人狼議事


194 花籠遊里

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看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 00時半頃


【人】 看板娘 櫻子

── 先刻のこと、廊下 ──

[それは地下へと誘われたみなさまよりも、幾らかの時を遡った時の事でございます。
 こちらに一歩と歩を進めた亀吉さんが>>279
 随分と可笑しなことを>>280おっしゃるものだから。]

 もうお逢いしているでしょう?
 面白いことを仰るのだから。

[ころころと微笑を返したでしょうか。
 お傍に居られたベルさまに、秘め事が何たるやと問われたならば>>283

 秘め事は、秘め事にございます。
 みすてりあす、でしょう?

[なんて冗句も、ベルさまが本気で踏み込むでないと
 笑われたお顔から受け取っていたからにございます。]

(77) 2014/09/15(Mon) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

── 先刻のこと、広間 ──

[そして広間に着き、お茶の準備をいたしまして。
 捲る頁彩る、異国の綴りし呪いの言葉に
 微かに悲哀滲ませる射干玉を落としていた頃にございます。]

 亀吉さん、お早かったようですね。
 ベルさまとはお喋り出来ましたか?

[僕の名を呼ぶ声に振り返れば>>25
 淡藤の花が隣へと、そっと腰掛けておりました。
 心配を掛けてしまったのでしょう。
 声にも表情にも、そんな気配を窺えて
 僕は亀吉さんへと、微笑み返したのでございます。]

 さあ、お勉強に致しましょうか。

[開きましたのは、先程とは別の頁。
 さて、綴られていた異国の言葉はどういった意味であったでしょう。]

(80) 2014/09/15(Mon) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[そこから先の事は、赤き蝋燭の焔くゆる窓辺に
 慕情のように、綴らせて頂く事にいたしましょう。

 穏やかな一時は、それはそれは
 僕にとってもかけがえのない、優しげな刻であるのです。
 故に、移ろい行くのも早く。
 気付けば時計は重い音を、響かせていたようでございます。

 重厚な扉閉まる音と、日付を変える鐘の音。

 やがてこの身に告げられるのは
 ひとひらの月光蝶が、櫻の夢を所望したと>>42
 名残惜しげに本を閉じる音が、広間へ小さく落ちたように思います>>45

 ええ、お気遣いありがとう。
 亀吉さんも、お風邪など召されないでくださいね?

[その去り際に浮かべた表情知るは
 亀吉さんと、姿映す赤き窓辺のみにございます。]

(83) 2014/09/15(Mon) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

[今宵は月夜を溶かし、小鳥囀る空の眸持つ蝶が
 僕をお買い付けになられたのだと聞きました。
 また逢おう、と告げてくださった>>42
 それを叶えて下さる優しさに、顔は綻ぶばかりでありました。

 これを『しあわせ』と謂わずして、何を『しあわせ』と謳うのでしょう?

 僕はこの籠に咲く『花』であるのです。
 そういった『仕合わせ』であるのです。]

 甘き夢を。

[呟き落ちること、ただ一つ。
 何にも染まらぬ白を身に纏い、髪結いのリボンも白に変え。
 深き欲の園へと、僕は囚われに行くのでした。]

(86) 2014/09/15(Mon) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

── 今の時、地下牢 ──

 ベルさま、お待たせしてしまいました。

[櫻の精は白を纏いて訪れました。
 他の花と違うのは、それが女性の着るそれであると謂うことでしょうか。
 何時もの櫻色のリボンはなく、純白に身を包む姿。
 想像されていることなど終ぞ知らず>>55
 僕は一度だけ、奥の丸窓に視線を向けたのでございます。]

 またお逢いできて、とても嬉しく思います。

[視線をベルさまへと戻せば、花弁舞うように表情を綻ばせ。
 ゆっくりと彼へ、近づいたのでありました*]

(88) 2014/09/15(Mon) 02時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 02時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 04時頃


