297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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[あさちゃんを伴い、手を貸しつつ、向かうはお山の社だ。 藤の香が、強くなる。
ここに、朧さんおるんやろか、と。 渡り終えた数が増えたせいで、正確には渡りが把握しきれておらず、誤認する。 しかしそこにいたのは、予想していたのとは異なる姿で。 その声が聞こえ>>25、一歩踏み出す。]
(28) 2019/07/14(Sun) 11時頃
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神さまなんて、 なぁんもしてくれんよ。 なぁんも。
[流行病を助けたのも、干ばつに雨を降らせたのも、飢饉に耐える植物を与えたのも、みぃんな。 嫁の願いを聞いた、神様。 わたしの、力。]
紫陽花なんて、必要もないのに食うから 腹壊すんや。 必要に応じて、与えられたもんを。
[言葉に混ざる棘は、無意識だった。**]
(29) 2019/07/14(Sun) 11時頃
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[紫陽花を食った子供が死にかけた、と村人が文句を言いに来たのはいつだったか。
病の予防にと思ったらしい。愚かなことだ。
けれどわたしは、願いをかけた。
誤って、病のないものがかの花を口にすることがないように。
村からは、紫陽花が消え、山の紫陽花は、見えぬよう透明になった。]
双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/14(Sun) 11時頃
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―亀の自宅―
“朝は20で……この騒ぎの元は、4かもしれん。”かぁ…。 ……なぞなぞ、なぞなぞなんかな……?
[朝は20、いつか本の話をしたときに 似たことを、謂ったような気がしてぱらぱらとページをめくる。 ある程度は難しい漢字も読めるようにとは、死んだ祖母の教育方針だったのだ。]
……ひいろの、…、 ……、つむぎ……、…………、
[朝は30、騒ぎの原因は、と、少女の声を思い出し、思い出し。]
(30) 2019/07/14(Sun) 18時頃
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[姉の助けがあるとはいえ、慣れぬ山道はいささか以上に辛く。 社に到着したころには、肩で息をするくらいであったけれども。
一緒にいると約束したし、一緒におらんとあかんと、姉も言ったから。 どうにかこうにか、ここまで――紫陽花に包まれた社まで、辿り着いた]
――いまの声は、……飴司の兄さんか。
[前に踏み出す姉>>28に、訊ねる]
……どないするの?
[姉が社に来た目的がなんなのかも、判らないけれど]
(31) 2019/07/14(Sun) 18時半頃
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……ま、多分、そうなんやろな。 朝かて、身体強くなれって、何度祈ったか判らんし……、
[姉の言葉に、応じるでもなく、呟いて]
…………?
[定吉が紫陽花を味見したことがある、という話は聞いたが。 今ここで口に出すには、なんだか脈絡のないように思えた。 食べられた紫陽花の恨みとか、そういうものだろうか?
小首を傾げながら、姉がどうするつもりなのかと、様子を窺う*]
(32) 2019/07/14(Sun) 18時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/14(Sun) 19時頃
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─社─
────!??
[社に向けて手を合わせ、振り返ろうとした時。 風が舞い、首筋がちりりと総毛立つような異質な気配を感じる。
続いたのは気配にそぐわない可憐な声。]
夕ちゃんに朝ちゃん…?
[そこに居たのは雷門の家で別れた双子の姉妹。>>29>>32
地にしっかりと足をつけて立つのが姉、 ふわりとやや不安定ぎみに立つのが妹 立ち振る舞いで区別をつけていた為、 普段なら迷ったりはしないのだが。]
(33) 2019/07/14(Sun) 19時半頃
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あっちが朝ちゃんやから、こっちは夕ちゃん…でええんか。 …いや、それ以外ないんやけど…
……二人ともどうしたんや。 ここまで上がってきたって、何か、あったんか?
[声をかけてきたのがどちらか。珍しく判断に窮する。 辛うじて、寄添っている方を朝顔を判断し、 声をかけたきた方が消去法で夕顔だと認識する。]
(34) 2019/07/14(Sun) 19時半頃
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紫陽花なぁ。 さすがにここらのは食べてへんよ。 何が起こるかわからんもんやし。
もしかして、下で芙蓉はんにでも聞いた? せやな…神頼みしてる暇があったら、 ちゃんと探さなあかんな。
(35) 2019/07/14(Sun) 19時半頃
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──朧が。どこに、おるんかを。
[夕顔の言葉を、神頼みで弱気になったと思われたと理解し、苦笑。 自分たちと同じ山道を上がってきたなら、残った芙蓉に 沼太郎と朧の失踪も聞いたのかもしれないと思っての発言だった。*]
(36) 2019/07/14(Sun) 19時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2019/07/14(Sun) 19時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/14(Sun) 20時半頃
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[――ゆうちゃんは、どうするつもりなのだろう。
怪訝に思いながら、定吉の言葉にともかく応じる]
――何かあったんかって、何いうてるんよ。 人が消えたりしてるんに、何かあったも何もないやろ。
[尋ねる定吉>>34に、とうに何かあっただろうと、誤魔化して。 もっとも、どうしてこの社まで上がってきたのか、姉の意図は知らないけれど]
(37) 2019/07/14(Sun) 21時頃
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朧、いうと……藤屋の兄さんか。
[これまた、どうしてここ>>36で名前が出るのだろう? 首を傾げつつ、ともかく、姉から離れないよう、その歩に合わせて進んで]
ちょいと前に会うたけど……、 ……なんや、藤屋の兄さんが、これの原因なん?
