187 【腐女子の】夏にゃこ【新刊です】
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-リビング-
[ころころと独り、つまらなそうに猫ちぐらの中。 小腹は空いたけど、置き餌なんて食べる気がしない。開けたばかりのじゃないと匂いが飛ぶもの。
顎をクッションに埋めたまま、退屈さにため息をついたとき]
ん、
[>>30覗き込む気配に、ぱっと顔を上げた。 灰青色の色味が、薄暗い中に浮かび上がる。 この色は綺麗だが、自分の方がもっと綺麗だと自惚れながら上目で見上げて]
ヴェスパか。
[血統書付きの猫の名前を呼べば、前脚で突かれた。
噛みついてもよかったのだが、ちょこっとだけ寂しかったから。 今日はしっぽを揺らすだけの反応を返して許容してやった]
(34) 2014/07/24(Thu) 19時半頃
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……それだけかい?
[尻尾を揺らして去っていくヴェスパに、不満げな声。 それはこちらにブーメランなのだが、オツムが残念な黒猫がそれに気が付くはずもなく。
一人で遊び始めた灰青色の後を付けるように、猫ちぐらの中から出てくる]
にー、
[呼び掛けるけども、キャットタワーで遊ぶ猫に、小さな鳴き声など届くはずもなく。 拗ねた顔でキャットタワーの陰に行くと、丁度ヴェスパが近付いてきた辺りで、もう一度今度は大きな声で鳴く]
遊んでやってもいいって言ってるんだけど、聞こえないのかな!この美しい僕の声が!
[限りなく無視していい案件を恥ずかしげもなく口にして。 ついでに、ヴェスパの尻尾を捕まえてかじろうとする無体]
(42) 2014/07/24(Thu) 22時頃
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[完全に存在を忘れていたような反応に、機嫌は少しばかり悪くなる。 まったく、この僕を忘れるなんて!信じられない! と、言いたいのだが生憎と口は塞がっている。 仕方ないので言葉の代わりにちょっと強めにあむあむして 鬱憤を晴らしていれば、様子を窺うような優しい毛繕いをされた]
ん、んー。
[くすぐったくて、少し脚は動くものの。 まだ尻尾を離すつもりはないため、抵抗は薄い。
とはいえ、くすぐったさに顎の力は緩んで。 結果、かじるのも抵抗も中途半端に
ちなみに、オスカーがあまり人にも猫にも触られたがらないのは、酷くくすぐったがりだからだ。 少なくとも、キャサリンちゃんの中ではそうなっている]
(49) 2014/07/24(Thu) 22時半頃
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[もしもヴェスパの心の声が聞こえていれば、余計に噛みつき捨て台詞の1つでも吐いて逃げていたところだが。 幸いにもヴェスパがおしゃべりではなかったため、難を逃れた。 ツンデレって……扱い難いしオワコンかも……とはキャサリンちゃんの最近の悩み。
ともあれ、あやすような毛繕いに、やがて太くて長いもの(尻尾)を口から離して。 噛みついたのはさすがに悪いと思ったのか、ちるちると舌で(尻尾の)先端を舐め返す。 時おり、ヴェスパの舌が耳の後ろなど敏感なところを舐めればむずがって身をよじり]
わからないな……くすぐったいだけだ……。
[少し残念そうなのは、みんながいつもきゃいきゃい毛繕いしあってるのを見てるから。 いつもくすぐったくて逃げてしまうから、ちょっと羨ましい。
でもそんなことは言えないというこのキャラ属性。 ぺろ、と尻尾を一舐めして女々しい心境の誤魔化しを図るが、さて]
(55) 2014/07/24(Thu) 23時頃
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[イケメンに絡んでる偽ショタは、顔がいいということさえマイナスに変えるような性格の持ち主である。 もちろんもてるはずもないが、本猫は気にするはずもない。 だって自分が一番だと思い込んでるから、特別扱いされて当然。されないときは相手が見る目がないのだと思えるのだから]
ん、……ふは、…
[そんな頭お花畑のお貴族は、いま戸惑い混じりの圧し殺した声を漏らしている。 震える笑気は、甘い声と紙一重で。
暫く耐えていたが、やはり耐えかねたように少し身を引き。 毛が乱れた、と言わんばかりに半目になるのは、いつものことだが]
……続きはしないのか。
[その後、ころんとその場に寝そべり、ヴェスパを見上げるのは珍しい反応だ]
(73) 2014/07/25(Fri) 00時半頃
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[追いかけっこも嫌いだ。自分は足が遅いから。 猫と遊ぶことが破滅的に苦手な黒猫は、しかし今日はとりあえず構ってほしい気分で。
ヴェスパの揺れる尻尾に軽くじゃれつきながら、丹念な奉仕を受け入れる。 たまに、くすぐったさにぴるぴると耳を動かしていたが]
外?