【人】 看板娘 櫻子

── 地下牢 ──

[赤き灯揺らめく窓辺にて、遡る時の移ろいが今の時へ帰る頃。
 僕はベルさまに抱擁され、頬に擽ったい感触を感じておりました。
 それはこの牢獄の中には珍しく、まるで幼児に施す挨拶のようでもあり
 ですから僕は一度目を丸くして、くすくすと笑ってしまったのでございます。]

 ええ…、ありがとうございます。

[「可愛いね!」>>97
 そんな風に誉めていただけたことにも、そしてこうして逢瀬の時をいただけたことへも。
 ふわりと笑めば、ベルさまの細くなった眸と同じようになったことでしょう。]

 決まり事なのです。
 何色にも染まっていない『花』に、あなたさまという色をつけていただくための。

[薄い櫻色のそれではなく、真白なリボンを揺らめかせ。
 僕はベルさまを見つめていたのでございます。]

(100) 2014/09/15(Mon) 11時頃

【人】 看板娘 櫻子

[そしてベルさまの呟く言葉には、一度ならず二度までも目を丸くすることになったでしょうか。
 亀吉さんに訪ねたというお話と、同じ言葉が僕にも降り注いだのでありました。]

 亀吉さんならきっと、優しくベルさまとの閨を努めると思いますが
 まだまだ咲き始めの淡藤です、不慣れなこともあるでしょう。
 もしその時がこられた時には、怒らず叱らずいてあげてください。

[先輩風を吹かせるようにして、ひとつめにはそう答えます。
 望む通りの一夜になるかはわからずとも。
 艶やかな夢を魅せるため、きっと『花』の努めは果たすことでしょう。]

(101) 2014/09/15(Mon) 11時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[そして僕は二つ目の答えを示すべく、ベルさまを見上げるのでございます。
 冗句だと仰って微笑むお顔はとても端正で、『花』よりも『花』らしい見映えをしておられました。

 僕は白い袖から指を伸ばし、そうとベルさまの背へと回しました。

 身を寄せ、添えた指先が彼の衣服へと緩やかな波をうたせます。
 柔らかな弱い力で、きゅうとその身を包んで差し上げるのでした。]

 僕を買われる方は、抱きたいと仰る方しかおりませんでした。
 ですので、僕に出来ることはベルさまを
このように『抱いて』差し上げることくらいです。

[包みこむように、小さな体がベルさまを抱き締めます。
 そして上目に見上げた後に、何かを強請るような表情で
 いかがですかと小首を傾げて見せたのでした**]

(102) 2014/09/15(Mon) 11時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 12時頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 20時頃


【人】 看板娘 櫻子

 花は水を吸い上げて、その色を映すのだとききました。
 『ベル』さまに注いでいただけたなら、きっと。

[始めにお逢いした時に告げたように、あなたさまは美しいのだと言外に含みましょう。
 僕は何色にも染まる白い櫻。
 甘い蜂蜜を垂らせば、そのように>>103

 丸くした射干玉を眺めて、ベルさまは不思議な咳払いをなさいました。
 僕はなにか、変なお願い事でもしてしまったのでしょうか?
 予期せぬ反応に、彼の背中へと回した指先は
 きゅう、…と打つ波を更に漣へと変えたのです。

 それでも僕の顔を覗き込む、淡いお色をした眸に
 僕が映りこんでいたなら、短い安堵の吐息を溢し微笑み返すのでありました。]

(123) 2014/09/15(Mon) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 いいえ。
 僕は、お望みに応えられたでしょうか…?

[謝る言葉に>>104僕は微かに首を振ります。
 そして伸びてきた指先はまるで蝶の触角。
 片腕が僕の腰を抱き寄せるなら、引かれるままになりましょう。
 まるで時が止まります。
 止まるからこそ、他の牢から漏れ出る享楽に満ちた声など
 聴こえ、聞こえるはずがないのです。]

 あなたさまのお色に、染めてください。

[間近でみる彼の睫毛は、小鳥囀ずる淡い空にひらりひらりと舞いました。
 嗚呼、本当に名前のようにお美しい御方です。]

 ベルさ───

[櫻色の薄い唇が名を紡ぎ終わるか終わらぬか。
 優しく重ねられたそれに、僕は長い睫毛を伏せました。]

