人狼議事


65 In Vitro Veritas

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【人】 小悪党 ドナルド

― 当直室→スタッフルーム ―
[蛯江や散花、ネクたちと言葉を交わすうちに、ふと顔を上げる。]

 こんだけバタバタ死んでんなら、そろそろ転移装置も動く頃か……?

[気まぐれに階下へ戻ろうと、自動ドアへと足を向けた。
どうも実体を持たなくなっても尚、出入りは扉からするもの、という常識に囚われているらしい。そんな己に気づいて苦笑を零した。]

 俺のクローンがソリテスに……つーコトもあんのかね。
 そんで、俺と成り代わるーとかな。
 ま、多少運動出来るくれェじゃ、俺の代わりが勤まるとも思えねェけど!

[センサーの感知を受けなくなった体を、自動ドアにひょいと捻じ込んだ。]

(18) hatsuse 2011/10/08(Sat) 15時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

― スタッフルーム ―
[隣室へ顔を突き出すなり、右目に飛び込んできたのは――床に崩れ落ちたよく知る背格好>>7:11
瞬いて目をこすってから、慌てて駆け寄った。]

 ……赤毛……?
 なん、で……。
 なんで、アンタはクローンなのに……。

[誰かにやられたのか、それとも――。倒れた体の傍らに、膝をつく。]

 オイ、何笑ってやがんだ、ンな場合じゃねェだろ!

[声は届かねど、おやすみなさい、と唇が動くのを、確かに見た気がした。]

(19) hatsuse 2011/10/08(Sat) 15時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[笑みを浮かべる赤毛の頬を、厚い手のひらで何度も叩いた。けれども、現身を持たぬ手はその頬をすり抜ける。]

 おやすみなさいじゃねェよ、アンタ、まだキャッチボールしてェんだろ!
 眠りたくねェって、言ってたろ!

[単に自分と同じ背格好をしただけの相手が目の前で衰弱しているというだけで、どうしてこれほど焦燥を覚えるのか分からない。

ただ、頭のどこかで、青い空を思い出していた。
仕事で忙しかった親父が、数少ない休日に唯一付き合ってくれた幼い日のキャッチボール。そのときに見上げた、雲ひとつなく晴れた空を。*]

(20) hatsuse 2011/10/08(Sat) 15時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[蛯江の言葉>>33にはっと我に返って振り返り、苦笑を洩らした。]

 あー、そうだよな。
 触れねェってコトは、まだ死んでねェってコトで……、

[頭を掻いて、立ち上がろうとする。
どうしてアイツはそんなに必死なんだろう、という疑問が浮かびかけた、その時。

宙を掴んでいた手のひらが、何かに触れた>>26。確かな肌の感触。]

 へ……、オイ……!

[この手は、生者に触れることは出来ないはず。

見開いた瞳に、映るのは――。
起き上がる赤毛の姿。けれど、床には倒れた体がそのままに。]

(35) hatsuse 2011/10/08(Sat) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[死んじまったのな、とは声が掠れて言葉にならず。目だった外傷はなさそうな死体を一瞥し。]

 バッカ……、俺に目なんかくれようとすっから……!

[眉根を寄せるも、赤毛の隻眼から零れる涙を目に留めれば、困ったように眉尻は下がった。]

 ……イイ歳して泣くなィ。

[手を伸ばし、親指で目の下をごしごしと拭ってやる。]

 なァんか、子どもみてェ……、

[ふと、言葉を切った。

ああ、そうだ。
キャッチボールを教えてくれと請うた無邪気な青墨色。あれはまるで――。
表情が、泣き笑いにくしゃりと歪んだ。*]

(36) hatsuse 2011/10/08(Sat) 23時半頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

hatsuse 2011/10/08(Sat) 23時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

[幾ら拭えど次から次へ涙を零す赤毛>>37を、仕方がねェなと見つめながら。]

 ボール投げ教えてもらいてェなんざ、ンなモン。
 俺じゃなくても良かったろうが、目ェくれるホドのコトじゃ……、

[ねェだろ、とは声が震えて。くっと無理に口角を上げた。

涙に歪む青墨色を眺めながら、耳奥に懐かしい声が甦る。

学校に上がる前の年齢だったろうか。
思うようにボールが投げられない――と、親父に膨れ面で零したことがあった。
黙って公園に連れられて、それで。]

(73) hatsuse 2011/10/09(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[思い出した低い声と、同じ言葉をぽつり、ぽつり。]

 だからァ、泣くなつってンだろォが。

 ……何だって教えたる。
 誰にも馬鹿にさせねェよ、俺とおんなしイデンシ持ってンだろ?

[赤毛の額をつん、と指先で弾く。己の右目を、袖口でぐいと拭った。*]

(74) hatsuse 2011/10/09(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[赤毛から身を離すと振り向いて、へたり込む蛯江に隻眼を瞬かせた。]

 オイ、ヤニク、どうしたィ。
 だいじょぶか、気分でも悪りィか……?

[幽霊に気分が悪いかとは妙な言い草だな、と苦笑する。

手を差し出そうと、数歩歩み寄った。
そういえば、こんなことが以前>>3:+28にもあったな、なんて思いながら。
立ち上がった彼には、無理すんなよ、と声をかけ。]

 うン、何か……、……… ……へ?

