194 花籠遊里
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飛んでなど、いかないでおくれ?
(163) あんび 2014/09/27(Sat) 00時半頃
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[雁字搦めの錆びた楔。
幾度も打ちつけ。
花を *手折る*]
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[今日も また 。 視線を伏せた先に有るのは汚泥にまみれた排水溝。立ち込める物は煙では無く、何処かから舞い込む汚い屑。ボンヤリとした蜃気楼の中に浮かぶは–––––––––
揺ら揺ら踊る、焔か。
いつまで経っても蒲公英は種を運ばない。お行儀良く鎮座している、意味も無いというものだ。そもそも、どうして男が待つ必要があった。脚の片方の腱が切れたから。鍵の掛かった手錠があるから。
ガン。 男は狂ったように、石で固められた壁に手錠を打ち付けた。何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も。 手首に風が通る。赤い線がつ、と腕を伝う。 それでも、何度も。 最初に翅を手に入れる前と同じ事を繰り返す。思う事は同じ。 「どうせ死ぬなら、やってみたいことがある」 以前、そうして男は逃げ出した。この薄汚い箱の中から。
煙草が燃えるのは一瞬で、すぐに灰にはなるものの、焔の種さえ欠かさなければ、シケても吹いても燃え続ける。 燃えて、燃え尽きたその灰は、冷たい夜風に乗って静かに籠へと降り注ぐ。 目の前には、花籠へと続く長い一本道。 途中で絶えるか、それとも。*]
(164) tyugakusei 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[斜陽が落ちれば浮かぶは満ちた月。 鈴虫が奏でる柔らかな音色と共に預けた背はあの日を思わせる闇色。
囁きは甘い蜜のように芳しい香りを漂わせては、足の爪先から脳の芯までを痺れさせていく。
肉の皮一枚を隔てたそこが溶けるように同じ温もりになれば、青年は唇を緩める。
揺れる空気の中穏やかな時間はゆっくりと陰を落とし、二人を包む茜色は紺色へと姿を移ろわせる。]
…月は満ち欠けを繰り返すのだとか。
[月が綺麗だと口にする彼にそっと青年は、捻くれた言葉を繰り出す。 悪戯めいた笑いは、咽喉を小さく震わせただろう。]
…でも不思議だ。 貴方といるといつまでも時が止まったように。 それこそ、月の光を浴びて若返ったような…、そんな錯覚を覚えてしまうくらい、一向に欠けることが無いのです。
[蔵書にも台本にも記載されていない台詞を、二枚目でも三枚目でもない役者は唄う。]
(165) minamiki 2014/09/27(Sat) 01時頃
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……おかしいなぁ。
満ち足りすぎて、少し…怖い、なんて、……、
…それでも、貴方との幸せを望むのだから、手に負えない。
[諦めたように呟いた言葉は陽が落ちた小部屋にて小さく響いていく。 やがて、月が姿を現し星々が煌めくまで視線を空へと向けて青年は笑う。]
……ええ、きっと。 明日も、明後日も。
*月は綺麗なまま夜に咲くのでしょうね*
(166) minamiki 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[やらしい顔で笑った彼に文句はつけない。 どうせ、彼に見透かされている。
取り繕い、隠すのは、今だけやめておく。 無粋だからじゃない、―――余裕が足りてないからだ。]
堪えた甲斐もあったってもんだな。 良い顔だ、寝所に鏡置こうぜ。 お前さんに見せてやるよ、―――…教えてやるよ。
[彼が己に抱かれてどんな顔をしているか。 揶揄ではなく、本音からふざけた言葉を吐き出して笑う。 逸れてしまった彼の気を惹くように。 罵声でも悪態でも、彼の声が聞きたかった。
余りに稚いと脳裏に巡ったが、無視をした。 もう、彼に何も隠さないと決めたのだ。]
(167) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[伸びてくる両腕に身を寄せる事を、花の頃は忌避していた。 彼を買う数多のように、慰められるだけの男になりたくなかった。 言えば、きっと笑気を誘うので言わないが、 彼の抱擁に応える今は、考える以上に特別な意味を持つ。
貫いた痩躯を抉るように腰を突き出して、愉悦を追う。 強引に腰を使い、圧倒的な質量で追い詰め、 奥底ばかりを亀頭懐かせ、柔く解いた。
重ね合わせた脈動は、お互いの心音として交じり合い、 触れた場所から境界線を見失って、融けていく。 確かに彼の寵愛するショコラよりも、甘い。]
(168) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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―――…櫻子。いつか、俺が。 お前さんの寂しさとやらを、埋められたなら名を教えてくれや。
捨てたなんて言わせねぇ、失くしたとも。 ……お前さんの全部を、俺に寄越せや。
[彼が苦労の果てに多く捨ててきたもの。 一朝一夕では理解出来ない悲しみを、己は生涯掛けて知る。
彼が庭に埋めてしまった心の欠片を野蛮な男は掘り起こし、 一つずつ彼に持たせていく。土いじりなど趣味で無いのに。
背に立つ爪に唆され、彼の屹立を追い上げると共に、 二度、三度と深い場所を激しく突き上げた。 彼の薄い腹に波を立たせ、離さぬように強く擁した。]
