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>>349
――……ああ、あんたか……。 今日は若い娘さんばがり、墓場にくるだなぁ?どうしたんだべ?
[コリーンの姿を見かけると、少し、話しかけるのは躊躇った。 それはこっちだけが知る事情。
彼女を知っていた人物が、ただ、戦場で、目の前で死んだ、
そんなこと。 彼女にはもちろん、言ってはいない。 ただ、名前と容姿は、そう、判断するに十分だった。]
(353) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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漂白工 ピッパは、店番 ソフィアの呼びかけが聴こえていない。それ程に我を失っている。
2010/07/02(Fri) 21時頃
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[木陰から出ると、ピッパの"秘密基地"に足を踏み入れる。]
……。
[がむしゃらにリンダを揺する彼女の腕を、しかと掴み]
泣いたって。喚いたって。呼んだって。叫んだって。 もうリンダは、戻ってこない。
謂ったのに、な…――
[最後の言葉は独白だった。 ピッパさんを傷つけないで、と希った。 なのに――]
……っ、の、莫迦!!
[徐に叫んだ罵り、ピッパは自分に向けたものだと思うだろうか]
(354) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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[どれ程揺すっても、揺すられるまま。 リンダからの抵抗も、何も返らない。
その頬はもう既に驚く程、真白になっていた。 こけて筋張った手、残る紅。
揺する手は緩やかに、停止する。 きゅ、と強くリンダの襟元を、掴んだ。]
莫迦だ―――。 本当に、莫迦だ。
[思うのは直前の、事。]
(355) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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…
[す、とソフィアを見上げる眸。 其れは冷たく、鋭い、眸。]
――、なん、で
なんで、居るの
[言って、視線をリンダへ戻す]
(356) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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[ギリアンの塒では、二つの酒を手にしたアイリスとそれを受け取る姿が目に入って。その様子を見れば、二人は良くお酒を飲む仲なのだろうか?との思いも湧く。
それでも、>>353向かった足にギリアンも気がついたようで。]
此処へ来るのは久しぶりね。
[何時もは教会で挨拶を交わす事が多く、滅多にギリアンの塒には訪れることが無かっただけに。 そうギリアンには挨拶をして。]
私は偶然、そこの道を通っていたら、アイリスさんの声が聞こえて、ね。
偶には貴方の塒に寄って、挨拶もと思ったのよ。 お邪魔じゃなければ、いいのだけれど。
[彼の知る事情を知らずして、その躊躇う様子にはすこし首を傾げながら。]
(357) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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[ピッパから手を離し、 白くなったリンダの姿を見つめては]
……あんなに、謂ったのに。
[悔しい。くやしい、くやしい。]
でも此れが。 リンダの望んだ終焉。
[ピッパを見遣っては、その薄桃色の髪が瞳に移り、揺れる]
(358) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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―――貴女の心が
リンダに連れて行かれないように、見張りに来ました。
[そう、素直に此処へ訪れた理由を話し]
遅かった、の、かな……
[掠れた声で、呟く声はピッパには届くか否か]
(359) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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>>357
[墓地にくるのがひさしぶりというコリーンには頷いて]
そんだだ墓場なんてしょっちゅう来るどころじゃねぇだ。 づか、挨拶だが?ああ、大歓迎するだよ。
[同じ余所者でも、彼女はこの容姿だ。 自分ほど忌まれてはいないだろう。]
まぁ、そろそろ虫も出てくるだ。入るといいだ。
[そして、アイリスもいる小屋内を指差した。]
(360) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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………
[リンダの髪を撫ぜながら漏らす溜息。 それは涙混じりに揺れる音。 ぽた、と一滴、リンダのカラダに落ちる雫。]
余計な、お世話。 ……連れて行かれないように?
そうやってリンダを独りにして、 あんた、愉しい? ……嬉しい?
[一切其方を見ず、低く漏らす声は微かに笑っている。]
(361) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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愉しくなんかないわ。 嬉しくなんかないわ。
でも
[一つ、瞑目して]
ピッパさんが生きていながら、 リンダと共に在るのは悲しい。
誰も連れて行きたくないなんて謂っておいて ―――嘘吐き…。
(362) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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リンダはなぁ……
[くる、と振り返る。 自身でも信じられぬほど涙が溢れた。]
リンダは、生きてたんだよ!! 精一杯、生きて、生きて、此処に居たんだ!!
