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ええ。私も、ラルフも。 幸い、見つけたのが外だったからかしらね? すぐに逃げていっちゃいましたから。
[嘘はついていない。 ミッシェルにそういうと]
――大丈夫、よ。
[水を運ぶのを手伝う、というミッシェルに緩く首をふり、消火活動を見守る。 桶を放すのを見れば]
お疲れ様。
[と、小さく笑んで]
(474) 2010/07/05(Mon) 00時半頃
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危ないから、あまり近づくなよ。
[ミッシェルも手伝うなら、止めはしないが、火元からは遠ざけようとして。 粗方消し終われば、手を水で流してから、お疲れ様、とそれぞれをぽんぽん撫で]
お嬢様も。気分が悪くはなりませんでしたか。
(475) 2010/07/05(Mon) 00時半頃
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受付 アイリスは、力を緩めずしがみついたまま、兄の言葉を待つ
2010/07/05(Mon) 00時半頃
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―― 大通り ――
[黒煙が昇るのを、見た。 空に舞い、村を覆う、不吉な黒煙。
足を速める。 黒が塗り潰さない内に 石畳を駆けた]
(476) 2010/07/05(Mon) 00時半頃
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そっか、なら…
[良かった、と言いかけて。 泥棒に会った時点で良くないかな、と思って続ける言葉に悩み。]
二人に何もなくて、良かった。
[そう安心して微笑んだ。 リアから大丈夫、といわれると、そう?とまだ心配そうに見て]
辛くなったらちゃんと言うんだよ? 我慢は良くないんだからね?
[そう言って、セシル達を手伝いに行き。 セシルから危ないからと言われると、首を振って]
セシ兄たちだって危ないじゃない、こんな時にそんなこと言ってられないよ。
[それでも遠ざけられれば、渋々水を運んだりする方を手伝って。 大体消火が終わり、リアからお疲れ様と言われると、ありがとうと微笑み返した。]
(477) 2010/07/05(Mon) 00時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/05(Mon) 00時半頃
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……中、入っちゃダメ、かな。
[消火はしたものの、危ないというのは解っている。 家主は既に街に逃げていったというものの、勝手に入っていいものではないのも解っている。
でも。 家人に置いていかれ、燃えてしまった、家であったモノの、残骸。
この村の家には、ほとんど全て自分が作ったものや、義父の作ったものがある。 役目をまっとうできなかったそれらの最期くらい、見てあげたかった。]
(478) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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――広場――
[村のメインストリートに出て、広場へとギリアンと下る。途中、馬を駆るペラジーとであっただろうか。
もし、出会ったのなら、共に来たのかもしれない。 もしくは、火事の現場へと向かった一団とであっただろう、か。]
そう、サイモンさんがね……。
[その姿は見なかったものの、狂気に満ちた響きは耳に残っていて、翡色の瞳を揺らしながら告げる。]
だから、彼を見つけたら、気をつけて。
何をするのか、分らないから……。
[黒煙の事を、未だに残る村の人々や自警団の人に問われれば、震えるようにそう告げて]
(479) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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ええ、大丈夫よ?
[蒸すような暑さや、何かの焼けたにおいはむせ返るようにあったが、ただ、見守るだけだったからか、別段なんともなさそうで]
ん、我慢は…してないわ? 中? 入れるの…?崩れない?
[ミッシェルの言葉には、そう、首を傾げ… もう一度、家だったものを見る]
――どう、なのかしら。
(480) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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[手分けして水を運び、火を消し止めて。 煙を吸ってしまったのか、隅っこでケホケホと咳き込む。]
…危ないよ? [はいっちゃダメかなと聞いたミッシェルを、心配そうにかえりみた。]
(481) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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駄目じゃないと思うか? ……、心中になっても知らんぞ。
[ミッシェルが、何を想ってそう言ったのかは分からないが。 駄目だと言われるだろうことをあえて言うなら、何かしらの理由はあるのだろうと。
溜め息吐きつつ、とんとその背を叩いて、戸の形を成していない入り口に踏み入った]
(482) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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呪い…?
[妹の口から紡がれる声は平坦で。 不思議そうな顔をしていた男は徐々に真剣な顔つきになっていった。 時折震える肩。 妹がとても小さく見えた。]
………バッカじゃねえの。
[話終えて強くしがみつく妹に、ぽつと零した。]
呪いってなんだよ。んなもんあってたまるか。 じゃあ何か、俺が絵を描けなくなったのもお前のせいか?
…冗談じゃねえ。ただ運が悪かった。そんだけの話だろ。
[呪いなんか信じないと、男は言う。]
(483) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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ったく。このバカスケ。
何も変わんねえよ。 何処に行っても、何があっても。
…俺達は、家族なんだろ。
[ぽんぽん、としゃくりあげる背中を乱暴な口調とは反対に優しく撫でる。]
死ぬのは、…俺も怖ぇよ。 …ほんっと、……なんでこんな事になったんだろうな。
[背中を撫でる手がふと止まった。 妹から話を促されると瞬きをして。 少し沈黙した後、小さく告げた。]
……昨日は、悪かった。
(484) 2010/07/05(Mon) 01時頃
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