258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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[悪夢を見ていた気がする。 長い悪夢を、醒めない悪夢を。]
ここは曼珠神社!? 逃げなきゃ・・・・・・逃げなきゃ!
[半分寝ぼけたようにふらふらと歩き始めたが、そこで気が付く。どこからどう見たって真っ昼間だと。あれだけ沢山あった曼珠沙華がどこにも見当たらないと。]
くぅー 嫌ーな夢見ちゃったな。
(+0) 2016/11/20(Sun) 00時頃
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情けないぞ! みょんこ! もうすっぱり諦めるって決めたところだろう?
[自分に活を入れる。
単なるありがちな接触での故障。あれがなくたって、自分には限界だった。 後悔は残るけれど、こうなるのは珍しくもないし、特別自分が不幸だった訳でもないのだから。]
(+1) 2016/11/20(Sun) 00時頃
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[ただ、1つだけここに誘われた理由があるとするのなら。
最後にちゃんと、けじめを付けたかったのかも知れない。 無鉄砲で、怖いもの知らずだった、あの日の自分に。]
(+2) 2016/11/20(Sun) 00時半頃
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さーて。一晩中寝ちまって、お腹ぺこぺこだよ。
旧家に泊まるつもりだったけれど、たまにはなけなしのお給料使って亜沙華へ泊まりにいくかね。
昨日の旅行者っぽい人、面白そうだから話聞きたいしさ。
[そう言いながら美夜子は結局ジョギング状態。
まさか、そのどちらもが帰っていないとは夢にも思わずに。 美夜子が事の重大さに気が付くのは、この数分後。買い換えたばかりのスマートホンに、3桁の着信履歴が入っている様を目にしてからとなる。]
(+3) 2016/11/20(Sun) 00時半頃
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どういう事なの? あれが、全部本当の事だっていうの?
[役場の人にあれやこれやを聞かれて、ようやく解放された時にはとうに夜も更けていた。
どこに行っていた、何をしていたと聞かれたって、答えようがないじゃないかい。
頭がおかしいとは思われたくない。それに、何となくもうあたしの手には負えない気がするんだ。だから適当にあしらって帰ってきてやった。]
曼珠神社、一体ここに何があるってんだろうねえ。
[ここへ再び足を運ぶ事に、不思議と抵抗は感じられなかった。 こんな普通の神社からあの黄昏の時に戻ってしまうなんて、とても思えなかったから。]
(+8) 2016/11/20(Sun) 23時頃
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[試しに鳥居をくぐってみたが、何も起こらない。 えいっ、えいっと反復横跳びしてみるが、ただの軽い運動である。
神社中探したって、あの大捕物の痕跡はどこにも無かった。 摂社に焚き火の痕跡を見つけた時にはさすがにおったまげたけれど、どうやら神主さんが焚いただけだったらしい。]
なんて人騒がせな。それにしても、この古神社に神主なんていたの。今までこのかた知らなかったよ。
[なんて理不尽に毒付く。 月が明るいおかげで、夜でも不気味さとは無縁だ。
この神社は鬼渡しなんかよりも、花祭りのほうがお似合いさ。]
(+9) 2016/11/20(Sun) 23時頃
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