[大声、後に首をゆるゆる振って 低く、掠れた声で]
それを忘れるなんて…… 独りになんて、出来る訳……ないでしょ? あんた、……このこが……どういう気持ちで嘘吐いたか ………なんでそんな酷い事ばっかり…
[く、と下唇を噛んで、睨み上げながら震えている]
(363) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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― ギリアンの塒 ― よっ、悪いな。酒持ってきたし相手しろよ。 いい酒じゃねーかもしれねーけど。悪酔いしやがれ、とか言われたし、まぁ…
[戸口から簡素な室内へ足を入れたところで、背後に別の人の気配を感じてふりかえった]
お、コリーン…
[努めて平静を装ったけど、女の自分すらも目をひく魅力的な起伏に思わず視線がひきつけられ、何となく所在無げに顔を逸らした]
別に、邪魔なんてことは。…ねーけど。
(364) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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大歓迎なんて、嬉しいわ。
[墓場はしょっちゅう来る場所では無いとのギリアンの言葉には、昏い色を瞳に浮かべながら、頷いて。
あの人は噂では聞いてはいたけれども――。 できれば、生きていてとの思いから、この墓場からも自然と足を遠ざけていたのかもしれない。
大歓迎の言葉には、そんな罪悪感をわずかに瞳に現しながら、仄かに微笑んで。]
夜になると灯りを求めて、来るものね。
[中の小屋を指差す様子に、会釈しつつ。中へと足を踏み入れて]
そう、良かったら。これ、どうぞ。 チーズ、雑貨屋さんで仕入れて来たのよ。
[酒の肴になるのではと、籠の中から取り出して。]
(365) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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そんなの
[瞳にずっと溜まっていた雫が、零れ落ちる]
知ってるわよ!!
[怒声を放つ]
リンダは最後まで精一杯で、 最後まで幸せそうで、
…――
[大事な友人だった事実は、確かだった。 ぐし、と服の袖で目元を拭い]
(366) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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そんなリンダが望んだのは、ピッパの笑顔よ。 自分は傍に居られないからって悲しそうにしてたのよ。 忘れろなんて謂ってない。 ピッパさんの中にリンダが生きるならいい。 思い出に昇華出来るのならいい。
ピッパさんが、 リンダに、生きるのは、お願いだからやめて……
リンダに、……心までリンダに奪われちゃ、嫌だ……
(367) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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― 酒場にて ―
ずぼら……あはは、ミッシェルですか。 ……。 ……何とかならないものなのですかね、あれは。
ああ、でも……そうか、あいつももう、飲める年だったっけな……。
[ゴドウィンの指摘>>339に、そんな今更をしみじみ呟き。 皆が皆、分かったのでは確かに、とくすくす笑って同意を返した]
やりたいように、ですか…… なるほど。
そう…… 今度弾く曲の中に出てくるバッカスは、まさにそんな感じですね。 基本的に、お酒が好きで、好きに振舞ってらっしゃるんですけれど、酒の効用と副作用も、きちんと知らしめて。
[まあ、人間の方が愚かで、酒によって道を踏み外してしまう話なのですけど、とオチに肩を竦めてみせ]
(368) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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先に絵画を見てしまって、どうもその印象ばかり頭にこびりついてしまったんです。 だから、他の方のイメージをお聞きしたくて。
ありがとうございました。これで上手くいって帰って参りましたら、上等なのを祝いに買いに来ますから、またお勧めを教えて下さい。
[とても参考になりました、とすっきりした笑顔で礼を述べ。 ふたりに会釈すると、軽い足取りで家路を歩いて行った]
(369) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 21時半頃
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アイリスさん――…。 私もお邪魔させて、ね。
長いことお酒は飲んでいなかったけど。 すこしはお付き合いはできるのよ。
[努めて、平静を装いつつも顔を逸らす。 アイリスのその何処か不自然な態度に、気遣うよう瞳を向けて。]
(370) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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……ッ!
