52 薔薇恋獄
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あー、そだね。鳴瀬せんせはともかく、甲斐は呼ばないとまたあのしかめっつらで眉ぎゅーってなるかも。
百瀬の声聞こえてないなら、外かな?
[お疲れさん、と労うように石神井へ飴を一つ。 自分が居た側でない方に、か。自分が去った後に外へ出たのなら姿は見てないなと]
(427) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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[石神井の差し出すグラスに手を伸ばし、頷き]
そうですね。 呼んできてもらえると助かります。
(428) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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……っは、あ……はぁっ…… ふー、ま……くん……?
[震える手がそっと握り返されれば、そこからようやく少しずつ現実に引き戻されて。 苦しげな呼気はそのままだけれど、焦点のあっていなかった瞳が周りの景色を捉え始める。 支えられている感覚も、冷えた布の感触も。 少しずつ、認識できるようになっていく]
(429) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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[視線は、誰にも向けずに]
探すなら、おれも手分けして、行く。
[この場に居ない二人の名が挙がった>>422後に、答えて。そのまま、振り向かずに、広間から廊下へと出て行った。]
(430) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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……ん、そういえばしろせんたちいないな。 部屋、和室だったと思うけど……どうだったっけ。
[将棋好きの士朗なら和室を取っているだろうと、予想だけで]
ちょっと探してくる。
[ようやくできることが見つかったので、小走りで大広間を出ていく]
(431) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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あ、じゃあ、俺!ここから裏庭、行ってくるっ
[ルーのついたお玉を手に持ったまま。裏庭へと飛び出した]
(432) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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蘭香っ。
[彼の瞳が、自分をちゃんと見て、名を呼んだ。 それだけのことに、ひどくほっとして、握ったままの手をぎゅっと握りこむ]
うん、オレだよ。此処に居る。分かるか?
(433) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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あ、百瀬、お玉は置いてけ!
[と、声をかけたものの、時、既に遅し。]
(434) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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あーあー。
[三人で飛び出さなくても、と思いつつ見送った]
(435) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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ヴェスパタインは、道也>>431が向かった方向を確かめてから、その反対側を辿った。
2011/05/17(Tue) 23時半頃
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悪い霊には、見えなかったんですけれど。 何が切欠か、そうなってしまったみたいで。
[ひきつる相手の表情を前に、ぼそぼそと紡ぐ。 切欠らしきは――暁様という名にあるのだろうけれど。]
正直、実害がない、とは保障できない、です。 信じて下さるなら、合宿止めたほうが無難ですけど
……視えない人は、実害がないと基本信じてくれません。
[困ったように微笑む。]
化け物になるくらいの恋慕って、どんな想いなのでしょうね。 視えないと信じて貰えないのと同じで、 判らないと救えない気がして……。
[出来るなら救いたいと思う気持ち吐露する。 ふっと顔を別所に向ける、もし誰か己を呼びにくるのなら、霊関係の話は一旦内緒にしてくださいと鳴瀬に囁くだろう*]
(436) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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ノックスは、とりあえず和室方向に向かう。
2011/05/17(Tue) 23時半頃
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ともかくかよ。
[顧問の方をともかく、にする最上に突っ込みつつ、外、と言われれば聞こえてくる音に眉を寄せる。]
この雨の中、か。 つか、一応俺も声、聞いちゃいねえぞ。
[着いてすぐ眠り込んでいたせいではあるのだが、それは思慮の外で。 ただとりあえず、この喧騒に集まってきていないようなので、外というのには信憑性はあった。]
俺、傘持ってねえんだけどな。
[と半ばぼやきに近い呟きを零せば、そのうちに外へ向かおうと広間を出て行くのがすでに何人か。]
……行くべき?
[まずは伺い立てた。]
(437) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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―裏庭―
[お玉は傘の代わりと成りうるか。否]
かーいせんぱーい!
[井戸や木戸に目を向けて]
えーと、ここには居なさそうか?
ち、面倒くさ 昼飯ってんだから、さっさと集まれってーの
……表の方とか、いけんのかね、これ
(438) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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[耀の意識が現実に引き戻されたことに気が付けば、軽く一度頭を撫でてから、石神井に渡された水のグラスを差し出して]
耀君。 水、飲めますか?
今、みんなが、鳴瀬先生と甲斐君を呼びに行ってくれてますからね。
(439) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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楓馬君……楓馬君っ!