[暫くされるがままにしていたが。 相手から不意にされた問いかけを、鸚鵡返し。
今のところ外との交流といえば、窓ガラスの外の野良猫とガラス越しに喧嘩したり、入ってくる半野良たちと話すくらいだ。 それ以上のことに興味がないことはない。 窓から見える短い草のベッドとか、半野良たちがさせる見知らぬ土地の匂いとか。 だがしかし、それ以上に]
……外、見てみたくはあるけど。
[危険そうだから、出たくはない。 ビビりな室内飼いは、ちょっと尻尾を揺らしたとき]
(91) 2014/07/25(Fri) 20時頃
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ぎゃっ!?
[ダイからの強襲に、悲鳴をあげた まったく、中も危険だなんて聞いてないぞ!]
(92) 2014/07/25(Fri) 20時頃
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[濡れた毛玉が狭い空間にぎゅうぎゅうと押し込んできて、あまつさえ小柄な体が踏みつけられる]
信じられない!なにするんだ、退くんだ!
[踏みつけられながらきいきい喚くが、ダイは気にする様子なく。 暑いし重いし、僕の綺麗な毛皮が汚れるじゃないか! じたばたもがくが、奥の方にいたせいでうまく逃れることができないで。
やがて、体力の問題でくてりとおとなしくなってしまった]
……おみやげ?
[むすくれていれば、置かれたキウイの若枝。 ふんすと鼻を近付ければ、いい匂いがする。
ぺろぺろと舐めてみる。齧ってみる。舐めてみる。 青臭い野生の味は慣れないものであったが、なんだか不思議な気分になってくる。 狭いねこちぐらでの蒸し暑さも、段々と気にならなくなって。 独り占めしようと引っ張れば、枝が折れてしまった]
(100) 2014/07/25(Fri) 22時頃
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ん……おいし
[短くなったそれを、かしかしと齧り。 どこかに隠してしまおうかと、咥えたまま猫ちぐらから出ようとしてみたが、さて脱出は叶うか]
(101) 2014/07/25(Fri) 22時頃
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[小柄な体を出そうともがいた末、やはり脱出出来ずに。 キウイの枝を咥えたままくてんと力尽きたとき、ぎゅう詰めの猫ちぐらの口から尻尾が伸びてきた>>130]
……?
[ふんすと鼻を鳴らして、動くそれを両手で押さえてみる。 酔ってきてるせいか、いつもよりも子供っぽいその仕草。
引っ張られれば、そのまま引き摺られて若猫が釣れるだろう]
(104) 2014/07/25(Fri) 23時頃
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[>>106力尽きているのと酔いで脱力した体は、引っ張られるままに猫ちぐらから引き出された。 まだ早い気がしてマタタビをキャサリンちゃんが与えてなかったため、初酔いである。
とろ、とした瞳で見上げる前、体を浮遊感が包んで。 だらりと脚を垂らしたまま、目を丸くして偽ショタが誘拐される。
下ろされた後も、状況を把握してない顔できょとりとして]
……シューロ、こんにちは?
[酔ってふわついた声で、ぐるにゃあと鳴いた。 いつになく機嫌よさげなのは、マタタビで飛んでるからか]
(107) 2014/07/25(Fri) 23時半頃
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[逃げ道を塞がれても、まだ状況把握が出来ないまま。 そもそもシューロがなぜここにいるのか、なぜあの狭い空間から脱出出来たのかよく分かっていない。
少し考えたが、まあいいやとあっさり思考を放り投げてしまった。 ただでさえ残念な頭が、酔いでさらに残念なことになっている]
んん?…そう?ありがとう。 ふ、そんな言い方をされると照れてしまう。
[その代わりに、いつもよりも幾分ひねくれていないようだ。 誉められる言葉に、いつものように言わなくても分かってるとは言わずに、礼なんか返して。 尻尾の先で擽られてくっくっと笑う姿は、素直だった幼い頃を思わせる]
(111) 2014/07/26(Sat) 00時頃
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[某雪の女王の歌が頭の中で鳴り響いたとか言ったら、どんな顔するんだろうかとか>>113 そんなこと思っていないとも。
顔が寄せられ、囁く声と共に彼の漂わせる甘い野生の匂いが香る。 その声と匂いが、キウイの酔いを助長するようで]
……ん、
[わけの分からないまま、素直に頷いた]
(115) 2014/07/26(Sat) 01時頃
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