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― 牧場 ―
誰かがあの子達の面倒を見ないといけないし……。 うん、期待して待っているから。
[三頭引きの馬車の上で手綱を握る牧場主。 病の件を聞いた彼の行動は素早く、馬車を用意すれば街に行く村民達を纏めて準備を整え、第一陣として出発しようとしていた。
自分を共に町へ連れていこうとする彼にやんわりとした言葉だが明確な意思を込めて拒否の言葉を返す。
遠のく蹄の音。 馬車が丘を越え見えなくなるまで見送り、ふと溜息を漏らした]
(8) 2010/07/03(Sat) 02時頃
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― 通り ―
……?
[村の方へと歩いていけば話が嘘のように日常が保たれていた。 たちの悪い嘘だったのかも――そんな考えさえ浮かぶ。]
パニックが起きないように教える人を選んでる……?
[比較的現実的なラインの答えを頭の中で引出しながら陰鬱な表情を浮かべて通りを歩む]
(15) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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みんな嘘。
[ぽつり呟いてみる。 そういえば、この日常がずっと続くような気がした。 変わらぬ生活を続ける皆を改めてみれば、突きつけられた事実の方が冗談のようで――待ち受ける苦痛から逃げるよう楽な方へ思考を逃がした]
(20) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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― 酒場 ―
……っ。
[自警団員が酒場から足早に出てゆく姿を目にすれば 辛い現実へ引き戻される精神的な苦痛で目を細める]
やっぱり弱いんだなぁ……。
[逃げるだけで向き合うのが怖い。 そんな自分を自覚しながら酒場へと入る]
マスター?
[力のない声で酒場の主を呼んだ]
(23) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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>>27
こんばんは、マスター。 牧場の運営にも人が居るから私は残ることにしたの。
誤診だったり、意外と生き残れたりするかもしれないしね。 ああ……昨日の御代、忘れちゃってた。
[ごめんなさいと微苦笑を浮かべる]
お店、やっていないのかな? 飲みたいな。 そんな気分。
[店先に座るマスターの頬に手を添えて優しく撫でる。 笑顔を浮かべて酒をねだった]
(32) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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>>37
そのときが来るまで信じられない、かな。 まだ誰も死んだわけでもないしね。
人間、そんな逃げ道があれば幾らでも現実逃避できるみたい。
[暗いことを考えるのも嫌になったのかくすくすと明るく笑う]
そうね。確かに。 時間はあるし、酒場娘でもはじめようかな。
(41) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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恨みは水へ流し愛を墓標に刻んで……かな。 本当、後悔せず死ぬ為の……死のための準備か。 らしいといえばらしいかな。
手がかかる時間帯が微妙に違うって事。 邪魔かな? ならお酒だけもらっちゃう。
[くすり笑ってマスターの傍を通り過ぎる。 棚なに並ぶボトルに勝手に手を伸ばし始めた]
(47) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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凄く現実的なのか逃避してるのか……。 何か達観してるよね。
私は――其処まで割り切れないな。 やっぱり、怖いし、やりのこしたこともある。
普通に結婚して、子供を生んで、子供達に見送られて逝く。 平凡だけど、そんな未来が待ってると思ってた。
未来なんてないと宣告されて そこまで現実を割り切れるマスターは凄いね。
[白ワインのボトルを抱えながら 呆れとも感嘆ともとれる様子で彼を見る]
(49) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>48
ラス? ああ……聞いてないんだ。 私達には明日はないって事かな。
[微苦笑を浮かべ、何処か投げやりな言葉を返した]
(51) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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飲む? それとも大切な人の傍に居る?