(169) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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――――……ッ、
[どこにも行くな、と囁いた擦れ声は、呻き声に紛れた。 同時に、迸る熱が彼の奥で弾け、奔流が爛れるような熱を撒く。 飛沫は浸潤と犯し、息を乱して重ねる肌。
視界に納まる輝石の雫が、酷く尊いものに思えた。 黒髪を掻き抱いて、引き寄せ、キスで噛み付く。
誰にも渡さない、誰にも見せない、誰も知らない、 己のだけの雫は、己の腹ではなく、胸を満たしてくれた。]
(170) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[恋に落ち、涙が落ち。 彼と己は、想いで心と身体を埋めていく。
きっと、この生温い感覚の名を、 ―――――― しあわせ と、呼ぶのだ。*]
(171) momoten 2014/09/27(Sat) 01時頃
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ごめんなさい、佐吉。 でも止まらないんです、嬉しくて。
[涙拭う指腹、それを追えば視線が合って>>161 朱色に染まる彼の耳と同じ位に此方の頬にも紅は宿る 負担をかけてしまうかもしれないけれど、その腕に抱かれるのは心地良いと、首に腕まわし身体預けたままに娼館を出る 月明かりもない暗い夜でも、これから歩むであろう未知の先は星の明かりに彩られているのではないか そんな事を考えながら彼の胸元から聞こえる鼓動の子守歌に瞳は柔らかく細められる]
(172) sinonome 2014/09/27(Sat) 01時頃
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私の故郷は雪山の麓ですから。 寒さは大丈夫です。それにほらこんなにも――温かい。
[貴方がいるから、と 僅かに身体が強張るのを感じれば、大丈夫だというかの様に首にまわした掌で髪を梳き
抱かれたままに彼の目線よりやや下の方、街明かりを眺めれば、それは壮大な誘蛾灯に見えた でも己が背にも彼の背にも翅はあらず、さりとてもう蜜湛えた蕾もあらず 1人の人間として共に、歩んでいくのだと実感して]
[やがて重なる唇は、今まで経験したどんなものより甘く、優しく愛しかった]
我慢なんてしないでください。私もしません。 ねぇ、佐吉さん。
[勿忘草の花言葉。真実の友情というオブラートに隠していた私を忘れないでという恋心、それらは今、誠の愛へと花開いて
だから笑み浮かべ告げるのだ]
(173) sinonome 2014/09/27(Sat) 01時頃
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―― 花蝶の幻 ――
[所詮は蝶と花、それ以上にも以下にもなれず 呼ばれ、覚悟していた通りに
───僕はあの晩、彼に抱かれました>>142
背には爪を立てられ、何度も腹を満たされて。 擦れる場所は熟れて切れ、白濁の中に朱を混ぜても。 厭だと叫んでも、首を振っても涙など流れませんでした。
枯れた可愛げのない『櫻』にございます。]
(174) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[射干玉の髪は精液に犯されました。 痛みに体を捩れば、涙の代わりに白が溢れます。
そうして容赦なく捨てられた身に降り注ぐのは 僕が捨てられたということと>>145]
……咲かせて、下さるの、ですか?
[傷付いた『櫻』を拾う>>146 そんな言葉にございます。]
(175) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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あゝ。
煩わしさなんて、滅相もありません。
『花』でいられると謂うのなら。
僕はなんでもいたしましょう。
[その時の僕はどんな顔をしていたのでしょう。]
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[抗いもせず、『櫻』は海の向こうへと連れ去られ 地下にて、その『せい』を許される存在となりました。 頭の上には荒れ果てた庭があることも知らず。 まるで、僕自身が埋められた亡骸のようでした。
体を火照らせるものがあるのに 嵌められたそれは、熱を放つことを許しません。 帰りを待てと躾けられているかのごとく。 ただただ、薄汚い欲ばかりが募るのです。
地下へと響く足音は、待ちわびた唯一つだけのもの。
光の消えた眸を向けて、僕はこう返すのです。]
(176) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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おかえりなさいませ、───…僕の『蝶』。
(177) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[声はもう掠れて、潰れています。 それでも僕は返すのです。
耳に飾る徽章(そくばく)を光らせて。 僕は久しぶりに、ふっと微笑みました。
これが施されたときに、震えていた指先なんて知りません。 判りません、判らないのです。
判っては、ならないのです。]
(178) anbito 2014/09/27(Sat) 01時頃
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堪えて、おられたのですか?
