43 朱隠し
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[藤之助の傍らに立ち、扉の向こうの世界を見つめる。 踏み出せば、もう後戻りはきかない。
いや、もし出来たとしても、する気はない]
………今更。 今更、帰れなどとは、言わぬだろう?
[ゆるりと、藤之助に片手を伸ばし]
さあ、連れて行ってくれ。 私はいつまでも、お前とともに在りたい……。
(+1) 2011/02/16(Wed) 12時頃
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[触れた手は、もうすり抜けることもなく。 仄かな熱を指先と掌に感じつつ、ヒトとアヤカシの境界線を越える]
……そうだな。 私も、できることなら藤之助と2人きりの時を過ごしたい。
[民家に着き、抱きしめられたなら。 こちらからも、もうすり抜けぬ事を確かめるかのように腕を回し]
藤之助……。
(+5) 2011/02/16(Wed) 17時半頃
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[それにしても……。 家の中は、なかなかにひどい有様だ]
まるで……玩具箱のような家だ。
[室内を見回し、落ち着いたら大片付けをしなくては……と、心に決める]
あぁ、確かに随分と暖かだ。
[やわらかな日差しが、室内にも差し込んでくる。 茶でも淹れるかという藤之助に、一言「頼む」と返し、どこか腰を掛けられそうな場所を探すが、どこも今ひとつ落ち着かず、迷った挙げ句、縁側に出て腰を下ろした]
……どうした?
[しかし、先程から、藤之助がソワソワと落ち着きがない。 一体、どうしたというのだろう]
(+6) 2011/02/16(Wed) 18時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 18時半頃
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[ちらりと室内へ視線を向け]
いや、あれでは……な。 それに、日差しが心地よい。
[茶を受け取ると、改めて庭を見渡し]
うむ、佳い庭だ。 昼寝をすれば、よい夢が見られそうだな。
(+9) 2011/02/16(Wed) 19時半頃
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……そうか。
[驚くほど素直に返された言葉に、少し驚きながらも、此方も嬉しそうに目を細め]
これからは、独りになることなどない。 私も……な。
[日が暮れるまでは、こうして、縁側でゆっくりと時を過ごそうか]
(+10) 2011/02/16(Wed) 20時頃
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[うとうとする様子に、笑みを浮かべ]
ならば、少し眠るか?
………ほら。
[膝の上に置いていた手を退ける]
(+12) 2011/02/16(Wed) 21時半頃
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あ、こら……!
[膝を貸すだけのつもりが、しっかり抱きつかれてしまった。 一瞬、振り払おうともしたが、すぐに思いとどまって]
まったく。 これでは、身動きがとれんではないか。
[ぶつぶつと零しながら、眠る藤之助の髪を指で梳き]
………。
[気が付けば、自分もウトウトと]
(+14) 2011/02/16(Wed) 22時頃
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朧は、藤之助を半ば抱え込むようにして、微睡んでいる。
2011/02/16(Wed) 22時頃
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[微睡みの中、藤の花に包まれて、空に浮かぶ夢を見た。 そしていつしか、やわらかな雲のようなものに包み込まれていた。
あぁ……そういえば、此処はアヤカシの里なのだな……]
………ン……。
…………?
[気が付けば、そこは布団の中で。 傍らには、藤之助が横たわっていた]
(+16) 2011/02/16(Wed) 22時半頃
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………おは、よう……? 早い、のか……?
[まだ少し、頭がぼんやりしている。
それにしても、こんなにも寝入ってしまうとは。 祭りの最中、余程気が張り詰めていたということだろうか]
お前が運んだのか……?
[思ったよりも力があるのだな……と、頬に手を伸ばし、撫で]
(+18) 2011/02/16(Wed) 23時頃
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鬼?
[手を引かれるままに、触れる。 今まで、髪に隠れていて気付かなかったが、そこにはたしかに角があった。 だが不思議と、怖いなどとは思わず]
そうか……。
[角をやさしく撫で、そのまま髪を梳く]
(+20) 2011/02/16(Wed) 23時半頃
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[触れた指先がくすぐったくて、ピクリと肩を震わせ]
そういえば、どうなのだろうな。
[まだ、アヤカシになったという実感はない。 しかしどうやら、藤之助とはまた違うものらしい]
まあ、そのうち分かるだろう。
(+22) 2011/02/16(Wed) 23時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 23時半頃
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ぇ……?
[一瞬ピクリと動きが止まる。 だがしかし言われてみれば、確かにそれが一番手っ取り早い]
ぅ、うむ……。
[半身を起こし、躊躇いがちに袖を抜き、肩をはだける。
長い髪に隠れて、よくは見えないかもしれないが、肩胛骨の下あたりに、褐色の痣のようなものが、まるで鳥の羽か何かのように伸びているのが分かるかもしれない]
(+24) 2011/02/17(Thu) 00時頃
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羽? 刺青……? いや、背中には何も……っ!
