233 逢魔時の喫茶店
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―帰り道>>+1―
―――、 ……あんたが、そう、言うなら
[笑っていたから。 何だか照れくさくて、 目をそっと、そらした。]
(+5) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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―部屋>>+2―
……寝ない
[視線をかなり感じたので、 大丈夫、と同義のつもりでそう言った。
自分の部屋に誰か居るというのは、 ちょっと、不思議な感じだが。]
ベッドとか、座ってて、いい
[小さい椅子とか、 机備え付けの椅子とかでもいい。 エフはきょろきょろしている。やっぱ、始めてくる部屋だし、落ち着かない、か]
(+14) 2015/08/09(Sun) 08時半頃
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[酔っているとはいえ、 ざっと、シャワーくらいは浴びよう、という考えくらい残っている。
指先を離すとき 名残惜しげに思ってしまうけど。]
……あんたは、どうする?
[シャワーとか、使いたいならどうぞ、と言うつもり。 いつもどおり、 上着を脱ごうとして エフの視線、感じて慌ててバスルームのほうに隠れた。
なにしてんだ。 どういう意識の仕方だ。 おちつけ]
(+15) 2015/08/09(Sun) 08時半頃
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ベッド、狭いかも
[ふわっとした意識で、 寝にくかったら悪いな、と 思いつつ歩みよる。
そうして、そのまま、攫われる。]
……―っ、
[寝る前。名前を呼ばれる。 添い寝されるとか、いつぶりだ。]
…エフ、
[そっとささやくような声になる。 どきどきはするけど、それ以上に、心地いい感。意識がほどけていく、ねむい。]
(+16) 2015/08/09(Sun) 10時頃
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―夢の中―
[――閉じたはずの目を また開いくと――そこは、黄昏の街。 俺はぼんやりと、座り込んでいる。
>>+4ふわぁ、と気の抜けるような あくびが聞こえた。 そろり、と顔を向ける。見上げる。]
――ぁ
[大きな、大きな、獏がいる。 長く伸びた、夕暮れの影みたいに真っ黒。]
――…、エフ?
[遠慮がちに名前を呼び、そろりと手を伸ばす。すごい。夢の中だろうに、触ってる感覚が、ある]
(+17) 2015/08/09(Sun) 10時半頃
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―夢:黄昏の街―
……――でかい
[でも、こわくはない。 コテツ店員に、言ったとおり]
こんな、でかいんだな、……あんた
[ちゃんと、約束通り。 ゆめのなかに、いる。]
(+18) 2015/08/09(Sun) 11時半頃
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[ 黄昏。 いつもの悪いゆめは、 珍客に関係なく、 思い出を再生した。 ]
――ぁ。
[ 通りの向こう側。 親友と、あいつの彼女の背中がある。]
……、…… ――
[ 俺は、ただそれを見つめているだけだ。 ]
……エフは、この夢、覗いたのか
[ 俺はいま、どんな顔してるんだろう。 自分じゃ、分からない ]
(+19) 2015/08/09(Sun) 12時頃
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― 夢 ―
[尾が揺れる。 なんだか、愛嬌があった]
――おはよう、
[夢の中で、変な感じ、だけど。 >>+25 部屋の中でさえ 天井に手がつくくらいだったのは、この元の姿のせいもあるに違いない]
そか。 届かない、か。
[ゆれる腕にも愛嬌がある。手を伸ばしてみたが、でかいせいもあってなかなか遠い。]
(+29) 2015/08/09(Sun) 14時頃
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―夢―
―――、……
[黒い獏から、遠くを歩く男女の背に顔を向けた。遠い、とおいな。親友(あいつ)は、何にも知らないのだ。しあわせそう。 唇を引き結ぶ。 なんだろう。 なんと、言おう。]
……大切だけど、 悪夢でもある、か な
……俺の中で、だけ。
(+30) 2015/08/09(Sun) 14時頃
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[ぽふ、と>>+31触れた足の裏、 頭を撫でるように触れてくる]
……転げるなよ?
