3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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風紀委員 ディーンは、まだ意識が戻らないようだ。[18]
2010/03/01(Mon) 01時頃
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…ぅ、ぁ…… [ガタガタと震えながら身を縮める。 僅かに頭を上げ、怯えきった目で辺りを見回し]
あぁぁぁぁぁぁあっぁあっぁああぁああぁあ!!!!! …くるなっ! やだ!やだぁ…!! [シーツにくるまれたまま、もがいて後ずさり、部屋の隅へと逃げ込む。 小さく身体を丸め、幼子のようにむずかる姿は、普段からは想像もつかぬ様子。]
(18) 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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…やだ。……やだ。
もう、やだ…。 [震えながら、ただそれだけを繰り返す。]
(28) 2010/03/01(Mon) 01時半頃
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………ッ!! [触れられた手に更に怯えて、引き攣るような短い呼吸を繰り返す。 怖くて、苦しくて、苦しくて。息を吸えば吸うほど息苦しくてならない。
見開かれた葡萄色の瞳は、焦点の合わぬまま何も映さない。]
(40) 2010/03/01(Mon) 02時頃
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[肩に触れる手の感触はあたたかくて、それがこちら側へ繋ぎ止めているのかと思った。
ただ、怖くて怖くて、息がうまくできなくて。あちこちが痛むのすら忘れてしまうほどに怯えて。 過呼吸が止まらない。苦しくて苦しくて仕方がない。ぼおっとした頭でカップを渡される。指先がまだ、震えていた。]
(60) 2010/03/01(Mon) 02時頃
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…あぁ……ぁ…… [カップは震える手からとりあげられたか。 左手は自分の喉を握りつぶそうとするかのように爪を立てて、 そのままかくんと失神する。]
(63) 2010/03/01(Mon) 02時半頃
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[ラルフの腕の中、ぐったりと気を失っている。 左目から一筋涙が溢れて頬を伝った。
意識戻らぬまま、時折微かに呟く懇願。 襲われて、殺されてしまえたら、向こうへいけるだろうか。仲間になれるだろうか。]
(105) 2010/03/01(Mon) 03時頃
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[しばらくして落ち着いたか、おとなしく手当は受けるだろう。 掻き傷や噛み傷に腐敗した血膿が入り込み、化膿しかけている部分もあった。
意識を取り戻してからも反応は酷く虚ろで、誰とも目を合わせようともしない。 ハーブティーを入れてもらっても、気分が悪いせいかすぐに全部吐いてしまった。 ただ膝を抱えて、ぼんやりと俯いている。]
(155) 2010/03/01(Mon) 10時頃
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[シーツを被ったまま、ふらりと立ち上がる。 手の中には大事そうに握ったビー玉ひとつ。
オールドタイプの幽霊もかくやといった姿のまま、ふわふわとおぼつかない足取り。 阻まれなければきっと、このまま何処かヘ行ってしまうだろう。*]
(174) 2010/03/01(Mon) 11時頃
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…どこに、いるの?
[薄暗い廊下を、ふらふらと彷徨う。 ラルフに手を繋がれている事すら気付かないほどに混濁した意識。]
…なかまに、いれ…て…。 [まるでそれは、泣きそうな子供。]
(296) 2010/03/01(Mon) 16時頃
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[ラルフはまだついてきているのだろうか。 それすらも良くわからないまま、危なっかしい足取りで理科室横の階段を上がる。
上の階から、人の声が聞こえる気がした。]
(309) 2010/03/01(Mon) 18時頃
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風紀委員 ディーンは、三年間通い慣れた校舎の中で、盛大に迷子になっている。
2010/03/01(Mon) 18時半頃
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[何処をどう歩いたのか分からない。 ラルフが掴んだ右手は、ぎゅっと硬く握りこんだまま。 気がついたら三階の渡り廊下からぼんやりと外を眺めていて。
窓枠に手をかけてその先の闇を覗き込む、 まるでそこから身を乗り出そうとするみたいに踵があがれば、流石に引き戻されたか。
南棟の方からけたたましい悲鳴が聞こえ、思わず恐怖に固まった。]
(323) 2010/03/01(Mon) 18時半頃
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[ふっ、とその目に今までとは違う光が宿る。 らしくないほど素早い身のこなしで、ラルフを振り払い走り出した。
美術室の扉をあけ、キャロライナが降ろした消化器を手にとる。]
(345) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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[左手一本で手に取った消火器を軽々と振るい、ヘクターの横っ面へ殴りかかった。]
(346) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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空気読めっての、ヒーローさんよォ。 こんなに早く終わったんじゃ、遊び足りねぇだろが。
[普段とは全くかけ離れた口調。ぶっきらぼうに言い捨てると小さく舌打ちした。]
(347) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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[ヘクターの巨体が倒れ伏す。
はっ、と葡萄色の瞳を瞬いて、驚いたような顔をして、 憑き物が落ちたようにがくんと崩れ落ちた。]
(353) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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[ラルフの腕の中に抱き留められて、呆然と室内を見ている。
目を開けていても、何も認識出来ていないみたいに。]
(373) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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[焦点の合わない目で、ぼんやりと眼鏡の少女を見上げて。]
…みつけたら、どうすれば?