(124) 2014/09/15(Mon) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ん…っ…

[求められるままに、滑り込む感触は暖かなものでした。
 粘膜の滑りが訪れれば、甘い呻きが漏れます。
 合わせるように、逢わせるように差し出す舌先は
 ベルさまのものよりも仄かに熱いものでしょう。

 いつも、買われる宵には
 『蝶』へとお願い事を致します。

 どうか、接吻けてくださいませ──…と。
 どうか、仮初の愛を囁いてください──…と。

 その甘さ在ればこそ、櫻の花は艶やかに色付くのでございます。
 今宵もまた蜂蜜のごとき甘さに、僕はその身を咲かせるのです。
 絡み合う舌先が、ふるりと震えておりました。]

(130) 2014/09/15(Mon) 21時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 21時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[ベルさまと呼べば、顔を緩やかに綻ばせて下さいます>>135
 その表情にまたつられるよう、僕も綻んで見せるのです。
 これが男女や恋仲なれば、それは素敵な情景でしょう。
 地下牢という遊郭の中、甘い時が現実の刻を止めるのでした。]

 そうですか?
 それは、とても嬉しいです。

[「楽しいひと時を過ごすこと」が望みであると告げる彼に
 僕は同じ言葉で返しました。

 『花』として望まれることが『しあわせ』なのです。

 金色蝶が何を思い誘われたのかは、僕は知る事など出来ませんが
 こうして櫻の枝葉に翅を休めてくださるのならば
 僕は応えて、色付いていくのでございます。]

(142) 2014/09/15(Mon) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子

[美しいという名前は、その御方に吸い込まれます>>136
 触れ合う舌はそっと、蜜を得るように吸われ
 それだけで、くらと眩暈さえ起こしそうなほどに
 甘やかな接吻を重ねていたのでございます。]

 ──、…っ

[吐息までもが震えたのは、彼の手が胸を這ったからでしょう。
 白い着物のその下で、それこそ櫻の色をした小さな果実。
 辺りの膨らみは丘と謂えるほどにもなく、けれど胸板と呼べるでもありません。
 性別を感じさせず、しかし性欲を感じさせるもの。
 密着すれば、項からは櫻の練り香水の甘さが香ります。

 縋るように指先は、ベルさまのお洋服を掴みました。
 果実ははしたなくも、ぷくりと硬さを帯びていることでしょう。

 胸元を這う彼の手の甲に、片方の僕の手を添えて。
 売れつつある櫻の実へとその手を導きました。]

(143) 2014/09/15(Mon) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子

[熟れた櫻の実に、布越し触れる彼の指先はとても優しいものでした。
 摘まれれば、呼応するように指先に力が籠もります。
 重なる唇の隙間から零れる吐息も
 ベルさまの裡を焦がす火種になってくれたでしょうか。

 離れる唇には、名残惜しげに睫毛が振るえ
 微笑まれる彼に、朱の差す目許を細めました。]

 ベル、さま。

[「可愛いね」「好きだよ」「櫻子」>>150
 連ねられる言の葉に、胸の奥がとくり音を立て
 射干玉の眸に彼だけを映しておりました。

 隣より聞こえるは、『蝶』の声であったでしょう>>147
 弄ばれる二輪の『花』の嬌声であったでしょう>>144>>154

 それに優しく蓋をするような声音が
 僕を名指しで呼びました。]

(160) 2014/09/15(Mon) 23時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 はい。

[甘い囁きは金糸雀の鳴き声でしょうか。
 耳からするりと潜り込み、僕の裡で響いています。

 崩された着物の下から露になるのは、白き肌。
 ベルさま程の白さはなかったかもしれませんが
 そこに飾られた小さな実の櫻色を、映えさせるような色合いです。]

 …───ぁ、っ

[指が触れれば小さな声が聞こえましょう。
 吐息に交じり、跳ねるような声でした。]

 ベルさま、好きです。
 お慕い申して…っ、 ん

[甘い囁きは、さて地下牢の何処まで届いたやら知りません。
 おりますと告げる前に切れた言葉は、重なる唇の愛撫で
 小さな身体に熱を灯していったのでございます。]