[此処に居る。 全てを失い、失う事を酷く恐れる蘭香にとってその言葉は何より安心できるもので。 震えた声をあげて縋りつく。 次第に落ち着きを取り戻していくだろう]
(440) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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…疲れた。
[そっと、センパイの近くによって呟いた。]
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えっと…脅迫症とか…過呼吸なら…
[多少パニクリながらも楓馬の答えに>>426思いついた事をぶつぶつ呟いて]
あぁ…でも文さんもいるし、それで治るならやってるか っていうか俺なにも手伝えないな…
[と少し眉を下げて。 耀の意識が戻れば>>429すこしホッとして、互いに名前を呼び合う二人を静かにみていた >>433>>440]
(441) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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>>436
実害……。
[その言葉にかなり厳しい顔をした。 それは、よくない。よくないことがはっきりしている。]
視えない、うん、俺には。 だけど……。
[この異様な寒気はなんだろう。雨のせいだけじゃない気がした。]
いわくつきな場所で、お前がそう言うんだ。 何もないわけじゃないだろう。
[その言葉は、合宿は中止という気持ちをかなり示しているだろう。 これが生徒の立場だったらわからないが、教師の立場としてならば決断は早い。]
(442) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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―― 1階廊下 ――
ねえっ、カイくん、シロウセ……、げっ、、
[呼びかけてみるが、喉が上手く鳴らせない。 軽く俯いて額を押さえながら、客室とは別の方面へ。 まさか、とは思いつつも覗いた幾つかの扉の奥。そこにもやはり姿は見えないまま]
………外。
[そんな可能性も、言われてた、と思い返して。 過ったのは玄関の向こう側と……野薔薇の庭。]
(443) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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恋慕…化け物になるくらいか……。 でも、それがお前には視えるってことは、 その、女?の霊は、何かお前にわかってもらいたいのかもしれないな。
[その女の霊をそのままにはしておけないといった風の言葉に、そうか、と重々しく返事はする。 ただ、克季には叔父の連絡先をきかなくては、と思った。合宿は続けられない。]
ああ、わかった。 確かにすぐに信じてもらえる話じゃないしな。
[甲斐の囁きには頷いた。]
(444) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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[裏庭にも咲き誇る薔薇。雨粒を身に纏えば、美しさが増して。
けれど、薄暗い空に、時折光が瞬いた気がして。
歩くたびにスリッパは土に汚れて。
足に泥が跳ねて]
(445) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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んー、だって保健医が居て、珀も居るんだぜ。 優先は甲斐じゃん。
[やはり突っ込まれた、えへーと笑みを浮かべて]
あれ、寝てたの?
俺も傘無いんだよね。まー、拭けばいいし風呂も着替えもあるから平気っちゃ平気か。
[そう広くも無いので、皆でばたばたするよりはと待機を選んでしまったが]
運動したければ?
(446) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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栖津井、せんせ…… ……あ……僕……ごめん、なさい……
[ようやく自分が倒れたのだと知る。 申し訳無さそうに目を伏せて水を受け取った]
(447) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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蘭香……、良かった。
[縋りつく蘭香を抱きしめて、ほっ、と詰めていた息をやっと吐けた。 彼が落ち着いてくれば、自分もまた、周囲が見えるようになってきて]
え…… あ、すみま、せん……。
[文の言葉>>439に、くちびるを噛む。
ちらほらと見えない姿は、呼びに行ってくれているのか。 そうでなくとも、自分は何も出来なくて。 ただ、此処で固まっていることしか出来なかったのに]
(448) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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つーか、蓮端を走らせて大丈夫なん? あっちがぶっ倒れないかな。
[石神井を見ながら、言った]
(449) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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セシルは、最上の言葉wきいてたら、きっと誰もいないところで、こっそりいじいじするだろう。
2011/05/18(Wed) 00時頃
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―士朗と蛍紫の部屋―
[自分たちの部屋、先程訪れた文らの部屋、そのどちらでもない和室に勝手ながら立ち入る]
……?うん?
[窓が開いていた。 そこから中庭を見れば、人影らしきものが。強い雨のせいではっきりしないが]
おーい!けーちんにしろせん、そこにいるのー!?
[流石に窓から出るのは躊躇われ、まずはそこから大声で呼びかける]
らんらんが倒れた!!今みんなで様子見てるけど、けーちんも戻ってきて!
(450) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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[お疲れ様、と後輩の頭をナデナデ。ついでにチロルを一つ]
でも、百瀬と仲良くカレー作ったろ。
夕食も、何食えるか楽しみにしてるから。
…… ひなた、っ……?
[ずきん。
幼馴染のことで頭がいっぱいで、気づいていなかったけれど。
落ち着いてくれば、いつも、霊の感情を汲み取ってしまうと痛む部分が、ずきずきと悲鳴をあげていた。
けれど、彼女の姿は周囲に見えず。
そっと胸元を押さえたまま、訝しげに眉を寄せた]
サイラスは、鳴瀬先生ごめんねーと、一応思った。
2011/05/18(Wed) 00時頃
ノックスは、自分もさらっと士朗を呼ばなかった。
2011/05/18(Wed) 00時頃
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[のばら、なら……部屋から、見える。 そう思い至った自分が足を運んだのは、玄関。 それから傘を差すこともせずに、飛び出して行った**]
(451) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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かーいせんぱーいやーい、なるせせんせーやーい
[ぎいと音をならして木戸を開けた。 バラのトンネルを抜ければ。
やがて中庭に到るだろう]
(452) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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ヴェスパタインは、道也の声は、聞こえていないまま、だった。**
2011/05/18(Wed) 00時頃
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