[そ、と。撫でてみる。 うん、なかなかの毛並み。
――店で、エフは聞く、と 言ってくれたから。 俺は、いままでろくに開いたことのない思い出の蓋をじわじわと、開けた]
……俺、 仲いいやつがいて ……そいつに、彼女ができた
そのときのこと、夢に見てる
(+33) 2015/08/09(Sun) 14時半頃
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[返事がない。大丈夫じゃないのか。 ゆらゆらゆれる。そっと支えるように 手を添えたまま。]
――、そう だな
遠くに、 行かれたみたいな。 気持ちに、なった
半年―――いや、もう、ちょっと前か。
[自分の頬に片手を当て、それから胸の前に滑らせて、服を握り締める。]
(+35) 2015/08/09(Sun) 15時半頃
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……情けない顔、してたか
[じわじわと、喉の奥が痛むような感覚。]
さみしい――くるしい。
なんか、どうしようも、なくて。 いまだに、こうして夢に見る。
[俯く。ああ、バーじゃ耐えたのに、泣きそうだ。]
……食べなくて、よかった、っていったけど あんたに食べてもらえたら、 見なくて、すむようになるのかな……
(+36) 2015/08/09(Sun) 15時半頃
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……ん
[>>+37わかる、と言ってくれることに 変な話、安心する。 大きいのに、夢の中だからか ふわふわと、雲のように軽いおおきな獏]
みてた
――最初のころより、随分、ましになったけど
[仰ぎ見る獏は わかりづらいながらも つらそうな顔をしているように見えた。]
……もう過ぎたことなのに 俺が女々しいだけなんだ
(+39) 2015/08/09(Sun) 16時頃
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[黄昏の向こう、親友に向けてたのは こい、だったのだきっと。 気づいたときには何もかも手遅れの。]
――そか
[はっきり言ってくれるから、>>+38 いっそ、たすかる。 ぐりぐりと寄せられる鼻先、夢の中だからと言い訳して自分も摺り寄せた。震えた息と一緒に、目じりから涙が伝ったのが、わかる]
……――、忘れるだけか それじゃ、いみ、ないな
[ごく微か、苦笑気味。小さく、息を吸う。]
(+40) 2015/08/09(Sun) 16時頃
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――つらくなくなる、……か
[額に押し付けられる鼻先、撫でながら 意を決するまでの 長い間のあと]
……、――あんたと、いると ……うれしい
[ぽつりと、俺は。 正直なきもちを、 告げる]
たぶん、 つらいことも、 少しずつ、忘れられる、気がする くらい
(+42) 2015/08/09(Sun) 16時半頃
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なん、だけど
その
[そこまで言って 恥ずかしくなった。俯いたまま顔を上げられない]
(+44) 2015/08/09(Sun) 16時半頃
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―夢― ……、――
[ゆらゆら、ゆれる獏。>>+43 なんだか、揺りかごみたいだ。 手のひらでゆっくり撫でる]
――、ん。
[大切だった。 そう、大切。きっと今も。]
……うん
[>>+46 涙声になるのがわかる。 黒くて長い獏の鼻顔を埋めるような、ありさま]
(+54) 2015/08/09(Sun) 20時頃
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[長く長く伸びる影。 >>+45 包まれる心地がして、 ほっと、する。あたたかい。]
―――、エフ……
[見てろ、なんて、>>+46。 ずるい。涙が溢れてしまう。]
(+55) 2015/08/09(Sun) 20時頃
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――……――っ
[>>+47 促され、少しのためらい。 そろりと、見上げる。 つぶらな目が俺をみている。 押し付けられた鼻先、抱きしめた。]
……、見る。 ―――あんたの方、……だから
[あんたも。見ててほしい。 小さいわがままは、抱きしめた鼻先に行きと一緒にとけた。 気づくのが遅すぎた知られざる恋は、顧みられることなく朽ちたから。]
(+56) 2015/08/09(Sun) 20時頃
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―自室>>+48―
[――どれくらいか。 夢の中の黄昏のゆるやかに、 明けるころ。
現実の、ベッドの上でも、 泣いていた。]
……ぁ、…
[ぼんやりと目を開いたとき。 エフの腕を強く抱きしめていたのに気づいて、幾度目かの羞恥におそわれたのだった**]
(+57) 2015/08/09(Sun) 20時頃
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―夢―