(161) 2014/09/15(Mon) 23時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕の言葉に零される笑みは、鈴を転がすような音でした>>167
 白い彼の肌に、左の目許に在りし黒子に指先を伸ばします。
 ひたりと触れれば、与えられる愛撫に指までも
 熱を帯びていることを伝えるでしょう。

 違う色の、同じ白。
 不可思議な相違に、眸を細めようとして。]

 わ、ぁ

[牢屋という場所に不釣合いな、柔らかな布団の上に身体を横たえられて>>168
 出した声はすこし間の抜けたものだったかもしれません。
 布が滑る、淫らな音が響きます。]

 ひとつ…に……。

[まるで鸚鵡返しのように紡げば、耳先に朱がさしました。
 生娘でもあるまいし、と思われるかもしれませんが
 恥ずかしいと思うことに、変わりなどないのでございます。]

(176) 2014/09/16(Tue) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ベルさまもお姿をお見せになっては下さいませんか…?
 僕だけでは、恥ずかしいです。

[包み隠すものはやがてなくなり、丸窓からの月下にて
 全てを晒す事になりましょう。

 申し訳程度に付いたものは、僕の性別をものがたります。
 手で隠す、なんて事は許されやしないでしょうから
 僕はほんのりとした羞恥に耐えるべく
 ベルさまの頬へとまた、指先を滑らせたのでございます。]

 あなたさまの、情熱を。
 僕の、裡へ。

[そっと腕を首へと絡ませ、耳元にて囁きました。
 その声は、蜂蜜の甘さを移していたでしょう。]

(177) 2014/09/16(Tue) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕が触れたベルさまのお顔は、少し朱を差したでしょうか>>181
 仄かに熱が移ったようにも感じます。
 僕の見る幻でなければいい、そう思いながら
 僕はシャツのボタンに手を掛ける彼を、見上げていたのでございます。

 射干玉と同じ黒髪は、布団に広がっていたでしょう。
 その髪は櫻の枝葉の如くして
 その肌は櫻の名の如くして>>182
 二つの、いいえ三つの光の下に晒されていたのでございます。

 月下、くゆる焔、そして『花』にとまる金色の『蝶』。]

 ご、ごめんなさい…っ。

[「恥ずかしいな」と向かう笑みは些か妖艶でありました。
 ベルさまを見詰めていた僕は、思わず視線を逸らしました。
 はらりと黒髪が、また広がったのでございます。]

(189) 2014/09/16(Tue) 02時頃

【人】 看板娘 櫻子

 は、い。
 染めてください、あなたさまで。

[甘すぎる程の囁きは、櫻を色濃く咲かせます。
 ささやかな愛撫にさえ反応を見せる櫻の下肢は
 そうっと静かな音と共に、恥ずかしがりながらも脚を開いて見せました。
 これから行われ、与えられる全てを受け入れる悦び。
 指先は彼の項をなぞり、そして。]

 接吻けを、ベルさま───…

[おねだりをひとつ、零すのでした*]

(190) 2014/09/16(Tue) 02時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 02時頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 03時頃


【人】 看板娘 櫻子

[目の端に、衣服脱ぎ捨てる音がいたしました>>201
 「君も僕のことを見て?」と謂われたなら、視線はおずおずとながらベルさまへと戻ることでしょう。
 見上げればそこには、美しく艶やかさを持った笑みがありました。
 細いとはいえ、きちんとした男性を思わせる体つきに
 中央にはそれを証明する雄の塊が見受けられました>>202

 ……っ…

[視線は僕の身体を隅々と見ておられるようでした。
 その眸に撫で上げられて、僕の小さなそれがふるりと揺れたのでございます。
 はしたない身体を恥じてまた、僕は頬を赤く染めておりました。]

 ベル、さま…っ

[羞恥に、乞い願うような声が鼻を通って唇から溢れます。
 お強請りは優しい御方に叶えられ、唇は再び逢瀬を迎えました。
 早急な動きで求められる時には、長い睫毛をきゅうと伏せ
 緩慢な動きで交わる時には、薄っすらと射干玉を眸へと向けておりました。]

(206) 2014/09/16(Tue) 13時頃

【人】 看板娘 櫻子

[長くすらりとした指先が、僕の身体を撫でて行きます。
 淫らにも立てた膝から腿へ、動く度に吐息は上がるばかりです。]

 ん っ、!

