こんな小細工使って、満足すンのかよ?
思い出せねえなら、俺が思い出させてやる―――
[>>249天使の羽が舞う。 一瞬、少年の姿が見えなくなるが >>251それも蝶達によってあっさりと散り果て]
―――サンキュー、リッくん!!
[そう、友に一声かけ]
(254) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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――――――『さっさと殴れ』!!!!
[>>1:88白銃から解放された男の疾さは音速を超える。 >>1:243以前に何処かで見せられた家訓を思い出しながら
男は、その身体に向かって 疾さを力と変えた拳を思い切り振り抜く!!!]
(255) 2015/09/19(Sat) 21時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 21時頃
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………ッ、は、 お目覚めかい、 傷だらけの灰色天使《キル・ミー・エンジェル》
[>>258腹にまともに拳を喰らい 男はごぼりと口から血を吐き出す。
直ぐさま治す事も出来たであろうが それをしなかったのは、その拳が語る声に、耳を傾けたいからだ。]
(259) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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――――――『すかさず殴れ』!!!!
[殴られたままの男ではない。 殴られた反動を力と変え さらに重い一撃を叩き込む―――!!!]
(260) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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[この時、男達の動きは常人の目で追えるものではなくなっていた。
>>252しかし、彼には全て 手に取るように見えていたのだろう。
男は知らなかった。
幸々戸の弟は聖痕を受け継いだ当主であり 幸々戸の兄は――――理眼-リガン-の継承者であることを。]
(265) 2015/09/19(Sat) 21時半頃
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