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――前夜――
[>>3:99 朱に染まった体を清める前――。 ふと、感じた気配に女はビク、っと震えた。]
オスカーさん――…、
[>>3:111で彼がギリアンと教会で出会い、別れた後だろう、か。
月夜に真っ赤な血臭を纏わせて歩む女を見ての動揺は手に取るように分った。
そう、その姿を見れば――。 結ばれる答えは一つだろう、から。]
(1) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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[死の馨を纏う女は問う]
あなた、は……辛い? この村が死病に覆い尽くされ、死に絶えて逝くのを――。
最期の一人になって、見てしまうこと――…。
[どんな問いが返っただろう、無言だっただろう、か。
返って来たとしても、 嘘をよく吐くと噂の彼の言葉の真意は、量り兼ねたかもしれない。]
(3) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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大丈夫、よ。
[慈愛に満ちた、笑みを浮かべる。
月明かりの下、異様な光景だっただろう。 魅入られたように、動く事のできないその首筋に血糊に塗れた刃を宛てて――…
断末魔の叫びが響く前に、彼の魂を永遠の世界へ*送ってあげた*]
(4) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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――通り――
[何時も以上に昏い陰を漂わせる女は村へと続く道を歩んでいた。それでも、周囲の未だに死病に倒れぬ人々の顔色も一様に、そのような表情だったので、それは目立つ事はなかったけれど。]
グロリア、さん?
こんな、場所に、…… もしかして身近な人が――。
[>>6 墓場に近いこのような、村でも忌まれる辺鄙な場所に、彼女の姿を見るのは珍しくて。
震えるような声で問いかけて。]
(9) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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ラドルフさん、が――…。 [その知らせを聞くと、在りし日の彼の姿が思い浮かぶ。 >>2:158の、明日も、生きているのかなぁ、の言葉。
早くに逝くと感じていたのも、とふと想い。 瞳が悲し気に揺らいぐも――。]
(15) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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そう、彼は幸せだって、笑って……。
きっと、その最期の刻をグロリアさんと過ごし――。 看取って貰えたから、ね。
[ラドルフは自分の生まれを呪うように後ろ向きに生きていただけに。その変化を聞けば、仄かに微笑んで]
ギリアンさんの、場所へ。 ご一緒してもいいかしら?
[彼女に許しを求める。]
(16) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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[気持ちに気付いてあげれば、の言葉を聞けば。 胸が締め付けられて。]
でも、間に合ったと想うわ。 ラドルフさんが、幸せそうに笑って逝ったのなら。
[昏い影を落とさぬように貼り付けたその笑みをみれば、柔らかに微笑み返し。許可を貰えば――。]
ラドルフさんに、告げたいことがあって――…。
[静かに。 喜んで、くれるかの言葉には仄かに微笑んで]
(23) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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>>25 気持ちを通わせた人を見送り……。
もう、その声を聞くことが出来ないのは――。 辛い、ものね。
[グロリアの気持ちに、重ね合わせるように言葉を紡ぎ。
彼女は、ラドルフの元へと行きたいのだろう、か。 それとも――…の思いが胸を掠める。]
ええ、彼の身近な人の事で……。
[グロリアに明瞭には告げなかったけれど。 メアリーの事を墓前に報告しておくのは、しておくべきと*思い*]
(27) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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――墓場――
[道中、それ以上あまり語る事をせぬまま、暫くして墓場に着いた。
朝の時間帯、ギリアンはいただろうか、いたのならラルフが死病に倒れ、グロリアの屋敷に安置されている事を――。 女の身では動かせないので、ギリアンに遺体を墓場に運んで欲しい旨を伝えた。]
ヴェスパタイン――…。
[>>48 自分が殺した名前を聞けば、僅かに表情に翳りを見せる。
ギリアンが彼女に死の事を告げたのなら、そのまま黙し。
居ないのであれば、首を左右に振って、彼が既にこの世の人では無い事を告げただろう。そして、打ちひしがれたようなアイリスが去るのを、声をそれ以上掛けられずに見送った。]
(49) 2010/07/08(Thu) 13時頃
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[>>61 すこし照れたように見えるギリアンに気付けば――。 仄かに笑みを戻して。]
ありがとう。