[表情をゆがめるサイラスとは対照的。 何処かからかうように言葉を向けた]
(54) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>53
私もそれくらい捻くれてたら楽なんだけれど。
せめて結婚ぐらいはしたかったなぁ……。
[消えてしまった未来を思い溜息が漏れる]
最後ぐらいはちゃっかりやらないとね? なら、手伝いたい時に来るね。 このワインはその分の先払いって事で。
[勝手な事を言いながらにこり笑い店先に出れば周囲を見回した]
(60) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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>>62
もちろん、酒場娘というなの飲み放題というオプションもつけて、ね。
[バツの悪そうなマスターのオデコを撫で 安売りする積もりはないらしくそんな言葉を付け加える]
それじゃ、またね。
[ゆらり手を振って酒場を後にする]
(64) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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>>61 ソフィア
[ワインを抱いて大通りを歩く。 流石に話が広がっているのか何時もは閑散とした通りも出立の準備を進める人たちで雑然とし始めている]
……っ。
[視界に入る後ろ姿。 まるで周囲から浮き上がるように視線が惹き付けられる。 同時に感じる原因不明の違和感に声を漏らす]
ソフィ……。
[その人物が誰かと認識できれば、不思議な違和感を胸に抱えたまま後をつけるように歩みを進めた]
(66) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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>>69
……わ。
[いつの間にか気づかれていたらしい。 振り向きざまの一喝にびくりと震えて硬直してボトルを落としかけるが続く言葉に安堵した様子で硬直が解けた]
うん。ペラジー……だけど。 普段からストーキング、されてるの?
[不思議な違和感は胸に残るまま――近づく事で更に高まる。 どこか息苦しさのようなものを感じて微妙に言葉が乱れた]
(73) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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気にしないで。
それは――面倒な事になってたんだね。 ええと、お疲れ様。
[微苦笑を浮かべて自分でも微妙と思える言葉を返す]
何か――ソフィが何時もと違うように見えてね。 自然とつけてしまったの。
何だかよくわからないけど、見てるとざわざわした感じになる……。 ついていかなきゃって……。
[正直に話しはするけれど、あまりにも感覚的すぎて言語化されていない答えに自分も首を緩やかに傾げた]
(77) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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リンダが? この病気で……?
そっか。そっか……。 ピッパが……どうしたの? まさか、ピッパも?
[答えを貰えば、納得はできた。 でも本当にそれを感じ取っていたのだろうか? 自分でも不思議そうに内心首を傾げるけれど ソフィアの表情が歪むのを見れば反射的に頬に手を伸ばして温もりを分け与えるように、癒すように撫ぜた]
(79) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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持病? そんな……隠してたのかな。
傍に居れば死者に囚われてしまう。 直ぐに追えるような立場になってしまうならなお更……。
思い出を囚われそれを否定せず胸に抱いて逝く事は、誰も止められないような気がする。
それもソフィアは嫌なのかな……。
そんな、気にしないで。 勝手に私が後をつけた事ではじまったんだから。
[頬を伝い落ちる雫。 また1つ増えた違和感にもどかしさを感じつつも ソフィアを包むように抱き寄せて優しく背中を摩った]
(83) 2010/07/03(Sat) 05時頃
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普通に接してほしかったのかな。 腫れ物扱いは辛いものね。
[続く言葉の強さには、少し呆気にとられるように間が開く]
……。 まるで、恋をしてるみたい。 リンダを恋敵のように見て、独占欲で苦しんでるみたい。
[続く凛とした言葉感じる彼女の感情。 違和感に自分なりの答えを出す。 鼻を啜る彼女を抱きしめたまま耳元で淡々と呟く。 髪が彼女の鼻先を擽るようになぜた]
(87) 2010/07/03(Sat) 05時頃
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[自嘲する彼女に向ける言葉はなく 礼を返してくる彼女に「気にしないで」と、緩やかに首を振った。 フードを撫でる手の感触を最後に彼女が離れてゆく。 ワインボトルを改めて胸に抱いて彼女の後ろ姿を見送り溜息を漏らす。]
(91) 2010/07/03(Sat) 05時半頃
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死者には誰も勝てないんだよ。
(92) 2010/07/03(Sat) 06時頃
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流浪者 ペラジーは、ソフィア哀れむような呟きを漏らし牧場へ続く道を歩み始め**
2010/07/03(Sat) 06時頃
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[何時もの仕事を終えれば母屋へと戻り夕食を取る 時折聞える馬の嘶きの他に風音だけしか聞こえない静かな空間。 独りという事を実感して溜息を漏らす 何時もと大差ないメニューなのに酷く味気が感じられず食はあまり進まなかった]
(168) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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……っく。
[おそらく生きては会えはしないだろう。 だから連れていこうとしたのだと思う。 現実逃避をするように、簡素な最後の別れから逃れた自分の行動に今更後悔の念が湧く。
戦場での生活で感情が摩耗していた私を日常へ連れ戻してくれた夫婦の事を想い、独り静かに泣いた]
(170) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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……?
