285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう
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―同朋繝医ヮ記憶― [毎回毎回変わらず、 何処から来たのか、 何処へ行くのかと問ひ続ける蕪頭。 昨日会ッた事でさへ、 忘れて同じ事を聞くので御座います。
同じ事を尋ね続け、 同じ事を繰り返し、 其れでも未だ話し掛けるお嬢さん。
会ふ度に、 何処か軽くなる様な感覚ヲ覚へる事は有りました。 有ッた事すら覚へて居らぬのが、 哀しき処では御座いますが。 (其れでも、 “何処か”に其の記憶は残ッていッたので御座います。)]
(591) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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[同じ事ヲ繰り返す問。 片手では足り無くなり、 両手でも足り無くなり、 十までしか数へられぬ蕪頭が、 何回か“十”ヲ数へた頃。]
……前も会ッたかゐ? お嬢さん。
[何時も通りでは無ひ問ひが、 ようやっと蕪頭から出たので御座います。 (残った記憶が、 ようやっと蕪頭でも思ひ出せる様に為ッた。)]
(592) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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―螯ケノ様ナ人トノ記憶― [其れでも未だ未だ、 彼女の事ヲ覚へ切れて居らず。
今だとて、 良く顔ヲ合わせる相手と為て、 顔までも覚へて居るように為りましたが、 未だに何処へ何しに行くのやら、 彼女の名前すらも、 覚へられず居るので御座います。
そして亦、 彼女に感じる“軽さ”、 其れが“親近感故の気軽さ”、 将又“親愛”等と云ふものだとは、 未だに理解も出来ぬので御座います。*]
(593) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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―蠅?ア九ヨ繝手ィ俶?― [“良きこと”ヲ為て貰ッたならば、 礼を言ふのは当然では無ひか。 (蕪頭でも謝辞を述べる事は忘れていなかッた)
始めの頃こそ、 何だか悪ひ雰囲気の為る事ヲ、 言われておッた様な気が致しますが>>573。]
ハテ、ならば菓子等如何哉?
[理解の足らぬ蕪頭。 思ッた事ヲ其の儘言ふだけに御座います故。 差し出したのは何処で拾ッたかも解らぬ、 銀紙に包まれたチョコレゐトで御座いました。 (菓子をあげるから悪戯為なひで!) ]
(594) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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―蠅?ア九ノ記憶― [その時の境屋の顔は、 如何様でございましたでしょう。 ……何だか、 毒気を抜かれた様な顔ヲ、 為さっておいでだッた様な。 まアその様な事、 次の日には忘れて居るので御座います故、 何の様な顔を為ていたかなどは解りませぬ。
会ッては繰り返す内に、 かのお嬢さん同様に、 彼の事も覚へたので御座いました。 (次第に揶揄られる事が無くなッた事には、 気付かぬ侭故、 金錢も取られぬとあらば>>574、 “良ひ人”と云ふ記憶が辛うじて残ッたのみ。)]
(595) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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―境屋トノ記憶― 、、、、、 [特別な値段で案内為て貰へてるとは知らぬまま、 何時も通りの彼の案内を受けまして。]
? 楽しンで居るなら何よりだヨ。
[己が愉快だと言われた理由は解らぬ侭、 良かッた 良かッた と思ッた事を述べますれば、 見送られる侭に、 案内為れた扉を潜るので御座いました。
(哀しひ哉、 特別な価格での道案内の理由も、 着いてきたかも知れぬ仮定の未来も、 着いてこようと思ッた其の心理も、 未来永劫理解出来ぬので御座いましょう。)*]
(596) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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―現在― [残念ながら、 東洋にいらッしゃる無貌の妖怪とは、 血の繋がりは有りませぬ。]
ハテ。 水を飲むのに誰かの許可が要るのかゐ?
[矢鱈顔の整ッた其方の男性には、 大層不思議そふな顔を為るだけに御座います>>503。
数度すれ違ッただけでは、 この蕪頭は覚へちゃくれませぬもので。 そふ、 水浸しの店の中、 入ッて来たお嬢さんだとて>>455、 両指を超へる程話し掛けられて、 よふやっと覚へられたので御座いますので。 (其れでも未だ、彼女の名前も覚へておらぬ。)]
(597) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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そンな顔しなさンな。 折角の顔が台無しと為ッてしまふヨ。
[“水も滴る良ひ男”に、 まるで女性を宥める様な事を申せば、 彼が何と思ッた事やら。 (何を思ッたにせよ、 “下心”が無ひから質が悪ひ!)]