[寝床に鏡を置くなんて、酷く悪趣味なことを謂う御方へ>>167 一言お尋ねして、彼の謂う『やらしい顔』で微笑んでおりました。
あの花籠での一連を思い返します。
避けていたのは、お互いでした。 僕は彼が現れ揶揄を撒き散らせば、避け。 彼は僕を買うことをせず、避け。
なのに奥底に芽生えた呪詛は ずっとあなたさまへと芽吹こうとしていたなんて。
ならば、あなたさまも もしかしたら、同じように───…]
(179) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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鏡に、映さず… …いまっ 教えて、くださ── ぁっ!
[僕は一体どんな顔をしているでしょう。 何処かの地下に埋められた亡骸のようではないはずです。
大きな質量が、僕の中を穿ちます。 感じたことのない圧迫感に、繋がる部分は擦れますが 丁寧な愛撫のおかげで柔らかく 埋まる全てを──或いは、この御方全てを 包み込むようにして締め付けていることでしょう。
奥を打つ先端、根元まできゅうと絡みつき。 体温も心も融けきって。 甘くて、とろりと蕩けてしまいます。]
(180) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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[僕が失くしてきたものを。 彼が拾ってきてくれるのです。 僕が埋めて隠したものを 彼が掘り返してくれるのです。
一朝一夕では理解出来ない、と。 あのお優しい言葉を聞いたときからずっとずっと。 僕は、あなたさまをお慕い申しておりました。
ですが、名前を知りたいと仰る御方に 本当のことは、まだまだ教えてあげません。
掘り返してくれるのを。 寂しさを全部受け止めてくれたのなら。
その時に初めて、教えましょう。]
(181) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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[「どこにも行くな」>>170
そんな風に聴こえた呻き声は、きっと幻聴などではありません。 ですから僕は細い腕で彼を抱きしめ 全てを受け止めて見せるのです。]
(182) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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えくとぅ、る、さま ぁ ───…っ!!
[接吻けに、ぱたぱたと涙は止まることを忘れ。 それでも哀しくなどないのです。 ただ、嬉しくて仕方がないのです。
迸る熱を体の中に、そして胸に受け止めて。 肌を重ねて、接吻けましょう。]
(183) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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[涙が落ち、恋に落ち。 僕と彼は、想いで愛と未来を育てていきましょう。
きっと、この蕩けそうな甘さのことを、 ──────『しあわせ』と、呼ぶのです。*]
(184) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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──えとわーるだるじゃん──
[僕は、あの日のように植物図鑑を捲っておりました。 空は宵闇の色をしております。 そろそろ、僕のご主人さまがお仕事を終えて帰って来る頃です。]
……───。
[指でそっと撫でる頁には、白い花が咲いておりました。 『初恋』なんて意味を持つ 可愛らしい、可憐で、似ても似つかないお花でしたが 僕はそこに印刷された文字を撫でては ふっと、幸せそうに微笑むのです。]
えとわーるだるじゃん。
[不慣れな言の葉ではありますが 愛しいその名前を紡いだら、丁度玄関のベルがなりました。]
(185) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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はあい、おかえりなさいっ!
[僕は、本に急いで栞を挟みます。 そしてぱたぱたと、出迎えに向かうのです。
本を置いた場所からは、中庭の櫻が見えておりました。
花が咲き、散る頃には 僕の名前を教えてあげようと思います。]
(186) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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櫻の、子とかいて『おうじ』です。
[はじめから、ちゃんと知っていてくれたのですよ───って**]
(187) anbito 2014/09/27(Sat) 02時頃
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―――愛してるよ、亀吉。
[翅の捥がれた蝶は人と成り 花開いた末に人と成った花に、永久に …うたう。]
(188) grampus 2014/09/27(Sat) 02時頃
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― そして ―
[悲しみを埋めた果てに、彼は名を教えてくれるらしい。 命題と言うには聊か、大袈裟だがそんな生き方もそう悪くない。 ポッと明りの灯る家に帰ること。 異国の著書を二人で読み耽ること。 斜めに植えられた桜で花見をすること。
己の名を呼ばれること。
そんな、彼の名を、己はきっと知っている。 そう、彼の名は、
* しあわせ と、言う。* ]
(189) momoten 2014/09/27(Sat) 02時頃
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