そう。もう、終わっちゃったのかな……。
[響くノックの音に現実に引き戻された。 瞼を擦り、扉を開けばリンダの葬儀が行われた事を村人が教えてくれた。 感謝の言葉と共に村人を見送れば、せめて手向けの花だけでもと花壇からキンセンカを摘み始める。]
(172) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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さ、いこう。
[体が重く、徒歩の移動が酷く億劫に感じる故に 鞍を引出し、シャイアーの巨体に馬具を手早く取り付けて行く。 花束を抱えて鞍に跨れば、太股で馬の胴を締めて走らせる。 使役馬故に速度は無いが風が頬を撫で、地を蹴り丘を越えて行く力強さが孤独を紛らわせてくれた]
(174) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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― 墓場 ―
ギリアンちょっとこの子をお願い。
[墓地が視界に入れば減速を行い鞍から降りる。 騒がしい蹄の音を墓地に響かせないように手綱を引いて墓地へと歩き始める。
ギリアンの姿が見えれば馬をギリアンに任せてリンダの眠る場所へと歩みを向ける。]
お疲れさまリンダ。 また、直ぐに会えるよね。 みんな……死んじゃうんだから。
[既に居る面々に会釈を行い脇を通りすぎればキンセンカを供え、静かに祈りを捧げた。]
(178) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[祈りを捧げ終えれば周囲を見回すがピッパの姿は見えない。 既に帰宅したのかと首を傾げる。 話をしている人々に視線を向ければ――唐突に目眩を感じて数歩よろめいた]
な、に?
[なぜか「あの二人」を見れば違和感を通り越して訳の解らない不安感のようなモノを感じてしまう。 側に居る3人目――ラルフからは何も感じられないのに何故? そんな考えが浮かぶけれど、見続けているとどうにかなってしまいそうなので視線を逸らして呼吸を整えた]
(179) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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ラルフ?
ああ……。ありがとう。
[声が認識できていなかった様子で、手を差し伸べられると僅かに身を震わせる。 どこか不安げに上目でみたけれど、吐息を漏らし差し伸ばされた手を握りしめて自分の頬に寄せる。 手の温もりに安堵するように少し呼吸が落ち着いた]
(186) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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ちょっと、気分が悪くなっただけ……。 熱とかは無いと思うよ。ありがとう。
[額に重なる手からもそれが感じられるだろう]
ひ……っ。
[だが、ラルフの肩越しにコリーンの緋色の瞳を見てしまう。 何時もの柔らかみのある翠とは対極に有るような禍々しいその色に怯えの声が漏れる。 反射的に声を漏らし、怯えを隠す事無く少しでも遠くコリーンから離れようとかけだした**]
(188) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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― 川辺 ―
はっ……はっ。
[墓場の近くを流れる川の辺りに膝を付き、酷く荒い呼吸と共に肩を揺らす。 月明かりが照らす水面に写る歪んだ自分の顔を見れば、水面に手を差し込んだ。]
あれは――何。光の加減……かな? [冷たい水の感触で多少冷静になったのか少し考えれるようになってきた様子でコリーンの双眸を思い出しながら呟く。]
……色は光の加減としてあの違和感は何なのかな。 これも病気の症状なのかな。
[呟きながら馬をギリアンに預けたままなのを思い出し、ゆっくりと立ち上がり手を拭けば来た道を戻り始めた]
(210) 2010/07/03(Sat) 18時頃
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― 墓地 ―
[墓地に戻ればギリアンと話すコリーンの姿が視界に入る。 訳のわからない行動で不快にさせてしまったかもしれない。 素直に出て行き謝罪をするべきか、このまま様子を見続けるべきか――彼女の近くにくれば相変わらずの違和感が心をかき乱し、判断力を低下させる。]
(212) 2010/07/03(Sat) 18時半頃
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