ギリアンさんが、ね。この村に……。 今、居てくれるだけで、本当に嬉しいの。
[生きてる理由を語るギリアン。 女は、この死に覆われた村に彼がいてくれる、それだけでも嬉しいと感じながら。
傍のグロリアを労わりながら、彼女の屋敷へと共に向かって――。]
(62) 2010/07/08(Thu) 21時半頃
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――石畳の道――
[墓場から、ギリアン、グロリアと共に彼女の屋敷へ向かう最中。
憔悴しきった態の残り少なくなった自警団の面々と出会った。村はずれの小川の近く道でオスカーの死体>>4が発見され、その遺体を回収しに向かうらしい。]
そう、オスカーさんが……。
[深く静かな声で、己の手で生を奪った者の名を紡ぐ。 彼のような若い人が、この村で最後まで残されるのは可哀相で――]
――…。
[何れ、彼の遺体は自警団の手により、墓場へと運ばれて往くだろう。]
(71) 2010/07/08(Thu) 22時半頃
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[>>73 ペラジーの珍しい組み合わせと謂う表情で見回すのに。 ラルフが死病により、グロリアの屋敷で眠っている事を、その遺体をギリアンの墓地に運ぶためにと事情を告げて。
ラルフの墓前で彼に告げたい事があるので、同行している旨を女は明かす。]
オスカーさん、が……。 小川に近い場所で、……見つかったみたいなの。
[自警団の事について、尋ねられれば。 その翡色の瞳を僅かに逸らしながら。
暗にオスカーが殺害されたと、告げて。]
(77) 2010/07/08(Thu) 23時頃
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>>79 そう、らしいわね……。
[二人を手にかけたのは己で。 同じ――、でも同時に同じでも無くて――。
ヴェスパタインに向けられたのと、オスカーに向けられたもの。その根底に在るものは、同じかも知れないけれど。
サイラスと、ヴェスパタインの名前に浮かぶ情景。]
そう、アイリスさんが――…。 [気付いたように、墓場でヴェスを探していたアイリスと出会い、直ぐに別れた事。アイリスに僅かに不安を感じた事をサイラスに告げる。]
(85) 2010/07/08(Thu) 23時頃
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[ペラジー>>88の言葉に、眸が昏く翳るも。 顔を顰め駆け出すサイラスには]
アイリスさん、を探してあげて。
[強く、声を掛けて見送った]
(92) 2010/07/08(Thu) 23時半頃
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>>91 この村に、殺人が好きな人なんて居ないわ。
[強く、頭を振って] 殺されたヴェスパタインさんは、――。 ピッパさんのことを、呪われたと村で噂していたみたいね……。 その怨みであんな事をする、かしら?
[覗き見るようなその眼差しを、確りと見詰め返し。]
(96) 2010/07/08(Thu) 23時半頃
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>>102 ええ、小さな村ですもの。 いろいろと噂はすぐ広がる、わ。
[翡色をさらに深くさせてから、遠くを見据える。]
そう、よ……。 怨みで人を殺す人も、この村には居ないの。
[ピッパは違うとペラジーが語るのを聞けば、頷いて。ソフィアの名前を聞けば、彼女もそんな人では無い――と、静かに、それでいて強く告げてと]
ペラジーさん、は――…。 ヴェスパタインさんや、オスカーさんを殺害した人を探しているの?
[逆に問うた]
(105) 2010/07/09(Fri) 00時頃
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ええ――…。 この静かな村に、殺人を愉しむ人がいたのなら、そんな兆候は出ていたのでなくて?
誰かが急に居なくなる、など。
怨みにしても、ペラジーさんも同意するように、いないでしょ?
[首を傾げる彼女に、諭すように告げて]
そう、一緒にいたい人は居ないの……。 [その言葉に、胸の奥は痛み。 彼女に、続く言葉を投げようと思ったけれど。何かを感じている様子の彼女。以前と同じように再び怯えさせてしまっては、と躊躇い。そのまま続く言葉を飲み込んで。]
(115) 2010/07/09(Fri) 00時半頃
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そうね――…。 時は残されていないわ。 私達には、――…。
[軽く、微苦笑交じりだったけれど。己の事を問う彼女に、眸が揺れる。
焦がれるほど、逢いたかったあの人とは逢えない。永久に――。残酷な問い。
でも、死病の症状が現れたとしたならば――。
最期の時を過ごしたい人はいて。その翡色の眸は、横にいるギリアンを、気付くか気付かない程度の瞬転の間、揺らぐように動いて。]
私が、許されるの、なら――…。
[その名は告げずに、儚げに答えて]
(122) 2010/07/09(Fri) 00時半頃
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[>>130 グロリアからの淡い笑みに、仄かに笑んで]
そうね、――…。 ほんとう、に……。
[そんな会話を続けていれば、グロリアの屋敷に辿りついたようで。
初めて、足を踏み入れるその屋敷の様に恐縮しつつも、ラルフの遺体をみれば、彼の冥福を祈るかのように眸を閉じて――…
その死を悼む]
(133) 2010/07/09(Fri) 01時頃
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