291 Fate/Goddamned Omen
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ーシュメール中央管制室ー
[神都ディーヴァナーガの外、どうやら門の近くでも戦いが繰り広げられているらしい。とはいえ、管制室内のフェルゼ・ヴィシュヴァルマンはそれを静観し、強いて手を出すつもりはないようだった。 代わりに、その手は電子パネルをせわしなく叩き、浮かび上がる数字の列にせわしなく目を通している]
うちが仕事してる以上は、まだ手は出さないって事なんだろうねー。 ま、そりゃそうだ。インドラの矢一つ、いやいや、弾一発撃つのもエナジーがいるし、何より部材を使う。 ま、エナジーは「サマランガナ・スートラダーラ」に書かれてる地球共振機構で無限に確保できるけど、鉄や銅はそうはいかないしさ。
(52) 2019/02/12(Tue) 20時半頃
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というか、一番大事なのは人にかかる費用だしねー。命にしろ肉体にしろ、大事だよ、ホント。
……それにしても、こんな近くでドンパチやって大丈夫かなー。 神都の外郭は多少なら自動修復できるけど、奴らの中に、どうもアグニの親類っぽい神霊もいるみたいだし…
まっ、その辺はうちが心配することじゃないか。 無人機も大量に動員したっぽいし、少しでもこっちが不利になりそうなら、抜かりなく投入するでしょ。
仕方ない、それまでに全部片付けますか。
[誰もいない部屋に、再び高速でタップ音が響き始める*]
(53) 2019/02/12(Tue) 20時半頃
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……おや。いるじゃないか。肝心の標的が。
[雲…だろうか。ヴィマーナのように天に浮く船のような雲に乗る少女は、ホログラム越しに会話した、この世界の敵>>66。相対するは矢を射るラクシュマナの姿>>37]
地上ばかり見ていて探りそびれたか。いけないな。相手につく英霊もいるだろうに、僕としたことが迂闊だった。 しかし、あれは…?
[よく知らない、というほかない。あれ>>108も神霊には違いない、引き抜いた腕から何かに変じさせたところをみると、何かの産みの神らしいが]
いくら神霊でも、信仰を喪えばこの世界にあってどれほどの力を出せるものか… そうか、一度引くか……
[次に接近するなら、迎撃の用意はある。だが、ただの英雄英霊の類ならともかく、神霊相手となると、やはり少々慎重になるのは道理だった]
(119) 2019/02/12(Tue) 22時頃
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[雲に乗り、去る彼女達>›142に向け、羽虫のような音を立てる無人機をいくつか追行させる。攻撃性能はない、ただ探査のためのもの。再びこちらに近づこうとすれば、直ちにそれと知れるし、彼女達に近づく者も分かる]
しかし…分からないものだ。 彼女…ああ、名前も知らないな、そう言えば。
[モニターに映る、神都の外郭周辺での戦闘の様子。それらを視認しながら、溜息をつく]
(154) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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ここには、彼女は確か当初はその身一つで乗り込んできたようだったが。 一体、どういう料簡だ? 彼女に味方する英霊…リジーさんやラクシュマナ様がいたという、外の世界とは一体、どういう場所だ?
[悪魔が地上に溢れなかった世界。想像しようもない。ただ確かなのは、この惑星のリソース全てを文明の発展に注ぎ込めること。つまり、その力は神都よりも遥かに強大である可能性すら想定していたのだが]
どうも、後詰めの戦力がいつまで経っても来る気配がない。 という事は、本当に一人という事か。 …外の世界の文明というのは、どうもそれほどのものではないらしい。
[そこまで言って、ふっとため息をつく]
(167) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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神都は、20万人の都民を砂漠の中に抱える共同体だ。最大多数を最大に豊かに生かすため、最大効率を常に実現している。 それは、絶対的な秩序がなければ成立しない。
この世界には、歪曲というものがない。悪意ある虚言も、善意ある嘘も、この都にはない。あってはならない。
君の世界はどうだ?君の来た世界は…
(168) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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ーシュメール中央管制室ー
っ……なんだ、あれは………
[注意は、先ほど飛行ドローンを飛ばした標的の少女>>284に向けられている。だから、神都の外郭周辺を映したモニターからは注意が逸れていた。が、ふと気づく。
大地が沸き立ち、砂が融けている。燃える剣を手にした幼子>>265の神霊の、歩くそばから地が沸騰しているように見えた。]
なんだ、あれは……あれではまるで、最終核戦争の時のアグネヤストラにも準ずる… いや、アグニの炎そのものじゃないか。
まずい……まずいぞ。 あの炎が直撃したら、神都の外郭とてさすがにただじゃすまない。 侵入される恐れがある……
[そこむで考え、通信回線を開き、叫んだ]
(305) 2019/02/13(Wed) 21時半頃
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ー神都上空ー
……ガゴン………ゴウン,ゴウン……
[それは少し前。ディーヴァナーガの上空に何か鈍い音が響き渡った。 神都のシェルターの上部ハッチが一部開かれ、黄金色に輝く、幾何学的かつ流線型のデザインの”何か”が姿を見せたのが分かるだろうか。それは宙に浮き、神都ディーヴァナーガの入口付近の空を影で覆う。
その下部が、幼子>>299の下で ぱかり、 と割れた]
(307) 2019/02/13(Wed) 21時半頃
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エナジー充填率 80……90………
ここは慎重に行くぞ。充填率………120。
[冷徹な声が管制室に響き渡る。120。その声とともに、管制室に据え付けられた非常用のボタンが押された]
かつての最終戦争でも使われた、ヴィマーナ搭載の迎撃兵装「インドラの矢」… 神霊と言えど、受けて無事ではいられまい!!
[上空で光が収束する。 一点に収束し、次の瞬間、レーザー状の光線となって、英霊…いや、神霊の幼子>>299に向けて撃ち放たれた*]
(315) 2019/02/13(Wed) 22時頃
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ーーそれは純粋な力。
かつて神々の王としてヴェーダに讃えられた、最も強く偉大なる神の名を冠した兵器。 マハーバーラタに語られた、空を焼き、海を干からびさせ、大気に毒を蒔き、女達の子宮を破壊した亡国の兵器アグネヤストラにはあらねど、 純粋な力としてそれに劣るべからざるもの。
”インドラの矢”
それは、幼子の姿をした神霊>>34aの頭上で収束し、>>その力の真価たる宝具が解き放たれる>>345直前に地に向けて放たれ、炸裂したーーー
(406) 2019/02/14(Thu) 00時頃
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[その瞬間、ほんの刹那ながら、日輪が地表に降りたかのごとき光と熱があった]
[光と熱が、地表に炸裂して、弾ける]
[そして、少し遅れて、この世の雷が纏めてその場に落ちたかのごとき轟く音があって]
[大型の悪魔、竜ですら滅さずにはおかないほどの光に、その場は包まれた。
しばらくはその閃光に遮られ、、離れてモニター越しに眺めるフェルゼですら、後に何が残ったのか視認することはできなかっただろう*]
(410) 2019/02/14(Thu) 00時頃
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