[突然伸ばされた腕に軽く身を引くも、予想外の行動には対応できず。唇に触れた意外すぎる感触に、右目は最大限に見開かれる。]

 ちょ、オイ、待てヤニク……!

[口元を押さえ、立ち竦み。一拍遅れて駆け出した。]

(83) hatsuse 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[自慢の脚力も、幽霊になってしまえば然程強みにはならないらしい。蛯江の背に追いつくことは中々できず、いつしか見失う。]

 ……ドコ行きやがった、アイツ。
 にしても、さっきのは……どういうこった?

[知らず、口元に手をやって。その意味を考えようとしたときに、叫び声>>85が届いた。]

 ……あっちか!

[再び駆け出し、ゴミ処理所の方へ。
途中、蛯江のクローンとすれ違って、……厭な予感が、した。]

 オイ、何があった! ヤニク!

[状況はさっぱり分からない。
けれども、赤いパーカーを認めれば、混乱した様子の蛯江を落ち着かせるべく、その手首に手を伸ばそうと。]

(86) hatsuse 2011/10/10(Mon) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 何で、って。
 アンタが突然逃げるからに決まってンだろ。

[どこか虚ろな蛯江の表情に眉を顰めると、右目をすっと細めて逸らす。けれども掴んだその手は離さずに。]

 ホラ、こんなトコ居たら気が滅入っちまう。
 つゥか、死んでまで辛気くせェ顔してるこたァねェだろ?
 俺ァ常々、映画に出てくるユーレイが暗ァい顔してんの、気に要らなかったんだよなァ。

 出られっかは分かンねェけど、試合見てェよ、試合!

[事情は分からずとも、あまりこの場に放っておいてよさそうにも思えなかったから。腕を少し強く、ぐい、と引いた。]

(88) hatsuse 2011/10/10(Mon) 01時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[泣き出した蛯江>>89にぎょっと、瞬きひとつ。]

 どういうこった、……アンタも赤毛も涙腺脆すぎンだろ。

[何ゆえ成人男性二人もに目の前で泣かれなくてはいけないのか。天井仰いで嘆息すると、視線を戻す。覗き込むように、その泣き顔をまじまじと。]

 あんなコト……俺にはクローンが……?
 いやそりゃまァ、何で突然……、

[先ほどの感触を思い出しかけて、慌てて首を振る。]

 ああいうコトしたのか、俺にゃァ分かンねェけども。

(90) hatsuse 2011/10/10(Mon) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 一人だ、なんて、ンなこたァねェだろ。
 少なくともココにゃァ俺も居るし?

[しがみつく背を軽く叩いた。
服をクリーニングに出さなきゃな、と考えかけてはたと気づき。うぉ、ユーレイ便利ィ、とぼそり。]

 そんじゃァ、こんなトコに居ねェで、試しに行ってみようぜェ?
 ……一緒に。

[野球を見たいと聞けば、にやりと嬉しげに笑う。天井――上の階を顎でしゃくった。]

(91) hatsuse 2011/10/10(Mon) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[腕を引いて階段の方に向かいかけたが、蛯江の言葉に振り向くと、寂しげに笑う。]

 ン、サンキュな。
 もう、俺が打つトコも守るトコも、見せてやれるこたァねェけど。

[呟くと、その頭に手を伸ばし、嫌がられなければ軽く撫でようと。
特に、ファンとしての好意だと疑問を抱きはしなかったけれども、ふと、先ほどの感触を思い出して。]

 アレ、それって……。

[思考停止。そんなハズは、と、慌てて深呼吸。]

 い、行こうぜェ。
 表出られたらドコ行くかね。
 ココのスタジアムもイイが、世界中の試合見て回る旅行なんてェのも楽しそうじゃねェ?

[歩きながら浮かれ気味に、他所の都市のドームやら野球場を数え上げた。]

(93) hatsuse 2011/10/10(Mon) 02時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[赤毛も一緒かと問われれば、一瞬足を止め。]

 あー、野球知りてェっつってたしな、アイツも連れてってやろうと……、

[クローンをあまりよく思っていなかった蛯江は、それを嫌がるだろうかと、気になって言葉を切る。
こちらを見つめる瞳を見つめ返した後、続く予想外の言葉に軽く噴き出した。]

 なんつゥか、俺ン目の前で俺の話されんの、若干恥ずいよな。

[再び廊下を歩きながら、蛯江に右手を差し出す。
拒まれなければしっかと握り、一人ではないのだと伝えるように。]

(96) hatsuse 2011/10/10(Mon) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[そうして、先刻の場所で立ち竦む階上の赤毛を認めれば、左手をぽんとその頭に乗せる。]

 悪りィ、待たせたなァ!
 ホラ、アンタも一緒に行くぜェ、野球だ野球!
 拒否権はナシ、だ!

[赤銅色をかき混ぜるように、ぐしゃぐしゃと。]

 あーあ、もう試合出来ねェってのは悔やんでも悔やみきれねェ、が。

[ちらりと横を見やった。
蛯江の楽しげな様子を見ているだけで、試合を見るのすら楽しくてたまらなかった子どもの頃を思い出す。観戦も悪くないか、とふと笑みを零し。]

 なァ、赤毛は……もしかして、空も見たコトねェの?

[外の世界を見せてやったら、さぞや面白い反応をするんだろう。
にやりと笑うと、その背に触れてから、問答無用でぐいと彼の手を取った。]

(97) hatsuse 2011/10/10(Mon) 04時頃

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