[びくとカラダを振るわせた。 見上げる相手がまさか怒鳴るとは思って居なかったから。 く、と俯いて]
……
[言葉をきき、暫しの沈黙。 は、と小さな息を吐いて]
大事な人が居なくなれば……悲しいよ。 この子がどんな気持ちで居て、 どんな思いでそんな事を言って
どんな気持ちで笑ってたか…… 考えれば、私、もう―――
[溢れる涙をぐ、と乱暴に拭って]
(371) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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私は―――
[す、と見上げる眸は澄んでいて、真っ直ぐで。 決して曲がる事の無い意志を讃えた強さ。]
私は、リンダを 独りにはしない、から――
御願い。 二人きりに、して。
[言うと、ソフィアから視線を剥がし リンダへ戻し、そ、そ、と赤毛を*撫ぜ続ける*]
(372) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
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お邪魔ってか、クダまきにココに来たかんね、それがイヤじゃなきゃいいんじゃねーの。 つまみも出来たし、あたし的には超ラッキー?っていうか。 なけりゃギリアンにねだるかつくらせるかと思ってたけどな!
[カラカラ、と笑いながら勝手知ったる他人の家へ上がりこんで、上等の席へ遠慮無く陣取り、酒を奪ったギリアンに堂々とホストされるつもりでふんぞり返った]
あ、なんかそれ水で割れ、っておっさんが言ってた。 酒キツイのかも。
(373) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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……。
自分でも思うわ。
"こんなの綺麗事だ"。 "簡単に思い出に出来れば苦労しない"。
[悲しげに、淡い笑みを浮かべる]
……。 ゆっくりでいいの。
つらいと思う、悲しいと思う。 でも、いつかは。
ピッパさんはピッパさんの人生を生きて。
(374) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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>>365
ああ、チーズだが?こりゃご馳走だべなぁ。 今日は変わった日だな。
[コリーンを小屋に入れて、虫が入らないように掃ってから戸を閉める。 コリーンがアイリスを気遣うそぶりには、うんうんと頷きつつ……。戸棚からマグカップをいくつか取り出そうとして……質のいいものではなく、もちろん、ところどころ欠けていることに気がついて、また手は止まる。]
(375) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 22時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 22時頃
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>>373
アイリス、お前……おでんちに美味いものなんてあるわけないべ? で、 ん?水で割るだが?
[アイリスの勢いには、返しつつも、多少押されて、水で割れ、という指令に桶を見る。]
だども汲み立てのほうがええだな?ちょっといっでぐっか。
[そして、カラの桶を掴んで井戸にいってこようと…。]
(376) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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……莫迦。
[時が巡れば変わるのだろうか。分からない。]
リンダはもう何も、応えないのに。 もう何も。……何も。
[ゆるゆる、と頭を振る所作は辛さを伴った]
私は、…――
[ピッパを何故こうも気にするのだろう。 さして仲が良かったわけでもない。 ただ、ただ、彼女の涙が胸に突き刺さる]
私は、貴女が、 リンダがいなくても生きていけると 信じているわ。
[そう謂い残し、彼女の言葉に従うようにその場を*後にした*]
(377) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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お前も相ッ変わらず馬鹿だなー。 旨いモンとかご馳走とか期待してたら、ここにゃ来ねーよ。 説教しなさそうで、酒に付き合えるヤツがお前しかいなかっただーけ。
[バタバタと足を振っていたが、ギリアンが外へ向かおうとしているのを見て、キッチンへ入りカップを適当に選んだ。欠けているとかいないとかは一切気にせず、目についたものをひょいひょいとつまみあげ、内のひとつをコリーンに手渡しながら]
にしてもお前も呑めるクチだったとはねー。 あんま村の方に降りてこねーから知らなかった。ギリアンに嫌がられたら、次はそっちに押しかけるかな。アハハ。
(378) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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奏者 セシルは、店番 ソフィアに話の続きを促した。
2010/07/02(Fri) 22時頃
奏者 セシルがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(奏者 セシルは村を出ました)
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― コード家 ―
ただいま。
[作業中であれば、煩わせることもない。 返事の有無は最初から気にせず、真っ直ぐ部屋へ向かう。
そして早速、荷造りに手を付けようとして。 その手が真っ先に触れたのが、件の楽譜だったものだから。 折角良いイメージを貰ったのだから、早速練習し直そうかと、ふむり考え。
考えれば、行動は早く。 鞄に楽譜と、少しの食料と水を詰めると、また家を飛び出した]
(379) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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