(598) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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フム。 皆様楽しひ事が有ッた様なら何より!
[萎びた兎から笑ひが漏れ>>464、 伝染ッた様に周りも笑ひの渦へと変われば>>465>>554、 当の本人はぐわン と首を振るったので御座います。]
(599) 2018/10/08(Mon) 06時頃
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しょくじほふ?
[“食事”の概念の無ひ蕪頭には、 “食事”と云ふ言葉が、 己の辞書に無ひので御座います。
固形物を“口”と呼ばれる穴に放り込む姿は、 何度か見ては居りますが、 其れが“食事”だとは解らぬので御座いました。 (抑も其の事を覚へておらなンだ)
考へる間は僅か、 店主の快い言葉に頷くと>>466、]
(600) 2018/10/08(Mon) 06時半頃
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有難や 有難や! 其れではこの次も、 此処へ寄らせて貰ふことにしよふ!
[機嫌の良さそふな声で、 そふ言ッたので御座いました。 (尤もこの言葉も忘れてしまへば、 “次”と云ふのは永遠に来ぬまま。)]
(601) 2018/10/08(Mon) 06時半頃
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命拾ひとな?
[何処へ行くのか、 店主の背ヲ見送りながら、 囁かれた言葉にはぐわン と首を傾げたので御座います>>503。]
(602) 2018/10/08(Mon) 06時半頃
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此は此は異な事ヲ。 命とやらヲ拾ッた覚へは無ひのだが?
[そふ呟ひた言葉は、 果たして彼に届ひたかどふか。 (タオルで眼鏡ヲ拭いておッたのならば>>557、 耳に入らず伴仕方なきこと。 )
空間と云ひますか、 店の空気が気に入ッた蕪頭。
すぐに出て行く事はせず、 未だに店の真ン中にて突ッ立ッた侭、 ポタリ ポタリ と、 滴を足らしておるので御座いましたが、 何ヲ思ッたのか。 ふらり と外へ出て行ッたので御座います。]
(603) 2018/10/08(Mon) 06時半頃
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―マネキン通り―
ハテ、此処は何処だッた哉?
[何時も通りのリヅムに合わせた踊りで、 たんッ たんッ と歩き続け、 (見慣れた)見慣れない場所へ来た蕪頭。
辺りを見渡し、 此処が何処かと考へて居りました。
其の真上で、 錆びた鉄工が軋ンで居ることに気付かぬ侭。**]
(604) 2018/10/08(Mon) 06時半頃
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── 10月10日午前10時前 ──
[ 裏の人間に神のお導きがあるとするのなら まさにその瞬間だったのかもしれない
それはきっとほんの一瞬で ── 否、もしかしたら幻の類、 他の人に見えていたかどうかは判らない
ただ、少なくとも。私には見えたのだ。 教会の外に出て鬱々とした森の影 唐突に現れた
天使の梯子 angel's ladder が。 ]
(605) 2018/10/08(Mon) 07時半頃
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………sed libera nos a malo、
[ 譫言のように呟いた祈り 何度も、何度も、 足はふらりと梯子のほうへ向かっていた
響く事のない足音が陰鬱な森の中へ入ったとしても sed libera nos a malo、 sed libera nos a malo、 sed libera nos a malo、 まるで取り憑かれたように 虚ろな表情で 私は導かれてゆくのだ
sed libera nos a malo、 sed libera nos a malo、 sed libera nos a malo、 淡い光は今にも消えてしまいそうで だから見落とさないように私は空ばかり見ながら ]
(606) 2018/10/08(Mon) 07時半頃
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[ 足元には気をお付け。 帰り道を忘れぬように。" マリア " ]
(607) 2018/10/08(Mon) 07時半頃
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[ あゝ、確かに忠告は聞いていたのに ]
(608) 2018/10/08(Mon) 07時半頃
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[ 神様のお導きに従って 私は空を目指す 獣道はやがて角度を付け始め 鬱蒼とした森が空を覆い隠し始めた あゝ、どうか、今だけは消えないで
われらを悪より救い給え われらを悪より救い給え われらを悪より救い給え
正しい祈りは 神にも届くのか いつも足元ばかり見ていた私は珍しく 空ばかり、見ていたものだから
一歩踏み外せば急斜面 鋭い枝葉が縦横無尽に伸びる地獄に ”その時” まで気付かずに居たのだ ]*