[指先が背に僅かに触れただけで、一瞬、胸が高鳴った]
(+26) 2011/02/17(Thu) 00時頃
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そう、なのだろうか……。 ………ッ!?
[唇が触れる。 それだけで、ひどく鼓動が高鳴り]
ふ、じ、の……すけ……? なに、を……。
[だが、まるで、藤の蔓に絡め取られたかのように、身体が動かない]
(+28) 2011/02/17(Thu) 00時半頃
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ひぁ……ッ!
[背筋がビクリと跳ね上がる。 漏れ出た甲高い声に、頬を朱に染め、口元を押さえ]
い、いや……。 しかし……まだ……ッ!
[まだ早いのではないかと言いかけるが、早まる鼓動は、それを許してはくれず]
…………っ。 はぁ……。
……藤之助………。
[口付けを請うように、振り返る]
(+30) 2011/02/17(Thu) 00時半頃
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やっと……。
……ん、ッ……。
[唇を塞がれる。 それだけで、身体の奥底からじわりと熱が沸き上がってくる]
……仕方なかろう。 私も、藤之助に触れたくて……触れて欲しくて……。
[まだ足りぬとでもいうように、己からも唇を重ね。 腕を伸ばし、その素肌に触れようと、襟元に指をかける]
(+32) 2011/02/17(Thu) 01時頃
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[まるで、熱に浮かされたように。 とろけてしまいそうな表情のまま、藤之助の言葉にこくりと頷き]
ならば、私にも……。
[軽く身を捩り、着物を落とす。 そして誘われるがままに、藤之助の肩に掌を滑らせる]
(+34) 2011/02/17(Thu) 01時半頃
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……ッは……。
[視線を注がれるだけで、肌が上気する。 そこを指が伝ってゆけば、喉が鳴り]
………ぁふ、ッ……。 い、いや……。 抱かれる、のは……初めてだ……。
(+36) 2011/02/17(Thu) 01時半頃
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[藤之助の指が素肌を滑り、敏感な箇所に触れるたび、小さく背が反り、吐息が零れる]
ひぁっ!
[秘部に香油が伝うのを感じれば、腰が跳ね。 そこに指を宛われれば、僅かに身を退くも、その動きはすぐに止まり]
───ッ!
[体内に指を挿し入れられてゆく感覚に、思わず、藤之助の肩を掴んだ]
(+38) 2011/02/17(Thu) 02時頃
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……ッ、あ……。 は……ッ……。
[今まで経験したことのない体内への刺激に、それだけで息が上がりそうになる。 なのに、更に前までも捉えられ]
ひァ……ッ! 藤之、っ……はゥッ!
[藤之助の掌の中で、それは忽ち質量を増す]
(+40) 2011/02/17(Thu) 02時半頃
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どうだ、などと……ッあァッ!
[増やされ、蠢く指に、常とは違う甲高い声が漏れる。 慌てて口元を押さえ、呼吸を整えようとしたところで、先端を下で触れられ、咥え込まれてしまい]
藤……っ! ゃ、あ……何を……ッ!
[しかし、身体はそれを望んでいるのか。 押しやろうとする両手には、殆ど力が入っていない]
(+42) 2011/02/17(Thu) 03時頃
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[口淫が初めてというわけではないが、慣れているわけでもなく。 ましてや、そこに指の刺激も加われば、そう長くは保ちそうにない。
そも、漸く触れ合えたというだけで、ひどく高ぶっていたのだから尚更のこと]
……っ、あ……藤、ッ……! もぅ、止め………!
───くっ……!
[びくりと身が震え、精が吐き出される。 離れろと言うように、藤之助の肩を強く押したが……間に合ったろうか]
(+44) 2011/02/17(Thu) 03時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 03時半頃
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ぁ……ふじのす、け……。
[肩で息をしながら、己のものを残らず飲み干した相手の顔を見る。 唇が頬に触れると、羞恥からか、きつく目を閉じてしまった]
藤…………。
[先程まで指を挿れられていた箇所に、別な熱を感じれば、ゆっくりと双眸を開き。 早く繋がりたいと請うように、背に両腕を回し、唇を近付けて]
(+46) 2011/02/17(Thu) 03時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 03時半頃
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────!
[声にならない声。 指などとは比べものにならないほどの存在感が、下腹部を強く刺激する]
……ッ、はァ……ッ! 藤の……!
……藤……藤………っ……!
[ただ縋り付き、名を呼ぶことしかできず]
(+48) 2011/02/17(Thu) 04時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 04時頃
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