[一番敏感な場所を指で包み込まれた時のことです。
 先までのものよりも、僅かながら高い声が溢れました。
 包み込まれたその手に、甘い蜂蜜のようなものが触れたでしょう。
 透明な蜜がぷくりと、先端を彩っておりました。

 離れた唇を繋ぐ糸は、ゆるりと弧を描き途切れます。
 ベルさまの浮かべる微笑みが、何を謂わんとするのかがわかるようでした。
 僕は顔を朱に染めたまま、こくりと肯きを返しました。
 
 僕もそろりと指先を、項から背中へと滑らせます。
 背筋につるりと触れ、ベルさまの変化を窺うべく顔を見詰めるのです。]

(207) 2014/09/16(Tue) 13時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 13時頃


【人】 看板娘 櫻子

[ころころと鳴る喉の音は、まるで木製の鈴のようでした>>208
 僕との交わりの中に、何かをきっと満たしてくれているのでしょう。
 好きだと囁かれる言の葉は、甘い幻だと存じております。
 その嘘を誠にしてはならぬのだと、朽ちた花から教わりました。
 ですから僕は幻を吸い上げ、甘い蜜を『蝶』へと届けるのです。]

 べ、る…さまっ

[崩れぬ微笑みに、囁き堕ちる甘い毒に身を捧げ
 鼻を掠めた声で、小鳥に擬態し囀ずりましょう。

 彼の手がゆっくりとした動きで、枝葉を撫で上げて行かれます。
 音はとても静かで、耳に届くのは隣の牢の折檻ばかり。
 それでも体が触れ合うそこからは、酷く淫らな粘膜が
 音もなく音を奏でていたのでございます。

 少しずつ、溢れ、溢れて
 彼の手を、花の蕾をそっと濡らしていくことでしょう。]

(211) 2014/09/16(Tue) 15時半頃

【人】 看板娘 櫻子

べ、るさ…  あっ

[やがて美しいお顔からはあまり想像ならない無骨な指先が
 蜜に濡れる蕾をそっと、圧し広げて行きました。
 詰まるような嬌声が溢れ、ふるりと体は震えます。

 痛くはないと、首を振り
 受け入れるように、蕾は弱い収縮を見せ
 背筋に触れた指先は、傷付かぬように
 柔らかな腹で、きゅっと掻いたでしょう。]

 ほんと、の しあわせ…?

[甘い毒に触れ、吸い上げる櫻は黄金の色に染まります。
 射干玉はゆらりと一度揺れ、寂しげな色を浮かべる前に。]

 魅せて、くださいませ。
 誠の『しあわせ』な、夜を…。

[そう謂って、自らそっと彼の瞼に唇を触れさせたのでございます。]

(213) 2014/09/16(Tue) 15時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 15時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[名を呼べば呼ばれ、呼ばれれば呼ぶだなんて>>214
 本当に此処は檻の中でしょうか?
 倒錯的な言の葉の間には、「おひめさま」とまで囁かれ
 あゝ、甘い毒に蕩けてしまう気さえ致します。

 ベルさまがベルさまでなくなることを知らぬ『おひめさま』と
 櫻子の誠の名を知らぬ『おうじさま』。
 小鳥と金糸雀の囀り、櫻と蜂蜜の甘い毒。]

 さま…っ  べるさま、あ

[啜り泣くような声音が牢へと響きます。
 それでも涙は一粒も落ちぬ、可愛いげのない花なのです。

 くちづけに終わる幸福な物語。
 それこそ、甘く甘い、毒のようなお話でありましょう。]

(216) 2014/09/16(Tue) 18時頃

【人】 看板娘 櫻子

[薄い空に囀ずる小鳥が、瞼にそっと接吻けました。
 「本当の櫻のようだ」と聞けば>>215
 僕はとても嬉しそうに、笑むのです。]

 ひぁ  あっ、!