(609) 2018/10/08(Mon) 07時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/10/08(Mon) 07時半頃
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[この世に光ある限り、闇あり、とはよく言う。
光も煌めきが強ければ毒であり、 闇も漆黒が深ければ身を惑わす。 そして光が行き過ぎるならば闇が、 闇が行き過ぎるならば光が、 互いを差し止める天秤であり続ける。]
…まあ、呆気ないものですが。
[所長の急死を報せるメールは携帯へ。 次の所長を判断する会議はまた今度、 葬儀の準備を進めている旨を確認すれば 画面の表示を閉ざした。]
(610) 2018/10/08(Mon) 09時頃
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見れたなら、見たかった、かな。
[片手に掴んだ携帯を、扇子で口を隠すように 仕草を取り。暫く思惑ののち、結果は また今度Aに聞くとしようかと、決めた。
今はそれよりも、与えられた仕事をこなそう。 『当該時刻において、不要不急の外出は控えるように』 …という放送が硝子の森で流れていたが、 違法改造の対応は監視が多い硝子の森ではなく、 表の街の一角で行わなくてはならい。
──しかも10月10日の午前中の約束であった。]
(611) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[ ──カンカンカン…
踏切が降りる音が聴こえた。 そろそろ自分のいる駅構内に電車が入ってくる。
移動に電車を使わなければならないなんて とても不便なものだが、致し方がない。 少しばかり距離があるのだから。 携帯電話の画面に映る時刻と、電子版の時刻を 照らし合わせて、今か今かと待つのだ
──が…、]
「 」
[目の前の時が止まった。そんな感覚を抱いた。]
(612) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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……なっ…
[何故、自分はW線路に身を投げたWのか。
ガクンと傾く身体を横に流し、視点を泳がす。 僅かにだが見えたホームの上にはマスクをつけ、 頭をフードで覆った人物が私の荷物を代わりに持ち、 その手を前に──突き出すポージングをしていた。]
(613) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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《── 一番線、10時10分発… 電車が参ります 黄色の線路の内側に──…》
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(614) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[最後に覚えているのは、全身の痛みだけ]**
(615) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[ 教会から、駆けて──── 駆けて。 辿り着いたのは、御影山にある花畑でした。
図書館からそう離れていないというのに、 近くに泉がある所為か、 空気はどこか湿り気を帯びています。
いつも此処で花を摘んで、 酒場へと持っていくんです。
けれど、長居したことはありません。 森なだけあって、虫が多いんですもの。 ……だけど、今日は特別 ]
(616) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[ 手提げには、 借りてきた本と髪飾りが入っています。
本は以前レンにおすすめされたもので、 髪飾りはエルゴットに貰ったもの。
……だからでしょうか 妙に重く感じられて、わたしは そっとその場に手提げを下ろしました。
身軽になって、花々と向き合うのです。 酒場に持っていくのではなく、 自分のための花を、選ぶために ]
(617) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[ 赤、黄、白。
色とりどりの季節の花で 小さな花束を作ったわたしは、 再び重い手提げを持ちました。
どんなに重くても、 置いていくことは出来ないから ]
(618) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[ エルゴットのお芝居を観てみたかった。
ソフィーにお花の感想を聞いてみたかった。
レンとちゃんとお友達になりたかった。
ロイエにお礼を言っておくんだった。
先輩のくれる甘いお菓子を、 もっともっと食べてみたかった。
それから。──── それから、 ]
(619) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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[ "終わり"を決めたのは自分なのに、 様々な未練が浮かんでは消え、 足取りは重くなるばかり。 注意力も散漫になってしました。
……だからわたしは、 つまずいてしまったのでしょう。
すぐわきに、深い青色の泉 弧を描いて落ちていく、手提げ袋。
それを見て、わたしは────…… ]**
(620) 2018/10/08(Mon) 09時半頃
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