いなく、するには…?
[たどたどしく、問いかける。]
(398) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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…やっぱり。
[そう小さく口にして、頷く。 切りそろえられたさらさらの金髪が揺れて、表情を隠した。]
(408) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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[ぺたんと無防備に床へと座り込む。 俯いた横顔は、酷く憔悴して見えたろう。
室内の喧騒は酷く遠い。]
(426) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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[美術室の壁に飾られた、古い絵画の額。 その中の絵はいつの間にか、血みどろの地獄絵図と化している。 <<格闘技同好会 へクター>>を絞め殺す<<華道部 メアリー>>、<<美術部 ミッシェル>>に喰い荒らされる<<格闘技同好会 へクター>>。 犯される<<理事長の孫 グロリア>>、焼き尽くされる<<格闘技同好会 へクター>>、腐り落ちる<<いきもの係 キャロライナ>>。
それを見て嘲笑うは<<用務員 バーナバス>>の姿か。]
(453) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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風紀委員 ディーンは、格闘技同好会 へクターが酷い目に遭いすぎているとぼんやり思った。
2010/03/01(Mon) 22時半頃
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[ふ、と…何かを目が追って。 立ち上がり、何かを探すような素振りで廊下へと出て行く。
右手はずっと、握ったまま。]
(464) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[後を着けられていても、きっと気づかないだろう。 渡り廊下へは行かず、突き当たりの階段へ。
何処か上の空のまま、白い人骨が転がる中を危なっかしく降りていく。
(足場が大変不安定です。 気をつけている人はd20で7以下で足をとられて転倒。気をつけていない人はd10で7以下で転倒。)
(06)]
(479) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[太い骨に足をとられて、階段を転げ落ちる。
その拍子に、握っていたビー玉が握った手からこぼれ落ちた。
とんとん、と跳ねて、ころころと転げ落ちていく。 二階の廊下へぶつかり、しばらく転がって止まった。]
(485) 2010/03/01(Mon) 23時頃
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[あちこちぶつけて いたいよ でも あれは だいじ とてもだいじ なくしちゃ だめ だって だってくれたんだもん もらったの びーだま おねえさん くれたの なくしちゃ だめ さがさなきゃ]
(490) 2010/03/01(Mon) 23時半頃
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風紀委員 ディーンは、無様に這いずりながら、必死で逃げたビー玉を探す。
2010/03/01(Mon) 23時半頃
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[廊下に転がっているビー玉は、気泡混じりの淡い色。 赤くもなく、青くもない。半端に間で揺らぐような色。]
(518) 2010/03/01(Mon) 23時半頃
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……ぅ。 [泣き出しそうな目でラルフを見上げ、すがりついた。]
(521) 2010/03/02(Tue) 00時頃
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風紀委員 ディーンは、へたりこんでいるのは、ちょうど生徒会室の前。
2010/03/02(Tue) 00時頃
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[こくり、問いには頷く。]
…くれたの。きらきらきれいなの。
(530) 2010/03/02(Tue) 00時頃
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………っ。 [じわ、と涙が滲む。今にも泣きそうな目でラルフを見上げた。]
(542) 2010/03/02(Tue) 00時頃
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[こくこく、頷く。]
びーだま。 まんまる きらきら。 [まるですっかり、幼い子供のようになってしまって。 かつての姿を知っているものには、あまりの落差だろう。]
(553) 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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…いろ? [こてん、と首を傾げる。]
わかんにゃ…。
(563) 2010/03/02(Tue) 01時頃
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