[そう、定吉に訊ねる。 彼を探すという話だけ聞けば、そういう反応でいいはず。 姉が原因と知っている今では、自然にできたかどうか、判らないけど]
(38) 2019/07/14(Sun) 21時頃
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…んー、それもそうか。 それ以上に異変とかなかったか心配になってな。 俺も町へ行こうとしたら変な霧出て迷いまくったから。
…そういや、お母さんは一緒じゃないん?
[>>37 もしかして、霧の事は年少の双子には意図的に 伏せられているかもしれない、とは思ったが。 あちこちで紫陽花の神隠しが起こっている現状。 伏せる必要なないかと思いそのまま伝える。
ふと、あれだけ朝顔の心配をしている 母親の気配がないなと不思議に思った。]
(39) 2019/07/14(Sun) 22時半頃
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おう。藤屋の朧や。 原因とかやないんやけど。 神隠しがある時に、なんや藤の花の匂いがするって言っとってな。
[朝顔が何かを隠しながら話しているとは気づかず、 自分の知る現象を伝えようと説明をしていく。]
その後、ここと奥の方に有る岩を調べるって言って 先にあがっていったんやけど。 その後で、ものすごい藤の匂いがして。 もしかしたら、隠されたんちゃうかって、探しに来たとこや。 まだ、みつからへん。
探しに来たら、なんや、どこもかしこも紫陽花だらけで面食らったわ。
[朧は普通に岩の方から戻ってくる可能性もあるのだが。 何故か酷く胸騒ぎがして。 口調も表情も深刻なものになった。*]
(40) 2019/07/14(Sun) 22時半頃
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―亀の家― ……口伝やわらべ歌ばかりだったから、 本の方には何も書いていない……か…?
う、わ…っ!
[本を引っ張り出した折にどさどさと一気に落ちてくる。 自分が生まれて以来、物心ついたところから一面、埋め尽くされてた────そこに。]
……なんだこれ……
[見つかったのは隠された扉。 隠された、というより本棚が置いてあるということは「封じた」ということなのだろうか。]
(41) 2019/07/14(Sun) 22時半頃
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んん――なるほど、そっか。
[事を、深刻そうに話す、定吉の話>>40を聞いて]
――朝は、まあ、子供やから。 そんなん――、探すもなんも、よう知らんわぁ。
[誤魔化すように、そう応じた。嘘ではない。 実際――姉がなんかしたのなら、それを知る術は自分にはないし*]
(42) 2019/07/14(Sun) 23時頃
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―亀の家―
……これなんやろ……、 ……地図…?
[刻まれていたのは山のある場所へと続くのを示すような文様。 それに、藤の花のような文様と、亀を模したような文様も添えられている。]
……藤…?朧の家の文様に似てる…。 ──これ、うちの裏手から続いてるんか…? ……字、ちょっと…… 削れてもうてわからん……。
……うぅん……。
[本が散らばる床の上に立って、扉の表面をなぞる。 ぎ、と小さく軋んで扉が小さく動いた。本棚の木枠に手をかけて、全体重をかけて引いて動かす。辛うじて滑り込める程度の隙間が空いた。]
……、言ってみるべきだろうか。 ……刻まれているこれは…岩か…?
(43) 2019/07/14(Sun) 23時半頃
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[木妻、と刻まれた其処には、 社を示す印も刻まれていた。]
……どうして…? …い、いや、ええわ。……とりあえずここから進んでみたら、なんかあるかも……、
[手にしていた本一つ懐に入れて。 隠された裏口から山の方へと抜ける道へ出た。 長らく使われていなかった場所にも、透明な紫陽花が咲き誇る。 奇妙なことに、それは真っ直ぐと、ある場所へと導くように白い花道のように獣道の一部を塗り替えている。
──かつて、かつては、 ここを通って参道としていたことなどもう誰も覚えてはいない。朽ちて結ばれた赤い糸が木々の合間を目印のように揺れているだけだ。]
(44) 2019/07/15(Mon) 00時頃
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…朝顔ちゃん、もしかして、 なんかでこの道の事を知ってたんか…?