[>>+65 淡い体温に落ち着く。 短い腕は俺に届くことはないけれど。]
――、……頼もしいやつ
[生きてる限り。 ああ、ほんとうに、たのもしい。]
(+68) 2015/08/09(Sun) 23時頃
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―自室―
―――、
[蜂蜜みたいにとろける黄昏の中、 >>+66 夢と現の狭間に聞いた。 胸の奥に、刻み込まれる。]
……お、おは、 ……おは よ う……
[うろたえ、全面的に声に出た。 言ったこと、したこと、 いろいろ一気によみがえってきて 頭が沸騰気味だった。
――そばに居てくれるのは、 ほんとうに、ありがたかった、けれど。]
(+69) 2015/08/09(Sun) 23時頃
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―あれから。―
[昼まで居る間、 ミネラルウォーターや、 よく食べているパンやらを 差し出してみた。]
……腹減ってるなら、 食べてよさそうな、夢、あったら、 ……食べていいし
[俺の、夢。そうは言ったが、見分け方はあるんだろうか。]
(+70) 2015/08/09(Sun) 23時頃
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―喫茶店への誘い>>+67―
――、また、寝てる。
[エフは公園で昼寝中。 一風変わった待ち合わせといえば、 そうなのかもしれない。 会えるのを、心待ちにしてるのも、ほんとう。 そっと、顔を覗き込むくらい。
自覚してるとおり、俺は鈍い。 目の当たりにするまで、 客と店員の間の関係が変わっていることにも、気づかないのだった。]
(+71) 2015/08/09(Sun) 23時頃
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― 公園>>+71と、先日 ― [――顔を見れば、思い出す。
>>+72 どんな顔だ、と言われたこと。 半分シーツに顔を隠しながら 「あんたのせいだ」 とぼそりと答えた。
意識してるのが 俺ばっかりみたいじゃ ないか
眉間にしわを寄せていたところで ぺろり、となめられた。 本気で頭がショートした。――素面で!やるな!
そんな、その。意趣返し、こめて]
――今日は、俺の勝ち
[と。額をかるく、つついたのだ]
(+82) 2015/08/10(Mon) 00時頃
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―>>+81 公園― [エフに名前を呼ばれるのは、すきだ。]
―――、…ん。
[伸ばされた両手を掴んで、 力をこめて引き起こす。 最初に喫茶店前でしたときと同じ。]
(+85) 2015/08/10(Mon) 00時頃
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―公園>>+87―
――、……
[こんな、こころ乱されるのは 本当に、ひょっとしたら 初めて位かもしれない。]
わらうな。
[何か、また変な顔をしたのか俺は。]
――たぶん、それくらい。
[>>+88 まだ負け越しだ。]
負けず嫌いだ。
[そこは、自覚がある。掴んだ手は離されなかった。引き寄せられる、その手の熱に翻弄されっぱなし、で]
(+92) 2015/08/10(Mon) 00時半頃
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[>>+96 見上げるのも、 見上げられるのも、きらいじゃない。
ただ、引き締めたはずの 口元がすぐゆるむのは、 どういうことなのか]
……なんでだよ
[唇を少し、尖らせた。 無愛想で名をはせるくらいなのに、俺]
――、……ほしいもの?
[ほしいものって、 それは、と今思い浮かぶのは エフに関することで、どうした俺の思考回路――と、頬が染まる]
(+100) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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― トワイライト ―
あれ…
[>>+99 エフと同じほう、 トレイル店員と、 例の綺麗な東洋の人が座っているのが見えた。
――もしや、もしかして、と。
エフに夜のトワイライトに 誘われた経緯を思えば 鈍い俺でも、何かしら察するところは、ある。 邪魔をしないように、気をつけよう。]
……――どっち、ええと、 ……
[迷う。顔が見えるほうか、隣に居られるほうか。]
(+101) 2015/08/10(Mon) 02時頃
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か、 ……カウンターで
[考えて。 顔を見られて、 落ち着かない様子を晒すのは、と結論。 それに、隣に居られるのが、うれしい、し。]
―――こないだ、飲んだやつ ゴールデンドリーム?
…また、飲みたい
[ちゃんと調べたのだ。 ひっそり、エフの横顔を窺って**]
(+102) 2015/08/10(Mon) 02時頃
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