[迷いを知らぬ指先が、止まることなく圧し進み
 ある箇所に櫻の芽を見つけたようにございます。
 節くれた指が掠めれば、高く声が上がりました。]

 は …ぃ
 あっ、─── んっ!

[ぴく、ぴくと跳ねる小さな身体と
 その度に小枝が、蜜を溢しながら揺れました。
 耐えるなど出来ません。
 射干玉を彼へと向けて、先を、先をと強請るのです。]

(217) 2014/09/16(Tue) 18時頃

【人】 看板娘 櫻子

[何故でしょう、僕を呼ぶベルさまの声はどこか少しだけ寂しげな色を帯びました>>218
 僕がそう感じただけかも知れません、ですがそんな風に思ったのです。

 止まったように思う時間も、緩やかながら進んでいます。
 その流れに取り残されてしまったような、そんなお顔をなされるから
 僕は背に回していた細い指先で、彼をそうっと抱き寄せるのです。]

 僕は、此処に、咲いております。
 何時も、いつまでも。
 何度でも。

[嬌声溢れる狭間にて、そんなことを告げました。
 僕はいつでも此処にいて、いつでもあなたさまを待っていると。

 忘れることなど、ありはしないと。]

(220) 2014/09/16(Tue) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ベルさまの、ために──…っく、ぁ!

[指は増やされ、始めはきゅううときつく締め上げていたでしょう>>219
 次第に堪えきれぬ喘ぎが、囀りとなって響きます。
 裡を掻這う指先が、時折見せる急いた動きも
 僕の胸を震えさせ、甘い毒で犯していくのです。

 「そろそろいいかい?」という、優しげな問いが届きます。
 こんな風に優しくしてくださる御方はそうそうとはおりません。
 僕はこくりと小さな肯きを返して見つめ、ふわと微笑んだのでございます。

 ベルさまの、張り詰められたその熱に触れて
 受け入れる場所へと、導きながら。]

(221) 2014/09/16(Tue) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

[抱き寄せた体温は、小さな問いを溢します>>222
 その言葉は、きっと、きっと
 とても大切な問いなのだと思いました。
 僕が応えていいようなことかどうかは判りませんでしたが
 僕が答えなければならない、そんな気がしておりました。]

 忘れません。
 たった一夜でも、僕を買って、下さったの…ですから。

[一度だけ、彼の身体をぎゅうと強く抱き締めました。
 お許しくださいますでしょうか。
 寂しげなベルさまを慰めたい、そんな気持ちと同時に
 どうしても、僕の今の表情だけは見ないでいてほしかったのでございます。

 微笑んでさしあげたかったのに。
 きっとうまく、微笑むことができなかったからです。

 胸の裡、呪詛がそっと過りました。]

(225) 2014/09/16(Tue) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

[やがてすぐに、身体を離します。
 金の毒持つ姿へと、微笑みの仮面被るベルさま。
 同じよう、僕も満開の櫻のふりを致します。

 いつでも『しあわせ』です、と
 微笑み答える、泣かない櫻になるのです。]

 ベルさまが逢いに来てくださるなら、とても嬉しいです。
 たくさん、たくさんお喋りしましょう。

[そして、夜を求められるのなら。
 毎宵甘い蜜を、花を、溢れさせましょう。
 ベルさまが『しあわせ』だと、謂ってくださるように。]

(226) 2014/09/16(Tue) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[そんな寂しくも穏やかなやり取りも、やがて余裕などないものに変わるでしょう。
 甘い毒の針が抜け>>224
 隙間を埋めるようにと綻んだ蕾が熱を求める。]

 一つ、に──…ん、ぁあっ!

[肯こうとしたのです。
 刺される針の圧迫感で、身体は逆に撓りました。
 痛みがあるわけではありません。
 甘く甘い毒に酔いしれ、唇からは堪えることのない声が溢れます。
 高い声は甘さを滲ませたまま、地下牢の中を囀ずるでしょう。]

(227) 2014/09/16(Tue) 21時半頃

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