騒ぎの元が…40……、 ……むう、……今は行ってみよう、 騒ぎのもと、というんなら…なんやあるかもしれんし…
[呟き、花溢れる山道を登り始める先は、くしくも消えず残る人々のの集まる社へであった。]
(45) 2019/07/15(Mon) 00時頃
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─社─
そりゃ、そうやろなぁ。 あんま女の子が遊びまわるような山とは違うし。
……それに、もし何か心当たりがあったとしても 探すのは危ない。 朝ちゃん夕ちゃんが神隠しになったら、 お母さんらも悲しむからな。
こういうときこそ、身軽なんが色々探すもんやて。
[>>42 二人とも、完全に何かの偶然でやってきたと思い込んで。 守るべき子供たちという認識で対応していた。*]
(46) 2019/07/15(Mon) 00時頃
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[あのこがほしい あのこがほしい────、
微かな歌声がまたどこからか届いたような気がする。 歩いても歩いても、透明の重なる白い道。 息を切らしながら吸い込めば 香りもせぬのに胸が詰まるような思いがする。
木の幹に結ばれた緋色の糸が やけに目につく。]
……おーい…?
[かすかな声を上げた。小さくこだました。]
(47) 2019/07/15(Mon) 00時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2019/07/15(Mon) 00時半頃
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[朧がどこにおるんかを。>>36 その言葉に、漠然と悟る。
この藤の香の源は、朧さんで。 そして、その朧さんは、渡り終えてしまったこと。
朧さんが渡り終えたことで、藤の力が増したこと。]
うぅん…困る、わぁ。
[ぽつり、小さく呟いた。]
(48) 2019/07/15(Mon) 00時半頃
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[母親について触れられても、答えることはなく。>>39 けれど本当は、今までの少女なら、妹を連れてなんてこんな所へやってくるはずがなかった。 来るにしても、必ず置いてきたはずだった。
それをしなかったのは……おっかさんに、あさちゃんを取られることが、万が一にもないように、である。 おっかさんが誘えば、あさちゃんもうっかり渡ってしまうかもしれんから。 だから、手放さぬを優先したのみで。
監視しているわけでもない。 仮にあさちゃんが何か口を滑らせたとして、何の意にも解さなかったろう。]
(49) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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[赤い糸が導くように続いている。 その一つを指に引っ掛ければ、 脆くもほろりと零れおちた。
箕島の紋の亀と、 藤屋の紋の藤とが 刻まれていたのはどういうことか。 あの壁を隠すように本棚が置かれていたのはどういうことか。 まるで忘れ去って無用になった後、思い出さないようにしているようだった。
歩き続けて疲れて一息、 ふと、懐に入れてきた本に手を触れる。 古びた一冊の光源氏、巻4。]
そういや朝顔ちゃんと読んだなあ、 ……名前が一緒の巻があるとかでおしゃれやな、とか言うてた…
……っけ……?
(50) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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……、…夕顔
[まさか、そんな、と緋色を帯びた目線が泳ぐ。]
(51) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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奥の…岩。
[ふと、その言葉を繰り返し>>40。 ゆるり、其方の方を見上げた。 それから、ゆるぅり振り返る。>>46’]
ほなら…一緒に探しましょか。 あちらの岩んとこまでは、 ちょいとありますけんど、 定吉さんが一緒なら、 心強い思いますわぁ、
[まるで、少女自身がその場所を知るかのように。 それは冷静に考えればおかしな話だった。 何の用もなく、年端もいかぬ少女が出向くような場所ではなかったのだから。 それでもわたしは探さねばならない。]
(52) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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[この、藤の香の、根源を。
朧さんの、居場所を。*]
(53) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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…巻数や… 朝顔ちゃん、巻数のこと言うてた…?
[狼狽する亀吉のもとに、 風と降りる霧に運ばれて、かすかな藤のにおいが届く>>48]
……っ!
[ありったけの力を込めて地面をけり、紫陽花に縁どられた道を駆け上がる。]
(54) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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……
[自分の前に立つ朝顔と夕顔を見比べて。 どこか不思議そうに首を曲げる。]
夕ちゃん、大丈夫か?
今日は、朝ちゃんよりなんか立ち方ふわふわしとるわ。 色々あったんで疲れとるんちゃう?
[>>49 普段と印象が違う夕顔にそう声をかけ、 一緒に探そうかという言葉に少し驚いた表情。]
なんや、場所知ってるんか? それやったら…教えてもらえたらありがたい。
奥やっていうのはわかっとるけど 俺、行ったことないからな。
(55) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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[にこりと二人に笑いかけた*]
(56) 2019/07/15(Mon) 01時頃
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